JP5625449B2 - マッハ・ツェンダ干渉計、アレイ導波路回折格子及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法 - Google Patents

マッハ・ツェンダ干渉計、アレイ導波路回折格子及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光フィルタとして用いられるマッハ・ツェンダ干渉計、アレイ導波路回折格子及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法に関する。
光通信における基幹部品として、石英系導波路によるPLC(Planar Lightwave Circuit:平面光回路)が広く用いられている。特に、導波路型の波長フィルタや波長合分波器は、波長多重光通信における必須の構成要素である。これらの高性能化や高機能化は、そのまま通信システムの性能や柔軟性の向上に直結するため、重要である。中でも、導波路で作製した非対称マッハ・ツェンダ干渉計は、インターリーバとして用いることができる。この非対称マッハ・ツェンダ干渉計を多段に接続して、波長特性をフラットトップにする設計の開発等も進められている。また、AWG(Arrayed Waveguide Grating: アレイ導波路回折格子)は、波長ごとに合波及び分波を行うことができる、最も基本となる素子の1つである。
しかし、これらの素子を利用した石英系導波路によるPLC(Planar Lightwave Circuit)のサイズは、導波路曲げ半径の制約が有るために、比較的大きい。近年の通信容量の急拡大にともない、PLCの機能を拡張させる必要があるが、サイズや消費電力の増大が問題となってきており、石英系導波路によるPLCには限界が見え始めてきた。
そこで、これらの問題を解決する技術として、シリコンフォトニクスが注目されている。シリコンフォトニクスとは、コアをシリコンで形成し、クラッドを石英で形成する、高屈折率差の導波路を利用したものを指す。このような高屈折率差の導波路を使用すれば、導波路曲げ半径を大幅に縮小することができるため、導波路素子の小型化・高集積化が可能となる。また、石英と比較して、シリコンの熱光学係数は約20倍大きいため、熱光学効果を利用したスイッチ等における消費電力を低減することができる。
しかし、シリコンフォトニクスにおいては、小型化が可能な半面、所望のフィルタ特性を得るために必要なシリコンコアの製作精度が概して厳しい。また、シリコン導波路で作製したAWG素子における熱光学効果によるスペクトルシフト量は、波長1.5ミクロン帯で80pm/℃程度と見積もられている。これは、石英系AWG素子と比較して約10倍大きい値である。このような波長フィルタの温度依存性は、特に数十度のオーダで温度変化するマイクロプロセッサの近傍に導波路を配置するような場合には、顕著な問題となる。
これまで、導波路フィルタの温度無依存化のための技術が研究されてきた。特に、負の熱光学係数を有するポリマー等をクラッドに用いる方法が多く開発されている(例えば、特許文献1)。これは、石英やシリコンの熱光学係数の符号は正であるため、これらのコアサイズを適切に設計することで導波モードプロファイルを変化させ、温度依存性を低減するという方法である。しかし、シリコン導波路作製に用いるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスにおいてはポリマー材料の使用が困難であるため、別のアプローチが望ましい。
そこで近年、異なるコア幅を有するシリコン導波路の組み合わせにより、温度依存性を低減する方法が提案されている。非特許文献1には、このような方法で、非対称マッハ・ツェンダ干渉計の温度依存性を最小化した例が報告されている。この方法は、シリコンコア幅を変化させたときに、その導波モードプロファイルの変化に伴い等価屈折率の温度依存性が変化する性質を巧みに利用している。なお、等価屈折率の温度依存性がシリコンコア幅に対して変化するのは、300〜500nm程度のコアサイズを有する場合に顕著である。
さらに、特許文献2では、導波路作製に用いるInGaAs等の材料の組成を調整することにより、導波路の有効屈折率の温度係数のみを変化させる光フィルタが開示されている。これにより、低損失かつ温度依存性を低減できる光フィルタを実現できるとしている。
特開平10−227930号公報 特開平8−5834号公報
M. Uenuma, et al., "Temperature-independent silicon waveguide optical filter", Optics Letters, Vol.34, No.5, pp.599-601 (2009).
しかし、非特許文献1のように、300〜500nmのコアサイズを有するシリコン細線導波路の製作精度は、概して厳しい。例えば、高さ220nm、幅400nmのコアサイズを有するシリコン細線導波路を用いて非対称マッハ・ツェンダ干渉計を作製した場合について検討する。この場合、TEモードに対するその中心波長は、波長1.5ミクロン帯において、コア幅10nmの製作エラーにつき約20nm(光周波数に換算して約2500GHz)ずれることになる。また、特にコア幅300nm以下である場合には、導波モードプロファイルがシリコンコアから石英クラッドに染み出す。その結果、等価屈折率の温度依存性は、コア幅に対して敏感に変動することになる。従って、シリコン導波路の等価屈折率の温度依存性を0とするような所望の設計を行うことが困難である。
また、特許文献2に開示された光フィルタでは、導波路に用いる材料としてはInGaAs等のInP系半導体混晶や、SiO又はアルミナといった材料を用いる。このため、特許文献2に開示された光フィルタをCMOSプロセスにより作製することは、原理的に不可能である。
従って、これらのいずれによっても、シリコンフォトニクスにおいて十分に波長特性の温度依存性を低減できるマッハ・ツェンダ干渉計(光フィルタ)を得ることができない。
本発明は上記に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、波長特性の温度依存性を十分に低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計、アレイ導波路回折格子及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様であるマッハ・ツェンダ干渉計は、入射光から分波された分波光を通過させる第1のアーム部及び第2のアーム部を備え、前記第1のアーム部及び前記第2のアーム部は、第1の導波路と、前記第1の導波路よりも幅が広い第2の導波路と、一端が前記第2の導波路の一端と光学的に接続され、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路と、を備え、前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続されるものである。
本発明の一態様であるアレイ導波路回折格子は、入射ポートと出射ポートとの間に並列に接続された複数の導波路を備え、前記複数の導波路のそれぞれは、第1の導波路と、前記第1の導波路よりも幅が広い第2の導波路と、一端が前記第2の導波路の一端と光学的に接続され、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路と、を備え、前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続され、前記複数の導波路の前記第1の導波路のそれぞれの光路長が等しく、前記複数の導波路の前記第2の導波路のそれぞれの光路長が異なり、前記複数の導波路の前記第3の導波路のそれぞれの光路長が異なるものである。
本発明の一態様であるマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法は、第1のアーム部及び第2のアーム部に第1の導波路を形成する工程と、前記第1の導波路よりも幅が広い第2の導波路を形成する工程と、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路を、一端を前記第2の導波路の一端と接続して形成する工程と、を備え、前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続されるものである。
本発明によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計、アレイ導波路回折格子及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるマッハ・ツェンダ干渉計100の構成図である。 実施の形態2にかかるマッハ・ツェンダ干渉計200の構成図である。 図2AのII−II線における断面構成の例を示す断面図である。 図2AのII−II線における断面構成の例を示す断面図である。 実施の形態3にかかる変調器300の構成図である。 実施の形態4にかかるAWG400の構成図である。 実施の形態5にかかるマッハ・ツェンダ干渉計500の構成図である。 実施の形態6にかかるマッハ・ツェンダ干渉計600の構成図である。 実施の形態7にかかるマッハ・ツェンダ干渉計700の構成図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかるマッハ・ツェンダ干渉計100の構成図である。マッハ・ツェンダ干渉計100は、アーム部10a、アーム部10b、3dB分岐導波路16及び3dB分岐導波路17により構成される。マッハ・ツェンダ干渉計100は、アーム部10aとアーム部10bとの間で非対称な構成を有する。また、マッハ・ツェンダ干渉計100は、入射ポート15と出射ポート18との間に接続される。
アーム部10aは、シリコン細線導波路11a、シリコン導波路12a、導波路13aにより構成される。シリコン導波路12aはシリコン細線導波路11aよりも広いコア幅を有している。導波路13aは、SiONやSiN等の、シリコンとは異なる材料により構成される。なお、これらの導波路は、導波光の損失や反射ができるだけ無いように接続されることが望ましい。
アーム部10bは、シリコン細線導波路11b、シリコン導波路12b、導波路13bにより構成される。シリコン導波路12bは、シリコン細線導波路11bよりも広いコア幅を有している。導波路13bは、SiONやSiN等の、シリコンとは異なる材料により構成される。なお、これらの導波路は、導波光の損失や反射ができるだけ無いように接続されることが望ましい。
シリコン細線導波路11a及びシリコン細線導波路11bは同一の長さを有する。従って、シリコン細線導波路11a及びシリコン細線導波路11bは、同一の光路長を有する。ここで、シリコン導波路12a及びシリコン導波路12bにおける等価屈折率をn2、導波路13a及び導波路13bにおける等価屈折率をn3とする。また、シリコン導波路12aの長さL12aとシリコン導波路12bの長さL12bとの差ΔL2(すなわち、ΔL2=L12a−L12b)、導波路13aの長さL13aと導波路13bの長さL13bとの差をΔL3(すなわち、ΔL3=L13a−L13b)とする。このときのアーム部10aとアーム部10bとの間の光路長差は、以下の式(1)で表される。但し、mは整数である。

Figure 0005625449
よって、式(1)により、中心波長間隔λrefを以下の式(2)として見積もることができる。なお、以下の式(2)では、ng2は、シリコン導波路12a及びシリコン導波路12bにおける群屈折率を表す。また、ng3は、導波路13a及び導波路13bにおける群屈折率を表す。

Figure 0005625449
また、光路長差の温度依存性は、波長特性の変化に帰結することとなる。そのため、以下の式(3)を満たすことができれば、温度依存性を除去することができる。

Figure 0005625449
シリコン導波路12a、シリコン導波路12b、導波路13a及び導波路13bの等価屈折率及びその温度係数は、材料やコアサイズにより一意に決まる。よって、式(1)〜(3)から、所望の波長特性と温度依存性を有するΔL2及びΔL3が決定される。
従って、本構成によれば、式(1)又は(2)を所望の値としつつ、式(3)の値を小さくするように、シリコン導波路12a、シリコン導波路12b、導波路13a及び導波路13bの長さを設定することができる。ここで、式(3)の値を0とすれば、マッハ・ツェンダ干渉計100の波長特性の温度依存性を無くすことになる。すなわち、本構成によれば、導波路の作製精度を緩和しつつ、導波路の作製精度を緩和しつつ、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することができる。
なお、導波路13a及び導波路13bのコアをSiO2、SiON又はSiNにより作製した場合には、導波路13a及び導波路13bにUV光を照射することにより、その屈折率を変化させることができる。これにより、例えば、シリコンコア等の製作誤差に起因する波長特性の微小なずれを、UV光照射により調整することが可能である。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかるマッハ・ツェンダ干渉計200について説明する。マッハ・ツェンダ干渉計200は、上述のマッハ・ツェンダ干渉計100の具体例である。図2Aは、実施の形態2にかかるマッハ・ツェンダ干渉計200の構成図である。図2Aに示すように、マッハ・ツェンダ干渉計200は、アーム20a、アーム20b、3dB分岐導波路26、3dB分岐導波路27により構成される。マッハ・ツェンダ干渉計200は、アーム20aとアーム20bとの間で非対称な構成を有する。また、マッハ・ツェンダ干渉計200は、入射ポート25と出射ポート28との間に接続される。
アーム20aは、シリコン細線導波路21a、シリコン導波路22a、導波路23aにより構成される。シリコン導波路22aは、シリコン細線導波路21aに対して拡大されたコア幅を有している。また、シリコン導波路22aは、シリコン細線導波路21aに向かって徐々に幅が細くなるように形成される。さらに、シリコン導波路22aの一部は導波路23aと重複している。重複部分のシリコン導波路22aは、光の伝搬方向に向かって、徐々に幅が細くなるように形成される。導波路23aは、SiONを用いて形成されている。シリコン細線導波路21aは、導波路23aに向かって徐々に幅が細くなるように形成される。
アーム20bは、シリコン細線導波路21b、シリコン導波路22b、導波路23bにより構成される。シリコン導波路22bは、シリコン細線導波路21bに対して拡大されたコア幅を有している。また、シリコン導波路22bは、シリコン細線導波路21bに向かって徐々に幅が細くなるように形成される。さらに、シリコン導波路22bの一部は導波路23bと重複している。重複部分のシリコン導波路22bは、光の伝搬方向に向かって、徐々に幅が細くなるように形成される。導波路23bは、SiONを用いて形成されている。シリコン細線導波路21bは、導波路23bに向かって徐々に幅が細くなるように形成される。
それぞれ長さが異なるシリコン導波路22a及びシリコン導波路22bのコアの幅又は高さは、1〜2ミクロン以上である。これにより、導波モードの等価屈折率がコアサイズの作製誤差に対して変化しにくくなる。そのため、マッハ・ツェンダ干渉計200の中心波長等が、作製誤差に対してずれにくくなる。
本構成では、シリコンで作製された導波路は単一モード条件を満たさない。しかし、それぞれコア幅の異なるシリコン細線導波路21aとシリコン導波路22aとの接続部において、光の伝搬方向に沿ってコア幅が徐々に変化している。また、それぞれコア幅の異なるシリコン細線導波路21bとシリコン導波路22bとの接続部において、光の伝搬方向に沿ってコア幅が徐々に変化している。これにより、断熱的なモード変換を行うことが可能となる。従って、本構成によれば、基本モードを選択的に得ることができる。なお、本構成によれば、併せて放射損失を最小化することも可能である。
次に、シリコン導波路22aと導波路23aとの接続部における断面構造について説明する。図2B及び図2Cは、図2AのII−II線における断面構成の例を示す断面図である。シリコン導波路22aと導波路23aとの接続部においては、図2Bに示すように、シリコン導波路22aを囲むように導波路23aを形成することができる。また、図2Cに示すように、シリコン導波路22aの近傍に、導波路23aを形成することもできる。そして、シリコン導波路22aの幅を、光の伝搬方向に沿って、例えば300ミクロンの区間で徐々に変化させ、シリコン導波路22aの終端における幅を0.1ミクロン以下とする。これにより、放射損失を十分に低減することが可能である。なお、この効果は、アーム20bにおいても同様である。
また、アーム20aとアーム20bとの間の光路長差を、式(1)で表されるように、シリコン導波路22a及び導波路23aと、シリコン導波路22b及び導波路23bと、の間の光路長差のみで得られるようにするため、その他の導波路のコアサイズや長さを、アーム20a及びアーム20bで等しくする。これにより、マッハ・ツェンダ干渉計200の波長特性は、シリコン導波路22a及び導波路23aと、シリコン導波路22b及び導波路23bと、の間の光路長差のみで決定される。
例えば、シリコン導波路22a及びシリコン導波路22bにおける導波モードの実効屈折率n22を2.8とし、その温度係数dn22/dTを2.0×10−4とする。また、シリコン導波路22a及びシリコン導波路22bにおける導波モードの群屈折率ng22を3.8とする。一方、導波路23a及び導波路23bにおける導波モードの実効屈折率n23を1.5とし、その温度係数dn23/dTを1.0×10−5とする。また、導波路23a及び導波路23bにおける導波モードの群屈折率ng23を1.5とする。この条件下において、マッハ・ツェンダ干渉計200の中心波長間隔を4.0nm(周波数間隔500GHz)とした場合について検討する。この場合、マッハ・ツェンダ干渉計200の温度依存性を除去するためには、ΔL2を+/−457.698ミクロン、ΔL3を−/+22.885ミクロンとすればよいと計算することができる。
従って、本構成によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することができる。
実施の形態3
次に、実施の形態3にかかる光変調器300について説明する。図3は、実施の形態3にかかる光変調器300の構成図である。光変調器300は、2つのマッハ・ツェンダ干渉計301及び302を有する。マッハ・ツェンダ干渉計301及び302は、それぞれマッハ・ツェンダ干渉計100と同様の構成を有している。マッハ・ツェンダ干渉計302は、入射ポート31と出射ポート32との間に光接続される。出射ポート32の出射側には、バランス型フォトダイオード33が接続される。
マッハ・ツェンダ干渉計301及び302は、共に1ビットの遅延量を有する。バランス型フォトダイオード33は、光変調器300を通過した光信号を受光することにより、シンボル間の位相差を測定することができる。また、マッハ・ツェンダ干渉計301とマッハ・ツェンダ干渉計302とにおいては、それぞれの光波の位相を90度分ずらすことが可能である。これにより、4値出力に対応することが可能である。
本構成によれば、光波長の温度依存性を低減できる光変調器を得ることができる。また、導波路13a及び導波路13bのコアをSiO2、SiON又はSiNにより作製した場合には、導波路13a及び導波路13bにUV光を照射することにより、その屈折率を変化させることができる。これにより、例えば、90度の位相差を高精度に得たい場合には、UV光照射により位相を調整することが可能である。
本構成は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やDQPSK(Diffential Quadrature Phase Shift Keying)等の変調方式における受信に用いられる遅延干渉計や90度ハイブリッドにも適用可能である。一般に、平面光波回路で干渉計を構成した場合には、空間光学系で構成した干渉計と比較して、その遅延量の温度依存性が問題となる。しかし、本構成によれば、導波路型干渉計の温度依存性を低減することが可能となる。
従って、本構成によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失の光変調器を提供することができる。
実施の形態4
次に、実施の形態4にかかるAWG400について説明する。図4は、実施の形態4にかかるAWG400の構成図である。AWG400は、例えばアレイ状に配置された6本の導波路が、スラブ部46とスラブ部47との間に接続されている。スラブ部46には入射ポート45が接続され、スラブ部47には出射ポート48が接続される。
6本の導波路のそれぞれは、シリコン細線導波路41a〜f、シリコン導波路42a〜f、導波路43a〜fにより構成される。シリコン導波路42a〜fは、シリコン細線導波路41a〜fよりも広いコア幅を有している。導波路43a〜fは、SiONやSiN等の、シリコンとは異なる材料により構成される。
AWG400では、6本の導波路のそれぞれにより、適切な位相差が光波に付加される。その結果、スラブ部47における結像箇所が波長成分毎に空間的に分離され、分光特性が得られることになる。
ここで、6本の導波路のそれぞれにおけるシリコン細線導波路41a〜fの長さを均一にする。つまり、光波に付加される位相差は、シリコン導波路42a〜f及び導波路43a〜fにより付加される。これにより、AWGの温度依存性を低減しつつ、その製作精度を緩和することができる。
従って、本構成によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のアレイ導波路回折格子を提供することができる。
実施の形態5
次に、実施の形態5にかかるマッハ・ツェンダ干渉計500について説明する。図5は、実施の形態5にかかるマッハ・ツェンダ干渉計500の構成図である。マッハ・ツェンダ干渉計500は、図1に示すマッハ・ツェンダ干渉計100において、アーム部10bにリング共振器51を付加した構成を有する。リング共振器51は、シリコン細線導波路11bと光接続される。リング共振器51のコアは、シリコンにより作製される。マッハ・ツェンダ干渉計500のリング共振器51を除く部分は、対称型のマッハ・ツェンダ干渉計として構成される。従って、式(1)の計算結果は0となる。マッハ・ツェンダ干渉計500のその他の構成は、マッハ・ツェンダ干渉計100と同様であるので、説明を省略する。
シリコンの熱光学係数は正である。そのため、シリコンをコアとする導波路によりリング共振器を作製した場合、素子温度の上昇にともない、リング共振器の共振波長は長波長側へシフトする。マッハ・ツェンダ干渉計500では、リング共振器51での波長シフト量を低減するために、リング共振器51をマッハ・ツェンダ干渉計に結合させている。
しかし、リング共振器51を結合することにより、マッハ・ツェンダ干渉計500のアーム部10aとアーム部10bとの間には位相差が生じる。そのため、位相差に応じた波長特性が得られることになる。さらに、マッハ・ツェンダ干渉計500のアーム部10a及びアーム部10bを、同じシリコンコアサイズで対称に作製した場合には、波長特性の温度変化によるずれが生じる。
リング共振器51により付加される位相シフト量は、温度に依存する。この温度依存を相殺するように式(3)の値を設定することにより、マッハ・ツェンダ干渉計500全体として、波長特性の温度依存性を低減することが可能となる。
また、シリコン導波路では、自由キャリアプラズマ分散効果により屈折率変化が得られる。シリコン導波路の構造としては、順バイアスp−i−nダイオード、MOSキャパシタ及び逆バイアスpn接合などが提案されている。これらの構造それぞれにおいて、位相変調が試みられている。特に、順バイアスp−i−nダイオードの変調効率は高い。また、素子サイズの小型化のため、リング共振器を用いる構成も提案されている。しかし、リング共振器の共振波長は、上述のように、素子温度に対してシフトする。従って、変調特性が素子温度変化により劣化する欠点を有する。しかし、本構成を適用することにより、変調特性が素子温度の変化により劣化することを防止できる。
従って、本構成によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することができる。
実施の形態6
次に、実施の形態6にかかるマッハ・ツェンダ干渉計600について説明する。図6は、実施の形態6にかかるマッハ・ツェンダ干渉計600の構成図である。マッハ・ツェンダ干渉計600は、図1に示すマッハ・ツェンダ干渉計100において、アーム部10aにリング共振器61を付加し、アーム部10bにリング共振器62を付加した構成を有する。リング共振器61及び62のコアは、シリコンにより作製される。リング共振器61とリング共振器を除くマッハ・ツェンダ干渉計600の他の部分は、非対象のマッハ・ツェンダ干渉計として構成される。マッハ・ツェンダ干渉計600のその他の構成は、マッハ・ツェンダ干渉計100と同様であるので、説明を省略する。
リング共振器61及び62の周囲長は、例えば、アーム部10aとアーム部10bとの間の光路長差の2倍または1/2倍等になるように作製される。これにより、マッハ・ツェンダ干渉計600では、インターリーバとしての波長特性を得ることができる。また、リング共振器61及び62のそれぞれとバスラインとの光学的結合強度は、ストップバンドにおける消光比を決める主なパラメータとなる。マッハ・ツェンダ干渉計600は非対称に構成される点で、実施の形態5にかかるマッハ・ツェンダ干渉計500と異なるが、温度依存性を低減するための設計については、同様に考えることができる。つまり、リング共振器により付加される位相シフト量の温度依存性を相殺するように、マッハ・ツェンダ干渉計600の温度依存性を表す式(3)の値を設計すればよい。
従って、本構成によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することができる。
実施の形態7
次に、実施の形態7にかかるマッハ・ツェンダ干渉計700について説明する。図7は、実施の形態7にかかるマッハ・ツェンダ干渉計700の構成図である。マッハ・ツェンダ干渉計600は、図1に示すマッハ・ツェンダ干渉計100において、アーム部10aのシリコン細線導波路11aに位相シフタ71を挿入している。さらに、アーム部10bのシリコン細線導波路11bに位相シフタ72を挿入している。位相シフタ71及び位相シフタ72は、例えばpn接合を用いて作製することができる。マッハ・ツェンダ干渉計700のその他の構成は、マッハ・ツェンダ干渉計100と同様であるので、説明を省略する。
シリコン導波路を用いたマッハ・ツェンダ干渉計では、通常は干渉計を対称に配置する。しかしながら、故意に非対称性を付与することにより、変調動作特性を変更することが可能である。従って、位相シフタに電圧を印加したときの消光比を、干渉計の非対称性により任意に設計できる。これにより、例えば、低駆動電圧でも適切な変調特性が得ることができるようになる。すなわち、マッハ・ツェンダ干渉計の設計の自由度を向上させることができる。
なお、マッハ・ツェンダ干渉計の出射ポートを入れ替える程度の微小な非対称性しか必要でない場合も考えられる。この場合、シリコン導波路12a及びシリコン導波路12bを除去して、導波路13a及び導波路13bを同じ長さで作製することができる。または、シリコン導波路12a及び導波路13a導波路を同じ長さで作製し、シリコン導波路12b及び導波路13b導波路を同じ長さで作製することができる。この場合には、導波路13a及び導波路13bのUV光を照射することにより。微小な作製誤差を調整することが可能である。
従って、本構成によれば、波長特性の温度依存性を低減することができる、低損失のマッハ・ツェンダ干渉計及びマッハ・ツェンダ干渉計の製造方法を提供することができる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、マッハ・ツェンダ干渉計の両アームにコアサイズを拡大した2つの導波路を設けたが、コアサイズを拡大した導波路の数は3以上でもよい。その場合、式(1)〜(3)の項の数がそれに応じて増加する。これらの式の所望の値に合わせて、例えば、導波路全体のサイズが小さくなるように、それぞれの導波路の長さを設計することが可能である。また、これらの導波路による等価屈折率およびその温度係数、群屈折率が偏波依存性をもつ場合には、中心波長間隔の偏波無依存化等も、本実施の形態により実現される。すなわち、導波路の数によっては、偏波無依存化及び温度無依存化を同時に満たすことも可能である。
図4における導波路40a〜fの本数は6本であるが、これはあくまで例示であり、2本以上の任意の本数とすることが可能である。
実施の形態5におけるリング共振器51は、アーム部10bの導波路13bに結合させてもよい。この場合、リング共振器51を、導波路13bと同じ材料で作製すればよい。また、実施の形態6におけるリング共振器61は、アーム部10aの導波路13aに結合させてもよい。また、リング共振器62は、アーム部10bの導波路13bに結合させてもよい。この場合、リング共振器61及びリング共振器62を、導波路13a及び導波路13bと同じ材料で作製すればよい。また、リング共振器に換えて、ディスク共振器を用いても同様の効果を得ることができる。
図6に示すマッハ・ツェンダ干渉計600の構成は例示であり、リング共振器を片方のアーム部にのみ結合させた構成をとることも可能である。
図7に示すマッハ・ツェンダ干渉計700の位相シフタは2つに限られず、いずれか一方のアームに1つだけ設けてもよい。
また、上述の実施の形態では、シリコン導波路を入射側に、異種材料からなる導波路を出射側に配置したが、この配置は逆であっても構わない。
また、上述の実施の形態1、2、5〜7は適宜組み合わせて用いることが可能である。例えば、マッハ・ツェンダ干渉計100又は200の一方のアームあるいは両方のアームに、適宜リング共振器及び位相シフタのいずれか一方又は両方を配置することが可能である。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)入射光から分波された分波光を通過させる第1のアーム部及び第2のアーム部を備え、前記第1のアーム部及び前記第2のアーム部は、第1の導波路と、前記第1の導波路よりも幅が広い第2の導波路と、一端が前記第2の導波路の一端と光学的に接続され、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路と、を備え、前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続される、マッハ・ツェンダ干渉計。
(付記2)前記第1のアーム部の前記第2の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第2の導波路の長さを減じて得られる値に前記第2の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値に、前記第1のアーム部の前記第3の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第3の導波路の長さを減じて得られる値に前記第3の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値を加えた値は、0であることを特徴とする、付記1に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記3)前記第2の導波路と前記第3の導波路とは重複して形成され、重複部分の前記第2の導波路の幅は、光の伝搬方向に沿って徐々に細くなることを特徴とする、付記1又は2に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記4)前記第2の導波路は、前記第1の導波路へ向けて徐々に細くなることを特徴とする、付記1乃至3のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記5)前記第2の導波路は、前記第3の導波路へ向けて徐々に細くなることを特徴とする、付記1乃至4のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記6)前記第1のアーム部の前記第1の導波路の光路長は、前記第2のアーム部の前記第1の導波路の光路長と同じであることを特徴とする、付記1乃至5のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記7)前記第1の導波路及び前記第2の導波路はシリコンからなり、前記第3の導波路は、酸化シリコン又は窒化シリコンからなることを特徴とする、付記1乃至6のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記8)前記第1のアーム部の前記第1の導波路に光結合され、前記第1の導波路と同じ材料からなる第1のリング共振器を更に備えることを特徴とする、付記1乃至7のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記9)前記第1の値と前記第2の値との和が0であることを特徴とする、付記8に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記10)前記第2のアーム部の前記第1の導波路に光結合され、前記第1の導波路と同じ材料からなる第2のリング共振器を更に備えることを特徴とする、付記8又は9に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記11)前記第1のアーム部の前記第3の導波路に光結合され、前記第3の導波路と同じ材料からなる第1のリング共振器を更に備えることを特徴とする、付記1乃至7のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記12)前記第1の値と前記第2の値との和が0であることを特徴とする、付記11に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記13)前記第2のアーム部の前記第3の導波路に光結合され、前記第3の導波路と同じ材料からなる第2のリング共振器を更に備えることを特徴とする、付記11又は12に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記14)前記第1のアーム部の前記第1の導波路上に挿入され、前記第1の分波光の位相をシフトさせる第1の位相シフタを更に備えることを特徴とする、付記1乃至13のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記15)前記第2のアーム部の前記第1の導波路上に挿入され、前記第2の分波光の位相をシフトさせる第2の位相シフタと、を更に備えることを特徴とする、付記1乃至14のいずれかに記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
(付記16)付記1乃至15のいずれか一項に記載のマッハ・ツェンダ干渉計を複数備え、複数の前記マッハ・ツェンダ干渉計が、入射ポートと出射ポートとの間に並列に接続されていることを特徴とする、光変調器。
(付記17)入射ポートと出射ポートとの間に並列に接続された複数の導波路を備え、前記複数の導波路のそれぞれは、第1の導波路と、前記第1の導波路よりも幅が広い第2の導波路と、一端が前記第2の導波路の一端と光学的に接続され、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路と、を備え、前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続され、前記複数の導波路の前記第1の導波路のそれぞれの光路長が等しく、前記複数の導波路の前記第2の導波路のそれぞれの光路長が異なり、前記複数の導波路の前記第3の導波路のそれぞれの光路長が異なる、アレイ導波路回折格子。
(付記18)第1のアーム部及び第2のアーム部に第1の導波路を形成する工程と、前記第1の導波路よりも幅が広い第2の導波路を形成する工程と、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路を、一端を前記第2の導波路の一端と接続して形成する工程と、を備え、前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続される、マッハ・ツェンダ干渉計の製造方法。
10a、10b、20a、20b アーム部
11a、11b、21a、21b、41a〜41f シリコン細線導波路
12a、12b、22a、22b、42a〜42f シリコン導波路
13a、13b、23a、23b、43a〜43f 導波路
15、25、31、45 入射ポート
16、17、26、27 3dB分岐導波路
18、28、32、48 出射ポート
33 バランス型フォトダイオード
40a〜40f 導波路
46、47 スラブ部
51、61、62 リング共振器
71、72 位相シフタ
100、200、301、302、500、600、700 マッハ・ツェンダ干渉計
300 光変調器
400 AWG

Claims (8)

  1. 入射光から分波された分波光を通過させる第1のアーム部及び第2のアーム部を備え、
    前記第1のアーム部及び前記第2のアーム部は、
    第1の導波路と、
    前記第1の導波路よりも幅が広く、等価屈折率の温度変化率が正である材料からなる第2の導波路と、
    一端が前記第2の導波路の一端と光学的に縦続接続され、等価屈折率の温度変化率が正であり、かつ、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路と、を備え、
    前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に縦続接続され、
    前記第1のアーム部の前記第2の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第2の導波路の長さを減じて得られる値に前記第2の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値と、前記第1のアーム部の前記第3の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第3の導波路の長さを減じて得られる値に前記第3の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値と、を加えた値が0となるように、前記第1のアーム部の前記第2の導波路の長さ及び前記第3の導波路の長さと、前記第2のアーム部の前記第2の導波路の長さ及び前記第3の導波路の長さと、が決定され
    前記第2の導波路は、前記第1の導波路へ向けて徐々に細くなり、
    前記第1のアーム部の前記第1の導波路の光路長は、前記第2のアーム部の前記第1の導波路の光路長と同じであり、
    前記第1の導波路及び前記第2の導波路はシリコンからなり、
    前記第2の導波路は、前記第2の導波路を伝搬する光の単一モード条件を満たさない導波路である、
    マッハ・ツェンダ干渉計。
  2. 前記第1〜第3の導波路は、光の進行方向に縦続接続される、
    請求項1に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
  3. 前記第2の導波路と前記第3の導波路とは重複して形成され、
    重複部分の前記第2の導波路の幅は、光の伝搬方向に沿って徐々に細くなることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
  4. 前記第2の導波路は、前記第3の導波路へ向けて徐々に細くなることを特徴とする、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
  5. 記第3の導波路は、酸化シリコン又は窒化シリコンからなることを特徴とする、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
  6. 前記第1のアーム部の前記第1の導波路に光結合され、前記第1の導波路と同じ材料からなる第1のリング共振器を更に備えることを特徴とする、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のマッハ・ツェンダ干渉計。
  7. 入射ポートと出射ポートとの間に並列に接続された複数のアーム部を備え、
    前記複数のアーム部のそれぞれは、
    第1の導波路と、
    前記第1の導波路よりも幅が広く、等価屈折率の温度変化率が正である材料からなる第2の導波路と、
    一端が前記第2の導波路の一端と光学的に縦続接続され、等価屈折率の温度変化率が正であり、かつ、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路と、を備え、
    前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続され、
    前記複数のアーム部の前記第1の導波路のそれぞれの光路長が等しく、
    前記複数のアーム部の前記第2の導波路のそれぞれの光路長が異なり、
    前記複数のアーム部の前記第3の導波路のそれぞれの光路長が異なり、
    前記複数のアーム部のうちの第1のアーム部の前記第2の導波路の長さから前記複数のアーム部のうちの第2のアーム部の前記第2の導波路の長さを減じて得られる値に前記第2の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値と、前記第1のアーム部の前記第3の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第3の導波路の長さを減じて得られる値に前記第3の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値と、を加えた値が0となるように、前記第1のアーム部の前記第2の導波路の長さ及び前記第3の導波路の長さと、前記第2のアーム部の前記第2の導波路の長さ及び前記第3の導波路の長さと、が決定され
    前記第2の導波路は、前記第1の導波路へ向けて徐々に細くなり、
    前記第1のアーム部の前記第1の導波路の光路長は、前記第2のアーム部の前記第1の導波路の光路長と同じであり、
    前記第1の導波路及び前記第2の導波路はシリコンからなり、
    前記第2の導波路は、前記第2の導波路を伝搬する光の単一モード条件を満たさない導波路である、
    アレイ導波路回折格子。
  8. 第1のアーム部及び第2のアーム部に第1の導波路を形成する工程と、
    前記第1の導波路よりも幅が広く、等価屈折率の温度変化率が正である材料からなる第2の導波路を形成する工程と、
    等価屈折率の温度変化率が正であり、かつ、前記第1の導波路及び前記第2の導波路とは異なる材料からなる第3の導波路を、一端を前記第2の導波路の一端と縦続接続して形成する工程と、を備え、
    前記第1の導波路の一端は、前記第2の導波路の他端又は前記第3の導波路の他端と光学的に接続され、
    前記第1のアーム部の前記第2の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第2の導波路の長さを減じて得られる値に前記第2の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値と、前記第1のアーム部の前記第3の導波路の長さから前記第2のアーム部の前記第3の導波路の長さを減じて得られる値に前記第3の導波路の等価屈折率の温度変化率を乗じて得られる値と、を加えた値が0となるように、前記第1のアーム部の前記第2の導波路の長さ及び前記第3の導波路の長さと、前記第2のアーム部の前記第2の導波路の長さ及び前記第3の導波路の長さと、が決定され
    前記第2の導波路は、前記第1の導波路へ向けて徐々に細くなり、
    前記第1のアーム部の前記第1の導波路の光路長は、前記第2のアーム部の前記第1の導波路の光路長と同じであり、
    前記第1の導波路及び前記第2の導波路はシリコンからなり、
    前記第2の導波路は、前記第2の導波路を伝搬する光の単一モード条件を満たさない導波路である、
    マッハ・ツェンダ干渉計の製造方法。
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