JP2013234813A - 薬注システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 復水処理剤または清缶剤の注入量を適切に制御して配管の腐食防止を行うこと。
【解決手段】 蒸気供給源2から供給される蒸気を負荷機器3が利用することによって前記負荷機器3から発生するドレンに復水処理剤または清缶剤を注入する薬注手段4を備える薬注システムであって、前記負荷機器3から排出されるドレン流量を計測し、その積算値を算出するドレン流量計測手段5A,5Bと、前記ドレン流量計測手段5A,5Bにより算出されたドレン流量の積算値に基づき前記薬注手段4の薬注量を算出する薬注量算出手段5Eとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷機器から発生するドレンに復水処理剤または清缶剤を注入する薬注システムに関する。
蒸気供給源から供給される蒸気を負荷機器が利用することによって負荷機器から発生するドレンに復水処理剤を注入する薬注手段を備える薬注システムは、特許文献1,2等で知られている。
特許文献1の薬注システムは、ドレン回収率と原水のMアルカリ度に基づき復水処理剤の注入量を制御するものである。ドレン回収率は、原水の水温,ドレン水の水温および給水の水温によって決定する。また、特許文献2の薬注システムは、ドレンの炭酸イオン濃度および溶存酸素濃度に基づき復水処理剤の注入量を制御するものである。いずれもドレンの回収率(ドレン量)の精度が悪いので、適切な薬注量の制御が困難である。
特開2001−355804号公報 特開2005−337585号公報
本発明が解決しようとする課題は、復水処理剤または清缶剤の注入量を適切に制御して配管の腐食防止などを行うことである。
本発明は、請求項1に記載の発明は、蒸気供給源から供給される蒸気を負荷機器が利用することによって前記負荷機器から発生するドレンに復水処理剤または清缶剤を注入する薬注手段を備える薬注システムであって、前記負荷機器から排出されるドレン流量を計測し、その計測値を積算するドレン流量計測手段と、前記ドレン流量計測手段により算出された積算値に基づき前記薬注手段の薬注量を算出する薬注量算出手段とを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、前記薬注量算出手段は、前記ドレン流量計測手段により計測、算出されたドレン流量の積算値に基づき前記薬注手段の薬注量を算出するので、生成したドレン量に対する復水処理剤または清缶剤の注入量を適切に制御して配管の腐食防止などを行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ドレン流量計測手段は、前記負荷機器から発生したドレンが流れるドレンラインに介設され前記ドレンを一時的に貯留するドレン貯留部と、前記ドレンラインのうち、前記ドレン貯留部よりも下流側の箇所に介設された流量制御弁と、前記ドレン貯留部内における前記ドレンの液位が、予め定められた低液位に到達したこと、および前記低液位よりも高い予め定められた高液位に到達したことを検出する液位検出手段とを含み、前記液位検出手段による液位変化に基づき、ドレン流量を計測し、その計測値を積算することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、液位検出
手段を設けるという簡単な構成によってドレン流量の積算値を算出することができるため、構成の簡素化およびコストの低減化を図ることができると共に、的確にドレン流量を計測し、その積算値を算出することができるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記ドレン流量計測手段は、前記負荷機器から発生したドレンが流れるドレンラインに介設され前記ドレンを一時的に貯留するドレン貯留部と、前記ドレンラインのうち、前記ドレン貯留部よりも下流側の箇所に介設された流量制御手段と、前記ドレンラインの前記流量制御手段の上流側と下流側との差圧を検出する差圧検出手段とを含み、前記差圧検出手段により検出された前記差圧に基づいてドレン流量を計測し、その計測値を積算することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記差圧検出手段を設けるといった簡単な構成によってドレン流量を計測し、その積算値を算出することができるため、構成の簡素化およびコストの低減化を図ることができるという効果を奏する。
本発明によれば、復水処理剤または清缶剤の注入量を適切に制御して配管の腐食防止などを行うことができる。
本発明を実施した薬注システムの第1の実施形態の概略構成図である。 本発明を実施した薬注システムの第2の実施形態の概略構成図である。
<第1の実施の形態>
(第1の実施の形態の構成)
以下、本発明にかかる薬注システムの第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。本実施の形態の薬注システム1は、蒸気供給源としての蒸気ボイラ(以下、単にボイラという。)2から供給される蒸気を負荷機器3が利用することによって負荷機器3から発生するドレンに復水処理剤を注入するもので、ドレンに復水処理剤を注入する薬注手段4と、制御手段としての制御器5とを備えている。なお、本実施の形態では、ドレンに注入する薬剤を復水処理剤としているが、復水処理剤に代えて腐食やスケールの発生を抑制するための清缶剤とすることができる。
蒸気供給ライン6は、ボイラ2から供給される蒸気を負荷機器3へ供給するものである。蒸気供給ライン6には、蒸気ヘッダ,減圧弁,制御弁(いずれも図示省略)が介設されている。
ドレンラインの一部を構成するドレン戻りライン7は、蒸気が熱交換器3を通ることで生じるドレンを、ドレン貯留部としての密閉型のドレンタンク8,ドレン供給ライン9,大気開放型の給水タンク10,給水ライン11を介してボイラ2へ給水として供給する。ドレンタンク8は、大気圧を越える高圧に保持される。
ドレンタンク8には、ドレンタンク8内の水位を検出するための差圧式の液位検出手段13と、ドレンタンク8内の水温を検出する温度センサ14と、ドレンタンク8内の圧力を検出する圧力センサ15とを備えている。
液位検出手段13は、ドレンタンク8内における液位が、予め定められた低液位Lに到達したか否かを検出すると共に、低液位Lよりも高い予め定められた高液位Hに到達したか否かを検出する。液位検出手段13としては、ドレンタンク8に連通する水位制御筒16に設けているが、これに限定されるものではなく、ドレンよりも比重が軽い浮子(フロート)の位置に基づいて液位を検出するフロート式の液位センサ、あるいは、電極がドレンに浸るか否かによって変化する静電容量を検出する静電容量式の液位センサなど従来公知のさまざまな液位センサが使用可能である。
給水タンク10には、脱気処理(これに加えて必要に応じて軟水化処理)された原水を供給するための原水供給手段12が接続されている。原水供給手段12は、原水供給ライン12Aと原水流量計12Bとを含んで構成されている。また、給水タンク10にも液位検出手段(図示省略)を備えていて、給水タンク10内の水位が設定範囲に収まるように、かつ給水タンク10内の水位が設定水位より低い場合に、原水供給手段12から給水タンク10内へ原水を供給するように、制御器5または他の制御器により制御される。
ドレンラインの一部を構成するドレン供給ライン9には、流量制御手段としてのドレン制御弁17と、ドレン制御弁17の入口と出口の差圧を検出する差圧検出手段18と、冷却用の熱交換器19とを設けている。ドレン制御弁17は、制御信号によって開度が調整されるモータ弁あるいは比例弁で構成されている。熱交換器19は、冷却水が供給されることによりドレンタンク8からドレン供給ライン9に流れるドレンの温度を下げることでフラッシュ(再蒸発)を防止する目的で設けられる。フラッシュとは、ドレン制御弁17を境にしてドレン制御弁17の下流側では上流側に比べて圧力が下がるため、高温のドレンの一部が蒸気になる現象である。フラッシュが生じると、流量計測が正確にできなくなる他、配管が振動し配管の耐久性に悪影響を与えるおそれがある。
給水ライン11には、ドレンポンプ(給水ポンプ)20と、給水タンク10方向の流れを阻止する逆止弁21とを設けている。
薬注手段4は、復水処理剤を貯留する薬液タンク4Aと、薬液ポンプ4Bを設けた薬液ライン4Cとを含んで構成されている。
制御器5は、CPUと、バスラインを介して接続されたROM、RAM、インタフェースなどを含むマイクロコンピュータで構成されている。ROMはCPUが実行する制御プログラムなどを格納し、RAMはワーキングエリアを提供する。
また、制御器5は、原水流量計12B,液位検出手段13,温度センサ14,圧力センサ15,差圧検出手段18などの信号を入力して、制御プログラムに基づき、ドレン制御弁17,薬注ポンプ4Bなどを制御する。
制御プログラムには、ドレン流量を算出する第1プログラム(ドレン流量算出手段)5Aと、ドレン流量算出手段5Aによって算出されたドレン流量を積算することによりドレン流量の積算値を算出する第2プログラム(ドレン流量積算値算出手段)5Bと、単位時間当たりの原水流量を算出する第3プログラム(原水流量算出手段)5Cと、原水流量の積算値を算出する第4プログラム(原水流量積算値算出手段)5Dと、ドレン流量の積算値と原水流量の積算値とに基づき薬注手段4の薬注量を算出する第5プログラム(薬注量算出手段)5Eとを備える。
ドレン流量算出手段5Aは、ドレンタンク8に貯留されたドレンがドレン制御弁17を通ってドレン供給ライン9を流れている状態で差圧検出手段18により検出された差圧に基づいて単位時間当たりのドレン流量を算出する。
なお、ドレン流量は、流路断面積と差圧とに基づいて算出されるため、制御器5は流路断面積を特定する必要がある。本実施の形態では、ドレン制御弁17が開度を調整可能であるため、制御器5は、ドレン制御弁17の開度を検出すると共に、開度から流路断面積を特定するためのマップを備えており、検出した開度からマップに基づいて流路断面積を特定する。
ドレン流量積算値算出手段5Bは、ドレン制御弁17が開状態となっている時間(ドレンがドレン制御弁17を通過している時間)を計時し、その時間と、単位時間当たりのドレン流量とを乗算することにより、ドレン制御弁17が開状態となっている間に流れるドレン流量の積算値を算出する。
この第1の実施の形態のドレン流量計測手段は、負荷機器3から発生したドレンが流れるドレン戻りライン7に介設されドレンを一時的に貯留するドレンタンク8と、ドレン供給ライン9のうち、ドレンタンク8よりも下流側の箇所に介設されたドレン制御弁17と、ドレン制御弁17の上流側と下流側との差圧を検出する差圧検出手段18と、ドレンタンク8に貯留されたドレンがドレン制御弁17を通ってドレン供給ライン9を流れている状態で差圧検出手段18により検出された差圧に基づいて単位時間当たりのドレン流量を算出するドレン流量算出手段5Aと、ドレン流量算出手段5Aによって算出されたドレン流量を積算することによりドレン流量の積算値を算出するドレン流量積算値算出手段5Bとを含んで構成されている。
原水流量算出手段5Cは、原水流量計12Bからの信号に基づき、給水タンク10へ供給される単位時間当たりの原水流量を算出する。
原水流量積算値算出手段5Dは、算出された単位時間当たりの原水流量を積算して給水タンク10へ供給される原水流量の積算値を算出する。
薬注量算出手段5Eは、ドレン流量積算値算出手段5Bにより算出されたドレン流量の積算値と原水流量積算値算出手段5Dにより算出された原水流量の積算値に基づき薬注手段4の薬注量を算出する。この薬注量は、ドレン流量の積算値に対する原水流量の積算値の割合が多いほど、多くなる。
(第1の実施の形態の動作)
次に、薬注システム1の動作について説明する。図1を参照して、ボイラ2から供給される蒸気を使用して負荷機器3から発生したドレンはドレン戻りライン7を介してドレンタンク8に貯留される。
ドレンタンク8に貯留されるドレンの量が増加するに従ってドレンの液位は上昇し、液位検出手段13によってドレンの液位が高液位Hに到達したことが検出されたら、ドレン制御弁17を閉状態から開状態に制御する。これにより、ドレンタンク8に貯留されていたドレンは、ドレン制御弁17を通って給水タンク10へ供給される。給水タンク10に貯留されたドレンは、ボイラ2の制御器(図示省略)の制御信号で駆動されるドレンポンプ20によりボイラ2へ供給される。
ドレンタンク8からドレンが給水タンク10へ供給されることによりドレンタンク8に貯留されるドレンの量が減少するに従ってドレンの液位は下降し、やがて、液位が低液位Lよりも低位となり、液位検出手段13によってドレンの液位が検出されなくなる。すると、制御器5は、ドレン制御弁17を開状態から閉状態に制御し、再び、ドレンタンク8にドレンを貯留させる。
ドレンタンク8に貯留されたドレンがドレン制御弁17を通ってドレン供給ライン9を流れている期間、ドレン流量算出手段5Aは、差圧検出手段18により検出された差圧に基づいて単位時間当たりのドレン流量を算出する。
また、ドレン流量積算値算出手段5Bは、ドレン流量算出手段5Aによって算出された単位時間当たりのドレン流量にそのときのドレン制御弁17の開時間を乗算してその乗算値を積算することによりドレン流量の積算値を算出し、あるいは、単位時間当たりのドレン流量の時間に対する変化値を積分してその積分値を積算することによりドレン流量の積算値を算出する。
また、原水流量算出手段5Dは、原水流量計12Bからの信号に基づき、給水タンク10へ供給される単位時間当たりの原水流量を算出し、原水流量積算値算出手段5Dは、算出された単位時間当たりの原水流量を積算して、給水タンク10へ供給される原水流量の積算値を算出する。
薬注量算出手段5Eは、ドレン流量積算値算出手段5Bによって算出されたドレン流量の積算値と、原水流量積算値算出手段5Dによる原水流量の積算値とから必要な薬注量積算値を算出する。この薬注量積算値は、ボイラ2への給水量に対するドレン量の割合が大きくなるほど少なくなるように予め定めた算出式に基づき算出される。復水処理剤は、Mアルカリ度による原水由来の炭酸を中和するために注入するので、ドレン量の戻りが増加すると、注入する復水処理剤を減少させる。制御器5は、算出された薬注量積算値に基づき、公知の手法で給水ポンプ20に連動して薬注ポンプ4Bを駆動することで行われる。
なお、ドレン制御弁17は、全開と全閉とに切り替えられる電磁弁であってもよく、その場合には、ドレン流量算出手段5Aは、ドレン制御弁17の全開状態での流路断面積と差圧とに基づいてドレン流量を算出すればよい。この場合には、電磁弁が流量制御手段を構成する。
また、ドレン制御弁17の他にオリフィスをドレン供給ライン9に設け、オリフィスの上流側と下流側との差圧を差圧検出手段18で検出し、ドレン流量算出手段5Aは、検出された差圧とオリフィスの流路断面積とに基づいてドレン流量を算出するようにしてもよい。この場合には、オリフィスが流量制御手段を構成する。
(第1の実施の形態の効果)
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、ドレン流量計測手段は、負荷機器3から発生するドレン流量を直接的に計測するので、特許文献1や特許文献2と比較して、薬注量を正確に算出することができる。
また、本実施の形態では、差圧検出手段18によってドレン制御弁17の上流側と下流側との差圧を検出し、この差圧に基づいて算出された単位時間当たりのドレン流量からドレン流量の積算値を算出するようにした。したがって、差圧検出手段を設けるといった簡単な構成によって薬注量を的確に算出することができ、構成の簡素化およびコストの低減化を図ることができる。
<第2の実施の形態>
(第2の実施の形態の構成)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
図2は第2の実施の形態における薬注システム1の概略構成を説明する図である。以下の実施の形態において第1の実施の形態と同様あるいは同一の部分、部材については同一
の符号を付してその説明を省略し、あるいは、説明を簡単に行う。
図2に示すように、制御器5は、第1の実施の形態と同様に、ドレン流量算出手段5Aと、ドレン流量積算値算出手段5Bと、原水流量算出手段5Cと、原水流量積算値算出手段5Dと、薬注量算出手段5Eとを備えるが、これに加えて、時間検出手段5Fと、弁制御手段5Gと、単位工程時間検出手段5Hとを備える。また、ドレン流量計測手段の構成が第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態のドレン流量計測手段は、ドレンタンク8と、ドレン制御弁17と、時間検出手段5Fと、ドレン流量算出手段5Aと、弁制御手段5Gと、単位工程時間検出手段5Hと、ドレン流量積算値算出手段5Bとを含んで構成されている。なお、時間検出手段5F、弁制御手段5G、単位工程時間検出手段5Hは、制御器5のCPUの制御プログラムによって実現される。
時間検出手段5Fは、ドレンタンク8に予め定められた一定量のドレンが貯まるまでに要する到達時間を検出するものである。具体的には、制御器5は計時動作を行うタイマを用いて到達時間の検出を行う。制御器5がタイマを起動させることにより時間が計時され、制御器5がタイマをリセットすることでタイマが初期化される。第2の実施の形態では、前記一定量のドレンは、ドレンタンク8内におけるドレンの液位が低液位Lから高液位Hに到達するまでに要するドレンの量である。
そして、時間検出手段5Fは、液位検出手段13によりドレンの液位が低液位Lに到達したことが検出されてから、高液位Hに到達したことが検出されるまでに要する時間を前記の到達時間として検出する。
したがって、第2の実施の形態では、液位検出手段13は、ドレンタンク8内におけるドレンの液位が、予め定められた低液位Lに到達したこと、および、低液位Lよりも高い予め定められた高液位Hに到達したことを検出する液位検出手段を構成する。
ドレン流量算出手段5Aは、前記一定量を前記到達時間で除することにより単位時間当たりのドレン流量を算出するものである。
弁制御手段5Gは、液位検出手段13の検出結果に基づいて、ドレンの液位が低液位Lを下回ったと判定したときにドレン制御弁17を閉状態とし、ドレンの液位が高液位Hに到達したと判定したときにドレン制御弁17を開状態とするものである。
単位工程時間検出手段5Hは、ドレン制御弁17が閉状態を継続し次いで開状態を継続する一連の工程を単位工程としたとき、単位工程に要する時間を単位工程時間として検出するものである。具体的には、制御器5が前記のタイマを用いて単位工程時間の検出を行う。
ドレン流量積算値算出手段5Bは、単位工程時間と算出されたドレン流量と乗算することにより単位工程当たりのドレン流量を算出し、かつ、単位工程が繰り返される毎に単位工程当たりのドレン流量を積算することによりドレン流量の積算値を算出するものである。
以上説明したように、第2の実施形態のドレン流量計測手段は、負荷機器3から発生したドレンが流れるドレン戻りライン7に介設されドレンを一時的に貯留するドレンタンク8と、ドレン供給ライン9の、ドレンタンク8よりも下流側の箇所に介設されたドレン制御弁17と、ドレンタンク8内におけるドレンの液位が、予め定められた低液位に到達し
たこと、および、低液位よりも高い予め定められた高液位に到達したことを検出する液位検出手段13と、ドレンタンク8に予め定められた一定量のドレンが貯まるまでに要する到達時間を、液位検出手段13の検出結果に基づいてドレンの液位が低液位から高液位に到達するまでに要する時間として検出する時間検出手段5Fと、前記一定量を前記到達時間で除することにより単位時間当たりのドレン流量を算出するドレン流量算出手段5Aと、液位検出手段13の検出結果に基づいて、ドレンの液位が前記低液位を下回ったと判定したときにドレン制御弁17を閉状態とし、ドレンの液位が前記高液位に到達したと判定したときにドレン制御弁17を開状態とする弁制御手段5Gと、ドレン制御弁17が閉状態を継続し次いで開状態を継続する一連の工程を単位工程としたとき、前記単位工程に要する時間を単位工程時間として検出する単位工程時間検出手段5Hと、前記単位工程時間と前記単位時間当たりのドレン流量と乗算することにより単位工程当たりのドレン流量を算出し、かつ、前記単位工程が繰り返される毎に前記単位工程当たりのドレン流量を積算することによりドレン流量の積算値を算出するドレン流量積算値算出手段5Bとを含んで構成している。
(第2の実施の形態の動作)
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。
まず、制御器5は、計測動作の開始に先立って、ドレン制御弁17を開状態としドレンタンク8内のドレンを排出させドレンの液位が低液位Lに到達したならば、ドレン制御弁17を閉状態とする(ステップS1)。そして、制御器5はタイマを起動させる(ステップS2)。
負荷機器3の動作に伴い、ドレン供給ライン9を介してドレンがドレンタンク8に供給され、ドレンタンク8内のドレンの液位が次第に上昇する。
制御器5は、液位検出手段13の検出結果に基づいてドレンの液位が高液位Hに到達したか否かを判定する(ステップS3)。制御器5は、ステップS3の判定結果がNoならばステップS3を繰り返す。ドレンの液位が高液位Hに到達して第ステップS3の判定結果がYesならば、制御器5は、ドレン制御弁17を閉状態から開状態としてドレンタンク8からドレンを排出させる(ステップS4:弁制御手段5G)。そして、制御器5は、タイマの計時結果に基づいて到達時間を検出する(ステップS5:時間検出手段5F)。
そして、制御器5は、前記一定量を到達時間で除することにより単位時間当たりのドレン流量を算出する(ステップS6:ドレン流量算出手段5A)。
ドレンタンク8内のドレンの液位が次第に下降する。制御器5は、液位検出手段13の検出結果に基づいてドレンの液位が低液位Lに到達したか否かを判定する(ステップS7)。制御器5は、ステップS7の判定結果がNoであればステップS7を繰り返す。ドレンの液位が低液位Lに到達して第二判定の判定結果がYesならば、ドレン制御弁17を開状態から閉状態とする(ステップS8:弁制御手段5G)。
そして、制御器5は、タイマの計時結果に基づいて単位工程時間を検出する(ステップS9:単位工程時間検出手段5H)。ここで、単位工程時間は、ドレン制御弁17が閉状態を継続し次いで開状態を継続する一連の工程(ステップS2〜S8)を単位工程としたときに要する時間に相当する。次いで、制御器5は、タイマをいったんリセットして初期化したのち、起動させ計時動作を再度開始させる(ステップS10)。
制御器5は、ステップS9で検出した単位工程時間と、ステップS6で算出された単位時間当たりのドレン流量とを乗算することにより単位工程当たりのドレン流量を算出し、かつ、単位工程当たりのドレン流量を積算することによりドレン流量の積算値を算出する
(ステップS11:ドレン流量積算値算出手段5B)。
次いで、制御器5は、ステップS3に移行してステップS3〜S11の処理ループを繰り返す。したがって、この処理ループが実行される毎に(単位工程が繰り返される毎に)、単位工程当たりのドレン流量が積算されることになる。
そして、制御器5は、第1実施の形態と同様に、ドレン流量積算値算出手段5Bによって算出されたドレン流量の積算値と、原水流量積算値算出手段5Dによる原水流量の積算値とから必要な薬注量積算値を算出する(ステップS12:薬注量算出手段5E)。
なお、本実施の形態では、前記の単位工程内においては、ドレン制御弁17の開状態が継続されてドレンが排出されている期間と、ドレン制御弁17の閉状態が継続されている期間との双方においてドレンタンク8に流入するドレン流量がほぼ同一であると仮定している。
(第2の実施の形態の効果)
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、ドレンタンク8に予め定められた一定量のドレンが貯まるまでに要する到達時間を検出し、一定量を到達時間で除することにより単位時間当たりのドレン流量を算出するようにした。このため、第1の実施の形態に比較して、ドレン制御弁17の上流側と下流側との差圧を検出する高温高圧仕様のコストの高い差圧検出手段18が不要となるため、構成の簡素化およびコスト低減化を図ることができる。
また、第2の実施の形態では、液位検出手段13の検出結果に基づいてドレンの液位が低液位Lから高液位Hに到達するまでに要する時間を到達時間として検出するようにした。このため、ドレンタンク8に液位検出手段13を設けるという簡単な構成によって到達時間を検出することができるため、構成の簡素化およびコスト低減化を図ることができる。
また、第2の実施の形態では、ドレン制御弁17が閉状態を継続し次いで開状態を継続する一連の工程を単位工程としたとき、単位工程に要する時間を単位工程時間として検出し、単位工程時間と算出されたドレン流量と乗算することにより単位工程当たりのドレン流量を算出し、かつ、単位工程が繰り返される毎に単位工程当たりのドレン流量を積算することによりドレン流量の積算値を算出するようにした。このため、ドレン流量の積算値に基づいて薬注量を的確に算出することができる。
本発明は、前記の第1の実施の形態および第2の実施の形態に限定されるものではない。たとえば、市販の流量計(ドレン流量計)をドレン供給ライン9に介設することにより単位時間当たりのドレン流量を検出し、この検出した値を積算してドレン流量の積算値を求めるように構成することができる。流量計を用い場合は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と比較して、ドレン流量を正確に検出できるが、高温高圧仕様のコストの高い流量計が必要となるデメリットがある。また、薬注手段4による薬注位置は、給水ライン11に限定されるものではなく、蒸気供給ライン6に設けた蒸気ヘッダ(図示省略)やドレンタンク8とすることができる。
1 薬注システム
2 蒸気ボイラ(蒸気供給源)
3 負荷機器
4 薬注手段
5 制御器(制御手段)
5A ドレン流量算出手段(ドレン流量計測手段)
5B ドレン流量積算値算出手段(ドレン流量計測手段)
5E 薬注量算出手段
5F 時間検出手段(ドレン流量計測手段)
5G 弁制御手段(ドレン流量計測手段)
5H 単位工程時間検出手段(ドレン流量計測手段)
7 ドレン戻りライン(ドレンライン)
8 ドレンタンク(ドレン貯留部)
9 ドレン供給ライン(ドレンライン)
13 液位検出手段
17 ドレン制御弁(流量制御手段)
18 差圧検出手段
20 ドレンポンプ

Claims (3)

  1. 蒸気供給源から供給される蒸気を負荷機器が利用することによって前記負荷機器から発生するドレンに復水処理剤または清缶剤を注入する薬注手段を備える薬注システムであって、
    前記負荷機器から排出されるドレン流量を計測し、その計測値を積算するドレン流量計測手段と、
    前記ドレン流量計測手段により算出された積算値に基づき前記薬注手段の薬注量を算出する薬注量算出手段とを備える
    ことを特徴とする薬注システム。
  2. 前記ドレン流量計測手段は、
    前記負荷機器から発生したドレンが流れるドレンラインに介設され前記ドレンを一時的に貯留するドレン貯留部と、
    前記ドレンラインのうち、前記ドレン貯留部よりも下流側の箇所に介設された流量制御弁と、
    前記ドレン貯留部内における前記ドレンの液位が、予め定められた低液位に到達したこと、および前記低液位よりも高い予め定められた高液位に到達したことを検出する液位検出手段とを含み、
    前記液位検出手段による液位変化に基づき、ドレン流量を計測し、その計測値を積算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬注システム。
  3. 前記ドレン流量計測手段は、
    前記負荷機器から発生したドレンが流れるドレンラインに介設され前記ドレンを一時的に貯留するドレン貯留部と、
    前記ドレンラインのうち、前記ドレン貯留部よりも下流側の箇所に介設された流量制御手段と、
    前記ドレンラインの前記流量制御手段の上流側と下流側との差圧を検出する差圧検出手段とを含み、
    前記差圧検出手段により検出された前記差圧に基づいてドレン流量を計測し、その計測値を積算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬注システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017194251A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 三浦工業株式会社 ドレン回収システム
CN110526324A (zh) * 2019-09-29 2019-12-03 金川集团股份有限公司 一种高位槽加药方法和***
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