JP5635181B2 - ニトロイミダゾール系化合物、その製造方法および用途 - Google Patents

ニトロイミダゾール系化合物、その製造方法および用途 Download PDF

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    • A61P31/06Antibacterial agents for tuberculosis

Description

本発明は、薬物学の分野に属し、医薬品化学および薬理学の分野、より具体的に、新規なニトロイミダゾール系化合物およびその製造方法、並びに感染性疾患、特に結核菌による感染性疾患を治療するための薬物における用途に関する。
結核症は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の感染によるもので、人類の最も古い疾患の一つで、今も人類の健康に厳重な危害を与えている。WHOの統計によると、全世界の約1/3の人が結核菌に感染されたことがあり、結核は致死人数が一番多い感染性疾患である。
現在、結核症の治療は、主にいくつかの第一選択薬、例えばイソニアジド、リファンピシン、エタンブトールやピラジナミドを併用する方法が使用されている。このような治療方法には、以下の欠点がある。治療期間が通常半年以上と長い。不良反応がひどく、例えばリファンピシンとイソニアジドとの併用が重篤な肝臓病を引き起こす可能性があり、エタンブトールが視神経を損傷しかねない。薬物耐性結核菌、特に多剤耐性結核菌(MDR−TB)には効果が劣り、ひいては効果が無い。
特許文献1では、ニトロイミダゾール系化合物、特にPA−824が新しい作用機序を持ち、結核の治療に有用であることが開示された。しかし、PA−824は、水溶性が低いため、生物学的利用能が低く、経口投与の場合、複雑な錠剤の配合が必要で、且つ抗結核活性の更なる向上が必要である(非特許文献1)。
日本の大塚製薬株式会社(Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd)も、多くのニトロイミダゾール系化合物を合成し、特に、OPC−67683(非特許文献2)は、作用機序がPA−824と類似し、結核の治療に用いられるが、PA−824と同じ問題があり、特に水溶性の問題は薬物動態学の性質を制限するため、更なる改善の余地がある。
以上の事情に鑑み、本分野ではいま新型の抗結核薬物の開発が切望されている。その新型の薬物は以下の特徴を持つべきである。薬物耐性菌、特に多剤耐性菌に効果がある。いま使用される抗結核薬の第一選択薬と併用することができる。理想の代謝の性質を持ち、経口投与が可能である。
国際公開第9701562号
Bioorg.Med.Chem.Lett,2008,18(7),2256−2262 Journal of Medicinal Chemistry 2006,49(26),7854−7860
本発明の目的は、新型の優れた抗結核活性を持ち、且つ経口投与に適合する薬物およびその製法と用途を提供することである。
本発明の第一は、一般式(I)で示される構造を持つ新型の抗結核化合物、又はその光学異性体、薬学的に許容される塩(無機・有機塩)、水和物もしくは溶媒和物を提供する。
(ただし、mは1〜4の間の整数を、Rは、
a).下述構造式で示される基、或いは
(ただし、Rは無置換、又は独立でハロゲン、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のC−Cシクロアルキルアルコキシ基からなる群から選ばれる1〜3個で置換されたアリールメチレン基を表す。前述アルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuO又はBuOから選ばれる。)
b).下述構造式で示される基、或いは
ただし、nとpはそれぞれ0〜2の間の整数を、XはO、NH、OCH、CH、又は化学結合を、Rは無置換、又は独立でハロゲン、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルキル基、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のC−Cシクロアルキルアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のアルコキシアルコキシ基からなる群から選ばれる1〜3個で置換されたアリール基を表す。前述アルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、MeOCHCHO、COCHCHO、CFCHOCHCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuO又はBuOから選ばれる。)
c).下述構造式で示される基を表す。
(ただし、tは2〜5の間の整数を表す。n、p、XおよびRは前述と同様のものである。))
別の好ましい例において、前述のRは置換または無置換のベンジル基、好ましくはp−トリフルオロメトキシベンジル基、p−メチルベンジル基、4−(イソプロポキシ)ベンジル基、又は4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル基を表す。
別の好ましい例において、前述のRは置換または無置換のフェニル基、好ましくはp−トリフルオロメトキシフェニル基、2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル基、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル基、4−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−(2−エトキシエトキシ)フェニル基、4−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エトキシ)フェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、4−イソブトキシフェニル基、又は4−(2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ)フェニル基を表す。
別の好ましい例において、前述の式(I)で示される化合物は、化合物1〜26から選ばれる。
本発明の第二は、薬学的に許容される賦形剤または担体と、活性成分としての本発明の式(I)化合物、又はその光学異性体、薬学的に許容される塩(無機・有機塩を含む)、水和物もしくは溶媒和物とを含む薬物組成物を提供する。
別の好ましい例において、前述の組成物は、経口投与の剤型である。
別の好ましい例において、前述の経口投与の剤型は、錠剤、カプセル、顆粒剤である。
本発明の第三は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の成長を抑制する組成物の製造のための本発明の式(I)化合物、又はその光学異性体、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の用途を提供する。
本発明の第四は、感染を予防・治療する薬物の製造のための本発明の式(I)化合物、又はその光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の用途を提供する。
別の好ましい例において、前述の感染は、肺結核の感染である。
別の好ましい例において、前述の薬物は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による感染、特に薬物耐性結核菌または多剤耐性結核菌による感染症を抑制することに用いられる。
本発明の第五は、式(I)で示される化合物、又はその各種の光学異性体、薬学的に許容される無機・有機塩の製造方法を提供する。
別の好ましい例において、
(a)不活性の非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件下で、化合物I−8と式II−bで示される化合物とを反応させ、式I−aで示される化合物を形成させる工程、
(各式中において、nとpはそれぞれ0〜2の間の整数を、
XはO、NH、OCH、CH、又は化学結合を、
はハロゲン、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルキル基、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のC−Cシクロアルキルアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のアルコキシアルコキシ基からなる群から選ばれる1〜3個で置換されたアリール基を表す。前述アルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、MeOCHCHO、COCHCHO、CFCHOCHCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuO又はBuOから選ばれる。)
を含む、式I−aで示される化合物を製造する方法を提供する。
別の好ましい実施例において、前述の不活性の非プロトン性極性溶媒は、DMFで、且つ前述塩基性の条件は炭酸カリウムの存在下である。
別の好ましい例において、前述方法は、さらに、(b)式I化合物または式I−a化合物を酸と反応させ、前述化合物の塩を形成させる工程を含む。
もちろん、本発明の範囲内において、本発明の上述の各技術特徴および下述(例えば実施例)の具体的に記述された各技術特徴は互いに組合せ、新しい、又は好ましい技術方案を構成できることが理解される。紙数に限りがあるため、ここで逐一説明しない。
図1は本発明の一つの実例において、マウスに経口投与(25mg/kg)した後、各時点で化合物の胚、肺、脳および血漿における濃度(ng/mL(液体サンプル)またはng/g(固体サンプル))を示す。
本発明者らは、幅広く構造活性相関について検討し、大量の化合物を合成し、且つ生体外における選択、代謝、組織分布、薬物耐性結核菌による選択などの大量の系統的な研究を行ったところ、初めて式(I)化合物が強い抗結核菌活性および優れた代謝特性と物理化学的性質を持ち、特に結核菌による感染症の治療に適することを見出した。これに基づき、本発明者らが本発明を完成した。
本発明の式(I)で示される化合物のうち、代表的な化合物(またはその塩)の名称および構造式は以下の表1に示される。
特に説明しない限り、以下の明細書と請求の範囲における用語は下述の意味となる。
「アルキル基」とは、飽和の脂肪族炭化水素基を指し、炭素原子1〜6個の直鎖及び分枝鎖の基を含む。好ましくは、炭素原子1〜4個の低級アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基を含む。
「シクロアルキル基」とは、一つ又は複数の環が一つ又は複数の二重結合を含むが、完全共役のπ電子系を有する環がない、3〜7員全炭素単環の脂肪族炭化水素基を指す。例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキサン、シクロヘキサジエン、アダマンタン、シクロヘプタン、シクロヘプタトリエン等がある。シクロプロピル基とシクロブチル基がより好ましい。
「アルコキシ基」とは、エーテル性酸素原子を介して分子の残りの部分に結合したアルキル基を指す。代表的なアルコキシ基は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基やt−ブトキシ基のような1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基である。ここで用いられるように、「アルコキシ基」は、無置換と置換のアルコキシ基、特に一つ又は複数のハロゲンで置換されたアルコキシ基を含む。好ましいアルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuOまたはBuOから選ばれる。
「アリール基」とは、少なくとも一つの芳香族環構造を有する基、即ち、共役のπ電子系を有する芳香族環を指し、炭素環アリール基、ヘテロアリール基を含む。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を指す。
本発明の化合物は、一つ又は複素の不斉中心を有することによって、メソ体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー化合物や単一ジアステレオマーの様態で現れても良い。存在し得る不斉中心は、分子における各種の置換基の性質によって決まる。このような不斉中心ごとに、それぞれ独立で、二つの光学異性体が生じ、そして、全ての可能な光学異性体とジアステレオマー混合物および単離又は一部単離の化合物が本発明の範囲に含まれる。本発明は、これらの化合物の全てのこのような異性体の様態を含むようになっている。
ここで用いられる「薬学的に許容される塩」とは、薬学的に許容される塩であれば、特に制限されなく、無機塩や有機塩を含む。具体的に、本発明化合物と酸で形成される塩が挙げられるが、塩の形成に適切な酸は、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、リン酸などの無機酸、ギ酸、酢酸、プロパン酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸、およびアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸を含むが、これらに限定されない。
本発明化合物の合成方法
以下、具体的に本発明の一般式(I)の構造の化合物の製造方法を説明するが、これらの具体的な方法は本発明に対する制限にならない。
本発明の一般式(I)の構造の化合物は、以下のような方法で製造することができるが、その方法の条件、例えば、反応物、溶媒、塩基、使用される化合物の量、反応温度、反応の所要時間などが以下の解釈に限定されない。本発明化合物は、本明細書で説明された、又は本分野で知られた各種の合成方法を任意に組合せて便利に製造するができ、このような組合せは本発明が属する分野の当業者が容易にできることである。
本発明の製造方法において、各反応は、通常、不活性溶媒(通常は非プロトン性極性溶媒)の中で、−30℃〜溶媒の還流温度(好ましくは−20〜80℃)で行われる。反応時間は、通常、0.1時間〜60時間、好ましくは0.5〜48時間である。
以下、より具体的に、構造式(I)の化合物の製造を述べる。
(1)トリフェニルホスフィンおよびアゾ基含有活性エステルの存在下で、中間体I−1を各種の置換フェノールと光延反応させ、得られた中間体を酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6a〜I−6fを得る。溶媒は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メチル−t−ブチルエーテルなどが使用できる。アゾ基含有活性エステルは、DEAD、DIADなどから選ばれる。最適な反応条件は、トリフェニルホスフィンおよびDIADの存在下で、テトラヒドロフランを溶媒とし、−10℃〜室温で4〜16時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接トリフルオロ酢酸と室温で1〜6時間反応させることである。
(2)塩基性の条件で、非プロトン性極性溶媒の中において、中間体I−1をp−トリフルオロメトキシベンジルハライドと反応させ、得られた中間体を酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6gを得る。塩基は、NaH、LiH、t−ブトキシカリウムなどから、溶媒は、DMF、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、NaHを塩基とし、DMFを溶媒とし、p−トリフルオロメトキシベンジルブロミドと室温で2〜24時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれる。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接飽和の塩化水素の1,4−ジオキサン溶液と室温で1〜6時間反応させることである。
(3)トリフェニルホスフィンおよびアゾ基含有活性エステルの存在下で、中間体I−2を各種の置換フェノールと光延反応させ、得られた中間体を酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6hを得る。溶媒は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メチル−t−ブチルエーテルなどが使用できるが、これらに限定されない。アゾ基含有活性エステルは、DEAD、DIADなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、トリフェニルホスフィンおよびDIADの存在下で、テトラヒドロフランを溶媒とし、−10℃〜室温で4〜16時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。その時の溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接トリフルオロ酢酸と室温で1〜6時間反応させることである。
(4)塩基性の条件で、非プロトン性極性溶媒の中において、中間体I−3を各種の置換の脱離基含有試薬と反応させ、得られた中間体を酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6i〜I−6pを得る。塩基は、NaH、LiH、t−ブトキシカリウムなどから、溶媒は、HMPA、DMF、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、NaHを塩基とし、HMPAを溶媒とし、各種の置換の脱離基含有試薬と80〜200℃で6〜24時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。その時の溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接飽和の塩化水素の1,4−ジオキサン溶液と室温で1〜6時間反応させることである。
(5)塩基性の条件で、非プロトン性極性溶媒の中において、中間体I−4をp−トリフルオロメトキシベンジルハライドと反応させ、得られた中間体を酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6qを得る。塩基は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、t−ブトキシカリウムなどから、溶媒は、DMF、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどから選ばれる。最適な反応条件は、炭酸カリウムを塩基とし、ヨウ化ナトリウムを触媒とし、THFを溶媒とし、p−トリフルオロメトキシベンジルハライドと室温で6〜24時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。その時の溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接トリフルオロ酢酸と室温で1〜6時間反応させることである。
(6)極性溶媒の中において、原料I−5をp−トリフルオロメトキシアニリンと−20〜80℃で、還元試薬の存在下で1〜24時間還元アミン化反応させ、得られた相応の中間体を酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6rを得る。極性溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジオキサン、DMF、アセトニトリル、エチレングリコールジメチルエーテルなどから選ばれるが、これらに限定されない。還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、塩化メチレンを溶媒とし、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを還元剤とし、室温で4〜24時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。その時の溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接飽和の塩化水素の1,4−ジオキサン溶液と室温で1〜6時間反応させることである。
(7)非プロトン性極性溶媒の中において、原料I−5を4−トリフルオロメトキシブロモベンゼンと−80〜0℃で、アルコキシリチウムの条件下で1〜24時間求核付加反応させ、得られた相応の中間体を中性の条件で又は酸性の条件で還元させ、最後に酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6sを得る。非プロトン性極性溶媒は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテルなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、テトラヒドロフランを溶媒とし、トリエチルシランを還元剤とし、室温で4〜24時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。その時の溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接飽和の塩化水素の1,4−ジオキサン溶液と室温で1〜6時間反応させることである。
(8)非プロトン性極性溶媒の中において、原料I−5を4−トリフルオロメトキシベンジルブロミドと−20〜25℃で、リン酸トリエチル又はトリフェニルホスフィンの存在下で1〜24時間求核付加反応させ、得られた相応の中間体を中性の条件で還元させ、最後に酸性の条件でBoc保護基を脱離させて中間体I−6tを得る。非プロトン性極性溶媒は、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジオキサン、DMF、アセトニトリル、エチレングリコールジメチルエーテルなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、テトラヒドロフランを溶媒とし、Pd/Cで水素化還元を触媒し、室温で4〜24時間反応させることである。脱保護基のための酸は、トリフルオロ酢酸、塩酸などから選ばれるが、これらに限定されない。その時の溶媒は、塩化メチレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどから選ばれるが、これらに限定されない。温度は、−10℃〜室温である。最適な条件は、直接飽和の塩化水素の1,4−ジオキサン溶液と室温で1〜6時間反応させることである。
(9)非プロトン性極性溶媒の中において、原料I−6aを過量のエチレンオキシドと−20℃〜室温で反応させて中間体I−6uを得る。非プロトン性極性溶媒は、THF、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジオキサン、アセトニトリルなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、塩化メチレンを溶媒とし、過量のエチレンオキシドと−10〜0℃で1〜6時間反応させることである。
(10)非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件で、中間体I−7の(S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−アミン(Journal Medicinal Chemstry, 2009, 52(5), 1329−1344.)をクロロアセチルクロリド又はブロモアセチルブロミドと−20℃〜50℃で1〜12時間反応させて中間体I−8を得る。非プロトン性極性溶媒は、DMF、NMP、THF、CHCN、DCM、CHClから選ばれるが、これらに限定されない。塩基は、DIEA、TEA、DBU、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、或いはKCO、NaCO、CsCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、DMFを溶媒とし、TEAを塩基とし、−10〜10℃で1〜4時間反応させることである。
(11)非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件で、中間体I−8をI−6a〜I−6uと室温〜100℃で2〜24時間反応させて化合物1〜21を得る。非プロトン性極性溶媒は、DMF、NMP、THF、CHCN、DCM、CHClから選ばれるが、これらに限定されない。塩基は、DIEA、TEA、DBU、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、或いはKCO、NaCO、CsCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、DMFを溶媒とし、KCOを塩基とし、20〜80℃で6〜16時間反応させることである。
(1)非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件で、3−ブロモプロパン酸エチルを各種の置換アミン又はアルコールと室温〜100℃で2〜12時間反応させて中間体II−2a、II−2b、II−2cおよびII−2dを得る。非プロトン性極性溶媒は、DMF、NMP、THF、CHCN、DCM、CHClから選ばれるが、これらに限定されない。塩基は、DIEA、TEA、DBU、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、或いはKCO、NaCO、CsCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、CHCNを溶媒とし、KCOを塩基とし、50〜90℃で1〜6時間反応させることである。
(2)中間体II−2a、II−2b、II−2cおよびII−2dを塩基性の条件で加水分解させて中間体II−3a、II−3b、II−3cおよびII−3dを得る。塩基は、NaOH、LiOH、KOH、KCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。溶媒は、MeOH、EtOH、THF、HOの一種又は複数種の組合せから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、NaOH、HO及びTHFを混合溶媒とし、−10〜30℃で2〜6時間反応させることである。
(3)無溶媒または非プロトン性極性溶媒の中において、中間体II−3a、II−3b、II−3cおよびII−3dを塩化試薬と反応させて中間体II−4a、II−4b、II−4cおよびII−4dを得る。非プロトン性極性溶媒は、THF、DCM、CHCl、PhCHなどから選ばれるが、これらに限定されない。塩化試薬は、SOCl、(COCl)、POClなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、無溶媒の条件で、SOClの中において、2〜6時間還流して反応させることである。
(4)非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件で、中間体II−4a、II−4b、II−4cおよびII−4dを中間体I−7と−20℃〜50℃で1〜12時間反応させて産物22、23、24及び25を得る。非プロトン性極性溶媒は、DMF、NMP、THF、CHCN、DCM、CHClから選ばれるが、これらに限定されない。塩基は、DIEA、TEA、DBU、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、或いはKCO、NaCO、CsCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、DMFを溶媒とし、TEAを塩基とし、−10〜50℃で2〜12時間反応させることである。
(1)非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件で、4−ブロモブタン酸エチルを置換アミンと室温〜100℃で2〜12時間反応させて中間体III−2を得る。非プロトン性極性溶媒は、DMF、NMP、THF、CHCN、DCM、CHClから選ばれるが、これらに限定されない。塩基は、DIEA、TEA、DBU、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、或いはKCO、NaCO、CsCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、CHCNを溶媒とし、KCOを塩基とし、50〜90℃で1〜6時間反応させることである。
(2)中間体III−2を塩基性の条件で加水分解させて中間体III−3を得る。塩基は、NaOH、LiOH、KOH、KCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。溶媒は、MeOH、EtOH、THF、HOの一種又は複数種の組合せから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、NaOH、HO及びTHFを混合溶媒とし、−10〜30℃で2〜6時間反応させることである。
(3)無溶媒または非プロトン性極性溶媒の中において、中間体III−3を塩化試薬と反応させて中間体III−4を得る。非プロトン性極性溶媒は、THF、DCM、CHCl、PhCHなどから選ばれるが、これらに限定されない。塩化試薬は、SOCl、(COCl)、POClなどから選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、無溶媒の条件で、SOClの中において、2〜6時間還流して反応させることである。
(4)非プロトン性極性溶媒の中において、塩基性の条件で、中間体III−4を中間体I−7と−20〜50℃で1〜12時間反応させて産物26を得る。非プロトン性極性溶媒は、DMF、NMP、THF、CHCN、DCM、CHClから選ばれるが、これらに限定されない。塩基は、DIEA、TEA、DBU、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、或いはKCO、NaCO、CsCOなどの無機塩基から選ばれるが、これらに限定されない。最適な反応条件は、DMFを溶媒とし、TEAを塩基とし、−10〜50℃で2〜12時間反応させることである。
薬物組成物および使用方法
本発明化合物は、優れた抗結核菌活性を有するため、本発明化合物およびその各種の結晶型、薬学的に許容される無機・有機塩、並びに本発明化合物を主要活性成分として含有する薬物組成物は結核菌関連疾患の治療に有用である。既存技術によれば、本発明化合物は、結核症および他の感染症の治療に有用である。
本発明の薬物組成物は、安全な有効量の範囲にある本発明化合物または薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤または担体とを含む。ここで、「安全な有効量」とは、化合物の量が病状の顕著な改善に充分で、重度な副作用が生じないことを指す。通常、薬物組成物は、本発明化合物を1〜1000mg/製剤で、好ましくは5〜500mg/製剤で、より好ましくは10〜200mg/製剤で含有する。
本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩は、各種の製剤とすることができるが、それに安全な有効量の範囲にある本発明化合物または薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤または担体とが含まれる。ここで、「安全な有効量」とは、化合物の量が病状の顕著な改善に充分で、重度な副作用が生じないことを指す。化合物の安全な有効量は、治療対象の年齢、病状、治療段階などの具体的な状況によって確定される。
「薬学的に許容される賦形剤または担体」とは、ヒトに適用でき、且つ十分な純度および充分に低い毒性を持たなければならない、一種または複数種の相溶性の固体または液体フィラーまたはゲル物質を指す。ここで、「相溶性」とは、組成物における各成分が本発明の化合物と、またその同士の間で配合することができ、化合物の効果を顕著に低下させないことを指す。薬学的に許容される賦形剤または担体の一部の例として、セルロースおよびその誘導体(例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースナトリウム、セルロースアセテートなど)、ゼラチン、タルク、固体潤滑剤(例えばステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム)、硫酸カルシウム、植物油(例えば大豆油、ゴマ油、落花生油、オリーブ油など)、多価アルコール(例えばプロピレングリコール、グリセリン、マンニトール、ソルビトールなど)、乳化剤(例えばツイン(登録商標)、湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム)、着色剤、調味剤、安定剤、酸化防止剤、防腐剤、発熱性物質除去蒸留水などがある。
本発明化合物を使用する場合、経口、直腸、胃腸外(静脈内、筋肉内または皮下)、局部で投与することができる。
経口投与に用いられる固体剤型は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤を含む。これらの固体剤型において、活性化合物は通常、少なくとも一種の不活性賦形剤(又は担体)、たとえばクエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウムと混合されるが、或いは、(a)フィラー又は相溶剤、例えば、でん粉、乳糖、ショ糖、グルコース、マンニトールやケイ酸、(b)バインダー、例えば、ヒドロメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖やアラビアゴム、(c)保湿剤、例えば、グリセリン、(d)崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、馬鈴薯澱粉やタピオカ澱粉、アルギン酸、ある複合ケイ酸塩や炭酸ナトリウム、(e)溶液遅延剤、例えばパラフィン、(f)吸収促進剤、例えば、アンモニウム化合物、(g)湿潤剤、例えばセタノール、グリセリンモノステアレート、(h)吸着剤、例えば、カオリン、また(i)潤滑剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ドデシル硫酸ナトリウム、又はこれらの混合物、のような成分と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤において、剤型に緩衝剤を含んでもよい。
固体剤型、例えば錠剤、ピル、カプセル剤、丸剤や顆粒剤は、コーディングやシェル剤、例えば、腸衣および他の本分野で公知の材料で製造することができる。不透明剤を含んでもよく、且つこのような組成物において、活性物または化合物の放出は遅延の様態で消化管のある部分で放出してもよい。使用できる包埋成分の実例として、重合物質やワックス系物質が挙げられる。必要な場合、活性化合部も上述賦形剤のうちの一種または複数種とマイクロカプセルの様態に形成してもよい。
経口投与に用いられる液体剤型は、薬学的に許容される乳液、溶液、懸濁液、シロップまたはチンキ剤を含む。活性化合物の他、液体剤型は、本分野で通常使用される不活性希釈剤、例えば、水または他の溶媒、相溶剤及び乳化剤、例えば、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジメチルホルムアミドおよび油、特に、綿実油、落花生油、コーン油、オリーブ油、ヒマシ油やゴマ油またはこれらの物質の混合物などを含んでもよい。
これらの不活性希釈剤の他、組成物は助剤、例えば、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味料、矯味剤や香料を含んでもよい。
活性化合物の他、懸濁液は、懸濁剤、例えば、エトキシ化イソオクタデカノール、ポリオキシエチレンソルビトールやソルビタンエステル、微晶質セルロース、メトキシアルミニウムや寒天またはこれらの物質の混合物などを含んでもよい。
胃腸外注射用組成物は、生理的に許容される無菌の水含有または無水溶液、分散液、懸濁液や乳液、及び再溶解して無菌の注射可能な溶液または分散液にするための無菌粉末を含む。適切な水含有または非水性担体、希釈剤、溶媒または賦形剤は、水、エタノール、多価アルコールおよびその適切な混合物を含む。
局部投与のための本発明化合物の剤型は、軟膏剤、散剤、湿布剤、噴霧剤や吸入剤を含む。活性成分は、無菌条件で生理的に許容される担体および任意の防腐剤、緩衝剤、または必要よって駆出剤と一緒に混合される。
本発明化合物は、単独で投与してもよいし、或いは他の薬学的に許容される化合物と併用して投与してもよい。
薬物組成物を使用する場合、安全な有効量の本発明化合物を治療の必要のある哺乳動物(例えばヒト)に使用し、使用の際の用量は薬学上で効果があるとされる投与量で、体重60kgのヒトの場合、毎日の投与量は、通常1〜1000mg、好ましくは10〜500mgである。勿論、具体的な投与量は、さらに投与の様態、患者の健康状況などの要素を考えるべきで、すべて熟練の医者の技能範囲以内である。
本発明の主な利点は以下の通りである。
1.本発明化合物は、結核菌に特異的な効果を有する。本発明化合物は、多剤耐性結核菌に優れた効果を有する。
2.本発明化合物は、増加した水溶性を持ち、動物の薬物代謝の研究で、本発明化合物が優れた薬物動態学的性質を有することが示された。これは、本化合物の抗結核菌活性の向上、効果の向上、副作用の低減、コストの削減に重要な意義がある。
3.優れた組織分布。組織分布試験は、主に結核菌の病巣部位である肺と脾臓にあり、しかも非ターゲット組織の分布が少ないことを示した。肺へのターゲッティングは、高い有効性指数、大幅に低減される副作用を示唆する。
下述実施例で本発明をより具体的に説明する。しかしながら、これらの実施例は本発明の例示・説明のためのもので、何らかの形式で本発明の範囲を制限するものではないことが理解されるべきである。以下の実施例において、具体的な条件が記載されていない実験方法は、通常、通常の条件、或いはメーカーの薦めの条件で行われた。特に説明しない限り、部と百分率は重量部と重量百分率である。
すべての実施例において、融点は、X−4融点測定装置で測定され、温度計が校正されなかった。H NMRは核磁気共鳴装置Varian Mercury 400又は600で記録され、化学シフトがδ(ppm)で表示された。MSの測定は島津の質量分析装置LC−MS−2020が使用された。分離用シリカゲルは、説明が無い限り、200〜300メッシュで、溶離液の配合比率はいずれも体積比である。
<製造例1>
4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシピペリジン(I−6a)
p−トリフルオロメトキシフェノール(32.7g,184mmol)、N−Boc−4−ヒドロキシピペラジン(37g,184mmol)、トリフェニルホスフィン(48.3g,184mmol)を乾燥したTHF(500mL)に溶解させ、氷浴の冷却下でDIAD(37.2g,184mmol)を滴下し、滴下終了後室温で一晩撹拌した。ロータリーエバポレーターでTHFを留去し、残留物を石油エーテルで抽出し、抽出液を濃縮して淡黄色の油状物71.2gを得、粗製物の収率が100%を超え、直接次の反応に供した。
上述で得られた粗製物(66.5g,184mmol)をTFA(150mL)に溶解させ、室温で撹拌した。3h後、ロータリーエバポレーターでTFAを留去し、残留物に水を加え、NaOH溶液でpHを10以上とし、酢酸エチルで抽出し、抽出液を濃縮してカラムクロマトグラフィにかけ、白い固体35.3gを得、収率が73%であった。
ESI−LR:262.1[M+1]
<製造例2>
4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6b)
製造例2の合成と類似で、2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(1.96g,1.0mmol、合成は国際公開第2008130581号を参照)とN−Boc−4−ヒドロキシピペラジン(2.01g,1.0mmol)を原料とし、白い固体産物1.87gを得、2ステップの収率が67%であった。
ESI−LR:280.1[M+1]
<製造例3>
4−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6c)
製造例1の合成と類似で、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(1.96g,1.0mmol、合成はUS2009302273を参照)とN−Boc−4−ヒドロキシピペラジン(2.01g,1.0mmol)を原料とし、白い固体産物2.01gを得、2ステップの収率が72%であった。
ESI−LR:280.1[M+1]
<製造例4>
4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6d)
製造例1の合成と類似で、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(2.12g,1.0mmol、合成は国際公開第2008076043号を参照)とN−Boc−4−ヒドロキシピペラジン(2.01g,1.0mmol)を原料とし、白い固体産物1.98gを得、2ステップの収率が67%であった。
ESI−LR:296.1[M+1]
<製造例5>
4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6e)
製造例1の合成と類似で、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェノール(1.96g,1.0mmol、合成は国際公開第2006051378号を参照)とN−Boc−4−ヒドロキシピペラジン(2.01g,1.0mmol)を原料とし、白い固体産物1.55gを得、2ステップの収率が56%であった。
ESI−LR:280.1[M+1]
<製造例6>
4−(3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6f)
製造例1の合成と類似で、3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェノール(2.14g,1.0mmol)とN−Boc−4−ヒドロキシピペラジン(2.01g,1.0mmol)を原料とし、白い固体産物1.86gを得、2ステップの収率が63%であった。
ESI−LR:298.1[M+1]
<製造例7>
4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルオキシ)ピペリジン(I−6g)
(1)4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル
N−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(2.01g,1.0mmol)をDMF(30mL)に溶解させ、氷浴下で水素化ナトリウム(60%,0.6g,15mmol)を入れ、30min撹拌し、p−トリフルオロメトキシベンジルブロミド(3.06g,12mmol)を入れ、添加終了後、室温に戻して15h撹拌し、氷浴下で氷水(30mL)を入れて反応を止めた。塩化メチレンで抽出し(30mL×2)、有機相を合併し、有機相をそれぞれ水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィ(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)にかけ、淡黄色液体2.9gを得、収率が78%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.41(s,9H),1.55−1.62(m,2H),1.84−1.90(m,2H),3.07−3.13(m,2H),3.54−3.58(m,1H),3.77−3.82(m,2H),4.54(s,2H),7.19(d,J=7.9Hz,2H),7.36(d,J=8.6Hz,2H).
(2)4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルオキシ)ピペリジン
4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル(2.5g,6.66mmol)を1,4−ジオキサンに溶解させ、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液を滴下し、室温で3h撹拌し、反応終了後、溶媒を除去し、それぞれ石油エーテル、エチルエーテルで残留物を洗浄し、白い固体2.0gを得、収率が99%であった。
ESI−LR:276.1[M+1]
<製造例8>
3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン(I−6h)
製造例2の合成と類似で、p−トリフルオロメトキシフェノール(1.78g,1.0mmol)とN−Boc−3−ヒドロキシアゼチジン(1.73g,1.0mmol)を原料とし、白い固体産物1.38gを得、2ステップの収率が59%であった。
ESI−LR:234.1[M+1]
<製造例9>
4−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6i)
4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(2.0g,6.8mmol,合成は国際公開第2006064218号を参照)を乾燥したHMPA(20mL)に溶解させ、氷浴下で水素化ナトリウム(326mg,8.4mmol)を入れ、2,2,2−トリフルオロヨードエタン(1.72mg,8.2mmol)を入れ、封じた管で140℃に昇温して18h撹拌して反応させ、水(30mL)を入れ、酢酸エチルで抽出し(40mL×2)、有機相を合併し、有機相を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィ(PE:EA=20:1〜15:1)にかけ、淡黄色液体1.0gを得、収率が39%であった。
上述で得られた産物の4−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(751mg,2mmol)を1,4−ジオキサンに溶解させ、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液を滴下し、室温で3h撹拌し、反応終了後、溶媒を除去し、それぞれ石油エーテル、エチルエーテルで残留物を洗浄し、白い固体600mgを得、収率が96%であった。
ESI−LR:276.1[M+1]
<製造例10>
4−(4−(ジフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6j)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)とフレオン(3mL,過量)を原料とし、白い固体産物656mgを得、収率が45%であった。
ESI−LR:244.1[M+1]
<製造例11>
4−(4−(2−メトキシエトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6k)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)と1−ブロモ−2−メトキシエタノール(1.66g,1.2mmol)を原料とし、白い固体産物632mgを得、収率が42%であった。
ESI−LR:252.2[M+1]
<製造例12>
4−(4−(2−エトキシエトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6l)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)と1−ブロモ−2−エトキシエタノール(1.82 gL,1.2mmol)を原料とし、白い固体産物612 mgを得、収率が38%であった。
ESI−LR:266.2[M+1]
<製造例13>
4−(4−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6m)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)と2−(2,2,2−トリフルオロメチルエトキシ)エチル−p−トルエンスルホネート(2.68g,0.9mmol、合成は国際公開第2009026537号を参照)を原料とし、白い固体産物785mgを得、収率が41%であった。
ESI−LR:320.1[M+1]
<製造例14>
4−(4−イソプロポキシフェノキシ)ピペリジン(I−6n)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)と臭化イソプロピル(2.20g,1.8 mmol)を原料とし、白い固体産物516mgを得、収率が36%であった。
ESI−LR:236.2[M+1]
<製造例15>
4−(4−イソブトキシフェノキシ)ピペリジン(I−6o)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)と臭化イソブチル(2.48g,1.8mmol)を原料とし、白い固体産物668mgを得、収率が44%であった。
ESI−LR:250.2[M+1]
<製造例16>
4−(4−(2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ)フェノキシ)ピペリジン(I−6p)
製造例9の合成と類似で、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−炭酸−t−ブチル(1.76g,0.6mmol)と(2−ブロモエトキシ)シクロプロパン(1.48gL,0.9mmol)を原料とし、白い固体産物768mgを得、収率が46%であった。
ESI−LR:278.2[M+1]
<製造例17>
N−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン(I−6q)
(1)N−t−ブトキシカルボニル−N’−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン
N−t−ブトキシカルボニルピペラジン(373mg,2mmol)、4−トリフルオロメトキシベンジルブロミド(510mg,2mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、NaI(50mg)を入れ、室温で12h撹拌し、不溶物をろ過して除去し、ろ液を濃縮してカラムクロマトグラフィ(PE:EtOAc=5:1)にかけ、N−t−ブトキシカルボニル−N’−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン519mgを無色の油状物として得、収率が72%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.43(s,9H),2.35(t,J=5.3Hz,4H),3.42(t,J=5.2Hz,4H),3.49(s,2H),7.15(d,J=8.2Hz,2H),7.34(d,J=8.4Hz,2H).
(2)N−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン
N−t−ブトキシカルボニル−N’−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン(384mg,1.07mmol)にトリフルオロ酢酸(5mL)を入れ、室温で0.5h撹拌し、ロータリーエバポレーターでトリフルオロ酢酸を留去し、残留物にメチル−t−ブチルエーテル(20mL)、水(20mL)、NaOH溶液を入れてpHを塩基性とし、分液し、水相をさらにメチル−t−ブチルエーテル(20mL)で抽出し、エーテル相を合併し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ過で除去した後、濃縮して標題の化合物227mgを得、収率が82%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.39(s,4H),2.78−2.91(m,5H),3.45(s,2H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H).
<製造例18>
N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−4−アミン(I−6r)
1−BOC−4−ピペリドン(4.0g,0.02mol)を塩化メチレン(250mL)に溶解させ、室温で、p−トリフルオロメトキシアニリン(4.3g,0.024mol)、酢酸(1.44g,0.024mol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.5g,0.04mol)を入れ、アルゴンの保護下で、室温で撹拌して18h、TLCでモニタリングした。反応終了後、適量の1M NaOHを入れ、混合液を塩化メチレンで抽出し、有機相を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過、濃縮、回転乾燥を行い、固体の粗製物である4−(4−トリフルオロメトキシアニリノ)ピペリジン−イルギ酸−t−ブチル7.5gを得、収率が100%であった。そのまま次の工程に供した。
上述で得られた4−(4−トリフルオロメトキシアニリノ)ピペリジン−イルギ酸−t−ブチル(7.2g,0.02mol)を1,4−ジオキサン(200mL)に溶解させ、氷浴下でHClの1,4−ジオキサン溶液を滴下し、滴下終了後、室温で一晩撹拌し、TLCでモニタリングした。反応終了後、ろ過し、n−ヘキサンで洗浄し、さらにエチルエーテルで洗浄し、この塩酸塩が吸水しやすいため、NH3のメタノール溶液で遊離させたが、標題の化合物を白色固体0.5gとして得、収率が96%であった。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.70−1.78(m,2H),2.05−2.08(m,2H),2.96−3.01(m,2H),3.29−3.51(m,2H),5.77−5.79(m,1H),6.57−6.60(m,2H),6.89−6.91(m,2H).
<製造例19>
4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン(I−6s)
(1)4−ヒドロキシ−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル
4−トリフルオロメトキシブロモベンゼン(2.41g,10mmol)を乾燥したテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ、−78℃に冷却し、その中にゆっくりn−ブチルリチウム(1.6Mのn−ヘキサン溶液,6.5mL)を滴下し、滴下の間に温度を−70℃以下に維持し、滴下終了後、この系をそのまま20min撹拌し、4−カルボニルピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル(1.99g,10mmol)のテトラヒドロフラン溶液を入れ、滴下の間に温度を−70℃以下に維持し、滴下終了後、温度をゆっくり室温まで上昇させ、15時間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液を入れて反応中止させ、分液し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(PE:EA=15:1)にかけ、浅黄色のゲル状物1.6gを得、収率が40%であった。
MS(ESI/LR):362.2[M+1]
(2)4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル
4−ヒドロキシ−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル(1.85g,5mmol)を乾燥した塩化メチレン(30mL)に溶解させ、−20℃に冷却し、トリエチルシラン(696mg,6mmol)を滴下し、ゆっくり滴下した後、ゆっくり室温に戻らせ、15時間撹拌した。反応終了後、氷水を入れて反応中止させ、分液し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(PE:EA=20:1)にかけ、浅黄色のゲル状物0.6gを得、収率が34%であった。
MS(ESI/LR):346.2[M+1]
(3)4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン
4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル(1.73g,5mmol)をメタノール(15mL)に溶解させ、HCl/MeOH飽和溶液(15mL)を入れ、室温で3時間撹拌し、減圧で溶媒を除去し、残留物をエチルエーテルで洗浄し、白色固体1.4g、即ち、4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン塩酸塩を得、収率が100%であった。
MS(ESI/LR):246.1[M+1]
<製造例20>
4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン(I−6t)
(1)(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチルリン酸ジエチル
p−トリフルオロメトキシベンジルブロミド(2.56g,10mmol)にリン酸トリエチル(2.7g,15mmol)を入れ、120℃まで上昇させ、撹拌して3時間反応させ、反応終了後、カラムクロマトグラフィにかけ、浅黄色の油状物2.2gを得、収率が72%であった。
MS(ESI/LR):313.1[M+1]
(2)4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチルリン酸ジエチル(3.1g,10mmol)を無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、15−クラウン−15(0.2mol,1mmol)を入れ、氷浴で−5℃とし、その中に水素化ナトリウム(60%,480mg,12mmol)を入れ、室温に戻らせて半時間撹拌し、その中に4−カルボニルピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル(1.99g,10mmol)のテトラヒドロフラン溶液を入れ、さらに室温で18時間撹拌し、水を入れ、溶液を酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィにかけ、浅黄色の固体1.8gを得、収率が51%であった。
上述で得られた固体をエタノールに溶解させ、10%Pd/C(200mg)を入れ、室温で15時間反応させ、ろ過し、ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィにかけ、ゲル状物1.2gを得、収率が67%であった。
MS(ESI/LR):360.2[M+1]
(3)4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン
4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸−t−ブチル(1.2g,3.3mmol)を10mLのメタノールに溶解させ、HCl/MeOH飽和溶液(10mL)を入れ、室温で3時間撹拌し、減圧で溶媒を除去し、残留物をエチルエーテルで洗浄し、白色固体0.96g、即ち、4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジンを得、収率が97%であった。
MS(ESI/LR):260.1[M+1]
<製造例21>
2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタノール(I−6u)
4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(1.31g,5.0mmol)を乾燥した塩化メチレン(30mL)に溶解させ、氷塩浴で0℃に冷却し、エチレンオキシド(2.55mL,50mmol)を入れ、氷塩浴で3時間反応させ、反応を中止させ、TLCで反応をモニタリングし、反応終了後、ロータリーエバポレーターで反応系を乾燥させ、標題の化合物1.52gを得、収率が100%であった。
MS(ESI/LR):348.2[M+1]
<製造例22<
3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロピオニルクロリド(II−4a)
(1)3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロパン酸エチル(II−2a)
4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(2.61g,10mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、炭酸カリウム(2.76g,20mmol)と3−ブロモプロパン酸エチル(2.72g,15mmol)を入れ、温度を上昇して3h還流させ、ろ過し、ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(溶離剤CHCl:MeOH=30:1)で精製し、産物1.36gを得、収率が38%であった。
H NMR(400MHzCDCl):δ1.29(t,3H),2.02−2.05(m,4H),2.45−2.70(m,6H),3.71−3.75(m,3H),4.33−4.38(m,2H),6.88(d,J=9.1Hz,2H),7.12(d,J=8.8Hz,2H)。
(2)3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロパン酸(II−3a)
3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロパン酸エチル(1.36g,3.78mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、0℃に冷却し、1N NaOH(4.5mL)と水(4.5mL)を入れ、室温に上昇させて3h撹拌し、有機相を回転して取り、さらに適量の水を入れ、酢酸エチルで洗浄し、水相を分離し、濃塩酸でpHを2.5程度とし、産物が析出し、ろ過し、減圧乾燥し、産物800mgを得、収率が64%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.02−2.05(m,4H),2.45−2.70(m,4H),3.71−3.75(m,3H),4.33−4.38(m,2H),6.88(d,J=9.1Hz,2H),7.12(d,J=8.8Hz,2H).
(3)3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロピオニルクロリド(II−4a)
3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロパン酸(333mg,1mmol)を5mLのトルエンに分散させ、塩化オキサリル(0.13mL,1.5mmol)と2滴のDMFを入れ、室温で撹拌して泡が出ないまで反応させ、ロータリーエバポレーターで乾燥し、適量のエチルエーテルで残留物を洗浄し、産物291mgを得、収率が75%で、そのまま次の反応へ供した。
<製造例23>
3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロピオニルクロリド(II−4b)
(1)3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロパン酸エチル(II−2b)
3−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン(1.17g,5mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、炭酸カリウム(2.76g,20mmol)と3−ブロモプロパン酸エチル(1.36g,7.5mmol)を入れ、温度を上昇して3h還流させ、ろ過し、ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(溶離剤CHCl:MeOH=20:1)で精製し、目的の産物(586mg、35%)を得た。
MS(ESI/LR):334.1[M+1]
(2)3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロパン酸(II−3b)
3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロパン酸エチル(551mg,1.65mmol)をTHF(8mL)に溶解させ、0℃に冷却し、NaOH(80.0mg,2.0mmolL)と水(2mL)を入れ、室温に上昇させて3h撹拌し、有機相を回転して取り、さらに適量の水を入れ、濃塩酸でpHを2.5程度とし、塩化メチレンで1回洗浄し、分層し、ロータリーエバポレーターで水相を乾燥させ、減圧乾燥し、目的の化合物(408mg,81%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.78−2.91(m,6H),3.45(s,2H),4.54(m,1H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H).
(3)3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロピオニルクロリド(II−4b)
3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロパン酸(400mg,1.31mmol)を塩化チオニルに溶解させ、温度を上昇して3h還流させ、回転で乾燥し、適量のエチルエーテルで残留物を洗浄し、目的の産物423mgを得、収率が100%で、そのまま次の反応へ供した。
<製造例24>
3−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロピオニルクロリド(II−4c)
(1)3−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロパン酸エチル(II−2c)
N−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン(1.48g,5mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、炭酸カリウム(2.76g,20mmol)と3−ブロモプロパン酸エチル1.36g,7.5mmol)を入れ、温度を上昇して3h還流させ、ろ過し、ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(溶離剤CHCl:MeOH=30:1)で精製し、目的の産物(610mg,34%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ1.3(t,3H),2.39(s,4H),2.76−2.98(m,9H),3.45−3.53(m,2H),4.12−4.16(m,2H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H)
(2)3−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロパン酸(II−3c)
3−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロパン酸エチル(557mg,1.55mmol)をTHF(8mL)に溶解させ、0℃に冷却し、NaOH(74.4mg,1.86mmolL)と水(2mL)を入れ、室温に上昇させて3h撹拌し、有機相を回転して取り、さらに適量の水を入れ、濃塩酸でpHを2.5程度とし、塩化メチレンで1回洗浄し、分層し、ロータリーエバポレーターで水相を乾燥させ、減圧乾燥し、目的の化合物(410mg,79%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ2.39(s,4H),2.78−2.91(m,8H),3.45(s,2H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H).
(3)3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロピオニルクロリド(II−4c)
3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロパン酸(530mg,14mmol)を塩化チオニルに溶解させ、温度を上昇して3h還流させ、回転で乾燥し、適量のエチルエーテルで残留物を洗浄し、目的の産物530mgを得、収率が98%で、そのまま次の反応へ供した。
<製造例25>
3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロピオニルクロリド(II−4d)
(1)3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロパン酸エチル(II−2d)
2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタノール(1.22g,4.0mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、炭酸カリウム(2.76g,20mmol)と3−ブロモプロパン酸エチル(1.09g,6.0mmol)を入れ、温度を上昇して3h還流させ、ろ過し、ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(溶離剤CHCl:MeOH=15:1)で精製し、目的の産物(984mg,61%)を得た。
MS(ESI/LR):405.2[M+1]
(2)3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロパン酸(II−3d)
3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロパン酸エチル(607mg,1.5mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、0℃に冷却し、1N NaOH(3.0mL)と水(3.0mL)を入れ、室温に上昇させて3h撹拌し、有機相を回転して取り、さらに適量の水を入れ、酢酸エチルで洗浄し、水相を分離し、濃塩酸でpHを2.5程度とし、産物が析出し、ろ過し、減圧乾燥し、産物452mgを得、収率が80%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ2.02−2.05(m,4H),2.45−2.70(m,8H),3.71−3.78(m,4H),4.33−4.38(m,1H),6.88(d,J=9.1Hz,2H),7.12(d,J=8.8Hz,2H).
(3)3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロピオニルクロリド(II−4d)
3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロパン酸(377mg,1.0mmol)を塩化チオニルに溶解させ、温度を上昇して3h還流させ、回転で乾燥し、適量のエチルエーテルで残留物を洗浄し、目的の産物395mgを得、収率が100%で、そのまま次の反応へ供した。
<製造例26>
4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブチリルクロリド(III−4)
(1)4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブタン酸エチル(III−2)
3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン(1.17g,5mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、炭酸カリウム(2.76g,20mmol)と4−ブロモブタン酸エチル(1.46g,7.5mmol)を入れ、温度を上昇して3h還流させ、ろ過し、ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(溶離剤CHCl:MeOH=20:1)で精製し、目的の産物(584mg、33%)を得た。
MS(ESI/LR):348.2[M+1]
(2)4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブタン酸(III−3)
4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブタン酸エチル(572mg,1.65mmol)をTHF(8mL)に溶解させ、0℃に冷却し、NaOH(80.0mg,2.0mmolL)と水(2mL)を入れ、室温に上昇させて3h撹拌し、有機相を回転して取り、さらに適量の水を入れ、濃塩酸でpHを2.5程度とし、塩化メチレンで1回洗浄し、分層し、ロータリーエバポレーターで水相を乾燥させ、減圧乾燥し、目的の化合物(433mg,82%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.46(m,2H),2.78−2.91(m,6H),3.46(s,2H),4.52(m,1H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.6Hz,2H).
(3)4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブチリルクロリド(III−4)
4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブタン酸(412mg,1.29mmol)を塩化チオニルに溶解させ、温度を上昇して3h還流させ、回転で乾燥し、適量のエチルエーテルで残留物を洗浄し、目的の産物421mgを得、収率が97%で、そのまま次の反応へ供した。
<製造例27>
(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3])オキサジン−6−イル)エタンアミド(I−8)
アルゴンの保護下で、I−7である(S)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3])オキサジン−6−アミン(134mg,0.73mmol)を無水DMF(2mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.30mL,2.18mmol)を入れ、0℃でクロロアセチルクロリド(0.082mL,1.09mmol)を滴下し、室温で2h撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を入れ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引ろ過し、ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィで分離し、黄色の液体92mgを得、収率が50%であった。
H NMR(400 MHz,CDCl):δ3.7(s,2H),4.36(dt,J=2.4Hz,J=13.5Hz,1H),4.58(dd,J=3.6Hz,J=13.5Hz,1H),4.62−4.74(m,3H),7.83(s,1H).
<実施例1>
(S)−N−(6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタンアミド(1)
アルゴンの保護下で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)を無水DMF(2mL)に溶解させ、4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(261mg,1.0mmol)、炭酸カリウム(207mg,1.5mmol)を入れ、50℃で一晩撹拌した。カラムクロマトグラフィで分離し、標題の化合物を黄色の粉末として102mgを得、収率が42%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:486.3[M+1]
<実施例2>
2−(4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(2)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(279mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物128mgを得、収率が51%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=15.4Hz,1H),7.32−7.43(m,2H),7.61(s,1H),7.92(m,1H).ESI−LR:504.1[M+1]
<実施例3>
2−(4−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(3)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(279mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物137mgを得、収率が55%であった。
H NMR(400 MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=15.4Hz,1H),7.32−7.43(m,2H),7.61(s,1H),7.92(m,1H).ESI−LR:504.1[M+1]
<実施例4>
2−(4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(4)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(295mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物98mgを得、収率が38%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=2.7Hz,1H),7.32−7.43(m,2H),7.61(s,1H),7.92(m,1H).ESI−LR:520.1[M+1]
<実施例5>
2−(4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(5)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン(279mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物162mgを得、収率が65%であった。
H NMR(400MHzCDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=2.7Hz,1H),7.32−7.43(m,2H),7.61(s,1H),7.92(m,1H).ESI−LR:504.1[M+1]
<実施例6>
(S)−2−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(6)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(297mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物87mgを得、収率が33%であった。
H NMR(400MHzCDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.06(m,2H),7.92(m,1H).ESI−LR:522.1[M+1]
<実施例7>
(S)−N−(6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エタンアミド(7)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルオキシ)ピペリジン(275mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物を黄色粉末140mgとして得、収率が56%であった。
H NMR(400 MHz,CDCl):δ 2.43−2.52(m,8H),3.34−3.44(m,2H),3.48(s,2H),4.20−4.28(m,3H),4.46−4.51(m,2H),4.57(s,2H),4.63−4.64(m,1H),7.20(d,J=8.0Hz,2H),7.38(d,J=8.0Hz,2H),7.50(s,1H),7.95(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:500.2[M+1]
<実施例8>
2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド マレイン酸塩(8)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および3−((4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン(233mg,1.0mmol)を原料とし、2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド128mgを得、収率が56%であった。
2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(33mg,0.07mmol)をイソプロパノール(2mL)に溶解させ、室温でマレイン酸(8mg,0.08mmol)のイソプロパノール溶液を滴下し、滴下終了後、10min撹拌し、ろ過し、再結晶させ、浅黄色固体18mgを得、収率が45%であった。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.91−4.03(m,5H),4.28−4.53(m,7H),6.06(s,2H),6.94−6.97(m,2H),7.32−7.34(m,2H),8.12(s,1H),8.91(m,1H).ESI−LR:458.2[M+1]
<実施例9>
(S)−2−(4−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(9)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ)ピペリジン(275mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物113mgを得、収率が47%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:486.3[M+1]
<実施例10>
(S)−2−(4−(4−(ジフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(10)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(ジフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン(243mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物82mgを得、収率が43%であった。
H NMR(400 MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),4.19−4.28(m,3H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),5..47−4.52(m,2H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:468.2[M+1]
<実施例11>
(S)−2−(4−(4−(2−メトキシエトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(11)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(2−メトキシエトキシ)フェノキシ)ピペリジン(251mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物134mgを得、収率が56%であった。
H NMR(400 MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.40(s,3H),3.44(m,2H),3.62−3.67(m,2H),4.19−4.28(m,5H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:476.2[M+1]
<実施例12>
(S)−2−(4−(4−(2−エトキシエトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(12)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3])オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(2−エトキシエトキシ)フェノキシ)ピペリジン(265mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物75mgを得、収率が63%であった。
H NMR(400MHz,CDCl): δ1.23(t,3H),2.42−2.53(m,8H),3.42(q,2H),3.44(m,2H),3.62−3.67(m,2H),4.19−4.28(m,5H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:490.2[M+1]
<実施例13>
(S)−2−(4−(4−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(13)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エトキシ)フェノキシ)ピペリジン(319mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物75mgを得、収率が27%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.49(s,2H),3.62−3.67(m,2H),4.19−4.28(m,5H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:544.2[M+1]
<実施例14>
(S)−2−(4−(4−イソプロポキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(14)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−イソプロポキシ)フェノキシ)ピペリジン(235mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物89mgを得、収率が39%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.10(m,6H),1.23−1.31(m,1H),2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.62−3.67(m,2H),4.23−4.34(m,4H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:460.2[M+1]
<実施例15>
(S)−2−(4−(4−イソブトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(15)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−イソブトキシ)フェノキシ)ピペリジン(249mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物103mgを得、収率が42%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.10(d,6H),1.23−1.31(m,1H),2.42−2.53(m,8H),3.44(m,2H),3.62−3.67(m,2H),4.23−4.34(m,4H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:474.2[M+1]
<実施例16>
(S)−2−(4−(4−(2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(16)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ)フェノキシ)ピペリジン(277mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物97mgを得、収率が39%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.45(m,2H),0.67(m,2H),2.42−2.53(m,8H),3.42(q,2H),3.44(dd,J=19.6Hz,2H),3.62−3.67(m,2H),4.19−4.28(m,4H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).M+1:502.2;
<実施例17>
(S)−N−(6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エタンアミド(17)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)およびN−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジルピペラジン(260mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物157mgを得、65%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.42−2.53(m,8H),3.44(dd,J=19.6Hz,J=16.4Hz,2H),3.47(s,2H),4.19−4.28(m,2H),4.47−4.52(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:485.3[M+1]
<実施例18>
(S)−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタンアミド(18)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)およびN−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−4−アミン(260mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物63mgを得、26%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.90−2.07(m,2H),2.27−2.35(m,2H),2.60−2.95(m,4H),3.06(d,J=2.4Hz,2H),3.32−3.36(m,1H),4.24−4.25(m,2H),4.51−4.60(m,2H),4.62−4.64(m,1H),6.52(d,J=12.0Hz,2H),7.01(d,J=12.0Hz,2H),7.43(s,1H),7.94(d,J=8.8Hz,1H).ESI−LR:485.2[M+1]
<実施例19>
N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−イル)エタンアミド
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピペリジン(245mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物140mgを得、60%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.38−2.50(m,8H),2.78(m,1H),3.45(dd,J=19.6Hz,J=16.4Hz,2H),4.19−4.27(m,2H),4.46−4.53(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.16(d,J=8.0Hz,2H),7.35(d,J=7.8Hz,2H),7.45(s,1H),7.95(d,J=7.1Hz,1H).ESI−LR:470.2[M+1]
<実施例20>
2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン(259mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物150mgを得、62%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.9−1.98(m,1H),2.40−2.51(m,8H),3.25(s,2H),3.43(dd,J=19.6Hz,J=16.4Hz,2H),4.18−4.26(m,2H),4.45−4.51(m,2H),4.62−4.63(m,1H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.41(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H).ESI−LR:484.2[M+1]
<実施例21>
2−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(21)
実施例1と類似の操作で、(S)−2−クロロ−N−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)エタンアミド(130mg,0.50mmol)および2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−)エタノール(305mg,1.0mmol)を原料とし、標題の化合物125mgを得、収率が47%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.39(m,4H),2.78−2.91(m,6H),3.94−3.99(m,2H),4.16−4.42(m,3H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H),7.52(s,1H).ESI−LR:530.2[M+1]
<実施例22>
(S)−N−(6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−3−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロパンアミド(22)
Ar下で、(S)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−アミン(110mg,0.6mmol)をDMF(6mL)に溶解させ、0℃に冷却し、EtN(0.21mL,2mmol)を入れ、3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロピオニルクロリド(291mg,0.75mmol)をバッチに加えた、自然に室温に上昇し、3h撹拌し、適量の塩化メチレンを入れ、蒸留水で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤をろ過で除去し、ロータリーエバポレーターで乾燥させ、残留物をカラムクロマトグラフィ(溶離剤CHCl:MeOH=30:1)で精製し、目的の化合物70mgを得、収率が23%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.39(s,4H),2.78−2.91(m,9H),3.94−3.99(m,2H),4.16−4.42(m,3H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H),7.52(s,1H).ESI−LR:500.2[M+1]
<実施例23>
3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)プロパンアミド(23)
実施例22と類似の操作で、(S)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3])オキサジン−6−アミン(110mg,0.6mmol)および3−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)プロピオニルクロリド(242mg,0.72mmol)を原料とし、標題の化合物を黄色粉末91mgとして得、収率が32%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.47(m,2H),3.23−3.28(m,4H),3.77−3.80(m,1H),3.99−3.92(m,1H),4.16−4.29(m,2H),4.46−4.55(m,2H),4.65−4.67(m,1H),4.73−4.76(m,1H),6.69−7.72(m,2H),7.11−1.13(m,2H),7.40(s,1H),7.79(d,1H,J=7.8Hz).ESI−LR:472.1[M+1]
<実施例24>
(S)−N−(6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−3−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロパンアミド(24)
実施例22と類似の操作で、(S)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−アミン(110mg,0.6mmol)および3−(4−(4−トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)プロピオニルクロリド(278mg,0.72mmol)を原料とし、標題の化合物を黄色粉末93mgとして得、収率が31%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.39(s,4H),2.78−2.91(m,8H),3.45(s,2H),3.94−3.99(m,2H),4.16−4.42(m,3H),7.12(d,=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H),7.52(s,1H).ESI−LR:499.2[M+1]
<実施例25>
3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)プロパンアミド(25)
実施例22と類似の操作で、(S)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−アミン(110mg,0.6mmol)および3−(2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)プロピオニルクロリド(296mg,0.72mmol)を原料とし、標題の化合物を黄色粉末124mgとして得、収率が38%であった。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.32−2.38(m,4H),2.54(m,2H),2.78−2.91(m,6H),3.94−3.99(m, 2H),4.16−4.42(m,3H),7.12(d,J=8.5Hz,2H),7.31(d,J=8.7Hz,2H),7.52(s,1H).ESI−LR:543.2[M+1]
<実施例26>
4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−N−((S)−6,7−ジヒドロ−2−ニトロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)ブタンアミド(26)
実施例22と類似の操作で、(S)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−アミン(110mg,0.6mmol)および4−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ブチリルクロリド(253mg,0.72mmol)を原料とし、標題の化合物を黄色粉末108mgとして得、収率が37%であった。
HNMR(400MHz,CDCl):δ 1.48(m,2H),2.47(m,2H),3.23−3.28(m,4H), 3.77−3.80(m,1H),3.99−3.92(m,1H),4.16−4.29(m,2H),4.46−4.55(m,2H),4.65−4.67(m,1H),4.73−4.76(m,1H),6.69−7.72(m,2H),7.11−1.13(m,2H),7.40(s,1H),7.79(d,1H,J=7.8Hz).ESI−LR:486.2[M+1]
実施例1〜26で製造された各化合物は、それぞれ化合物1〜化合物26と命名した(表1)。
<結核菌活性試験>
被試結核菌株H37Rvを液体培地に移し、37℃2週間培養し、培養菌液をすこし吸い取り、4mLの液体培地に置き、直径2〜3mmの無菌ガラスビーズを10〜20個入れ、20〜30s振とうさせ、静止で10〜20min沈殿させ、懸濁菌液の上清を吸い取り、液体培地で濁度を1マクファーランド濁度単位に調整し、1×10CFU/mL相当で使用に供する。各種類の薬物を適量のDMSOで1mg/mLに溶解させ、0.22μmのフィルターでろ過した。さらに、液体培地で必要な実験濃度に希釈した。被試薬物の最終濃度は、0.001μg/mL、0.002μg/mL、0.004μg/mL、0.008μg/mL、0.015μg/mL、0.03μg/mL、0.06μg/mL、0.12μg/mL、0.25μg/mL、0.5μg/mL、1μg/mL、2μg/mL、4μg/mL、8μg/mLおよび16μg/mLの15の濃度勾配とした。上述薬物溶液をそれぞれ100μL取り、96穴マイクロプレートに入れ、さらに濃度1mg/mLの菌液100μLを入れ、薬物濃度を所定の最終濃度とし、37℃で培養した。同じ薬物希釈度は3つの平行対照を設け、対照群では薬物を入れず、菌接種量はそれぞれ100%、10%および1%とした。各薬物の結核菌に対する最小発育阻止濃度(MIC)を観察し、同時に第一選択の抗結核薬であるエタンブトールと臨床研究段階にあるPA−824のMIC結果と比較した。結果は下述表に示す。
体外でのH37Rvのスクリーニングの結果から、化合物1、化合物16および化合物26は、同等の強い抗結核菌活性を示し、H37Rvに対する最小発育阻止濃度(MIC)がエタンブトールの16倍で、また臨床研究中のPA−824の活性の4倍であることがわかった。化合物3、化合物9、化合物14および化合物24は、同等の強さの活性を示し、MIC値がそれぞれ、エタンブトールの8倍で、PA−824の2倍であった。これらの結果から、本発明化合物は、第一選択の抗結核薬であるエタンブトールよりも高い抗結核菌活性を有すると同時に、市販になるPA−824よりも強い抗結核菌活性を有することが示された。
<薬物耐性結核試験>
被試菌株(246:ストレプトマイシン耐性、242:イソニアジド耐性、261:リファンピシン耐性、いずれもWHO品質管理菌株である。)を液体培地に移し、37℃2週間培養し、培養菌液をすこし吸い取り、4mLの液体培地に置き、直径2〜3mmの無菌ガラスビーズを10〜20個入れ、20〜30s振とうさせ、静止で10〜20min沈殿させ、懸濁菌液の上清を吸い取り、液体培地で濁度を1マクファーランド濁度単位に調整し、1×10CFU/mL相当で使用に供する。各種類の薬物を適量のDMSOで1mg/mLに溶解させ、0.22μmのフィルターでろ過した。さらに、液体培地で必要な実験濃度に希釈した。被試薬物の最終濃度は、0.03125μg/mL、0.0625μg/mL、0.125μg/mL、0.25μg/mL、0.5μg/mL、1μg/mL、2μg/mL、4μg/mL、8μg/mLおよび16μg/mLの10の濃度勾配として検出する場合、上述薬物溶液をそれぞれ100μL取り、96穴マイクロプレートに入れ、さらに濃度1mg/mLの菌液100μLを入れ、薬物濃度を所定の最終濃度とし、37℃で培養した。同じ薬物希釈度は3つの平行対照を設け、対照群では薬物を入れず、菌接種量はそれぞれ100%、10%および1%とした。各薬物の結核菌に対する最小発育阻止濃度(MIC)を観察し、同時にPA−824のMIC結果と比較した。結果は下述表に示す。
S:ストレプトマイシン、H:イソニアジド、R:リファンピシン。
上述表における試験結果から、化合物1および化合物22は、いずれも強い抗薬物耐性結核菌活性を有し、たとえば、ストレプトマイシン耐性の246に対するMIC値がそれぞれPA−824の16倍および8倍で、イソニアジド耐性の242に対するMIC値がそれぞれPA−824の2倍および2倍で、リファンピシン耐性の261に対するMIC値がそれぞれPA−824の16倍および16倍であることがわかった。
<水中における溶解度試験>
3〜5mgの被試化合物を0.5mLのpH=1.2のHCl水溶液に入れ、シェーカーで3日間振とうさせ、サンプルを遠心機で10000回転/分で5分間遠心し、上清液2mLを容量50mLの瓶に取り、所定の目盛りまで水を入れ、サンプル溶液とした。精密にサンプル2.6mgを容量50mLの瓶に秤量し、適量のメタノールを入れて溶解させた。所定の目盛りまで水を入れ、振とうして均一にし、対照サンプル溶液とした。サンプル溶液と対照サンプル溶液を、それぞれ20μL仕入れ、液相試験を行った。計算は以下の通りである。
溶解度(mg/mL)=C(対照)×25×A(サンプル)/A(対照)
C(対照):対照サンプルの濃度
A(サンプル):サンプル溶液の液相ピークの面積
A(対照):対照サンプル溶液の液相ピークの面積
本発明化合物は、いずれも優れた水溶性を有し、化合物17の水溶性は一番で、PA−824の155倍で、化合物1、化合物22および化合物26水溶性は、それぞれPA−824の79倍、72倍および90倍であった。優れた水溶性は、薬物の動態学の性質を向上させることができ、また薬物製剤の製造にも有利である。
<薬物代謝および組織分布の実験>
体重18〜22gの健康な雄ICRマウス16匹を準備した。静脈か胃内投与し、用量がそれぞれ5mgおよび25mg/kgで、投与体積が10mL/kgであった。試験前、12h断食し、水を自由に飲ませた。薬物を投与してから2h後、一緒に食事をさせた。所定の時点で眼球後静脈叢から静脈血0.3mLを取り、ヘパリンで処理した試験管に置き、3000rpmで10min遠心し、血漿を分離し、−20℃の冷蔵庫で冷凍した。測定の時、血漿サンプルの処理方法でサンプルを扱い、LC−MS法で血漿中における薬物濃度を測定し、そしてその動態学パラメーターを算出した。
化合物1の経口投与の吸収がよく、生物学的利用能が102.18%に達し、優れた経口投与の生物学的利用能は、薬物の効果の向上、用量の低減、コストの削減などに重大な意義がある。
化合物1をマウスに経口投与(25mg/kg)した後、各時点でこの化合物の胚、肺、脳および血漿における濃度を図1に示す。結果から、化合物1が優れた組織分布特性を有することが示唆され、組織分布試験は、主に結核菌の病巣部位である肺と脾臓にあり、しかも非ターゲット組織の分布が少ないことを示した。肺へのターゲッティングは、高い有効性指数、大幅に低減される副作用を示唆する。
<薬物組成物>
化合物1 20g
澱粉 140g
微晶質セルロース 60g
通常の方法で、上述薬物組成物の各成分を均一に混合した後、普通のゼラチンカプセルに入れ、カプセル1000個を得た。
類似の方法で、それぞれ化合物22を含むカプセルを製造した。
<カプセル剤の製造>
化合物1 50g
澱粉 400g
微晶質セルロース 200g
通常の方法で、上述薬物組成物の各成分を均一に混合した後、普通のゼラチンカプセルに入れ、カプセル1000個を得た。
類似の方法で、それぞれ化合物22を含むカプセルを製造した。
各文献がそれぞれ単独に引用されるように、本発明に係るすべての文献は本出願で参考として引用する。また、本発明の上記の内容を読み終わった後、この分野の当業者が本発明を各種の変動や修正をすることができるが、それらの等価の様態のものは本発明の請求の範囲に含まれることが理解されるべきである。

Claims (10)

  1. 式(I)で示される化合物、又はその各光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
    (ただし、mは1〜4の間の整数を、Rは以下の基を表す;
    a)下述構造式で示される基、或いは
    (ただし、Rは無置換、又は独立でハロゲン、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のC−Cシクロアルキルアルコキシ基からなる群から選ばれる1〜3個で置換されたアリールメチレン基を表す。前述アルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuO又はBuOから選ばれる。)
    b)下述構造式で示される基、或いは
    (ただし、nとpはそれぞれ0〜2の間の整数を、XはO、NH、OCH、CH、又は化学結合を、Rは無置換、又は独立でハロゲン、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルキル基、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のC−Cシクロアルキルアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のアルコキシアルコキシ基からなる群から選ばれる1〜3個で置換されたアリール基を表す。前述アルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、MeOCHCHO、COCHCHO、CFCHOCHCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuO又はBuOから選ばれる。)
    c)下述構造式で示される基。
    (ただし、tは2〜5の間の整数を表す。n、p、XおよびRは前述と同様のものである。))
  2. 前記R のアリールメチレン基がベンジル基であり、且つ/又は、前記 のアリール基がフェニル基であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその各光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物
  3. 前記Rがp−トリフルオロメトキシベンジル基、4−(イソプロポキシ)ベンジル基、又は4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル基から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその各光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物
  4. 前記Rがp−トリフルオロメトキシフェニル基、2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル基、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル基、4−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−(2−エトキシエトキシ)フェニル基、4−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エトキシ)フェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、4−イソブトキシフェニル基、又は4−(2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ)フェニル基から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその各光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物
  5. 薬学的に許容される賦形剤または担体と、活性成分として請求項1に記載の化合物、又はその各光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物とを含むことを特徴とする薬物組成物。
  6. 口投与の剤型であることを特徴とする、請求項5に記載の薬物組成物
  7. 結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の成長を抑制する組成物の製造に用いられることを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用
  8. 感染を予防・治療する薬物の製造に用いられることを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその光学異性体、各結晶型、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用
  9. 前記感染が肺結核の感染であることを特徴とする請求項8に記載の使用
  10. (a)不活性の非プロトン性極性溶媒において、塩基性の条件下で、化合物I−8と式II−bで示される化合物とを反応させ、式I−aで示される化合物を形成させる工程、
    (各式中において、nとpはそれぞれ0〜2の間の整数を、
    XはO、NH、OCH、CH、又は化学結合を、
    は無置換、又は独立でハロゲン、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルキル基、ハロゲン置換または無置換のC−Cアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のC−Cシクロアルキルアルコキシ基、ハロゲン置換または無置換のアルコキシアルコキシ基からなる群から選ばれる1〜3個で置換されたアリール基を表す。前述アルコキシ基は、OCH、OCF、CHFO、CFCHO、MeOCHCHO、COCHCHO、CFCHOCHCHO、PrO、PrO、BuO、PrO、BuO又はBuOから選ばれる。)
    を含むことを特徴とする式I−aで示される化合物の製造方法。
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