JP5656670B2 - バックルスイッチ、バックル、およびシートベルト装置 - Google Patents

バックルスイッチ、バックル、およびシートベルト装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車その他の交通機関の座席に装備されて乗員を拘束するシートベルト装置や建築作業現場等において作業者を拘束するベルト装置に用いられているバックルの技術分野に関し、詳細には、タングとバックルとのラッチ(以下、係合ともいう)によってオン、オフ切替作動するバックルスイッチの技術分野、このバックルスイッチを備えるバックルの技術分野、およびこのバックルを備えるシートベルト装置の技術分野に関する。
自動車を始めとする各種交通機関の座席には、衝突等の緊急時に乗員を拘束するためにシートベルト装置が配設されている。この種のシートベルト装置においては、シートベルトを容易に装着および装着解除するために、通常はバックルが設けられている。このバックルにおいては、バックルのラッチ部材がシートベルトに支持されたタングの係合部にラッチすることで、シートベルトが乗員に装着される。
ところで、このようなバックルにおいては、タングとバックルとのラッチ状態を表示したり、タングとバックルとのラッチ状態によりリトラクタ等のシートベルト装置の他の装置やシートベルト装置の作動に関係する車載の他の装置を作動制御したりするために、タングとバックルとのラッチを検出するバックルスイッチが設けられている。
従来のバックルスイッチとして、タング挿入方向に延びかつタング挿入方向と直交方向に配設された長短尺の2つの固定接点と、各固定接点に電気的に接触しかつ摺動可能に設けられるとともにばね性(比較的柔らかい弾性)を有する可動接点とを有するバックルスイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のバックルスイッチにおいては、エジェクタにスライダが取り付けられるとともに、このスライダに可動接点が設けられる。そして、タングがバックル内に挿入されないときは、可動接点が長尺の固定接点のみに接触し、短尺の固定接点には接触しない。これにより、バックルスイッチがオフとなっている。タングがバックル内に挿入されたとき、タングの挿入にしたがってエジェクタが移動し、かつスライダがこのエジェクタの移動と一緒に直に移動することにより、可動接点がスライダとともに移動する。これにより、長短尺の固定接点が可動接点を介して電気的に導通し、バックルスイッチがオンする。したがって、タングとバックルとの係合が検出される。
また、基板上にタング挿入方向に間隔を置いて直列に配設されたタング挿入方向に比較的長い3つの固定接点と、各固定接点に電気的に接触しかつ摺動可能に設けられるとともにばね性を有する可動接点とを有するバックルスイッチが知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載のバックルスイッチにおいては、バックルに挿入されたタングの移動に連動して移動するスライダにより作動されるアクチュエータに可動接点が設けられる。そして、タングがバックル内に挿入されないときは、スライダおよびアクチュエータが非作動位置にあり、バックルのタング挿入口側の固定端子と中間の固定端子が可動接点を介して電気的に導通して、バックルスイッチがオフとなる。また、タングがバックル内に挿入されて、タングとバックルのラッチ部材とが係合した状態では、可動接点がタングの挿入と連動するスライダの移動と直に移動することで、中間の固定端子とバックルのタング挿入口側と反対側の固定端子が可動接点を介して電気的に導通してバックルスイッチがオンとなる。これにより、タングとバックルとの係合が検出される。
特開2001−224407号公報。 特開2009−240528号公報。
ところで、バックルは、タングの挿入によって直に移動するバックル可動構成部材(特許文献1ではエジェクタ、また特許文献2ではスライダ)の非作動位置からタングとラッチ部材とのラッチ位置までのストローク(移動)量は、バックルの仕様によって種々異なる。そして、バックルスイッチがこのようなバックル可動構成部材の異なるストローク量に単に対応されて製造されると、可動接点のストローク量が変化するとともに、複数個の固定端子の設置位置が変化してしまう。このため、特許文献1および2に記載のバックルスイッチは、その全体をバックル可動構成部材の異なるストローク量に対応して製造しなければならない。しかし、バックルスイッチがバックル可動構成部材の異なるストローク量毎に製造されたのでは、バックルスイッチの製造工数が多くなるばかりでなく、バックルスイッチのコストが高くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、タングの挿入により移動されるバックル可動構成部材の異なるストローク量に柔軟に対応して、製造工数を削減するとともにコストをより効果的に低減することができるバックルスイッチ、バックル、およびシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明に係るバックルスイッチは、固定接点をそれぞれ有する複数の固定端子と、前記複数の固定端子にそれぞれ電気的に接続される複数のリード線と、前記複数の固定端子の各固定接点に接触可能でかつ前記固定接点に対して摺動可能な可動接点を有する可動端子と、バックル可動構成部材のストロークによりストロークして前記可動端子をストロークする作動部とを少なくとも備え、前記作動部が、前記バックル可動構成部材の予め設定されたストローク量に対応して前記可動接点のストローク量が一定またはほぼ一定となるように前記作動部のストローク量を調整するストローク調整部を有し、前記ストローク調整部が細長い形状に形成されるとともに、細長い形状の両端部に設けられかつ前記バックル可動構成部材により択一的に押圧される第1および第2の被押圧部を有し、前記バックル可動構成部材に押圧される前記第1および第2の被押圧部の第1および第2の被押圧面間の距離が、前記バックル可動構成部材の予め設定されたストローク量に対応して設定されることを特徴としている。
また、本発明に係るバックルスイッチは、前記可動端子と前記作動部とは一体に構成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るバックルスイッチは、前記作動部が細長い平板状に形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るバックルスイッチは、前記複数の固定端子の各固定接点が、いずれもばね性を有して前記可動接点が接触したとき弾性的に撓むことを特徴としている。
更に、本発明に係るバックルスイッチは、前記複数の固定端子がいずれも細長い帯板状に形成されているとともに、それぞれ前記バックル可動構成部材のストローク方向に所定の間隔を置きかつ長手方向が前記バックル可動構成部材のストローク方向と直交またはほぼ直交する方向に配設されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るバックルスイッチは、前記複数のリード線が、それぞれ対応する前記複数の固定端子に溶接により接続されることを特徴としている。
更に、本発明に係るバックルスイッチは、固定端子取付部およびハーネス取付部が一体
に設けられたスイッチホルダを有し、前記固定端子取付部に前記複数の固定端子が取り付けられるとともに、前記ハーネス取付部に前記複数のリード線のハーネスが取り付けられることを特徴としている。
更に、本発明に係るバックルスイッチは、前記複数の固定端子がいずれも前記スイッチホルダに、前記スイッチホルダの前記固定端子取付部をかしめることで取り付けられることを特徴としている。
一方、本発明に係るバックルは、両側壁を有するベースと、前記両側壁に、タングが挿入されないときに位置する非作動位置と前記タングをラッチする作動位置との間で移動可能に支持されるラッチ部材と、前記ベースに、前記タングが挿入されないときに位置する非作動位置と前記タングが前記ラッチ部材にラッチされたときに位置する作動位置との間で移動可能に設けられ、前記タングがタング挿入口から挿入されることによって前記作動位置へ移動するとともに、前記タングを前記タング挿入口の方へ常時付勢するエジェクタと、前記タングと前記ラッチ部材とのラッチを解除するための解除操作部材と、前記タングと前記ラッチ部材とのラッチを検出するバックルスイッチとを少なくとも備え、前記バックルスイッチが、前述の本発明のバックルスイッチのいずれか1つであることを特徴としている。
また、本発明に係るバックルは、前記バックル可動構成部材が前記エジェクタであることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、前記バックルが前述の本発明のバックルのいずれか1つであることを特徴としている。
このように構成された本発明に係るバックルスイッチ、バックル、およびシートベルト装置によれば、バックルスイッチの可動端子にストローク調整部が配設される。このストローク調整部は、細長い形状の両端部に設けられかつバックル可動構成部材により択一的に押圧される第1および第2の被押圧部を有するとともに、第1および第2の被押圧部の第1および第2の被押圧面間の距離がバックル可動構成部材の予め設定されたストローク量に対応して設定される。これにより、タングの挿入によってバックル可動構成部材の非作動位置から少なくともラッチ部材がタングと係合した状態でのバックル可動構成部材の位置までのバックル可動構成部材のストローク量に対応して可動接点のストローク量が一定またはほぼ一定に調整される。したがって、スイッチ部の形状寸法および配設位置を変更することなく、バックルスイッチをバックル可動構成部材のストローク量が種々異なるバックルの仕様に柔軟に対応させることができる。すなわち、バックルの種々の仕様によりバックル可動構成部材のストローク量が種々異なっても、複数の固定端子および可動接点を変更させることなく共通にすることが可能となる。こうして、タングの挿入により移動されるバックル可動構成部材の異なるストローク量に柔軟に対応して、バックルスイッチの製造工数を削減するとともに、バックルスイッチのコストをより効果的に低減することができる
特に、複数の固定接点がいずれもばね性を有し、また、可動端子がばね性を有しないことで、各固定接点と可動端子の可動接点との電気的接触をより一層安定して行うことができるとともに、可動端子の作動部が弾性変形しなく、可動端子のストローク調整部のストローク調整機能をより一層効果的に発揮させることが可能となる。
また、各固定接点がばね性を有することで、各固定接点が比較的短くなる。これにより、複数の固定端子が各固定接点の延設方向(タング挿入方向)と直交またはほぼ直交する方向に細長くなる。そして、複数の固定端子を、それらの長手方向がタング挿入方向と直交またはほぼ直交する方向となるように配設させることにより、バックルスイッチのタング挿入方向の長さをより短くすることができる。
更に、複数のリード線の先端部を、それぞれ対応する固定接点に直接溶接することで、溶接代が比較的小さいため複数のリード線と対応する固定接点との接続代を小さくすることが可能となる。これにより、各リード線と各固定接点との接続部との構造をコンパクトにすることが可能となる。特に、溶接に溶接代が小さいスポット溶接を用いることで、前述の接続部をより効果的にコンパクトにすることができる。
更に、スイッチホルダに、固定端子取付部およびハーネス固定支持部を一体に設けている。これにより、スイッチホルダに複数の固定端子、可動端子、および複数のリード線を一体的に組み付けることで、バックルスイッチをスイッチユニットして構成することができる。これにより、バックルスイッチを、バックルのベース等に簡単に組み付けることが可能となり、バックルスイッチの組付け作業性を向上させることができる。しかも、バックルスイッチの組付け時等に各リード線が引っ張られても、各固定端子と各リード線との接続部がダメージを受けることを抑制することができる。
更に、各固定端子の固定端子本体をスイッチホルダに、このスイッチホルダをかしめることで取り付けることにより、各固定端子をスイッチホルダに、安定してより堅固に取り付けることができる。これにより、各固定接点の位置のばらつきを抑制することができるとともに、部品点数を低減でき、かつ作業工数を削減することができる。
更に、バックル可動構成部材としてエジェクタを用いることで、可動端子の作動部をエジェクタで直接押圧(作動)することが可能となる。エジェクタはバックル内に挿入されるタングの係合部で押圧されて直接ストロークするので、可動接点をより効果的移動させることができる。これにより、タングの係合部とバックルのラッチ部材との係合状態をより安定して検出することが可能となる。
本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。 (a)は本発明に係るバックルの実施の形態の一例を示す斜視図、(b)は(a)に示す例のバックルを、タングが挿入係合されたで示す斜視図である。 図2に示す例のバックルに用いられるバックルスイッチを示す斜視図である。 (a)は図3に示すバックルスイッチの正面図、(b)は同バックルスイッチの上面図(c)は同バックルスイッチの下面図、同(d)はバックルスイッチの右側面図である。 図4(d)においてバックルスイッチをV方向から見た図である。 (a)ないし(c)は、それぞれ図3に示すバックルスイッチの固定端子の斜視図である (a)は固定端子がスイッチホルダにかしめられる前の状態を示す図、(b)は固定端子がスイッチホルダにかしめられた後の状態を示す図、(c)は(a)におけるVIIC−VIIC線に沿う断面図、(d)は(b)におけるVIID−VIID線に沿う断面図である。 図3に示す例のバックルスイッチの可動端子とエジェクタの一部とを示す図である。 (a)ないし(c)は図3に示す例のバックルスイッチの作動を説明する図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、基本的には従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ、4はシートベルトリトラクタ3に引き出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、5はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー、6はこのガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されかつ係合部6aを有するタング、7は車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6の係合部6aが係脱可能に挿入係合されるバックルである。
このシートベルト装置1におけるシートベルト4の装着操作および装着解除操作も、従来公知のシートベルト装置と同じである。
そして、シートベルト4の非装着時では、タング6がバックル7に係合されず、シートベルト4はその全量(巻取り可能な量)をシートベルトリトラクタ3の従来公知のスプール(不図示)に巻き取られている。また、図1に示すシートベルト4の乗員への装着時では、シートベルト4はシートベルトリトラクタ3から所定量引き出されて、タング6がバックル7に係合される。その後、タング6から手を放すと、余分に引き出されたシートベルト4はシートベルトリトラクタ3のスプールに巻き取られる。こうして、シートベルト4が乗員に装着される。
図2(a)は本発明に係るバックルの実施の形態の一例を示す斜視図、図2(b)は図2(a)に示す例のバックルを、タングが挿入係合されたで示す斜視図である。なお、図2(a)および(b)には、いずれもバックルの内部が示されていないが、この実施の形態のバックルはバックルスイッチの構造およびバックルスイッチによるラッチ検出方法が異なるだけであり、バックル自体の構成およびバックル自体の動作は特開2001−211912号公報に記載されているバックルと実質的に同じである。
すなわち、この例のバックル7は、特開2001−211912号公報に記載されている、両側壁と底部とを有するU字状フレームからなるベースと、タングにラッチ可能なラッチ部材と、ラッチ部材のラッチ解除方向の移動を阻止するロックピンと、ラッチ部材のラッチ解除操作を行う解除操作ボタンと、タングをバックルから離脱させる方向に付勢可能なエジェクタと、ロックピンを保持するスライダと、アッパーカバーおよびロアカバーと、ラッチ部材、操作ボタン、およびエジェクタをそれぞれ非作動位置に付勢する各スプリングとを少なくとも備えている。
したがって、本発明のバックル自体の構成およびバックル自体の動作は、前述の特開2001−211912号公報に記載されているバックルと同じでありこの公開公報を参照すれば理解できるので、それらの説明は省略する。
図2(a)および(b)に示すように、この例のバックル7は、バックルスイッチ8を備えている。
図3はこの例のバックルスイッチを示す斜視図、図4(a)はバックルスイッチの正面図、図4(b)はバックルスイッチの上面図、図4(c)はバックルスイッチの下面図、図4(d)はバックルスイッチの右側面図、および図5は図4(d)においてバックルスイッチをV方向から見た図である。
図3、図4(a)ないし(d)、および図5に示すように、この例のバックルスイッチ8は、絶縁性のスイッチホルダ9、3個の導電性の第1ないし第3の固定端子10,11,12、1個の導電性の可動端子13、3本の導電性の第1ないし第3のリード線14,1
5,16を束ねたハーネス17を有している。
スイッチホルダ9は例えば樹脂等から形成されている。そして、このスイッチホルダ9は、第1ないし第3の固定端子10,11,12を取り付ける固定端子取付部18、可動端子13を取り付ける可動端子取付部19、および第1ないし第3のリード線14,15,16のハーネス17を固定支持するハーネス固定支持部20を有している。
図6(a)ないし(c)に示すように、第1ないし第3の固定端子10,11,12は、それぞれ、固定端子取付部18に固定される細長くかつ薄い帯板状の第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12a、および第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aから延設される第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bを有している。第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aおよび第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bは、いずれもばね性(比較的柔らかい弾性)を有する単一材料から形成されていて、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bは弾性的に撓み可能とされている。
その場合、第1の固定接点10bは、第1の固定端子本体10aの図6(a)において右端縁(タング挿入方向下流側端縁)からタング挿入方向に延びた後、タング挿入方向と逆方向に湾曲状に曲げ返され、更にタング挿入方向と逆方向に進むにしたがって第1の固定端子本体10aから離間するように傾斜して設けられる。更に、第1の固定接点10bの先端部は、略U字状に湾曲して形成されかつ可動端子13が電気的に接触可能な第1の接点部10b1とされている。そして、第1の固定接点10bは、可動端子13が第1の
接点部10b1に接触したときは、弾性的に撓むようになる。更に、第1の固定接点10
bは、その途中から先端まで切断αされて2分割構成にされている。したがって、第1の接点部10b1は、2分割された一方の接点部と他方の接点部とが互いに独立して弾性的
に撓み可能とされている。これにより、可動端子13が第1の接点部10b1の2分割さ
れた2つの接点部に独立して接触可能となり、可動端子13は第1の接点部10b1に安
定して接触するようになる。
また、第2の固定接点11bは第1の固定接点10bとまったく同じに形成され、第1の接点部10b1と同様の2分割された第2の接点部11b1を有している。更に、第3の固定接点12bは第1および第2の固定接点10b,11bと図6(a)ないし(c)に
おいて左右対称に設けられるだけであり、第3の固定接点12bの他の構成は第1および第2の固定接点10b,11bと同じに形成される。したがって、第3の固定接点12b
は、第1および第2の接点部10b1,11b1と同様の2分割された第3の接点部12b1を有している。
この例のバックルスイッチ8では、第1ないし第3の固定端子10,11,12は次のようにしてスイッチホルダ9の固定端子取付部18に取り付けられる。すなわち、図7(a)および(c)に示すように第1ないし第3の固定端子10,11,12に、それぞれ同じ大きさの取付孔10c,11c,12cが一対設けられる。また、固定端子取付部18の各取付孔10c,11c,12cに対応する位置に、それぞれ、各取付孔10c,11c,12cを貫通可能な突起18aが設けられる。そして、図7(b)および(d)に示すように各突起18aが超音波により加圧されてかしめられることで、第1ないし第3の固定端子10,11,12が固定端子取付部18に取り付けられる。
そして、第1ないし第3の固定端子10,11,12は、スイッチホルダ9の固定端子取付部18に、バックル7のエジェクタ21(後述の図8に図示;本発明のバックル可動構成部材に相当)の移動方向に沿って所定間隔をおいて配設されるとともに、互いに電気的に絶縁されて移動不能に取り付けられている。その場合、第1ないし第3の固定端子10
,11,12は、第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aの長手方向がタング挿入方向と直交またはほぼ直交する方向となるように配設される。また、第1ないし第3の固定端子10,11,12は、バックル7のタング挿入側(図4(a)において左側)からこれらの順に配設される。
可動端子13は、スイッチホルダ9の可動端子取付部19に、エジェクタ21の移動方向に摺動可能に配設されている。図8に示すように、可動端子13は、エジェクタ21の移動方向に比較的細長い平板状の可動接点13aと、可動端子13に一体に設けられてこの可動端子13をストローク(移動)させかつエジェクタ21の移動方向に比較的細長い平板状の作動部13bとを有している。これらの可動接点13aおよび作動部13bはそれらの長手方向中央部で互いに連結されてほぼH字状に形成されている。なお、作動部13bは可動端子13と別体に設けることもでき、この場合には作動部13bは可動端子13の構成部材を構成しない。
可動接点13aは第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bの第1ないし第3の接点部10b1,11b1,12b1に接触可能とされている。また、可動接点13aの両端
部は第1ないし第3の接点部10b1,11b1,12b1の接触面と反対側に傾斜するよう
に折り曲げられた第1および第2のガイド部13c,13dとされている。これらの第1
および第2のガイド部13c,13dにより、可動接点13aが第1ないし第3の接点部
10b1,11b1,12b1に滑らかに安定して接触可能とされている。更に、作動部13
bの両端部は、第1および第2のガイド部13c,13dと同じ側に直角またはほぼ直角
に折り曲げられた第1および第2の被押圧部13e,13fとされている。バックルスイ
ッチ8を有するバックル7が組み立てられた状態では、バックル7のエジェクタ21に一体に突設された押圧部21aが第1および第2の被押圧部13e,13fの間に位置する
ようにされている。そして、エジェクタ21がタング挿入方向と反対方向(図8において左方)に移動するとき、押圧部21aがエジェクタ21の移動とともに移動して押圧部21aの図8において左端が第1の被押圧部13eに当接した後、可動端子13はエジェクタ21とともに一体に移動可能とされている、また、エジェクタ21はタング挿入方向(図8において右方)に移動するとき、押圧部21aがエジェクタ21の移動とともに移動して押圧部21aの図8において右端が第2の被押圧部13fに当接した後、可動端子13はエジェクタ21とともに同方向に一体に移動可能とされている。
そして、このように構成されているバックルスイッチ8では、第1の被押圧部13eの位置が、図8に例えば一点鎖線で示すように所定の範囲で折り曲げ位置を変更するだけで任意に設定変更可能である。また、第2の被押圧部13fの位置も、図8に例えば二点鎖線で示すように所定の範囲で折り曲げ位置を変更するだけで任意に設定変更可能である。これにより、第1および第2の被押圧部13e,13fの位置の少なくとも一方を変更す
ることで、第1および第2の被押圧部13e,13fの対向面間の距離Lが所定の範囲で
任意に設定可能となっている。
ところで、前述のようにバックル7のエジェクタ21のストローク量は、バックル7の仕様によって種々異なる。このため、エジェクタ21によって作動されるバックルスイッチ8の全体がエジェクタ21の異なるストローク量によって種々製造されると、可動接点13のストローク量が変化するとともに、第1ないし第3の固定端子10,11,12の設置位置が変化し、その結果、スイッチホルダ9も変化してしまう。このため、バックル7の仕様で、バックル7の製造工数が多くなるばかりでなく、バックル7のコストが高くなる。
そこで、この例のバックルスイッチ8の可動端子13では、前述のように第1および第2の被押圧部13e,13fの位置の少なくとも一方を変更することで、第1および第2
の被押圧部13e,13fの対向面間の距離Lがバックル7の仕様に応じたエジェクタ2
1のストローク量に対応した大きさに調整される。これにより、この例のバックルスイッチ8は、スイッチホルダ9、第1ないし第3の固定端子10,11,12、可動接点13a、第1および第2のガイド部13c,13d、および、これらの形状寸法および配設位置
、つまりバックルスイッチ8のスイッチ部の形状寸法および配設位置が変更されることなく、エジェクタ21のストロークが種々異なるバックル7の仕様に柔軟に対応可能となっている。
このように、作動部13bの第1および第2の被押圧部13e,13fは、エジェクタ
21の非作動位置から少なくともラッチ部材がタング6と係合した状態でのエジェクタ21の位置までのエジェクタ21のストロークに対応して可動接点13aのストローク量を一定またはほぼ一定に調整する調整機能を有するストローク調整部として構成される。したがって、バックル7の種々の仕様によりエジェクタ21のストローク量が種々異なっても、第1ないし第3の固定端子10,11,12および可動接点13aを変更させることなく共通に設定することが可能となる。
その場合、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bがばね性を有し、可動端子13がばね性を有していないことで、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bと可動端子13の可動接点13aとの電気的接触がより一層安定して行われるとともに、第1および第2の被押圧部13e,13fが弾性変形しなく、可動端子13のストローク調
整部がストローク調整機能をより一層効果的に発揮される。
第1ないし第3のリード線14,15,16の先端部は、それぞれ対応する第1ないし第3の固定端子10,11,12の第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aに溶接により直接電気的に接続される。その場合、溶接は、溶接代が小さいスポット溶接が好ましい。なお、第1ないし第3のリード線14,15,16の先端部と第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aとの接続は半田により直接接続することも可能である。しかし、半田代が溶接代より大きいので、半田より溶接の方が好ましい。また、第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,13aに接続された第1ないし第3のリード線14,15,16のハーネス17はハーネス固定支持部20に固定支持される。
こうして、バックルスイッチ8は、スイッチホルダ9に、第1ないし第3の固定端子10,11,12、可動端子13、および第1ないし第3のリード線14,15,16が一体的に組み付けられたスイッチユニットして構成される。そして、このようにユニット化されたバックルスイッチ8は、スイッチホルダ9がバックル7のベースに取り付けられることでバックル7に組み付けられる。
次に、このように構成されたこの例のバックルスイッチ8におけるオン、オフ切替作動について説明する。
図9(a)に示すように、タング6がバックル7に挿入されないシートベルト非装着状態では、エジェクタ21が前述の特開2001−211912号公報に記載されているバックルと同様に、エジェクタ21を非作動位置の方へ付勢するスプリングにより最もバックル7のタング挿入口側(図9(a)において最も左側)に位置している。このため、エジェクタ21の押圧部21aが可動端子13の作動部13bの第1の被押圧部13eに当接しかつこの第1の被押圧部13eを図9(a)において左方に移動させる。したがって、可動端子13も最もバックル7のタング挿入口側(図9(a)において最も左側)に位置している。可動端子13のこの位置では、可動端子13の可動接点13aが、第1および第2の固定接点10b,11bの第1および第2の接点部10b1,11b1に電気的に接触している。これにより、第1および第2の固定接点10b,11bが可動接点13aを
介して互いに導通しているとともに、第3の固定接点12bが第1および第2の固定接点
10b,11bから電気的に遮断されている。第1ないし第3の固定接点10b,11b,
12bと可動接点13aのこの状態では、バックルスイッチ8はオフとなる。このとき、第1および第2の固定接点10b,11bはばね性により弾性的に撓んでいるとともに、
第3の固定接点12bは自由状態となっている。
シートベルト装着等のため、タング6の係合部6aがバックル7のタング挿入口を通してバックル7内に挿入すると、従来のタングおよびバックルと同様に、バックル7内に挿入されたタング6の係合部6aの先端がバックル7のエジェクタ21に当接する。タング6の係合部6aが更にバックル7内に挿入されると、エジェクタ21がタング6の押圧力によりスプリングの付勢力に抗して図9(a)において右方へ移動する。このとき、エジェクタ21の押圧部21aは第1の被押圧部13eから離間するだけであり、第1および第2の被押圧部13e,13fのいずれにも当接しなく、これらを押圧しない。したがっ
て、エジェクタ21が右方へ移動しても、可動端子13は移動しなく、バックルスイッチ8はオフの状態が保持されている。
エジェクタ21が所定距離移動すると、エジェクタ21の押圧部21aが第2の被押圧部13fに当接するとともに第2の被押圧部13fを押圧する。すると、可動端子13がエジェクタ21の右方への移動とともに右方へ移動する。これにより、図9(b)に示すように可動接点13aが第1の固定端子11の第1の固定接点10bから離間するとともに、可動接点13aの第2のガイド部13dが第3の固定端子13の第3の固定接点12bに当接する。これにより、第1の固定接点10bは自由状態となる。タング6が更にバックル7内に挿入されてエジェクタ21および可動端子13が右方へ移動すると、第3の固定接点12bが第2のガイド部13dによって弾性的に撓む。そして、図9(c)に示すように可動接点13aが第3の固定接点12bに電気的に接触する。こうして、第2および第3の固定接点11b,12bが可動接点13aを介して互いに導通するとともに、
第1の固定接点10bが第2および第3の固定接点11b,12bから電気的に遮断され
る。第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bと可動接点13aのこの状態では、可動接点13aによりバックルスイッチ8のオフ回路からオン回路に切り替えられて、バックルスイッチ8がオンとなる。
タング6がバックル7内に最大に挿入された後、乗員がタング6を放すと、スプリングで付勢されているエジェクタ21によりタング6がバックル7のタング挿入口の方(図9(c)において左方)へわずかに移動して、タング6の係合部6aがバックル7のラッチ部材にラッチする。こうして、タング6がバックル7にラッチされる。このようにタング6がバックル7にラッチされた状態では、バックルスイッチ8はオン状態に保持される。そして、タング6とバックル7との係合がシートベルト装着のために行われた場合には、余分に引き出されたシートベルト6がシートベルトリトラクタ3に巻き取られることで、シートベルト6が乗員に装着される。
タング6とバックル7との係合を解除するために、前述の特開2001−211912号公報に記載されているタングとバックルと同様に、バックル7の解除操作ボタン(本発明の解除操作部材に相当)が押されると、バックル7のラッチ部材とタング6の係合部6aとの係合が解除される。すると、スプリングで付勢されているエジェクタ21によりタング6がエジェクタ21とともにバックル7のタング挿入口の方(図9(c)において左方)へ移動して、タング6の係合部6aがバックル7のタング挿入口から離脱する。こうして、タング6とバックル7との係合が解除される。
そして、タング6のこの係合解除方向への移動により、エジェクタ21の押圧部21aが第1の被押圧部13eに当接するとともに第1の被押圧部13eを押圧する。すると、可動端子13がエジェクタ21の左方への移動とともに左方へ移動する。これにより、可
動接点13aが第3の固定端子13の第3の固定接点12bから離間するとともに、可動接点13aの第1のガイド部13cが第1の固定端子11の第1の固定接点10bに接触する。これにより、第3の固定接点12bは自由状態となる。以後、前述のタング6のバックル7への挿入時におけるバックルスイッチ8の動作と逆の動作が行われる。そして、図9(a)に示すようにエジェクタ21が非作動位置(初期位置)に移動すると、可動接点13aが第1の固定接点10bに電気的に接触する。こうして、第1および第2の固定接点10b,11bが可動接点13aを介して互いに導通するとともに、第3の固定接点
12bが第1および第2の固定接点10b,11bから電気的に遮断される。第1ないし
第3の固定接点10b,11b,12bと可動接点13aのこの状態では、可動接点13aによりバックルスイッチ8のオン回路からオフ回路に切り替えられて、バックルスイッチ8がオフとなる。そして、タング6とバックル7との係合がシートベルト装着のために行われた場合には、タング6とバックル7との係合が解除されて、シートベルト装着のために引き出されたシートベルト6が、引き出された量だけシートベルトリトラクタ3に巻き取られることで、シートベルト6の装着が解除される。
この例のバックルスイッチ21,バックル7およびシートベルト装置1によれば、バックルスイッチ8の可動端子13に、第1および第2の被押圧部13e,13fで構成され
るストローク調整部が設けられる。これにより、エジェクタ21の非作動位置から少なくともラッチ部材がタングと係合した状態でのエジェクタ21の位置までのエジェクタ21のストローク量に対応して可動接点13aのストローク量が一定またはほぼ一定に調整される。したがって、スイッチホルダ9、第1ないし第3の固定端子10,11,12、可動接点13a、第1および第2のガイド部13c,13d、および、それらの形状寸法およ
び配設位置を変更することなく、バックルスイッチ8をエジェクタ21のストローク量が種々異なるバックル7の仕様に柔軟に対応させることができる。すなわち、バックル7の種々の仕様によりエジェクタ21のストローク量が種々異なっても、第1ないし第3の固定端子10,11,12および可動接点13aを変更させることなく共通にすることが可能となる。こうして、タング6の挿入により移動されるエジェクタ1の異なるストローク量に柔軟に対応して、バックルスイッチ21の製造工数を削減するとともに、バックルスイッチ21のコストをより効果的に低減することができる
その場合、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bがばね性を有し、可動端子13がばね性を有しないことで、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bと可動端子13の可動接点13aとの電気的接触をより一層安定して行うことができるとともに、第1および第2の被押圧部13e,13fが弾性変形しなく、可動端子13のストロー
ク調整部のストローク調整機能をより一層効果的に発揮させることが可能となる。
また、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bがばね性を有することで、細長い第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aを、それらの長手方向がタング挿入方向と直交またはほぼ直交する方向となるように配設させることが可能となる。これにより、バックルスイッチ21のタング挿入方向の長さをより短くすることができる。
更に、第1ないし第3のリード線14,15,16の先端部を、それぞれ第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bに直接溶接することで、第1ないし第3のリード線14,15,16と第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bとの接続代(溶接代)を小さくすることが可能となる。これにより、第1ないし第3のリード線14,15,16と第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bとの接続部との構造をコンパクトにすることが可能となる。特に、溶接に溶接代が小さいスポット溶接を用いることで、前述の接続部をより効果的にコンパクトにすることができる。
更に、スイッチホルダ9に、固定端子取付部18、可動端子取付部19、およびハーネ
ス固定支持部20を一体に設けているので、バックルスイッチ8は、スイッチホルダ9に、第1ないし第3の固定端子10,11,12、可動端子13、および第1ないし第3のリード線14,15,16を一体的に組み付けてスイッチユニットして構成することができる。これにより、バックルスイッチ8を、バックル7のベースに簡単に組み付けることが可能となり、組付け作業性を向上させることができる。しかも、バックルスイッチ8の組付け時等に第1ないし第3のリード線14,15,16が引っ張られても、第1ないし第3の固定端子10,11,12と第1ないし第3のリード線14,15,16との接続部のダメージを防止することができる。
更に、第1ないし第3の固定端子10,11,12の第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aをスイッチホルダ9に、このスイッチホルダ9に設けた突起18aをかしめることで取り付けている。第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aをスイッチホルダ9に差し込みで取り付けた場合には、差し込みによるがたが生じるため、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bの位置のばらつきが生じる。また、第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aをスイッチホルダ9にねじにより取り付けた場合には、部品点数が多くなるばかりでなく、作業工数が増大する。これに対して、この例のように第1ないし第3の固定端子本体10a,11a,12aをスイッチホルダ9にかしめにより取り付けることにより、第1ないし第3の固定端子10,11,12をスイッチホルダ9に、安定してより堅固に取り付けることができる。これにより、第1ないし第3の固定接点10b,11b,12bの位置のばらつきを抑制することができるとともに、部品点数を低減できるとともに、作業工数を削減することができる。
更に、可動端子13の作動部13bをエジェクタ21で直接押圧(作動)している。エジェクタ21はバックル7内に挿入されるタング6の係合部6aで直接ストロークされるので、可動接点13aをより効果的移動させることができる。これにより、タング6の係合部6aとバックル7のラッチ部材との係合状態をより安定して検出することが可能となる。
なお、本発明は前述の実施の形態における各例に限定されるものではない。例えば、前述の実施の形態の例では、バックルスイッチ21のオン、オフを切り替えるバックル可動構成部材としてエジェクタ21を用いているが、例えばラッチ部材やロックピン等のバックル7内に挿入されたタング6の移動に関連して移動するバックル可動構成部材であれば、どのようなバックル可動構成部材を用いることもできる。また、前述の例では、バックル7自体の構成は特開2001−211912号公報に記載されているバックル自体の構成を用いているが、本発明のバックルスイッチは、タング6の挿入により移動するバックル可動構成部材を有するバックルであればどのようなバックルにも適用することができる。要は、本発明のバックルスイッチ8,バックル7、およびシートベルト装置1は、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の設計変更が可能である。
本発明のバックルスイッチおよびバックルは、それぞれ自動車その他の交通機関の座席に装備されて乗員を拘束するシートベルト装置や建築作業現場等において作業者を拘束するベルト装置に用いられるバックルスイッチおよびバックルに好適に利用することができる。
また、本発明のシートベルト装置は、それぞれ自動車その他の交通機関の座席に装備されて、シートベルトに支持されたタングとバックルとの係合により乗員を拘束するシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、
6a…係合部、7…バックル、8…バックルスイッチ、9…スイッチホルダ、10…第1の固定端子、10a…第1の固定端子本体、10b…第1の固定接点、10b1…第1の
接点部、10c…取付孔、11…第2の固定端子、11a…第2の固定端子本体、11b…第2の固定接点、11b1…第2の接点部、11c…取付孔、12…第3の固定端子、
12a…第3の固定端子本体、12b…第3の固定接点、12b1…第3の接点部、12
c…取付孔、13…可動端子、13a…可動接点、13b…作動部、13c…第1のガイド部、13d…第2のガイド部、13e…第1の被押圧部、13f…第2の被押圧部、14…第1のリード線、15…第2のリード線、16…第3のリード線、17…ハーネス、18…固定端子取付部、18a…突起、19…可動端子取付部、20…ハーネス固定支持部、21…エジェクタ、21a…押圧部

Claims (11)

  1. 固定接点をそれぞれ有する複数の固定端子と、
    前記複数の固定端子にそれぞれ電気的に接続される複数のリード線と、
    前記複数の固定端子の各固定接点に接触可能でかつ前記固定接点に対して摺動可能な可動接点を有する可動端子と、
    バックル可動構成部材のストロークによりストロークして前記可動端子をストロークする作動部とを少なくとも備え、
    前記作動部は、前記バックル可動構成部材の予め設定されたストローク量に対応して前記可動接点のストローク量が一定またはほぼ一定となるように前記作動部のストローク量を調整するストローク調整部を有し、
    前記ストローク調整部は細長い形状に形成されるとともに、細長い形状の両端部に設けられかつ前記バックル可動構成部材により択一的に押圧される第1および第2の被押圧部を有し、
    前記バックル可動構成部材に押圧される前記第1および第2の被押圧部の第1および第2の被押圧面間の距離が、前記バックル可動構成部材の予め設定されたストローク量に対応して設定されることを特徴とするバックルスイッチ。
  2. 前記可動端子と前記作動部とは一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックルスイッチ。
  3. 前記作動部は細長い平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバックルスイッチ。
  4. 前記複数の固定端子の各固定接点は、いずれもばね性を有して前記可動接点が接触したとき弾性的に撓むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のバックルスイッチ。
  5. 前記複数の固定端子はいずれも細長い帯板状に形成されているとともに、それぞれ前記バックル可動構成部材のストローク方向に所定の間隔を置きかつ長手方向が前記バックル可動構成部材のストローク方向と直交またはほぼ直交する方向に配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載のバックルスイッチ。
  6. 前記複数のリード線は、それぞれ対応する前記複数の固定端子に溶接により接続されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載のバックルスイッチ。
  7. 固定端子取付部およびハーネス取付部が一体に設けられたスイッチホルダを有し、
    前記固定端子取付部に前記複数の固定端子が取り付けられるとともに、前記ハーネス取付部に前記複数のリード線のハーネスが取り付けられることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1に記載のバックルスイッチ。
  8. 前記複数の固定端子はいずれも前記スイッチホルダに、前記スイッチホルダの前記固定端子取付部をかしめることで取り付けられることを特徴とする請求項に記載のバックルスイッチ。
  9. 両側壁を有するベースと、
    前記両側壁に、タングが挿入されないときに位置する非作動位置と前記タングをラッチする作動位置との間で移動可能に支持されるラッチ部材と、
    前記ベースに、前記タングが挿入されないときに位置する非作動位置と前記タングが前記ラッチ部材にラッチされたときに位置する作動位置との間で移動可能に設けられ、前記タングがタング挿入口から挿入されることによって前記作動位置へ移動するとともに、前記タングを前記タング挿入口の方へ常時付勢するエジェクタと、
    前記タングと前記ラッチ部材とのラッチを解除するための解除操作部材と、
    前記タングと前記ラッチ部材とのラッチを検出するバックルスイッチとを少なくとも備え、
    前記バックルスイッチは、請求項1ないし8のいずれか1に記載のバックルスイッチであることを特徴とするバックル。
  10. 前記バックル可動構成部材は前記エジェクタであることを特徴とする請求項9に記載のバックル。
  11. シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、
    前記バックルは請求項9または10に記載のバックルであることを特徴とするシートベルト装置。
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