JP5643503B2 - Cu−Si−Ni系銅合金材 - Google Patents

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Description

本発明は、銅合金材に関する。特に、本発明は、曲げ加工性に優れた銅合金材に関する。
近年、各種の電気・電子機器の小型化、薄型化、及び軽量化に伴い、電気・電子機器に用いられる部品も小型化している。そして、部品の小型化に伴い、部品の端子又はコネクタ部品についても、小型化及び電極間ピッチの狭小化が望まれている。このような部品の小型化により、各種部品に用いられる電極等の材料が従来に比べて薄肉になっている。ここで、薄肉の電極であっても電気的な接続の信頼性を保つべく、電極等の材料にばね性の高い材料を用いることが要求されており、高いばね性の確保には、材料の強度、及び耐力を十分に高めることを要する。
更に、部品の小型化に伴い、従来より小型で、かつ複雑な形状の部品を一体成形で製作する要求もあり、より厳しい条件の曲げ加工に適用できる材料が強く求められている。また、電気・電子機器の高機能化に伴う電極数の増加、及び通電する電流の増加によって、電極等において発生するジュール熱も増加しており、従来より導電性の良い材料を用いることに対する要求も強まっている。すなわち、電気・電子機器に用いられる端子又はコネクタ部品を構成する材料は、高強度、高耐力、及び良好な曲げ加工性を有すると共に、良好な導電性を有すると共に、良好な導電性を有することが求められている。
この要求に応じ、従来、固溶強化型銅合金(例えば、リン青銅、黄銅等)に代わり、析出強化型銅合金(例えば、Cu−Ni−Si系のコルソン合金、チタン銅等)が用いられている。特にCu−Ni−Si系合金は、高強度特性を有すると共に、比較的、高い導電率を有する。ただし、一般的に強度と曲げ加工性とは相反する特性であり、Cu−Ni−Si系合金等においても高強度を保ちつつ曲げ加工性の改善が要求されている。
曲げ加工性の改善方法として、例えば、ZnとSnとを含み、残部がCu及び不可避不純物からなる組成の銅合金材であって、銅合金材の材料表面のX線回折強度から、S(ND)=(I/Cu{311}+I/Cu{200})÷(I/Cu{220}+I/Cu{111})により定まるパラメータ(ただし、式中のI/Cu{abc}は測定試料の{abc}面回折強度I{abc}と標準銅試料の{abc}面回折強度Cu{abc}の比:I{abc}/Cu{abc}を表す)が0.3≦S(ND)≦0.5を満たし、かつ、当該銅合金材をその展伸方向と直角方向とに180°曲げ加工したときの加工可能な最小曲げ半径Rとその時の板材厚さtとの比R/tが、R/t≦1.0を満たす銅合金材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、Niと、Siと、Mgとを含み、残部がCuと不可避不純物とからなり、板表面における{200}面からのX線回折強度をI{200}、{311}面からのX線回折強度をI{311}、{220}面からのX線回折強度をI{220}としたとき、[I{200}+I{311}]/I{220}≧0.5を満たす電子部品用銅合金板が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載の銅合金材は上記構成を備えるので、従来の黄銅、リン青銅等に比較して、成形加工性、耐環境性、耐熱性等を向上させることができる。また、特許文献2に記載の電子部品用銅合金板は上記構成を備えるので、優れた耐力、導電率、耐応力緩和特性、及び加工性を有する電子部品用材料を提供することができる。
特許第4296344号公報 特許第3739214号公報
しかし、銅合金材の圧延面の表面に対してX線回折の2θ/θ測定により測定される結晶面は、一般に、{111}、{002}、{022}、{113}、{133}、{024}であるものの、特許文献1に記載の銅合金材、及び特許文献2に記載の電子部品用銅合金板においては、これらの一部の結晶面についてしか制御していないので、銅合金材の曲げ加工性を適切に制御できない場合がある。すなわち、特許文献1及び特許文献2に記載の技術においては、銅合金材の曲げ加工性の向上に限界がある。
したがって、本発明の目的は、高強度、高耐力、高導電率、及び良好な曲げ加工性を有する銅合金材を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、複数の結晶面を有する圧延面を備え、圧延面と複数の結晶面とは平行であり、複数の結晶面は、{111}、{002}、{022}、{113}、{024}を含み、圧延面の表面からのX線回折で最大のX線回折強度を有する結晶面の強度を基準にした場合における複数の結晶面の相対強度をそれぞれ、I{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とし、銅標準粉末のX線回折で最大のX線回折強度を有する結晶面の強度を基準にした場合における複数の結晶面の相対強度をそれぞれ、I{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とした場合に、[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.15、かつ、[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}]≧0.20、かつ、[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.60、かつ、[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}]≧0.15
の関係を満たす銅合金材が提供される。
また、上記銅合金材は、Niと、Siとを含み、残部がCu及び不可避的不純物から形成されることが好ましい。
また、上記銅合金材は、Zn、Sn、及びPからなる群から選択される少なくとも1つの元素と、Niと、Siとを含み、残部がCu及び不可避的不純物から形成されてもよい。
本発明に係る銅合金材によれば、高強度、高耐力、高導電率、及び良好な曲げ加工性を有する銅合金材を提供できる。
Cu−Ni−Si系銅合金材のX線回折チャートである。 本発明の実施の形態に係る銅合金材の製造工程の流れを示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る銅合金材の製造工程の流れを示す図である。 実施例1に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 実施例2に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 実施例3に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 実施例4に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 実施例5に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 実施例6に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 比較例1に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 比較例2に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 比較例3に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 比較例4に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 比較例5に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。 比較例6に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートである。
(発明者が得た知見)
本発明の実施の形態に係る銅合金材は、本発明者が得た以下の知見に基づく。すなわち、本発明者は、良好な曲げ加工性を発揮する銅合金材料について、合金材料の結晶方位制御の観点に基づいて鋭意研究した結果得た以下の知見に基づく。
具体的に、圧延工程を経て製造される銅合金材は、圧延面に複数の結晶面を有して製造される。そして、銅合金材の圧延面に平行な複数の結晶のうち、{111}、{002}、{022}、{113}、{024}のX線回折測定における相対的な回折強度と、銅標準粉末の相対的な回折強度との比を所定の計算式で計算した値が所定の範囲内になるように銅合金材の製造を制御することにより、本来相反する高い強度と良好な曲げ加工性とを両立した銅合金材を得られるという知見を本発明者が得たことに基づく。
以下の実施の形態では、合金材である銅合金材のうち、Cu−Ni−Si系銅合金材を一例として説明する。
(実施の形態の要約)
複数の結晶面を有する圧延面を備える銅合金材において、前記圧延面と前記複数の結晶面とは平行であり、前記複数の結晶面は、{111}、{002}、{022}、{113}、{024}を含み、前記圧延面の表面からのX線回折で最大のX線回折強度を有する結晶面の強度を基準にした場合における前記複数の結晶面の相対強度をそれぞれ、I{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とし、銅標準粉末のX線回折で最大のX線回折強度を有する結晶面の強度を基準にした場合における前記複数の結晶面の相対強度をそれぞれ、I{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とした場合に、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.15
かつ
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}]≧0.20
かつ
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.60
かつ
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}]≧0.15
の関係を満たす銅合金材が提供される。
[実施の形態]
(銅合金材の概要)
本発明の実施の形態に係るCu−Ni−Si系銅合金材は、圧延工程を経て製造される銅合金材であって、圧延工程によって形成される圧延面を備える。そして、当該圧延面は、圧延面に平行な複数の結晶面を有する。Cu−Ni−Si系銅合金材の複数の結晶面のうち、X線回折によって測定される結晶回折面の{111}、{002}、{022}、{113}、{024}それぞれの回折強度と、X線回折によって測定される銅標準粉末の{111}、{002}、{022}、{113}、{024}とに注目する。
具体的には、Cu−Ni−Si系銅合金材のX線回折で最大強度を有する結晶面の強度を基準(例えば、100に設定する)とした場合に、{111}、{002}、{022}、{113}、{024}それぞれの相対強度をI{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とする。同様に、銅標準粉末のX線回折で最大強度を有する結晶面の強度を基準(例えば、100に設定する)とした場合に、{111}、{002}、{022}、{113}、{024}それぞれの相対強度をI{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とする。
そして、本実施の形態に係るCu−Ni−Si系銅合金材は、以下の4つの式をすべて満たす。
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.15・・・(式1)
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}]≧0.20・・・(式2)
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.60・・・(式3)
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}]≧0.15・・・(式4)
なお、銅合金材におけるX線回折による結晶回折面には{133}も存在するが、本実施の形態において{133}についての制約はない。すなわち、{133}は、曲げ加工性の改善(つまり、高強度と良好な曲げ加工性との両立)には実質的に関与しない結晶面(つまり、曲げ加工性への影響が極めて小さい結晶面)であるので、本実施の形態において{133}のX線回折強度については規定しない。
ここで、結晶面の表記方法{hkl}(ただし、h、k、lは整数)は、等価な対称性を有する結晶面のすべてを表す。具体的に、本実施の形態に係るCu−Ni−Si系銅合金を構成する、銅、銅合金等の結晶構造は立方晶系であるので、{hkl}と{khl}と{klh}とは互いに等価な結晶面である。例えば、{113}面と表記した場合、(113)面、(131)面、(0311)面、(−113)面、(1−13)面、(11−3)面、(−131)面、(1−31)面、(13−1)面、(−311)面、(3−11)面、及び(31−1)面のすべてを表している。
また、本実施の形態に係るCu−Ni−Si系銅合金材は、Niと、Siとを含み、残部がCu及び不可避的不純物から形成される。具体的に銅合金材は、2.0重量%以上3.5重量%以下のNiを含み、0.35重量%以上0.85重量%以下のSiを含み、残部がCuと不可避的不純物とからなる。
なお、Cu−Ni−Si系銅合金材は上記例に限られず、Zn、Sn、及びPからなる群から選択される少なくとも1つの元素と、Niと、Siとを含み、残部がCu及び不可避的不純物から形成することもできる。具体的に、当該銅合金材は、2.0重量%以上3.5重量%以下のNiを含み、0.35重量%以上0.85重量%以下のSiを含み、Zn、Sn、及びPからなる群から選択される少なくとも1つの元素を合計3.0重量%以下含むと共に、残部がCu及び不可避的不純物から形成される。
(X線回折測定について)
図1は、Cu−Ni−Si系銅合金材のX線回折チャートの一例を示す。
図1を参照すると、Cu−Ni−Si系銅合金材のX線回折チャートにおいては、{111}、{002}、{022}、{113}、{133}、及び{024}の各面に対応する角度にピークが測定される。
Figure 0005643503
表1は、銅標準粉末のJCPDSカードに示された結晶面と回折強度との対応を示す。JCPDSカードにおける銅結晶の各結晶面の回折強度は、回折強度が最大である結晶面の回折強度を100とした場合における相対強度で表記されている。本実施の形態に係るCu−Ni−Si系銅合金材においても、X線回折強度が最大である結晶面の回折強度を100として計算する。なお、後述する実施例においても同様である。
また、X線回折測定の条件は、以下の条件である。なお、後述する実施例におけるX線回折の条件も以下と同一である。
X線回折装置:Ultima IV(株式会社リガク製)
対陰極(ターゲット):Cu
管電圧:40kV
管電流:40mA
測定モード:2θ/θ
測定角度範囲(2θ):40°〜150°
測定ステップ幅:0.01°
測定速度:2°/分
発散スリット:2/3°
受光スリット:0.6mm
試料サイズ:約30mm×約30mm
(銅合金材の製造工程)
図2は、本発明の実施の形態に係る銅合金材の製造工程の流れの一例を示す。
まず、製造する銅合金材に含まれるべき元素の原料と、純銅若しくは無酸素銅とを準備する。準備する原料の量は、製造する銅合金材に含まれる元素の組成比に応じた量である。そして、高周波溶解炉において準備した原料及び純銅若しくは無酸素銅を溶解させ、銅合金のインゴットを鋳造する(鋳造工程:ステップ10、以下、ステップを「S」と称する)。次に、銅合金からなるインゴットを熱間圧延加工することにより、銅合金の板材を製造する(熱間圧延工程:S20)。続いて、銅合金の板材を冷間圧延する。本実施の形態においては、複数回、銅合金の板材に冷間圧延加工を施す(冷間圧延工程:S30)。
ここで、本実施の形態においては、冷間圧延工程に含まれる複数の冷間圧延パスの各条件を圧延速度とロール径とのバランスを調整して制御する。具体的には、圧延ロールと材料との接触面における中立点の位置を制御する(なお、中立点についての詳細は、塑性加工技術シリーズ7「板圧延」日本塑性加工学会編,コロナ社,p.14,p.26〜29 を参照)。より具体的には、中立点の位置が、接触面において当該接触面の圧延方向の2分の1の位置より前方方向(すなわち、進行方向に対して前方側)に位置するように、1パス毎に制御しつつ圧延する。更に、本実施の形態においては、中立点の位置が、接触面の圧延方向の2分の1の位置より後方方向に位置するように制御する条件を組み合わせる。これにより、本実施の形態においては、製造される銅合金の板材の圧延面における各結晶面の割合を制御できる。
次に、冷間圧延工程を経た銅合金の板材に、溶体化処理を施す(溶体化処理工程:S40)。続いて、様態化処理が施された銅合金の板材に、時効処理を施す(時効処理工程:S50)。更に、時効処理が施された銅合金の板材に仕上げの冷間圧延加工を施す(仕上げ冷間圧延工程:S60)。この仕上げ冷間圧延工程においても、上記の冷間圧延工程(S30)と同様に、1パス毎の圧延において中立点の位置を制御することができる。以上の工程を経ることにより、本実施の形態に係るCu−Ni−Si系銅合金材が得られる。
なお、冷間圧延工程(S30)及び仕上げ冷間圧延工程(S60)における「中立点」の位置の制御は、Karmanの理論(なお、Karmanの理論についての詳細は、塑性加工技術シリーズ7「板圧延」日本塑性加工学会編,コロナ社,p.26〜29を参照)に基づいて計算することのできる圧延条件で圧延する。また、中立点を計測することは実際には困難なので、実際の圧延において、1パス毎に計算した加工度で制御されている場合に、中立点の制御がなされているとすることができる。
(実施の形態の変形例の製造方法)
図3は、本発明の実施の形態の変形例に係る銅合金材の製造工程の流れの一例を示す。
実施の形態の変形例に係る銅合金材の製造工程は、溶体化処理工程後の工程が異なる点を除き、同一の工程を備える。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。
実施の形態の変形例に係る銅合金材の製造工程においては、溶体化処理工程(S40)の後、まず、溶体化処理を施した板材に仕上げの冷間圧延加工を施す(仕上げ冷間圧延工程:S55)。次に、仕上げの冷間圧延加工が施された板材に時効処理を施す(時効処理工程:S65)。これにより、本実施の形態と同様に、Cu−Ni−Si系銅合金材が得られる。
(変形例)
本実施の形態では、Cu−Ni−Si系銅合金材(コルソン系銅合金材とも言う)について説明したが、圧延面に平行な複数の結晶面の回折強度が上記説明における式(1)乃至式(4)のすべてを満たす限り、合金材はCu−Ni−Si系銅合金材に限られない。例えば、チタン銅、りん青銅、黄銅、ベリリウム銅、及びその他の合金を用いることができる。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る銅合金材は、圧延面が当該圧延面に平行な複数の結晶面を有しており、複数の結晶面は{111}、{002}、{022}、{113}、{024}を含み、圧延面の表面からのX線回折強度をそれぞれI{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}年、銅標準粉末のX線回折強度をI{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とした場合、上記説明における式(1)乃至式(4)を満たすので、高い強度、優れた耐力、及び良好な曲げ加工性を兼ね備えた銅合金材を提供できる。更に、圧延面に平行な複数の結晶面の回折強度が上記説明における式(1)乃至式(4)のすべてを満たす限り、合金組成によらず、高い強度、高い耐力を有すると共に、曲げ加工性に優れた合金材を提供することができる。
また、Cu−Ni−Si系合金等の析出強化型銅合金材に本実施の形態に係る銅合金材を適用することで、高い導電性をも兼ね備えた銅合金材を提供することができる。したがって、本実施の形態に係る銅合金材は、例えば、小型の電気・電子装置に用いられる端子、コネクタ用途に安価に提供することができる。
また、本実施の形態に係る銅合金材は、高い強度、高い耐力を有すると共に、曲げ加工性に優れているので、電気・電子装置に用いられる端子、コネクタの小型化に容易に対応することができ、電気・電子装置の設計の自由度を大幅に拡げることができる。
以下、本発明の実施例に係る銅合金材及び比較例に係る銅合金材について説明する。
実施例及び比較例に係る銅合金材の製造方法は略同一である。すなわち、まず、母材としての純銅と、製造すべき銅合金材に含まれる合金元素とを準備した。準備した合金元素の量は、製造すべき銅合金材に含まれる各合金元素の組成に応じた量である。表2に、実施例1〜6、及び比較例1〜6のそれぞれに係る銅合金材の組成を示す。
Figure 0005643503
次に、表2に示した銅合金材の組成になるように、純銅と合金元素とを高周波溶解炉で融解して、厚さ20mm、幅50mm、長さ250mmのインゴットを鋳造した(鋳造工程)。次に、インゴットを850℃に加熱して熱間圧延加工することにより厚さ8mmの板材を製造した(熱間圧延工程)。続いて、厚さ8mmの板材を厚さ0.25mmの板材になるまで冷間圧延した(冷間圧延工程)。冷間圧延工程の後、冷間圧延した板材を750℃〜850℃の温度で1分間保持した後、水中に投入して約300℃/分の速度で室温(約20℃)まで冷却した(溶体化処理工程)。更に、冷却した板材を450℃で4時間保持した後、室温での空冷した(時効処理工程)。そして、空冷した板材を厚さ0.2mmまで冷間圧延した(仕上げ冷間圧延工程)。
ここで、実施例と比較例との相違は、厚さ8mmから厚さ0.25mmまで板材を冷間圧延する冷間圧延工程における条件である。すなわち、実施例及び比較例において、冷間圧延工程は複数の冷間圧延加工工程を有する。つまり、冷間圧延工程は、複数の冷間圧延パスを含む。そして、実施例と比較例とは、冷間圧延パスにおける条件が相違する。この冷間圧延パスによって圧延時の結晶回転が異なるため、各結晶方位を変化させることができる。つまり、各圧延時の加工率や加工速度などを変えることで結晶面を制御できる。
具体的には、冷間圧延では、圧延ロールと材料との接触面のおける中立点の位置を、当該接触面の圧延方向においてその2分の1の位置より前方方向(すなわち、進行方向に対して前方側)に位置するように制御しながら圧延するパスと、中立点の位置を当該接触面の圧延方向においてその2分の1の位置付近あるいは2分の1の位置より後方側(すなわち、進行方向に対して後方側)に制御して圧延するパスとを組み合わせることで各結晶面の割合を制御できる。すなわち、中立点の位置を制御することにより、各結晶面の割合を制御できる。
このようにして製造した銅合金材のX線回折測定結果を表3〜表14に示す。表3〜表8は実施例の結果、表9〜表14は比較例の結果である。
Figure 0005643503
Figure 0005643503
Figure 0005643503
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Figure 0005643503
Figure 0005643503
Figure 0005643503
Figure 0005643503
Figure 0005643503
図4A〜図4Fはそれぞれ、実施例1〜6に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートを示し、図5A〜図5Fはそれぞれ、比較例1〜6に係る銅合金材に対応するX線回折結果のチャートを示す。
実施例1〜6に係る銅合金はいずれも、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15と、[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60と、[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15との関係をすべて満たしていた。
一方、比較例1に係る銅合金材においては、
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15の条件は満たしていたが、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15と、
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60とは満たしていなかった。
また、比較例2に係る銅合金材においては、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15と、
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15との条件は満たしていたが、
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60の条件だけ満たしていなかった。
また、比較例3に係る銅合金材においては、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15と、
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15との条件は満たしていたが、
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60とは満たしていなかった。
また、比較例4に係る銅合金材においては、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15の条件は満たしていたが、
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60と、
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15とは満たしていなかった。
また、比較例5に係る銅合金材においては、
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60と、
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15との条件は満たしていたが、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15は満たしていなかった。
また、比較例6に係る銅合金材においては、
[I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.20と、
[I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15との条件は満たしていたが、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.15と、
[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}] ≧ 0.60とは満たしていなかった。
(実施例及び比較例に係る銅合金材の特性評価)
実施例及び比較例に係る銅合金材それぞれについて、引張り強さ、0.2%耐力、及び曲げ加工性を評価した。引張り強さ及び0.2%耐力は、JIS Z2241に準拠した引張り試験を実施して測定した。曲げ加工性試験は、銅合金材から採取した試験片を用い、試験片の圧延方向と平行な方向を曲げ軸にしてJIS H3110、H3130、及び日本伸銅協会技術標準JCBA T307に準拠して実施した。曲げ加工性試験の試験条件は、試験片の厚さtを0.2mmにすると共に、曲げ半径をR=0.1mmにした場合(R/t=0.5)と、曲げ半径をR=0.2mmにした場合(R/t=1)との双方を実施した。表15に、実施例及び比較例に係る銅合金材それぞれについて、引張り強さ、0.2%耐力、及び曲げ加工性の評価結果を示す。なお、表15において、曲げ加工性の評価は、割れ大:×、割れ小:△、割れなし:○とした。
Figure 0005643503
表15を参照すると、実施例1〜6に係る銅合金材は、高強度、高耐力、及び曲げ加工性のすべてにおいて比較例1〜6に係る銅合金材より優れていることが示された。なお、実施例1〜6に係る銅合金材において、高強度、高耐力、及び曲げ加工性のすべての特性で優れている銅合金材が得られるメカニズムとしては、以下のメカニズムが考えられる。
すなわち、銅合金は圧延加工により結晶面が{011}面へ回転する傾向があるが、圧延時の中立点を変更することによって、結晶の回転方向に変化が生じる。したがって、このような結晶回転の変化を繰り返すことで、各結晶面の割合を制御できると考えられる。なお、定量的なメカニズム、つまり、中立点の位置と結晶の回転方向との定量的な関係は、まだ明確ではなく調査中である。
以上より、実施例1〜6に係る銅合金材のように、圧延時の圧延ロールと材料との接触面における中立点を制御することで高強度、高耐力、及び曲げ加工性のすべてにおいて優れている銅合金材が得られると考えた。
なお、曲げ加工性の改善と同時に高強度を維持するためには、圧延面に平行な結晶面のうち{022}面の占有率を多く制御することを要する。一方、曲げ加工性を改善するためには{022}面は不利になる(つまり、強度と曲げ加工性とは相反する性質を有しているためである)。そこで、他の結晶面{hkl}面の占有割合を、下記式(5)のように{022}面を基準にして制御することで、強度の維持に有利な結晶面{022}面と、曲げ加工性に有利な結晶面{hkl}面を適正な割合で混在させるように制御することで、銅合金材の強度の向上と良好な曲げ加工性とを両立できる。
[I{hkl}/I{hkl}]/[I{022}/I{022}]・・・式(5)
ここで、{hkl}面は、{111}、{002}、{113}、{024}である。そして、これら4つの結晶面が圧延面に平行である場合の曲げ加工性は、各々次のように考えることができる。まず、曲げ加工は塑性変形であり、塑性変形は結晶のすべり面がすべることで発生する。つまり、圧延面に平行な各結晶のすべり面の向き(すなわち、銅原子のすべり方向)と曲げ方向とが近いほど変形に有利である。そこで、上記の4つの結晶面各々について銅原子のすべり方向を考えると、{002}面と{024}面とは引張り方向、つまり、一方向に対してはすべりやすい(つまり、変形しやすい)。しかしながら、曲げ加工は二方向で考えなければならないので、この場合は、{113}面と{111}面とが有利になる(つまり、銅原子がすべりやすい)。すなわち、これらの結晶面が多いほど曲げ加工に有利になる。したがって、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.15と、[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.60とを満たすより、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.20と、[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.70とを満たすことが好ましい。また、
[I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.25と、[I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.80とを満たすことが更に好ましい。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び実施例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。

Claims (3)

  1. 複数の結晶面を有する圧延面を備え、面心立方構造の結晶構造をとるCu−Si−Ni系銅合金材であって、
    前記圧延面と前記複数の結晶面とは平行であり、
    前記複数の結晶面は、{111}、{002}、{022}、{113}、{024}を含み、
    前記圧延面の表面からのX線回折で最大のX線回折強度を有する結晶面の強度を基準にした場合における前記複数の結晶面の相対強度をそれぞれ、I{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とし、銅標準粉末のX線回折で最大のX線回折強度を有する結晶面の強度を基準にした場合における前記複数の結晶面の相対強度をそれぞれ、I{111}、I{002}、I{022}、I{113}、I{024}とした場合に、
    [I{111}/I{111}]/[I{022}/I{022}]≧0.23
    かつ
    [I{002}/I{002}]/[I{022}/I{022}]≧0.32
    かつ
    [I{113}/I{113}]/[I{022}/I{022}]≧0.79
    かつ
    [I{024}/I{024}]/[I{022}/I{022}]≧0.27
    の関係を満たすCu−Si−Ni系銅合金材。
  2. 2.0重量%以上3.5重量%以下のNiと、0.35重量%以上0.85重量%以下のSiとを含み、残部がCu及び不可避的不純物から形成される請求項1に記載のCu−Si−Ni系銅合金材。
  3. Zn、Sn、及びPからなる群から選択される少なくとも1つの元素を合計3.0重量%以下含み、2.0重量%以上3.5重量%以下のNiと、0.35重量%以上0.85重量%以下のSiとを含み、残部がCu及び不可避的不純物から形成される請求項1に記載のCu−Si−Ni系銅合金材。
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