JP5634830B2 - 周波数変換装置 - Google Patents

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本発明は、周波数変換装置に関し、特にテレビジョン放送信号を周波数変換するものに関する。
テレビジョン放送信号、例えば地上デジタル放送信号を受信し、その周波数を他の周波数に変換するアジャイル型の周波数変換装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、入力側ミキサに供給されたUHF帯の地上デジタルテレビジョン放送信号を、入力側ミキサに供給されている入力側局部発振信号によって中間周波信号に周波数変換し、これを出力側ミキサに供給し、出力側ミキサに供給されている出力側局部発振信号によってUHF帯の所望周波数の出力地上デジタルテレビジョン放送信号に変換している。
特開2007−295334号公報
このような技術では、第1中間周波信号の中心周波数を例えば57MHzとすることがある。これは、比較的安価なSAWフィルタを使用することが可能であるからである。この場合、出力側局部発振信号は、出力地上デジタルテレビジョン放送信号の中心周波数に対して57MHzを加算した値または減算した値となる。この第2局部発振信号が、漏洩して出力側ミキサの出力信号に含まれることがある。この第2局部発振信号を出力信号から除去しようとすると、出力地上デジタルテレビジョン放送信号の中心周波数と出力側局部発振信号との周波数が57MHzしか離れていないので、急峻な選択特性のフィルタを出力側ミキサの出力側に設けなければならず、高コストとなる。特にアジャイル型の周波数変換装置では、出力地上デジタルテレビジョン放送信号の中心周波数が工場出荷時に確定しておらず、様々な周波数のフィルタを準備しなければならない。例えば中間周波信号の中心周波数をGHz帯とすれば、急峻な特性のフィルタを使用する必要はないが、局部発振信号の位相雑音劣化や周波数偏差の影響を受けやすくなる。
本発明は、最終段に使用するミキサの出力側に設けるフィルタに緩やかな選択特性のものを使用することができ、かつ局部発振信号の位相雑音劣化や周波数偏差の影響を出力テレビジョン放送信号が受けにくい周波数変換装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の周波数変換装置は、入力された入力テレビジョン放送信号を、予め定められた中心周波数を持つ出力テレビジョン放送信号に周波数変換するものである。入力テレビジョン放送信号及び出力テレビジョン放送信号としては、共にUHF帯に中心周波数を持つものを使用することができる。第1周波数変換手段が、前記入力テレビジョン放送信号よりも周波数が低い第1中間周波信号に、第1局部発振信号によって前記入力テレビジョン放送信号を周波数変換する。第1中間周波信号は、例えばUHF帯またはVHF帯に中心周波数を持つものとすることができる。第1局部発振手段が、前記第1局部発振信号を、前記入力テレビジョン放送信号の中心周波数に対して前記第1中間周波信号の中心周波数を加算または減算した値の周波数のものとして、前記第1周波数変換手段に供給する。第1中間周波信号は、その中心周波数がVHF帯に存在するものとすることが望ましい。第2周波数変換手段が、前記第1中間周波信号よりも周波数の高く前記出力テレビジョン放送信号の中心周波数よりも低い第2中間周波信号に、第2局部発振信号によって前記第1中間周波信号を周波数変換する。第2中間周波信号は、入力テレビジョン放送信号と第1中間周波信号との間に中心周波数を有するものとすることもできる。或いは、入力テレビジョン放送信号よりも高い中心周波数を有するものとすることができる。但し、GHz帯とすることはない。第2局部発振手段が、前記第2局部発振信号を、前記第2中間周波信号の中心周波数に対して前記第1中間周波信号の中心周波数を加算または減算した値の周波数のものとして、前記第2周波数変換手段に供給する。第3周波数変換手段が、第3局部発振信号によって第2中間周波信号を前記出力テレビジョン放送信号に周波数変換する。第3局部発振手段が、前記第3局部発振信号を、前記出力テレビジョン放送信号の中心周波数に対して前記第2中間周波信号の中心周波数を加算または減算した値の周波数を持つものとし、前記第3周波数変換手段に供給する。前記第1乃至第3局部発振信号の周波数は、VHF帯乃至UHF帯に存在する。即ち、第1及び第2中間周波信号は、VHF帯乃至UHF帯に存在する。第3周波数変換手段の出力側に、前記出力テレビジョン放送信号を通過させるフィルタ手段が設けられている。
このように構成された周波数変換装置では、第3局部発振信号の周波数が、出力テレビジョン放送信号の中心周波数と第2中間周波信号の中心周波数だけ離れており、第2中間周波信号の中心周波数は、第1中間周波信号と入力テレビジョン放送信号との間の周波数、または入力テレビジョン放送信号よりも高い周波数であるので、出力テレビジョン放送信号と第3局部発振信号とは充分に離れており、第3周波数変換手段の出力信号に第3局部発振信号が含まれていても、特性が緩やかなフィルタを第3周波数変換手段の出力側に設けることによって第3局部発振信号を除去することができる。
前記入力テレビジョン放送信号はUHF帯に存在し、前記出力テレビジョン放送信号は、VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンドまたはUHF帯に存在し、第2中間周波信号はUHF帯に存在するものとすることができる。このように構成すると、第3局部発振信号は、充分に出力テレビジョン放送信号と周波数が離れたものとなり、第3周波数変換手段の出力側のフィルタは、選択特性の緩やかなものを確実に使用することができる。
さらに、前記第3の周波数変換手段の出力側に、前記VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びUHF帯用のフィルタをそれぞれ並列に接続することができる。このように構成すれば、第3局部発振手段の発振周波数を変換することによって、出力テレビジョン放送信号の中心周波数を、VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びUHF帯のいずれにも容易に変更することができる。
以上のように、本発明によれば、出力テレビジョン放送信号を出力する周波数変換手段の出力側に設けるフィルタに緩やかな選択特性のものを使用することができる。また、使用する局部発振信号の周波数をGHz帯とする必要がないので、出力テレビジョン放送信号が、局部発振信号の位相雑音劣化や周波数偏差の影響を受けにくい。
本発明の実施形態の周波数変換装置のブロック図である。 図1の周波数変換装置における各部の信号の周波数関係を示す図である。 従来の周波数変換装置における各部の信号の周波数関係を示す図である。 本発明関連技術による周波数変換装置のブロック図である。 図4の周波数変換装置における各部の信号の周波数関係を示す図である。
本発明の実施形態の周波数変換装置は、これに供給された入力テレビジョン放送信号、例えばUHF帯の所定チャンネルの入力地上デジタルテレビジョン放送信号を、複数の周波数帯、例えばUHF帯、VHF帯、ミッドバンド及びスーパーハイバンドのうち選択された周波数帯における予め定められた周波数に中心周波数を持つ出力チャンネルの出力テレビジョン放送信号、例えば出力地上デジタルテレビジョン放送信号に周波数変換するものである。入力地上デジタルテレビジョン放送信号及び出力地上デジタルテレビジョン放送信号のチャンネルが、例えばこの周波数変換装置の施工現場において設定されるものである。
この周波数変換装置は、入力端子2を有し、これに上述した入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1が供給される。入力端子2と基準電位点、例えば接地電位点との間には、不要な高周波成分を除去するための高周波阻止コイル3が接続されている。入力端子2に供給された入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1は、直流阻止コンデンサ4、周波数可変フィルタ(VF)6を介して増幅手段、例えば増幅器8に供給される。増幅器8で増幅された入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1は、ゲインコントローラ(GC)10、周波数可変フィルタ12を介して増幅器14に供給され、ここで増幅された後、周波数可変フィルタ16を介して、第1の周波数変換手段、例えば入力側ミキサ18に供給される。
周波数可変フィルタ6、12、16では、制御手段、例えばマイクロコンピュータ20からD/A変換器22を介して供給される選択周波数制御信号に基づいて、これら周波数可変フィルタ6、12、16の通過周波数帯が変更される。この選択周波数制御信号は、マイクロコンピュータ20に入出力チャンネル設定スイッチ24によって設定された入力地上デジタル放送信号のチャンネルに応じてマイクロコンピュータ20が生成する。選択周波数が制御された周波数可変フィルタ6、12、16によって、入力地上デジタル放送信号f1のイメージ信号が除去される。
入力側ミキサ18には、第1局部発振手段、例えば入力側局部発振回路26から第1局部発振信号1stLOが供給されている。入力側局部発振回路26は、電圧制御発振器26a及びPLL回路26bからなる。第1局部発振信号1stLOは、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1を、例えば中心周波数が57MHzと予め設定された第1中間周波信号fIF1に周波数変換できるように、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1に、57MHzを加算した値の周波数に設定されている。
この設定のために、マイクロコンピュータ20が、入出力チャンネル設定スイッチ24によって設定された入力地上デジタルテレビジョン放送信号のチャンネルに応じてPLL回路26bに分周比を設定している。また、PLL回路26bには基準信号発生回路28から基準信号が供給されている。このように第1局部発振信号1stLOの周波数が設定されているので、入力側ミキサ18によって、入力地上デジタルテレビジョン放送信号は、その周波数よりも低い第1中間周波信号fIF1にダウンコンバートされる。
この入力側ミキサ18の出力信号は、バンドパスフィルタ(BPF)30、増幅器32、SAWフィルタ34、増幅器36、SAWフィルタ38、増幅器40を介して分岐手段、例えば1分岐器42に供給される。バンドパスフィルタ30、SAWフィルタ34、38によって、第1中間周波信号fIF1以外の不要な信号が入力側ミキサ18の出力信号から除去される。また、第1中間周波信号fIF1は、増幅器36、40によって所定のレベルにまで増幅される。57MHz用のSAWフィルタ34、38には、市販品があり、高い選択性で第1中間周波信号fIF1のみを安価で抽出することができる。
1分岐器42によって分岐された第1中間周波信号fIF1は、増幅器44で増幅された後、レベル検出手段、例えば検波器(DET)46で検波される。その検波信号が比較手段、例えば比較器48において、予め定められたAGC基準信号と比較される。検波信号とAGC基準信号との差分を表すAGC制御信号を比較器48が発生し、これがゲインコントローラ10に供給され、検波信号の値がAGC基準信号に一致するように入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1のレベルが調整される。
1分岐器42の出力信号である第1中間周波信号fIF1は、ローパスフィルタ50を介して第2周波数変換手段、例えば中間側ミキサ52に供給される。中間側ミキサ52には、第2局部発振手段、例えば中間側局部発振回路54からの第2局部発振信号2ndLOも供給されている。中間側局部発振回路54は、電圧制御発振器54aとPLL回路54bとから構成され、基準信号発生回路28から基準信号が供給されている。中間側ミキサ52は、第1中間周波信号fIF1を、第2局部発振信号2ndLOによって、第1中間周波信号fIF1よりも高い周波数に中心周波数が予め設定された第2中間周波信号fIF2に周波数変換する。即ち、アップコンバートする。
第2中間周波信号fIF2の中心周波数は、出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcのチャンネルが、UHF帯及びスーパーハイバンドの場合には130MHzに予め設定され、VHF帯及びミッドバンドの場合、250MHzに予め設定されている。そのため、第2局部発振信号2ndLOの周波数は、第1中間周波信号fIF1の周波数57MHzに対して第2中間周波信号fIF2の中心周波数130MHzまたは250MHzを減算した値73MHzまたは193MHzとなる。入出力チャンネル設定スイッチ24によって設定された出力チャンネルの周波数帯(UHF帯かそれ以外の帯域か)に応じて、電圧制御発振器54aが73MHzまたは193MHzの第2局部発振信号2ndLOを発振するように、マイクロコンピュータ20からPLL回路54bに分周比が設定される。
中間側ミキサ52の出力信号は、並列に接続された2つの第2中間周波用バンドバスフィルタ56、58を介して増幅器60で増幅されて、第3周波数変換手段、例えば出力側ミキサ62に供給される。第2中間周波用バンドパスフィルタ56は、第2中間周波信号fIF2の中心周波数が130MHzの場合用のもので、第2中間周波用バンドパスフィルタ58は、第2中間周波信号fIF2の中心周波数が250MHzの場合用のものである。これら第2中間周波用バンドバスフィルタ56、58によって中間側ミキサ52の出力信号から不要な信号を除去して得られた第2中間周波信号fIF2が増幅器60で増幅されて、出力側ミキサ62に供給される。
出力側ミキサ62には、第3局部発振手段、例えば出力側局部発振回路64からの第3局部発振信号3rdLOも供給されている。出力側局部発振回路64も、電圧制御発振器64aとPLL回路64bとから構成され、基準信号発生回路28から基準信号が供給されている。出力側ミキサ62は、第2中間周波信号fIF2を、第3局部発振信号3rdLOによって出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcに周波数変換する。
第3局部発振信号3rdLOの周波数は、出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcの中心周波数に対して第2中間周波信号fIF2の中心周波数130MHzまたは250MHzを加算した値となる。PLL回路54bには、マイクロコンピュータ20から、入出力チャンネル設定スイッチ24によって設定された出力チャンネルに応じて電圧制御発振器64aが第3局部発振信号3rdLOを発振するようにPLL回路64bに分周比が設定される。
出力側ミキサ62の出力信号は、UHF帯用のバンドパスフィルタ66と周波数可変フィルタ68の直列回路と、ミッドバンド用バンドパスフィルタ70と、スーパーハイバンド用バンドパスフィルタ72と、VHF帯用バンドパスフィルタ74との並列回路を介して増幅器76に供給される。なお、周波数可変フィルタ68が通過させる周波数帯は、D/A変換器69を介してマイクロコンピュータ20によって変更される。
出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcがUHF帯の場合、UHF帯用バンドパスフィルタ66と可変フィルタ68とによって出力側ミキサ62の出力信号から不要信号が除去されて、増幅器76に供給される。出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcがミッドバンドの場合、ミッドバンド用バンドパスフィルタ70によって出力側ミキサ62の出力信号から不要信号が除去されて、増幅器76に供給される。出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcがスーパーハイバンドの場合、スーパーハイバンド用バンドパスフィルタ72によって出力側ミキサ62の出力信号から不要信号が除去されて、増幅器76に供給される。出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcがVHF帯の場合、VHF帯用バンドパスフィルタ74によって出力側ミキサ62の出力信号から不要信号が除去されて、増幅器76に供給される。
増幅器76の出力信号は、ゲインコントローラ78、減衰器(ATT)80を介して、フィルタの並列回路を介して増幅器82に供給される。この並列回路は、周波数可変フィルタ68と同様な周波数可変フィルタ68aと、減衰器84との直列回路と、ミッドバンド用バンドパスフィルタ70aと、スーパーハイバンド用バンドパスフィルタ72aと、VHF帯用バンドパスフィルタ74aからなる。周波数可変フィルタ68aは、周波数可変フィルタ68と同様にD/A変換器69を介してマイクロコンピュータ20から制御される。
増幅器76、ゲインコントローラ78及び増幅器82は、スケルチ信号(SQ)によって制御される。このスケルチ信号は、検波器46の検波信号を比較器86においてスケルチ基準信号と比較し、検波器46の検波信号がスケルチ基準信号よりも小さいときに発生される。
増幅器82の出力信号は、ハイパスフィルタ88と直流阻止コンデンサ90とを介して出力端子92に供給される。また出力端子92に外部から供給された直流+5Vの電圧が高周波阻止コイル94を介して、この周波数変換装置の各能動装置に供給され、これらを動作させている。
図2(a)は、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1、第1局部発振信号1stLO、第1中間周波信号fIF1の周波数関係を示したもので或る。同図(b)は、第1中間周波信号fIF1、第2中間周波信号fIF2、第2局部発振信号2ndLOの周波数関係を示したもので或る。同図(c)は、第2中間周波信号fIF2、出力地上デジタルテレビジョン放送信号fc、第3局部発振信号3rdLOの周波数関係を示したものである。出力地上デジタルテレビジョン放送信号の中心周波数を550MHzとしているので、第3局部発振信号の周波数は680MHzである。両者の間には第2局部発振信号fIF2の中心周波と同じ130MHzの差がある。
図3は、第1中間周波信号fIF1を直接に中心周波数が550MHzの出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcに周波数変換した場合の周波数関係を示したものである。この場合、局部発振信号LOは607MHzである。出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcと局部発振信号LOとの間には、第1中間周波信号fIF1の中心周波数と同じ周波数57MHzしか周波数差が無い。従ってミキサの出力信号に漏洩した局部発振信号LOを除去するためには、57MHzしか周波数差が無い局部発振信号を除去することができる比較的選択性の鋭いフィルタを、ミキサの出力側に使用する必要がある。
これに対し、この周波数変換装置のように第1中間周波信号fIF1を、それよりも周波数の高い第2中間周波信号に周波数変換した後に、第2中間周波信号を出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcに周波数変換すると、出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcとこれに対応する局部発振信号である第3局部発振信号3rdLOとの間には、周波数が高い第2中間周波信号の中心周波数に相当する周波数差がある。従って、図3に示した場合よりも約倍の周波数差があるので、UHF帯用のバンドパスフィルタ66、周波数可変フィルタ68、68a、ミッドバンド用バンドパスフィルタ70、70a、スーパーハイバンド用バンドパスフィルタ72、72a、VHF帯用バンドパスフィルタ74、74aに、インダクタンス及びコンデンサによって構成された緩やかな周波数特性のフィルタを使用しても、第3局部発振信号を出力側ミキサ62の出力信号から除去することができる。また、第1乃至第3局部発振信号は、いずれもGHz帯のものではないので、出力地上デジタルテレビジョン放送信号が、局部発振信号の位相雑音劣化や周波数偏差の影響を受けにくい。
本発明関連技術による周波数変換装置を図4及び図5に示す。第1の実施形態の周波数変換装置では、入力側ミキサ18、入力側局部発振回路26、中間側ミキサ52、中間側発振回路54、出力側ミキサ62、出力側発振回路64を使用して、3段階の周波数変換を行ったが、第2の実施形態の周波数変換装置では、図4に示すように、入力側ミキサ18、入力側局部発振回路26、出力側ミキサ62、出力側発振回路64を使用して、2段階の周波数変換を行っている。
図5(a)に示すように入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1の中心周波数が500MHzとすると、第1中間周波数fIF1の中心周波数は、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1よりも周波数の低い190MHzに設定され、第1局部発振信号1stLOは、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1の中心周波数と第1中間周波数fIF1の中心周波数とを加算した690MHzに設定されている。また、出力側局部発振回路64の第2局部発振信号の周波数は、同図(b)に示すように、出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcの中心周波数を、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1の中心周波数と同じ500MHzとすると、第1中間周波信号の中心周波数と出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcの中心周波数とを加算した値の周波数の690MHzとされている。他の構成は、第1の実施形態の周波数変換装置で同一であるので、詳細な説明は省略する。
この周波数変換装置では、第1中間周波信号を入力地上デジタルテレビジョン放送信号よりも低い周波数に周波数変換し、それよりも高い周波数の出力地上デジタルテレビジョン放送信号に周波数変換しているので、第2局部発振信号と出力地上デジタルテレビジョン放送信号との周波数差を大きくすることができる。その結果、インダクタンス及びコンデンサによって構成された緩やかな周波数特性のフィルタを、UHF帯用のバンドパスフィルタ66、周波数可変フィルタ68、68aに使用しても、第2局部発振信号を出力側ミキサ62の出力信号から除去することができる。また、第1及び第2局部発振信号は、いずれもGHz帯のものではないので、出力地上デジタルテレビジョン放送信号が、局部発振信号の位相雑音劣化や周波数偏差の影響を受けにくい。
上記の実施形態では、入力端子2に供給される入力地上デジタルテレビジョン放送信号が1波の場合について説明したが、複数波の入力地上デジタルテレビジョン放送信号を同時に入力端子2に供給し、同時に複数の入力地上デジタルテレビジョン放送信号を周波数変換することもできる。
上記の実施形態では、第1局部発振信号1stLOを入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1の中心周波数に、57MHzを加算した値としたが、入力地上デジタルテレビジョン放送信号f1の中心周波数から57MHzを減算した値を周波数に持つものとすることができる。同様に、第2局部発振信号2ndLOも、第2中間周波信号fIF2の中心周波数から第1中間周波信号fIF1の中心周波数を加算した値を周波数とするものとすることができるし、第3局部発振信号3rdLOも、出力地上デジタルテレビジョン放送信号fcの中心周波数から第2中間周波信号fIF2の中心周波数を減算した値を周波数とするものとすることができる。
上記の実施形態では、入力地上デジタルテレビジョン放送信号を、UHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びVHF帯のいずれかの出力地上デジタルテレビジョン放送信号に周波数変換するために、出力側ミキサ62の出力側にUHF帯用バンドパスフィルタ66、ミッドバンド用バンドパスフィルタ70、70a、スーパーハイバンド用バンドパスフィルタ72、72a、VHF帯用バンドパスフィルタ74、74aを設けたが、出力地上デジタルテレビジョン放送信号の周波数帯がUHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びVHF帯のいずれか1つに予め定められている場合には、その周波数帯用のバンドパスフィルタのみを設けることができる。
18 入力側ミキサ(第1周波数変換手段)
26 入力側局部発振回路(第1局部発振手段)
52 中間側ミキサ(第2周波数変換手段)
54 中間側発振回路(第2局部発振手段)
62 出力側ミキサ(第3周波数変換手段)
64 出力側発振回路(第3局部発振手段)

Claims (3)

  1. 入力された入力テレビジョン放送信号を、予め定められた中心周波数を持つ出力テレビジョン放送信号に周波数変換する周波数変換装置であって、
    前記入力テレビジョン放送信号よりも周波数が低い第1中間周波信号に、第1局部発振信号によって前記入力テレビジョン放送信号を周波数変換する第1周波数変換手段と、
    前記第1局部発振信号を、前記入力テレビジョン放送信号の中心周波数に対して前記第1中間周波信号の中心周波数を加算または減算した値の周波数のものとして、前記第1周波数変換手段に供給する第1局部発振手段と、
    前記第1中間周波信号よりも周波数が高く前記出力テレビジョン放送信号の中心周波数よりも低い第2中間周波信号に、第2局部発振信号によって前記第1中間周波信号を周波数変換する第2周波数変換手段と、
    前記第2局部発振信号を、前記第2中間周波信号の中心周波数に対して前記第1中間周波信号の中心周波数を加算または減算した値の周波数のものとして、前記第2周波数変換手段に供給する第2局部発振手段と、
    第3局部発振信号によって第2中間周波信号を前記出力テレビジョン放送信号に周波数変換する第3周波数変換手段と、
    前記第3局部発振信号を、前記出力テレビジョン放送信号の中心周波数に対して前記第2中間周波信号の中心周波数を加算または減算した値の周波数を持つものとし、前記第3周波数変換手段に供給する第3局部発振手段とを、
    具備し、前記第1乃至第3局部発振信号の周波数は、VHF帯乃至UHF帯に存在し、
    前記第3周波数変換手段の出力側に、前記出力テレビジョン放送信号を通過させるフィルタ手段が設けられている
    周波数変換装置。
  2. 請求項記載の周波数変換装置において、前記入力テレビジョン放送信号はUHF帯に存在し、前記出力テレビジョン放送信号は、VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンドまたはUHF帯に存在し、第2中間周波信号はUHF帯に存在する周波数変換装置。
  3. 請求項記載の周波数変換装置において、前記第3の周波数変換手段の出力側に、前記VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びUHF帯用のフィルタがそれぞれ並列に接続されている周波数変換装置。
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