JPH11243348A - 高周波信号の受信装置 - Google Patents

高周波信号の受信装置

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JPH11243348A
JPH11243348A JP4316898A JP4316898A JPH11243348A JP H11243348 A JPH11243348 A JP H11243348A JP 4316898 A JP4316898 A JP 4316898A JP 4316898 A JP4316898 A JP 4316898A JP H11243348 A JPH11243348 A JP H11243348A
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JP
Japan
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frequency
frequency signal
band
circuit
signal
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JP4316898A
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Shigeto Masuda
成人 升田
Kenji Itagaki
憲志 板垣
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョン放送の受信機などに好適に用い
られ、高周波信号を周波数変換して所望とする周波数の
中間周波信号を得るようにした受信装置21において、
NFの低下を招くことなく、相互変調妨害の抑制を図
る。 【解決手段】 FM帯域、VHFローチャネル帯域およ
びVHFハイチャネル帯域などの妨害信号に対応した中
心周波数fa,fb,fcをそれぞれ有するトラップフ
ィルタFa,Fb,Fcを設け、これらをPLL回路2
8のバンドスイッチに応答して切換回路23で選択的に
高周波信号段に接続するとともに、前記PLL回路28
から局部発振回路29へのチューニング電圧VT を用い
て遮断周波数を変化することができるLPF24を、前
記高周波信号段に接続する。したがって、選局チャネル
の帯域よりも上側および下側の帯域の成分のミキサ27
への侵入を抑えることができ、相互変調妨害による歪み
の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
などの高周波信号を受信するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来からのCATV(Cable Te
levision)放送の受信機における受信装置1の電気的構
成を示すブロック図である。この受信装置1は、受信高
周波信号を、一旦、該受信高周波信号の帯域よりも充分
高域側にアップコンバートし、イメージ周波数を高周波
信号帯域から追出し、これを中間周波フィルタで除去し
た後、ダウンコンバートするようにしたダブルコンバー
ジョン方式の受信装置である。
【0003】この受信装置1では、入力端子2に入力さ
れた受信高周波信号は、固定周波数のバンドパスフィル
タ(以下、BPFと略称する)3において、たとえば米
国では54〜806(MHz)の受信全周波数帯域成分
が抽出された後、図示しないフィードバック回路によっ
て自動的に利得が制御される増幅回路4によって所定レ
ベル範囲に制限され、さらに高周波増幅回路5で増幅さ
れて、第1のミキサ6に入力される。ミキサ6には、フ
ェイズロックループ(以下、PLLと略称する)回路7
によって、発振周波数が所望とする周波数に安定的に制
御される第1の局部発振回路8からの局部発振信号が入
力されている。前記局部発振信号の周波数fLO1 は、高
周波信号の周波数をfRFとし、作成すべき所定の周波数
帯域の第1の中間周波信号の周波数をfIF1 とすると
き、 fLO1 =fRF+fIF1 となるように、選局すべき放送局の周波数に対応して出
力される選局データ信号発生回路9からの選局データ信
号に応答して、前記PLL回路7によって制御される。
こうしてミキサ6からは、前記高周波信号がアップコン
バートされた周波数fIF1 の第1の中間周波信号が出力
される。
【0004】この第1の中間周波信号は、固定周波数の
BPF10において、選局チャネルの信号成分のみがフ
ィルタリング処理され、第1の中間周波増幅回路11で
増幅された後、再び固定周波数のBPF12で選局チャ
ネルの信号成分がフィルタリング処理されて、第2のミ
キサ13に入力される。中間周波フィルタを、前記BP
F10,12のように2段に分割することによって、少
ない挿入損失で、急峻なフィルタ特性を得ることができ
る。
【0005】同様に、第2のミキサ13では、BPF1
2からの第1の中間周波信号に対して、PLL回路14
によって、発振周波数が所望とする周波数に安定的に制
御される第2の局部発振回路15からの局部発振信号が
混合され、第2の中間周波信号が作成される。この第2
の中間周波信号の周波数fIF2 は、局部発振回路15か
らの局部発振信号の周波数をfLO2 とするとき、 fIF2 =fIF1 −fLO2 となる。すなわち、ミキサ13において、第1の中間周
波信号は、テレビジョン放送で規定されている周波数f
IF2 の第2の中間周波信号にダウンコンバートされる。
前記第2の中間周波信号の中心周波数fIF2Cは、たとえ
ば我国では57(MHz)であり、米国では44(MH
z)である。
【0006】前記第2の中間周波信号は、BPF16お
よび第2の中間周波増幅回路17によって、前記選局チ
ャネルの信号成分がフィルタリングおよび増幅された
後、出力端子18から出力され、後続の検波回路で検波
されて、映像および音声信号に復調される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た受信装置1は、前述のようにCATV放送用であり、
したがって入力端子2からの受信高周波信号は、各チャ
ネル間のレベルにあまり差が生じないように、所定のレ
ベル範囲となるように管理されている。このため、前述
のように受信全周波数帯域に対応したBPF3におい
て、受信周波数帯域外の成分は除去され、かつBPF1
0,12,16において、選局しているチャネル以外の
チャネル成分は除去される。また、CATV放送では、
妨害信号の混入する恐れも小さく、前記受信装置1は、
妨害信号の影響を受けることなく、選局したチャネルの
成分のみを忠実に抽出することができる。
【0008】しかしながら、この受信装置1を地上波の
テレビジョン放送の受信機に用いると、たとえば周波数
変調放送などのテレビジョン放送波の帯域外で、該放送
波のレベルよりも、たとえば数十dBも高い妨害信号が
受信高周波信号に混入することになり、固定周波数帯域
のBPF3では、前記妨害信号を充分に除去することが
できず、そのような妨害信号は、さらに後段のBPF1
0,12,16でも除去することができず、ミキサ6,
13で相互変調妨害による歪みを発生させてしまうとい
う問題がある。また、たとえばVHFチャネルとUHF
チャネルとのように、各選局チャネル間でのレベル差も
大きなものとなり、選局チャネルに対して隣接チャネル
のレベルがあまり大きくなると、前記BPF10,1
2,16でも前記隣接チャネル成分を除去することがで
きない。
【0009】この点、BPF3の遮断周波数を可変とす
ると、たとえば米国では54〜806(MHz)の前記
高周波信号の周波数fRFに対して、前記遮断周波数を1
0倍以上変化させる必要があり、選局チャネルによっ
て、通過帯域特性およびフィルタ減衰特性が大きく変化
してしまうとともに、そのような遮断周波数の大きな変
化を実現するためのバイアス回路などの構成が複雑にな
り、実用的でない。
【0010】一方、通過帯域が固定のフィルタを用い、
それを切換えるようにした構成が特開平7−15368
号公報で示されている。この従来技術では、第1および
第2の中間周波段の中間周波フィルタ(すなわち前記図
6では、BPF10,12;16)をそれぞれ複数種類
設け、それらを選択的に切換使用するようにした構成が
示されている。
【0011】しかしながら、このような構成では、高周
波の信号ラインに、直列に、各フィルタの前後合わせて
2つずつの切換スイッチが挿入されることになり、該切
換スイッチでの損失が大きく、雑音指数NF(Noise Fi
gure)が悪化するという問題がある。
【0012】本発明の目的は、NFの悪化を招くことな
く、妨害信号の影響を除去することができる高周波信号
の受信装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る高
周波信号の受信装置は、入力された受信高周波信号を、
周波数変換手段によって中間周波信号に変換する高周波
信号の受信装置において、受信すべき高周波信号に対す
る複数の妨害信号帯域にそれぞれ中心周波数を有し、相
互に並列に配置される複数のトラップフィルタと、前記
複数のトラップフィルタを、前記周波数変換手段の前段
側に選択的に接続する切換手段と、前記周波数変換手段
の前段側に介在され、遮断周波数を変化することができ
るローパスフィルタと、受信周波数帯域の切換えに連動
して、前記切換手段の切換え態様および前記ローパスフ
ィルタの遮断周波数を変化させる制御手段とを含むこと
を特徴とする。
【0014】上記の構成によれば、たとえばテレビジョ
ン放送の受信機において、周波数変調放送などの妨害信
号となる帯域にそれぞれ対応した複数のトラップフィル
タを設けておき、たとえばVHFローチャネル、VHF
ハイチャネルまたはUHFチャネルなどの受信周波数帯
域の切換えに連動して、制御手段が切換手段の切換態様
を制御して、1または複数のトラップフィルタによっ
て、妨害信号帯域の成分をバイパスして除去する。した
がって、NFの悪化を招くことなく、低周波側の妨害信
号を除去することができる。
【0015】また、これに対応して、高周波側は、前記
制御手段がローパスフィルタの遮断周波数を変化するこ
とによって、妨害信号を除去する。前記ローパスフィル
タの遮断周波数は、たとえば米国ではVHF帯域の選局
時には、UHF帯域を除去することができるように、該
UHF帯域の下限の周波数である470(MHz)とさ
れ、UHF帯域の選局時には、該UHF帯域の上限の周
波数である806(MHz)とされ、これによってロー
パスフィルタの周波数変化率を比較的小さくすることが
できる。
【0016】また、請求項2の発明に係る高周波信号の
受信装置では、前記制御手段は、前記周波数変換手段に
おける局部発振回路の発振周波数を、受信すべき高周波
信号の周波数に対応するように制御するチューニング電
圧を発生するフェイズロックループ回路であり、前記ロ
ーパスフィルタは、前記チューニング電圧に応答して前
記遮断周波数を変化することを特徴とする。
【0017】上記の構成によれば、前記ローパスフィル
タの周波数変化率が小さいことに着目して、フェイズロ
ックループ回路から、電圧制御発振回路などで実現され
る局部発振回路へ出力されるチューニング電圧をそのま
ま利用して、ローパスフィルタの遮断周波数の制御に用
いる。
【0018】したがって、前記遮断周波数を変化するた
めのバイアス電圧源を別途設ける必要がなく、構成を簡
略化することができる。
【0019】さらにまた、請求項3の発明に係る高周波
信号の受信装置では、前記制御手段は、前記周波数変換
手段における局部発振回路の発振周波数を、受信すべき
高周波信号の周波数に対応するように制御するフェイズ
ロックループ回路であり、前記切換手段の切換え態様
を、該フェイズロックループ回路内に元々設けられてい
るバンドスイッチによって制御することを特徴とする。
【0020】上記の構成によれば、前記請求項2と同様
に、特別な構成を設けることなく、既存のフェイズロッ
クループ回路をそのまま利用して、トラップフィルタの
切換制御を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0022】図1は、本発明の実施の一形態の受信装置
21の電気的構成を示すブロック図である。この受信装
置21は、地上波のテレビジョン放送の受信機の受信装
置として好適に用いられるダブルコンバージョン方式の
受信装置である。
【0023】この受信装置21では、入力端子22に入
力された受信高周波信号は、周波数変換の前に、まず切
換回路23によって高周波信号段に選択的に接続され、
低周波側の妨害信号となる帯域にそれぞれ中心周波数f
a,fb,fcを有するトラップフィルタFa,Fb,
Fcによって、該低周波側の妨害信号成分が除去され、
次にローパスフィルタ(以下、LPFと略称する)24
によって、高周波側の妨害信号となる帯域の成分が除去
される。
【0024】前記トラップフィルタFa,Fb,Fc
は、相互に並列に配置され、たとえば周波数変調放送の
帯域などの、受信すべき高周波信号に対して妨害信号と
なる帯域にそれぞれ中心周波数を有し、前記切換回路2
3によって、1または複数個が組合せられて、高周波信
号段に選択的に接続される。前記LPF24は、後述す
るように、その遮断周波数は可変とされている。
【0025】こうして、トラップフィルタFa,Fb,
FcおよびLPF24によって、選局されている帯域、
たとえばVHFローチャネルの帯域の高周波信号成分の
みが抽出され、該高周波信号成分は、図示しないフィー
ドバック回路によって自動的に利得が制御される増幅回
路25によって所定レベル範囲に制限され、さらに高周
波増幅回路26で増幅されて、第1のミキサ27に入力
される。ミキサ27には、電圧制御発振回路などで実現
され、PLL回路28からのチューニング電圧VT に応
答して、発振周波数が所望とする周波数に安定的に制御
される第1の局部発振回路29からの局部発振信号が入
力されている。前記局部発振信号の周波数fLO1 は、高
周波信号の周波数をfRFとし、作成すべき所定の周波数
帯域の第1の中間周波信号の周波数をfIF1 とすると
き、 fLO1 =fRF+fIF1 となるように、選局すべき放送局の周波数に対応して出
力される選局データ信号発生回路30からの選局データ
信号に応答して、前記PLL回路28によって制御され
る。こうしてミキサ27からは、前記高周波信号がアッ
プコンバートされた周波数fIF1 の第1の中間周波信号
が出力される。
【0026】この第1の中間周波信号は、固定周波数の
BPF31において、選局チャネルの信号成分のみがフ
ィルタリング処理され、第1の中間周波増幅回路32で
増幅された後、再び固定周波数のBPF33で選局チャ
ネルの信号成分がフィルタリング処理されて、第2のミ
キサ34に入力される。中間周波フィルタを、前記BP
F31,33のように2段に分割することによって、少
ない挿入損失で、急峻なフィルタ特性を得ることができ
る。
【0027】同様に、第2のミキサ34では、BPF3
3からの第1の中間周波信号に対して、PLL回路35
によって、発振周波数が所望とする周波数に安定的に制
御される第2の局部発振回路36からの局部発振信号が
混合され、第2の中間周波信号が作成される。この第2
の中間周波信号の周波数fIF2 は、局部発振回路36か
らの局部発振信号の周波数をfLO2 とするとき、 fIF2 =fIF1 −fLO2 となる。すなわち、ミキサ34において、第1の中間周
波信号は、テレビジョン放送で規定されている周波数f
IF2 の第2の中間周波信号にダウンコンバートされる。
前記第2の中間周波信号の中心周波数fIF2Cは、たとえ
ば我国では57(MHz)であり、米国では44(MH
z)である。
【0028】前記第2の中間周波信号は、BPF37お
よび第2の中間周波増幅回路38によって、前記選局チ
ャネルの信号成分がフィルタリングおよび増幅された
後、出力端子39から出力され、後続の検波回路で検波
されて、映像および音声信号に復調される。
【0029】図2は、前記PLL回路28の具体的構成
を示すブロック図である。前記選局データ信号発生回路
30からは、たとえば図3で示すような選局データ信号
が入力されており、この選局データ信号は、デコーダ4
1において、バンドスイッチデータと周波数データとに
デコードされる。前記バンドスイッチデータは、たとえ
ばVHFローチャネル、VHFハイチャネルおよびUH
Fチャネルなどの選局すべきチャネルの帯域を表すデー
タであり、このバンドスイッチデータはデコーダ41で
デコードされ、バンドスイッチ42に与えられる。バン
ドスイッチ42は、前記バンドスイッチデータに対応し
た切換制御信号Sa,Sb,Scを、それぞれ前記トラ
ップフィルタFa,Fb,Fcに個別的に対応する切換
回路23内のスイッチに与える。
【0030】こうして、たとえば前記VHFローチャネ
ル選局時には、前記周波数変調放送の帯域に対応したト
ラップフィルタFaが前記高周波信号段に接続されて、
該帯域の成分がバイパスされて除去され、またVHFハ
イチャネル選局時には、前記トラップフィルタFaとと
もに、前記VHFローチャネルの帯域に対応したトラッ
プフィルタFbも接続され、該VHFローチャネルの帯
域成分が前記高周波信号から除去される。同様に、UH
Fチャネルの選局時には、VHFハイチャネルに対応し
たトラップフィルタFcが前記高周波信号段に接続さ
れ、これによって該VHFハイチャネルの帯域成分が除
去される。
【0031】デコーダ41はまた、前記選局データ信号
の周波数データをデコードし、選局すべきチャネルの周
波数に対応した分周比をプログラマブル分周器43に設
定する。このプログラマブル分周器43には、前記局部
発振回路29からの第1の局部発振信号が入力されてお
り、このプログラマブル分周器43は、前記第1の局部
発振信号を設定された分周比で分周して、位相比較器4
4へ出力する。位相比較器44は、前記プログラマブル
分周器43からの出力と、水晶発振子などで実現される
基準信号発生器45からの基準信号とを比較し、両者の
位相差に対応した信号をループフィルタ46へ出力す
る。ループフィルタ46は、LPFなどで実現され、前
記位相比較器44からの出力の高周波成分を除去して、
直流の前記チューニング電圧VT を作成して、前記局部
発振回路29とLPF24とに出力する。
【0032】一方、前記LPF24は、たとえば図4で
示すように構成することができる。この例は、コイルL
1〜L7と、コンデンサC1〜C8と、可変容量ダイオ
ードD1〜D4と、バイアス抵抗R1〜R3とを備えて
構成されている。チューニング電圧印加端子51には、
前記チューニング電圧VT が与えられ、これによって入
力端子52と出力端子53との間の高周波信号ラインに
おける通過帯域が変化する。
【0033】図5(a)で示すように、前記チューニン
グ電圧VT を高くする程、可変容量ダイオードD1〜D
4の静電容量CD が小さくなる。前記チューニング電圧
Tは、選局すべきチャネルの周波数が高くなる程高く
なり、したがって、たとえばVHFローチャネルの選局
時には、図5(b)において参照符α1で示すように、
該LPF24の通過帯域は比較的低周波側であるのに対
して、たとえばUHFチャネルの選局時には、前記チュ
ーニング電圧VT が高くなって、該LPF24の通過帯
域は、参照符α2で示すように高周波側にシフトする。
【0034】このようにして、前記トラップフィルタF
a,Fb,FcおよびLPF24によって、高周波信号
から選局すべきチャネルの帯域成分のみを抽出し、残余
の妨害信号を、そのレベルが大きくても確実に除去し
て、ミキサ27へ入力することができ、該ミキサ27で
の相互変調妨害による歪みの発生を防止することができ
る。
【0035】また、トラップフィルタFa,Fb,Fc
は、高周波信号ラインに直列に介在されるのではなく、
並列に介在されて、トラップすべき周波数成分をバイパ
スして除去するので、切換回路23が設けられても、後
段側への高周波信号における該切換回路23での損失の
影響も生じることはない。
【0036】さらにまた、LPF24は、その遮断周波
数を変化させても、通過帯域特性およびフィルタ減衰特
性等の変化が小さく、また、周波数変化率も、前記遮断
周波数を、たとえば米国ではVHF帯域の選局時でUH
F帯域を除去するときには、UHF帯域の下限周波数で
ある470(MHz)程度とし、UHF帯域の選局時に
は、その上限周波数である806(MHz)とすること
によって、2倍程度に抑えることができ、前記チューニ
ング電圧VT の変化による可変容量ダイオードD1〜D
4の容量変化によって、充分に対応することができる。
【0037】このように、LPF24の遮断周波数の変
化に、PLL回路28から局部発振回路29へのチュー
ニング電圧VT を用いることによって、バイアス電圧発
生のための特別な構成を不要とすることができる。同様
に、切換回路23のスイッチング態様の切換えに、PL
L回路28のバンドスイッチ42を用いるので、新たな
構成を追加することなく、前記スイッチング態様の制御
を行うことができる。
【0038】なお、LPF24は、前記図4で示すよう
な構成に限らず、同様に、PLL回路28および選局デ
ータ信号も、それぞれ前記図2および図3で示す構成に
限らず、他の構成であってもよいことは言うまでもな
い。また、トラップフィルタFa,Fb,Fcは、2つ
または4つ以上設けられていてもよく、さらにまた、こ
のトラップフィルタFa,Fb,FcとLPF24と
が、ミキサ27の前段側の高周波信号段であれば、何れ
に挿入されていてもよい。また、トラップフィルタF
a,Fb,FcおよびLPF24は、上述のように、た
とえばVHFローチャネル、VHFハイチャネル等の選
局チャネルの帯域に対応して切換えられるだけでなく、
特定のチャネルに対応して切換えられてもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明に係る高周波信号の受信
装置は、以上のように、たとえばテレビジョン放送の受
信機において、周波数変調放送などの妨害信号となる帯
域にそれぞれ対応した複数のトラップフィルタを設けて
おき、たとえばVHFローチャネル、VHFハイチャネ
ルまたはUHFチャネルなどの受信周波数帯域の切換え
に連動して、1または複数のトラップフィルタを周波数
変換手段の前段側に選択的に接続し、低周波側の妨害信
号をバイパスして除去するとともに、前記周波数変換手
段の前段側に挿入したローパスフィルタの遮断周波数
を、前記受信周波数帯域の切換えに連動して変化するこ
とによって、高周波側の妨害信号を除去する。
【0040】それゆえ、NFの悪化を招くことなく、妨
害信号を除去することができる。また、前記ローパスフ
ィルタの遮断周波数は、たとえば米国ではVHF帯域の
選局時には、UHF帯域を除去することができるよう
に、該UHF帯域の下限の周波数である470(MH
z)とされ、UHF帯域の選局時には、該UHF帯域の
上限の周波数である806(MHz)とされ、これによ
ってローパスフィルタの周波数変化率を比較的小さくす
ることができる。
【0041】また、請求項2の発明に係る高周波信号の
受信装置は、以上のように、前記ローパスフィルタの周
波数変化率が小さいことに着目して、周波数変換手段に
おけるフェイズロックループ回路から局部発振回路へ出
力されるチューニング電圧をそのまま利用して、該ロー
パスフィルタの遮断周波数の制御に用いる。
【0042】それゆえ、前記遮断周波数を変化するため
のバイアス電圧源を別途設ける必要がなく、構成を簡略
化することができる。
【0043】さらにまた、請求項3の発明に係る高周波
信号の受信装置は、以上のように、前記複数のトラップ
フィルタの切換えを、前記周波数変換手段におけるフェ
イズロックループ回路内に元々設けられているバンドス
イッチによって行う。
【0044】それゆえ、前記請求項2と同様に、特別な
構成を設けることなく、既存のフェイズロックループ回
路をそのまま利用して、トラップフィルタの切換制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のテレビジョン放送の受
信機における受信装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1で示す受信装置に用いられるPLL回路の
具体的構成を示すブロック図である。
【図3】図1で示す受信装置において、選局チャネルを
制御するために用いられる選局データ信号の一構成例を
示す図である。
【図4】図1で示す受信装置におけるLPFの一構成例
を示す電気回路図である。
【図5】前記図4で示すLPFの動作を説明するための
グラフである。
【図6】従来技術のCATV放送の受信機における受信
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21 受信装置 23 切換回路(切換手段) 24 LPF 25 増幅回路 26 高周波増幅回路 27 ミキサ(周波数変換手段) 28 PLL回路(周波数変換手段、制御手段) 29 局部発振回路(周波数変換手段) 30 選局データ信号発生回路(制御手段) 31 BPF 32 中間周波増幅回路 33 BPF 34 ミキサ 35 PLL回路 36 局部発振回路 37 BPF 38 中間周波増幅回路 41 デコーダ 42 バンドスイッチ 43 プログラマブル分周器 44 位相比較器 45 基準信号発生器 46 ループフィルタ C1〜C8 コンデンサ D1〜D4 可変容量ダイオード Fa,Fb,Fc トラップフィルタ L1〜L7 コイル R1〜R3 バイアス抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された受信高周波信号を、周波数変換
    手段によって中間周波信号に変換する高周波信号の受信
    装置において、 受信すべき高周波信号に対する複数の妨害信号帯域にそ
    れぞれ中心周波数を有し、相互に並列に配置される複数
    のトラップフィルタと、 前記複数のトラップフィルタを、前記周波数変換手段の
    前段側に選択的に接続する切換手段と、 前記周波数変換手段の前段側に介在され、遮断周波数を
    変化することができるローパスフィルタと、 受信周波数帯域の切換えに連動して、前記切換手段の切
    換え態様および前記ローパスフィルタの遮断周波数を変
    化させる制御手段とを含むことを特徴とする高周波信号
    の受信装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記周波数変換手段にお
    ける局部発振回路の発振周波数を、受信すべき高周波信
    号の周波数に対応するように制御するチューニング電圧
    を発生するフェイズロックループ回路であり、前記ロー
    パスフィルタは、前記チューニング電圧に応答して前記
    遮断周波数を変化することを特徴とする請求項1記載の
    高周波信号の受信装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記周波数変換手段にお
    ける局部発振回路の発振周波数を、受信すべき高周波信
    号の周波数に対応するように制御するフェイズロックル
    ープ回路であり、前記切換手段の切換え態様を、該フェ
    イズロックループ回路内のバンドスイッチによって制御
    することを特徴とする請求項1または2記載の高周波信
    号の受信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6573949B1 (en) 1999-04-20 2003-06-03 Alps Electric Co., Ltd. Television signal receiving tuner with frequency-modulation broadcast-band attenuation circuit
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