JP5650600B2 - 車両の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電装線が延びる電装品を搭載する車両の防水構造に関する。
自動二輪車等の車両は、電装品を搭載するため、電装品の防水構造が必要となる。この種の防水構造としては、電装品を収納する空間自在を密閉し、この密閉状態を保ちつつ電装品から延びる電装線を外に引き出す構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−142527号公報
しかしながら、従来の構成では、パッキンが必要であったり、パッキンが密着するシール面を形成したりする必要があった。しかも、水密性を上げた場合は結露対策として特別な通気口を設ける必要があり、成型や組み立てが煩雑になり、コストが増大してしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、簡易な構成で防水でき、且つ、電装線を容易に外に引き出せる車両の防水構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、電装線(G)がつながる電装品(110)を搭載する車両の防水構造において、下方が開口し、前記電装品(110)の下方を除く上方、前方、後方及び側方を気密性を有して覆う防水容器(121)と、前記防水容器(121)の下方開口部(122)を覆う下側カバー(141)とを備え、前記下側カバー(141)は、前記防水容器(121)の下方開口部(122)との間に、前記下側カバー(141)の内外を連通する隙間(V1,V2)を有し、この隙間(V1,V2)から前記電装品(110)につながる前記電装線(G)を外部に引き出すことを特徴とする。
この構成によれば、上から水が掛かった場合、防水容器によって電装品が濡れないようにすることができ、下から浸水した場合には、防水容器内の気密性が保たれ、その気圧によって防水容器内へは一定量以上に水面が上がることがなく、水の浸入を抑えることができるとともに、下側カバーと防水容器の下方開口部との間の隙間を配線スペースに利用しつつ、防水容器内の換気通路にすることができる。従って、簡易な構成で防水でき、且つ、電装線を容易に外に引き出すことができ、換気性も良好にすることができる。
上記構成において、前記下側カバー(141)は、前記防水容器(121)の前方、後方及び側方を覆う壁部(144)を更に備えるようにしても良い。この構成によれば、下から浸水した場合に、その水面の暴れを壁部で抑えることができ、防水容器内の水面変化を抑え、電装品を濡れにくくすることができる。
また、上記構成において、前記下側カバー(141)の前記壁部(144)は、前記電装線(G)を前記下側カバー(141)外に延ばすための開口部(151)を有し、前記開口部(151)は、前記下側カバー(141)における車両の進行方向後方に配置されるようにしても良い。この構成によれば、車両前方からの水が下側カバー内に入りにくく、走行中の水の浸入を抑えることができる。
また、上記構成において、前記電装品(110)と前記電装線(G)との連結部(TA,TB)は、前記電装品(110)の上部に配置されるようにしても良い。この構成によれば、防水性を確保し難い連結部を防水容器内の高い位置に配置でき、水面から遠ざけることができる。
また、上記構成において、前記防水容器(121)は、前記下側カバー(141)に固定され、前記電装品(110)は、前記防水容器(121)と前記下側カバー(141)とによって挟持されるようにしても良い。この構成によれば、電装品を固定するための特別な部品を必要とせず、部品点数を低減できる。
また、上記構成において、前記防水容器(121)内の前記電装品(110)は、高さが異なる複数の電装品(110A,110B,110C)を有し、前記下側カバー(141)は、相対的に高い電装品である第1電装品(110A)に隣接して上方に突出し、相対的に低い電装品である第2電装品(110B,110C)を上方で支持する上方突出部(157,158)を有するようにしても良い。この構成によれば、第2電装品を水面から遠ざけることができるとともに、第1電装品と上方突出部とが隣接する分、防水容器内での水面面積が小さくなり、水面の暴れを抑えることができる。
また、上記構成において、前記車両は、運転者の足を載せるフロア面(21)を有し、前記フロア面(21)の下方に前記防水容器(121)及び電装品(110)を配置するとともに、前記下側カバー(141)を前記車両のフレーム(2)に固定し、前記フロア面(21)には、前記防水容器(121)を介して前記電装品(110)にアクセスするためのメンテナンスリッド(161)を設け、このメンテナンスリッド(161)に上方から下方に向かう荷重を加えた際に、前記メンテナンスリッド(161)が前記防水容器(121)を介して前記下側カバー(141)に当接して前記メンテナンスリッド(161)の変形を抑制するようにしても良い。この構成によれば、メンテナンスリッドを高剛性に形成する必要がなく、メンテナンスリッドの薄型化を図り、フロア面が高くなるのを抑制することができる。
また、上記構成において、前記車両は、ヘッドパイプ(3)と、ヘッドパイプ(3)から後下方に延びるダウンパイプ(12)と、ダウンパイプ(12)の下部から後方に略水平に延びるロアフレーム(13)とを備え、前記電装品(110)は、側面視で前記ロアフレーム(13)の下縁よりも上方に配置されるようにしても良い。この構成によれば、電装品を保護するための特別な部材を不要にでき、最低地上高の確保と低フロアとを両立し易くなる。
本発明では、下方が開口し、電装品の下方を除く上方、前方、後方及び側方を気密性を有して覆う防水容器と、防水容器の下方開口部を覆う下側カバーとを備え、下側カバーは、防水容器の下方開口部との間に、下側カバーの内外を連通する隙間を有し、この隙間から電装品につながる電装線を外部に引き出すようにしたので、簡易な構成で防水でき、且つ、電装線を容易に外に引き出すことができる。
下側カバーは、防水容器の前方、後方及び側方を覆う壁部を更に備えるようにすれば、下から浸水した場合に、その水面の暴れを壁部で抑えることができ、防水容器内の水面変化を抑え、電装品を濡れにくくすることができる。
また、下側カバーの壁部は、電装線を下側カバー外に延ばすための開口部を有し、この開口部は、下側カバーにおける車両の進行方向後方に配置されるようにすれば、車両前方からの水が下側カバー内に入りにくく、走行中の水の浸入を抑えることができる。
また、電装品と電装線との連結部は、電装品の上部に配置されるようにすれば、防水性を確保し難い連結部を防水容器内の高い位置に配置でき、水面から遠ざけることができる。
また、防水容器は、下側カバーに固定され、電装品は、防水容器と下側カバーとによって挟持されるようにすれば、電装品を固定するための特別な部品を不要にでき、部品点数を低減できる。
また、防水容器内の電装品は、高さが異なる複数の電装品を有し、下側カバーは、相対的に高い電装品である第1電装品に隣接して上方に突出し、相対的に低い電装品である第2電装品を、防水容器の天板寄りに支持する上方突出部を有するようにすれば、第2電装品を水面から遠ざけることができるとともに、第1電装品と上方突出部とが隣接する分、防水容器内での水面面積が小さくなり、水面の暴れを抑えることができる。
また、運転者の足を載せるフロア面の下方に防水容器及び電装品を配置するとともに、下側カバーを車両のフレームに固定し、フロア面には、防水容器を介して電装品にアクセスするためのメンテナンスリッドを設け、このメンテナンスリッドに上方から下方に向かう荷重を加えた際に、メンテナンスリッドが防水容器を介して下側カバーに当接してメンテナンスリッドの変形を抑制するようにすれば、メンテナンスリッドを高剛性に形成する必要がなく、メンテナンスリッドの薄型化を図り、フロア面が高くなるのを抑制することができる。
また、車両は、ヘッドパイプと、ヘッドパイプから後下方に延びるダウンパイプと、ダウンパイプの下部から後方に略水平に延びるロアフレームとを備え、電装品は、側面視でロアフレームの下縁よりも上方に配置されるようにすれば、電装品を保護するための特別な部材を不要にでき、最低地上高の確保と低フロアとを両立し易くなる。
本発明の第1実施形態の防水構造を適用した自動二輪車の左側面図である。 車体前部を上方から見た模式図である。 電装品収納ボックスを斜め下方から見た斜視図である。 電装品収納ボックス100を周辺構成と共に車体右側から見た図である。 図2のA−A断面図である。 (A)はフロアステップを上方から見た図であり、(B)は左側方から見た図である。 (A)は防水容器を上方から見た図であり、(B)は左側方から見た図である。 (A)はメンテナンスリッドを上方から見た図であり、(B)は左側方から見た図である。 (A)は図2のB−B断面図であり、(B)は図2のC−C断面図である。 電装品収納ボックスを周辺構成と共に下方から見た図である。 第2実施形態の電装品収納ボックスを周辺構成と共に示す側断面図である。 図11のD−D断面図である。 電装品収納ボックスを上方から見た図である。 (A)は下側カバーの上面図であり、(B)は斜視図である。 (A)(B)は下側カバーを異なる方向から見た斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後左右および上下といった方向は、車両の乗員から見た方向に従う。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号Rは車体右方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の防水構造を適用した自動二輪車の左側面図である。
この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ3に回動自在に支持されて操舵系の一部を構成するステアリングステム4と、このステアリングステム4の下部に取り付けられた左右一対のフロントフォーク5と、ステアリングステム4の上端に連結された操舵用のハンドル6と、フロントフォーク5に回転自在に支持された前輪7と、車体フレーム2の後部に上下に揺動自在に支持されたスイング式のパワーユニット8と、パワーユニット8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、パワーユニット8と車体フレーム2との間に配設されたリヤクッション10と、車体フレーム2の上部に支持されたシート11とを備えている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から車幅中央を後下方に延びるダウンパイプ12と、ダウンパイプ12の下部から車幅中央を後方に略水平に延びるロアフレーム13と、ロアフレーム13の後端から左右に延出する単一のセンタークロスパイプ14を介して後上方に延びる左右一対のシートレール15とを備えている。ダウンパイプ12とロアフレーム13とは、車幅中央を延びるセンターフレームを構成し、これらは一体部品で形成される。また、ダウンパイプ12の左右には、フロアステップ21を支持する左右一対のフロア支持パイプ16が設けられている。
シート11は、シートレール15の上方に前後に延び、その前端を基準にして開閉自在に取り付けられる。このシート11は、運転者が着座する前席シート11Aと、搭乗者が着座する後席シート11Bとを一体に備える前後に長いタンデムシートを構成している。
左右のシートレール15間のシート11下方には、ヘルメットHMを収納できる収納ボックス17と燃料タンク18とが前後に並べて配置され、これら収納ボックス17と燃料タンク18の上方がシート11で覆われる。また、センタークロスパイプ14の左端部には、車体を左側に傾斜させた姿勢で駐車させるサイドスタンド19が収納自在に取り付けられ、パワーユニット8の下部には、車体を左右に傾斜させずに路面と平行に駐車させるセンタースタンド20が収納自在に取り付けられる。
この自動二輪車1は、車体フレーム2にパワーユニット8が上下に揺動自在に支持されたスクータ型の鞍乗り型車両であり、乗員が着座するシート11の前下方にフロアステップ21を備える低床式車両に構成されている。
この自動二輪車1は、樹脂製の車体カバー22を備えており、車体カバー22は、ハンドル6の中央部を覆うハンドルカバー31と、ヘッドパイプ3およびダウンパイプ12の前部を覆うフロントカバー32と、フロントカバー32に連設されて乗員の足前方を覆うレッグシールド33と、ロアフレーム13の上方に配置されるフロアステップ21を下方から覆うアンダーカバー34と、シート11下方でシートレール15の左右を覆うサイドカバー35と、シート11後方でシートレール15の左右及び後部を覆うリヤカバー36とを備えている。前輪7の上方は、フロントフォーク5に取り付けられたフロントフェンダ37で覆われ、後輪9の上方は、シートレール15に取り付けられ、車体後端から後下方に延びるリヤフェンダ38で覆われている。
自動二輪車1の前部には、前方灯火器を構成するヘッドライト41及びフロントウインカーランプ42が設けられ、これらはハンドルカバー31に取り付けられている。また、自動二輪車1の後部には、後方灯火器を構成するテールランプ51が設けられ、テールランプ51は、シートレール15やリヤカバー36に取り付けられている。
パワーユニット8は、シリンダ部61が前方へ向けて水平に突出する水平エンジン62と、このエンジン62の出力を後輪9に伝達する動力伝達機構63とで構成される。シリンダ部61の上方には、吸気通路65の一端が接続され、この吸気通路65は、シリンダ部61から後上方に延出し、動力伝達機構63の上方に配置されたエアクリーナユニット67に接続される。この吸気通路65及びエアクリーナユニット67によってエンジン吸気系が構成される。また、シリンダ部61の下方には、不図示の排気管が接続され、この排気管の下流端には、不図示の排気マフラーが接続され、排気管及び排気マフラーによってエンジン排気系が構成される。
図2は、車体前部を上方から見た模式図であり、車幅中央を通る車体中心線LCを示している。
上記のように、シート11下に、ヘルメットHMを収容可能な大型の収納ボックス17と燃料タンク18とを配置した構成では、シート11下に、自動二輪車1の各部に電力を供給するバッテリー110A等の電装品110を配置し難くなる。そこで、本実施形態では、フロアステップ21の下方スペースに、バッテリー110A等の電装品110を収容する電装品収納ボックス100を配設している。
図3は、電装品収納ボックス100を斜め下方から見た斜視図であり、図4は、電装品収納ボックス100を周辺構成と共に車体右側から見た図であり、図5は、図2のA−A断面を周辺構成と共に示した図である。なお、各図ではサイドカバー35を外した状態を示している。
この電装品収納ボックス100は、図1乃至図5に示すように、フロアステップ21よりも下方、且つ、ロアフレーム13の下縁よりも上方であって、フロアステップ21の車幅方向外側端よりも車幅方向内側、且つ、ロアフレーム13よりも車幅方向外側(本実施形態では、サイドスタンド19と反対側(右側))のスペース内に配置されている。この配置によれば、フロアステップ21よりも下方、且つ、ロアフレーム13の下縁よりも上方に配置されるので、フロアステップ21下方の空き空間を利用して電装品収納ボックス100を配置することができる。また、ロアフレーム13よりも電装品収納ボックス100が走行路側に出っ張らないので、電装品収納ボックス100を保護するための特別な保護部材を設ける必要がなく、最低地上高を確保し易く、その結果として最低地上高の確保とフロア低さとを両立し易くなる。
また、図3及び図4に示すように、電装品収納ボックス100の後下方には、車体フレーム2の一部を構成するセンタークロスパイプ14が配置され、電装品収納ボックス100の左右にはフロア支持パイプ16が配置されるので、これらパイプ14,16によっても電装品収納ボックス100を保護することができる。
ところで、フロア下に配置した電装品収納ボックス100は、電装品110の防水が必要である。本実施形態の電装品収納ボックス100は、図5に示すように、電装品110の下方を除く上方、前方、後方及び側方を気密性を有して覆う防水容器121と、防水容器121の下方開口部122を覆う下側カバー141とを備え、車体の傾き等で防水容器121の下方開口部122から防水容器121内に水が浸入すると防水容器121内に空気を閉じ込め、この空気の層によって防水容器121内への水の浸入を所定量以下に抑えることができ、この空気の層が維持される空間内に、電装品110の防水箇所が配置され、防水箇所への水の付着を回避することが可能である。
このため、自動二輪車1がフロアステップ21近くまで溜まった水溜まりに入っている場合でも、防水容器121内は、この水溜まりの水面位置H1よりも低い水面位置H2となり、防水容器121内の水面位置H2よりも高い位置への水の付着を防止することができる。なお、防水容器121と下側カバー141の底板143との間には、隙間が形成され、パッキン等を用いた密閉構造は採られていない。
以下、電装品収納ボックス100の各部を説明する。
上記下側カバー141は、フロアステップ21に形成されている。図6(A)はフロアステップ21を上方から見た図であり、図6(B)は左側方から見た図である。
フロアステップ21は、樹脂成形によって下側カバー141と一体に形成され、運転者の左右の足を載せる左右一対のステップ部21L,21Rを一体に備え、右側のステップ部21Rに下側カバー141を一体に設けている。下側カバー141は、フロアステップ21の上面であるフロア面から下方に凹んで上方に開口部(上方開口部)142を有する凹形状に形成され、略矩形状の底板143と、底板143の外周縁から立ち上がる周囲壁144(前壁144F、後壁144B、側壁144L,144R)とを有し、その内部空間に、電装品110であるバッテリー110A、スターターリレー110B及びヒューズ110C(図2、図5参照)を収容している。
また、下側カバー141の上部には、周囲壁144からフロア面に沿って周囲に拡がるつば部146(図6(A)参照)が形成されており、このつば部146には、防水容器121を締結固定するための左右一対の防水容器固定用ボス147と、このつば部146を含んで下側カバー141の上方を覆うメンテナンスリッド161を締結固定するためのリッド固定用ボス148とが設けられている。
フロアステップ21の下方には、下側カバー141の周囲壁144とフロアステップ21の裏面(つば部146の裏面を含む)とをつなぐ左右一対のリブ150(図6(A)、(B)参照)が設けられ、このリブ150は、フロアステップ21と下側カバー141との連結強度を向上させる補強リブとして機能するとともに、図3及び図4に示すように、車幅方向外側(右側)のフロア支持パイプ16に支持される支持台として機能する。
同図3に示すように、下側カバー141の後壁144Bと車幅方向外側の側壁144Rとの境界部分における最下部には、下側カバー141の内外を連通する隙間となる開口部(電装線取り出し口)151が形成されており、この開口部151を介して下側カバー141内の電装品110につながる電装線G(GA,GB,GC)が外に引き出される。また、下側カバー141の底板143の前端及び中央には、電装品収納ボックス100内に溜まった水を下方に抜く排水孔152,153が設けられている。
また、下側カバー141の底板143には、バッテリー110Aの下部を囲うバッテリー位置決め用のリブ143R(図5,図6参照)が一体に設けられ、このリブ143Rは、下側カバー141内に連続して形成され、下側カバー141内の浸水抑制にも寄与する。なお、このリブ143Rには、排水孔152近傍に切り欠き143K(図6参照)が設けられ、この切り欠き143Kを介してリブ143R内の水を排気孔152から排出させることができる。
また、周囲壁144の内側には、防水容器121からの荷重を受ける荷重受け部145R(図6参照)が一体に設けられ、下側カバー141に対する防水容器121の移動を抑えることができる。
図7(A)は防水容器121を上方から見た図であり、図7(B)は左側方から見た図である。
防水容器121は、下方に開口する下方開口部122を有する凹形状であって、下側カバー141内に出し入れ自在な形状に形成されており、略矩形状の天板123と、天板123の外周縁から立ち下がる周囲壁124(前壁124F、後壁124B、側壁124L,124R)と、天板123から左右に延びる一対のステー125とを一体に有している。また、この防水容器121は、気体(空気)も水も通さない材料(本実施形態では樹脂材料)で一体に形成されている。
左右一対のステー125は、下側カバー141側に設けられた防水容器固定用ボス147(図6(A)参照)に、締結部材(本実施形態ではボルト)を用いて固定される。このステー125を下側カバー141に固定すると、防水容器121の天板123がバッテリー110Aを上方から押さえ、防水容器121と下側カバー141とによってバッテリー110Aを挟持する。つまり、このステー125は、バッテリー110Aを保持させるバッテリーバンドとして機能し、別体のバッテリーバンドが不要である。
前掲図5に示すように、この防水容器121は前下がりに配設され、この防水容器121の前部スペースが、大型の電装品(第1電装品)であるバッテリー110Aを収容する第1収容部に割り当てられ、後部スペースが、相対的に低い小型の電装品(第2電装品)であるスターターリレー110B及びヒューズ110Cを収容する第2収容部に割り当てられ、スターターリレー110B及びヒューズ110Cをバッテリー110Aよりも高い位置に配置している。
図7(A)に示すように、この第2収容部を囲う周囲壁144における角部(後壁144Bと車幅方向内側の側壁144Lとの境界部)K1は、上面視で丸みのない切り欠き形状に形成されており、他の3つの角部(丸みのある角形状)K2〜K4と異なる異形状に形成されており、これに対応して、下側カバー141においても、上記角部K1に対応する角部KA(図6(A))が、丸みのない切り欠き形状に形成され、上記防水容器121の角部K1だけが入り、他の角部K2〜K4は入らないように形成されている。これによって、防水容器121の誤組みを防止している。
図8(A)はメンテナンスリッド161を上方から見た図であり、図8(B)は左側方から見た図である。メンテナンスリッド161は、フロアステップ21に設けられた凹部155(図6(A)参照)に嵌る薄板形状に形成され、下側カバー141(つば部146を含む)の上方を覆う。この場合、メンテナンスリッド161は、つば部146の上面に当接することによってそれ以上下方への移動が規制され、メンテナンスリッド161の上面とフロア面とが面一に保持される。
また、メンテナンスリッド161には、つば部146に設けられたリッド固定用ボス148(図6(A)参照)に対応する位置に貫通孔162が設けられ、この貫通孔162を介して締結部材をリッド固定用ボス148(図6(A)参照)に締結することによって、メンテナンスリッド161がフロアステップ21に固定される。なお、図8(A)中、符号163は、メンテナンスリッド161をフロアステップ21に引っ掛けるための引掛部である。
このメンテナンスリッド161を取り外せば、防水容器121にアクセス可能となり、この防水容器121を取り出して電装品110にアクセス可能となる。
一般に、メンテナンスリッドをフロアステップに設けた場合、メンテナンスリッドには、乗員の足が置かれて下方向きの荷重が作用するため、メンテナンスリッドの裏面に多数のリブを設け、メンテナンスリッドそのものの剛性アップを図る方法が採られる。
これに対し、本構成のメンテナンスリッド161は、フロアステップ21に設けた構成にも拘わらず、メンテナンスリッド161の外縁に沿うリブ163(図8(B)参照)だけが設けられ、従来よりも剛性が低い構成である。
本構成では、メンテナンスリッド161に下方向きの荷重が作用すると、その荷重を、下側カバー141のつば部146(図6(A)参照)で受ける。この荷重が大荷重の場合には、メンテナンスリッド161のつば部146に支持されない部分(左右のつば部146の間の領域)が下方に変形して、当該メンテナンスリッド161に近接(本実施形態では1mm程度の隙間)した防水容器121の天板123に当接し、防水容器121を支持する下側カバー141で該荷重を受ける。このため、メンテナンスリッド161の変形量は僅かで済む。
なお、下側カバー141を含むフロアステップ21は、左右一対のフロア支持パイプ16によって十分な支持剛性で支持されている。
更に、下側カバー141の上部には、防水容器121の天板123に当接する環状リブ156(図6(A)参照)が設けられており、この環状リブ156によって下側カバー141の天板123を高い剛性で支持することができ、メンテナンスリッド161の変形を効率よく抑えることができる。メンテナンスリッド161の変形を防水容器121及び下側カバー141の剛性で抑えるので、メンテナンスリッド161の裏面のリブを最小限或いは廃止することが可能である。
また、本構成では、メンテナンスリッド161と防水容器121とを近接させるので、防水容器121を上方寄りに配置でき、地上高を確保し易くなるとともに低フロアを実現できる。
ここで、上記環状リブ156は、下側カバー141の上方開口部142の外縁に沿って連続して形成されており、メンテナンスリッド161周囲の隙間から水が入った場合に、該水が上方開口部142内に入るのを防ぐ堤防部材としても機能させることができる。
次に電装品収納ボックス100内の電装品110の配置について説明する。
図9(A)は図2のB−B断面図であり、図9(B)は図2のC−C断面図である。
バッテリー110Aは、電装線GAが接続される接続部TA(図9(A)、図2参照)、TB(図2参照)を上部にして配置され、接続部TA,TBが防水容器121の天板123近傍に配置される。接続部TA,TBは、防水箇所に相当し、これら接続部TA,TBが防水容器121内の天板123近傍に配置されるので、これら防水箇所を防水容器121内の水面から離し、浸水を避けることができる。
また、バッテリー110Aは、防水容器121の車幅方向内側の側壁124Lに寄せて配置され、これにより、重量を有するバッテリー110Aを車体中心線LCに寄せて配置でき、マスの分散を抑えることができる。
また、バッテリー110Aと防水容器121の車幅方向外側の側壁124Rとの間には、下側カバー141の開口部151から前方に延びる第1隙間V1が形成されており(図9(A)、図2参照)、この第1隙間V1を、バッテリー110Aから延びる電装線GAが通り、後方に連なる開口部151を通って電装線GAを容易に外に引き出すことができる。
図9(B)に示すように、スターターリレー110B及びヒューズ110Cは、防水容器121におけるバッテリー110A後方のスペースに配置される。この図に示すように、下側カバー141は、上記スペース内を上方に突出する左右一対の上方突出部157,158を有し、各上方突出部157,158の上にスターターリレー110B及びヒューズ110Cが支持され、天板123近傍に配置される。
スターターリレー110B及びヒューズ110Cは、ほぼ全体が防水箇所に相当し、これらを上方突出部157,158の上に配置して天板123近傍に配置したので、スターターリレー110B及びヒューズ110Cを防水容器121内の水面から離し、浸水を避けることができる。
前掲図5に示すように、スターターリレー110B及びヒューズ110Cと下側カバー141の後壁144Bとの間には、車幅方向内側に延びる第2隙間V2が形成されている。この第2隙間V2は、下側カバー141の後方に設けられた開口部151(図3参照)に連通し、この第2隙間V2を、スターターリレー110B及びヒューズ110Cから延びる電装線GB,GCが通り、車幅方向外側に連なる開口部151を通って電装線GB,GCを容易に外に引き出すことができる。
前掲図2に示すように、下側カバー141は、第1隙間V1と第2隙間V2との合流部となる開口部151の内側部分が、車幅方向外側に膨出する膨出部V3に形成されており、この膨出部V3によって、防水容器121と下側カバー141との間に比較的大きな空間部が形成され、バッテリー110Aから延びる電装線GAと、スターターリレー110B及びヒューズ110Cから延びる電装線GB,GCとが一束の電装線Gに纏められる。
図10は、電装品収納ボックス100を周辺構成と共に下方から見た図である。
図10及び図4に示すように、下側カバー141の開口部151を通って外に引き出された電装線G(GA,GB,GC)は、後上方に引き出され、電装品収納ボックス100の車幅方向外側に配置された他の電装線GXに沿うように配索される。そして、電装線GXとほぼ同じ経路を通って不図示の電子制御ユニット等に接続される。図4に示すように、下側カバー141の開口部151が車幅方向外側に位置するので、この開口部151を通る電装線Gへのアクセスが容易となっている。
本実施の形態では、電装品収納ボックス100が、下方が開口し、電装品110(バッテリー110A、スターターリレー110B及びヒューズ110C)の下方を除く上方、前方、後方及び側方を気密性を有して覆う防水容器121と、防水容器121の下方開口部122を覆う下側カバー141とを備え、下側カバー141は、防水容器121の下方開口部122との間に、下側カバー141の内外を連通する隙間V1,V2を有し、この隙間V1,V2から電装品110につながる電装線G(GA,GB,GC)を外部に引き出すので、上から水が掛かった場合、防水容器121によって電装品110が濡れないようにすることができ、下から浸水した場合には、防水容器121内の気密性が保たれ、その気圧によって防水容器121内へは一定量以上に水面が上がることがなく、水の浸入を抑えることができるとともに、下側カバー141と防水容器121の下方開口部122との間の隙間を配線スペースに利用しつつ、防水容器121内の換気通路にすることができる。
従って、従来のパッキンを用いた密閉構造と比べて、簡易な構成で防水でき、且つ、電装線G(GA,GB,GC)を容易に外に引き出すことができ、換気性も良好にすることができ、組み立てが簡単でコスト低減を図ることもできる。
また、下側カバー141は、防水容器121の前方、後方及び側方を覆う壁部を構成する周囲壁144(144F,144B,144L,144R)を更に備えるので、下から浸水した場合に、その水面の暴れを周囲壁144で抑えることができ、防水容器121内の水面変化を抑え、電装品110を濡れにくくすることができる。
さらに、下側カバー141の周囲壁144は、電装線Gを下側カバー141外に延ばすための開口部151を有し、この開口部151は、下側カバー141における車両の進行方向後方に配置されるので、車両前方からの水が下側カバー141内に入りにくく、走行中の水の浸入を抑えることができる。
また、電装品110と電装線Gとの連結部である接続部TA,TBは、電装品110の上部に配置されるので(図9(A)(B)参照)、防水性を確保し難い連結部を防水容器121内の高い位置に配置でき、水面から遠ざけることができる。
また、防水容器121は、下側カバー141に固定され、バッテリー110Aは、防水容器121と下側カバー141とによって挟持されるので、バッテリー110Aを固定するための特別な部品を不要にでき、部品点数を低減できる。
また、下側カバー141は、相対的に高い第1電装品であるバッテリー110Aに隣接して上方に突出し、相対的に低い第2電装品であるスターターリレー110B及びヒューズ110Cを上方で支持する上方突出部157,158を有するので、高さが低いスターターリレー110B及びヒューズ110Cを水面から遠ざけることができるとともに、バッテリー110Aと上方突出部157,158とが隣接する分、防水容器121内での水面面積が小さくなり、水面の暴れを抑えることができる。
また、本実施形態では、フロア面を構成するステップフロア21にメンテナンスリッド161を設けており、このメンテナンスリッド161に上方から下方に向かう荷重を加えた際に、メンテナンスリッド161が防水容器121を介して車体フレーム2に支持された下側カバー141に当接し、メンテナンスリッド161の変形を抑制するので、メンテナンスリッド161を強固に形成する必要がなく、メンテナンスリッド161の薄型化を図り、フロア面が高くなるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態の自動二輪車1は、フロア下に電装品110を配置する構成であって、電装品110は、側面視でロアフレーム13の下縁よりも上方に配置されるので、電装品110をロアフレーム13で保護でき、電装品110を保護するための特別な部材を不要にでき、最低地上高の確保と低フロアとを両立し易い。
また、電装品収納ボックス100が、サイドスタンド19と車幅方向で反対側に配置されているので、サイドスタンド19を用いた駐車状態では、電装品収納ボックス100が高い位置となり、下から水を浸水させにくくなる。
<第2実施形態>
図11〜図15は第2実施形態を示す。ここで、図11は電装品収納ボックス100を周辺構成と共に示す側断面図であり、図12は図11のD−D断面図であり、図13は電装品収納ボックス100を上方から見た図であり、図14(A)(B)は下側カバー141の上面図及び斜視図であり、図15(A)(B)は下側カバー141を異なる方向から見た斜視図である。なお、第1実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、図11に示すように、防水容器121の天板123には、側面視で、前後に間隔を空けて上方に突出する凸部171,172が設けられており、メンテナンスリッド161が下方に変形した場合に、このメンテナンスリッド161を上記前後一対の凸部171,172で受け、メンテナンスリッド161の変形を抑えることができる。
また、図12に示すように、防水容器121の左右の側壁124L,124Rの下縁は、下側カバー141の底板143に接触し、これによって防水容器121の支持剛性を高め、メンテナンスリッド161の変形をより抑制できるとともに、図12及び図13に示すように、下側カバー141の上部に環状リブ156を設け、この環状リブ156によってもメンテナンスリッド161の変形を抑制することができる。
従って、上記の前後一対の凸部171,172、防水容器121を下側カバー141に載置する構造、及び、下側カバー141の環状リブ156によって、メンテナンスリッド161の裏面のリブを最小限或いは廃止することができる。
図13及び図14(A)(B)に示すように、下側カバー141の内外を連通する開口部151は、下側カバー141の後壁144Bと、車幅方向内側の側壁144Lとの境界部分における最下部に形成されており、電装品収納ボックス100内には、この開口部151から前方に延びる第1隙間(バッテリー110Aと下側カバー141の車幅方向内側の側壁144Lとの間の隙間)V1が形成されるとともに、この開口部151から車幅方向外側に延びる第2隙間(スターターリレー110B及びヒューズ110Cと下側カバー141の後壁144Bとの間の隙間)V2が形成される。
図13に示すように、第1隙間V1には、バッテリー110Aから延びる電装線GAが配置され、この第1隙間V1の後方に連なる開口部151を通って電装線GAが容易に外に引き出されるとともに、第2隙間V2には、スターターリレー110B及びヒューズ110Cから延びる電装線GB,GCが配置され、この第2隙間V2の車幅方向内側に連なる開口部151を通って電装線GB,GCが容易に外に引き出される。
バッテリー110A、スターターリレー110B及びヒューズ110Cから延びる電装線GA,GB,GCは、第1隙間V1と第2隙間V2との合流部となる開口部151の内側部分で一束の電装線Gに纏められる。なお、上記開口部151は、電装線取り出し口としての機能に加え、電装品収納ボックス100内に溜まった水を下方に抜く排水孔としても機能する。
図15(A)に示すように、防水容器121には、天板123から左右に延びる一対のステー(バッテリーバンド)125が一体成形により設けられ、これらステー125を下側カバー141に固定することによって、防水容器121が固定される。
図15(B)に示すように、防水容器121の天板123の裏面には、下方に突出する押さえ部126が一体に設けられ、ステー125を介して防水容器121を下側カバー141に固定すると、押さえ部126がバッテリー110Aの上面に当接し(図11参照)、バッテリー110Aを、防水容器121と下側カバー141とによって挟持させる。なお、図15(B)中、符号126Aは、押さえ部126の最下部を構成する左右一対の突起であり、これら突起126Aがバッテリー110Aの上面に当接する。これら突起126Aはゴム等の弾性材料で形成しても良い。
本実施形態においても、電装品収納ボックス100の上から水が掛かった場合、防水容器121によって電装品110が濡れないようにすることができ、下から浸水した場合には、防水容器121内の気密性が保たれ、その気圧により防水容器121内へは一定量以上に水面が上がることがなく、水の浸入を抑えることができるとともに、下側カバー141と防水容器121の下方開口部122との間の隙間を配線スペースに利用しつつ、防水容器121内の換気通路にすることができる、といった第1実施形態と同様の各種効果が得られる。
本実施形態では、電装線Gを下側カバー141外に延ばすための開口部151が車幅方向内側に設けられている点が第1実施形態と異なっている。本実施の構成では、この開口部151を通る電装線Gが車幅方向内側に配置され、電装線Gへのアクセスには不利であるが、サイドスタンド19を用いた駐車状態では、上記開口部151が電装品収納ボックス100の最下部に開口し、内部に溜まった水を抜きやすくなる、という効果が得られる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、下側カバー141をステップフロア21と一体に形成する場合を説明したが、これに限らず、別体に形成し、ステップフロア21に固定し、或いは、車体フレーム2に固定するようにしても良い。
また、上記実施形態では、バッテリー110A、スターターリレー110B及びヒューズ110Cを収納する場合を説明したが、これに限らず、ブレーキシステムに用いるABSモジュレータ、盗難防止等に使用するGPSユニットや、電子料金収受システムを利用するためのETCユニットや、アンテナ等の他の電装品を収納しても良い。
また、上記実施形態では、図1に示したスクータ型自動二輪車の防水構造に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、他の鞍乗り型車両を含む車両の防水構造に本発明を適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(車両)
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
12 ダウンパイプ(センターフレーム)
13 ロアフレーム(センターフレーム)
14 センタークロスパイプ
16 フロア支持パイプ
21 ステップフロア(フロア面)
100 電装品収納ボックス
110 電装品
110A バッテリー
110B スターターリレー
110C ヒューズ
121 防水容器
122 下方開口部
123 天板
141 下側カバー
142 上方開口部
143 底板
144 周囲壁(壁部)
151 開口部(電装線取り出し口)
161 メンテナンスリッド
G(GA,GB,GC) 電装線
TA,TB 接続部(電装品と電装線の連結部)
V1 第1隙間
V2 第2隙間

Claims (8)

  1. 電装線(G)がつながる電装品(110)を搭載する車両の防水構造において、
    下方が開口し、前記電装品(110)の下方を除く上方、前方、後方及び側方を気密性を有して覆う防水容器(121)と、
    前記防水容器(121)の下方開口部(122)を覆う下側カバー(141)とを備え、
    前記下側カバー(141)は、前記防水容器(121)の下方開口部(122)との間に、前記下側カバー(141)の内外を連通する隙間(V1,V2)を有し、この隙間(V1,V2)から前記電装品(110)につながる前記電装線(G)を外部に引き出すことを特徴とする車両の防水構造。
  2. 前記下側カバー(141)は、前記防水容器(121)の前方、後方及び側方を覆う壁部(144)を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の車両の防水構造。
  3. 前記下側カバー(141)の前記壁部(144)は、前記電装線(G)を前記下側カバー(141)外に延ばすための開口部(151)を有し、前記開口部(151)は、前記下側カバー(141)における車両の進行方向後方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の車両の防水構造。
  4. 前記電装品(110)と前記電装線(G)との連結部(TA,TB)は、前記電装品(110)の上部に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両の防水構造。
  5. 前記防水容器(121)は、前記下側カバー(141)に固定され、前記電装品(110)は、前記防水容器(121)と前記下側カバー(141)とによって挟持されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両の防水構造。
  6. 前記防水容器(121)内の前記電装品(110)は、高さが異なる複数の電装品(110A,110B,110C)を有し、
    前記下側カバー(141)は、相対的に高い電装品である第1電装品(110A)に隣接して上方に突出し、相対的に低い電装品である第2電装品(110B,110C)を上方で支持する上方突出部(157,158)を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両の防水構造。
  7. 前記車両は、運転者の足を載せるフロア面(21)を有し、
    前記フロア面(21)の下方に前記防水容器(121)及び電装品(110)を配置するとともに、前記下側カバー(141)を前記車両のフレーム(2)に固定し、
    前記フロア面(21)には、前記防水容器(121)を介して前記電装品(110)にアクセスするためのメンテナンスリッド(161)を設け、このメンテナンスリッド(161)に上方から下方に向かう荷重を加えた際に、前記メンテナンスリッド(161)が前記防水容器(121)を介して前記下側カバー(141)に当接して前記メンテナンスリッド(161)の変形を抑制することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両の防水構造。
  8. 前記車両は、ヘッドパイプ(3)と、ヘッドパイプ(3)から後下方に延びるダウンパイプ(12)と、ダウンパイプ(12)の下部から後方に略水平に延びるロアフレーム(13)とを備え、前記電装品(110)は、側面視で前記ロアフレーム(13)の下縁よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両の防水構造。
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