JP5627948B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車用内燃機関の蒸発燃料の処理等に用いられる蒸発燃料処理装置に関する。
従来、ケースの吸着材室内に導入される蒸発燃料を吸着材に吸着させ、吸着材室内を流れる空気により吸着材から蒸発燃料を脱離させる蒸発燃料処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−191688号公報
前記特許文献1の蒸発燃料処理装置においては、吸着材として粉状の活性炭から成形された細長いペレットが用いられている。ペレットは、ケースの吸着材室内に設けられた格子状の隔壁部材の多数の充填通路内に充填されている。また、一般的な蒸発燃料処理装置においては、吸着材として粒状の活性炭が用いられている。
前記したペレット、粒状の活性炭等の吸着材は、熱伝導性が低いことが知られている。また、蒸発燃料処理装置において、吸着材が蒸発燃料を吸着する際(吸着時)は、いわゆる発熱反応であるため、吸着材の温度が上昇し、その温度上昇に伴って蒸発燃料を吸着する吸着性能(以下、単に「吸着性能」という)が低下し、逆に、吸着材から蒸発燃料が脱離する際(脱離時)は、いわゆる吸熱反応であるため、吸着材の温度が低下し、その温度低下に伴って蒸発燃料を脱離する脱離性能(以下、単に「脱離性能」という)が低下することが知られている。また、吸着材の吸着性能と脱離性能を総称して「吸脱着性能」という。また、吸着材の吸着と脱離を総称して「吸脱着」という。
ところで、ケースの吸着材室内に吸着材が充填された蒸発燃料処理装置において、吸着材室内の中心部分(内側部)の温度変化量と外側部分の温度変化量との関係は次のようになる。すなわち、吸着材が蒸発燃料を吸着する際において、吸着材室内の中心部分の温度上昇量は、吸着材室内の外側部分の温度上昇量よりも大きい。このため、吸着材室内の中心部分の吸着性能がその外側部分の吸着性能に比べて低下する。また、吸着材が蒸発燃料を脱離する際において、吸着材室内の中心部分の温度低下量は、吸着材室内の外側部分の温度下降量よりも大きい。このため、吸着材室内の中心部分の脱離性能がその外側部分の脱離性能に比べて低下する。したがって、吸着材室内の中心部分の吸脱着性能がその外側部分の吸脱着性能に比べて低下するという問題があった。
また、前記特許文献1のものでは、吸着材室内に設けられた格子状の隔壁部材の多数の充填通路内にペレットを充填することによって、通気抵抗を低減する構成になっている。しかしながら、隔壁部材の材質や吸着材室内の中心部分における吸脱着性能の向上等に関して何ら言及されていない。
本発明が解決しようとする課題は、吸着材室内の中心部分の吸脱着性能を向上することのできる蒸発燃料処理装置を提供することにある。
第1の発明は、ケースの吸着材室内に導入される蒸発燃料を吸着材に吸着させ、吸着材室内を流れる空気により吸着材から蒸発燃料を脱離させるように構成された蒸発燃料処理装置であって、吸着材室内に、吸着材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で形成されたハニカムコアを配置したものである。このように構成すると、吸着材の吸脱着に際して、吸着材室内の中心部分と外側部分との間に温度差を生じるときは、高温側部分の熱がハニカムコアを介して低温側部分へ伝達される。すなわち、吸着材が蒸発燃料を吸着する際において、吸着材室内の中心部分が外側部分に比べて高温側部分となるため、吸着材室内の中心部分の熱がハニカムコアを介して吸着材室内の外側部分に伝達される。そして、吸着材室内の外側部分に伝達された熱は、ケースへと到達しやすくなり、ケースを介して大気に放熱される。これにより、吸着材室内の中心部分の温度上昇を抑制し、吸着材室内の中心部分の吸着性能を向上することができる。また、吸着材が蒸発燃料を脱離する際において、吸着材室内の外側部分が中心部分に比べて高温側部分となるため、吸着材室内の外側部分の熱がハニカムコアを介して吸着材室内の中央部分に伝達される。これにより、吸着材室内の中心部分の温度低下を抑制し、吸着材室内の中心部分の脱離性能を向上することができる。よって、吸着材室内の中心部分の吸脱着性能を向上することができる。
第2の発明は、第1の発明において、ハニカムコアのセル軸方向が、吸着材室内を流れるガスの流れ方向に対して並行をなしている。このように構成すると、ハニカムコアの各セル内にガスをスムースに流すことができるとともに各セル内のガスの流量を均一化することができる。
第3の発明は、第1又は2の発明において、ハニカムコアは、複数枚の金属箔材を積層するとともに隣り合う金属箔材を所定のピッチ毎に平行にかつ接合箇所が積層方向に千鳥状配列となるように接合された積層体を積層方向に展開することによって構成されている。このように構成すると、ハニカムコアの複数枚の金属箔材によってセル壁が形成されるため、吸着材室内においてハニカムコアの各セル壁が占める容積を減少し、通気抵抗の増大を抑制することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、ハニカムコアの一部が、吸着材室の内壁に接触されている。このように構成すると、ハニカムコアの熱がケース側に伝達されやすくなるため、大気への放熱性能をさらに向上することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれかの発明において、吸着材室の内壁に、ハニカムコアを所定位置に支持するための支持部が形成されている。このように構成すると、吸着材室の内壁に形成した支持部によりハニカムコアを所定位置に支持することができる。また、ハニカムコアの熱が支持部を介してケース側に伝達されやすくなるため、大気への放熱性能をさらに向上することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明において、ハニカムコアのセル壁に、隣り合うセル間を連通するための通気路が形成されている。このように構成すると、ハニカムコアの隣り合うセル間がセル壁の通気路を介して連通されることによって、隣り合うセル間におけるガスの流動が可能となる。このため、各セル間の通気抵抗差を低減し、各セル間の吸脱着斑の発生を抑制することができる。
実施の形態1にかかる蒸発燃料処理装置を示す断面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図2のIII部を示す拡大図である。 ハニカムコアの一部を示す斜視図である。 ハニカムコアの展開前の積層体を示す断面図である。 実施の形態2にかかる支持部を示す断面図である。 実施の形態3にかかる蒸発燃料処理装置を示す断面図である。 ハニカムコアの一部を示す平断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施の形態1]
本実施の形態では、自動車等の車両に搭載される蒸発燃料処理装置について例示する。図1は蒸発燃料処理装置を示す断面図、図2は図1のII−II線矢視断面図、図3は図2のIII部を示す拡大図である。なお、説明の都合上、図1の状態を基準として蒸発燃料処理装置の上下左右を定め、図1における紙面表側を前側、同じく紙面裏側を後側と定めることにする。
図1に示すように、キャニスタとしての蒸発燃料処理装置10は、樹脂製のケース12を備えている。ケース12は、上端面を閉塞しかつ下端面を開口する有天筒状のケース本体13と、ケース本体13の下端開口面を閉塞する蓋部材14とにより構成されている。ケース本体13内は、隔壁15により左右二室に仕切られており、右側に中空四角筒状の主吸着材室17が形成され、また左側に中空四角筒状の副吸着材室18が形成されている。主吸着材室17と副吸着材室18とは、蓋部材14の内側すなわちケース本体13の下端部に形成された連通路20によって相互に連通されている。
前記ケース本体13の上面には、前記主吸着材室17に連通するタンクポート22およびパージポート23と、前記副吸着材室18に連通する大気ポート24が形成されている。タンクポート22は、蒸発燃料通路26を介して燃料タンク27内の気層部に連通されている。また、パージポート23は、パージ通路30を介して内燃機関31の吸気管32に連通されている。また、吸気管32には、吸入空気量を制御するスロットルバルブ33が設けられている。また、パージ通路30は、吸気管32に対してスロットルバルブ33の下流側において連通されている。また、パージ通路30の途中には、パージ弁34が介装されている。パージ弁34は、図示しないエンジンコントロールユニットいわゆるECU(制御手段)によって開閉制御されるようになっている。また、大気ポート24は大気に連通されている。
前記主吸着材室17内および前記副吸着材室18内のそれぞれの上端面には、上側のフィルタ36がそれぞれ設けられている。また、主吸着材室17内および副吸着材室18内のそれぞれの下端面には、下側のフィルタ37がそれぞれ設けられている。上下の両フィルタ36,37は、例えば樹脂製の不織布、発泡ウレタン等により形成されている。また、主吸着材室17内および副吸着材室18内におけるそれぞれの下側のフィルタ37の下側には、多孔板38が積層状に設けられている。また、各多孔板38と蓋部材14との間には、コイルバネからなるバネ部材40がそれぞれ介装されている。
前記主吸着材室17内および前記副吸着材室18内(詳しくは上側のフィルタ36と下側のフィルタ37との間の室内)には、粒状の吸着材42がそれぞれ充填されている。吸着材42としては、例えば粒状の活性炭を用いることができる。さらに、粒状の活性炭としては、破砕した活性炭(破砕炭)、粒状あるいは粉末状の活性炭をバインダともに造粒した造粒炭等を用いることができる。
前記主吸着材室17内には、前記吸着材42の充填に先立って、直方体状のハニカムコア44が配置されている。図4はハニカムコアの一部を示す斜視図、図5はハニカムコアの展開前の積層体を示す断面図である。
図4に示すように、前記ハニカムコア44は、前記吸着材42(図1参照)の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料、例えばアルミ箔等の金属箔材45で形成されている。すなわち、ハニカムコア44は、複数枚の金属箔材45によってセル壁46を形成したものであって、周方向に連続した6つのセル壁46により中空六角筒状のセル48が形成されている。また、ハニカムコア44は、複数枚(本実施の形態では8枚)の金属箔材45を積層するとともに、隣り合う金属箔材45を所定のピッチ毎に平行にかつ接合箇所が積層方向に千鳥状配列となるように接合された積層体50(図5参照)を積層方向(図5において上下方向)に展開することによって構成されている(図4参照)。また、ハニカムコア44において、隣り合う金属箔材45の接合箇所におけるセル壁46は二重壁となり、それ以外の箇所(非接合箇所)におけるセル壁46は一重壁となる。また、本実施の形態では、ハニカムコア44の平行するセル壁46の相互間の間隔が、例えば9.0〜25.4mmに設定されている。また、金属箔材45の厚さは6〜200μm程度であり、好ましくは10〜100μmの範囲内に設定するとよい。
前記ハニカムコア44の製造方法の一例について説明する。ハニカムコア44の製造工程としては、積層体50(図5参照)を形成する工程と、その積層体50を展開する工程とからなる。
積層体50を形成する工程では、図5に示すように、片面又は両面全体にろう材層52を設けた多数枚(本実施の形態では5枚)の金属箔材45を、そのろう材形成面に隣り合う金属箔材45と千鳥状配列となるように離型剤層53を設けて積層した状態で、その積層方向(図5において上下方向)に加圧し、かつ、加熱してろう付けすることにより、積層体50を得る。
次に、積層体50を展開する工程では、積層体50(図5参照)の積層された金属箔材45が相互に離隔するように引張り力を加えることにより、積層体50を積層方向(図5において上下方向)に展開することによって、ハニカムコア44(図4参照)を得る。また、前記離型剤層53(図5参照)は必要に応じて除去される。なお、このようなハニカムコア44の製造方法としては、例えば特開昭59−179265号公報に記載された製造方法を適用することができる。また、ろう材に代えて、隣り合う金属箔材45を所定のピッチ毎に接着材により接着することもできる。
図1に示すように、前記ハニカムコア44は、セル軸方向(図4において上下方向)が前記ケース12の主吸着材室17内を流れるガスの流れ方向(図1において上下方向)に対して並行をなすように配置されている。また、本実施の形態では、ハニカムコア44の展開方向が主吸着材室17の前後方向(図2において上下方向)に向けられているとともに、ハニカムコア44の展開方向に直交する方向が主吸着材室17の左右方向(図2において左右方向)に向けられている。なお、ハニカムコア44において、セル軸方向が高さ方向に相当するとした場合、展開方向が奥行き方向(前後方向)に相当し、展開方向に直交する方向が幅方向(左右方向)に相当する。
前記ハニカムコア44の前後両側面及び左右両側面は、前記主吸着材室17の内壁すなわちケース本体13の前後両側壁(符号、13a,13bを付す)、隔壁15及び右側壁(符号、13cを付す)に接触されている(図1〜図3参照)。これにより、ハニカムコア44が主吸着材室17内の所定位置に配置されている。また、ハニカムコア44の上下両端面は、前記上側のフィルタ36及び前記下側のフィルタ37に面している。また、ハニカムコア44が配置された主吸着材室17内には前記吸着材42が充填されている。これにともない、ハニカムコア44の各セル48内に吸着材42が充填されている(図2参照)。
次に、前記蒸発燃料処理装置10を備えた蒸発燃料システムの作用について説明する(図1参照)。なお、蒸発燃料処理システムは、蒸発燃料処理装置10、蒸発燃料通路26、燃料タンク27、パージ通路30、吸気管32、パージ弁34等によって構成されている。
まず、車両の内燃機関31が停止している状態では、パージ弁34が閉弁されており、燃料タンク27等で発生した蒸発燃料が蒸発燃料通路26を介して主吸着材室17に導入される。導入された蒸発燃料は、主吸着材室17内のハニカムコア44の各セル48内の吸着材42に吸着される。この際の主吸着材室17内の中心部分の温度上昇量は、主吸着材室17内の外側部分の温度上昇量よりも大きい。しかし、主吸着材室17内の中心部分の熱は、ハニカムコア44を介して外側部分に伝達される。このため、主吸着材室17内の中心部分の温度上昇が抑制され、主吸着材室17内の中心部分の吸着性能が向上される。そして、主吸着材室17内のハニカムコア44の各セル48内の吸着材42に吸着されなかった蒸発燃料は、連通路20を通り、副吸着材室18に導入され、副吸着材室18内の吸着材42に吸着される。
一方、内燃機関31の運転中においては、パージ弁34が開弁されることで、蒸発燃料処理装置10内に吸気負圧が作用する。これにともない、大気ポート24から大気中の空気(新気)が副吸着材室18に導入される。副吸着材室18に導入された空気は、副吸着材室18内の吸着材42から蒸発燃料を脱離させた後、連通路20を介して主吸着材室17に導入され、主吸着材室17内のハニカムコア44の各セル48内の吸着材42から蒸発燃料を脱離させる。この際の主吸着材室17内の中心部分の温度低下量は、主吸着材室17内の外側部分の温度低下量よりも大きい。しかし、主吸着材室17内の外側部分の熱は、ハニカムコア44を介して中心部分に伝達される。このため、主吸着材室17内の中心部分の温度低下が抑制され、主吸着材室17内の中心部分の脱離性能が向上される。そして、吸着材42から離脱された蒸発燃料を含んだ空気は、パージ通路30を介して吸気管32に排出すなわちパージされることにより、内燃機関31で燃焼処理される。
前記した蒸発燃料処理装置10(図1参照)によると、ケース12の主吸着材室17内に、吸着材42の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で形成されたハニカムコア44を配置したものである。したがって、吸着材42の吸脱着に際して、主吸着材室17内の中心部分と外側部分との間に温度差を生じるときは、高温側部分の熱がハニカムコア44を介して低温側部分へ伝達される。すなわち、吸着材42が蒸発燃料を吸着する際において、主吸着材室17内の中心部分が外側部分に比べて高温側部分となるため、主吸着材室17内の中心部分の熱がハニカムコア44を介して主吸着材室17内の外側部分に伝達される。そして、主吸着材室17内の外側部分に伝達された熱は、ケース12へと到達しやすくなり、ケース12を介して大気に放熱される。これにより、主吸着材室17内の中心部分の温度上昇を抑制し、主吸着材室17内の中心部分の吸着性能を向上することができる。また、吸着材42が蒸発燃料を脱離する際において、主吸着材室17内の外側部分が中心部分に比べて高温側部分となるため、主吸着材室17内の外側部分の熱がハニカムコア44を介して主吸着材室17内の中央部分に伝達される。これにより、主吸着材室17内の中心部分の温度低下を抑制し、主吸着材室17内の中心部分の脱離性能を向上することができる。よって、主吸着材室17内の中心部分の吸脱着性能を向上することができる。このことは、蒸発燃料処理装置10の小型化に有効である。
また、ハニカムコア44のセル軸方向が、主吸着材室17内を流れるガスの流れ方向に対して並行をなしている。したがって、ハニカムコア44の各セル48内にガス(空気及び/又は蒸発燃料が相当する)をスムースに流すことができるとともに各セル48内のガスの流量を均一化することができる。
また、ハニカムコア44は、複数枚の金属箔材45を積層するとともに、隣り合う金属箔材45を所定のピッチ毎に平行にかつ接合箇所が積層方向に千鳥状配列となるように接合された積層体50(図5参照)を積層方向に展開することによって構成されている。したがって、ハニカムコア44の複数枚の金属箔材45によってセル壁46が形成されるため、主吸着材室17内においてハニカムコア44の各セル壁46が占める容積を減少し、通気抵抗の増大を抑制することができる。
また、ハニカムコア44の前後両側面及び左右両側面が、主吸着材室17の内壁すなわちケース本体13の前後両側壁13a,13b、隔壁15及び右側壁13cに接触されている(図1〜図3参照)。したがって、ハニカムコア44の熱がケース12側に伝達されやすくなるため、大気への放熱性能をさらに向上することができる。なお、ケース12は外気に接触するものとする。また、ハニカムコア44は、主吸着材室17の内壁に対して前後両側面及び左右両側面が接触するものに限らず、少なくとも一部が接触するものであればよい。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2を説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図6は支持部を示す断面図である。
本実施の形態は、図6に示すように、前記実施の形態1(図1及び図2参照)におけるケース12の主吸着材室17の内壁、例えばケース本体13の右側壁13c及び隔壁15(図2参照)の内壁面に支持部55を形成したものである。なお、支持部55は、ケース本体13の隔壁15と右側壁13cに対して左右対称状に形成されたものであるから、右側壁13cの支持部55について説明し、隔壁15の支持部55についての説明は省略する。
前記支持部55は、主吸着材室17の右側壁13cの内壁面に上下方向(図6において紙面表裏方向)に直線状に延びる凸条に形成されている。支持部55には、前記ハニカムコア44の左端部に相当するセル壁46を、上下方向(図6において紙面表裏方向)にスライド可能に係合する直線状の係合溝56が形成されている。また、ハニカムコア44の左端部のセル壁46は、二重壁であるため、一重壁と比べて高い剛性を有する。また、支持部55は、ハニカムコア44の左端部のセル壁46の全てに対応するように設定してもよいし、その左端部におけるセル壁46のうちの選択した少なくとも1つ以上のセル壁46に対応するように設定してもよい。また、支持部55は、主吸着材室17の右側壁13cの内壁面に上下方向(図6において紙面表裏方向)に断続的に形成してもよい。
前記支持部55の係合溝56に、ハニカムコア44の左端部に相当するセル壁46をスライドによって係合することにより、ハニカムコア44を前後方向(図6において上下方向)に関して所定位置に支持することができる。また、係合溝56に、ハニカムコア44の左端部に相当するセル壁46を圧入する構成とすることにより、ハニカムコア44を前後方向(図6において上下方向)及び上下方向(図6において紙面表裏方向)に関して所定位置に支持することができる。また、係合溝56の奥端部すなわち上端部に、ハニカムコア44の左端部に相当するセル壁46の上端部に当接するストッパを設定することにより、ハニカムコア44の左端部に相当するセル壁46のスライドによる係合完了位置を規定することができる。また、本実施の形態では、主吸着材室17の前側壁13a及び後側壁13bに対してハニカムコア44の前後両端部(図6において上下両端部)が所定間隔を隔てて離されている。
本実施の形態によると、主吸着材室17の内壁に、ハニカムコア44を所定位置に支持するための支持部55が形成されている。したがって、主吸着材室17の内壁に形成した支持部55によりハニカムコア44を所定位置に支持することができる。また、ハニカムコア44の熱が支持部55を介してケース12側に伝達されやすくなるため、大気への放熱性能をさらに向上することができる。なお、セル壁46を係合する係合溝56を有する凹型状の支持部55に代えて、ハニカムコア44の左右両端部又は前後両端部において隣り合うセル48の相互間のV字溝状の凹部に対して係合する凸型状の支持部を形成してもよい。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3を説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図7は蒸発燃料処理装置を示す断面図、図8はハニカムコアの一部を示す平断面図である。
本実施の形態は、図7および図8に示すように、前記実施の形態1(図1及び図2参照)におけるハニカムコア44の各セル壁46に、丸形状の通気孔58が形成されたものである。通気孔58は、隣り合うセル48間を連通している(図8参照)。また、通気孔58は、セル壁46の軸方向(図7において上下方向)に所定の間隔毎に配置されている。また、通気孔58は、例えばハニカムコア44の展開前の積層体50(図5参照)において積層方向に孔あけ加工を行うことによって容易に形成することができる。なお、通気孔58は本明細書でいう「通気路」に相当する。
本実施の形態によると、ハニカムコア44のセル壁46に、隣り合うセル48間を連通するための通気孔58が形成されている。したがって、ハニカムコア44の隣り合うセル48間がセル壁46の通気孔58を介して連通されることによって、隣り合うセル48間におけるガス(空気及び/又は蒸発燃料が相当する)の流動が可能となる。つまり、ガスの流入に際し、ハニカムコア44の入口で整流され、ガス流入後、ハニカムコア44の内部で通気孔58により通気抵抗のばらつきが緩和される。このため、各セル48間の通気抵抗差を低減し、各セル48間の吸脱着斑の発生を抑制することができる。なお、本実施の形態では、セル壁46の全てに通気孔58を形成したが、1セル当りの6つのセル壁46に対する通気孔58の個数すなわちセル48の周方向にかかる通気孔58の個数、及び、セル48の軸方向にかかる通気孔58の個数は、適宜選定することができる。また、通気孔58の形状は、丸形状に限らず、多角形状、長細状、異形状等に変更することができる。また、通気孔58は、隣り合う2つ以上のセル壁46に跨るように形成することもできる。また、通気孔58に代えて、相互に接合されるセル壁46の間の一部に非接合部を形成し、その非接合部により隣り合うセル48間を連通するための開口部によって通気路を形成することもできる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、ハニカムコア44は、主吸着材室17内の中央部に配置することにより、主吸着材室17の内壁(ケース本体13の前側壁13a、後側壁13b、隔壁15及び右側壁13c)に対して接触しない状態すなわち離れた状態で配置することもできる。また、主吸着材室17内の中央部にハニカムコア44が配置される場合は、ハニカムコア44のセル軸方向が主吸着材室17内を流れるガスの流れ方向に対して並行(図1において上下方向)をなさない場合も考えられる。また、ハニカムコア44は、主吸着材室17に限らず、副吸着材室18に配置することもできる。また、吸着材42は、主吸着材室17内(ハニカムコア44の各セル48内を含む)に充填するものに限らず、ハニカムコア44の各セル壁46の表面すなわち外表面及びセル48の内壁面に対して付着させたものでもよい。また、ハニカムコア44のセル48の断面形状は、正六角形状に限らず、辺長さや角度が等しくない六角形状や、その他の多角形状であってもよい。
10…蒸発燃料処理装置
12…ケース
17…主吸着材室
42…吸着材
44…ハニカムコア
45…金属箔材
46…セル壁
48…セル
50…積層体
55…支持部
58…通気孔(通気路)

Claims (4)

  1. 燃料タンクからケースの吸着材室内に導入される蒸発燃料を吸着材に吸着させ、前記吸着材室内を流れる空気により前記吸着材から前記蒸発燃料を脱離させ、その蒸発燃料を内燃機関で燃焼処理するように構成されたキャニスタとしての蒸発燃料処理装置であって、
    前記吸着材室内に、前記吸着材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で形成されたハニカムコアを配置し、
    前記ハニカムコアのセル軸方向が、前記吸着材室内を流れるガスの流れ方向に対して並行をなし、
    前記ハニカムコアが配置された吸着材室内に粒状の吸着材が充填されるとともに該ハニカムコアの各セル内に粒状の吸着材が充填され
    前記吸着材室の内壁に、前記ハニカムコアを所定位置に支持するための支持部が形成され、
    前記支持部は、前記ハニカムコアのセル軸方向に沿って連続的あるいは断続的に延び、かつ、前記ハニカムコアの端部において軸方向に延びる部分を該ハニカムコアのセル軸方向に係合可能に形成されている
    ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンクからケースの吸着材室内に導入される蒸発燃料を吸着材に吸着させ、前記吸着材室内を流れる空気により前記吸着材から前記蒸発燃料を脱離させ、その蒸発燃料を内燃機関で燃焼処理するように構成されたキャニスタとしての蒸発燃料処理装置であって、
    前記吸着材室内に、前記吸着材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で形成されたハニカムコアを配置し、
    前記ハニカムコアのセル軸方向が、前記吸着材室内を流れるガスの流れ方向に対して並行をなし、
    前記ハニカムコアが配置された吸着材室内に粒状の吸着材が充填されるとともに該ハニカムコアの各セル内に粒状の吸着材が充填され、
    前記ハニカムコアのセル壁に、隣り合うセル間を連通するための通気路が形成されている
    ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ハニカムコアは、複数枚の金属箔材を積層するとともに隣接する金属箔材を所定のピッチ毎に平行にかつ接合箇所が積層方向に千鳥状配列となるように接合された積層体を積層方向に展開することによって構成されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ハニカムコアの一部が、前記吸着材室の内壁に接触されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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