JP5629508B2 - シート折り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成されたシートを折り合わせるシート折り装置に係わり、シートを簡単な構造で正確な折り目位置で折り合わせることが可能なシート折機構の改良に関する。
一般に、この種のシート折り装置は、印刷機、プリンタ装置、複写機などの画像形成装置で画像形成されたシートを所定の折位置で折り合わせて仕上げ処理する装置として広く知られている。例えば特許文献1には、画像形成装置の排紙口に連設して画像形成されたシートをファイリング用に折り合わせて後続する綴じ処理装置に搬出する装置が提案されている。
このようにシートを2分の1或いは3分の1に折り合わせて搬出するシート折り装置は、画像形成装置の後処理装置として構成されるか、或いは画像形成装置、綴じ処理装置に内蔵されるユニットとして構成されている。そして折仕様はファイリング用として例えば1/2折り、1/3Z折り、1/3レター折りなど使用目的に応じて種々の折仕様が知られている。
そこで画像形成装置、綴じ装置(フィニッシャ装置、製本装置)などに連設され、或いは内蔵される折り装置には、折り処理機構と、これにシートを給送セットする搬送機構で構成されている。例えば特許文献1には、順次給送されるシートを束状に部揃えする集積ガイドに、シート束を折り合わせるローラ対を設け、このローラ対と経路を挟んで対向する位置に配置した折り板でシート束の折り目をローラ対のニップ点に挿入する装置が開示されている。
同様に特許文献2及び特許文献3にもシートを給送する経路に一対のローラ対と、折り板(折りブレード)を配置し、ローラ対のニップ点に折り板でシートの折り目位置を挿入して折り合わせる装置が開示されている。
そしてこの折りロールの上流側と下流側にはシート先端部と後端部を繰り出す搬送手段が、特許文献2のものは先端ストッパとベルトで、特許文献3のものはローラでそれぞれ構成されている。
そして折位置に給送したシートを一旦停止した後に、折りブレードで挿入するシート速度と、折りロール対で折り合わせるシート速度と、上流側の搬送手段で繰り出すシート速度と、下流側の搬送手段で繰り出すシート速度とがそれぞれ一致するように制御している。
上述のようにシートの折り目位置を折り板でロールニップ間に挿入する折機構では折りブレードで挿入するシート速度と、折りロール対で折り合わせるシート速度と、上流側の搬送手段で繰り出すシート速度と、下流側の搬送手段で繰り出すシート速度が正確に一致しなければ折り目位置が狂う恐れがあり、それぞれのタイミング制御が複雑となる問題が知られている。
そこで特許文献4には互いに圧接した折りロール間に、シートの移送方向下流側に位置するローラ周面に従動コロを退避位置と圧接位置との間で移動可能に配置し、折り目を形成するタイミングで従動コロを退避位置から圧接位置に移動する折機構が提案されている。
この機構によると、従動コロで挿入する速度と折りローラの速度と、上流側の搬送手段で繰り出すシート速度は同一(同一ローラで構成しているため)となり、それぞれの速度調整の必要が無くなる。
また一対の圧接した折りローラ間にシート束を折りブレードで挿入して束折りする際に、ブレード移動速度を折ローラの周速度より速く設定するとは、例えば特許文献5、6等に開示されている。
そして、特許文献7、8には搬送ローラ対と折りローラ対とにシート両端をニップされた状態で偏向手段が作用する構成が開示されている。
特開2008−247531号公報(図1) 特開2007−320665号公報 特開2008−007297号公報(図6) 特開2005−008337号公報 特開2001−002317号公報 特開2008−184324号公報 特開2006−290618号公報 特開2007−015785号公報
上述のように搬入口から送られたシートを互いに圧接したローラ対に、その折目位置を折りブレードで挿入して折り合わせる折り処理装置は既に知られている。そして折り目位置が位置ズレすると仕上げ品位に大きく影響することも知られている。従ってこの種のシート折り装置はシートを搬送する搬送機構で確実に搬送して位置ズレしないように工夫している。
このようなシートの折り位置のズレは、折り目の上流側に位置するシート先端部の搬送機構と、折り目の下流側に位置するシート後端部の搬送機構の搬送ムラを原因とする位置ズレと、この両搬送機構と折りロールの搬送速度ムラを原因とする位置ズレと、シートを折りロールのニップ部に挿入する際に生ずる位置ズレが要因となる。
そこで本発明者は、シートの下流側(後端部)にシートを繰り出す搬送手段(給紙搬送手段)を設け、シートの上流側(先端部)は、所定タイミングで折りロール周面に従動ローラを待機位置から圧接位置に移動することによって、複数の搬送機構が相互に干渉して搬送速度ムラを生ずることがないとの知見に至った。
例えば折りローラ対の上流側にシート後端部を繰り出す搬送手段を設け、シート先端部側には特別な搬送手段を設けない。そして経路外に待機させた従動ローラを折りローラ対の下流側に位置するローラ周面に当接させるように移動する。
これによって折機構部をシンプルに構成するのと同時に上述の折り位置のズレ要因を少なくすることが可能となる。
ところが、上記従動ローラを備えた偏向部材を待機位置から作動位置に移動する際にシートに皺、或いは折り位置でシートが歪んで折り目がスキューすることがある。
そこで本発明者は折りローラ対のニップ位置にシートを案内する際に、シート先端部を下流側の搬送ローラで湾曲したガイドパスに搬入し、このシート先端部を折りローラ対の一方の周面と当接して従動する従動ローラで折り位置に繰り出す機構を採用し、このとき従動ローラを経路外の待機位置から作動位置に移動する速度をシートの搬送速度より高速とするとの着想に至った。
これにより、シート先端部は搬送ローラなどで拘束されることがなく、湾曲したガイドパスの搬送負荷で不要にたるむことがなく正確な位置で折り合わせることが可能となった。
本発明は、折りローラ対でシートを折り処理する際に、その折機構が簡単で正確な位置で折り合わせることが可能なシート折り装置の提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、搬入部から搬出部にシートを案内する第1搬送経路と交差する方向に第2搬送経路を配置し、この交差部にシートを折り処理する折りローラ対と、そのニップ部にシートの折目を挿入する折り偏向手段を配置する。
そしてこの折り偏向手段を折りローラ対のローラ周面と圧接する従動ローラと、これを待機位置から作動位置に移動するシフト手段で構成し、この従動ローラを経路外の待機位置から作動位置に移動する動作で第2搬送経路に形成した上流側ガイドパスからシート先端部をニップ部に繰り出す。このとき従動ローラの移動速度を第1搬送経路から送られるシート速度より高速にすることを特徴としている。
搬入部(30)からのシートを折り処理して搬出部(31)に搬出する装置であって、搬入部からのシートを折り処理することなく搬出部に案内する第1搬送経路(32)と、第1搬送経路と交差する方向に配置され、シートを折り処理する第2搬送経路(33)と、第2搬送径路に配置され、シートを折り処理する折りローラ対(41b、49、50)と、この折りローラ対のニップ部にシートの折目位置を挿入する折り偏向手段(53、54)とを備える。
第2搬送経路は、第1搬送経路との交差部(K)から分岐してシート先端部を案内する上流側ガイドパス(後述の第1スイッチバックパス34)と、この交差部から下流側にシートを案内する下流側ガイドパス(後述の第2スイッチバックパス35)と、で構成し、折りローラ対は、第1搬送経路と第2搬送経路の交差部に配置する。
折り偏向手段は、第1搬送経路を移動するシートの進行方向下流側に位置する折りローラ対のローラ周面と圧接する従動ローラと、この従動ローラを折りローラ対のニップ部から退避した待機位置と、シートをニップ部に案内する作動位置との間で位置移動するシフト手段と、で構成し、このシフト手段は、従動ローラを待機位置から作動位置に移動する速度を、第1搬送経路を移動するシート速度より速くなるように設定する。
上記第1搬送経路に、交差部に向けてシートを繰り出す給紙搬送手段を配置し、第1搬送経路の上流側ガイドパスは、シートに搬送負荷を付与する湾曲経路で構成する。
そして給紙搬送手段でシート先端部を上流側ガイドパスに搬入し、折りローラ対のローラ周面と圧接して従動する従動ローラによって上流側ガイドパスからシート先端部を搬出するように構成する。
この場合、給紙搬送手段は互いに圧接したローラ対で構成し、この給紙搬送手段のシート圧接力は、従動ローラと折りローラ周面との間のシート圧接力より大きく設定する。
本発明は、第1搬送経路と交差する方向に折りローラ対を有する第2搬送経路を配置し、ローラニップ部にシートの折目を挿入する折り偏向手段を、折りローラ対のローラ周面と圧接する従動ローラと、これを移動するシフト手段で構成し、この従動ローラの移動速度を第1搬送経路から送られるシート速度より高速にして第2搬送経路の上流側ガイドパスからシート先端部をローラニップ部に繰り出すようにしたものであるから、以下の効果を奏する。
第1搬送経路と交差する方向に第2搬送経路を配置して、交差部に折りローラ対を配置する経路構成において、第2搬送経路の上流側ガイドパスにシート先端部を第1搬送経路から搬入し、このシート先端部を径路外部から折りローラ対のローラ周面と圧接する作動位置に移動する従動ローラでニップ部に繰り出すため、ニップ部に案内されるシートに複数の搬送機構が作用することがなく、従動ローラはニップ部に近い位置で作動するため、ニップ部に繰り出されるシートの折り位置がズレることが少ない。
これと共に、従動ローラの移動速度を第1搬送経路から送られるシート速度より高速に設定することによって、従動ローラが搬送されるシートを折りローラ対のニップ部に案内する際にシートに撓みを発生することがない。
そして、搬送されるシートと従動ローラが最初に接する接点が位置ズレすることなく、従動ローラが折りローラの周面と接する接点に当接させるので、シートにシワを発生することがないなど正確な折り位置をローラニップ部に位置決めすることが出来る。
更に、シート先端部を案内する上流側ガイドパスを湾曲形状に構成することによって、シート先端部の揺らぎを少なくすることができ、折り目位置でシートに皺、或いは損傷が生ずることがない。
本発明に係わるシート折り装置を備えた画像形成システムの全体構成の説明図。 図1のシステムにおけるシート折り装置の全体構成の説明図。 図2のシート折り装置における要部拡大説明図。 図2の装置における一次折り偏向手段と二次折り偏向手段の駆動機構の説明図。 偏向部材の移動速度とシート搬送速度との関係を表す概念図。 図2の装置における経路切換手段の駆動機構の説明図であり、(a)は第1スイッチバックパスにシートを搬送する状態を、(b)排紙口にシートを搬送する状態を示す。 図2の装置の作動状態の説明図であり、(a)はシートのレジスト状態を、(b)はシートを第1経路から第2経路に移送する状態を示す。 図2の装置の作動状態の説明図であり、(a)は偏向部材がシートに当接した状態を、(b)はシートの折り位置を第1ニップ部に挿入する状態を示す。 図2の装置の作動状態の説明図であり、(a)は一次折りしたシートを第2スイッチバックパスに搬送する状態を、(b)は第2ニップ部でシートを二次折りする初期状態を示す。 図2の装置の作動状態の説明図であり、(a)はシートの折り位置を第2ニップ部に挿入する状態を、(b)は折り合わせたシートを排紙方向に搬出する状態を示す。 偏向部材の速度関係を示すグラフ図であり、(a)は偏向部材モータの速度を示し、(b)は偏向部材の速度を示す。 本発明のシート折り装置におけるシート折り仕様の説明図であり、(a)はシートを1/3位置で内三つ折りする態様を、(b)はシートを1/3位置でZ折りする態様を、(c)はシートを1/4位置でZ折りする態様を示す。 図1のシステムにおける制御構成の説明図。 図13の制御構成における処理動作を示すフローチャート。
以下図示の実施形態に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わるシート折り装置を備えた画像形成システムを示す。このシステムは画像形成装置Aと後処理装置Cとで構成され、後処理装置Cにはシート折り装置Bがユニットとして付設されている。
画像形成装置Aは順次シート上に画像形成するプリンタ、複写機、印刷機などとして構成される。図示のものは複写機機能とプリンタ機能を有する複合型複写機として画像形成部7と、原稿読取部20と、フィーダ部(原稿送り装置)25とで構成されている。また後処理装置Cは、画像形成装置Aの本体排紙口18に連設され、画像形成されたシートに、折り処理、パンチ孔開け、捺印処理、綴じ処理などの後処理を施すように構成されている。そしてこの後処理装置Cに画像形成されたシートを折り処理するためのシート折り装置Bが一体的に設けられている。以下シート折り装置B、画像形成装置A、後処理装置Cの順に説明する。
[シート折り装置]
本発明に係わるシート折り装置Bは、画像形成装置A或いは後処理装置Cに内蔵されるか、これらとは別に独立した装置(スタンドアロン構成)として構成する。図示のものは画像形成装置Aと後処理装置Cとの間にオプションユニットとして配置されている。
シート折り装置Bは、図2にその全体構成を示すが装置ハウジング29に搬入口30と搬出口31を設け、搬入口30は上流側の画像形成装置Aの本体排紙口18に連なる位置に、搬出口31は下流側の後処理装置Cのシート受入口69に連なる位置に配置されている。
尚本発明にあってシート折り装置Bは独立した装置ハウジング29を備えることなく、例えば後処理装置Cのケーシング内に内蔵する場合があり、その場合には搬入口30と搬出口31を必要としない。
従って以下、搬入口30は搬入部と、搬出口31は搬出部と同義であり、説明の都合上、搬入部を搬入口30と、搬出部を搬出口31として説明する。
図2に示すように搬入口30と搬出口31は装置ハウジング29を横断するように対向配置され、図示の搬入口30と搬出口31は略々水平方向に対向する位置に配置されている。そしてこの搬入口30と搬出口31との間には搬入口30からのシートを折り処理することなく搬出口31に搬出する第1搬送経路32と、搬入口30からのシートを折り処理して搬出口31に搬出する第2搬送経路33が配置されている。この第1搬送経路32には、シートを所定方向(水平方向)に移送する「シート搬送機構」が、第2搬送経路33には、シートを折り処理する「折り処理機構」が配置されている。
「経路構成」
図2に示すように装置ハウジング29には第1搬送経路(以下「第1経路」という)32が搬入口30と搬出口31との間に配置されている。この経路は図示のように直線経路で水平方向に配置しても、或いは曲線経路で構成しても、垂直方向に配置することもいずれも可能である。この第1経路32は上述したように搬入口30からのシートを折り処理することなく搬出口31に案内する。
また上記第2搬送経路(以下「第2経路」という)33は搬入口30からのシートを折り処理する経路として構成する。このため第1経路32から分岐して搬入口30からのシートを折り位置Np1、Np2に案内するように構成されている。これと共に第2経路33は図2に示すように第1経路32と交差する方向に配置され、この経路に第1折り位置Np1と第2折り位置Np2が設定されている。
そしてこの第2経路33は第1折り位置Np1に一次折りするためのシート先端を案内する第1スイッチバックパス34と、折り処理したシートを二次折りするための折りシート先端を第2折り位置Np2に案内する第2スイッチバックパス(下流側ガイドパス:以下同様)35とから構成されている。
このように第2経路33は第1経路32と交差する方向に配置され、第1経路32の上方エリアに第1スイッチバックパス34と下方エリアに交差部Kからシートを下流側(第2折り位置Np2方向)に移送する第2スイッチバックパス35が対向配置されている。
そして第1スイッチバックパス34と第2スイッチバックパス35は、それぞれ湾曲した湾曲経路で構成され図2に示すように略々S字カーブに形成されている。この第2経路33には、第1折り位置Np1と第2折り位置Np2に後述する折り処理手段(折ローラ機構)48が配置され、第2折り位置Np2からの折シートを搬出口31に向けて搬出する第3搬送経路(以下「第3経路」という)36が連設されている。
尚、第1経路32と第2経路33とは、互いに交差するように配置するが、シートを第1折り位置Np1に案内する第1スイッチバックパス34を第1経路32の下方に、折り処理したシートを下流側に案内する第2スイッチバックパス35を第1経路32の上方に配置しても良い。
また図2の形態では第1経路32を水平方向に配置したが、経路32を装置ハウジング29に鉛直方向に配置する場合には、第1スイッチバックパス34と第2スイッチバックパス35を第1経路32の左右エリアに対向配置することも可能である。
更に、上記第2スイッチバックパス35は図2に示す形態ではシートを二次折りする為に、第2折り位置Np2に折シートを案内する関係でシートの送り方向を反転するように構成しているが、シートを二次折りしない場合には、直進する経路とすることも可能である。
上記第2経路33には、折り処理されたシートを搬出口31に案内する第3経路36が連設されている。図示の第3経路36はシートを二次折りする第2折り位置Np2と搬出口31との間に設けられている。この第3経路36には折シートを搬出口31とは異なる排紙口51から収納スタッカ65に案内する排紙経路37が配置されている。
上述のように構成される第1スイッチバックパス34は、図2に示すように曲率R1を有する円弧状に湾曲した経路で構成され、上記第2スイッチバックパス35は曲率R2を有する円弧状に湾曲した経路で構成されている。また上記第3経路36に連なる排紙経路37も曲率R3を有する円弧状に湾曲した経路で構成されている。
そして第1経路32からのシートを第1折り位置(第1ニップ部)Np1に案内するための第1スイッチバックパス34の経路長(L1)と、一次折りされた折シートを第2折り位置(第2ニップ部)Np2に案内するための第2スイッチバックパス35の経路長(L2)とは、経路長L1>経路長L2となるように構成されている。
更に折り処理されたシートを第2折り位置Np2から収納スタッカ65に案内する排紙経路37の経路長L3は、L3<L2<L1となるように構成されている。これは、第1折り位置(第1ニップ部)Np1を第1経路32の近傍に配置すると、その結果として各経路長がL3<L2<L1となるため経路構成のコンパクト化をもたらす。
このように経路長が最も長い第1スイッチバックパス34が第1経路32の上方に、経路長が短い第2スイッチバックパス35が下方に配置され、同様に第1経路32の下方に排紙経路37が配置され、更にその下方に収納スタッカ65が配置されている。
従って経路長が長い第1スイッチバックパス34が第1経路32の上方エリアに配置され、これと対向して経路長が短い第2スイッチバックパス35と排紙経路37が下方エリアに配置され、更に第2スイッチバックパス35と排紙経路37の下方に収納スタッカ65が配置されている。このようなレイアウト構成によって装置ハウジング29の内部スペースの集密化が図られる。
「経路切換手段」
上述した第1経路32と第2経路33の交差部Kには経路切換手段63が配置されている。図3に従ってこの経路切換手段63を説明すると、搬出ローラ62aの支軸62xに揺動可能に軸支持されたガイド部材で第1経路32から送られるシートを第1スイッチバックパス34に案内(同図実線)するか、搬出口31に案内(同図破線)するか、その径路を切り換える。
また、第1経路32と第2経路33の交差部Kにはシートガイド61が設けられている。このシートガイド61は第1経路32の第1ローラ(給紙搬送ローラ対)41bと搬出ローラ対62との間に配置され、第1経路32から送られたシートを第1スイッチバックパス34に案内する姿勢(同図実線)と、搬出口31に案内する姿勢(同図破線)の間で揺動可能に軸支持されている。
上述の経路切換手段63とシートガイド61は互いに連動するように連結されている。その連動機構を図6(a)(b)に示す。同図に示すように経路切換手段63の支軸62xに第1リンクレバー60aが揺動可能に軸支され、このリンクレバーと経路切換手段63は一体的に結合されている。
そして第1リンクレバー60aの先端部には電磁ソレノイド60Lが連結され、復帰バネ60sが経路切換手段63を第2経路33側にシートを案内する方向に架け渡されている。
一方シートガイド61には支軸61xに第2リンクレバー60cが揺動可能に軸支され、第2リンクレバー60cとシートガイド61とは一体に回転するように結合されている。そして第1リンクレバー60aと第2リンクレバー60cが中間レバー60bで連結されている。
従って電磁ソレノイド60LがON状態のときには図6(a)に示すように第1リンクレバー60aが支軸62xを中心に所定角度回転し、経路切換手段63を第1姿勢(シートを第2経路33に案内する姿勢)に位置決めする。またこの状態で第2リンクレバー60cは支軸61xを中心に所定角度回転し、シートガイド61を第1ガイド姿勢(シートを第2経路33に案内する姿勢)に位置決めする。
また電磁ソレノイド60LをOFFすると図6(b)に示すように第1リンクレバー60aは復帰バネ60sの作用で支軸62xを中心に図示反時計方向に回転し、経路切換手段63を第2姿勢(シートを搬出口31に案内する姿勢)に位置決めする。同時に第2リンクレバー60cは支軸61xを中心に反時計方向に回転し、シートガイド61を第2ガイド姿勢(シートを搬出口31に案内する姿勢)に変更する。
「折ローラの構成」
図2及び図3に示すように、第2経路33には折りローラ対から構成される折りローラ機構が配置されている。第1経路32と第2経路33の交差部Kには第1ローラ41bと第2ローラ49と第3ローラ50が互いに圧接するように配置されている(図3参照)。
第1ローラ41bと第2ローラ49との圧接点にシートを一次折りする第1ニップ部(第1折り位置)Np1が形成され、第2ローラ49と第3ローラ50との圧接点にシートを二次折りする第2ニップ部(第2折り位置)Np2が形成されている。
また、上記第1第2第3の各ローラ径は、図示の装置は同一外径にしてある。これは例えば第2ローラ径を最大にするなど適宜寸法に設定すればよい。
更に図3に示すように第1ローラ41bは外周の一部を第1経路32に臨む位置に配置してあり、このローラ周面にピンチローラ(遊動ローラ)41aを圧接している。この互いに圧接した第1ローラ41bとピンチローラ41aで第1経路32の給紙搬送手段(以下「給紙搬送ローラ対41」という)を構成し、これによって搬入口30からのシートは下流側に搬送される。
[折り偏向手段の構成]
上述のように3つのローラ(41b、49、50)で構成される折ローラには、その第1ニップ部Np1に一次折り偏向手段53が、第2ニップ部Np2に二次折り偏向手段54が配置されている(図3参照)。
図示の装置は、この一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54を「シートの折り位置をローラニップ部に挿入する」機能と「シート先端部をニップ部に繰り込む」機能を備えている。
このため一次、二次折り偏向手段53、54は従動ローラ53a、54aを備え、経路外の退避位置から折ローラの周面と圧接する作動位置に移動するように構成する。この従動ローラの待機位置から作動位置に移動する動作でシート端部をローラニップ部に繰り込むように作用する。
「一次折り偏向手段の構成」
上記一次折り偏向手段53の構成を図4に示す。この一次折り偏向手段53は、従動ローラ53aと、湾曲ガイド53bと、昇降部材53cで構成されている。同図のように従動ローラ53aは昇降部材53cに回動可能に支持され、湾曲ガイド53bは一体に取り付けられている。
そして従動ローラ53aは第1経路32のシート移動方向の下流側に位置する第2ローラ49の周面と接する位置に、湾曲ガイド53bは上流側に位置する第1ローラ41bの周面に沿う位置に配置されている。
上記昇降部材53cは装置フレームに設けたガイドレール(不図示)に支持され所定ストロークで往復動可能になっている。この昇降部材53cにはカム溝53dが設けられ、このカム溝53dに装置フレームに支軸85xで軸支された作動レバー85aが係合している。
そして作動レバー85aは支軸85xにバネクラッチ(トルクリミッタ)85dを介して連結されている。支軸85xにはプーリ85bが設けられ、このプーリ85bにシフトモータMSの回転が伝動ベルト85cで伝達されている。
従ってシフトモータMSを正方向(図4時計方向)に回転すれば作動レバー85aは実線状態から破線状態に移動する。そして従動ローラ53aが第2ローラ49の周面に接した後は、バネクラッチ85dで空転する。
シフトモータMSを反対方向に回転すれば作動レバー85aは破線状態から実線状態に上昇し、昇降部材53cがストッパ53eに突き当たった後はバネクラッチ85dが空転してその位置にロックされる。
尚この位置にはリミットセンサLsが配置されていて昇降部材53cが所定のストッパ位置に移動した状態信号でシフトモータMSの回転を停止する。
一方、二次折り偏向手段54も一次折り偏向手段53と同様に昇降部材54cが装置フレームに所定ストロークで上下動するように支持され、この昇降部材54cに従動ローラ54aと湾曲ガイド54bが設けられている。
この昇降部材53cにはラック54rが設けられ、ピニオン54pと噛合している。このピニオン54pにはシフトモータMSがバネクラッチ86aを介して連結されている。このバネクラッチ86aはシフトモータMSの回転を所定トルク内では伝達し、所定トルク以上では空転するように設定されている。
「偏向手段の駆動機構」
次に前述の一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54の駆動機構について説明する。図4に示すように一次折り偏向手段53は、所定ストロークで上下動する昇降部材53cに従動ローラ53aと湾曲ガイド53bが支持されている。この昇降部材53cには支軸85xを中心に揺動可能な作動レバー85aが係合するように設けられている。つまりガイドレール(不図示)で装置フレームに昇降自在に支持されている昇降部材53cにはカム溝53dが設けられ、このカム溝53dに作動レバー85aの先端が係合するように配置されている。
そして作動レバー85aは支軸85xにバネクラッチ85dを介して連結されている。これと共に支軸85xにはプーリ85bが設けられ、このプーリ85bにシフトモータMSの回転が伝動ベルト85cで伝達されている。そこで上記バネクラッチ85dはシフトモータMSの回転を支軸85xから作動レバー85aに伝達するように設定されている。これと共にバネクラッチ85dは所定トルク以上の負荷が及ぶと支軸85xとの間で空転しシフトモータMSの回転を作動レバー85aに伝達しないようになっている。
尚、上述の一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54とはシフトモータMSの正方向回転で昇降部材53cを退避位置から作動位置に位置移動し、この方向の回転で二次折り偏向手段54の昇降部材54cを作動位置から退避位置に位置移動する。
他方、シフトモータMS逆方向回転では二次折り偏向手段54の昇降部材54cを退避位置から作動位置に位置移動し、この回転方向で一次折り偏向手段53の昇降部材53cを作動位置から退避位置に位置移動する。
このようにシフトモータMSの正逆回転で一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54は相反的に作動位置と退避位置との間で位置移動するように構成されている。
[シート搬送機構]
上記第1経路32、第2経路33のシート搬送機構を図2及び図3に従って説明する。第1経路32には搬入口(搬入部)30に搬入ローラ対40が配置され、装置外部から送られたシートを搬入する。第1経路32と第2経路33の交差部Kと搬入ローラ対40の間に給紙搬送ローラ対41が配置されている。図示の給紙搬送ローラ対41は第1ローラ41bと、これに圧接したピンチローラ41aで構成されている。
なお、第1経路32には、搬入ローラ対40の下流側にレジストエリアArが設けられ、このレジストエリアArにゲートストッパ43が配置されている。このゲートストッパ43は支軸43xを中心に揺動可能に構成され、先端部の係止面43sでシート先端を一時的に係止してレジスト修正する。このためゲートストッパ43には図示しない作動ソレノイドに連結されている。
上記第2経路33には、第1ローラ41bと、第2ローラ49と第3ローラ50が互いに圧接して配置され、排紙経路37には排紙ローラ67が配置されている。また、第1スイッチバックパス34と第2スイッチバックパス35にはシート搬送機構は配置されていない。
「シート先端検知センサ」
上述の第1経路32には、図2に示すようにシートの端縁を検出する第1センサS1が配置され、第1スイッチバックパス34に搬入するシートの端縁(先端及び後端)を検出する。また第2スイッチバックパス35には搬入するシートの端縁を検出する第2センサS2が配置してある。
この第1センサS1と第2センサS2はシートの折り目位置を割り出すためにシートの端縁を検出するが、その作用は後述する折り仕様と共に後述する。
[シート搬送制御]
そこで本発明は、搬入口30からシートを第1ニップ部Np1に送り込む際に次のように制御することを特徴としている。
「前提とする構成」
前記交差部Kに第1ローラ41b、第2ローラ49の第1ニップ部Np1と、一次折り偏向手段53が配置されている。また交差部Kの上流側には第1経路32に給紙搬送ローラ対41が配置され、交差部Kの下流側に位置する上流側ガイドパス(第1スイッチバックパス)34には、シートを拘束する搬送手段は配置されていない。このため、複数の搬送機構が相互に干渉して搬送速度ムラを生じることがない。
また一次折り偏向手段53は第1経路32を移動するシートの進行方向下流側に位置する第2ローラ49のローラ周面と圧接する従動ローラ53aを備え、この従動ローラは経路外の待機位置Wpからローラ周面に圧接した作動位置Apとの間で往復動する。
このような構成において、本発明の特徴を図5に従って説明する。同図に示すように一次折り偏向手段53の従動ローラ53aを待機位置Wpから作動位置Apに移動する速度V1を第1経路32を移動するシート速度V2より高速に設定する(例えばV1=1.7×V2の速度設定とする)。
このため給紙搬送ローラ対41の周速度V2と、昇降部材53cの下降速度V1を、V1>V2に設定している。この速度制御は、第1ローラ41bの搬送モータMFと一次折り偏向部材53のシフトモータMSの回転速度を制御する。
このシフトモータMSの回転速度制御を図11に示す。同図(a)は昇降部材53cを上死点(図5実線)から、従動ローラ53aが第1経路32を送られるシートと接する点P3まで速度V1に加速し、従動ローラ53aが第2折ロール49に当接した後、所定時間後に減速して停止する場合を示す。また同図(b)は従動ローラ53aが第2折ロール49に当接したタイミングで昇降部材53cを停止する場合を示す。
そして図5に示す圧接点P1におけるピンチローラ41aと第1折りロール41bのニップ圧は4kgに設定されている。これは、搬入されたシートをスキュー補正する際に最適なニップ圧である。また圧接点P2における従動ローラ53aと第2折りロールのニップ圧は1.5kgに設定されている。つまり、圧接点P1におけるシートのニップ圧を圧接点P2におけるシートのニップ圧より大きく(図示の装置は約3倍)設定することによってシートの折り位置は圧接点P1に規制される。
このように、給紙搬送ローラ対41で繰り出され給紙搬送ローラ対41にのみにニップ搬送されたシートは交差部Kで搬送方向と直交する方向に従動ローラ53aが下降し、そのローラ移動速度V1はシート速度V2より高速に設定されている。
このため上流側ガイドパス(第1スイッチバックパス)34内のシート先端部の移動変位量(ΔS1)は給紙搬送ローラ対41で繰り出されるシート後端部の移動変位量(ΔS2)より大きくなる。
つまり従動ローラ53aの移動に伴ってシートは先端部側が後端部側より大きい変位量で移動する。その結果、シートは後端部の給紙搬送ローラ対41の圧接点P1を基準に第1ニップNp1に案内されることとなる。
これと共に、シート先端部には上流側ガイドパス(第1スイッチバックパス)34の摩擦負荷(搬送負荷)が作用するから、シート先端部側が揺らぐことなく従動ローラ53aによって第1ニップNp1に案内される。
更に、前記上流側ガイドパス(第1スイッチバックパス)34を、湾曲した経路形状に構成する。これによってこの経路に給紙搬送ローラ対41で送り出されたシート先端部はその姿勢が揺らぐことがなく、また、従動ローラ53aで第1ニップ部Np1に繰り込まれる際に湾曲経路を構成するガイド部材の摩擦負荷(搬送負荷)が直線経路と比較して大きく作用する。
また、図5において給紙搬送ローラ対41の圧接点をP1、従動ローラ53aが第2ローラ49の周面と接する接点をP2、従動ローラ53aが第1経路32を移動するシートと最初に接する接点をP3とするとき、P1−P2間のシート搬送長さLS2(図5破線長さ)を、P1−P3間のシート搬送長さ(LS1:図5参照)より長くLS2>LS1に設定する。
これによって給紙搬送ローラ対41で繰り出されたシートは、従動ローラ53aで第1ニップ部Np1に案内されとき、LS2>LS1に設定され、同時にV1>V2に設定されているため、シート後端部が給紙搬送ローラ対41の圧接点P1から引っ張られることがない。従ってシートは後端部の圧接点P1を基準に第1ニップ部Np1に案内される。
更に従動ローラ53aが接点P3から接点P2に至るストロークをLS3とするとき次式が成立するように速度設定する。
(LS2−LS1)/V2≒LS3/V1 ・・・ (式1)
これによって従動ローラ53aの移動速度が遅い場合、シートと接するポイント(接点)P3がズレる。これと共に給紙搬送ローラ対41の圧接点P1と従動ローラ53aとの間でシートにたるみが生ずる。このシート係合点の位置ズレとシートのたるみで折りズレ、折り皺などが発生するのを防止することが出来る。
そしてこの第2経路33には第1経路32に配置した搬入ローラ対40とレジストローラ(第1ローラ)41bとで上流側ガイドパス(第1スイッチバックパス)34にシートを搬入し、第1、第2ローラ41b、49でこのシートを下流側に搬送するようになっている。
図示の装置は、第1第2経路32、33に配置するシート搬送機構を簡素化し、装置の小型化と静音化と消費電力の軽減を図ることを特徴としている。このため第1経路32には第2経路33に配置する折ローラ(第1ローラ41b)の外周の一部を搬入ローラ対40と搬出ローラ対62との間で第1経路32に臨むように配置している。
そしてこの第1ローラ41bの外周にピンチローラ41aを配置し、搬入ローラ対40から送られたシートを第1スイッチバックパス34に送っている。これによって第1経路32に特別な搬送ローラを配置する必要がなく搬送機構の簡素化を達成している。
[折り処理仕様]
次に上述の折り処理手段48によるシート折り方法について図12に従って説明する。通常の画像形成されたシートは、ファイリング仕上げのために綴じ代を残して二ツ折り又は三ツ折りする場合と、レター仕上げのために二ツ折り又は三ツ折りする場合がある。また、三ツ折りのときにはZ折りと内三ツ折りする場合がある。図12には(a)に内三ツ折り、(b)に1/3Z折り、(c)に1/4Z折りをそれぞれ示す。
そして二ツ折りの場合には、第2経路33に送ったシートを第1第2ローラ41b、49でシートサイズの1/2位置或いはシート端部に綴じ代を残してその1/2位置を折り合わせる(一次折り)。
また、三ツ折りの場合には、第2経路33に送ったシートを第1第2ローラ41b、49でシートサイズの1/3位置或いはシート端部に綴じ代を残してその1/3位置を折り合わせる(一次折り)。この折シートを第2第3ローラ49、50で残りのシートを1/3位置で折り合わせて(二次折り)第3経路36に送る。
また三ツ折りの場合に、図12(a)に示すように内三ツ折りする場合は第2経路33に送られたシートを第1第2ローラ41b、49でシート後端側1/3位置を折り合わせ、次いでシート先端側1/3位置を折り合わせる。
同様に1/3Z折りのときには、第2経路33に送られたシートを第1第2ローラ41b、49でシート先端側1/3位置を折り合わせ、次いでシート後端側1/3位置を折り合わせる。
更に三ツ折りの場合に、図12(c)に示す1/4位置をZ折りするときには、第2経路33に送られたシートを第1第2ローラ41b、49でシート後端側1/4位置を折り合わせ、次いでシートの1/2位置を折り合わせる。
[制御手段]
上述のシート折りの為の制御手段95は次のように構成する。前述のシート折り装置Bに制御CPUを搭載するか、或いは画像形成装置Aの制御部91に折り処理制御部を設ける。そしてこの制御部を次の動作が可能なように構成する。
まず第2経路33の第1スイッチバックパス34及び第2スイッチバックパス35にシート先端を位置規制するストッパ手段(不図示)か、或いはシート先端を位置検出するセンサ手段(図示のS1、S2)を設ける。
図示の装置は、第1スイッチバックパス34に第1センサS1が、第2スイッチバックパス35に第2センサS2が配置してある。そして制御手段95は画像形成装置Aから送られたシートサイズ情報と、センサS1(S2)からの検出信号でシートの折り目位置が所定位置に到達したタイミングを算出するように構成されている。
そこで図13に示す制御ブロック図に従って説明する。画像形成装置Aには、制御CPU91にコントローラパネル15と、モード設定手段92を設ける。この制御CPU91はコントローラパネル15で設定された画像形成条件に応じて給紙部3、画像形成部7を制御する。
そして制御CPU91は後処理装置Cの制御手段95に「後処理モード」「ジョブ終了信号」「シートサイズ情報」など後処理に必要とするデータとコマンドを転送する。
後処理装置Cの制御手段95は、制御CPUで、後処理動作制御部95aを備える。そしてこの制御CPU95には第1センサS1、第2センサS2の検知信号が伝達されている。
また、制御CPU95はゲートストッパ43に備えられた駆動手段(ソレノイド:不図示)と、経路切換手段63に「ON」「OFF」制御信号を伝達する。
そして制御CPU95には、前述した折り仕様を実行するように搬送モータMFとシフトモータMSと駆動手段と経路切換手段63を制御する折り処理実行プログラムがROM96に記憶されている。また、RAM98には、折目位置算出手段97でシートの折り目を算出するためのデータと、シフトモータMSの作動タイミング時間がデータとして記憶されている。
上記折目位置算出手段97は、「シートの長さサイズと」と「折り仕様」と「綴じ代寸法」とからシート先端(排紙方向先端)から折目位置(寸法)を算出する演算回路で構成されている。例えば二ツ折りモードではシートを排紙方向1/2位置で折り合わせるか、予め設定された綴じ代を残して1/2位置で折り合わせる。その折り目位置の演算は、例えば、[{(シート長さサイズ)−(綴じ代)}/2]で算出する。
また三ツ折りモードでは、例えばレター折り(内三ツ折り、1/3Z折り)、ファイリング折り(1/4Z折り、1/3Z折り)など折仕様に応じて折目位置を算出する。
[折り処理動作]
上述のシート折り装置Bの構成における作用について説明する。図7(a)は搬入口30に進入したシートをレジスト修正する状態を、図7(b)はシートを一次折りするために第1スイッチバックパス34に搬入した状態を示す。
図8(a)は従動ローラ53aがシートに当接した状態を、図8(b)は第1折り位置Np1でシートを折り合わせる状態を、図9(a)は第2スイッチバックパス35に折シートを搬入した状態を、図9(b)は従動ローラ54aが圧接した状態を、図10(a)は二次折り位置Np2でシートを折り合わせる状態を、図10(b)は折シートを搬出する状態を、それぞれ示す。
図7(a)において、シートは搬入口30に案内され、搬入ローラ対40で下流側に送られる。このとき制御手段95はゲートストッパ43が係止位置に位置するように制御する。するとシート先端はストッパ部材の係止面43sに係止されレジストエリア内でループ状に湾曲変形し、このときシートは係止面43sに倣って先端揃えされる。次いで制御手段95はゲートストッパ43を係止位置から待機位置に退避させる。
図7(b)において、制御手段95はゲートストッパ43を係止位置から待機位置に移動する。すると上述したシート搬送機構によってシートは第1経路32を下流側に送られる。そして制御手段95は経路切換手段63を図示のようにシートを第1経路32から第1スイッチバックパス34に案内するように制御する。
するとシートは給紙搬送手段41によって第1スイッチバックパス34に搬入される。尚、第1経路32には、ピンチローラ41a、第1ローラ41bの下流側に第1センサS1が配置され、第1スイッチバックパス34に搬入するシート先端を検知する。
図8(a)において、制御手段95は第1センサS1でシート先端を検出した信号に基づいて、シートの折り目位置が所定の位置に移送されたタイミングで一次折り偏向手段53の昇降部材53cを待機位置から作動位置に移動する。その過程で従動ローラ53aがシートに当接する。
従動ローラ53aの移動速度を第1経路32から送られるシート搬送速度より高速に設定することによって、従動ローラ53aが搬送されるシートを折りローラ対のニップ部Np1に案内する際にシートに撓みを発生することがない。
そして、搬送されるシートと従動ローラ53aが最初に接する接点P3をずらすことなく、従動ローラ53aが第2ローラ49の周面と接する接点P2に当接させるので、シートにシワを発生することなく正確な折り位置をローラニップ部に位置決めすることが出来る。
図8(b)において、すると第1経路32のシートは第1ニップ部Np1に向けてV字状に変形される。そして昇降部材53cに取付けられた従動ローラ53aが第2ローラ49の周面に圧接するとシート先端側は反対方向(第2ローラ49の回転方向)に繰り出される。
一方、シート後端側はピンチローラ41a、第1ローラ41bの搬送力で第1ニップ部Np1に向けてシートを繰り出す。このとき第1ローラ41bの周面に沿うように湾曲ガイド53bの湾曲ガイド面がシートをローラ周面に沿うように規制する。
従って一次折り位置Np1にシートは、その先端側は従動ローラ53aで、後端側はピンチローラ41a、第1ローラ41bで第1ニップ部Np1に向けて繰り込まれ、昇降部材53cの昇降タイミングが折り目位置を割り出すこととなる。
そこで制御手段95は、シートをピンチローラ41a、第1ローラ41bで移送する速度と、従動ローラ53aを待機位置から作動位置に移動するタイミング(特に従動ローラ53aが第2ローラ49の周面と接するタイミング)を予め実験で最適値に設定しておく。
そして、従動ローラ53aの待機位置から作動位置への移動と、同期して湾曲ガイド53bの湾曲ガイド面が、対向する第1ローラ41bの周面に沿うようにシートを案内するからシートの折り目位置が、その都度変化する恐れがない。
図9(a)において、第1ニップ部Np1で1/2位置(二つ折り)、1/3位置(三つ折り)、1/4位置(三つ折り)を折り合わされたシートは、この第1ニップ部Np1で搬送力を付与されて下流側に送られる。
そこで制御手段95は二次折り偏向手段54の昇降部材54cを、二つ折りモードのときには作動位置に、三つ折りモードのときには待機位置に位置させる。
同図は三つ折りモードの制御を示す。二つ折りのときには昇降部材54cを作動位置に位置させ、折シートを先端から第2ニップ部Np2に案内し、その下流側の搬出口31に送る。
そこで三つ折りモードのときには、制御手段95は二次折り偏向手段54の昇降部材54cを、図9(a)に示すように待機位置に位置させる。すると第1ニップ部Np1から送られたシートは先端から第2スイッチバックパス35に送られる。そしてシート先端(折り目位置)を第2センサS2が検知する。
図9(b)において、第2センサS2の検知信号を基準に二次折りの折り目位置が所定位置に達した段階で制御手段95は、二次折り偏向手段54の昇降部材54cを待機位置から作動位置に移動する。すると第2スイッチバックパス35内のシートは従動ローラ54aが第3ローラ50の周面と当接した段階で反対方向にシートを繰り出す。
これによって図10(a)に示すようにシートの先端側は従動ローラ54aで、後端側は第1ニップ部Np1で互いに反対方向にシートを送り出して第2ニップ部Np2に案内する。尚この場合に、昇降部材54cの待機位置から作動位置への移動タイミングは前述の一次折り偏向手段53の場合と同様であり、ガイド部材54bの作用もまた同様である。
図10(b)において、第2折り位置Np2に送られた折シートは、第2ローラ49に圧接した増折りローラ64で、その折り目を確実に折り畳まれ、第3経路36に移送される。そこで制御手段95は予め設定されている仕分け仕様でこの折シートを排紙経路37に送るか、或いは第1経路32に返送する。
図示の装置は、後処理装置Cで綴じ合わせる必要のない、レター折り仕様の内3ツ折り、1/3Z折りのときには、経路切換フラッパ66を制御して排紙経路37から収納スタッカ65に案内する。
また、ファイリング用或いは製本綴じ処理などの後処理を必要とする二つ折り、1/4Z折などの三つ折りモードのときには第3経路36から第1経路32に移送し、搬出口31から後処理装置Cに送出する。
[二つ折りモードの折り動作]
上述の折り動作において、シートを2つ折りするモードでは、図14に示すように画像形成装置Aから排紙指示信号と同時に折り処理するか否かのモード指示信号を受ける(St01)。すると制御手段95は、折り目位置を折目位置算出手段97で算出する(St02)。そこで制御手段95は、二つ折りモード(St03)のときには、第1センサS1がシート先端を検知(St04)する。
この検知信号から折目位置算出手段97で算出されたシートの長さに相当するシートの送り時間の経過(St05)後に一次折り偏向手段53を待機位置から作動位置に移動する(St06)。この移動はシフトモータMSの回転で制御する。
一次折り偏向手段53の昇降部材53cが作動位置に移動する過程で、第1経路32のシートは図8(b)で説明したように、折り目位置を基準に第1ニップ部Np1に向けて歪曲される。そして一次折り偏向手段53の従動ローラ53aが第2ローラ49の周面に当接するとシートはたぐり寄せられて折り目位置から第1ニップ部Np1に挿入される。
このとき制御手段95は、二つ折りモードでは第1センサS1からの検知信号を基準にシートの折り目が第1ニップ部Np1に挿入された見込み時間の後(St07)、二次折り偏向手段54を作動位置に移動する(St08)。この見込み時間はシートの折り目位置が第1ニップ部Np1に挿入され、その折シート先端が湾曲ガイド54bに到達する前の時間に設定されている。
従って折シート先端は図10(a)の状態で、湾曲ガイド54bの湾曲ガイド面に案内されて第2ローラ周面に沿うこととなる。
これと同時に、作動位置に位置する従動ローラ54aは第3ローラ50の回転に従動して回転するため、折シートの先端が第2ニップ部Np2から逸れる方向にカールしていても、従動ローラ54aと第3ローラ50の回転で確実に第2ニップ部Np2に案内されることとなる。
そこで制御手段95は、第2ニップ部Np2から第3経路36に搬出された折シートを、第3経路36から第1経路32に搬出する。そして制御手段95は二次折り偏向手段54を作動位置に位置させた状態で後続するシートの処理に備える(St09)。
図示のものは一次折り偏向手段53を待機位置に位置させる関係で、これと相反的に位置移動する二次折り偏向手段54を作動位置に位置させているが、第3経路36に配置した排紙センサS3の検出信号で二次折り偏向手段54を待機位置に移動するように構成することも可能である。
[三ツ折りモードの折り動作]
シートを3ツ折りするモードでは、図8乃至図10で説明したように画像形成装置Aから排紙指示信号と同時に折り処理するか否かのモード指示信号を受ける(St01)。すると制御手段95は、折り目位置を折目位置算出手段97で算出する(St02)。そこで制御手段95は、三つ折りモード(St10)のときには、第1センサS1がシート先端を検知する(St11)。
この検知信号から折目位置算出手段97で算出されたシートの長さに相当するシートの送り時間の経過(St12)後に一次折り偏向手段53を待機位置から作動位置に移動する(St13)。この移動はシフトモータMSの回転で制御する。
一次折り偏向手段53の昇降部材53cが作動位置に移動する過程で、第1経路32のシートは図8(b)で説明したように、折り目位置を基準に第1ニップ部Np1に向けて歪曲される。
そして一次折り偏向手段53の従動ローラ53aが第2ローラ49の周面に当接するとシートはたぐり寄せられて折り目位置から第1ニップ部Np1に挿入される。このとき制御手段95は、三ツ折りモードではシート先端を第2センサS2が検出するのを待つ(St14)。
第2センサS2がシート先端を検出した信号を基準に制御手段95はシートの二次折り目位置が所定位置に到達する見込み時間の後(St15)、二次折り偏向手段54を作動位置に移動する(St16)。この見込み時間は折目位置算出手段97の算出値で設定する。そこでシートは従動ローラ54aから搬送力を付与されて第2ニップ部Np2に挿入される。このシート先端を排紙センサS3が検知し、折仕様に応じて第3経路36から第1経路32に搬出するか、或いは排紙経路37から収納スタッカ65に搬出する(St17)。
[排紙経路の構成]
上述のように二ツ折り、三ツ折りされた折シートは第3経路36に第2第3ローラ49、50の圧接点から送られる。そして第2ローラ49に圧接する増折りローラ64で増し折りされ第3経路36に案内される。
この第3経路36は前述したように第1経路32に合流する。この第3経路36から分岐して排紙経路37が経路切換フラッパ66を介して連設され、この排紙経路37は第2経路33の下方に配置されている収納スタッカ65に折りシートを案内する。この排紙経路は曲率R3で前述のように構成されている。図示67は排紙経路37に配置された排紙ローラである。
従って、後処理装置Cに移送する必要のない例えば内3ツ折り或いは1/3Z折りなどレター仕様に折り合わされたシートは搬出口31に移送されることなく収納スタッカ65に収容される。
そして第3経路36に送られた折シートの内、後処理装置Cに移送して後処理するシートは、搬出ローラ対62で搬出口31に向けて移送される。尚この場合に、後処理するか否かの判断は、例えば前述のコントローラパネル15で画像形成条件と同時に後処理条件を設定するように構成する。そして設定された仕上げ条件に応じて収納スタッカ65に搬出するか後処理装置Cに移送するように構成する。
[画像形成装置]
画像形成装置Aは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は、給紙部3からシートを画像形成部7に送り、画像形成部7でシートに印刷した後、本体排紙口18らシートを搬出する。給紙部3は複数サイズのシートが給紙カセット4a、4bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部7に給送する。画像形成部7は例えば静電ドラム8と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)9と現像器10と、転写チャージャ11と定着器12が配置され、静電ドラム8上にレーザ発光器9で静電潜像を形成し、これに現像器10でトナーを付着し、転写チャージャ11でシート上に画像を転写し、定着器12で加熱定着する。
このように画像形成されたシートは本体排紙口18から順次搬出される。図示13は循環経路であり、定着器12から表面側に印刷したシートを、本体スイッチバックパス14を介して表裏反転した後、再び画像形成部7に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートは本体スイッチバックパス14で表裏反転された後本体排紙口18から搬出される。
図示20は画像読取部であり、プラテン21上にセットした原稿シートをスキャンユニット22で走査し、図示しない光電変換素子で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ記憶部16に転送され、前記レーザ発光器9に画像信号を送る。また、図示25はフィーダ装置であり、スタッカ26に収容した原稿シートをプラテン21に給送する。
上記構成の画像形成装置Aには図示しない制御部(コントローラ)が設けられ、コントローラパネル15から画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などのプリントアウト条件が設定される。
一方、画像形成装置Aには上記スキャンユニット22で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ記憶部16に蓄積され、このデータ記憶部16から画像データはバッファメモリ17に転送され、このバッファメモリ17から順次印字ヘッド9にデータ信号が移送されるように構成されている。
上記コントローラパネル15からは画像形成条件と同時に後処理条件も入力指定される。この後処理条件は例えば「プリントアウトモード」「ステープル綴じモード」「シート束折りモード」などが選定される。この後処理条件には前述したシート折り装置Bにおける折仕様が設定される
[後処理装置]
後処理装置Cは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は装置ハウジング68にシート受入口69と、排紙スタッカ70と、後処理経路71を備えている。シート受入口69は前述のシート折り装置Bの搬出口31に連結され、第1搬送経路32又は第3搬送経路36からのシートを受け入れるように構成されている。
後処理経路71はシート受入口69からのシートを排紙スタッカ70に案内するように構成され、この経路中に処理トレイ72が設けられている。図示73は排紙口であり、後処理経路71からのシートを下流側に配置された処理トレイ72に集積する。図示74はパンチユニットであり、後処理経路71に配置されている。排紙口73には排紙ローラ75が配置され、シート受入口69からのシートを処理トレイ72に集積する。
処理トレイ72は、後処理経路71からのシートをスイッチバック(搬送方向反転)搬送させてトレイ上に設けられた後端規制部材(不図示)に部揃え集積する。このためトレイ上方には排紙口73からのシートをスイッチバックさせる正逆転ローラ76が設けられている。また上記処理トレイ72は排紙スタッカ70に連なり、排紙口73からのシートを先端側は排紙スタッカ70で、後端側は処理トレイ72で支持する(ブリッジ支持)ようになっている。
上記処理トレイ72には後端規制部材に位置決めされたシート束を綴じ合わせるステープルユニット77が配置されている。そしてトレイ72上に積載したシート束をステープル綴じした後に排紙スタッカ70に搬出する。図示のスタッカ70にはシートの積載量に応じて昇降するエレベータ機構(不図示)が備えられている。
B シート折り装置
K 交差部
3 給紙部
30 搬入口(搬入部)
31 搬出口(搬出部)
32 第1搬送経路(第1経路)
33 第2搬送経路(第2経路)
34 第1スイッチバックパス(上流側ガイドパス)
35 第2スイッチバックパス(下流側ガイドパス)
36 第3搬送経路(第3経路)
37 排紙経路
40 搬入ローラ対
41 給紙搬送手段(給紙搬送ローラ対)
41a ピンチローラ
41b 第1ローラ
43 ゲートストッパ
49 第2ローラ
50 第3ローラ
53 一次折り偏向手段
53a 従動ローラ
54 二次折り偏向手段
54a 従動ローラ
63 経路切換手段
65 収納スタッカ
85a 作動レバー
85b プーリ
85c 伝動ベルト
85d バネクラッチ(トルクリミッタ)
85x 支軸
86a バネクラッチ
Np1 第1折り位置(第1ニップ位置)
Np2 第2折り位置(第2ニップ位置)
S1 第1センサ
S2 第2センサ
V1 偏向部材の移動速度(下降速度)
V2 シート搬送速度

Claims (10)

  1. 搬入部からシートを折り処理することなく搬出部に案内する第1搬送経路と、
    前記第1搬送経路と交差する方向に配置された第2搬送経路と、
    前記第2搬送経路に配置され、シートを折り処理する折りローラ対と、
    前記第1、第2搬送経路の交差部に配置され、シートを第2搬送経路に案内する経路切換手段と、
    前記第2搬送経路に送られたシートを前記折りローラ対のニップ部に向けて案内するシート偏向手段と、
    を備え、
    前記第2搬送経路は、
    前記第1搬送経路を介して互いに対向するエリアに配置され、
    前記交差部の上流側にシートを案内する上流側ガイドパスと、
    前記交差部の下流側にシートを案内する下流側ガイドパスと、
    で構成され、
    前記シート偏向手段は、
    前記上流側ガイドパスに送られたシートを前記第1搬送経路のシート移動方向下流側に位置する前記折りローラ対のローラ周面圧接する従動ローラと、
    前記従動ローラを前記ローラ周面から退避した待機位置と、ローラ周面に圧接する作動位置との間で位置移動するシフト手段と、
    で構成され、
    前記シフト手段は、前記従動ローラを待機位置から作動位置に移動する速度を、
    前記第1搬送経路を移動するシート速度より高速度とすることを特徴とするシート折り装置。
  2. 前記第1搬送経路には、前記交差部に向けてシートを繰り出す給紙搬送手段が配置され、
    前記シフト手段は、
    前記従動ローラを前記給紙搬送手段によるシート搬送速度より高速に待機位置から作動位置に移動すると共に、
    この給紙搬送手段で付与された搬送力でシート先端を前記上流側ガイドパス内に搬入し、従動ローラの待機位置から作動位置への移動で前記折りローラ対のニップ部に向けて搬出することを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  3. 前記第1搬送経路の上流側ガイドパスは、シートに搬送負荷を付与するように構成され、
    前記給紙搬送手段でシート先端部を上流側ガイドパスに搬入し、
    前記折りローラ対のローラ周面と圧接して従動する前記従動ローラによって上流側ガイドパスからシート先端部を搬出することを特徴とする請求項2に記載のシート折り装置。
  4. 前記給紙搬送手段は互いに圧接したローラ対で構成され、
    このローラ対の周速度は、前記折りローラ対の周速度と実質的に同一速度に設定されていると共に、
    この給紙搬送手段のシート圧接力は、前記従動ローラと折りローラ周面との間のシート圧接力より大きく設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート折り装置。
  5. 前記折りローラ対の少なくとも一部の周面は、前記第1搬送経路に臨む位置に配置され、
    前記給紙搬送手段は、この折りローラ対の一部の周面と、これに圧接されたピンチローラと、で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のシート折り装置。
  6. 前記給紙搬送手段を構成するローラ対の圧接点をP1、
    前記従動ローラが前記折りローラ対のローラ周面と接する接点をP2、
    前記従動ローラが前記第1搬送経路を移動するシートと最初に接する接点をP3、
    とするとき、
    P1−P2間のシート搬送長さは、P1−P3間のシート搬送長さより長く設定されていることを特徴とする請求項4に記載のシート折り装置。
  7. 前記従動ローラが待機位置から作動位置に移動する速度をV1、
    前記給紙搬送手段がシートを搬送する速度をV2、
    前記P1−P2間のシート搬送長さをL1、
    前記P1−P3間のシート搬送長さをL2、
    前記従動ローラが前記第1搬送経路を移動するシートと最初に接する位置から折りローラ周面に接する間の移動距離をLS、
    とするとき、
    (L2−L1)/V2≒LS/V1
    の関係としたことを特徴とする請求項6に記載のシート折り装置。
  8. 前記偏向手段は、前記従動ローラと共に、
    前記第1搬送経路を移動するシートの進行方向上流側に位置する折りローラ周面にシートを沿わせる湾曲ガイドを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  9. 前記第1搬送経路の下流側ガイドパスは、円弧状に湾曲した湾曲経路に構成され、
    前記搬入部からのシートは前記上流側ガイドパスから下流側ガイドパスに略S字形状の搬送パスで前記搬出部に移送されることを特徴とする請求項3に記載のシート折り装置。
  10. 前記搬入部には、上流側にシートに画像を形成する画像形成部が配置され、
    前記搬出部には、下流側にシートを積載収容するシート収納部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート折り装置。
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