JP5671569B2 - 熱電変換モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、熱電変換モジュールに関する。
熱電変換モジュールは、互いに直列に接続したP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを有する。熱電変換素子は、ゼーベック効果を利用した発電素子として開発されている。例えば、産業排熱を利用した発電システムの検討がなされているが、熱電変換効率が低いこと、発電コストが高いなどの改善すべき課題が指摘されている。
熱電変換素子を含む熱電変換モジュールの一例が、図1に示される(特許文献1を参照)。図1に示される熱電変換モジュール100では、P型熱電変換素子50とN型熱電変換素子60とが、接合電極(電気配線)70を介して直列に接続され、複数のPN素子対が形成されている。PN素子対の一方の端面にはセラミック基板80が、PN素子対の一方の端面にはセラミック基板90が配置されている。セラミック基板80を加熱し、素子対の他方のセラミック基板90を冷却する(非加熱とする)ことで発電を行う。図1における矢印は、加熱/冷却による熱の流れを示す。発生した電気を、一対の電流導入端子15および15'を介して取り出す。
また、以下に示す熱電変換モジュールの製造方法も提案されている(特許文献2を参照)。図2に示されるように、ハニカム成形型110の内部に、P型熱電変換材料150およびN型熱電変換材料160を挿入し、さらに、絶縁樹脂120を含浸硬化させて、全体が一体化されたブロック130を成形する。次に、ブロック130を各素子の長手方向に対して直行する方向に、所定の厚さごとにカッター140により切断してブロック片130’とする。ブロック片130’において、P型熱電変換素子151とN型変換素子161とが交互に配列している。P型熱電変換素子151とN型熱電変換素子161とが直列接続されるようにメッキすることで、熱電変換モジュールが得られる。
このようにして得られる熱電変換モジュールでは、P型熱電変換材料150およびN型熱電変換材料160が絶縁樹脂120で被覆されているので、熱電変換素子同士の短絡が確実に防止される。よって、P型熱電変換素子151およびN型熱電変換素子161を高密度に配列した熱電変換モジュールを得ることができる。
熱電変換材料とその側面を被覆する樹脂膜とを有する熱電変換素子を配列した熱電変換モジュールも提案されている(特許文献3)。また、熱電変換モジュールにおける熱電変換素子を高密度化するための他の提案も、いくつかなされている(特許文献4や5)。
さらに、熱電変換モジュールの生産性を高めるための提案もなされている。特許文献3には、熱電変換素子を電気配線(電極)に接続するときに格子状のジグを用いて、格子状のジグの寸法を素熱電変換素子の寸法に対して100.5%以内とすることで、接続位置のばらつきが低減される、としている(特許文献6)。特許文献4には、熱電変換モジュールにおいて、端部に位置する熱電変換素子同士を接続する電気配線(電極)の幅を、それ以外の電気配線の幅よりも小さくすることで、熱電変換素子の位置ずれをなくすとしている(特許文献7)。
さらに、熱電変換装置において熱電変換素子と接続する電気配線(電極)を、基板にパターニングされた溝中に配置することで、電気配線を微細化するとともに、電気配線の電気抵抗を低減させるとしている(特許文献8)。
熱電変換モジュールの用途の一つとして、光素子と熱電半導体とが設けられた光モジュールも提案されている(特許文献9および特許文献10)。
特許第3958857号公報 特開2009−76603号公報 米国特許第6,252,154号明細書 米国特許公開第2003/0057560号 米国特許公開第2006/0180191号 特開2003−347605号公報 特開2004−228230号公報 特開2009−43808号公報 特開2003−198042号公報 米国特許公開第2003/0127661号
熱電変換モジュールは、一方の端部(図1におけるセラミック基板80参照)が高温に曝され、他方の端部(図1におけるセラミック基板90参照)が低温に曝されることで発電を行うデバイスである。このように熱電変換モジュールは、温度差のある状態で長期間使用されるため、温度差に起因する熱膨張の差により、熱電変換素子と配線部分(図1における接合電極70を参照)との接合部分に熱応力が発生しやすい。熱電変換素子と配線部分との接合部分での熱応力が大きくなると、接合部分にクラックが生じるなどするおそれがあり、接合信頼性が低下する。その結果、熱電変換モジュール自体の信頼性が低下する。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、接続信頼性の高い熱電変換素子及び熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す熱電変換素子および熱電変換モジュールに関する。
[1]P型熱電変換材料を含む2以上のP型熱電変換素子と、N型熱電変換材料を含む2以上のN型熱電変換素子と、前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子とを直列に接続する電気配線と、を含む熱電変換モジュールであって、
前記電気配線は、前記P型熱電変換材料および前記N型熱電変換材料の長軸方向の端面に、はんだ接合されており、
前記電気配線の幅は、前記P型熱電変換材料および前記N型熱電変換材料の幅よりも狭く、
前記電気配線は、前記P型熱電変換材料または前記N型熱電変換材料の前記端面の幅方向の中央部に位置しており、
前記端面と前記電気配線を接合するはんだは、フィレット形状を有
前記P型熱電変換素子は、前記P型熱電変換材料の長軸方向の端面を覆うメッキ金属層を有し、前記電気配線は、前記メッキ金属層を介して前記P型熱電変換材料にはんだ接合されており、かつ
前記N型熱電変換素子は、前記N型熱電変換材料の長軸方向の端面を覆うメッキ金属層を有し、前記電気配線は、前記メッキ金属層を介して前記N型熱電変換材料にはんだ接合され、
前記電気配線をはんだ接合するはんだの、前記P型熱電変換素子または前記N型熱電変換素子の前記端面を覆うメッキ金属層に対する接触角は15°〜45°の範囲にあり、
前記P型熱電変換素子は、前記P型熱電変換材料が充填されている絶縁性の管をさらに有し、かつ
前記N型熱電変換素子は、前記N型熱電変換材料が充填されている絶縁性の管をさらに有する、
熱電変換モジュール。
[2]前記2以上のP型熱電変換素子と、N型熱電変換材料を含む2以上のN型熱電変換素子は、複数の列に沿って配列している、[1]に記載の熱電変換モジュール。
本発明の熱電変換モジュールは、熱電変換素子にはんだ接合される配線の幅が適切に調整されているので、はんだの形状が適正化され、熱電変換素子と電気配線板とのはんだ接合の強度が高まり、実装信頼性が高まる。また、熱電変換素子にはんだ接合される配線の幅が適切に調整されているので、熱電変換素子の配列密度を高めることができる。
さらに好ましくは、本発明の熱電変換モジュールにおける熱電変換素子は、熱電変換材料が絶縁性の管に充填されているので、熱電変換素子同士の短絡が確実に抑制される。そのため、熱電変換素子同士を密着させて配列させることができ、熱電変換素子が高密度配列された熱電変換モジュールが得られる。
従来の熱電変換モジュールの例を示す図である。 従来の熱電変換モジュールの製造フローの例を示す図である。 熱電変換モジュールにおける、P型熱電変換素子とN型熱電変換素子の配列状態を示す図である。 図4Aおよび図4Bはそれぞれ、熱電変換素子の断面図である。 図5Aおよび図5Bはそれぞれ、熱電変換モジュールの断面図である。 図6Aおよび図6Bはそれぞれ、熱電変換モジュールにおける、電気配線板にはんだ接合された熱電変換素子の接合部の断面図である。 図7Aおよび図7Bはそれぞれ、熱電変換モジュールにおける、電気ワイヤからなる配線にはんだ接合された熱電変換素子の接合部の断面図である。 熱電変換モジュールにおける、熱電変換素子と電気配線板の電気配線との接合部を模式的に示す図である。 熱電変換モジュールにおける、電気配線板にはんだ接合された熱電変換素子の接合部の断面図である。
本発明の熱電変換モジュールは、2以上のP型熱電変換素子と、2以上のN型熱電変換素子と、それらを互いに直列に接続する電気配線とを含む。P型熱電変換素子とN型熱電変換素子とは、電気配線によって交互に直列に接続されている。
図3は、熱電変換モジュール100におけるP型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nの配列状態の例が示される。P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nは、マトリックス状に配置されていることが好ましい。好ましくは複数の列、より好ましくは3列以上の列に沿って、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとが配列している。P型熱電変換素子350PおよびN型熱電変換素子350Nの長軸方向の両端面に、電気配線365がはんだ接合されている。図3において、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとは、直列に電気接続されている。電気配線365は、電気配線板360に配置されているが、電気配線板360は任意の構成部材である。
P型熱電変換素子とN型熱電変換素子はそれぞれ、少なくとも熱電変換材料を含む。熱電変換材料がP型にドーピングされている熱電変換素子をP型熱電変換素子と称し、熱電変換材料がN型にドーピングされている熱電変換素子をN型熱電変換素子と称する。
P型熱電変換素子およびN型熱電変換素子における熱電変換材料は、温度差を与えると起電力を生じさせる物質である。熱電変換材料は、使用時に生じる温度差に応じて選択されうる。熱電変換材料の例には、温度差が常温から500Kまでであればビスマス・テルル系(Bi−Te系)が好ましく、温度差が常温から800Kまでであれば鉛・テルル系(Pb−Te系)が好ましく、温度差が常温から1,000Kまでであればシリコン・ゲルマニウム系(Si−Ge系)が好ましい。室温付近で性能が優れている熱電変換材料として、Bi−Te系材料が挙げられる。
熱電変換材料のドーピングは、熱電変換材料にドーパントを添加することで行われる。p型ドーパントの例にはSbが含まれ、n型ドーパントの例にはSeが含まれる。これらのドーパントの添加によって、熱電変換材料は混晶を形成する。したがって、これらのドーパントは、例えば「Bi0.5Sb1.5Te」や「BiTe2.7Se0.3」のような、前記材料の組成式で表される程度の量で、熱電変換材料に含まれる。
P型熱電変換素子およびN型熱電変換素子における熱電変換材料は、絶縁性の管に充填されていてもよい。熱電変換材料が充填された絶縁性の管は、耐熱性絶縁材料で成形されていることが好ましい。耐熱性絶縁材料の例にはガラス、耐熱性有機樹脂などが含まれ、好ましくは耐熱ガラス(SiOとBを混合したホウケイ酸ガラスの一種で、熱膨張率は約3×10−6/K程度の材料)などでありうる。熱電変換素子における管は、両端部が開口している。熱電変換素子における管の内径および外径はそれぞれ、特に限定されないが、1.8mmおよび3mmでありうる。
P型熱電変換素子およびN型熱電変換素子における熱電変換材料は、その長軸方向の一端面または両端面をメッキ金属層で被覆されていていることが好ましい。メッキ金属層は、はんだに対する濡れ性が高い金属であることが好ましく、またはんだ成分が熱電変換材料に拡散することを抑制する性質(バリア特性)を有する金属であることが好ましい。メッキ金属の種類は特に限定されないが、ニッケルメッキ、モリブデンメッキなどが好ましい。
図4Aには熱電変換素子の第一の例の断面図が示され、図4Bには熱電変換素子の第二の例の断面図が示される。図4Aに示される熱電変換素子350は、熱電変換材料300と、その長軸方向の両端に成膜されたメッキ金属層320とを含む。図4Bに示される熱電変換素子350’は、熱電変換材料300と、熱電変換材料300を充填する管310と、熱電変換材料300の両端に成膜されたメッキ金属層320とを含む。
図4Bに示される熱電変換素子350’において、管310に充填された熱電変換材料300の長軸方向の端部は、管の一方の開口端または両方の開口端から(好ましくは両方の開口端から)、突出していてもよい。熱電変換材料300が管310から突出している場合には、メッキ金属層320で突出部を覆うことが好ましい。
熱電変換素子350の高さH(図4AB参照)は、1.0〜3.0mmであることが好ましく、1.0〜2.0mmであることがより好ましい。熱電変換素子350における熱電変換材料の幅Bは、例えば1.8mmである。ただし、これらのサイズは特に限定されない。
熱電変換素子350および350’における熱電変換材料300の、メッキ金属層320との接触面は粗面化されていてもよい。粗面化により、熱電変換材料300とメッキ金属層320との密着性を高めることができる。
図4Aに示される熱電変換素子350の製造方法は特に制限されないが、a)熱電変換材料の単結晶または多結晶を壁開して熱電変換材料300に加工するか、または熱電変換材料の粉体を焼結して熱電変換材料300に加工し、その後、2)熱電変換材料300の両端部にメッキ金属層320を成膜する。メッキ手法は特に限定されない。
図4Bに示される熱電変換素子350’の製造方法は特に制限されないが、例えば、1)熱電変換材料を管310に充填し、その後、2)管310の端部に露出した熱電変換材料300の露出部に、メッキ金属層320を成膜するステップにて製造されうる。メッキ手法は特に限定されない。
1)熱電変換材料を管310に充填するには、例えば、熱電変換材料の粉体を管に充填し;熱電変換材料の粉体を充填された管310を加熱して、熱電変換材料を融解して液状化する。熱電変換材料の融解は、管310を加熱炉内に投入して行ってもよいし、管310をヒータで加熱してもよい。管310の一端から他端に向けて順に加熱することで、熱電変換材料の結晶方位を一方向に揃えやすく、それにより熱電変換素子の発電効率を高めやすい。また、1)熱電変換材料を管310に充填するには、例えば、溶融した熱電変換材料に管の端部を浸漬して、管の内部を減圧することで熱電変換材料を吸い上げてもよい。
熱電変換材料300を充填した管310の長さが長い場合には、長軸方向に垂直方向に切断して個片化してもよい。各個片化物を、熱電変換素子とする。また、熱電変換材料300を充填した管310の端部を除去して、熱電変換材料300を管310から突出させてもよい。
熱電変換モジュールは、P型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを、互いに直列に電気接続する電気配線を含む。電気配線は、電気ワイヤであってもよいし、電気配線基板にプリントされた配線であってもよい。電気配線基板は、例えば熱伝導性の高いセラミック基板(例えば酸化アルミニウム)であったり、フレキシブル樹脂基板でありうる。プリントされる配線は、たとえば銅配線である。
熱電変換素子を電気配線に接続するには、熱電変換素子の熱電変換材料の両端部を、配線にはんだ接合すればよい。好ましくは、熱電変換素子の熱電変換材料の両端部に成膜したメッキ金属層を介して、配線にはんだ接合すればよい。
図5Aおよび図5Bには、熱電変換モジュールの、熱電変換素子の長軸方向に沿って切断したときの切断面(図3におけるX−X線に沿った断面図、つまり、熱電変換素子同士の電気接続方向に沿った断面図)が示される。図5Aに示される熱電変換モジュールは、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとを有する。P型熱電変換素子350Pは、P型熱電変換材料300Pと、P型熱電変換材料300Pの両端部に成膜されたメッキ金属層320Pとを含む。同様に、N型熱電変換素子350Nは、N型熱電変換材料300Nと、N型熱電変換材料300Nの両端部に成膜されたメッキ金属層320Nとを含む。つまり、図4Aに示される熱電変換素子350が配列されている。
P型熱電変換素子350PおよびN型熱電変換素子350Nはそれぞれ、配線基板360に実装されている。具体的には、P型熱電変換素子350PおよびN型熱電変換素子350Nはそれぞれ、熱電変換材料(300Pと300N)の両端部に成膜されたメッキ金属層(320Pと320N)を介して、電気配線基板360の配線365にはんだ接合されている。また、電気配線基板360の配線365は、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとを電気的に直列に接続している。
一方、図5Bに示される熱電変換モジュールは、図5Aに示される熱電変換モジュールと同様に、P型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを有するが;熱電変換材料300(300Pおよび300N)が、管310(310Pまたは310N)に充填されているという点で、図5Aにおける熱電変換素子と相違する。すなわち、図5BにおけるP型熱電変換素子350P’は、管(例えばガラス管)310Pと、それに充電されたP型熱電変換材料300Pと、P型熱電変換材料300Pの両端部に成膜されたメッキ金属層320Pとを含む。同様に、N型熱電変換素子350N’は、管(例えばガラス管)310Nと、それに充電されたN型熱電変換材料300Nと、N型熱電変換材料300Nの両端部に成膜されたメッキ金属層320Nとを含む。つまり、図4Bに示される熱電変換素子350’が配列されている。
図5Bに示される熱電変換モジュールにおいて、熱電変換素子350P’と350N’とは互いに密着して配置されている。具体的には、熱電変換素子350’の管310(310Pと310N)が互いに接触している。熱電変換素子350’は、熱電変換材料300が絶縁性の管310に充填されているので、熱電変換素子350’同士が接触しても短絡することがない。そのため、図5Bに示すように、熱電変換素子350’を互いに密着して配置することができ、高密度に配列させることができる。その結果、熱電変換モジュールの単位面積当たりの発電量を高めることができる。
一方で、図5Aに示される熱電変換モジュールにおいて、熱電変換素子350Pと350Nとを互いに十分に離間して配置し、接触することを防止する必要がある。そのため、熱電変換素子350を高密度に配列させることが困難になり、熱電変換モジュールの単位面積当たりの発電量が低下する場合がある。
図5Aに示される熱電変換モジュールにおける熱電変換素子350を電気配線板360に実装した接合部(図5AにおけるZ部分に相当)の状態の例が、図6Aおよび図6Bに示される。つまり、図6Aおよび図6Bは、図3におけるY−Y線に沿った断面図である。つまり、熱電変換素子同士の電気接続方向に対する垂直方向に沿った断面図である。
また図8は、図6Aに示される熱電変換素子350と、その両端に接続される電気配線365との接続部を示す斜視図である。
図6Aおよび図8は、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅Bよりも、電気配線板360の配線365の幅Aの方が小さい場合を示しており;図6Bは、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅よりも、電気配線板360の配線365の幅が大きい場合を示している。幅Aとは、配線365のはんだ接合面の最長幅をいう。幅Bとは、熱電変換素子のはんだ接合面(通常は、めっき金属層の表面)の最長幅をいう。
図6Aに示されるはんだ接合状態においても、図6Bに示されるはんだ接合状態においても、はんだ400はフィレット形状をしており、熱電変換素子350と配線365とのはんだによる接続信頼性は高い。フィレット形状とは、裾広がりの形状をいう。
図6Aにおけるはんだ400の、メッキ金属層320に対する接触角θは、75°以下であることが好ましく、15°〜45°の範囲であることがより好ましい。接触角θは、熱電変換材料300の幅Bと電気配線板360の配線365の幅Aとを調整することで調整されうる。例えば図6Aに示されるように、熱電変換材料300のメッキ金属層320のエッジと配線365のエッジとを結ぶ線と、メッキ金属層320のはんだ接合面との交差角度を75°以下とすれば、接触角θは75°以下となる。
一例として、図6Aにおける熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅Bと、電気配線板360の配線365の幅Aとは、"式:A ≦B−2t/tan75°"を満たす。ここでtは、配線の厚みを示す。また、半田の厚みは十分に小さいものとする。
図6Bにおけるはんだ400の、配線365に対する接触角θ’も、75°以下であることが好ましく、15°〜45°の範囲であることがより好ましい。接触角θ’も、熱電変換材料300の幅Bと電気配線板360の配線365の幅Aとを調整することで調整されうる。例えば図6Bに示されるように、熱電変換材料300のメッキ金属層320のエッジと配線365のエッジとを結ぶ線と、配線365のはんだ接合面との交差角度を75°以下とすれば、接触角θ’は75°以下となる。
このように、熱電変換材料300の幅Bと電気配線板360の配線365の幅Aとを相違させることで、はんだの形状をフィレット形にすることで接合強度を高めることができる。特に、図6Aに示されるはんだ接合状態のように、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅Bよりも、電気配線板360の配線365の幅Aを小さくすると、実装のために必要な面積が少なくなる。そのため、熱電変換素子の実装密度が高まり、単位面積当たりの発電量を高めることができる。
図7Aおよび図7Bは、図6Aおよび図6Bと同様に、熱電変換モジュールにおける熱電変換素子350を電気配線板360に実装した接合部の例を示しているが;図7Aおよび図7Bは、熱電変換素子350を、電気ワイヤからなる電気配線365にはんだ接合した状態が示される。つまり、電気配線365は、電気配線板360に接触していない。
図7Aにおける電気配線365は扁平状の電気ワイヤであり、図7Bにおける電気配線365は断面が円の電気ワイヤである。図7Aおよび図7Bのいずれも、熱電変換素子350の熱電変換材料の幅Bよりも、電気ワイヤからなる電気配線365の幅Aの方が小さい。そのため、はんだ400はフィレット形状をしており、強固なはんだ接合がされている。はんだ400の、メッキ金属層320のはんだ接合面との接触角θはいずれも75°以下である。また、熱電変換素子350を接合するために必要な面積が少なく、熱電変換素子の実装密度が高まり、単位面積当たりの発電量を高めることができる。
図9には、図5Bに示される熱電変換素子350’(350P’または350N’)を電気配線板360に実装した接合部の状態の例が示される。図9に示されるように、熱電変換素子350’の熱電変換材料300の幅Bよりも、電気配線板360の配線365の幅Aの方が小さい。そのため、はんだ400はフィレット形状をしており、実装密度を向上させることも可能である。
さらに図9において、幅Bよりも幅Aを小さくすることで、熱電変換素子350’を配線365にはんだづけするときに、はんだ400と管310との接触が抑制できる。一方で、幅Bよりも幅Aが大きいと、はんだづけするときに、はんだ400と管310とが接触しやすい。管310は、はんだに対する濡れ性が低いため、はんだ400と管310とが接触すると、はんだ400の形状がフィレット形状になりにくく;さらには、はんだ400が配線365と管310との両方に接触してしまう。そのため、配線365と管310との熱移動が生じやすくなるため、熱電変換モジュールの発電効率が低下する。
図6Aおよび図7〜図9に示すように、本発明の熱電変換モジュールにおいて、熱電変換素子の熱電変換材料の幅よりも、電気配線板の配線の幅の方が小さいことが好ましい。ここで、配線365は、熱電変換素子の熱電変換材料(300)の端面の幅方向の中央部に位置している。つまり、配線365が、熱電変換素子の熱電変換材料(300)の端面の幅方向の縁からはみ出さないように配置している。はんだ400を、適切なフィレット形状とするためである。
本発明の熱電変換モジュールは、熱電変換素子と、熱電変換素子同士を電気接続するための電気配線板との接続信頼性が高い。そのため、本発明の熱電変換モジュールは、長期信頼性が高い。
15,15’ 電流導入端子
50 P型熱電変換素子
60 N型熱電変換素子
70 接合電極
80 セラミック基板
90 セラミック基板
100 熱電変換モジュール
110 ハニカム成形型
120 絶縁樹脂
130 ブロック
130’ ブロック片
140 カッター
150 P型熱電変換材料
151 P型熱電変換素子
160 N型熱電変換材料
161 N型熱電変換素子
300 熱電変換材料
300P P型熱電変換材料
300N N型熱電変換材料
310,310P,310N 管
320,320P,320N メッキ金属層
350,350’ 熱電変換素子
350P,350P’ P型熱電変換素子
350N,350N’ N型熱電変換素子
360 電気配線板
365 配線
400 はんだ
A 電気配線板の配線の幅
B 熱電変換材料の幅
θ,θ’ 接触角

Claims (2)

  1. P型熱電変換材料を含む2以上のP型熱電変換素子と、N型熱電変換材料を含む2以上のN型熱電変換素子と、前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子とを直列に接続する電気配線と、を含む熱電変換モジュールであって、
    前記電気配線は、前記P型熱電変換材料および前記N型熱電変換材料の長軸方向の端面に、はんだ接合されており、
    前記電気配線の幅は、前記P型熱電変換材料および前記N型熱電変換材料の幅よりも狭く、
    前記電気配線は、前記P型熱電変換材料または前記N型熱電変換材料の前記端面の幅方向の中央部に位置しており、
    前記端面と前記電気配線を接合するはんだは、フィレット形状を有
    前記P型熱電変換素子は、前記P型熱電変換材料の長軸方向の端面を覆うメッキ金属層を有し、前記電気配線は、前記メッキ金属層を介して前記P型熱電変換材料にはんだ接合されており、かつ
    前記N型熱電変換素子は、前記N型熱電変換材料の長軸方向の端面を覆うメッキ金属層を有し、前記電気配線は、前記メッキ金属層を介して前記N型熱電変換材料にはんだ接合され、
    前記電気配線をはんだ接合するはんだの、前記P型熱電変換素子または前記N型熱電変換素子の前記端面を覆うメッキ金属層に対する接触角は15°〜45°の範囲にあり、
    前記P型熱電変換素子は、前記P型熱電変換材料が充填されている絶縁性の管をさらに有し、かつ
    前記N型熱電変換素子は、前記N型熱電変換材料が充填されている絶縁性の管をさらに有する、
    熱電変換モジュール。
  2. 前記2以上のP型熱電変換素子と、N型熱電変換材料を含む2以上のN型熱電変換素子は、複数の列に沿って配列している、請求項1に記載の熱電変換モジュール。
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