JP5641227B2 - シートリクライニング装置及びシート装置 - Google Patents
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Description
このシートリクライニング装置では、図26(A)に示すように、ロック機構100が、第1部材101、第2部材(図示略)、複数のロック部材103、カム104及びばね(図示略)によって構成されている。第1部材101は、シートクッション及びシートバックの一方に取付けられ、かつ操作軸105の回りに内歯車106を有する。第2部材は、シートクッション及びシートバックの他方に取付けられ、操作軸105を中心として第1部材101に対し回動する。各ロック部材103は第2部材に取付けられ、前記内歯車106に対向する外歯107をそれぞれ有する。カム104は、操作軸105に一体回動可能に連結されており、ばねによって図26(A)の反時計回り方向に付勢されている。カム104は、この付勢力によって反時計回り方向に回動されると、各ロック部材103を径方向外側へ押圧して、外歯107を内歯車106に噛合させることでシートバックをロック状態にする。また、カム104は、第1操作レバー(ロック解除操作レバー)の操作に応じて操作軸105とともに時計回り方向へ回動されることにより、各ロック部材103を径方向内側へ移動させて外歯107の内歯車106との噛合を解除することで、シートバックをアンロック状態にする。
以下、本発明を、ウォークイン機構を備えた車両用シート装置に具体化した第1実施形態について、図1〜図22を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、車両用シート装置の骨格部分は、車幅方向でそれぞれ対をなすロアレール11A,11B及びアッパレール12A,12Bと、シートクッションフレーム14と、シートバックフレーム15とを備えている。
また、ウォークイン機構は、2ドア車においてドアを開いてセカンドシートへ乗降する場合や、ワンボックス車においてリヤドアからサードシートへ乗降する場合等に、乗降スペースを確保するために、シートバックの前倒しに連動して、シートクッションを車両フロアに対し前方へスライド移動させる機構である。
図4、図5、図10及び図11に示すように、複数(3つ)のポール35の各々は、前記ガイド溝の周方向の幅(隣合うガイド壁部38間の間隔)よりも若干小さい幅を有する矩形の板状に形成されている。各ポール35はガイド溝にそれぞれ配置されており、両側面38A(図11参照)と摺接することで径方向へ案内される。各ポール35の径方向についての外端部には、第1部材31の内歯車39Aと噛合する外歯35Aが形成されている。また、各ポール35の内端部には、厚さ方向に貫通するカム孔35Bが形成されている。各カム孔35Bは周方向に対して傾斜しており、各ポール35は、カム孔35Bにカム34の突起34Cが挿入されることで、これと係合する。
態様1:両係合部53A,53Bが被係合部52A,52Bに対し径方向に半係合させられ、この状態で被係合部52A,52Bが係合部53A,53Bにより周方向へ押圧され、収納凹部51に対しメモリプレート52がポール35と一体で回動させられることにより、角度位置を記憶せずにシートバックの傾動を許容する態様(図20参照)。
図13に示すように、この車両用シート装置のメモリプレート52において、角度位置を記憶したうえでシートバックの傾動を許容するアンロック状態のときにポール35の係合部53Bが摺動する箇所は、径方向内側へ突出する被係合部52Bの内周面52Cの一部である。同摺動箇所は、メモリプレート52のうち周方向についての両被係合部52A,52B間の箇所52Fよりも径方向内側に位置する。
(1)メモリ機構50として、以下の構成要素を有するものを採用している(図20)。
・第1部材31に設けられた円筒状の収納凹部51。
・両係合部53A,53B間において、メモリプレート52の各係合部53A,53Bに隣接した箇所にそれぞれ設けられ、ポール35の径方向への移動に伴い係合部53A,53Bが係脱される一対の被係合部52A,52B。
(6)ここで、上記特許文献1には、ロック機構及びメモリ機構の両者を備えるシートリクライニング装置を車両用シートの一側に配置し、ロック機構のみを備えるシートリクライニング装置を車両用シートの他側に配置し、両シートリクライニング装置の操作軸間にロストモーション機構を介在させる構成が開示されている。しかし、この構成では、両シートリクライニング装置間でロック機構の作動を同期させることが困難である。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図23及び図24を参照して説明する。
被当接部91は、シートバックフレーム15の左側のサイドフレーム15Aに固定されており、シートバックの傾動に伴い、操作軸16Aの周りを変位する。
回動伝達制御手段95は、可動ストッパ92に形成されたカム孔96と、カム孔96に挿通された状態でリンク部材65に固定され、同リンク部材65の回動に伴い操作軸16Aの周りを変位するピン97とからなる。
条件1:角度位置を記憶せずにシートバックの傾動を許容するアンロック状態を生じさせるための角度だけ操作軸16A,16Bを回動させる第1操作レバー61及び第2操作レバー62の操作が行なわれるとき(回動操作範囲α内で回動されるとき)には、リンク部材65の回動を可動ストッパ92に伝達しない。
上記のように構成された第2実施形態では、角度位置を記憶せずにシートバックの傾動を許容するアンロック状態を生じさせるための角度だけ操作軸16A,16Bを回動させる第1操作レバー61及び第2操作レバー62の操作が行なわれるときには、図23に示すように、リンク部材65が操作軸16Aと一体で回動する。これに伴い、ピン97が図23において二点鎖線で示すように、カム孔96内において操作軸16Aの回りを移動する。このときには、リンク部材65の回動は、ピン97及びカム孔96を通じて可動ストッパ92に伝達されない。表現を変えると、リンク部材65の回動が可動ストッパ92に伝達されることが、ピン97がカム孔96内で移動することによって遮断される。この遮断により、可動ストッパ92が当接位置に位置して被当接部91に当接することで、同被当接部91、ひいてはシートバックの前方への傾動を規制する。この規制により、第1操作レバー61によるロック状態及びアンロック状態の切替えは、シートバックが着座領域内で傾動するときのみに制限される。
(9)切替え制限機構80として、シートリクライニング装置20A,20Bの外部に、被当接部91、可動ストッパ92、リンク部材65及び回動伝達制御手段95を設けている(図23、図24)。
(10)回動伝達制御手段95を、可動ストッパ92に形成されたカム孔96と、リンク部材65に設けられてカム孔96に挿通されたピン97とによって構成している(図23、図24)。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・第1実施形態では、シートリクライニング装置20A,20B毎の操作軸16A,16Bを、それらの間に配置したロッド22によって一体回動可能に連結したが、操作軸16A,16Bを共通(1本)のロッドによって構成してもよい。
・上記第1及び第2実施形態とは逆に、第1部材31をシートクッション側の部材(例えば、支持ブラケット14D,14E)に取付け、第2部材32をシートバック側の部材(例えば、サイドフレーム15A,15B)に取付ける構成に変更してもよい。
Claims (6)
- シートクッションに対するシートバックの傾動を規制するロック状態、及び同傾動を許容するアンロック状態を、操作軸の回動に応じて切替えるロック機構と、
前記アンロック状態への切替え直前のロック状態における前記シートバックの角度位置を記憶するとともに、前記アンロック状態の前記シートバックが、記憶した前記角度位置へ傾動したときにのみ前記ロック状態への復帰を許容するメモリ機構と
を備えるシートリクライニング装置であって、
前記ロック機構は、前記シートクッション及び前記シートバックの一方に取付けられ、かつ前記操作軸の回りに内歯車を有する第1部材、及び他方に取付けられ、かつ前記操作軸を中心として前記第1部材に対し回動し得る第2部材と、前記第2部材に取付けられ、前記内歯車に対向する外歯をそれぞれ有する複数のロック部材とを備え、前記各ロック部材を径方向外側へ押圧して前記外歯を前記内歯車に噛合させることで前記シートバックを前記ロック状態にするとともに、前記操作軸の回動により、前記各ロック部材を径方向内側へ移動させて前記外歯の前記内歯車との噛合を解除することで前記シートバックを前記アンロック状態にするものであり、
前記メモリ機構は、複数の前記ロック部材のうち、隣合う一対の前記ロック部材にそれぞれ設けられた係合部と、前記第1部材に設けられた円筒状の収納凹部と、一箇所において分断された円環状をなし、その分断部分を前記両係合部間に位置させ、かつ縮径された状態で前記収納凹部に収納されるメモリプレートと、前記メモリプレートについて前記両係合部間で同係合部に隣接した箇所にそれぞれ設けられ、前記ロック部材の径方向への移動に伴い前記係合部が係脱される一対の被係合部とを備え、
前記アンロック状態は、前記両係合部が隣接する前記被係合部に対し径方向に半係合させられ、この状態で前記被係合部が前記係合部により周方向へ押圧され、前記収納凹部に対し前記メモリプレートが前記ロック部材と一体で回動させられることにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容するものと、前記係合部が前記被係合部を乗り越え、前記メモリプレートを前記収納凹部に対し回動不能に係止させた状態で、同被係合部の内周面上で摺動させられることにより、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容するものとからなり、
前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態においては、前記シートバックが前方へ傾動するとき前記半係合の状態で前記両係合部のうち一方の係合部が隣接の前記被係合部を周方向において前記メモリプレートの分断部分の間隔を狭める方向へ押圧するとともに、前記シートバックが後方へ傾動するとき前記半係合の状態で他方の係合部が隣接の前記被係合部を周方向において前記メモリプレートの分断部分の間隔を狭める方向へ押圧することを特徴とするシートリクライニング装置。 - シートクッションに対するシートバックの傾動を規制するロック状態、及び同傾動を許容するアンロック状態を、操作軸の回動に応じて切替えるロック機構と、
前記アンロック状態への切替え直前のロック状態における前記シートバックの角度位置を記憶するとともに、前記アンロック状態の前記シートバックが、記憶した前記角度位置へ傾動したときにのみ前記ロック状態への復帰を許容するメモリ機構と
を備えるシートリクライニング装置であって、
前記ロック機構は、前記シートクッション及び前記シートバックの一方に取付けられ、かつ前記操作軸の回りに内歯車を有する第1部材、及び他方に取付けられ、かつ前記操作軸を中心として前記第1部材に対し回動し得る第2部材と、前記第2部材に取付けられ、前記内歯車に対向する外歯をそれぞれ有する複数のロック部材とを備え、前記各ロック部材を径方向外側へ押圧して前記外歯を前記内歯車に噛合させることで前記シートバックを前記ロック状態にするとともに、前記操作軸の回動により、前記各ロック部材を径方向内側へ移動させて前記外歯の前記内歯車との噛合を解除することで前記シートバックを前記アンロック状態にするものであり、
前記メモリ機構は、複数の前記ロック部材のうち、隣合う一対の前記ロック部材にそれぞれ設けられた係合部と、前記第1部材に設けられた円筒状の収納凹部と、一箇所において分断された円環状をなし、その分断部分を前記両係合部間に位置させ、かつ縮径された状態で前記収納凹部に収納されるメモリプレートと、前記メモリプレートについて前記両係合部間で同係合部に隣接した箇所にそれぞれ設けられ、前記ロック部材の径方向への移動に伴い前記係合部が係脱される一対の被係合部とを備え、
前記アンロック状態は、前記両係合部が隣接する前記被係合部に対し径方向に半係合させられ、この状態で前記被係合部が前記係合部により周方向へ押圧され、前記収納凹部に対し前記メモリプレートが前記ロック部材と一体で回動させられることにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容するものと、前記係合部が前記被係合部を乗り越え、前記メモリプレートを前記収納凹部に対し回動不能に係止させた状態で、同被係合部の内周面上で摺動させられることにより、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容するものとからなり、
前記収納凹部は、前記操作軸に沿う方向であって、前記内歯車の前記外歯との噛合部分よりも前記第2部材から遠ざかる側に隣接して設けられており、
前記収納凹部は、前記内歯車の歯先円と同一径の内周面、又は前記内歯車の歯先で前記メモリプレートの外周面を支持するように構成されているシートリクライニング装置。 - シートクッションに対するシートバックの傾動を規制するロック状態、及び同傾動を許容するアンロック状態を、操作軸の回動に応じて切替えるロック機構と、
前記アンロック状態への切替え直前のロック状態における前記シートバックの角度位置を記憶するとともに、前記アンロック状態の前記シートバックが、記憶した前記角度位置へ傾動したときにのみ前記ロック状態への復帰を許容するメモリ機構と
を備えるシートリクライニング装置であって、
前記ロック機構は、前記シートクッション及び前記シートバックの一方に取付けられ、かつ前記操作軸の回りに内歯車を有する第1部材、及び他方に取付けられ、かつ前記操作軸を中心として前記第1部材に対し回動し得る第2部材と、前記第2部材に取付けられ、前記内歯車に対向する外歯をそれぞれ有する複数のロック部材とを備え、前記各ロック部材を径方向外側へ押圧して前記外歯を前記内歯車に噛合させることで前記シートバックを前記ロック状態にするとともに、前記操作軸の回動により、前記各ロック部材を径方向内側へ移動させて前記外歯の前記内歯車との噛合を解除することで前記シートバックを前記アンロック状態にするものであり、
前記メモリ機構は、複数の前記ロック部材のうち、隣合う一対の前記ロック部材にそれぞれ設けられた係合部と、前記第1部材に設けられた円筒状の収納凹部と、一箇所において分断された円環状をなし、その分断部分を前記両係合部間に位置させ、かつ縮径された状態で前記収納凹部に収納されるメモリプレートと、前記メモリプレートについて前記両係合部間で同係合部に隣接した箇所にそれぞれ設けられ、前記ロック部材の径方向への移動に伴い前記係合部が係脱される一対の被係合部とを備え、
前記アンロック状態は、前記両係合部が隣接する前記被係合部に対し径方向に半係合させられ、この状態で前記被係合部が前記係合部により周方向へ押圧され、前記収納凹部に対し前記メモリプレートが前記ロック部材と一体で回動させられることにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容するものと、前記係合部が前記被係合部を乗り越え、前記メモリプレートを前記収納凹部に対し回動不能に係止させた状態で、同被係合部の内周面上で摺動させられることにより、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容するものとからなり、
前記両被係合部は、前記メモリプレートの周方向について互いに異なる箇所から径方向内側へ突出しており、
前記メモリプレートの径方向の厚みは、前記メモリプレートのうち周方向についての前記両被係合部間の箇所と、前記両被係合部のうち、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態のときに前記係合部が摺動する箇所とで同一に設定されているシートリクライニング装置。 - シートクッションに対するシートバックの傾動を規制するロック状態、及び同傾動を許容するアンロック状態を、操作軸の回動に応じて切替えるロック機構と、
前記アンロック状態への切替え直前のロック状態における前記シートバックの角度位置を記憶するとともに、前記アンロック状態の前記シートバックが、記憶した前記角度位置へ傾動したときにのみ前記ロック状態への復帰を許容するメモリ機構と
を備え、
前記ロック機構は、前記シートクッション及び前記シートバックの一方に取付けられ、かつ前記操作軸の回りに内歯車を有する第1部材、及び他方に取付けられ、かつ前記操作軸を中心として前記第1部材に対し回動し得る第2部材と、前記第2部材に取付けられ、前記内歯車に対向する外歯をそれぞれ有する複数のロック部材とを備え、前記各ロック部材を径方向外側へ押圧して前記外歯を前記内歯車に噛合させることで前記シートバックを前記ロック状態にするとともに、前記操作軸の回動により、前記各ロック部材を径方向内側へ移動させて前記外歯の前記内歯車との噛合を解除することで前記シートバックを前記アンロック状態にするものであり、
前記メモリ機構は、複数の前記ロック部材のうち、隣合う一対の前記ロック部材にそれぞれ設けられた係合部と、前記第1部材に設けられた円筒状の収納凹部と、一箇所において分断された円環状をなし、その分断部分を前記両係合部間に位置させ、かつ縮径された状態で前記収納凹部に収納されるメモリプレートと、前記メモリプレートについて前記両係合部間で同係合部に隣接した箇所にそれぞれ設けられ、前記ロック部材の径方向への移動に伴い前記係合部が係脱される一対の被係合部とを備え、
前記アンロック状態は、前記両係合部が隣接する前記被係合部に対し径方向に半係合させられ、この状態で前記被係合部が前記係合部により周方向へ押圧され、前記収納凹部に対し前記メモリプレートが前記ロック部材と一体で回動させられることにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容するものと、前記係合部が前記被係合部を乗り越え、前記メモリプレートを前記収納凹部に対し回動不能に係止させた状態で、同被係合部の内周面上で摺動させられることにより、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容するものとからなるシートリクライニング装置であって、
前記操作軸を回動させる操作を行なうことにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態を生じさせる第1操作レバーと、
前記操作軸を回動させる操作を行なうことにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態を生じさせるとともに、同アンロック状態のときよりも多く前記操作軸を回動させる操作を行なうことにより、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態を生じさせる第2操作レバーと、
前記シートバックとして、傾斜角度調整のための着座領域、及び同着座領域の前側の前倒れ領域を傾動領域とし、前記第1操作レバー及び前記第2操作レバーの操作に応じて回動する前記操作軸を支点として前記シートクッションに対し前記傾動領域内で傾動するものと、
少なくとも前記着座領域では、前記シートクッションのスライド移動を規制し、前記第2操作レバーの操作に応じて前記ロック機構が前記アンロック状態へ切替えられ、前記シートバックが前記着座領域から前記前倒れ領域へ前倒しされることに連動して前記規制を解除するシートスライド装置と
を有するシート装置に適用されるものであって、
前記第1操作レバーの操作時には、前記ロック機構による前記ロック状態及び前記アンロック状態の切替えを、前記シートバックが前記着座領域内で傾動するときのみに制限する切替え制限機構をさらに備えるシートリクライニング装置。 - 前記切替え制限機構は、前記第1部材内に一体回動可能に設けられ、かつ前記係合部が摺動する前記被係合部の前記内周面と同一径の内周面を有する回動規制部を備え、
前記第1操作レバーの操作時には、半係合状態の前記係合部の前記回動規制部との当接により、前記メモリプレートを伴う前記ロック部材の回動が規制されて、前記シートバックの前記着座領域から前記前倒れ領域への傾動を阻止され、
前記第2操作レバーの操作時には、前記係合部が前記被係合部及び前記回動規制部を乗り越えて同被係合部の内周面上で摺動されることにより、前記シートバックの前記着座領域から前記前倒れ領域への傾動を許容されるものである請求項4に記載のシートリクライニング装置。 - シートクッションに対するシートバックの傾動を規制するロック状態、及び同傾動を許容するアンロック状態を、操作軸の回動に応じて切替えるロック機構と、
前記アンロック状態への切替え直前のロック状態における前記シートバックの角度位置を記憶するとともに、前記アンロック状態の前記シートバックが、記憶した前記角度位置へ傾動したときにのみ前記ロック状態への復帰を許容するメモリ機構と
を備え、
前記ロック機構は、前記シートクッション及び前記シートバックの一方に取付けられ、かつ前記操作軸の回りに内歯車を有する第1部材、及び他方に取付けられ、かつ前記操作軸を中心として前記第1部材に対し回動し得る第2部材と、前記第2部材に取付けられ、前記内歯車に対向する外歯をそれぞれ有する複数のロック部材とを備え、前記各ロック部材を径方向外側へ押圧して前記外歯を前記内歯車に噛合させることで前記シートバックを前記ロック状態にするとともに、前記操作軸の回動により、前記各ロック部材を径方向内側へ移動させて前記外歯の前記内歯車との噛合を解除することで前記シートバックを前記アンロック状態にするものであり、
前記メモリ機構は、複数の前記ロック部材のうち、隣合う一対の前記ロック部材にそれぞれ設けられた係合部と、前記第1部材に設けられた円筒状の収納凹部と、一箇所において分断された円環状をなし、その分断部分を前記両係合部間に位置させ、かつ縮径された状態で前記収納凹部に収納されるメモリプレートと、前記メモリプレートについて前記両係合部間で同係合部に隣接した箇所にそれぞれ設けられ、前記ロック部材の径方向への移動に伴い前記係合部が係脱される一対の被係合部とを備え、
前記アンロック状態は、前記両係合部が隣接する前記被係合部に対し径方向に半係合させられ、この状態で前記被係合部が前記係合部により周方向へ押圧され、前記収納凹部に対し前記メモリプレートが前記ロック部材と一体で回動させられることにより、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容するものと、前記係合部が前記被係合部を乗り越え、前記メモリプレートを前記収納凹部に対し回動不能に係止させた状態で、同被係合部の内周面上で摺動させられることにより、前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容するものとからなるシートリクライニング装置を幅方向についての両側に備えるシート装置であって、
前記両シートリクライニング装置の前記各操作軸が互いに一体回動可能に連結され、
前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態は、第1操作レバー及び第2操作レバーの操作に応じて前記操作軸が回動されることにより生じ、
前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態は、前記角度位置を記憶せずに前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態のときよりも多い前記第2操作レバーの操作に応じて、前記操作軸が回動されることにより生ずるものであり、
前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態を発生させるための前記第2操作レバーの操作が少なくとも行なわれるときには、その第2操作レバーの動きを前記第1操作レバーに伝達せずに同第1操作レバーを休止させるロストモーション機構がさらに設けられ、
前記第1操作レバーは前記操作軸に回動可能に支持され、前記第2操作レバーは前記操作軸に駆動連結されており、
前記ロストモーション機構は、
前記操作軸に一体回動可能に連結されたリンク部材と、
前記第1操作レバー及び前記リンク部材の一方に設けられ、かつ前記操作軸を中心とする円弧状の長孔と、
前記第1操作レバー及び前記リンク部材の他方に設けられて前記長孔内に挿通されたピンと
を備え、
前記角度位置を記憶したうえで前記シートバックの傾動を許容する前記アンロック状態を発生させるための前記第2操作レバーの操作が少なくとも行なわれるときには、前記長孔内での前記ピンの移動を許容することにより、その第2操作レバーの動きを前記第1操作レバーに伝達せずに同第1操作レバーを休止させるものであるシート装置。
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