JP5652024B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング動作により所定の電圧を生成して出力する降圧チョッパ型のスイッチング電源装置に関する。
従来から、スイッチング素子をオン/オフ制御して出力電圧制御を行うスイッチング電源装置は、OA機器や民生機器等に利用されている。図8は、電流モードで制御する従来の降圧チョッパ方式のスイッチング電源装置の構成例を示す回路図である。また、図9は、従来のスイッチング電源装置の動作を説明するための各部における波形図である。図8に示すように、従来のスイッチング電源装置は、入力電圧源V1を用いて出力負荷14に電力を供給するDCDCコンバータとしての電源装置であって、制御回路1b、インダクタ12、平滑コンデンサ13、及びフライホイールダイオード15により構成される。このスイッチング電源装置は、出力にLC回路を構成することにより出力負荷14に安定的な電力を供給するとともに、制御回路1b内のスイッチング素子2に流れる電流に基づいてスイッチング素子2のPWM制御を行うものである。
制御回路1bは、スイッチング素子2、電流センス素子3、電流検出回路4、フィードバック制御回路5、電流制御コンパレータ6、遅延回路7、AND回路8、発振器9、PWMラッチ10、及びゲートドライブ回路11により構成される回路であり、1チップの集積回路として構成される場合が多い。
電流センス素子3は、スイッチング素子2と同じタイミングでオン/オフ制御される素子であり、スイッチング素子2に流れる電流I1に比例したセンス電流I2が流れる。例えば、センス電流I2は、電流I1の数百分の一といった小さな電流である。また、電流検出回路4は、電流センス素子3に流れるセンス電流I2を検出するとともに、検出したセンス電流I2に基づいて電流I1に比例する電流検出信号V2を出力する。
フィードバック制御回路5は、内部に有する基準電圧と出力電圧V13との差に応じた誤差増幅信号V3を出力する。この誤差増幅信号V3は、出力電圧が基準電圧に比して高い場合には小さな電圧値となり、逆に出力電圧が基準電圧に比して低い場合には大きな電圧値となる信号である。
発振器9は、PWMラッチ10のS端子に対して、一定周期のパルス信号であるオントリガー信号を出力する。また、PWMラッチ10は、S端子に入力されるオントリガー信号とR端子に入力される後述する第1オフトリガー信号V6とに基づき、Q端子からドライブ入力信号V15を出力する。発振器9によりオントリガー信号が入力された場合には、PWMラッチ10は、ハイレベルのドライブ入力信号V15を生成して出力し、ゲートドライブ回路11を介してスイッチング素子2をターンオンさせる。
また、電流制御コンパレータ6は、誤差増幅信号V3と電流検出信号V2とを比較し、電流検出信号V2が誤差増幅信号V3を超えた場合にハイレベルの第1オフトリガー信号V6を生成するとともに、AND回路8を介して生成した第1オフトリガー信号V6をPWMラッチ10のR端子に対して出力する。
PWMラッチ10は、電流制御コンパレータ6により出力された第1オフトリガー信号V6に基づいてローレベルのドライブ入力信号V15を出力し、ゲートドライブ回路11を介してスイッチング素子2をターンオフさせる。
すなわち、図8に示す従来のスイッチング電源装置は、上述したオントリガー信号と第1オフトリガー信号V6とに基づいて入力電圧源V1に接続されたスイッチング素子2のオン/オフを制御し、出力負荷14に対してエネルギーを伝達させる。
また、遅延回路7は、PWMラッチ10により出力されたドライブ入力信号V15を受け、所定時間だけ位相を遅らせてAND回路8にマスク信号V4として出力する。これにより、遅延回路7により出力されたマスク信号V4がローレベルの間は、電流検出信号V2が誤差増幅信号V3を超えたとしても、AND回路8は第1オフトリガー信号V6を出力せず、スイッチング素子2がターンオフするのを防止する。
この遅延回路7によるマスク期間の設定は、電流検出信号V2のスパイク電流に起因する誤動作を防止するためにある。詳述すると、スイッチング素子2がターンオンした瞬間に、フライホイールダイオード15に逆回復時間の間にリカバリー電流I6がカソードからアノード方向に流れる。したがって、ドレイン電流I1には、インダクタ電流I5に対して、スパイク状のリカバリー電流I6や寄生容量に流れる電流が重畳されることになり、電流検出信号V2に対してもスパイク電流成分が重畳される。このため、上述したマスク期間が設けられていないとすると、スイッチング素子2がターンオンした瞬間にスパイク電流成分が重畳された電流検出信号V2が誤差増幅信号V3を超えてしまい、第1オフトリガー信号V6が生成されてスイッチング素子2が即座にターンオフしてしまうという誤動作に陥る可能性がある。
しかしながら、図8に示すスイッチング電源装置は、遅延回路7によりスイッチング素子2がターンオンしてから100nS程度のマスク期間T1が設けられているので(図9参照)、マスク期間におけるスイッチング素子2のターンオフを阻止してスパイク電流に起因する誤動作を防止することができる。
なお、遅延回路7による遅延時間は、上述した誤動作を防止するために、スイッチング素子2がターンオンしてから所定のマスク期間(100nS程度の時間)はマスク信号V4がローレベルを保つように適切に調整されている。
特許文献1には、電流波形のアンバランスを抑制し、安定な制御特性を有するスイッチング電源が記載されている。このスイッチング電源は、出力電圧を検出して入力側に設けたメインスイッチに制御信号を出力する電流モード制御の制御回路を備えており、この制御回路内に出力電圧検出手段とインダクタ電流検出手段と2次曲線または2次曲線に類似した補償波形が発生する第1の補償波形発生手段とこれらの波形を合成する手段とを有する。さらに、制御回路は、出力電圧検出手段で検出した信号とインダクタ電流検出手段で検出した信号と補償波形発生手段から得られた補償波形とを合成し2つの信号を生成し、得られた2つの信号を比較してメインスイッチに出力する比較手段を備えている。
したがって、このスイッチング電源によれば、誤差増幅器の位相補償コンデンサを小さくし、誤差増幅器のループ利得が0dBになる周波数がスイッチング周波数に近づくような高周波にしても、インダクタ電流の低周波振動が起き難くなり、補償波形を用いることによりスイッチング周波数に近いループ応答周波数を持った高速応答を実現することができ、小型で高信頼の電源を安価に実現することができる。
特開2005−110390号公報
ここで、スイッチング素子2のデューティ比は、入出力電圧比(V13/V1)によって決まる。すなわち、スイッチング素子2のデューティ比において、入出力電圧差が小さい場合にはオン幅が広くなり、入出力電圧差が大きい場合にはオン幅が狭くなる。したがって、出力電圧V13を一定に保つ場合において、スイッチング素子2は、入力電圧V1が低い(低入力)場合には広いオン幅で制御され、入力電圧V1が高い(高入力)場合には狭いオン幅で制御される。
しかしながら、図9に示すように、入力電圧V1が極端に高い場合やスイッチング周波数が高い場合等により、オン幅がマスク期間と同等あるいはそれ以下に狭くなるような条件下においては、マスク期間以下でスイッチング素子2をオフさせることができないという弊害が生ずる。すなわち、図8に示す従来のスイッチング電源装置は、マスク期間を設けたことが逆に障害となり、スイッチング素子2を適切なタイミングでオフさせることができずにマスク期間終了後にオフさせることになるため、本来のオン幅よりも広いオン幅となり、図9の右側部に示すように出力電圧V13が徐々に上昇して制御不能に陥る場合が考えられる。最悪のケースとしては、出力電圧V13が規定値を越えて上昇し、出力負荷14における回路を破壊することも想定される。
また、入力電圧V1が高いほど、フライホイールダイオード15に瞬間的に流れるリカバリー電流I6のピーク値は大きくなり、サージ電流の持続時間も延びてしまうため、電流モード方式におけるスイッチング素子2の適切な制御がさらに困難になるという問題もある。
なお、図9は、必ずしも入力電圧V1が低入力から高入力に途中で切り替わることを示すものではなく、低入力の場合と高入力の場合とを1枚の波形図で示したものとする。高入力でも低入力でも適切に動作する入力電圧範囲の広いスイッチング電源装置はニーズが高いため、上述した問題点の解決は重要である。
さらに、スイッチング電源装置は、周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)を考慮して安定動作が得られるように位相余裕を十分に確保する必要がある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、高入力電圧等に起因するスイッチング素子のオン幅が狭い領域においても安定して動作するスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
本発明に係るスイッチング電源装置は、上記課題を解決するために、主スイッチング素子のスイッチング動作により入力された直流電圧を所定の電圧に変換して負荷に供給するスイッチング電源装置であって、前記負荷に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号と、前記主スイッチング素子に流れる電流値に応じた電流検出信号との比較結果に基づいて前記主スイッチング素子のオン/オフ制御を行う電流モード制御部と、前記誤差増幅信号の電圧値と所定周波数のランプ信号との比較結果に基づいて前記主スイッチング素子のオン/オフ制御を行う電圧モード制御部と、前記電流モード制御部と前記電圧モード制御部とのいずれかを選択して前記主スイッチング素子をオン/オフ制御させる制御モード選択部と、前記制御モード選択部による選択結果に応じた位相補償量となるように位相補償量を調節する位相補償部とを備え、前記電流モード制御部は、前記主スイッチング素子に流れる電流値を検出するとともに、当該電流値に応じた電流検出信号を生成する電流検出部と、前記負荷に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号を生成するフィードバック制御部と、前記電流検出部により生成された電流検出信号と前記フィードバック制御部により生成された誤差増幅信号とを比較し、前記電流検出信号の電圧値が前記誤差増幅信号の電圧値を超えた場合に前記主スイッチング素子をオフ制御するための第1オフトリガー信号を生成する電流制御比較部と、前記主スイッチング素子がターンオンした際に流れるスパイク電流に応じた前記第1オフトリガー信号により前記主スイッチング素子がオフ制御されるのを防止するためのマスク信号を生成するマスク信号生成部とを有し、前記電圧モード制御部は、前記制御モード選択部により前記電圧モード制御部が選択された場合に、前記誤差増幅信号と前記ランプ信号とを比較し、前記ランプ信号の電圧値が前記誤差増幅信号の電圧値を超えた場合に前記マスク信号の状態にかかわらず前記主スイッチング素子をオフ制御するための第2オフトリガー信号を生成する電圧制御比較部を有することを特徴とする。
本発明によれば、高入力電圧等に起因するスイッチング素子のオン幅が狭い領域においても安定して動作するスイッチング電源装置を提供することができる。
本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の動作を示す各部の波形図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置のフィードバック制御回路の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の電流モード時におけるオープンループでの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の電圧モード時において位相補償を電流モード時のまま切り替えないと仮定した場合の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の電圧モード時におけるオープンループでの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の電流モード時において位相補償を電圧モード時のまま切り替えないと仮定した場合の周波数特性を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 従来のスイッチング電源装置の動作を示す各部の波形図である。
以下、本発明のスイッチング電源装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず、本実施の形態の構成を説明する。図1は、本発明の実施例1のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、主スイッチング素子であるスイッチング素子2のスイッチング動作により入力された直流電圧V1を所定の電圧に変換して負荷14に供給する電源装置であり、制御回路1、インダクタ12、平滑コンデンサ13、及びフライホイールダイオード15により構成される。スイッチング素子2は、例えばハイサイドMOSFETである。また、制御回路1は、スイッチング素子2、電流センス素子3、電流検出回路4、フィードバック制御回路5、電流制御コンパレータ6、遅延回路7、AND回路8、発振器9、PWMラッチ10、ゲートドライブ回路11、及び電圧モード制御回路16により構成される。
すなわち、本実施例のスイッチング電源装置は、図8で説明した従来のスイッチング電源装置の構成に加えて、電圧モード制御回路16を備えた構成を有するものであり、DCDCコンバータとして機能する。なお、図1において、図8における構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以て示し、重複した説明を省略する。
電流検出回路4、フィードバック制御回路5、電流制御コンパレータ6、遅延回路7、AND回路8、発振器9、PWMラッチ10、及びゲートドライブ回路11は、本発明の電流モード制御部に対応し、負荷14に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号V3と、スイッチング素子2に流れる電流値に応じた電流検出信号V2との比較結果に基づいてスイッチング素子2のオン/オフ制御を行う。電流モード制御部の各構成については以下に述べる。
電流検出回路4は、本発明の電流検出部に対応し、スイッチング素子2に流れる電流値を検出するとともに、当該電流値に応じた電流検出信号V2を生成する。具体的には、電流検出回路4は、電流センス素子3に流れるセンス電流I2を検出するとともに、検出したセンス電流I2に基づいて電流I1に比例する電流検出信号V2を出力する。
フィードバック制御回路5は、本発明のフィードバック制御部に対応し、負荷14に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号V3を生成する。この誤差増幅信号V3は、出力電圧が基準電圧に比して高い場合には小さな電圧値となり、逆に出力電圧が基準電圧に比して低い場合には大きな電圧値となる信号である。
また、フィードバック制御回路5は、本発明の位相補償部に対応し、後述する制御モード選択部による選択結果に応じた位相補償量となるように位相補償量を調節する。フィードバック制御回路5の位相補償部としての詳細な説明は後述する。
電流制御コンパレータ6は、本発明の電流制御比較部に対応し、電流検出回路4により生成された電流検出信号V2とフィードバック制御部5により生成された誤差増幅信号V3とを比較し、電流検出信号V2が誤差増幅信号V3を超えた場合に、スイッチング素子2をオフ制御するための第1オフトリガー信号V6を生成するとともに、AND回路8を介して生成した第1オフトリガー信号V6をPWMラッチ10のR端子に対して出力する。
発振器9は、PWMラッチ10のS端子に対して、一定周期のパルス信号であるオントリガー信号を出力し、PWMラッチ10とともにスイッチング素子2に対してオン制御を行う。また、PWMラッチ10は、図8で説明した従来のスイッチング電源装置におけるPWMラッチ10と同じであり、重複した説明を省略する。
また、遅延回路7は、本発明のマスク信号生成部に対応し、スイッチング素子2がターンオンした際に流れるスパイク電流に応じた第1オフトリガー信号V6によりスイッチング素子2がオフ制御されるのを防止するためのマスク信号を生成する。具体的には、遅延回路7は、PWMラッチ10により出力されたドライブ入力信号V15を所定時間だけ位相を遅らせてAND回路8にマスク信号V4として出力する。これにより、遅延回路7により出力されたマスク信号V4がローレベルの間は、電流検出信号V2が誤差増幅信号V3を超えたとしても第1オフトリガー信号V6がAND回路8から出力されず、スイッチング素子2はターンオフしない。
電圧モード制御回路16は、本発明の電圧モード制御部に対応し、誤差増幅信号V3と所定周波数のランプ信号との比較結果に基づいてスイッチング素子2のオン/オフ制御を行う。なお、厳密には電圧モード制御回路16はスイッチング素子2のオフ制御のみを行い、オン制御は発振器9、PWMラッチ10、及びゲートドライブ回路11により行われる。したがって、発振器9、PWMラッチ10、及びゲートドライブ回路11は、電流モード制御部と電圧モード制御部との共有部であるといえる。
電圧モード制御回路16は、定電流源I3、コンデンサ161、シュミット回路162、SRフリップフロップ163、スイッチ164、インバータ165、電圧制御コンパレータ166、AND回路167、OR回路168、AND回路169、AND回路170、SRフリップフロップ171、及び1ショット回路172により構成される。
コンデンサ161は、スイッチ164が開放状態の場合に定電流I3により充電され、ランプ信号V10を生成し、電圧制御コンパレータ166の非反転入力端子及びシュミット回路162に対して出力する。
SRフリップフロップ163は、シュミット回路162からS端子に入力された信号と、1ショット回路172からR端子に入力された信号とに基づき、Q端子からスイッチ164に対して制御信号を出力し、スイッチ164を制御する。
1ショット回路172は、ドライブ入力信号V15がローレベルからハイレベルに切り替わった場合に、一定期間だけハイレベルのリセットトリガー信号をSRフリップフロップ163のR端子に出力し、SRフリップフロップ163をリセット状態にするとともにスイッチ164を開放状態にする。
シュミット回路162は、ランプ信号V10が所定のしきい値に達した場合に、インバータ165を介してAND回路170に対して入力検知クロックV5を出力するとともに、SRフリップフロップ163をセット状態にしてスイッチ164を導通させる。これにより、コンデンサ161の電荷は放電される。
したがって、ランプ信号V10及び入力検知クロックV5は、発振器9のオントリガー信号に同期した所定周波数の信号となる。ただし、入力検知クロックV5にとって重要な点は、ハイになるタイミングではなく、マスク信号V4がローからハイに切り替わった時点から一定期間(例えば100nS)ハイ状態を保つことである。入力検知クロックV5がハイからローになるタイミングは、適切なしきい値のシュミット回路162を選択することにより、調節が可能である。
AND回路169、AND回路170、及びSRフリップフロップ171は、本発明の制御モード選択部に対応し、電流モード制御部と電圧モード制御部とのいずれかを選択してスイッチング素子2をオン/オフ制御させる。なお、本実施例のスイッチング電源装置において、制御モード選択部は、電圧モード制御回路16に内蔵された形となっているが、必ずしも電圧モード制御回路16に内蔵される必要はない。
制御モード選択部は、スイッチング素子2のオン幅が第1所定期間以下の場合に、電圧モード制御部を選択してスイッチング素子2をオン/オフ制御させる。また、制御モード選択部は、電流モード制御部によるオフ制御のタイミングに基づいて、スイッチング素子2のオン幅が第1所定期間以下であることを検知する。本実施例において、第1所定期間とは、マスク期間と同じ長さの期間である。また、電流モード制御部によるオフ制御とは、第1オフトリガー信号V6による制御を指す。入力検知クロックV5と第1オフトリガー信号V6とのいずれもがハイ状態である場合には、スイッチング素子2は、マスク期間終了後に即オフ制御されているので、オン幅が第1所定期間以下であることがわかる。
すなわち、制御モード選択部は、入力検知クロックV5と第1オフトリガー信号V6との両方がハイ状態であるか否かをAND回路169で判断することにより、スイッチング素子2のオン幅が第1所定期間以下であることを検知する。
したがって、制御モード選択部は、上述したようにスイッチング素子2のオン幅が第1所定期間以下であることを検知した場合に、AND回路169がSRフリップフロップ171をセット状態にすることにより電圧モード制御部を選択してスイッチング素子2をオン/オフ制御させる。これは、SRフリップフロップ171がセット状態にされると、後述する電圧制御コンパレータ166が第2オフトリガー信号V11をAND回路167を介して出力可能になることにより実現される。
また、制御モード選択部は、スイッチング素子2のオン幅が第2所定期間以上の場合に、電流モード制御部を選択してスイッチング素子2をオン/オフ制御させる。ここで、制御モード選択部は、マスク信号V4によるマスク期間終了後にスイッチング素子2がオン状態である場合に、スイッチング素子2のオン幅が第2所定期間以上であると検知する。すなわち、制御モード選択部は、マスク信号V4、入力検知クロックV5、及びドライブ制御信号V15のいずれもがハイ状態であるか否かをAND回路170で判断することにより、スイッチング素子2のオン幅が第2所定期間以上であることを検知する。
したがって、制御モード選択部は、上述したようにスイッチング素子2のオン幅が第2所定期間以上であることを検知した場合に、AND回路170がSRフリップフロップ171をリセット状態にすることによって電流モード制御部を選択し、スイッチング素子2をオン/オフ制御させる。これは、SRフリップフロップ171がリセット状態にされると、AND回路167を介しての電圧制御コンパレータ166による第2オフトリガー信号V11の出力が不可能になり、電圧モード制御部による制御が無効になるからである。
すなわち、制御モード選択部は、電流モード制御部を選択する場合にはSRフリップフロップ171をリセット状態とし、電圧モード制御部を選択する場合にはSRフリップフロップ171をセット状態とする。
電圧制御コンパレータ166は、本発明の電圧制御比較部に対応し、制御モード選択部により電圧モード制御部が選択された場合に、誤差増幅信号V3とランプ信号V10とを比較し、ランプ信号V10が誤差増幅信号V3を超えた場合にマスク信号V4の状態にかかわらずスイッチング素子2をオフ制御するための第2オフトリガー信号V11を生成する。第2オフトリガー信号V11は、AND回路167及びOR回路168を介してPWMラッチ10のR端子に出力されるので、マスク信号V4の影響を受けない。
OR回路168は、AND回路8とAND回路167とのいずれかによりハイレベルの第1オフトリガー信号V6又は第2オフトリガー信号V11が入力された場合に、ハイレベルの信号をPWMラッチ10のR端子に対して出力する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。図2は、本実施例のスイッチング電源装置の動作を示す各部の波形図である。まず、入力電圧が低い場合について説明する。この場合には、本実施例のスイッチング電源装置は、通常の電流モード制御で動作する。電流検出回路4は、電流センス素子3に流れるセンス電流I2を検出するとともに、検出したセンス電流I2に基づいて電流I1に比例する電流検出信号V2を生成し、電流制御コンパレータ6の正入力端子に対して出力する。
一方、フィードバック制御回路5は、負荷14に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号V3を生成し、電流制御コンパレータ6の反転入力端子と電圧制御コンパレータ166の反転入力端子とに出力する。
発振器9は、PWMラッチ10のS端子に対して、一定周期のパルス信号であるオントリガー信号を出力し、PWMラッチ10とともにスイッチング素子2に対してオン制御を行う。また、遅延回路7は、PWMラッチ10により出力されたドライブ入力信号V15に基づき、所定時間(例えば100nS程度)だけ位相を遅らせたマスク信号V4をAND回路8に出力する。
電流制御コンパレータ6は、電流検出回路4により生成された電流検出信号V2とフィードバック制御部5により生成された誤差増幅信号V3とを比較し、電流検出信号V2が誤差増幅信号V3を超えた場合に、スイッチング素子2をオフ制御するための第1オフトリガー信号V6を生成する。
AND回路8は、マスク信号V4がハイ状態で且つ電流制御コンパレータ6の出力信号がハイ状態である場合に、OR回路168を介して第1オフトリガー信号V6をPWMラッチ10のR端子に対して出力する。その際にゲートドライブ信号V12がハイからローに切り替わるため、スイッチング素子2はターンオフする。
マスク信号V4がロー状態の場合には、たとえ電流制御コンパレータ6の出力信号がハイ状態となってもマスク期間であるため、AND回路8は、第1オフトリガー信号V6を出力せず、スパイク電流に基づく誤動作を防止する。
次に、入力電圧V1が高くなり、電流モードから電圧モードへ移行する際の動作について説明する。スイッチング素子2のオンデューティ幅は、出力電圧V13/入力電圧V1により決定されるため、高入力電圧時には低入力電圧時よりも狭いオンデューティ幅で動作することになる。その際に、スイッチング素子2のオン幅が第1所定期間(本実施例においてはマスク期間T2)以下の場合には、制御モード選択部は、電圧モード制御部を選択してスイッチング素子2をオン/オフ制御させる。
具体的には、スイッチング素子2のオン幅がマスク期間T2以下の場合には、AND回路8は、マスク期間T2が終了するまでの100nS程度の期間において、PWMラッチ10のR端子に対して第1オフトリガー信号V6を出力できない。したがって、スイッチング素子2は、その間ターンオフされず、マスク期間T2が終了するのを待ってターンオフされる。
この場合に、制御モード選択部は、入力検知クロックV5と第1オフトリガー信号V6との両方がハイ状態であることをAND回路169で検知し、スイッチング素子2のオン幅が第1所定期間以下であるとして、SRフリップフロップ171のS端子に対して高入力検知トリガーV7を出力する。これにより、SRフリップフロップ171はセット状態となり、ハイ状態の入力検知信号V9をAND回路167に対して出力することによって電圧モード制御回路16をアクティブ状態にする。以上のようにして制御モード選択部が電圧モード制御部を選択することにより電流モードから電圧モードへ移行し、本実施例のスイッチング電源装置は、次回のスイッチング周期以降において電圧モードで動作する。
電圧モード制御回路16がアクティブ状態になると、出力電圧V13を一定に保つために、フィードバック制御回路5は、誤差増幅信号V3の制御電圧をランプ信号V10の振幅範囲内まで低下させる。
電圧モード制御回路16は、誤差増幅信号V3と所定周波数のランプ信号との比較結果に基づいてスイッチング素子2のオン/オフ制御を行う。具体的に説明すると、電圧モード制御回路16内の電圧制御コンパレータ166は、誤差増幅信号V3とランプ信号V10とを比較し、ランプ信号V10が誤差増幅信号V3を超えた場合にマスク信号V4の状態にかかわらずスイッチング素子2をオフ制御するための第2オフトリガー信号V11を生成する。
第2オフトリガー信号V11は、AND回路167及びOR回路168を介してPWMラッチ10のR端子に入力されることにより、スイッチング素子2をターンオフさせる。
以上のようにして、電圧モード制御回路16は、マスク期間内であっても、PWM制御によりスイッチング素子2のオン/オフ制御を行うことができる。
次に、入力電圧V1が高い状態から低い状態となり、電圧モードから電流モードへ復帰する際の動作について説明する。入力電圧V1が低下すると、インダクタ電流I5の充電傾斜が緩くなるため、出力電圧V13がわずかに下降する。そのため、フィードバック制御回路5は、出力電圧V13を一定に保つために、誤差増幅信号V3の電圧を上昇させる。誤差増幅信号V3の電圧がランプ信号V10の振幅範囲外まで上昇すると、第2オフトリガー信号V11ではなく第1オフトリガー信号V6によりスイッチング素子2のオフ制御が行われることになり、スイッチング素子2は、広いオン幅で制御される。
ここで、制御モード選択部は、スイッチング素子2のオン幅が第2所定期間以上の場合に、電流モード制御部を選択してスイッチング素子2をオン/オフ制御させる。具体的には、制御モード選択部は、マスク信号V4、入力検知クロックV5、及びドライブ制御信号V15のいずれもがハイ状態であることをAND回路170で検知することにより、スイッチング素子2のオン幅が第2所定期間以上であることを検知する。その際に、AND回路170は、低入力検知トリガーV8をSRフリップフロップ171のR端子に対して出力することにより、入力検知信号V9をハイからローに切り替える。
以上のようにして制御モード選択部が電流モード制御部を選択することにより電圧モードから電流モードへ移行し、本実施例のスイッチング電源装置は、次回のスイッチング周期以降において電流モードで動作する。
本実施例のスイッチング電源装置は、上述した一連の動作により、低入力電圧でスイッチング素子2のオン幅が比較的広い場合には電流モード制御で動作し、高入力電圧でスイッチング素子2のオン幅が極端に狭い場合には、自動的に電圧モード制御へと切り替わることで、広い入力電圧範囲での安定動作を確保することができる。
次に、本実施例のスイッチング電源装置の位相補償動作について説明する。本実施例のスイッチング電源装置は、高入力でも低入力でも適切に動作する入力範囲の広い非絶縁型降圧型DC−DCコンバータを実現するために電流モード制御と電圧モード制御とを切り替えているが、電流モード制御と電圧モード制御とでは小信号制御レベルでの周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)が異なるため、単にモードを切り替えるだけでは安定動作が得られない。
そこで、本実施例のスイッチング電源装置は、それぞれのモードで安定動作を得るために、モードに応じてフィードバック制御回路5内の位相補償量を変え、位相余裕を十分に確保できる構成を有している。具体的には、位相補償部としてのフィードバック制御回路5は、制御モード選択部が電圧モード制御部を選択した場合に、例えば位相が進むように位相補償を行う。
図3は、本実施例のスイッチング電源装置のフィードバック制御回路5の詳細な構成を示す回路図である。図3に示すように、位相補償部としてのフィードバック制御回路5は、誤差増幅器201の入力段に、抵抗R1と並行に接続され且つスイッチ200と直列に接続された位相補償用コンデンサC3を有している。
本実施例のフィードバック制御回路5は、誤差増幅器201、基準電圧202、誤差増幅器201のゲインを設定する抵抗R1,R2及び位相補償用コンデンサC1〜C3からなる。出力電圧V13は、抵抗R1と並列接続されたコンデンサC3の一方の端子に接続され、抵抗R1の他方の端子はスイッチ200の他方の端子と誤差増幅器201の反転入力端子と、位相補償用コンデンサC2と抵抗R2が並列接続された一方の端子とに接続され、位相補償用コンデンサC2と抵抗R2が並列接続された他方の端子と位相補償用コンデンサC1の一方の端子が接続され、位相補償用コンデンサC1の他方の端子が誤差増幅器201の出力端子に接続され、誤差増幅信号V3として出力される。
ここで、位相補償用コンデンサC1,C2は位相を遅らせるように作用する。
スイッチ200は、入力検知信号V9がハイ状態のときに閉じ(オンし)、入力検知信号V9がロー状態のときに開く(オフする)スイッチである。このスイッチ200は、電気的にオン/オフが可能であればスイッチの種類は問わない。また、入力検知信号V9は、上述したようにSRフリップフロップ171により出力される信号であり、電流モード制御時にはロー状態であり、電圧制御モード時にはハイ状態である。
すなわち、位相補償部としてのフィードバック制御回路5は、位相補償をモードに応じて変化させることができ、具体的には、制御モード選択部が電圧モード制御部を選択した場合に、スイッチ200をオンして位相補償用コンデンサC3により例えば位相が進むように位相補償を行う。
図4は、本実施例のスイッチング電源装置の電流モード時におけるオープンループでの周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)を示す図である。電流モード時であるため、入力検知信号V9がロー状態であり、スイッチ200は開いて(オフして)いる。
図4中に示すRoは、図1に示す負荷14の抵抗値である。また、図4中に示すCoは、図1に示す平滑コンデンサ13の静電容量値である。また、図4中に示すAdcは制御全体のオープンループのDCゲインを示し、Avはフィードバック制御回路5(エラーアンプ構成)の電圧ゲインを示す。さらに図4中の「エラーアンプ」とは誤差増幅器201を指す。
図4に示すように、電流モードにおけるパワー段(スイッチング素子2、フライホイールダイオード15、インダクタ12、平滑コンデンサ13、及び負荷14からなる)による、周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)は、平滑コンデンサ13及び負荷14により構成される一つのポールfpを備えている。
一般的に、DC−DCコンバータのクロスオーバ周波数fcは、スイッチング周波数の1/5〜1/20に設定されるようにフィードバック制御回路5(エラーアンプ)で2ポール(fp1,fp2)、1ゼロ(fz1)を設計する。ただし、図4〜7におけるスイッチング周波数は、100kHz〜1MHz程度を想定している。
図4に示すfp1、fp2、及びfz1の式は、スイッチ200がオフ状態(電流モード制御時)の式を示し、図3のフィードバック制御回路5の詳細回路から導き出される。
図4に示すように、本実施例のスイッチング電源装置は、電流モード制御時において、制御全体のゲインが0dBとなるクロスオーバ周波数fcにおける制御全体の位相が約−135度であり、制御の安定指数となる−180度未満に対して十分な位相余裕があるため、安定した制御を行うことができる。
図5は、本実施例のスイッチング電源装置の電圧モード時において、位相補償を電流モード時のまま切り替えないと仮定した場合の周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)を示す図である。すなわち、本実施例のスイッチング電源装置におけるスイッチ200は、上述したように電圧モード時にはオンするところ、仮にオフのままならばどのようになるかを示したのが図5である。
なお、図5中に示すLは、図1に示すインダクタ12のインダクタンス値である。図5に示すように、電圧モードにおいては電流モードと異なり、パワー段は、インダクタ12と平滑コンデンサ13の2次フィルタとなり、共振周波数fo直前で位相が−180度を超えて回ってしまう。制御全体の位相特性が−180度位相時における制御回路の電圧ゲインは45dBであり、0dBを大きく上回っているため、制御が不安定となってしまう。
一方、図6は、本実施例のスイッチング電源装置の電圧モード時におけるオープンループでのフィードバック制御回路周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)を示す図であり、スイッチ200がオン状態の場合を示している。図6に示すように、本実施例のスイッチング電源装置は、電圧モード制御に切り替わる際にスイッチ200をオンさせることにより、位相補償用コンデンサC3の影響によりゼロfz2が追加されることとなり、位相が進むように位相補償を行う。その結果、最大の位相が約135度に改善され、−180度位相時に対して約45度のマージンができるため、制御が安定となる。
図7は、本実施例のスイッチング電源装置の電流モード時において位相補償を電圧モード時のまま切り替えないと仮定した場合の周波数特性を示す図である。すなわち、本実施例のスイッチング電源装置におけるスイッチ200は、上述したように電流モード時にはオフするところ、仮にオンのままならばどのようになるかを示したのが図7である。
上述したように、DC−DCコンバータのクロスオーバ周波数fcは、一般的にスイッチング周波数の1/5〜1/20に設定しなければ、自分自身のスイッチング周波数成分にDC−DCコンバータが都度反応してしまうため制御が不安定になる。ところが、図7に示すように、電流モード時においてスイッチ200がオンのままであるとすると(すなわち電圧モードの位相補償を電流モードに適用すると)、クロスオーバ周波数が10MHz以上に設定されてしまい、スイッチングノイズや電波ノイズ等の高周波ノイズを拾ってしまうため不安定動作となる。
したがって、制御モードに応じて位相補償を切り替える必要があり、本実施例のスイッチング電源装置は、スイッチ200を備えることにより、位相補償部が制御モード選択部の選択結果に応じて位相補償量を調節するので、いずれの制御モードであっても安定動作を確保することができる。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係るスイッチング電源装置によれば、高入力電圧等に起因するスイッチング素子のオン幅が狭い領域においても安定して動作することができる。
すなわち、本実施例のスイッチング電源装置は、スイッチング素子2のオン幅に応じて電流モード制御と電圧モード制御とを切り替える制御モード選択部を備えているので、ハイサイドMOSFETであるスイッチング素子2のオン幅がマスク時間よりも広い場合には電流モード制御で動作し、スイッチング素子2のオン幅がマスク時間と同等あるいは狭い場合には電流情報が不要な電圧モード制御に自動的に切り替えることができ、オン幅がマスク時間以下の領域でもスイッチング素子2に対して適切なPWM制御を行うことができる。
これにより、本実施例のスイッチング電源装置は、入力電圧差が広くオンデューティ幅が極端に狭い場合や、スイッチング周波数が高くオン幅が極端に狭い場合でもスイッチング素子2に対するPWM制御を適切に行い、出力電圧V13が規定値以上に上昇して負荷14における回路を破壊するようなトラブルを回避することができる。
また、本実施例のスイッチング電源装置は、制御モード選択部による選択結果に応じて位相補償量を調節する位相補償部を備えているので、いずれの制御モードが選択されたとしても、周波数特性(ゲイン・フェーズ特性)を考慮して安定動作が得られるように位相余裕を十分に確保することができる。
なお、変形例として、図1のフライホイールダイオード15をパワースイッチに置き換えて同期整流回路に変更することも可能であり、変更したパワースイッチを制御回路1の内部に設けたシステムにすることも可能である。また、出力電圧V13は、分圧してフィードバック制御回路5に入力される構成としてもよい。
本発明に係るスイッチング電源装置は、安定した電力供給を要する電気機器等に使用されるスイッチング電源装置に利用可能である。
1,1b 制御回路
2 スイッチング素子
3 電流センス素子
4 電流検出回路
5 フィードバック制御回路
6 電流制御コンパレータ
7 遅延回路
8 AND回路
9 発振器
10 PWMラッチ
11 ゲートドライブ回路
12 インダクタ
13 平滑コンデンサ
14 負荷
15 フライホイールダイオード
16 電圧モード制御回路
161 コンデンサ
162 シュミット回路
163 SRフリップフロップ
164 スイッチ
165 インバータ
166 電圧制御コンパレータ
167 AND回路
168 OR回路
169 AND回路
170 AND回路
171 SRフリップフロップ
172 1ショット回路
200 スイッチ
201 誤差増幅器
202 基準電圧
C1〜C3 位相補償用コンデンサ
R1,R2 抵抗

Claims (7)

  1. 主スイッチング素子のスイッチング動作により入力された直流電圧を所定の電圧に変換して負荷に供給するスイッチング電源装置であって、
    前記負荷に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号と、前記主スイッチング素子に流れる電流値に応じた電流検出信号との比較結果に基づいて前記主スイッチング素子のオン/オフ制御を行う電流モード制御部と、
    前記誤差増幅信号の電圧値と所定周波数のランプ信号との比較結果に基づいて前記主スイッチング素子のオン/オフ制御を行う電圧モード制御部と、
    前記電流モード制御部と前記電圧モード制御部とのいずれかを選択して前記主スイッチング素子をオン/オフ制御させる制御モード選択部と、
    前記制御モード選択部による選択結果に応じた位相補償量となるように位相補償量を調節する位相補償部と、
    を備え、
    前記電流モード制御部は、
    前記主スイッチング素子に流れる電流値を検出するとともに、当該電流値に応じた電流検出信号を生成する電流検出部と、
    前記負荷に供給される出力電圧値と所定の基準電圧値との差に応じた誤差増幅信号を生成するフィードバック制御部と、
    前記電流検出部により生成された電流検出信号と前記フィードバック制御部により生成された誤差増幅信号とを比較し、前記電流検出信号の電圧値が前記誤差増幅信号の電圧値を超えた場合に前記主スイッチング素子をオフ制御するための第1オフトリガー信号を生成する電流制御比較部と、
    前記主スイッチング素子がターンオンした際に流れるスパイク電流に応じた前記第1オフトリガー信号により前記主スイッチング素子がオフ制御されるのを防止するためのマスク信号を生成するマスク信号生成部と、
    を有し、
    前記電圧モード制御部は、前記制御モード選択部により前記電圧モード制御部が選択された場合に、前記誤差増幅信号と前記ランプ信号とを比較し、前記ランプ信号の電圧値が前記誤差増幅信号の電圧値を超えた場合に前記マスク信号の状態にかかわらず前記主スイッチング素子をオフ制御するための第2オフトリガー信号を生成する電圧制御比較部を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記位相補償部は、前記制御モード選択部が前記電圧モード制御部を選択した場合に、位相が進むように位相補償を行うことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記制御モード選択部は、前記主スイッチング素子のオン幅が第1所定期間以下の場合に、前記電圧モード制御部を選択して前記主スイッチング素子をオン/オフ制御させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記制御モード選択部は、前記電流モード制御部によるオフ制御のタイミングに基づいて、前記主スイッチング素子のオン幅が第1所定期間以下であることを検知することを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記制御モード選択部は、前記主スイッチング素子のオン幅が第2所定期間以上の場合に、前記電流モード制御部を選択して前記主スイッチング素子をオン/オフ制御させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記位相補償部は、前記フィードバック制御部において誤差増幅信号を生成する誤差増幅器の前段に抵抗と並列に接続され且つスイッチと直列に接続された位相補償用コンデンサを有し、前記制御モード選択部が前記電圧モード制御部を選択した場合に前記スイッチをオンして前記位相補償用コンデンサにより位相が進むように位相補償を行うことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記制御モード選択部は、前記マスク信号によるマスク期間終了後に前記主スイッチング素子がオン状態である場合に、前記主スイッチング素子のオン幅が第2所定期間以上であると検知し、前記電流モード制御部を選択して前記主スイッチング素子をオン/オフ制御させることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
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