JP5626585B2 - 調整機構およびこの調整機構を用いた液体吐出装置 - Google Patents

調整機構およびこの調整機構を用いた液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、調整機構および液体吐出装置に関し、さらに詳細には、液体を吐出するヘッド等の取付位置を調整するための調整機構およびこの調整機構を用いた液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例であるインクジェット記録装置は、例えば紫外線硬化インク、水性顔料インク、ソルベントインク、昇華インク等のインク(液体)を吐出するインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)と、該インクジェットヘッドから媒体(メディア)に吐出されたインクに対して紫外線を照射する紫外線ランプ、ヒーター、乾燥ファン等の定着部を備えている。インクジェットヘッドは、媒体の幅方向に走査されるキャリッジに搭載され、キャリッジを走査しながらインクジェットヘッドのノズルから媒体に吐出されたインク滴を定着(硬化あるいは乾燥)させて記録を行っている。
上述したキャリッジに搭載されたインクジェットヘッドは、プリント幅をかせぐため複数のインクジェットヘッドが走査方向と直交方向に重なってスタガ配置されたインクジェットヘッドが用いられる場合がある。
この場合、インクジェットヘッド組み付け時や交換時に、当該インクジェットの傾きや重なり量の調整が必要となるため、インクジェットヘッドの取付位置を微調整することができる調整機構が必要となる。
ここで、インクジェットヘッドの位置調整を行うための調整機構に関する従来技術の例として、特許文献1に記載のヘッド位置調整機構101が公知である(図8参照)。
当該ヘッド位置調整機構101は、記録ヘッド106を構成するヘッドケースの側面を押圧するコイルバネ123、取付ベースの底面から立設されてコイルバネ123を支持する弾性部材支持部124を備えた押圧機構121と、調整範囲内で移動可能に取り付けられて押圧力を受ける押圧受部材126、取付ベースの底面から立設されて押圧受部材126が載置される押圧受部材支持部127を備えた押圧受機構122とを備え、押圧機構121を一方のヘッドケース側面側に、押圧受機構122を他方のヘッドケース側面側に配設し、コイルバネ123と記録ヘッド106の当接位置および押圧受部材126と記録ヘッド106の当接位置をヘッドケース側面の範囲内に収める構成を有している。
特開2000−190465号公報
しかしながら、例えば特許文献1に開示されるヘッド位置調整のための調整機構は、図8に示す第1押圧受機構122Aが、平面方向の2方向に移動可能に取り付けられ、偏芯カムである押圧受部材によって平面方向の2方向に位置調整させる構成である。すなわち、第1押圧受機構122Aが、平面方向の2方向に位置調整させる構成であることによって、例えば、最初に左右方向への位置を調整し、その後上下方向への位置を調整する場合、後から行う上下方向への移動に伴って、最初に調整を行った左右方向の位置が狂ってしまうという課題があった。そのため、ヘッドの取付位置の調整を容易に、且つ高精度に行うことが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、液体吐出ヘッドの位置調整が容易且つ高精度に行うことのできる調整機構およびこれを備えた液体吐出装置を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の調整機構は、二つの液体吐出ヘッドを一つの被固定部材に位置調整して固定するための調整機構であって、前記被固定部材上をガイドに沿って移動する一つの移動部材を備え、一方の前記液体吐出ヘッドは、前記被固定部材上に設けられた前記移動部材の上に回動可能に支持された一の回動部材上に固定され、他方の前記液体吐出ヘッドは、前記被固定部材上に回動可能に支持された他の回動部材上に固定されていることを特徴とする。これによれば、移動部材と回動部材とを備えて、液体吐出ヘッドの移動調整・回動調整の機能を分離させたことにより、回動によって回動調整(傾き調整)した状態を維持しつつ、移動部材を移動させて移動調整(スライド調整)することができるので、液体吐出ヘッドの位置調整を容易に、且つ高精度に行うことができる。
また、本発明において、前記ガイドは、前記移動部材の移動方向に沿って前記被固定部材上に一または複数設けられ、前記移動部材は、前記ガイドに摺動して移動するための摺動部を有し、前記ガイドに対応して、前記移動部材の移動方向と直交する方向もしくは直交する方向と所定の鋭角をなす方向から該移動部材を前記ガイドに対して付勢する付勢部材が前記被固定部材上に設けられていることが好ましい。これによれば、移動部材を被固定部材上で直線移動させる際すなわちスライド調整を行う際に、移動方向と直交する方向にガタツキが生じないため、高精度に調整を行うことが可能となる。
また、本発明において、前記付勢部材として、前記回動部材に当接して付勢する第1付勢部材と、前記移動部材に当接して付勢する第2付勢部材と、を備えることが好ましい。これによれば、第1付勢部材に、回動部材を付勢する付勢部材と、移動部材をガイド部材に対して付勢する付勢部材とを兼用させることができる。したがって、付勢部材の数を削減することができ、省スペース化によって、装置全体の小型化を実現することが可能となる。
また、本発明において、前記回動部材は、前記第1付勢部材の付勢方向に抗して回動部材を回動させる位置に第1当接部を有し、前記第1当接部を押圧することにより前記回動部材の回動方向における位置を調整する第1押圧部材が前記移動部材上に設けられていることが好ましい。これによれば、第1押圧部材を操作して、回動部材を移動部材上で回動させる際すなわち傾き調整を行う際に、ガタツキなく高精度に調整を行うことが可能となる。
また、本発明において、前記移動部材を移動方向に沿う所定方向に付勢する第4付勢部材と、該第4付勢部材の付勢方向に抗して該移動部材を移動させるための第2押圧部材と、が前記被固定部材上に設けられ、前記移動部材は、前記第2押圧部材が押圧可能に当接される第2当接部を有し、前記ガイドは、前記第2当接部を通過する直線上であって、前記第2押圧部材の押圧方向に沿って配設されていることが好ましい。これによれば、移動部材を被固定部材上で直線移動させる際すなわちスライド調整を行う際に、移動方向にガタツキが生じず、また、移動部材に回転応力がかからないため、高精度に且つスムーズに調整を行うことが可能となる。
開示の液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドを固定する被固定部材と、前記の調整機構と、を備える液体吐出装置であって、前記液体吐出ヘッドは、前記被固定部材に設けられる前記調整機構によって位置調整可能に該被固定部材に固定されていることを特徴とする。これによれば、液体吐出ヘッドの取付位置調整を容易に且つ高精度に行うことができるため、液体吐出精度の高い液体吐出装置を実現することができる。
開示の調整機構によれば、液体を吐出するヘッド等の取付位置の調整を容易に、且つ高精度に行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る液体吐出装置の例を示す概略図である。 図1の液体吐出装置の内部を説明するための部分拡大図である。 本発明の実施形態に係る調整機構を用いて液体吐出ヘッドが被固定部材に固定された状態を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る調整機構の例を示す概略図である。 図4の調整機構の構成を説明するための分解図である。 図4の調整機構の押圧部材の構成を説明するための説明図である。 図4の調整機構の押圧部材の作用を説明するための説明図である。 従来の実施形態に係る調整機構の例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。ここでは、本実施形態に係る調整機構として、液体吐出装置における液体吐出ヘッドの取付位置を調整する調整機構の場合を例に挙げて説明を行う。また、この調整機構を用いた液体吐出装置として、インクジェット記録装置の場合を例に挙げて説明を行う。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また以下において、「主走査方向」は、媒体(メディア)の搬送方向(X軸方向)を、「副走査方向」は主走査方向と直交するキャリッジが往復動する方向(Y軸方向)をそれぞれ指し示すものとする。
図1は、インクジェット記録装置の外観を示す斜視図(概略図)であり、図2はその内部を説明するための部分拡大図(斜視図)である。同図1、図2に示すように、インクジェット記録装置1は、媒体(メディア)として例えば大判で長尺状のロールシート(ポリエステルシート等)が用いられる。繰出し軸2に巻かれた繰出しロール(図示せず)から繰り出されたシート材は、記録ユニット3および対向するプラテン4を経て主走査方向に搬送され巻取り軸5に巻き取られて巻取りロール6が形成される。巻取りロール6より搬送方向上流側には乾燥装置(ヒーターおよび乾燥ファン)7が設けられている。また、繰出しロール(図示せず)の搬送方向下流側および巻取りロール6の搬送方向上流側にはテンションバー8、9が各々設けられており、記録ユニット3と対向するプラテン4上に形成される記録位置へシート材をたるみなく搬送されるようになっている。
記録ユニット3においては、液体吐出ヘッド(後述するインクジェットヘッド10a、10b)が、シート材の搬送方向と直交する副走査方向に往復走査可能なキャリッジ(図示せず)に搭載されている。なお、インクジェットヘッド10a、10bは、ベースプレート14(図3参照)に固定されてキャリッジに組み付けられる。
また、キャリッジは、記録ユニット3の長手方向に形成されたY軸方向支持部材(Yバー)11に沿って設けられたY軸ガイドレール12に沿って、往復移動するようになっている。
図3に示すように、液体吐出ヘッドとして設けられる2つのインクジェットヘッド10a、10bは、キャリッジに組み付けられるベースプレート(被固定部材)14に対して調整機構Aを用いて位置調整可能に組み付けられている。本実施形態においては、インクジェットヘッド10a、10bによるプリント幅をかせぐため、2つのインクジェットヘッド10a、10bがキャリッジの走査方向(矢印方向)と直交方向に重なってスタガ配置されている。この2つのインクジェットヘッド10a、10bには、図1に示すインクカートリッジ13から図示しないインクチューブを介してM(マゼンタ)、Y(イエロー)、C(シアン)、K(ブラック)等の各色ソルベントインク、昇華インク等のインク(液体)が供給されノズル(図示せず)からインク滴が吐出される。
ここで、液体吐出ヘッド(ここではインクジェットヘッド10a、10b)を被固定部材(ここではベースプレート14)に位置調整して固定するための調整機構Aについて図3〜図5を用いて説明する。なお、図4は、本実施形態に係る調整機構Aの構成例を示す斜視図(概略図)である。図5は、本実施形態に係る調整機構Aの構成を説明するための分解図である。
当該調整機構Aは、被固定部材(ここではベースプレート14)上をガイド21a、21b(図5参照)に沿って移動する移動部材(ここではスライドプレート15)と、当該スライドプレート15上に回動可能に支持された回動部材(ここでは回転プレート16a)とを備えており、当該回転プレート16aにインクジェットヘッド10aが固定される。また、ベースプレート14上に回動可能に支持された回動部材(ここでは回転プレート16b)を備えており、当該回転プレート16bにインクジェットヘッド10bが固定される。すなわち、2つのインクジェットヘッド10a、10bがスタガ配置となるようにスライドプレート15、回転プレート16a、および回転プレート16bが配設されている。
より詳しくは、ベースプレート14上には、キャリッジの走査方向と直交する方向(図5中の矢印S方向)に直線移動可能(すなわちスライド調整可能)なスライドプレート15が設けられている。また、スライドプレート15上には、キャリッジの走査方向に対するインクジェットヘッド10aの傾きを調整可能な回転プレート16aが支点19aを中心に回転(回動)可能(図5中の矢印R1方向)に設けられている。また、ベースプレート14には、キャリッジの走査方向に対するインクジェットヘッド10bの傾きを調整可能な回転プレート16bが支点19bを中心に回転(回動)可能(図5中の矢印R2方向)に設けられている。
ここで、図5に示すように、ベースプレート14上には二つのガイド21a、21bが、スライドプレート15の移動方向(図5中の矢印S方向)に沿って設けられている。本実施形態においては、ガイド21a、21bは断面長円状の突起形状に形成されている。なお、設置個数は二つに限定されず、一つまたは三つ以上としてもよい。
また、スライドプレート15には、ガイド21a、21bに対応する位置に当該ガイド21a、21bに摺動して移動するための摺動部22a、22bが設けられている。本実施形態においては、摺動部22a、22bは、ガイド21a、21bが嵌合可能且つ摺動可能なように、断面がガイド21a、21bの断面よりも長手方向に長い長円状の有底の溝状に形成されている。
上記構成によれば、スライドプレート15がベースプレート14上で直線移動可能となる作用が得られる。
このとき、スライドプレート15をベースプレート14のガイド21a、21bに対して付勢する付勢部材が設けられている。当該付勢部材による付勢方向は、スライドプレート15の移動方向と直交する方向もしくは直交する方向と所定の鋭角をなす方向である。すなわち、ガイド21a、21bに対して、スライドプレート15の移動方向と直交方向に付勢する力成分が発生すればよい。
本実施形態においては、図4に示すように、当該付勢部材として、ガイド21a、21bに対応して、すなわちガイド21aの位置に対応して、回転プレート16aに当接して付勢する板バネ(第1付勢部材)20aと、ガイド21bの位置に対応して、スライドプレート15に当接して付勢する板バネ(第2付勢部材)20bとが設けられている。
上記構成によれば、スライドプレート15をベースプレート14上で直線移動させる際すなわちスライド調整を行う際に、移動方向と直交する方向にガタツキが生じないため、高精度に調整を行うことが可能となる。
併せて、板バネ20aによって以下の作用効果も奏される。すなわち、図4に示すように、回転プレート16aは板バネ20aによって付勢されて、当該回転プレート16aにおける第1当接部16cが偏心カム(第1押圧部材)17aのカム面に押し当てられる。偏心カム17aはスライドプレート15に回転可能に軸支されておりレバー18aによって回転操作される。これによれば、偏心カム17aを操作して(動作説明は後述)、回転プレート16aをスライドプレート15上で回動させる際すなわち傾き調整を行う際に、ガタツキなく高精度に調整を行うことが可能となる。
このように、一つの付勢部材(ここでは板バネ20a)に、回転プレート16aを付勢する付勢部材と、スライドプレート15をガイド部材に対して付勢する付勢部材とを兼用させることができる。したがって、付勢部材の数を削減することができ、省スペース化によって、装置全体の小型化を実現することが可能となる。
また、スライドプレート15は、コイルバネ(第4付勢部材)20dにより移動方向に沿う所定方向(キャリッジの走査方向と直交する方向)に付勢されて、当該スライドプレート15における第2当接部15aが偏心カム(第2押圧部材)17cのカム面に押し当てられている。偏心カム17cはベースプレート14に回転可能に軸支されており、レバー18cにより回転操作される。これによれば、偏心カム17cを操作して(動作説明は後述)、スライドプレート15をベースプレート14上で直線移動させる際すなわちスライド調整を行う際に、移動方向にガタツキなく高精度に調整を行うことが可能となる。
特に、本実施形態に係るガイド21a、21bは、第2当接部15aを通過する直線上であって、偏心カム17cの押圧方向(図5中の矢印S方向)に沿って配設される構成を備えている。これによれば、第2当接部15aに加えられる押圧応力の方向と、ガイド21a、21bと摺動部22a、22bとの摺動面とが一致するので、スライドプレート15に回転応力がかからず当該スライドプレート15をスムーズに移動させることができる。
一方、回転プレート16bは板バネ(第3付勢部材)20cによって付勢されて偏心カム17bのカム面に押し当てられている。偏心カム17bは、ベースプレート14に回転可能に軸支されており、レバー18bによって回転操作される。これによれば、偏心カム17bを操作して(動作説明は後述)、回転プレート16bをベースプレート14上で回動させる際すなわち傾き調整を行う際に、ガタツキなく高精度に調整を行うことが可能となる。
ここで、共通の構造を有する、偏心カム17a、17b、17c(図6(b)参照)、およびレバー18a、18b、18c(図6(a)参照)について説明する。
図6(c)に示すように、偏心カム17a、17b、17cは、外径中心O1と内径中心O2とを所定距離L1ずらして構成されており、内径中心と一致する回転軸で回転(回動)されるレバー18a、18b、18cが連結される。レバー18a、18b、18cを回転させることで、定点(定線)上の偏心カム17a、17b、17cの外径が変化することにより偏心カム作用が得られる。
このとき、レバー18a、18b、18cに設けられる係合突起Cが、偏心カム17a、17b、17cに設けられる係合溝B1、B2、B3、B4(本実施形態では四箇所)のいずれかに係合されて、相互の回り止め作用が生じる。さらに、係合孔B1、B2、B3、B4を適宜選択することによって、図7に示す移動距離L2を調整することが可能となる。
以上説明した調整機構Aが設けられて、インクジェットヘッド10a、10bがベースプレート14に対して位置調整可能に固定される(図3参照)。
このとき、インクジェットヘッド10aは、回転プレート16a上に組み付けられて、当該回転プレート16a、スライドプレート15、ベースプレート14を貫通する貫通孔23a(図4参照)に嵌め込まれてノズル面(図示せず)がプラテン4側に露出するように支持される。
また、インクジェットヘッド10bは、回転プレート16b上に組み付けられて、当該回転プレート16a、スライドプレート15、ベースプレート14を貫通する貫通孔23b(図4参照)に嵌め込まれてノズル面がプラテン4側に露出するように支持される。
続いて、上記調整機構Aの動作すなわち調整方法について説明する。
上記インクジェットヘッド10a、10bは、製品の出荷時あるいはヘッド交換時に、ヘッドの傾きや重なり量の調整が行なわれる。その際の調整方法として、具体的には、レバー18a、18bを回転操作し、回転する偏心カム17a、17bによって回転プレート16a、16bを支点19a、19bを中心に回転させ、インクジェットヘッド10a、10bの走査方向に対する傾き角度をそろえる。
次いで、レバー18cを回転操作し、回転する偏心カム17cによってスライドプレート15を走査方向と直交する方向にスライドさせ、インクジェットヘッド10a、10b同士の重なり量を調整する。
このように、スライドプレート15と回転プレート16aとを有し、移動・回動の機能を分離させたことにより、回転プレート16aの回動によって傾き調整した状態を維持しつつ、スライドプレート15を移動させてスライド移動調整することができる。したがって、二つのインクジェットヘッド10a、10bがスタガ配置されている場合にも、当該インクジェットヘッド10a、10b同士の組み付け位置を簡単な操作で容易に、且つ高精度に調整することができる。
以上説明した通り、開示の調整機構によれば、液体を吐出するヘッド等の取付位置の調整を容易且つ高精度に行うことが可能となる。特に、本実施形態によれば、以下の特徴的な作用効果が奏される。
調整機構Aは、ベースプレート14上をガイド21a、21bに沿って移動するスライドプレート15と、スライドプレート15上に回動可能に支持された、回転プレート16aとを備え、回転プレート16aにインクジェットヘッド10aが固定されている。これによれば、インクジェットヘッド10aの移動調整・回動調整の機能を分離させることができ、回転プレート16aの回動によって回動調整(傾き調整)した状態を維持しつつ、スライドプレート15を移動させて移動調整(スライド調整)することができる。
また、ガイド21a、21bは、スライドプレート15の移動方向に沿ってベースプレート14上に二つ設けられ、ベースプレート14は、ガイド21a、21bに摺動して移動するための摺動部22a、22bを有し、当該ガイド21a、21bに対応して、スライドプレート15の移動方向と直交する方向から当該スライドプレート15をガイド21a、21bに対して付勢する付勢部材(板バネ20a、20b)がベースプレート14上に設けられている。これによれば、スライドプレート15をベースプレート14上で直線移動させる際すなわちスライド調整を行う際に、移動方向と直交する方向にガタツキが生じないため、高精度に位置調整を行うことが可能となる。
また、前記付勢部材として、回転プレート16aに当接して付勢する第1付勢部材(板バネ20a)と、スライドプレート15に当接して付勢する第2付勢部材(板バネ20b)とを備える。これによれば、第1付勢部材(板バネ20a)が、回転プレート16aおよびスライドプレート15双方の付勢部材として兼用でき、付勢部材の数を削減することができるため、省スペース化による装置全体の小型化を実現することができる。
また、回転プレート16aは、板バネ20aの付勢方向に抗して回転プレート16aを回動させる位置に第1当接部16cを有し、第1当接部16cを押圧することにより当該回転プレート16aの回動方向における位置を調整する偏心カム17aがスライドプレート15上に設けられている。これによれば、偏心カム17aを操作して、回転プレート16aをスライドプレート15上で回動させる際すなわち傾き調整を行う際に、ガタツキなく高精度に位置調整を行うことが可能となる。
また、スライドプレート15を移動方向に沿う所定方向に付勢するコイルバネ20dと、コイルバネ20dの付勢方向に抗してスライドプレート15を移動させるための偏心カム17cとがベースプレート14上に設けられ、スライドプレート15は、偏心カム17cが押圧可能に当接される第2当接部15aを有し、ガイド21a、21bは、第2当接部15aを通過する直線上であって、偏心カム17cの押圧方向に沿って配設されている。これによれば、スライドプレート15をベースプレート14上で直線移動させる際すなわちスライド調整を行う際に、移動方向にガタツキが生じず、また、スライドプレート15に回転応力がかからないため、高精度に且つスムーズに位置調整を行うことが可能となる。
また、上記の調整機構Aによって位置調整可能なようにベースプレート14にインクジェットヘッド10a、10bが固定されるインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド10a、10bの取付位置調整を容易且つ高精度に行うことができるため、インク吐出位置を高精度に調整でき、記録品質を高めることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。特に、調整機構が組み込まれる装置の例として、インクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、その他の装置に対しても適用が可能である。
A 調整機構
1 インクジェット記録装置
3 記録ユニット
4 プラテン
10a、10b インクジェットヘッド
11 Y軸方向支持部材(Yバー)
12 Y軸ガイドレール
13 インクカートリッジ
14 ベースプレート
15 スライドプレート
15a 第2当接部
16a、16b 回転プレート
16c 第1当接部
17a、17b、17c 偏心カム
18a、18b、18c レバー
19a、19b 支点
20a、20b、20c 付勢部材(板バネ)
20d 付勢部材(コイルバネ)
21a、21b ガイド
22a、22b 摺動部
23a、23b 貫通孔

Claims (6)

  1. 二つの液体吐出ヘッドを一つの被固定部材に位置調整して固定するための調整機構であって
    前記被固定部材上をガイドに沿って移動する一つの移動部材を備え、
    一方の前記液体吐出ヘッドは、前記被固定部材上に設けられた前記移動部材の上に回動可能に支持された一の回動部材上に固定され、
    他方の前記液体吐出ヘッドは、前記被固定部材上に回動可能に支持された他の回動部材上に固定されていること
    を特徴とする調整機構。
  2. 前記ガイドは、前記移動部材の移動方向に沿って前記被固定部材上に一または複数設けられ、
    前記移動部材は、前記ガイドに摺動して移動するための摺動部を有し、
    前記ガイドに対応して、前記移動部材の移動方向と直交する方向もしくは直交する方向と所定の鋭角をなす方向から該移動部材を前記ガイドに対して付勢する付勢部材が前記被固定部材上に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の調整機構。
  3. 前記付勢部材として、前記回動部材に当接して付勢する第1付勢部材と、前記移動部材に当接して付勢する第2付勢部材と、を備えること
    を特徴とする請求項2記載の調整機構。
  4. 前記回動部材は、前記第1付勢部材の付勢方向に抗して回動部材を回動させる位置に第1当接部を有し、
    前記第1当接部を押圧することにより前記回動部材の回動方向における位置を調整する第1押圧部材が前記移動部材上に設けられていること
    を特徴とする請求項3記載の調整機構。
  5. 前記移動部材を移動方向に沿う所定方向に付勢する第4付勢部材と、該第4付勢部材の付勢方向に抗して該移動部材を移動させるための第2押圧部材と、が前記被固定部材上に設けられ、
    前記移動部材は、前記第2押圧部材が押圧可能に当接される第2当接部を有し、
    前記ガイドは、前記第2当接部を通過する直線上であって、前記第2押圧部材の押圧方向に沿って配設されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の調整機構。
  6. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドを固定する被固定部材と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の調整機構と、を備える液体吐出装置であって、
    前記液体吐出ヘッドは、前記被固定部材に設けられる前記調整機構によって位置調整可能に該被固定部材に固定されていること
    を特徴とする液体吐出装置。
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