JP5670226B2 - 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5670226B2
JP5670226B2 JP2011047060A JP2011047060A JP5670226B2 JP 5670226 B2 JP5670226 B2 JP 5670226B2 JP 2011047060 A JP2011047060 A JP 2011047060A JP 2011047060 A JP2011047060 A JP 2011047060A JP 5670226 B2 JP5670226 B2 JP 5670226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter coefficient
interpolation filter
prediction
value
evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011047060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012186573A (ja
Inventor
知伸 吉野
知伸 吉野
内藤 整
整 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2011047060A priority Critical patent/JP5670226B2/ja
Priority to CN201210026257.5A priority patent/CN102655591B/zh
Priority to US13/402,319 priority patent/US8976864B2/en
Publication of JP2012186573A publication Critical patent/JP2012186573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5670226B2 publication Critical patent/JP5670226B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/557Motion estimation characterised by stopping computation or iteration based on certain criteria, e.g. error magnitude being too large or early exit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/523Motion estimation or motion compensation with sub-pixel accuracy
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/80Details of filtering operations specially adapted for video compression, e.g. for pixel interpolation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

本発明は、動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラムに関する。
非特許文献1には、フレーム間予測を許容する映像圧縮符号化の標準規格が示されている。フレーム間予測では、既に符号化を行った画像から、符号化対象領域の絵柄に類似した絵柄を有する領域を探し、探した領域の画素値を符号化対象領域の予測値とする。以降では、フレーム間予測により予測誤差を求める処理を、動き補償と呼び、符号化対象領域から符号化済みである類似領域までの空間的なベクトルを、動きベクトル(MV;Motion Vector)と呼ぶものとする。
非特許文献1に示されている手法では、類似領域の探索(動き探索)の際に、整数サンプリング位置(整数精度画素)の画素値だけでなく、中間的な位置(小数精度画素)の画素値を補間により生成して、この補間により生成した画素値を予測値とすることもできる。非特許文献1に示されている手法では、1/4精度画素までフレーム間予測が許容される。
一方、非特許文献2には、小数精度の動き探索における補間処理(補間フィルタを用いる処理)について、映像特徴などに適応的に処理する手法(適応的な補間フィルタを用いる手法)が示されている。この非特許文献2に示されている手法によれば、上述の非特許文献1に示されている手法と比べて、高い符号化性能を得ることができる。
Joint Video Team(JVT) of ISO/IEC MPEG and ITU-T VCEG, "Text of ISO/IEC 14496-10 Advanced Video Coding," July 2004. Thomas Wedi, "Adaptive Interpolation Filters and High-Resolution Displacements for Video Coding," IEEE Trans. On Circuits and Systems for Video Technology, Vol.16, No.4, April 2006. Tomonobu Yoshino et. al, "Low-complexity Scheme for Adaptive Interpolation Filter Based on Amplitude Characteristic Analysis", ICIP2010, Sep. 2010 K. Ugur, et.al "Video coding technology proposal by Tandberg, Nokia, and Ericsson", JCTVC-A119, Apr. 2010. M. Karczewicz, et.al "Video coding technology proposal by Qualcomm", JCTVC-A121, Apr. 2010. K. McCann, et.al, "Video coding technology proposal by Samsung (and BBC)", JCTVC-A124, Apr. 2010.
非特許文献2に示されている手法を実現するためには、多大な処理コストが必要となる。一方、動画像符号化装置や動画像復号装置については、実時間処理に対するニーズが高い。このため、これら動画像符号化装置や動画像復号装置に適応的な補間フィルタを適用するためには、補間フィルタ係数の算出に要する処理コストの低減が求められていた。
これに対して、非特許文献3には、映像特徴を解析して、特徴量に応じた補間フィルタ係数を推定する手法が示されている。この手法によれば、適応的な補間フィルタについて、上述の非特許文献2に示されている手法で算出された補間フィルタ係数に類似した特性を有する補間フィルタ係数を、上述の非特許文献2に示されている手法と比べて少ない処理コストで算出することができる。ところが、この手法では、映像特徴によっては推定精度が低下してしまい、不適切な補間フィルタ係数が算出されるおそれがあった。不適切な補間フィルタ係数を有する不適切な補間フィルタを適用することは、符号化性能の低下を招いてしまう。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、算出に要する処理コストの低減と、符号化性能の向上と、を実現できる適応的なフィルタを適用できる動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化装置(例えば、図1の動画像符号化装置AAに相当)であって、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段(例えば、図2のフィルタ係数推定部21に相当)と、前記フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する予測性能評価手段(例えば、図2の推定フィルタ予測性能評価部23に相当)と、前記予測性能評価手段による評価結果に基づいて、前記フィルタ係数算出手段による補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定するフィルタ係数制御手段(例えば、図2のフィルタ係数制御部24に相当)と、を備え、前記フィルタ係数算出手段は、前記フィルタ係数制御手段によりやり直すと判定されると(例えば、図3のステップS3においてループ継続条件を満たしていると判別された場合に相当)、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直し、前記予測性能評価手段は、前記フィルタ係数制御手段によりやり直すと判定されると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に前記フィルタ係数算出手段により用いられた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、前記フィルタ係数算出手段におけるやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化装置に、フィルタ係数算出手段、予測性能評価手段、およびフィルタ係数制御手段を設けた。そして、フィルタ係数算出手段により、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出することとした。特に、フィルタ係数制御手段によりやり直すと判定されると、やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直すこととした。また、予測性能評価手段により、フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価することとした。特に、フィルタ係数制御手段によりやり直すと判定されると、やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際にフィルタ係数算出手段により用いられた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、フィルタ係数算出手段におけるやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価することとした。また、フィルタ係数制御手段により、予測性能評価手段による評価結果に基づいて、フィルタ係数算出手段による補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定することとした。
このため、(1)の動画像符号化装置は、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、補間フィルタ係数を算出することができるので、上述の非特許文献3に示されている手法と同様に、補間フィルタ係数の算出に要する処理コストを低減できる。
また、(1)の動画像符号化装置は、フィルタ係数制御手段による判定結果に応じて、補間フィルタ係数の算出をやり直すことができる。このため、不適切な補間フィルタ係数が算出されてしまった場合には、補間フィルタ係数の算出をやり直して、符号化性能を向上させることができる。
(2) 本発明は、(1)の動画像符号化装置について、前記予測性能評価手段は、動き補償誤差に関する絶対値和または誤差二乗和を用いて、動き補償予測性能を評価することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、予測性能評価手段により、動き補償誤差に関する絶対値和または誤差二乗和を用いて、動き補償予測性能を評価することができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の動画像符号化装置について、前記フィルタ係数制御手段は、前記予測性能評価手段による評価値と、予め定められた閾値と、を比較する第1の判定手順(例えば、後述の第5の条件を満たすか否かを判定する手順に相当)と、前記予測性能評価手段による評価値と、当該予測性能評価手段による前回の評価値と、の差分を求め、当該差分と、予め定められた閾値と、を比較する第2の判定手順(例えば、後述の第2の条件を満たすか否かを判定する手順に相当)と、前記予測性能評価手段による直近N回(Nは、N≧1を満たす整数)の評価値の変化の幅と、予め定められた閾値と、を比較する第3の判定手順(例えば、後述の第4の条件を満たすか否かを判定する手順に相当)と、前記フィルタ係数制御手段によりやり直すと継続して判定された回数と、予め定められた閾値と、を比較する第4の判定手順(例えば、後述の第1の条件を満たすか否かを判定する手順に相当)と、のうち少なくとも1つを行って、前記算出をやり直すか否かを判定することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、フィルタ係数制御手段により、第1の判定手順、第2の判定手順、第3の判定手順、および第4の判定手順のうち、少なくとも1つを行って、補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定することとした。第1の判定手順とは、予測性能評価手段による評価値と、予め定められた閾値と、を比較する手順のことである。第2の判定手順とは、予測性能評価手段による評価値と、予測性能評価手段による前回の評価値と、の差分を求め、求めた差分と、予め定められた閾値と、を比較する手順のことである。第3の判定手順とは、予測性能評価手段による直近N回の評価値の変化の幅と、予め定められた閾値と、を比較する手順のことである。第4の判定手順とは、フィルタ係数制御手段によりやり直すと継続して判定された回数と、予め定められた閾値と、を比較する手順のことである。
このため、(3)の動画像符号化装置は、例えば第2の判定手順や第3の判定手順を行うことで、補間フィルタ係数の算出を1回または複数回やり直したにもかかわらず、符号化性能をあまり向上できなかった場合には、やり直しをやめることができるので、補間フィルタ係数の算出に要する処理コストの増加を抑制できる。また、例えば第4の判定手順を行うことで、補間フィルタ係数の算出をやり直す回数を制限することができるので、補間フィルタ係数の算出に要する処理コストの増加を抑制できる。
(4) 本発明は、(1)〜(3)の動画像符号化装置について、予め定められたフィルタ係数(例えば、後述のデフォルトフィルタ係数に相当)について、動き補償予測性能を評価するデフォルト性能評価手段(例えば、図2のデフォルトフィルタ予測性能評価部22に相当)を備え、前記フィルタ係数制御手段は、前記予測性能評価手段による評価結果と、前記デフォルト性能評価手段による評価結果と、に基づいて、前記フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数と、前記予め定められたフィルタ係数と、のいずれが適当であるかを判定し(例えば、図3のステップS1の処理に相当)、前記予め定められたフィルタ係数の方が適当であると判定すると(例えば、図3のステップS1においてVeがVd以上である場合に相当)、前記算出をやり直すか否かを判定することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、(1)〜(3)の動画像符号化装置に、予め定められたフィルタ係数について動き補償予測性能を評価するデフォルト性能評価手段をさらに設けた。そして、フィルタ係数制御手段により、まず、予測性能評価手段による評価結果と、デフォルト性能評価手段による評価結果と、に基づいて、フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数と、予め定められたフィルタ係数と、のいずれが適当であるかを判定することとした。次に、予め定められたフィルタ係数の方が適当であると判定すると、算出をやり直すか否かを判定することとした。
このため、(4)の動画像符号化装置は、予め定められたフィルタ係数と比べて、算出した補間フィルタ係数の方が符号化性能を向上できる場合には、この補間フィルタ係数を適用し、算出した補間フィルタ係数と比べて、予め定められたフィルタ係数の方が符号化性能を向上できる場合には、補間フィルタ係数の算出をやり直すことができる。このため、予め定められたフィルタ係数を適切に設定することで、補間フィルタ係数の算出に要する処理コストの低減と、符号化性能の向上と、をより高度に両立させることができる。
(5) 本発明は、フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化方法であって、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出する第1のステップ(例えば、図2のフィルタ係数推定部21による処理に相当)と、前記第1のステップにおいて算出した補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する第2のステップ(例えば、図2の推定フィルタ予測性能評価部23による処理に相当)と、前記第2のステップにおける評価結果に基づいて、前記第1のステップにおける補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定する第3のステップ(例えば、図2のフィルタ係数制御部24による処理に相当)と、を備え、前記第1のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると(例えば、図3のステップS3においてループ継続条件を満たしていると判別した場合に相当)、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直し、前記第2のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に前記第1のステップにおいて用いた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、前記第1のステップのやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価することを特徴とする動画像符号化方法を提案している。
この発明によれば、まず、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出する。次に、算出した補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する。次に、評価結果に基づいて、補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定する。そして、やり直すと判定すると、やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直すとともに、やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に用いた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、やり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(6) 本発明は、フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出する第1のステップ(例えば、図2のフィルタ係数推定部21による処理に相当)と、前記第1のステップにおいて算出した補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する第2のステップ(例えば、図2の推定フィルタ予測性能評価部23による処理に相当)と、前記第2のステップにおける評価結果に基づいて、前記第1のステップにおける補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定する第3のステップ(例えば、図2のフィルタ係数制御部24による処理に相当)と、をコンピュータに実行させ、前記第1のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると(例えば、図3のステップS3においてループ継続条件を満たしていると判別した場合に相当)、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直させ、前記第2のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に前記第1のステップにおいて用いた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、前記第1のステップのやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価させるためのプログラムを提案している。
この発明によれば、プログラムをコンピュータに実行させることで、まず、入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出する。次に、算出した補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する。次に、評価結果に基づいて、補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定する。そして、やり直すと判定すると、やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直すとともに、やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に用いた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、やり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価する。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、補間フィルタ係数の算出に要する処理コストの低減と、符号化性能の向上と、を実現できる。
本発明の一実施形態に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 前記動画像符号化装置が備えるインター符号化予測値生成部の構成を示すブロック図である。 前記インター符号化予測値生成部が備えるフィルタ係数制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る動画像復号装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
[動画像符号化装置AAの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る動画像符号化装置AAの構成を示すブロック図である。動画像符号化装置AAは、イントラ符号化予測値生成部1、インター符号化予測値生成部2、モード判定制御部3、DCT/量子化部4、IDCT/逆量子化部5、エントロピー符号化部6、第1のローカルメモリ7、および第2のローカルメモリ8を備える。
イントラ符号化予測値生成部1は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、を入力とする。このイントラ符号化予測値生成部1は、符号化済みブロックにおける局所復号値cに基づいて、予測値を生成し、生成した予測値と入力信号との差分を求めることで、符号化歪みを算出する。そして、算出した符号化歪みと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、に基づいて、符号化に要する符号化コスト値gを算出する。そして、イントラ予測値eと、イントラ予測情報(動きベクトルを含む)fと、符号化コスト値gと、を出力する。
インター符号化予測値生成部2は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、を入力とする。このインター符号化予測値生成部2は、これら入力に基づいて、インター予測値hと、インター予測情報(動きベクトルを含む)iと、補間フィルタ係数jと、符号化コスト値kと、を出力する。
図2は、インター符号化予測値生成部2の構成を示すブロック図である。インター符号化予測値生成部2は、フィルタ係数推定部21、デフォルトフィルタ予測性能評価部22、推定フィルタ予測性能評価部23、フィルタ係数制御部24、および動き補償処理部25を備える。
フィルタ係数推定部21は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、を入力とする。また、フィルタ係数推定部21には、後述の推定補間フィルタ係数pが入力される場合がある。
推定補間フィルタ係数pが入力されていない場合、すなわちフィルタ係数制御部24により後述のループバック制御が行われなかった場合、より具体的には現在の処理フレームに対する補間フィルタ係数の推定が1回目の場合には、フィルタ係数推定部21は、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、デフォルトフィルタ係数と、に基づいて動き補償誤差を推定する。そして、この動き補償誤差の周波数特性解析を行うとともに、入力画像aの周波数特性解析を行う。そして、これら周波数特性解析の結果に基づいて、補間フィルタ係数の推定を行って、推定補間フィルタ係数pとして出力する。なお、本実施形態では、上述のデフォルトフィルタ係数として、H.264に用いられるものが適用され、このデフォルトフィルタ係数は、図示しない記憶部に記憶されているものとする。
一方、推定補間フィルタ係数pが入力されている場合、すなわちフィルタ係数制御部24により後述のループバック制御が行われた場合、より具体的には現在の処理フレームに対する補間フィルタ係数の推定が2回目以降の場合には、フィルタ係数推定部21は、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、入力された推定補間フィルタ係数pと、に基づいて動き補償誤差を推定する。そして、この動き補償誤差の周波数特性解析を行うとともに、入力画像aの周波数特性解析を行う。そして、これら周波数特性解析の結果に基づいて、補間フィルタ係数の推定のやり直しを行って、新たな推定補間フィルタ係数pとして出力する。
デフォルトフィルタ予測性能評価部22は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、を入力とする。このデフォルトフィルタ予測性能評価部22は、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、上述のデフォルトフィルタ係数と、に基づいて、デフォルトフィルタ係数に対して期待されるMC予測値を生成する。そして、入力画像aと、生成したMC予測値と、に基づいて、期待されるMC誤差を評価し、MC誤差の評価値を算出して、デフォルトフィルタ係数に対して期待されるMC誤差の評価値qとして出力する。
推定フィルタ予測性能評価部23は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、推定補間フィルタ係数pと、を入力とする。
フィルタ係数制御部24により後述のループバック制御が行われなかった場合、すなわち現在の処理フレームに対する補間フィルタ係数の推定が1回目の場合には、推定フィルタ予測性能評価部23は、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、推定補間フィルタ係数pと、に基づいて、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC予測値を生成する。そして、入力画像aと、生成したMC予測値と、に基づいて、期待されるMC誤差を評価し、MC誤差の評価値を算出して、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rとして出力する。
一方、フィルタ係数制御部24により後述のループバック制御が行われた場合、すなわち現在の処理フレームに対する補間フィルタ係数の推定が2回目以降の場合には、推定フィルタ予測性能評価部23は、まず、以下のように小数精度動き補償(MC)をシミュレートする。具体的には、後述のループバック制御によりフィルタ係数推定部21に戻された推定補間フィルタ係数pを求める際にフィルタ係数推定部21が用いた、処理フレームにおける原画像の画素値と、参照フレームにおける符号化済み画像の画素値と、動きベクトル情報と、を用いて、フィルタ係数推定部21におけるやり直しにより求められた新たな推定補間フィルタ係数pについて、小数精度動き補償(MC)をシミュレートする。次に、シミュレート結果に基づいて、期待されるMC誤差を評価し、MC誤差の評価値を算出して、新たな推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rとして出力する。
なお、推定フィルタ予測性能評価部23は、上述のように小数精度動き補償(MC)をシミュレートするために、後述のループバック制御によりフィルタ係数推定部21に戻された推定補間フィルタ係数pを求める際にフィルタ係数推定部21が用いた、処理フレームにおける原画像の画素値と、参照フレームにおける符号化済み画像の画素値と、動きベクトル情報と、について、ループバック制御が継続している間、すなわち補間フィルタ係数jとして推定補間フィルタ係数pまたはデフォルトフィルタ係数が出力されるまでの間、保持し続ける。
また、上述のMC誤差の評価値を算出する際には、例えば差分絶対値和や誤差二乗和を用いることができる。
フィルタ係数制御部24は、デフォルトフィルタ係数に対して期待されるMC誤差の評価値qと、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rと、を入力とする。このフィルタ係数制御部24は、入力された2つの評価値を比較して、評価値の小さい方のフィルタ係数を適当であると判定し、比較結果に応じた処理を行う。
図3は、フィルタ係数制御部24が行うフィルタ係数制御処理のフローチャートである。
ステップS1において、デフォルトフィルタ係数に対して期待されるMC誤差の評価値qと、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rと、を比較する。ここで、デフォルトフィルタ係数に対して期待されるMC誤差の評価値qをVdと表し、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rをVeと表すこととする。すると、VeがVd未満である場合には、デフォルトフィルタ係数よりも推定補間フィルタ係数pの方が適当であると判定し、ステップS2に処理を移す。一方、VeがVd以上である場合には、推定補間フィルタ係数pよりもデフォルトフィルタ係数の方が適当であると判定し、ステップS3に処理を移す。
ステップS2において、推定補間フィルタ係数pを、補間フィルタ係数jとして出力させて、フィルタ係数制御処理を終了する。
ステップS3において、ループ継続条件を満たしているか否かを判別し、満たしている場合には、ステップS4に処理を移し、満たしていない場合には、ステップS5に処理を移す。なお、本実施形態では、ループ継続条件として以下の3つの条件を適用しており、これら3つの条件を全て満たしていれば、ループ継続条件を満たしているものとする。
第1の条件とは、ステップS4において後述するループバック制御を現在の処理フレームにおいて継続して行った回数が、予め定められた上限値未満であるということである。このため、上限値を設定することで、1つの処理フレームにおいてループバック制御を行う回数を制限することができる。
第2の条件とは、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rについて、現在の処理フレームに対して前回求めた推定補間フィルタ係数pに対するものと、今回求めた推定補間フィルタ係数pに対するものと、の差分が予め定められた閾値より大きいということである。このため、閾値を設定することで、前回と比べて期待されるMC誤差の評価値にあまり改善がみられなければ、ループバック制御を行わないようにすることができる。
第3の条件とは、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rについて、現在の処理フレームに対して前回求めた推定補間フィルタ係数pに対するものと比べて、今回求めた推定補間フィルタ係数pに対するものの方が小さいということである。このため、前回と比べて期待されるMC誤差の評価値に改善がみられなければ、ループバック制御を行わないようにすることができる。
なお、フィルタ係数制御部24は、上述の第2の条件および第3の条件を満たしているか否かを判別するために、上述の推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rについて、直近の2つを保持する。
ステップS4において、ループバック制御を行って、フィルタ係数制御処理を終了する。このループバック制御では、補間フィルタ係数の推定のやり直しを行うために、フィルタ係数推定部21から出力された推定補間フィルタ係数pを、フィルタ係数推定部21に戻す。これによれば、上述のように、フィルタ係数推定部21に推定補間フィルタ係数pが入力されることとなる。
ステップS5において、上述のデフォルトフィルタ係数を、補間フィルタ係数jとして出力させて、フィルタ係数制御処理を終了する。
なお、フィルタ係数初期値のMC誤差の評価値を算出する際の評価尺度は、デフォルトフィルタ予測性能評価部22や推定フィルタ予測性能評価部23における評価尺度と同一であるものとする。
図2に戻って、動き補償処理部25は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dと、補間フィルタ係数jと、を入力とする。この動き補償処理部25は、入力画像aと、符号化済みブロックにおける局所復号値cと、に基づいて、この符号化済みブロックにおける動き補償予測を行って動きベクトルを求める。そして、求めた動きベクトルと、符号化済みブロックにおける予測方向情報dから求められる予測ベクトルと、の差分を計算し、符号化すべきインター予測情報を求める。また、予測誤差および発生符号量に基づいて、インター符号化におけるコスト値を求める。そして、インター予測値h、インター予測情報(動きベクトルを含む)i、および符号化コスト値kとして出力する。
図1に戻って、モード判定制御部3は、イントラ符号化予測値生成部1から出力される符号化コスト値gと、インター符号化予測値生成部2から出力される符号化コスト値kと、を入力とする。このモード判定制御部3は、これら入力される符号化コスト値g、kの比較を行い、処理ブロックに適する符号化モードを選択する。
DCT/量子化部4は、入力画像aと、イントラ予測値eおよびインター予測値hのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたものと、の差分を入力とする。ここで、イントラ予測値eおよびインター予測値hのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたものとは、モード判定制御部3によりイントラ符号化が選択された場合にはイントラ予測値eのことであり、モード判定制御部3によりインター符号化が選択された場合にはインター予測値hのことである。このDCT/量子化部4は、入力される信号に対してDCT処理および量子化処理を施し、量子化されたDCT係数(残差信号)mとして出力する。
IDCT/逆量子化部5は、量子化されたDCT係数(残差信号)mを入力とする。このIDCT/逆量子化部5は、入力される信号に対して逆量子化処理および逆DCT処理を施し、逆DCTされた画素信号nとして出力する。
エントロピー符号化部6は、イントラ予測情報(動きベクトルを含む)fおよびインター予測情報(動きベクトルを含む)iのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたものと、補間フィルタ係数jと、量子化されたDCT係数(残差信号)mと、を入力とする。ここで、イントラ予測情報(動きベクトルを含む)fおよびインター予測情報(動きベクトルを含む)iのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたものとは、モード判定制御部3によりイントラ符号化が選択された場合にはイントラ予測情報(動きベクトルを含む)fのことであり、モード判定制御部3によりインター符号化が選択された場合にはインター予測情報(動きベクトルを含む)iのことである。このエントロピー符号化部6は、エントロピー符号化を行い、符号化データbとして出力する。
第1のローカルメモリ7は、イントラ予測値eおよびインター予測値hのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたものと、逆DCTされた画素信号nと、の和をとった信号、すなわち符号化済みブロックにおける局所復号値cを入力とする。この第1のローカルメモリ7は、符号化済みブロックにおける局所復号値cを蓄積し、適宜、イントラ符号化予測値生成部1およびインター符号化予測値生成部2に供給する。
第2のローカルメモリ8は、イントラ予測情報(動きベクトルを含む)fおよびインター予測情報(動きベクトルを含む)iのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたもの、すなわち符号化済みブロックにおける予測方向情報dを入力とする。ここで、イントラ予測情報(動きベクトルを含む)fおよびインター予測情報(動きベクトルを含む)iのうちモード判定制御部3により選択された符号化モードに応じたものとは、モード判定制御部3によりイントラ符号化が選択された場合にはイントラ予測情報(動きベクトルを含む)fのことであり、モード判定制御部3によりインター符号化が選択された場合にはインター予測情報(動きベクトルを含む)iのことである。この第2のローカルメモリ8は、符号化済みブロックにおける予測方向情報dを蓄積し、適宜、イントラ符号化予測値生成部1およびインター符号化予測値生成部2に供給する。
[動画像復号装置BBの構成]
図4は、本発明の第1実施形態に係る動画像復号装置BBの構成を示すブロック図である。動画像復号装置BBは、符号化データ解析部110、予測手法制御部120、インター予測値生成部130、イントラ予測値生成部140、およびメモリ150を備え、動画像符号化装置AAにおいて生成された符号化データbを復号する。
符号化データ解析部110は、符号化データbを入力とする。この符号化データ解析部110は、まず、符号化シンタックスに従って、符号化データbに記載されている内容を解析し、エントロピー復号する。そして、エントロピー復号の結果として得られる、残差信号Bと、補間フィルタ係数Cと、予測情報Dと、を出力する。
予測手法制御部120は、予測情報Dを入力とする。この予測手法制御部120は、予測情報Dが、イントラ予測に関するものであるのか、インター予測に関するものであるのかを識別し、イントラ予測とインター予測とを切り替えるための制御信号Eを出力する。
インター予測値生成部130には、補間フィルタ係数Cが入力されるとともに、制御信号Eに応じて、復号済み画素値Aと、予測情報Dと、が入力される場合がある。具体的には、復号済み画素値Aと、予測情報Dとは、予測情報Dがインター予測に関するものであると予測手法制御部120により識別された場合に、インター予測値生成部130に入力される。このインター予測値生成部130は、復号済み画素値Aを元に、予測情報Dに従ってインター予測値Fを生成し、出力する。
イントラ予測値生成部140には、制御信号Eに応じて、復号済み画素値Aと、予測情報Dと、が入力される場合がある。具体的には、復号済み画素値Aと、予測情報Dとは、予測情報Dがイントラ予測に関するものであると予測手法制御部120により識別された場合に、イントラ予測値生成部140に入力される。このイントラ予測値生成部140は、復号済み画素値Aを元に、予測情報Dに従ってイントラ予測値Gを生成し、出力する。
メモリ150は、残差信号Bと、インター予測値Fおよびイントラ予測値Gのうち制御信号Eに応じたものと、の和をとった信号、すなわち復号済み画素値Aを入力とする。ここで、インター予測値Fおよびイントラ予測値Gのうち制御信号Eに応じたものとは、予測情報Dがインター予測に関するものであると予測手法制御部120により識別された場合には、インター予測値Fのことであり、予測情報Dがイントラ予測に関するものであると予測手法制御部120により識別された場合には、イントラ予測値Gのことである。メモリ150は、入力された復号済み画素値Aを蓄積し、未復号ブロックの復号処理を行う際に、適宜、インター予測値生成部130またはイントラ予測値生成部140に供給する。
以上の動画像符号化装置AAによれば、フィルタ係数推定部21による画像の周波数特性解析により、補間フィルタ係数を推定する。このため、上述の非特許文献3に示されている手法と同様に、補間フィルタ係数jの算出に要する処理コストを低減できる。
また、動画像符号化装置AAによれば、ステップS3においてループ継続条件を満たしていれば、補間フィルタ係数の推定をやり直すため、符号化性能を向上させることができる。
また、動画像符号化装置AAによれば、例えば差分絶対値和や誤差二乗和を用いて、MC誤差の評価値を算出することができる。
また、動画像符号化装置AAによれば、ステップS3においてループ継続条件として上述の3つの条件を全て満たしていれば、ループ継続条件を満たしているものとした。このため、補間フィルタ係数の推定をやり直す回数を制限できるとともに、やり直したにもかかわらず符号化性能をあまり向上できなかった場合にはやり直しをやめることができる。したがって、補間フィルタ係数jの算出に要する処理コストの増加を抑制できる。
また、動画像符号化装置AAによれば、VeがVd未満である場合には、推定補間フィルタ係数pを補間フィルタ係数jとして出力する。一方、VeがVd以上である場合には、上述のようにループ継続条件を満たしているか否かを判別し、満たしている場合にはやり直しを行い、満たしていない場合にはデフォルトフィルタ係数を補間フィルタ係数jとして出力する。このため、デフォルトフィルタ係数を適切に設定することで、補間フィルタ係数jの算出に要する処理コストの低減と、符号化性能の向上と、をより高度に両立させることができる。
なお、本実施形態によれば、HD素材に対して、動画像符号化装置AAによらず低処理コストAIF(Adaptive Interpolation Filter)方式を適用した場合と比べて、処理コストの増加を1%以下に抑えつつ、平均で0.04dB程度の画質改善を見込むことができる。
なお、本発明の動画像符号化装置AAの処理や、動画像復号装置BBの処理を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶し、記録媒体に記録されたプログラムを動画像符号化装置AAや動画像復号装置BBに読み込ませ、実行することによって、本発明を実現できる。
また、上述のプログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納した動画像符号化装置AAや動画像復号装置BBから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上述のプログラムは、上述の機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述の機能を動画像符号化装置AAや動画像復号装置BBにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
例えば、上述の実施形態では、デフォルトフィルタ係数として、H.264に用いられるものを適用したが、これに限らない。例えば、上述の非特許文献4に示されているDCTIFや、上述の非特許文献5に示されているDIFや、上述の非特許文献6に示されているSIFOに用いられているものを、適用してもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS3において、ループ継続条件として上述の3つの条件を適用したが、これに限らない。例えば、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rについて、ループバック制御継続中の直近N回(ループバック制御が継続されている回数をM回とすると、Nは、1≦N≦Mを満たす整数)を保持しておき、これら直近N回の評価値rの変化の幅が予め定められた閾値以上であることを第4の条件として追加してもよい。また、例えば、推定補間フィルタ係数pに対して期待されるMC誤差の評価値rが予め定められた閾値未満であることを第5の条件として追加してもよい。また、例えば、上述の5つのうち少なくとも1つ以上を組み合わせて適用してもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS3において、ループ継続条件として上述の3つの条件を全て満たしているか否かを判別したが、これに限らず、例えば上述の3つの条件のうち、少なくとも1つを満たしているか否かを判別したり、少なくとも2つを満たしているか否かを判別したりしてもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS1において、デフォルトフィルタ係数に対して期待されるMC誤差の評価値qをVdと表すこととしたが、これに限らず、例えば予め定められた閾値をVdと表すこととしてもよい。
AA・・・動画像符号化装置
BB・・・動画像復号装置
1・・・イントラ符号化予測値生成部
2・・・インター符号化予測値生成部
3・・・モード判定制御部
4・・・DCT/量子化部
5・・・IDCT/逆量子化部
6・・・エントロピー符号化部
7・・・第1のローカルメモリ
8・・・第2のローカルメモリ
9・・・第3のローカルメモリ
21・・・フィルタ係数推定部
22・・・デフォルトフィルタ予測性能評価部
23・・・推定フィルタ予測性能評価部
24・・・フィルタ係数制御部
25・・・動き補償処理部

Claims (6)

  1. フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化装置であって、
    入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段と、
    前記フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価して評価値を算出する予測性能評価手段と、
    前記予測性能評価手段による評価結果に基づいて、前記フィルタ係数算出手段による補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定するフィルタ係数制御手段と、を備え、
    前記フィルタ係数算出手段は、前記フィルタ係数制御手段によりやり直すと判定されると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直し、
    前記予測性能評価手段は、前記フィルタ係数制御手段によりやり直すと判定されると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に前記フィルタ係数算出手段により用いられた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、前記フィルタ係数算出手段におけるやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価し、
    前記フィルタ係数制御手段は、
    前記予測性能評価手段による評価値と、当該予測性能評価手段による前回の評価値と、の差分を求め、当該差分と、予め定められた閾値と、を比較する第1の判定手順と、
    前記予測性能評価手段による直近N回(Nは、N≧を満たす整数)の評価値の変化の幅と、予め定められた閾値と、を比較する第2の判定手順と、を行って、前記算出をやり直すか否かを判定することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記フィルタ係数制御手段は、当該フィルタ係数制御手段によりやり直すと継続して判定した回数予め定められた閾値以上になる、前記算出やり直しを禁止することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 請求項1または2に記載の動画像符号化装置において、
    前記予測性能評価手段は、動き補償誤差に関する絶対値和または誤差二乗和を用いて、動き補償予測性能を評価することを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の動画像符号化装置において、
    予め定められたフィルタ係数について、動き補償予測性能を評価するデフォルト性能評価手段を備え、
    前記フィルタ係数制御手段は、
    前記予測性能評価手段による評価結果と、前記デフォルト性能評価手段による評価結果と、に基づいて、前記フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数と、前記予め定められたフィルタ係数と、のいずれが適当であるかを判定し、
    前記フィルタ係数算出手段により算出された補間フィルタ係数の方が適当であると判定すると、前記算出やり直しを禁止することを特徴とする動画像符号化装置。
  5. フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化方法であって、
    入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて算出した補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価して評価値を算出する第2のステップと、
    前記第2のステップにおける評価結果に基づいて、前記第1のステップにおける補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定する第3のステップと、を備え、
    前記第1のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直し、
    前記第2のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に前記第1のステップにおいて用いた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、前記第1のステップのやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2のステップによる評価値と、当該第2のステップによる前回の評価値と、の差分を求め、当該差分と、予め定められた閾値と、を比較する第1の判定手順と、
    前記第2のステップによる直近N回(Nは、N≧を満たす整数)の評価値の変化の幅と、予め定められた閾値と、を比較する第2の判定手順と、を行って、前記算出をやり直すか否かを判定することを特徴とする動画像符号化方法。
  6. フレーム間予測において予測値に対するフィルタ処理を許容する動画像符号化方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    入力画像および符号化済み画像の周波数特性解析の結果に基づいて、小数精度動き補償補間フィルタ係数を算出する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて算出した補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価して評価値を算出する第2のステップと、
    前記第2のステップにおける評価結果に基づいて、前記第1のステップにおける補間フィルタ係数の算出をやり直すか否かを判定する第3のステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記第1のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を用いて、補間フィルタ係数の算出をやり直させ、
    前記第2のステップでは、前記第3のステップにおいてやり直すと判定すると、当該やり直すと判定された補間フィルタ係数を算出する際に前記第1のステップにおいて用いた動きベクトル情報および符号化済み画像を用いて、前記第1のステップのやり直しにより算出された補間フィルタ係数について、動き補償予測性能を評価し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2のステップによる評価値と、当該第2のステップによる前回の評価値と、の差分を求め、当該差分と、予め定められた閾値と、を比較する第1の判定手順と、
    前記第2のステップによる直近N回(Nは、N≧を満たす整数)の評価値の変化の幅と、予め定められた閾値と、を比較する第2の判定手順と、を行って、前記算出をやり直すか否かを判定するためのプログラム。
JP2011047060A 2011-03-04 2011-03-04 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム Expired - Fee Related JP5670226B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011047060A JP5670226B2 (ja) 2011-03-04 2011-03-04 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム
CN201210026257.5A CN102655591B (zh) 2011-03-04 2012-02-07 运动图像编码装置、运动图像解码装置以及运动图像编码方法
US13/402,319 US8976864B2 (en) 2011-03-04 2012-02-22 Video encoding apparatus, video encoding method, and computer program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011047060A JP5670226B2 (ja) 2011-03-04 2011-03-04 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012186573A JP2012186573A (ja) 2012-09-27
JP5670226B2 true JP5670226B2 (ja) 2015-02-18

Family

ID=46731110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011047060A Expired - Fee Related JP5670226B2 (ja) 2011-03-04 2011-03-04 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8976864B2 (ja)
JP (1) JP5670226B2 (ja)
CN (1) CN102655591B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11463689B2 (en) * 2015-06-18 2022-10-04 Qualcomm Incorporated Intra prediction and intra mode coding
US11095922B2 (en) * 2016-08-02 2021-08-17 Qualcomm Incorporated Geometry transformation-based adaptive loop filtering
US10341659B2 (en) * 2016-10-05 2019-07-02 Qualcomm Incorporated Systems and methods of switching interpolation filters
CA3135322A1 (en) 2019-03-28 2020-10-01 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and apparatus for intra smoothing
CN114556923B (zh) * 2019-10-03 2023-03-10 华为技术有限公司 编码器、解码器和使用插值滤波的对应方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6915319B1 (en) * 1999-10-08 2005-07-05 Kabushiki Kaisha Kenwood Method and apparatus for interpolating digital signal
BRPI0304545B1 (pt) * 2002-01-14 2018-07-03 Nokia Technologies Oy Método de codificação das imagens em uma seqüência de vídeo digital para fornecer os dados de vídeo codificados, codificador de vídeo, método de decodificação dos dados indicativos de uma sequência de vídeo digital, decodificador de vídeo, e, sistema de codificação de vídeo
US20040076333A1 (en) * 2002-10-22 2004-04-22 Huipin Zhang Adaptive interpolation filter system for motion compensated predictive video coding
EP1886502A2 (en) * 2005-04-13 2008-02-13 Universität Hannover Method and apparatus for enhanced video coding
US8208564B2 (en) * 2005-06-24 2012-06-26 Ntt Docomo, Inc. Method and apparatus for video encoding and decoding using adaptive interpolation
CN100566413C (zh) * 2006-06-05 2009-12-02 华为技术有限公司 一种自适应插值处理方法及编解码模块
JP4956550B2 (ja) * 2006-11-30 2012-06-20 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 動画像符号化装置、動画像符号化方法、動画像符号化プログラム、動画像復号化装置、動画像復号化方法及び動画像復号化プログラム
JP2010011075A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Toshiba Corp 動画像符号化及び動画像復号化の方法及び装置
EP2141927A1 (en) * 2008-07-03 2010-01-06 Panasonic Corporation Filters for video coding
US8811484B2 (en) * 2008-07-07 2014-08-19 Qualcomm Incorporated Video encoding by filter selection
CN101365137B (zh) * 2008-09-12 2010-08-25 华为技术有限公司 运动补偿参考数据载入方法和装置及解码器和编解码***
KR101647376B1 (ko) * 2009-03-30 2016-08-10 엘지전자 주식회사 비디오 신호 처리 방법 및 장치
US9369712B2 (en) * 2010-01-14 2016-06-14 Dolby Laboratories Licensing Corporation Buffered adaptive filters
US8761245B2 (en) * 2010-12-21 2014-06-24 Intel Corporation Content adaptive motion compensation filtering for high efficiency video coding

Also Published As

Publication number Publication date
US20120224636A1 (en) 2012-09-06
CN102655591A (zh) 2012-09-05
JP2012186573A (ja) 2012-09-27
CN102655591B (zh) 2016-12-14
US8976864B2 (en) 2015-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101351730B1 (ko) 디코딩된 비디오 블록에서 예상 왜곡을 결정하기 위한 방법및 장치
JP3964391B2 (ja) 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法及び画像復号方法
JP5801363B2 (ja) 符号化及び復号化のための装置及び方法並びにコンピュータプログラム
US8094714B2 (en) Speculative start point selection for motion estimation iterative search
JP4799477B2 (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JPWO2009001793A1 (ja) 画像符号化と画像復号化の方法及び装置
US8144766B2 (en) Simple next search position selection for motion estimation iterative search
CN107211161B (zh) 包括最后阶段处理的扩展空间的视频编码优化
US20110032990A1 (en) Apparatus and method for deblocking filtering image data and video decoding apparatus and method using the same
KR20090095317A (ko) 영상 부호화 및 복호화 방법 및 장치
JP5670226B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム
JP5613319B2 (ja) 映像符号化装置、映像符号化方法および映像符号化プログラム
JP2007013298A (ja) 画像符号化装置
JP2009164915A (ja) 画像符号化方法、画像復号方法、画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム、画像復号プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4452733B2 (ja) 動画像符号化における動き評価装置,方法およびそのプログラム並びにその記録媒体
JP5513333B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、およびプログラム
JP2007251815A (ja) 再符号化装置及び再符号化用プログラム
JP6016488B2 (ja) 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム
JP4697802B2 (ja) 動画像予測符号化方法および装置
KR100744435B1 (ko) 고속 동영상 압축을 위한 dct 및 양자화 과정 생략 방법
JP7134118B2 (ja) 画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
KR100687845B1 (ko) 이미지 화소 필터링 방법
JP2007228400A (ja) 動画像変換装置
KR100748512B1 (ko) 블록 경계 영역 필터링 방법
KR20090027091A (ko) 동영상 부호화/복호화 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5670226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees