JP5633191B2 - 周波数変換回路、周波数変換方法及び電子機器 - Google Patents

周波数変換回路、周波数変換方法及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、高周波信号或いはイメージ信号に局部発振信号を乗算して中間周波数の信号に変換する周波数変換回路等に関する。
スーパーへテロダイン方式の無線通信装置では、ミキサを用いて、高周波信号である受信信号に、装置内部の発振器で生成した局部発振信号(ローカル信号)を乗算(合成)して中間周波数の信号(IF信号)に変換(ダウンコンバート)する周波数変換が行われる。
この周波数変換を行うことで生じるイメージ信号(局部発振信号の周波数を中心として受信希望信号の周波数と対称の位置の周波数の信号)の除去として、例えばポリフェーズフィルタを用いた方法がある。具体的には、受信信号を移相(信号の位相を変化させること)して互いに位相が90度異なる2つの信号を生成し、それぞれに局部発振信号を乗算することで、受信信号を中間周波数の信号に変換するとともに、90度の位相差をもつ直交信号(I,Q信号)に変換し、変換した直交信号をポリフェーズフィルタに通過させることで、イメージ信号を除去(キャンセル)する。
イメージ信号の除去を良好に行うためには、位相差が正確に90度となるよう受信信号を移相する必要があるが、実際には、移相回路の回路素子のばらつきなどによって、位相差が正確に90度とならないことがある。そこで、特許文献1に開示されている移相回路では、入力された高周波信号を±45度移相した二つの出力信号の位相差が正確に90度となるよう、位相検出器によって移相器の可変抵抗が制御される。
特表2001−524770号公報
しかしながら、上述の特許文献1の移相回路では、回路動作中、常に位相検出器を動作させて移相器の可変抵抗を可変制御するため、位相検出器の動作による電力消費が生じるという問題がある。
ところで、IF信号への周波数変換を行う場合には、受信信号の周波数から中間周波数だけ離れた周波数の局部発振信号を用いるのが一般的である。しかし、受信信号が高周波になればなるほど、局部発振信号も高周波となるため、局部発振器の電力消費が大きくなる。そこで、局部発振器の電力消費を低減させるため、必要な局部発振信号の周波数の1/Nの発振周波数の局部発振器を用いて、受信信号の周波数と局部発振信号の第N高調波との差周波数の信号を得るサブハーモニックミキサを用いる方式が知られている。
サブハーモニックミキサを用いた周波数変換回路では、消費電力を低減しつつ、充分なイメージ信号の除去をするため、移相器を使用しないウェーバー型回路やハートレイ形回路が用いられる。この場合、局部発振信号の直交信号(I,Q信号)を用いるが、この直交信号は、局部発振器の発振信号を分周して作るため、局部発振器の発振周波数を必要な局部発振信号の周波数の2倍以上に設定する必要があり、結局、局部発振器の消費電力が増大する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、サブハーモニックミキサを用いた周波数変換回路において、充分なイメージ信号の除去を行いつつ、消費電力の低減を図ることを目的としている。
上記課題を解決するための第1の形態は、高周波信号に局部発振信号を乗算して、前記高周波信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換回路であって、前記高周波信号を移相することによって、第1高周波信号、及び、前記第1高周波信号との位相差が90度となる第2高周波信号を生成する移相部と、前記第1高周波信号に、前記局部発振信号を乗算する第1ミキサ部と、前記第2高周波信号に、前記局部発振信号を乗算する第2ミキサ部と、前記第1ミキサ部の出力信号から、前記中間周波数の信号成分を抽出する第1フィルタ部と、前記第2ミキサ部の出力信号から、前記中間周波数の信号成分を抽出する第2フィルタ部と、前記第1フィルタ部及び前記第2フィルタ部それぞれの出力信号からイメージ信号を除去するイメージ信号除去回路部と、所定のタイミングで、前記イメージ信号除去回路部の出力信号に基づいて、前記移相部による高周波信号の移相量を調整する移相量調整部とを備えた周波数変換回路である。
また、他の形態として、高周波信号に局部発振信号を乗算して、前記高周波信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換方法であって、前記高周波信号を移相することによって、第1高周波信号、及び、前記第1高周波信号との位相差が90度となる第2高周波信号を生成することと、前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号それぞれに、前記局部発振信号を乗算することと、前記乗算された信号それぞれから、前記中間周波数の信号成分を抽出することと、前記抽出された信号それぞれからイメージ信号を除去することと、前記除去後の信号に基づいて、前記第1高周波信号及び第2高周波信号を生成する際の高周波信号の移相量を調整することとを含む周波数変換方法を構成することとしても良い。
この第1の形態等によれば、高周波信号を移相して位相差が90度となる第1高周波信号及び第2高周波信号を生成し、その第1高周波信号及び第2高周波信号それぞれに局部発振信号を乗算して中間周波数の信号に変換する周波数変換において、変換した中間周波数の信号成分からイメージ信号を除去した後の信号をフィードバックして、先の第1高周波信号及び第2高周波信号を生成する際の高周波信号の移相量が調整される。これにより、移相部を実現する回路素子のばらつきの影響を受けることなく、充分なイメージ信号の除去が実現される。更に、移相量の調整は、所定時間間隔などの所定にタイミングで行うため、周波数変換回路の動作中、常に行う必要が無く、消費電力の低減を図ることができる。
第2の形態として、第1の形態の周波数変換回路であって、前記第1フィルタ部は、前記第1ミキサ部の出力信号から、前記第1高周波信号の周波数と前記局部発振信号の高調波の周波数との差である周波数の信号を、前記中間周波数の信号として抽出し、前記第2フィルタ部は、前記第2ミキサ部の出力信号から、前記第2高周波信号との周波数と前記局部発振信号の高調波の周波数との差である周波数の信号を、前記中間周波数の信号として抽出する周波数変換回路を構成しても良い。
この第2の形態等によれば、位相差が90度となる第1高周波信号及び第2高周波信号それぞれに局部発振信号を乗算した信号それぞれから、高周波信号の周波数と局部発振信号の高調波の周波数との差である周波数の信号が、中間周波数の信号として抽出される。つまり、いわゆる、サブハーモニックミキサを用いた周波数変換回路を実現でき、局部発振信号を生成する局部発振器の発振周波数を低くして消費電力の更なる低減を図れる。
第3の形態として、第1又は第2の形態の周波数変換回路であって、前記移相量調整部は、前記移相部による移相量を徐々に変化させながら、前記イメージ信号除去回路部の出力信号のノイズフロアが最小となる移相量に調整する周波数変換回路を構成しても良い。
この第3の形態等によれば、高周波信号に対する移相量の調整は、高周波信号の移相量を徐々に変化させながら、イメージ信号の除去後の信号のノイズフロアが最小となる移相量にすることで実現される。
第4の形態として、第1又は第2の形態の周波数変換回路であって、前記イメージ信号を生成するイメージ信号生成部と、前記移相部が移相する信号を、前記高周波信号及び前記イメージ信号の何れかに切り替える信号切替部とを更に備え、前記信号切替部により前記イメージ信号に切り替えられた場合には、前記移相部が、前記イメージ信号生成部によって生成されたイメージ信号を移相することによって、第1イメージ信号、及び、前記第1イメージ信号との位相差が90度となる第2イメージ信号を生成し、前記第1ミキサ部が、前記第1イメージ信号に前記局部発振信号を乗算し、前記第2ミキサ部が、前記第2イメージ信号に前記局部発振信号を乗算し、前記移相量調整部が、前記移相部による移相量を徐々に変化させながら、前記イメージ信号除去回路部の出力信号のレベルが最小となる移相量に調整する周波数変換回路を構成しても良い。
この第4の形態等によれば、
高周波信号に対する移相量の調整は、高周波信号から、回路内で生成したイメージ信号に切り替えて、このイメージ信号を移相して位相差が90度となる第1イメージ信号及び第2イメージ信号を生成し、イメージ信号の移相量を徐々に変化させながら、イメージ信号の除去後の信号のレベルが最小となる移相量を判断することで実現される。つまり、イメージ信号が最大限に除去されるときの移相量を判断することができる。
また、第5の形態として、第1〜第4の何れかの形態の周波数変換回路であって、前記移相部は、抵抗及びコンデンサを含むRCフィルタを有し、前記移相量調整部は、前記抵抗値、及び、前記コンデンサ容量の少なくとも何れかを可変することで、前記移相量を調整する周波数変換回路を構成しても良い。
また、第6の形態として、第1〜第5の何れかの形態の周波数変換回路であって、前記高周波信号は、測位用衛星が発信する衛星信号である周波数変換回路を構成しても良い。
更に、第8の形態として、第1〜第6の何れかの形態の周波数変換回路を有する電子機器を構成しても良い。
GPS受信装置の構成図。 周波数変換部の構成図。 タイミングテーブルのデータ構成例。 ベースバンド部が実行する処理のフローチャート。 周波数変換回路の他の構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下では、本発明を、測位用衛星の一種であるGPS(Global Positioning System)衛星から発信されているGPS衛星信号を受信するGPS受信装置に適用した場合を説明するが、本発明の適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[構成]
図1は、本実施形態におけるGPS受信装置1のブロック構成図である。図1に示すように、GPS受信装置1は、GPSアンテナ10と、RF(Radio Frequency)受信回路部20と、ベースバンド部40(移相量調整部)とを備えて構成される。
GPSアンテナ10は、測位用衛星の一種であるGPS衛星から発信されているGPS衛星信号を含むRF信号を受信する。なお、GPS衛星信号は、GPS衛星毎に異なる拡散符号の一種であるPRN(Pseudo Random Noise)コードで直接スペクトラム拡散方式により変調された1.57542[GHz]の通信信号である。PRNコードは、コード長1023チップを1フレームとする繰り返し周期1[ms]の疑似ランダム雑音符号である。
RF受信回路部20は、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ21と、LNA(Low Noise Amplifier)22と、周波数変換部30と、増幅部23と、ADC(Analog to Digital Converter)24とを有する。
SAWフィルタ21は、バンドパスフィルタであり、GPSアンテナ10で受信されたRF信号(受信信号、高周波信号)に対して、所定帯域の信号を通過させ帯域外の周波数成分を遮断する。LNA22は、低雑音アンプであり、SAWフィルタ21から出力されたRF信号を増幅する。
周波数変換部30は、LNA22から出力されたRF信号に、その周波数FRFの略1/Nの周波数FLoの局部発振信号Loを合成して、該RF信号を周波数|FRF−FLo×N|の中間周波数信号(IF信号)に変換するサブハーモニック方式の周波数変換を行う。但し、「N」は1以上の整数である。また、この周波数変換部30とベースバンド部40とによって「周波数変換回路」を構成する。
増幅部23は、周波数変換部30から出力されたIF信号を増幅する。ADC24は、増幅部23から出力されたアナログ信号であるIF信号を、デジタル信号に変換する。
図2は、周波数変換部30のブロック構成図である。図2に示すように、周波数変換部30は、位相シフト回路31(移相部)と、差動増幅回路32a,32bと、PLL(Phase Locked Loop)33と、ミキサ34a,34b(第1ミキサ部、第2ミキサ部)と、LPF(Low Pass Filter)35a,35b(第1フィルタ部、第2フィルタ部)と、PPF(ポリフェーズフィルタ)36(イメージ信号除去回路部)とを有する。
位相シフト回路31は、入力されるRF信号の位相を変換し、その位相差が90度となる一対の位相差受信信号(直交信号)RF1,RF2(第1高周波信号、第2高周波信号)を生成する。この位相シフト回路31は、RCフィルタ(HPF(High Pass Filter)及びLPF)によって実現される。すなわち、抵抗R1及びコンデンサC1を有して構成されるLPFは、入力されるRF信号の位相を45度遅らせた信号RF1を生成し、抵抗R2及びコンデンサC2を有して構成されるHPFは、入力されるRF信号の位相を45度進めた信号RF2を生成する。ここで、抵抗R2は可変抵抗であり、その抵抗値はベースバンド部40によって可変制御される。
差動増幅回路32a,32bは、位相シフト回路31から出力された信号RF1,RF2それぞれを、差動形式の信号に変換する。すなわち、差動増幅回路32aは、信号RF1の差動信号(原信号RF1及びその反転信号RF1)を生成し、差動増幅回路32bは、信号RF2の差動信号(原信号EF2及びその反転信号RF2)を生成する。
PLL33は、受信されるRF信号の周波数FRFの略1/Nの周波数FLoの局部発振信号Loを生成する。より具体的には、|FRF−FLo×N|=中間周波数FIF、を満たす周波数FLoでなる局部発振信号Loを生成する。GPS受信装置1では、GPS衛星信号という1波のみを受信するため、PLL33が生成する信号も1波のみで良い。このため、高精度の周波数を、少ない電力消費で生成することができる。
ミキサ34a,34bは、差動増幅回路32a,32bそれぞれから出力された信号に対して、PLL33によって生成された局部発振信号Loを乗算(合成)する。このミキサ34a,34bは、例えば、ギルバート・セル・ミキサで実現される。すなわち、ミキサ34aは、差動増幅回路32aから出力された信号RF1の差動信号(原信号RF1及び反転信号RF1)それぞれに、局部発振号信号Loを乗算(合成)した信号(I信号)を生成する。また、ミキサ34bは、差動増幅回路32bから出力された信号RF2の差動信号(原信号RF2及び反転信号RF2)それぞれに、局部発振信号Loを乗算(合成)した信号(Q信号)を生成する。
また、ミキサ34a,34bは、サブハーモニックミサとして用いるため、このミキサ34a,34bそれぞれから出力される信号(I,Q信号)には、RF信号と局部発振信号Loの第N高調波との差である周波数|FRF−FLo×N|の信号が含まれている。
LPF35a,35bは、それぞれ、ミキサ34a,34bから出力される信号に対して、RF信号と局部発振信号Loの第N高調波との差である周波数|FRF−FLo×N|の成分を含む低帯域の信号を通過させ、帯域外の周波数成分を遮断する。このLPF35a,35bにより、ミキサ34a,34bそれぞれの出力信号から希望のIF信号が抽出される。すなわち、LPF35aによってIF信号の同相成分信号(I信号)が抽出され、LPF35bによってIF信号の直交成分信号(Q信号)が抽出される。
PPF36は、LPF35a,35bから出力されたIF信号からイメージ信号を除去する。このPPF36は、4相のRCフィルタであり、位相が90度ずつずれた4つの信号が入力される。すなわち、LPF35aからI信号の差動信号I,Iが入力され、LPF35bからQ信号の差動信号Q,Qが入力される。
図1に戻り、ベースバンド部40は、RF受信回路部20から出力されたIF信号に対する相関処理を行って、GPS衛星信号を捕捉し、データを復号して航法メッセージや時刻情報を取り出し、疑似距離の算出演算や測位演算を行う。
また、ベースバンド部40は、RF受信回路部20から出力されるIF信号(デジタル信号)をもとに、RF受信回路部20におけるイメージ信号の除去効果が最大となるよう、位相シフト回路31における可変抵抗R2を制御する移相量調整処理を行う。具体的には、例えば図3に一例を示すタイミングテーブル100で定められた実行タイミングとなると、可変抵抗R2の抵抗値を、例えば、現在の抵抗値を中心とした所定範囲内で徐々に変化させるとともに、可変抵抗R2を変化させている間、RF受信回路部20から出力されるIF信号(デジタル信号)のノイズフロア(雑音の最低レベル)を測定する。GPS受信装置1は、周波数が決まったGPS衛星信号という1波のみを受信するため、IF信号のノイズフロアの周波数は予め決まる。このノイズフロアの周波数における信号強度を検出することで、IF信号のノイズフロアを測定する。そして、測定したノイズフロアが最も小さくなるときの可変抵抗R2の抵抗値に、可変抵抗R2を変更・設定する。
図4は、ベースバンド部40における処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図4では、本実施形態の特徴である位相シフト回路31の移相量調整に関する処理のみを示している。
図4に示すように、先ず、タイミングテーブル100で定められた実行タイミングとなったか否かを判断し、実行タイミングでないならば(ステップS1:NO)、実行タイミングとなるまで待機する。実行タイミングとなったならば(ステップS1:YES)、移相量調整処理を行う(ステップS3)。この移相量調整処理では、位相シフト回路31における可変抵抗R2の抵抗値を、現在の抵抗値を中心とした所定範囲で変化させるとともに、RF受信回路部20から出力されるIF信号のノイズフロアを測定し、測定したノイズフロアが最小となる抵抗値を判断する。その後、移相量調整処理において最適と判断した抵抗値に、可変抵抗R2を再設定する(ステップS5)。その後、ステップS1に戻り、同様の処理を繰り返す。
[作用・効果]
このように、本実施形態のGPS受信装置1では、所定タイミングで、位相シフト回路31における移相量の調整が行われる。具体的には、位相シフト回路31の可変抵抗R2の抵抗値を、例えば、現在の抵抗値を中心とする所定範囲内で徐々に変化させるとともに、そのときのRF受信回路部20から出力されるIF信号のノイズフロアが最小となる可変抵抗R2の抵抗値が判断される。そして、可変抵抗R2が、その判断された抵抗値に変更・設定される。これにより、充分なイメージ信号の除去が実現されるとともに、PLL33の発振周波数を局部発振信号Loの周波数とすれば良いため、消費電力の効果的な低減を図れる。
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)可変抵抗R2
例えば、上述の実施形態では、位相シフト回路31における抵抗R2を可変抵抗としてその抵抗値を変化させることにしたが、抵抗R1を可変抵抗としても良いし、或いは、コンデンサC1,C2の何れかを可変コンデンサとしても良い。
また、上述の実施形態では、抵抗R2を可変抵抗としその抵抗値を可変することにしたが、複数の抵抗を並列接続して全体として抵抗R2となる抵抗部を構成し、接続する抵抗を切り替えることで、全体の抵抗値を可変することにしても良い。なお、抵抗R1、或いは、コンデンサC1,C2それぞれについても同様に、抵抗部やコンデンサ部を構成しても良い。
(B)移相量の調整
また、RF受信回路部20で除去したいイメージ周波数の信号(イメージ信号)を生成し、このイメージ信号を、受信信号に替えてRF受信回路部20に入力したときの出力信号の信号レベルが最小となる抵抗R2の抵抗値を判断することにしても良い。
具体的には、図5に示すように、周波数変換部30が、更に、逓倍器37(イメージ信号生成部)と、切替スイッチ38(信号切替部)とを備えるように構成する。なお、図5において、上述の周波数変換部30(図2参照)と同一の構成要素については同符号を伏し、詳細な説明を省略する。
逓倍器37は、PLL33により生成された局部発振信号Loを逓倍/分周し、除去したいイメージ周波数の信号(イメージ信号)を生成する。
切替スイッチ38は、SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチであり、入力側は、LNA22の出力端子、或いは、逓倍器37の出力端子に切替可能に接続され、出力側は、位相シフト回路31の入力端子に接続されている。この切替スイッチ38の切り替えは、ベースバンド部40によって制御される。すなわち、移相量の調整を行わないとき(通常時)はLNA22側に接続され、移相量の調整を行うときは逓倍器37側に接続される。
そして、ベースバンド部40は、移相量調整処理では、先ず、切替スイッチ38の入力を逓倍器37側に切り替える。次いで、位相シフト回路31の可変抵抗R2の抵抗値を徐々に変化させ、このときの周波数変換部30からの出力信号の信号レベルが最小となる可変抵抗R2の抵抗値を判断する。そして、可変抵抗R2を、判断した抵抗値に変更・設定する。その後、切替スイッチ38の入力を、GPSアンテナ10側に切り替える。
また、この場合も同様に、抵抗R2ではなく、抵抗R1を可変抵抗としても良いし、或いは、コンデンサC1,C2の何れかを可変コンデンサとしても良い。更に、抵抗R1,Rを、複数の抵抗を並列接続した抵抗部として構成しても良いし、コンデンサC1,C2を、複数のコンデンサを直列接続したコンデンサ部として構成しても良い。
(C)移相量調整処理の実行タイミング
また、上述の実施形態では、タイミングテーブル100(図3参照)で定められる移相量調整処理の実行タイミングは、「GPS受信装置1の起動時、及び、起動から15分間隔」としたが、「起動時」のみとしても良いし、実行間隔は15分間隔に限らず何分間隔でも良いし、更には、例えば、「起動時、起動から30分後、45分後」といったように、実行間隔を一定としなくとも良い。
(D)適用例
また、本発明は、GPS受信装置のほか、パーソナル・コンピュータ等の各種電子機器に適用することが可能である。
1 GPS受信装置、10 GPSアンテナ、20 RF受信回路部、
21 SAWフィルタ、22 LNA、23 増幅部、24 ADC、
30 周波数変換部、31 位相シフト回路、32a,32b 差動増幅回路、
33 PLL、34a,34b ミキサ、35a,35b LPF、36 PPF、
37 逓倍器、38 切替スイッチ、40 ベースバンド部

Claims (7)

  1. 高周波信号に局部発振信号を乗算して、前記高周波信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換回路であって、
    前記高周波信号を移相することによって、第1高周波信号、及び、前記第1高周波信号との位相差が90度となる第2高周波信号を生成する移相部と、
    前記第1高周波信号に、前記局部発振信号を乗算する第1ミキサ部と、
    前記第2高周波信号に、前記局部発振信号を乗算する第2ミキサ部と、
    前記第1ミキサ部の出力信号から、前記中間周波数の信号成分を抽出する第1フィルタ部と、
    前記第2ミキサ部の出力信号から、前記中間周波数の信号成分を抽出する第2フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部及び第2フィルタ部それぞれの出力信号からイメージ信号を除去するイメージ信号除去回路部と、
    前記イメージ信号除去回路部の出力信号に基づいて、前記移相部による高周波信号の移相量を調整する移相量調整部であって、前記移相部による移相量を徐々に変化させながら、前記イメージ信号除去回路部の出力信号のノイズフロアが最小となる移相量に調整する移相量調整部と、
    を備えた周波数変換回路。
  2. 高周波信号に局部発振信号を乗算して、前記高周波信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換回路であって、
    前記高周波信号を移相することによって、第1高周波信号、及び、前記第1高周波信号との位相差が90度となる第2高周波信号を生成する移相部と、
    前記第1高周波信号に、前記局部発振信号を乗算する第1ミキサ部と、
    前記第2高周波信号に、前記局部発振信号を乗算する第2ミキサ部と、
    前記第1ミキサ部の出力信号から、前記中間周波数の信号成分を抽出する第1フィルタ部と、
    前記第2ミキサ部の出力信号から、前記中間周波数の信号成分を抽出する第2フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部及び第2フィルタ部それぞれの出力信号からイメージ信号を除去するイメージ信号除去回路部と、
    前記イメージ信号除去回路部の出力信号に基づいて、前記移相部による高周波信号の移相量を調整する移相量調整部と、
    前記イメージ信号を生成するイメージ信号生成部と、
    前記移相部が移相する信号を、前記高周波信号及び前記イメージ信号の何れかに切り替える信号切替部と、
    を備え
    前記信号切替部により前記イメージ信号に切り替えられた場合には、
    前記移相部が、前記イメージ信号生成部によって生成されたイメージ信号を移相することによって、第1イメージ信号、及び、前記第1イメージ信号との位相差が90度となる第2イメージ信号を生成し、
    前記第1ミキサ部が、前記第1イメージ信号に前記局部発振信号を乗算し、
    前記第2ミキサ部が、前記第2イメージ信号に前記局部発振信号を乗算し、
    前記移相量調整部が、前記移相部による移相量を徐々に変化させながら、前記イメージ信号除去回路部の出力信号のレベルが最小となる移相量に調整する、
    周波数変換回路。
  3. 前記移相部は、抵抗及びコンデンサを含むRCフィルタを有し、
    前記移相量調整部は、前記抵抗値、及び、前記コンデンサ容量の少なくとも何れかを変更することで、前記移相量を調整する、
    請求項1又は2に記載の周波数変換回路。
  4. 前記高周波信号は、測位用衛星が発信する衛星信号である、
    請求項1〜の何れか一項に記載の周波数変換回路。
  5. 高周波信号に局部発振信号を乗算して、前記高周波信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換方法であって、
    前記高周波信号を移相することによって、第1高周波信号、及び、前記第1高周波信号との位相差が90度となる第2高周波信号を生成することと、
    前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号それぞれに、前記局部発振信号を乗算することと、
    前記乗算された信号それぞれから、前記中間周波数の信号成分を抽出することと、
    前記抽出された信号それぞれからイメージ信号を除去することと、
    前記除去後の信号に基づいて、前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号を生成する際の高周波信号の移相量を調整することであって、前記移相量を徐々に変化させながら、前記除去後の信号のノイズフロアが最小となる移相量に調整することと、
    を含む周波数変換方法。
  6. 高周波信号に局部発振信号を乗算して、前記高周波信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換方法であって、
    前記高周波信号を移相することによって、第1高周波信号、及び、前記第1高周波信号との位相差が90度となる第2高周波信号を生成することと、
    前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号それぞれに、前記局部発振信号を乗算することと、
    前記乗算された信号それぞれから、前記中間周波数の信号成分を抽出することと、
    前記抽出された信号それぞれからイメージ信号を除去することと、
    前記除去後の信号に基づいて、前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号を生成する際の高周波信号の移相量を調整することと、
    前記イメージ信号を生成することと、
    前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号を生成する際に移相する信号を、前記高周波信号及び前記イメージ信号の何れかに切り替えることと、
    を含み、
    前記切り替えによって前記イメージ信号に切り替えられた場合に、
    前記第1高周波信号及び前記第2高周波信号が、第1イメージ信号、及び、前記第1イメージ信号との位相差が90度となる第2イメージ信号となり、
    前記移相量を調整することが、前記移相量を徐々に変化させながら、前記除去後の信号のレベルが最小となる移相量に調整することとなる、
    周波数変換方法。
  7. 請求項1〜の何れか一項に記載の周波数変換回路を有する電子機器。
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