JP5625572B2 - クローズドドレンシステム - Google Patents

クローズドドレンシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5625572B2
JP5625572B2 JP2010160274A JP2010160274A JP5625572B2 JP 5625572 B2 JP5625572 B2 JP 5625572B2 JP 2010160274 A JP2010160274 A JP 2010160274A JP 2010160274 A JP2010160274 A JP 2010160274A JP 5625572 B2 JP5625572 B2 JP 5625572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
chemical injection
fresh water
control
supply line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010160274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012021713A (ja
Inventor
克文 一色
克文 一色
田中 義人
義人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2010160274A priority Critical patent/JP5625572B2/ja
Publication of JP2012021713A publication Critical patent/JP2012021713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5625572B2 publication Critical patent/JP5625572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

この発明は、複数台の蒸気ボイラを有し、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステムに関する。
省エネを目的として、負荷機器から排出されるドレン(凝縮水)を密閉型のドレンタンクにて収集し、収集した高温のドレンを蒸気ボイラの給水として供給するクローズドドレンシステムは、特許文献1などにて知られている。この特許文献1においては、ドレンタンクの下流側で脱酸素剤を薬注装置にて注入する。この薬注装置による薬注量は、一般的にはドレンの流量の増減に応じて増減される。
特開2007−263385号公報
この出願の発明者等は、特許文献1のようなクローズドドレンシステムを複数台の蒸気ボイラを有し、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステム(以下、対象システムという。)に展開した場合、つぎのような課題があることを見出した。
すなわち、この対象システムにおいて、ドレンタンクから各蒸気ボイラへドレンを供給する共通ドレン供給ラインに流量計を設けて共通ドレン供給ラインへの薬注量を制御することが考えられる。この場合、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とが切り替えられ、これに加え、各蒸気ボイラの運転負荷の増減があるため、共通ドレン供給ラインを流れるドレンの流量の変動範囲が大きい。この変動範囲に対応できる高温仕様の流量計が無いという課題がある。
また、共通ドレン供給ラインから各蒸気ボイラへ分岐する分岐ドレン供給ラインにそれぞれ流量計を設けて、これら流量計により薬注量を増減することが考えられる。しかしながら、この方式においても、各ボイラの運転負荷の増減により、流量変動範囲は広く、これに対応できる高温仕様の流量計が無い課題がある。さらに、多くの流量計を必要とするので、システム構成が複雑となるとともに、イニシャルコストが増大するという課題がある。
この発明が解決しようとする課題は、複数台の蒸気ボイラを有し、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステムにおいて、システム構成を複雑化することなく、ドレンに対して適切な薬注を行うことである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、
それぞれ缶体を備え、この缶体にて生成の蒸気を負荷機器へ供給する複数台の蒸気ボイラと、
前記負荷機器から排出されるドレンを収集する密閉型のドレンタンクと、
新水を貯留する新水タンクと、
前記ドレンタンク内のドレンを共通ドレン供給ラインおよびこの共通ドレン供給ラインから分岐する分岐ドレン供給ラインを通して前記各缶体へ供給するドレン供給制御と、前記新水タンク内の新水を共通新水供給ラインおよびこの共通新水供給ラインから分岐する分岐新水供給ラインを通して前記各缶体へ供給する新水供給制御とを前記各蒸気ボイラにおいて選択的に切り替える制御器と、
前記蒸気ボイラの台数に応じた複数の薬注ポンプを有し、前記ドレン供給制御時に、ドレンが前記分岐ドレン供給ラインに分岐して流れる前に流通する共通ドレン流通部へ薬注する第一薬注装置とを備え、
前記制御器は、前記ドレン供給制御を行っている前記蒸気ボイラの台数の増減と前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させる第一薬注制御を行い、
前記第一薬注制御では、前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減に応じて対応する薬注ポンプの薬注量を増減するとともに、前記新水供給制御を行っている前記蒸気ボイラに対応する薬注ポンプを停止することにより前記第一薬注装置による薬注量を制御することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、前記ドレン供給制御を行っている蒸気ボイラの台数の増減と各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させるので、ドレンへの薬注量を適切に制御することができる。また、流量計を用いることなく、ドレンへの薬注量の制御を行うので、システム構成を簡素化できるという効果を奏する。また、複数の薬注ポンプを制御することで、薬注量を制御するので、薬注量を精度良く制御でき、複雑な制御ロジックを必要としないため制御構成を簡素化できるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記新水供給制御時に前記各分岐新水供給ラインまたは前記新水タンクへ薬注する第二薬注装置を備え、前記制御器は、前記各分岐新水供給ラインまたは前記共通新水供給ラインの新水流量の増減に応じて、前記第二薬注装置による薬注量を増減する第二薬注制御を行うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、新水供給制御時の新水への薬注量を適切に制御できるという効果を奏する。
求項3に記載の発明は、それぞれ缶体を備え、この缶体にて生成の蒸気を負荷機器へ供給する複数台の蒸気ボイラと、前記負荷機器から排出されるドレンを収集する密閉型のドレンタンクと、新水を貯留する新水タンクと、前記ドレンタンク内のドレンを共通ドレン供給ラインおよびこの共通ドレン供給ラインから分岐する分岐ドレン供給ラインを通して前記各缶体へ供給するドレン供給制御と、前記新水タンク内の新水を共通新水供給ラインおよびこの共通新水供給ラインから分岐する分岐新水供給ラインを通して前記各缶体へ供給する新水供給制御とを前記各蒸気ボイラにおいて選択的に切り替える制御器と、前記ドレン供給制御時に、ドレンが前記分岐ドレン供給ラインに分岐して流れる前に流通する共通ドレン流通部へ薬注する第一薬注装置と、前記新水供給制御時に前記各分岐新水供給ラインまたは前記新水タンクへ薬注する第二薬注装置を備え、前記制御器は、前記ドレン供給制御を行っている前記蒸気ボイラの台数の増減と前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させる第一薬注制御を行い、前記各分岐新水供給ラインまたは前記共通新水供給ラインの新水流量の増減に応じて、前記第二薬注装置による薬注量を増減する第二薬注制御を行うことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、前記ドレン供給制御を行っている蒸気ボイラの台数の増減と各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させるので、ドレンへの薬注量を適切に制御することができる。また、流量計を用いることなく、ドレンへの薬注量の制御を行うので、システム構成を簡素化できるという効果に加えて、新水供給制御時の新水への薬注量を適切に制御できるという効果を奏する。
この発明によれば、複数台の蒸気ボイラを有し、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステムにおいて、システム構成を複雑化することなく、ドレンに対して適切な薬注を行うことができるという効果を奏する。
この発明の実施例1の概略構成を説明する説明図である。 同実施例1の制御手順を説明するフローチャート図である。 同実施例1の第一薬注制御の制御手順を説明するフローチャート図である。 同実施例1の第二薬注制御の制御手順を説明するフローチャート図である。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、複数台の蒸気ボイラを有し、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステムに好適に実施される。
この実施の形態を具体的に説明する。この実施の形態のクローズドドレンシステム(クローズドドレン回収システムと称することができる。)は、それぞれ缶体を備え、この缶
体にて生成の蒸気を負荷機器へ供給する複数台の蒸気ボイラと、前記負荷機器から排出されるドレンを収集する密閉型のドレンタンクと、新水を貯留する新水タンクと、ドレン供給制御と新水供給制御とを前記各蒸気ボイラにおいて選択的に切り替える制御器と、前記ドレン供給制御時に駆動される第一薬注装置とを備えている。
前記制御器は、ドレン供給制御と新水供給制御とを前記各蒸気ボイラにおいて選択的に切り替える給水切替制御に加えて、前記第一薬注装置による薬注量を制御する第一薬注制御を行う。この給水切替制御と第一薬注制御は、前記各蒸気ボイラ毎に設けた制御器(個別制御器)によって行うこともできるし、共通の制御器(共通制御器)によって行うように構成できる。また、前記給水切替制御を前記個別制御器で行い、前記個別制御器から必要な信号をもらって前記第一薬注制御を前記共通制御器または中継制御器により行うように構成することができる。
前記ドレン供給制御は、前記ドレンタンク内のドレンを共通ドレン供給ラインおよびこの共通ドレン供給ラインから分岐する分岐ドレン供給ラインを通して前記各缶体へ供給し、その供給量を調整する制御である。
このドレン供給制御は、好ましくは、前記共通ドレン供給ラインに設けられ前記各蒸気ボイラに共通の1乃至複数台のドレンポンプのON(駆動)−OFF(停止)と、前記各分岐ドレン供給ラインに設けられた水位制御用のドレン制御弁の開閉により行う(以下、「好ましいドレン供給制御」という。)。この場合、前記各蒸気ボイラへのドレンの制御は、前記各蒸気ボイラの缶体内の水位を検出する水位センサにより、缶体内の水位が設定水位となるように、前記ドレン制御弁の開閉により行う。
前記ドレンポンプは、ドレン供給制御が行われている蒸気ボイラが存在する条件下では常時回転駆動され、好ましくは、前記共通ドレン供給ラインの前記ドレンポンプ下流側と前記ドレンタンクとを結ぶ循環路を形成するとともに、前記ドレンポンプを常時駆動して、ドレンの一部が常時前記循環路を循環するように構成する。
前記ドレン供給制御は、前記各分岐ドレン供給ライン毎にドレンポンプを設けて、この各ドレンポンプを前記水位センサの検出信号により、ON−OFF制御または、回転数制御することにより行うことも可能である。この方式の制御を行うには、多くのドレンポンプが必要となり、イニシャルコストが増大するデメリットがある。
前記新水供給制御は、前記新水タンク内の新水を共通新水供給ラインおよびこの共通新水供給ラインから分岐する分岐新水供給ラインを通して前記各缶体へ供給し、その供給量を調整する制御である。
この新水供給制御は、好ましくは、前記各蒸気ボイラに対応して前記分岐新水供給ラインに新水ポンプを設け、この各新水ポンプを前記水位センサの検出信号により、ON−OFFまたは回転数制御により行う(以下、「好ましい新水供給制御」という。)。
なお、この新水供給制御は、前記共通新水供給ラインに設けられ前記各蒸気ボイラに共通の1乃至複数台の新水ポンプのON−OFFと、前記各分岐新水供給ラインに設けられた水位制御用の新水制御弁の開閉により行うように構成することができる。しかしながら、一般的には、前記各蒸気ボイラには、給水ポンプが内蔵されているので。この給水ポンプを「好ましい新水供給制御」の新水ポンプとして使用する。
前記制御器により前記ドレン供給制御と前記新水供給制御とが、各蒸気ボイラ毎に選択的に行われる。この制御器による選択制御は、好ましくは、前記各缶体内圧力が設定値以
下,前記各缶体の異常低水位,前記各缶体の異常高水位および前記ドレンポンプの給水流量低下のいずれかが検出されたとき異常と判定し、この異常判定時、前記新水供給制御を行い、異常と判定しない時、前記ドレン供給制御を行う。この異常の判定は、上記以外のものを含ませることができる。
そして、前記各蒸気ボイラにおいてドレン供給制御と新水供給制御とが同時に行われないように構成する。すなわち、ドレン供給制御時に前記各分岐供給ラインを開き、新水供給制御時に前記各分岐ドレン供給ラインを閉じる遮断用のドレン制御弁を前記各分岐ドレン供給ラインに設けるとともに、新水供給制御時に前記各分岐新水供給ラインを開き、ドレン供給制御時に前記各分岐新水供給ラインを閉じる遮断用の新水制御弁を前記各分岐新水供給ラインに設ける。前記遮断用のドレン制御弁は、好ましくは、前記水位制御用のドレン制御弁と別個に設けるが、共用することも可能である。また、前記遮断用の新水制御弁は、好ましくは、前記水位制御用の新水制御弁と別個に設けるが、共用することも可能である。
前記第一薬注装置は、前記ドレン供給制御時に、ドレンが前記分岐ドレン供給ラインに分岐して流れる前に流通する共通ドレン流通部へ薬注するように構成する。「共通ドレン流通部」は、好ましくは、前記ドレンタンクおよび前記共通ドレン供給ライン間に形成したドレン循環路とするが、前記ドレンタンクまたは前記共通ドレン供給ラインとすることができる。
前記循環路へ薬注するように構成すると、前記第一薬注装置を間欠的に薬注する薬注ポンプで構成した場合に、前記共通ドレン供給ラインに薬注するものと比較して、共通ドレン供給ラインおける薬液濃度を均一化できるという効果を奏する。
この第一薬注装置による第一薬注制御は、前記ドレン供給制御を行っている蒸気ボイラの台数の増減と各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて前記第一薬注装置による薬注量を増減させる制御である。
前記「各蒸気ボイラの運転負荷の増減の信号」は、直接的な前記各蒸気ボイラへの給水流量信号ではなく、前記各蒸気ボイラの運転信号から得られる間接的な前記各蒸気ボイラへの給水流量信号であり、前記各蒸気ボイラの燃焼量から求めた蒸発量と前記缶体から排出されるブロー水の量とから演算することができる。また、前記ドレン制御弁が前記各蒸気ボイラの燃焼量に応じて開度を調整する場合、その開度信号が間接的な前記各蒸気ボイラへの給水流量信号と考えられるので、その開度信号を前記「各蒸気ボイラの運転負荷の増減の信号」として用いることができる。さらに、前記缶体からのブロー水を制御するブロー弁を所定の燃焼量に達したときに開くように制御するとともに、予め設定したブロー率でブローする場合、前記ブロー弁の開信号に同期して薬注を行うように構成することができる。
以上の如く構成される実施の形態においては、前記制御器は、前記各蒸気ボイラ毎に前記ドレン供給制御または前記新水供給制御を選択的して行う。そして、前記ドレン供給制御を行っている蒸気ボイラの台数の増減と各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させる。その結果、前記共通ドレン供給ラインのドレンへの薬注量を適切に制御することができる。また、流量計を用いることなく、ドレンへの薬注量の制御を行うことにより、システム構成を簡素化できる。
この実施の形態においては、好ましくは、前記第一薬注装置は、前記蒸気ボイラの台数に応じた複数の薬注ポンプを備え、前記制御器は、各蒸気ボイラの運転負荷の増減に応じて対応する薬注ポンプの薬注量を増減するとともに、前記新水供給制御を行っている蒸気
ボイラに対応する薬注ポンプを停止することにより前記第一薬注装置による薬注量を制御するように構成する(以下、「複数薬注ポンプ制御方式」という。)。
「前記蒸気ボイラの台数に応じた複数の薬注ポンプ」とは、好ましくは、前記蒸気ボイラの台数と前記薬注ポンプの台数とが同数とするが、薬注量の精度の低下が許容される場合、複数台の蒸気ボイラに対して1台の薬注ポンプを対応させることができる。たとえは、蒸気ボイラ2台または3台に対して薬注ポンプ1台を対応させることができる。
なお、この実施の形態においては、前記第一薬注装置は、前記各蒸気ボイラに共通の薬注ポンプを備え、前記制御器は、前記ドレン供給制御を行っている前記蒸気ボイラの台数と前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減に応じて,すなわち前記ドレン供給制御を行っている前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減を合計した運転負荷に応じて共通の薬注ポンプの薬注量を増減するように構成する(以下、「共通薬注ポンプ制御方式」という。)ことができる。
前記の「複数薬注ポンプ制御方式」によれば、複数の薬注ポンプを制御することで、薬注量を制御するので、「共通薬注ポンプ制御方式」と比較して、薬注量を精度良く制御でき、複雑な制御ロジックを必要としないため制御構成を簡素化できる。
この実施の形態においては、上記の構成に加えて、前記新水供給制御時に前記各新水供給ラインまたは前記新水タンクへ薬注する第二薬注装置を備え、前記制御器は、前記各分岐新水供給ラインまたは前記共通新水ラインの新水流量の増減に応じて、前記第二薬注装置による薬注量を増減する第二薬注制御を行うように構成することができる。この第二薬注装置および第二薬注制御は、公知のものを採用することができる。
また、この実施の形態においては、ドレンの不足を補うために、上記の構成に加えて、補給水ポンプにより前記新水タンク内の新水を加圧して前記ドレンタンクへ供給するように構成することができる。この場合、前記ドレンタンク内の水位を検出する水位センサを設けて、前記ドレンタンク内の水位が低下すると前記水位センサによりこの低下を検出して前記ドレンタンク内の水位が設定水位となるように制御する。
ここで、この発明の実施の形態のクローズドドレンシステムを構成する構成要素を説明する。前記蒸気ボイラおよび缶体は、特定の形式、構造のものに限定されない。また、前記ドレンタンクは、密閉型のものであればよく、特定の構造のものに限定されない。前記新水タンクは、開放型のものを用いる。さらに、前記ドレン制御弁および前記新水制御弁は、モータバルブや電磁弁を用いることができる。前記第一薬注装置および前記第二薬注装置により注入される薬液は、防食剤やスケール防止剤を含む。
上述のように、この発明の実施の形態は、各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステムにおいて、前記制御器が、前記ドレン供給制御を行っている蒸気ボイラの台数の増減と各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させる第一薬注制御を行うことを特徴としている。
各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを切り替えるクローズドドレンシステムの好ましい形態は、つぎの通りである。
すなわち、それぞれ缶体,各缶体の水位を検出する水位センサおよび前記缶体へ給水する新水ポンプを備え、前記各缶体にて生成の蒸気を負荷機器へ供給する複数台の蒸気ボイラと、
前記負荷機器から排出されるドレンを収集する密閉型のドレンタンクと、
新水を貯留する新水タンクと、
前記ドレンタンク内のドレンを加圧するドレンポンプ,前記各蒸気ボイラに対応して形成され前記ドレンタンク内のドレンを前記ドレンポンプにより前記各新水ポンプの下流側へ供給する分岐ドレン供給ラインおよびこの各分岐ドレン供給ラインに設けたドレン制御弁を含むドレン供給手段と、
補給水ポンプにより前記新水タンク内の新水を加圧して前記ドレンタンクへ供給する補給水手段と、
前記各蒸気ボイラに対応して形成され前記給水タンク内の新水を前記補給水ポンプにより前記各第一ポンプの上流側へ供給する分岐新水供給ラインおよびこの各分岐新水供給ラインに設けた新水制御弁を含む新水供給手段と、
前記各蒸気ボイラ毎にドレン供給制御と新水供給制御とを選択的に行う制御器とを備え、
前記ドレン供給制御は、前記各分岐新水供給ラインを閉じた状態で前記各分岐ドレン供給ラインの開閉を制御することで、前記水位センサにより前記缶体内の水位を設定水位に制御する制御であり、
前記新水供給制御は、前記各分岐ドレン供給ラインを閉じ、前記各分岐新水供給ラインを開いた状態で前記新水ポンプの駆動を制御することで、前記水位センサにより前記缶体内の水位を設定水位に制御する制御であるクローズドドレンシステム。
このクローズドドレンシステムによれば、ドレン供給制御が行えないと、新水供給制御により前記蒸気ボイラへの給水制御が可能となる。そして、同時にドレン供給制御と新水供給制御とが行われることがないので、安定したドレン供給制御または新水供給制御を行うことができる。
このクローズドドレンシステムにおいては、好ましくは、前記制御器は、前記各缶体内圧力が設定値以下,前記各缶体の異常低水位,前記各缶体の異常高水位および前記ドレンポンプの給水流量低下のいずれかが検出されたとき異常と判定し、この異常判定時、前記新水供給制御を行い、異常と判定しない時、前記ドレン供給制御を行うように構成する。
そして、この好ましいクローズドドドレンシステムにおいては、さらに制御切替スイッチおよび警報手段を備え、前記制御器は、前記の異常判定時、前記警報手段により当該異常を警報するとともに、前記切替スイッチの操作により前記ドレン供給制御から前記新水供給制御に切り替えるように構成する。なお、前記の異常判定時、切替スイッチを操作することなく、前記ドレン供給制御から前記新水供給制御に切り替えるように構成することができる。
ついで、この発明の実施例1のクローズドドレンシステムを図面に従い説明する。図1は、この発明の実施例1の概略構成を説明する説明図であり、図2は、同実施例1の制御手順を説明するフローチャート図であり、図3は、同実施例1の第一薬注制御の制御手順を説明するフローチャート図であり、図4は、同実施例1の第二薬注制御の制御手順を説明するフローチャート図である。
<実施例1の構成>
この実施例1のクローズドドレンシステムは、それぞれ缶体1A,1B,1Cを備え、この缶体1A,1B,1Cにて生成の蒸気を蒸気ヘッダ2などを介して負荷機器3,4へ供給する複数台の蒸気ボイラ5A,5B,5Cと、負荷機器3,4から排出されるドレンを収集(回収)する密閉型のドレンタンク6と、新水を貯留する開放型の新水タンク7と、ドレン供給制御と新水供給制御とを各蒸気ボイラ5A,5B,5Cにおいて選択的に切り替える第一制御器8A,8B,8Cと、ドレン供給制御時に駆動される第一薬注装置9と、新水供給制御時に駆動される第二薬注装置10とを主要部として備える。
各負荷機器3,4は、蒸気供給ライン11,12およびドレン回収ライン13,14によって蒸気ヘッダ2とドレンタンク6との間に接続されている。
ドレンタンク6と各缶体1A,1B,1Cとは、共通ドレン供給ライン15とこの共通ドレン供給ライン15から分岐して形成される分岐ドレン供給ライン16A,16B,16Cとで接続されている。
共通ドレン供給ライン15には、ドレンポンプ17およびドレンポンプ17方向の流れを阻止する第一逆止弁18を設けている。そして、ドレンポンプ17の下流側とドレンタンク6の上部とが、循環制御弁19および流量制限手段としてのオリフィス20を設けた循環路21にて接続されている。
各分岐ドレン供給ライン16A,16B,16Cには、ドレン遮断用の第一ドレン制御弁22A,22B,22Cと、水位制御用の第二ドレン制御弁23A,23B,23Cと、共通ドレン供給ライン15方向への流れを阻止する第二逆止弁24A,24B,24Cと、反缶体1A,1B,1C方向への流れを阻止する第三逆止弁25A,25B,25Cとを設けている。缶体1A,1B,1Cと第三逆止弁25A,25B,25Cとの間には、給水予熱器(エコノマイザ)26A,26B,26Cを接続している。
新水タンク7とドレンタンク6との間は、補給水ポンプ27,反新水タンク7方向への流れを阻止する第四逆止弁28,補給水制御弁29を設けた補給水ライン30で接続している。符号31は、第四逆止弁28および補給水制御弁29の間と新水タンク7との間を接続する戻しラインである。符号32は、新水タンク7への給水ラインである。また、符号33は、ドレンタンク6内に所定水位以上のドレンが貯留されたとき開くドレン貯留量調整用の第三ドレン制御弁34を設け、ドレンタンク6と新水タンク7とを接続するドレン調整ラインである。
また、新水タンク7と各缶体1A,1B,1Cとは、共通新水供給ライン35とこの共通新水供給ライン35から分岐して形成される分岐新水供給ライン36A,36B,36Cとで接続されている。共通新水供給ライン35は、補給水ライン30の一部を共用することにより、共通新水供給ライン35に補給水ポンプ27および第四逆止弁28を備える構成としている。
各分岐新水供給ライン36A,36B,36Cには、流量検出器37A,37B,37Cと、圧力調整弁38A,38B,38Cと、新水遮断用の新水制御弁39A,39B,39Cと、新水ポンプ40A,40B,40Cと、共通新水供給ライン35方向への流れを阻止する第五逆止弁41A,41B,41Cとを設けている。分岐新水供給ライン36A,36B,36Cは、分岐ドレン供給ライン16A,16B,16Cの一部(第三逆止弁25A,25B,25Cを備える部分)を共用している。第三逆止弁25A,25B,25Cおよび新水ポンプ40A,40B,40Cは、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに予め内蔵されているものを使用している。
各蒸気ボイラ5A,5B,5Cには、各缶体1A,1B,1C内の水位を検出する水位センサ42A,42B,42Cを備えている。
第一薬注装置9は、蒸気ボイラ5A,5B,5Cの台数に等しい台数の第一薬注ポンプ44A,44B,44Cを内蔵している。各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cは、共通の薬液を貯留する薬注タンク(図示省略)に接続され、各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cに対応する吐出口45A,45B,45Cから第一薬注ライン46A、46
B、46Cを通して、循環路(この発明の共有ドレン流通部に相当)21のオリフィス20とドレンタンク6との間に薬液を注入するように構成している。第一薬注ポンプ44A,44B,44Cは、間欠薬注を行う電磁ポンプを使用している。
第一薬注ポンプ44A,44B,44Cは、それぞれ対応する各第一制御器8A,8B,8Cから送信され、第一薬注装置9に設けた中継用の第二制御器47により中継される第一薬注制御信号により制御されるように構成されている。具体的には、各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cの給電ライン(符号省略)には、第一リレー接点48A,48B,48Cが設けられ、各第一制御器8A,8B,8Cは、各第一リレー接点48A,48B,48Cを開くことにより、各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cを停止する。第一薬注制御信号は、通電制御信号と駆動信号とからなり、通電制御信号により、各第一リレー接点48A,48B,48Cが閉じている間、各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cは、駆動信号ライン(図示省略)を通して送られる駆動信号に対応して間欠的に(パルス的)に薬液を吐出する。
第二薬注装置10は、第一薬注装置9と同様な構成を有しており、異なるのは、薬注位置である。すなわち、第二薬注装置10は、蒸気ボイラ5A,5B,5Cの台数に等しい台数の第二薬注ポンプ49A,49B,49Cを内蔵している。各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cは、共通の薬液を貯留する薬注タンク(図示省略)に接続され、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cに対応する吐出口50A,50B,50Cから第二薬注ライン51A,51B,51Cを通して、各分岐新水供給ライン36A,36B,36Cの各新水制御弁39A,39B,39Cと新水ポンプ40A,40B,40Cとの間に薬液を注入するように構成している。第二薬注ポンプ49A,49B,49Cも、間欠薬注を行う電磁ポンプを使用している。
第二薬注ポンプ49A,49B,49Cは、それぞれ対応する各第一制御器8A,8B,8Cから送信され、第二薬注装置10に設けた中継用の第三制御器52により中継される第二薬注制御信号により制御されるように構成されている。具体的には、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cの給電ライン(符号省略)には、第二リレー接点53A,53B,53Cが設けられ、第四制御器52は、各第二リレー接点53A,53B,53Cを開くことにより、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cを停止する第一薬注制御信号は、通電制御信号と駆動信号とからなり、通電制御信号により、各第二リレー接点53A,53B,53Cが閉じている間、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cは、駆動信号ライン(図示省略)を通して送られる駆動信号に対応して間欠的に(パルス的)に薬液を吐出する。
前記各第一制御器8A,8B,8Cは、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに設けた給水制御切替スイッチ(図示省略)、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの水位センサ42A,42B,42C、流量検出器37A,37B,37Cなどのセンサからの信号を入力して、予め記憶している制御手順に基づき、ドレンポンプ17、循環制御弁19、各第一ドレン制御弁22A,22B,22C、各第二ドレン制御弁23A,23B,23C、補給水制御弁29、第三ドレン制御弁34、補給水ポンプ27、新水制御弁39A,39B,39C、新水ポンプ40A,40B,40C、第一薬注装置9、第二薬注装置10などを制御する。
前記各第一制御器8A,8B,8Cの制御手順には、各蒸気ボイラ5A,5B,5C毎にドレン供給制御および新水供給制御のいずれかに切り替える給水切替制御の手順(給水切替制御手順)と、ドレン供給制御に含まれドレン供給制御時に第一薬注制御信号を送って第一薬注装置を制御する第一薬注制御の手順(第一薬注制御手順)と、新水供給制御に含まれ新水供給制御時に第二薬注制御信号を送って第二薬注装置を制御する第二薬注制御
の手順(第二薬注制御手順)とが含まれている。給水切替制御手順,第一薬注制御手順,第二薬注制御手順の概要をそれぞれ図2,図3,図4に示す。
<実施例1の動作>
ここで、実施例1の動作を図面に基づき説明する。図2を参照して、処理ステップS1(以下、処理ステップSNを単にSNと称する。)において、各第一制御器8A,8B,8Cは、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転スイッチ(図示省略)がONかどうかを判定する。
(給水切替制御)
S1でYESが判定されると、S2へ移行し、前記給水制御切替スイッチがONされたかどうかを判定する。S2でNOが判定されると、S3へ移行して、つぎの異常が生じているかどうかを判定する。異常との判定は、各缶体1A,1B,1C内圧力が設定値以下、各缶体1A,1B,1Cの異常低水位、各缶体1A,1B,1Cの異常高水位およびドレンポンプ17の給水流量低下のいずれかが検出されたとき行われる。ドレンポンプ17の給水流量低下は、前記ドレン給水制御を行っているのに規定水位を満たさない場合に判定する。
S3で異常と判定されると、S5へ移行して、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転を停止し、この異常停止を表示器(図示省略)により警報し、処理はS1に戻る。異常停止の警報を知ったユーザーまたはメンテナンス員は、前記給水制御切替スイッチを操作する。すると、S2でYESが判定され、S6へ移行して、新水供給制御が実行される。S3でNOが判定されると、すなわち異常と判定しない時ドレン供給制御が実行される。
(ドレン供給制御)
S4のドレン供給制御について説明する。ドレン供給制御は、ドレンポンプ17のON−OFFと、第一ドレン制御弁22A,22B,22Cおよび第二ドレン制御弁23A,23B,23Cの開閉により行う。ドレン供給制御を行っている第一ドレン制御弁22A,22B,22Cを開き、新水供給制御を行っている第一ドレン制御弁22A,22B,22Cを閉じる。
より具体的には、各水位センサ42A,42B,42Cにより、各缶体1A,1B,1C内の水位が設定水位となるように、ドレン供給制御を行っている各第二ドレン制御弁23A,23B,23Cの開閉により行う。このドレン供給制御時、ドレンポンプ17は、常時回転駆動される。その結果、ドレンタンク6内のドレンが共通ドレン供給ライン15と、ドレン供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5C各分岐ドレン供給ライン16A,16B,16Cを通して各缶体1A,1B,1Cへ供給される。その供給量は、各第二ドレン制御弁23A,23B,23Cの開閉により制御される。
(第一薬注制御)
このドレン供給制御時、図3の第一薬注制御が行われる。S11において、各第一制御器8A,8B,8Cは、自らがドレン供給制御を行っているかどうかの信号を取り込み、S12において、第二制御器47に対して、第一薬注制御信号を送る。この第一薬注制御信号は、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cがドレン供給制御か前記新水供給制御かの信号と、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転負荷の増減の信号とを含んでいる。
前記運転負荷の増減の信号は、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転信号から得られる間接的な前記各蒸気ボイラへの給水流量信号であり、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの燃焼量(蒸発量)と缶体1A,1B,1Cから排出されるブロー水の量とから演算したものである。なお、この運転負荷の増減の信号はその時の運転負荷に応じたパルスによる駆動
信号として第二制御器47へ送られる。
この第一薬注制御信号を受けた第二制御器47は、ドレン供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに対応する各第一リレー接点48A,48B,48Cを閉じて、対応する各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cを運転する。そして、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cからは運転負荷の増減に応じた駆動信号が送られてくるため、この駆動信号に対応して薬注ポンプを駆動することで薬注量を調整する。新水供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに対応する各第一リレー接点48A,48B,48Cは、開いて、各第一薬注ポンプ44A,44B,44Cを停止する。
こうした第一薬注制御により、ドレン供給制御を行っている蒸気ボイラ5A,5B,5Cの台数の増減と、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転負荷の増減とに応じて、第一薬注装置9による薬注量が制御される。その結果、共通ドレン供給ライン15のドレンへの薬注量および蒸気ボイラ5A,5B,5Cへ供給されるドレンへの薬注量を適切に制御することができる。また、この第一薬注制御は、流量計を用いることなく行っているので、クローズドドレンシステム構成を簡素化できる。
また、蒸気ボイラ5A,5B,5Cと同数の第一薬注ポンプ44A,44B,44Cを制御して薬注量を制御するので、薬注量を精度良く制御でき、複雑な制御ロジックを必要としないため制御構成を簡素化できる。
このドレン供給制御時、ドレンタンク6内の水位が低下すると水位センサ(図示省略)によりこの低下を検出して、補給水制御弁29を開くとともに、補給水ポンプ27が運転されていないときは、これを運転する。そして、新水タンク7内の新水をドレンタンク6へ供給して、ドレンタンク6内の水位が設定水位となるように制御する。
(新水供給制御)
S6の新水供給制御は、新水供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの各新水制御弁39A,39B,39Cを開き、各水位センサ42A,42B,42Cの検出信号により、各新水ポンプ40A,40B,40Cを各缶体1A,1B,1C内の水位が設定水位となるようにON−OFFすることで行われる。新水タンク7内の新水が共通新水供給ライン35と、新水供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5C各分岐新水供給ライン36A,36B,36Cを通して各缶体1A,1B,1Cへ供給される。
(第二薬注制御)
この新水供給制御時、図4の第二薬注制御が行われる。S21において、各第一制御器8A,8B,8Cは、新水供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの各流量検出器37A,37B,37Cから検出流量信号(パルス駆動信号)を取り込む。そして、S2において、第三制御器52に対して、第二薬注制御信号を送る。この第二薬注制御信号は、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転負荷の増減の信号に相当する各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに関する検出流量信号(パルス駆動信号)を含んでいる。
この第二薬注制御信号を受けた第三制御器52は、新水供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに対応する各第一リレー接点53A,53B,48Cを閉じて、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cを運転する。そして、各蒸気ボイラ5A,5B,5Cの運転負荷の増減すなわち検出流量信号(パルス駆動信号)に応じて、薬注量を調整する。ドレン供給制御を行っている各蒸気ボイラ5A,5B,5Cに対応する各第二リレー接点53A,53B,53Cは、開いて、対応する各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cを停止する。こうして、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cが制御される。薬注量が調整された薬液は、各第二薬注ポンプ49A,49B,49Cから第二薬注ライ
ン51A,51B,51Cを通して、各分岐新水供給ライン36A,36B,36Cへ注入される。
1A〜1C 缶体
3、4 負荷機器
5A〜5C ボイラ
6 ドレンタンク
7 新水タンク
8 第一制御器(制御器)
9 第一薬注装置
10 第二薬注装置
15A〜15C 共通ドレン供給ライン
16A〜16C 分岐ドレン供給ライン
17 ドレンポンプ
21 循環路(共通ドレン流通部)
35A〜35C 共通新水供給ライン
36A〜36C 分岐新水供給ライン

Claims (3)

  1. それぞれ缶体を備え、この缶体にて生成の蒸気を負荷機器へ供給する複数台の蒸気ボイ
    ラと、
    前記負荷機器から排出されるドレンを収集する密閉型のドレンタンクと、
    新水を貯留する新水タンクと、
    前記ドレンタンク内のドレンを共通ドレン供給ラインおよびこの共通ドレン供給ラインから分岐する分岐ドレン供給ラインを通して前記各缶体へ供給するドレン供給制御と、前記新水タンク内の新水を共通新水供給ラインおよびこの共通新水供給ラインから分岐する分岐新水供給ラインを通して前記各缶体へ供給する新水供給制御とを前記各蒸気ボイラにおいて選択的に切り替える制御器と、
    前記蒸気ボイラの台数に応じた複数の薬注ポンプを有し、前記ドレン供給制御時に、ドレンが前記分岐ドレン供給ラインに分岐して流れる前に流通する共通ドレン流通部へ薬注する第一薬注装置とを備え、
    前記制御器は、前記ドレン供給制御を行っている前記蒸気ボイラの台数の増減と前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させる第一薬注制御を行い、
    前記第一薬注制御では、前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減に応じて対応する薬注ポンプの薬注量を増減するとともに、前記新水供給制御を行っている前記蒸気ボイラに対応する薬注ポンプを停止することにより前記第一薬注装置による薬注量を制御することを特徴とするクローズドドレンシステム。
  2. 前記新水供給制御時に前記各分岐新水供給ラインまたは前記新水タンクへ薬注する第二薬注装置を備え、
    前記制御器は、前記各分岐新水供給ラインまたは前記共通新水供給ラインの新水流量の増減に応じて、前記第二薬注装置による薬注量を増減する第二薬注制御を行うことを特徴とする請求項に記載のクローズドレンシステム。
  3. それぞれ缶体を備え、この缶体にて生成の蒸気を負荷機器へ供給する複数台の蒸気ボイ
    ラと、
    前記負荷機器から排出されるドレンを収集する密閉型のドレンタンクと、
    新水を貯留する新水タンクと、
    前記ドレンタンク内のドレンを共通ドレン供給ラインおよびこの共通ドレン供給ラインから分岐する分岐ドレン供給ラインを通して前記各缶体へ供給するドレン供給制御と、前記新水タンク内の新水を共通新水供給ラインおよびこの共通新水供給ラインから分岐する分岐新水供給ラインを通して前記各缶体へ供給する新水供給制御とを前記各蒸気ボイラにおいて選択的に切り替える制御器と、
    前記ドレン供給制御時に、ドレンが前記分岐ドレン供給ラインに分岐して流れる前に流通する共通ドレン流通部へ薬注する第一薬注装置と、
    前記新水供給制御時に前記各分岐新水供給ラインまたは前記新水タンクへ薬注する第二薬注装置を備え、
    前記制御器は、前記ドレン供給制御を行っている前記蒸気ボイラの台数の増減と前記各蒸気ボイラの運転負荷の増減とに応じて、前記第一薬注装置による薬注量を増減させる第一薬注制御を行い、
    前記各分岐新水供給ラインまたは前記共通新水供給ラインの新水流量の増減に応じて、前記第二薬注装置による薬注量を増減する第二薬注制御を行うことを特徴とするクローズドドレンシステム。
JP2010160274A 2010-07-15 2010-07-15 クローズドドレンシステム Active JP5625572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010160274A JP5625572B2 (ja) 2010-07-15 2010-07-15 クローズドドレンシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010160274A JP5625572B2 (ja) 2010-07-15 2010-07-15 クローズドドレンシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012021713A JP2012021713A (ja) 2012-02-02
JP5625572B2 true JP5625572B2 (ja) 2014-11-19

Family

ID=45776129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010160274A Active JP5625572B2 (ja) 2010-07-15 2010-07-15 クローズドドレンシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5625572B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5803777B2 (ja) 2012-03-29 2015-11-04 三浦工業株式会社 クローズドドレン回収システム
JP6187005B2 (ja) * 2013-08-05 2017-08-30 三浦工業株式会社 ボイラシステム
JP6255932B2 (ja) * 2013-11-20 2018-01-10 三浦工業株式会社 ボイラシステム
JP6248754B2 (ja) * 2014-03-28 2017-12-20 三浦工業株式会社 ボイラシステム
JP2016102624A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 三浦工業株式会社 ボイラシステム
JP2016188741A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 三浦工業株式会社 ドレン回収システム
JP6686512B2 (ja) * 2016-02-19 2020-04-22 三浦工業株式会社 ボイラシステム
JP6975058B2 (ja) * 2018-02-02 2021-12-01 株式会社日本サーモエナー 有圧ドレン回収システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58128308U (ja) * 1982-02-19 1983-08-31 三浦工業株式会社 クロ−ズド方式の復水回収装置
JPS5976811U (ja) * 1982-11-12 1984-05-24 三浦工業株式会社 多缶設置における給水装置
JP2671664B2 (ja) * 1991-09-13 1997-10-29 三浦工業株式会社 ボイラの多缶設置システムにおける自動薬液注入装置
JP4622157B2 (ja) * 2001-05-25 2011-02-02 三浦工業株式会社 蒸気ボイラ装置および蒸気ボイラ装置の運転方法
JP5190674B2 (ja) * 2008-03-24 2013-04-24 栗田工業株式会社 ボイラシステムの運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012021713A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5625572B2 (ja) クローズドドレンシステム
JP5625589B2 (ja) クローズドドレンシステム
JP5454112B2 (ja) ドレン回収システム
FI106097B (fi) Optimoiva pesuaineen säädin
US7993600B2 (en) Salt dispensing system
JP5794171B2 (ja) ドレン回収システム
US4251365A (en) Low energy gas transfer system
SE534120C2 (sv) Mätutrustning för att fastställa ett förhållande mellan innesluten gasvolym och innesluten vätskevolym i en ackumulatortank
JP4375524B2 (ja) 水質管理装置
JP5906926B2 (ja) スケール抑制装置、その装置を用いた地熱発電システム及びスケール抑制方法
US9815724B2 (en) Scale suppression apparatus, geothermal power generation system using the same, and scale suppression method
JP2006138588A (ja) 殺菌機能付き給湯装置
WO2016158512A1 (ja) 水処理管理装置及び方法
RU2473050C1 (ru) Устройство для дозирования флотационных реагентов
JP2013234813A (ja) 薬注システム
JP7226003B2 (ja) ボイラ薬注システム
JP2001242286A (ja) 原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置
KR101073257B1 (ko) 체적 직접 측정 방식을 이용한 약품주입량 모니터링 장치 및 방법
JP4071386B2 (ja) ボイラの多缶設置システムにおける薬注装置
JP6976118B2 (ja) 給湯システム
JP5845958B2 (ja) ドレン回収システム
JP7118057B2 (ja) 冷却塔調整方法およびシステム
JP5158417B2 (ja) 脱酸素剤注入量の制御方法
KR20190063056A (ko) 액체 센싱 유로관
JP5416647B2 (ja) 配管経路の詰まり防止機能を備えた電解水生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130423

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5625572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250