JP5629508B2 - シート折り装置 - Google Patents
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Description
本発明に係わるシート折り装置Bは、画像形成装置A或いは後処理装置Cに内蔵されるか、これらとは別に独立した装置(スタンドアロン構成)として構成する。図示のものは画像形成装置Aと後処理装置Cとの間にオプションユニットとして配置されている。
図2に示すように装置ハウジング29には第1搬送経路(以下「第1経路」という)32が搬入口30と搬出口31との間に配置されている。この経路は図示のように直線経路で水平方向に配置しても、或いは曲線経路で構成しても、垂直方向に配置することもいずれも可能である。この第1経路32は上述したように搬入口30からのシートを折り処理することなく搬出口31に案内する。
上述した第1経路32と第2経路33の交差部Kには経路切換手段63が配置されている。図3に従ってこの経路切換手段63を説明すると、搬出ローラ62aの支軸62xに揺動可能に軸支持されたガイド部材で第1経路32から送られるシートを第1スイッチバックパス34に案内(同図実線)するか、搬出口31に案内(同図破線)するか、その径路を切り換える。
図2及び図3に示すように、第2経路33には折りローラ対から構成される折りローラ機構が配置されている。第1経路32と第2経路33の交差部Kには第1ローラ41bと第2ローラ49と第3ローラ50が互いに圧接するように配置されている(図3参照)。
上述のように3つのローラ(41b、49、50)で構成される折ローラには、その第1ニップ部Np1に一次折り偏向手段53が、第2ニップ部Np2に二次折り偏向手段54が配置されている(図3参照)。
上記一次折り偏向手段53の構成を図4に示す。この一次折り偏向手段53は、従動ローラ53aと、湾曲ガイド53bと、昇降部材53cで構成されている。同図のように従動ローラ53aは昇降部材53cに回動可能に支持され、湾曲ガイド53bは一体に取り付けられている。
次に前述の一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54の駆動機構について説明する。図4に示すように一次折り偏向手段53は、所定ストロークで上下動する昇降部材53cに従動ローラ53aと湾曲ガイド53bが支持されている。この昇降部材53cには支軸85xを中心に揺動可能な作動レバー85aが係合するように設けられている。つまりガイドレール(不図示)で装置フレームに昇降自在に支持されている昇降部材53cにはカム溝53dが設けられ、このカム溝53dに作動レバー85aの先端が係合するように配置されている。
上記第1経路32、第2経路33のシート搬送機構を図2及び図3に従って説明する。第1経路32には搬入口(搬入部)30に搬入ローラ対40が配置され、装置外部から送られたシートを搬入する。第1経路32と第2経路33の交差部Kと搬入ローラ対40の間に給紙搬送ローラ対41が配置されている。図示の給紙搬送ローラ対41は第1ローラ41bと、これに圧接したピンチローラ41aで構成されている。
上述の第1経路32には、図2に示すようにシートの端縁を検出する第1センサS1が配置され、第1スイッチバックパス34に搬入するシートの端縁(先端及び後端)を検出する。また第2スイッチバックパス35には搬入するシートの端縁を検出する第2センサS2が配置してある。
そこで本発明は、搬入口30からシートを第1ニップ部Np1に送り込む際に次のように制御することを特徴としている。
前記交差部Kに第1ローラ41b、第2ローラ49の第1ニップ部Np1と、一次折り偏向手段53が配置されている。また交差部Kの上流側には第1経路32に給紙搬送ローラ対41が配置され、交差部Kの下流側に位置する上流側ガイドパス(第1スイッチバックパス)34には、シートを拘束する搬送手段は配置されていない。このため、複数の搬送機構が相互に干渉して搬送速度ムラを生じることがない。
(LS2−LS1)/V2≒LS3/V1 ・・・ (式1)
次に上述の折り処理手段48によるシート折り方法について図12に従って説明する。通常の画像形成されたシートは、ファイリング仕上げのために綴じ代を残して二ツ折り又は三ツ折りする場合と、レター仕上げのために二ツ折り又は三ツ折りする場合がある。また、三ツ折りのときにはZ折りと内三ツ折りする場合がある。図12には(a)に内三ツ折り、(b)に1/3Z折り、(c)に1/4Z折りをそれぞれ示す。
上述のシート折りの為の制御手段95は次のように構成する。前述のシート折り装置Bに制御CPUを搭載するか、或いは画像形成装置Aの制御部91に折り処理制御部を設ける。そしてこの制御部を次の動作が可能なように構成する。
上述のシート折り装置Bの構成における作用について説明する。図7(a)は搬入口30に進入したシートをレジスト修正する状態を、図7(b)はシートを一次折りするために第1スイッチバックパス34に搬入した状態を示す。
上述の折り動作において、シートを2つ折りするモードでは、図14に示すように画像形成装置Aから排紙指示信号と同時に折り処理するか否かのモード指示信号を受ける(St01)。すると制御手段95は、折り目位置を折目位置算出手段97で算出する(St02)。そこで制御手段95は、二つ折りモード(St03)のときには、第1センサS1がシート先端を検知(St04)する。
シートを3ツ折りするモードでは、図8乃至図10で説明したように画像形成装置Aから排紙指示信号と同時に折り処理するか否かのモード指示信号を受ける(St01)。すると制御手段95は、折り目位置を折目位置算出手段97で算出する(St02)。そこで制御手段95は、三つ折りモード(St10)のときには、第1センサS1がシート先端を検知する(St11)。
上述のように二ツ折り、三ツ折りされた折シートは第3経路36に第2第3ローラ49、50の圧接点から送られる。そして第2ローラ49に圧接する増折りローラ64で増し折りされ第3経路36に案内される。
画像形成装置Aは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は、給紙部3からシートを画像形成部7に送り、画像形成部7でシートに印刷した後、本体排紙口18らシートを搬出する。給紙部3は複数サイズのシートが給紙カセット4a、4bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部7に給送する。画像形成部7は例えば静電ドラム8と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)9と現像器10と、転写チャージャ11と定着器12が配置され、静電ドラム8上にレーザ発光器9で静電潜像を形成し、これに現像器10でトナーを付着し、転写チャージャ11でシート上に画像を転写し、定着器12で加熱定着する。
後処理装置Cは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は装置ハウジング68にシート受入口69と、排紙スタッカ70と、後処理経路71を備えている。シート受入口69は前述のシート折り装置Bの搬出口31に連結され、第1搬送経路32又は第3搬送経路36からのシートを受け入れるように構成されている。
K 交差部
3 給紙部
30 搬入口(搬入部)
31 搬出口(搬出部)
32 第1搬送経路(第1経路)
33 第2搬送経路(第2経路)
34 第1スイッチバックパス(上流側ガイドパス)
35 第2スイッチバックパス(下流側ガイドパス)
36 第3搬送経路(第3経路)
37 排紙経路
40 搬入ローラ対
41 給紙搬送手段(給紙搬送ローラ対)
41a ピンチローラ
41b 第1ローラ
43 ゲートストッパ
49 第2ローラ
50 第3ローラ
53 一次折り偏向手段
53a 従動ローラ
54 二次折り偏向手段
54a 従動ローラ
63 経路切換手段
65 収納スタッカ
85a 作動レバー
85b プーリ
85c 伝動ベルト
85d バネクラッチ(トルクリミッタ)
85x 支軸
86a バネクラッチ
Np1 第1折り位置(第1ニップ位置)
Np2 第2折り位置(第2ニップ位置)
S1 第1センサ
S2 第2センサ
V1 偏向部材の移動速度(下降速度)
V2 シート搬送速度
Claims (10)
- 搬入部からシートを折り処理することなく搬出部に案内する第1搬送経路と、
前記第1搬送経路と交差する方向に配置された第2搬送経路と、
前記第2搬送経路に配置され、シートを折り処理する折りローラ対と、
前記第1、第2搬送経路の交差部に配置され、シートを第2搬送経路に案内する経路切換手段と、
前記第2搬送経路に送られたシートを前記折りローラ対のニップ部に向けて案内するシート偏向手段と、
を備え、
前記第2搬送経路は、
前記第1搬送経路を介して互いに対向するエリアに配置され、
前記交差部の上流側にシートを案内する上流側ガイドパスと、
前記交差部の下流側にシートを案内する下流側ガイドパスと、
で構成され、
前記シート偏向手段は、
前記上流側ガイドパスに送られたシートを前記第1搬送経路のシート移動方向下流側に位置する前記折りローラ対のローラ周面に圧接する従動ローラと、
前記従動ローラを前記ローラ周面から退避した待機位置と、ローラ周面に圧接する作動位置との間で位置移動するシフト手段と、
で構成され、
前記シフト手段は、前記従動ローラを待機位置から作動位置に移動する速度を、
前記第1搬送経路を移動するシート速度より高速度とすることを特徴とするシート折り装置。 - 前記第1搬送経路には、前記交差部に向けてシートを繰り出す給紙搬送手段が配置され、
前記シフト手段は、
前記従動ローラを前記給紙搬送手段によるシート搬送速度より高速に待機位置から作動位置に移動すると共に、
この給紙搬送手段で付与された搬送力でシート先端を前記上流側ガイドパス内に搬入し、従動ローラの待機位置から作動位置への移動で前記折りローラ対のニップ部に向けて搬出することを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。 - 前記第1搬送経路の上流側ガイドパスは、シートに搬送負荷を付与するように構成され、
前記給紙搬送手段でシート先端部を上流側ガイドパスに搬入し、
前記折りローラ対のローラ周面と圧接して従動する前記従動ローラによって上流側ガイドパスからシート先端部を搬出することを特徴とする請求項2に記載のシート折り装置。 - 前記給紙搬送手段は互いに圧接したローラ対で構成され、
このローラ対の周速度は、前記折りローラ対の周速度と実質的に同一速度に設定されていると共に、
この給紙搬送手段のシート圧接力は、前記従動ローラと折りローラ周面との間のシート圧接力より大きく設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート折り装置。 - 前記折りローラ対の少なくとも一部の周面は、前記第1搬送経路に臨む位置に配置され、
前記給紙搬送手段は、この折りローラ対の一部の周面と、これに圧接されたピンチローラと、で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のシート折り装置。 - 前記給紙搬送手段を構成するローラ対の圧接点をP1、
前記従動ローラが前記折りローラ対のローラ周面と接する接点をP2、
前記従動ローラが前記第1搬送経路を移動するシートと最初に接する接点をP3、
とするとき、
P1−P2間のシート搬送長さは、P1−P3間のシート搬送長さより長く設定されていることを特徴とする請求項4に記載のシート折り装置。 - 前記従動ローラが待機位置から作動位置に移動する速度をV1、
前記給紙搬送手段がシートを搬送する速度をV2、
前記P1−P2間のシート搬送長さをL1、
前記P1−P3間のシート搬送長さをL2、
前記従動ローラが前記第1搬送経路を移動するシートと最初に接する位置から折りローラ周面に接する間の移動距離をLS、
とするとき、
(L2−L1)/V2≒LS/V1
の関係としたことを特徴とする請求項6に記載のシート折り装置。 - 前記偏向手段は、前記従動ローラと共に、
前記第1搬送経路を移動するシートの進行方向上流側に位置する折りローラ周面にシートを沿わせる湾曲ガイドを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。 - 前記第1搬送経路の下流側ガイドパスは、円弧状に湾曲した湾曲経路に構成され、
前記搬入部からのシートは前記上流側ガイドパスから下流側ガイドパスに略S字形状の搬送パスで前記搬出部に移送されることを特徴とする請求項3に記載のシート折り装置。 - 前記搬入部には、上流側にシートに画像を形成する画像形成部が配置され、
前記搬出部には、下流側にシートを積載収容するシート収納部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート折り装置。
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