JP5625436B2 - 蓋材 - Google Patents

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Description

本発明は、お湯を入れて、湯切り後に喫食する即席食品に使用する容器の蓋材に関するものである。
従来、焼きそば、スパゲティなど即席食品の喫食に際して注湯を行い、所定時間(即席食品を可食状態にするための時間)経過した後、速やかに容器内から排湯する必要のある即席食品に使用する容器に関しては、発泡ポリスチレン樹脂(PS)成形容器、ポリプロピレン樹脂(PP)成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)シートとポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)シートとをラミネートした積層材料による成形容器などに麺、具、ソースなどを収納し、湯切り孔となる切り込みが形成されたプラスチック成形蓋を嵌合させて封止し、全体をシュリンクフィルムでシュリンク包装した包装形態のものが一般的に使用されている。
しかしながら、前記構成の包装形態の場合には、湯切孔となる切り込みが形成されているため密封性が劣る。また湯切孔の数が制限されるので湯切りに時間がかかる。嵌合蓋であるために湯切りするときに蓋が容器から外れる。あるいは、蓋と容器の隙間から湯が漏れ出して火傷する恐れがあるなどの問題点があった。
そこで上シートと下シートが部分的に剥離可能に積層された構成からなり、外周縁に外方に突出する摘み部が形成された蓋材であって、下シートには、摘み部と対向する周縁部に湯切孔が形成されるとともに、摘み部と湯切孔が形成された領域を区画するように下シート切目が形成され、上シートの内面の湯切孔に対向する領域に部分的に離型層が形成された構成からなる湯切孔付き蓋材が開発されている。(例えば、特許文献1参照)
このような蓋材を容器に被せて内容物を包装することで、密封性に優れ、湯が漏れ出すことなく、また簡単な操作で速やかに湯切りが行なえ、所定時間蒸すことができるものである。
公知文献を以下に示す。
特開2000−203653号公報
特許文献1の蓋材では、下シートが、外側から、ポリエチレンなどの樹脂層、アルミニウム箔層、シーラントの熱可塑性樹脂層の積層構成となっているので、突刺しや、引っ張りに弱く、上シートを剥がして、湯切孔を現すときに、湯切孔をきっかけにして、下シートが破れたり、また、湯切後に蓋材を剥離除去する時に下シートが破れたりして、容器のフランジ部などに残ってしまうことがあった。
また、これを補強するために、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンなどの延伸フィルムを積層させることも考えられるが、開口保持性が無くなり、お湯を注ぐときに閉じてしまう恐れがある。
本発明は、上記問題点を解決しようとするもので、その目的とするところは、湯切孔を現すために上シートを剥がすとき、あるいは、湯切後に蓋材を剥離除去するときに下シートが破れてしまうことのない蓋材を提供することにある。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、容器本体の上端開口部を密封する、外周縁に開封用タブを有する所定の形状に打ち抜かれた枚葉形状の即席食品用容器の蓋材であって、前記蓋材が、上シートと下シートに分離可能な剥離領域を有し、前記剥離領域内の前記下シートに湯切孔が設けられ、少なくとも前記剥離領域内の前記下シートが、Tダイによる溶融樹脂押出ラミネートにより積層された破れ防止樹脂層を含む積層体であり、前記破れ防止樹脂層が非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂層、または、エチレンービニルアルコール共重合体層であることを特徴とする蓋材である。
上記構成のように、下シートに破れ防止樹脂層を設けることによって、シール熱による下シートの脆弱化を防止して破れにくくなり、湯切孔を現すために上シートを剥がすとき、あるいは、湯切後に蓋材を剥離除去する時に下シートが破れてしまうことがない。
本発明の蓋材は、湯切孔を現すために上シートを剥がすとき、あるいは、湯切後に蓋材を剥離除去する時に下シートが破れてしまうことがない。
延伸フィルムを層構成中に用いる必要が無く、蓋材が柔軟化でき、端部で指を切ったりすることがない。また、フィルムを購入しなくてもよくなるので、コスト的にも有利で、工程も複雑にならない。
さらに、アルミニウム箔などの金属箔層をなくすことで、金属探知機による検査、および電子レンジ調理が可能であり、使用後の廃棄性が改善される。また、アルミニウム箔を使わなくとも耐油性やバリア性を持たせることが出来、且つ、お湯を注ぐときの蓋材の開口保持性、およびその戻しによる再封性に優れている。
本発明の蓋材の一実施形態を模式的に説明する平面図である。 本発明の蓋材の一実施形態の基本的な層構成を表す模式的断面図である。 本発明の蓋材の一実施形態の層構成を表す模式的断面図である。 本発明の蓋材の他の実施形態の層構成を表す模式的断面図である。 本発明の蓋材のさらに他の実施形態の層構成を表す模式的断面図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。 図1は、本発明の蓋材の一実施形態を模式的に説明する平面図である。また、図2は、本発明の蓋材の一実施形態の基本的な層構成を表す模式的断面図である。
本発明の蓋材1の一実施形態を説明する。図1は、蓋材1は、上シート2と下シート3とが積層されてなり。そして、上シート2と下シート3は、少なくともその一部分が剥離可能に積層されている。図では左側に上シート2の一部を剥離して、下シート3が見えるように描かれている。
蓋材1は、容器本体の開口部を覆う形状の蓋材本体4と、蓋材本体4の外縁に開封用タブ5が設けられている。下シート3には、開封用タブ5の反対側の外縁の内側に湯切孔用
切込6が設けられている。
また、上シート2には上シート2の一部を剥離するための剥離切込7が設けられ、剥離切込7より湯切孔用切込6側の外縁部に、上シート2の一部を剥離するための、剥離用タブ8が設けられ、下シート3の剥離タブ8と蓋材本体4の間には、剥離用タブ8を持って剥離するときに、下シート3が容器本体から剥がれないように、剥離タブ切込9が設けられている。
尚、本例においては、下シート3に湯切孔用切込6が設けられていて、上シート2を剥がしたときに湯切孔が開口されるようになっているが、あらかじめ、湯切孔を開けた下シートを用いて、上シートを積層して、湯切孔を塞ぐようにしてもよい。
図2(a)は、本発明の蓋材1の一実施形態の基本的な層構成を表す模式的断面図である。蓋材1は上シート2と下シート3からなり、上シート2には剥離切込7が設けられ、下シート3には、湯切孔用切込6が設けられている。
図2(b)は上シート2の一部を剥離した様子を表した断面図であり、剥離用タブ8を持って上シート2の一部を剥離すると、湯切孔用切込6より内側の下シート3は上シート2とともに剥離され、下シート3には、湯切孔10が開口される。
本発明の蓋材1の一実施形態のより具体的な層構成を説明する。図3のように、上から、絵柄印刷層11、紙層12、遮光印刷層13、ポリエチレン層14からなる上シート2と、破れ防止樹脂層15、シーラント樹脂層16からなる下シート3が積層されている。この層構成では、ポリエチレン層14と破れ防止樹脂層15の界面で剥離可能になっている。
図4は、本発明の蓋材の他の実施形態の層構成を表す模式的断面図である。上から、絵柄印刷層11、紙層12、遮光印刷層13、剥離ニス層17からなる上シート2と、ポリエチレン層14、破れ防止樹脂層15、シーラント樹脂層16からなる下シート3が積層されている。この層構成では、剥離ニス層17と破れ防止樹脂層15の界面で剥離可能になっている。
図5は、本発明の蓋材のさらに他の実施形態の層構成を表す模式的断面図である。上から、絵柄印刷層11、紙層12、剥離ニス層17からなる上シート2と、ポリエチレン層14、アルミニウム箔層18、接着層19、破れ防止樹脂層15、シーラント樹脂層16からなる下シート3が積層されている。この層構成でも、剥離ニス層17と破れ防止樹脂層15の界面で剥離可能になっている。
本発明の蓋材1の層構成の各層について説明する。破れ防止樹脂層15は、非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、または、エチレンービニルアルコール共重合体からなる層であり、Tダイによる溶融樹脂押出ラミネート法によって、積層されている。
これらの樹脂は、ポリオレフィン系樹脂と比べ伸びにくい為、剥離の際にたわみが発生しにくく、剥離時の破れを防止する。また、バリア性も高い為、油脂バリア性、臭気バリア性を付与することが出来る。
非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂は、テレフタル酸もしくはテレフタル酸ジメチルと、エチレングリコールとを重合させたホモのポリエチレンテレフタレート樹脂、あるいは、テレフタル酸もしくはテレフタル酸ジメチルと、エチレングリコールの他に、他の多価カルボン酸(ジカルボン酸)あるいは、ポリアルコール(ジオール)を添加させて
合成した共重合体で、非晶性のものである。
これの例としては、結晶化速度を抑制したホモPETまたは共重合PETを用いたA−PET、や、第3成分として1、4シクロヘキサンジメタノールを加えたPETGがある。
一方、エチレンービニルアルコール共重合体は、ビニルアルコールとエチレンとの共重合体であり、酢酸ビニルとエチレンを重合させた後、鹸化により、酢酸基を水酸基に置き換えることによって製造される。
紙層12には、坪量50g/m〜150g/mの紙が好ましく用いられる。紙面に絵柄印刷層11を設ける場合には、少なくとも表面が白色で多色印刷適正を有するものが好ましく、印刷用下地コート層が積層された、両アート紙、片アート紙、あるいは、両コート紙、片コート紙などを好適に使用することができる。
坪量が50g/m 未満の場合は、剛性や機械的強度がやや不足し、150g/m を超える場合は、剛性は既に充分であり、それ以上の必要性がなく、ヒートシールに時間を要し、紙の層間強度の低下、開封時の紙の折れ易さの低下などもあるため好ましくない。
紙層12の紙目(並んだ紙の繊維の長手方向)は、開封用タブ5の剥離方向と直交する方向になるようにすることが好ましい。これによって、お湯を注ぐときに、紙目に沿って折り曲げやすく、折った蓋材1が戻りにくい。また、蓋材表面に凹凸パターンを賦型することも紙の繊維による反発を低減し、開口時のデッドホールド性の更なる改善をすることも出来る。
絵柄印刷層11は、文字、絵柄、光沢ニス等をインキによって、設けたもので、印刷方法は、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷など特に限定されないが、グラビア印刷で設けると、グラデーションのかかった絵柄などがきれいに表現できて好ましい。
インキは、それぞれの印刷方式に合った油性あるいは水性のインキが用いられる。グラビア印刷では、被印刷物が紙の場合は硝化綿系のインキが、容器本体に蓋材1を熱シールするときの耐熱性の面から好ましい。
遮光印刷層13も、同様に、油性あるいは水性の印刷用インキを使用して、通常のグラビア印刷法や、その他の印刷法により形成することができる。
遮光印刷層13は1層で設ける必要は無く、紙層12側に白色顔料を含むインキを用いて、白や淡色の第1印刷層を設けて、その上に重ねて、黒色顔料を含むインキを用いて、墨、グレー、茶、オレンジ、セピアなどの色の第2印刷層を設けてもよい。更には、3層、4層の遮光印刷層13にしてもよい。
ポリエチレン層14は、低密度ポリエチレンや、直鎖状低密度ポリエチレンが使用され、この層も、Tダイによる溶融樹脂押出ラミネートにより、積層され設けられる。
シーラント樹脂層16は、単層でも多層でも良いが、シーラント樹脂層16の最内面は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂などの酸コポリマー樹脂を主成分とした混合樹脂からなるイージーピールシーラント樹脂層であることが好ましい。これらのシーラント樹脂層16の素材は、いずれにしても被着体容器の少
なくとも開口周縁部の接合面側の素材に応じて選択される。
剥離ニス層17は、上シート2の下シート3側に設けて、上シート2と下シート3を剥離可能とする層であって、必要に応じて、設けるものである。図3の場合は、ポリエチレン層14と破れ防止樹脂層15の間が、樹脂の性質上融着しないので、用いなくても剥離可能となる。
また、使用する剥離ニスは、特に限定されず、上シート2と下シート3を剥離可能とすればよい。例えば、ウレタン系樹脂やポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂、もしくは、硝化綿系樹脂、ワックスなどを主成分とする剥離ニスを使用できる。そして、剥離ニスを塗布することによって設けることが出来る。また、剥離ニスを塗る面に、下塗り層や目止め剤層を設けることもできる。
これらの層構成の積層体を、所定の形状に打ち抜くと同時に、上シート2側から上シート2を切断するハーフカットによって、剥離切込7が設けられ、下シート3側から下シート3を切断するハーフカットによって、湯切孔用切込6と剥離タブ切込9が設けられて、枚葉形状の蓋材1が出来上がる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
図3に示した、層構成が、絵柄印刷層11、紙層12、遮光印刷層13、ポリエチレン層14からなる上シート2と、破れ防止樹脂層15、シーラント樹脂層16からなる下シート3が積層されている蓋材1を作成する。
紙層12として片アート紙(坪量104.7g/m2)を用い、その外面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層11を印刷し、裏面に酸化チタンを顔料とする白インキと、カーボンブラックを顔料とする墨インキをそれぞれ版深35μmのベタ版を用いて、2ユニットで重ね刷りし、塗布量6g/m2 (固形分)の遮光印刷層13を設けた。
この遮光印刷層13を設けた紙層12の遮光印刷層13面に、コロナ放電処理を施し、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、低密度ポリエチレン(厚さ15μm)を押出し積層し、ポリエチレン層14とした。
さらに、ポリエチレン層14の面に、PETGと、アイオノマーと、エチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂をそれぞれの厚さが、10μmになるように3層を共押出しし、10μmの破れ防止樹脂層15と総厚が20μmのシーラント樹脂層16を設け、実施例1の蓋材原反を作製した。尚、シーラント樹脂層16のアイオノマーは、破れ防止樹脂層15とイージーピールシーラント樹脂の接着樹脂としての機能を兼ねる。
以上のようにして作製した蓋材原反を、紙層12の紙目(並んだ繊維の長手)方向に垂直に剥がし方向がなるように開封用タブ5の付いた直径180mmの略円形形に打ち抜くと同時に、上シート2側に剥離切込7を設け、下シート3側に湯切孔用切込6と剥離タブ切込9を設け、枚葉形態の蓋材1を作製し、実施例1とした。
<実施例2>
図4に示した、層構成が、絵柄印刷層11、紙層12、遮光印刷層13、剥離ニス層17からなる上シート2と、ポリエチレン層14、破れ防止樹脂層15、シーラント樹脂層16からなる下シート3が積層されてなる蓋材1を作成する。
実施例1と同様に、紙層12として片アート紙(坪量104.7g/m2)を用い、その外面に絵柄印刷層11を印刷し、裏面に遮光印刷層13を設けた。
この遮光印刷層13を設けた紙層12の遮光印刷層13面に、目止めニスと、硝化綿系の剥離ニスを塗布し、剥離ニス層17を設けた。剥離ニス層17は、全面ではなく、剥離切込7と剥離用タブ8と湯切孔用切込6とを含む周縁部からの領域の部分に設けた。
剥離ニス層17の面に、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、低密度ポリエチレン(厚さ15μm)、A−PET(厚さ10μm)、アイオノマー樹脂(厚さ10μm)、エチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の4層を共押出し、厚さ15μmのポリエチレン層14、厚さ10μmの破れ防止樹脂層15、総厚が20μmのシーラント樹脂層16を設け、実施例2の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材1を作製し、実施例2とした。<実施例3>
図5に示した、層構成が、絵柄印刷層11、紙層12、剥離ニス層17からなる上シート2と、ポリエチレン層14、アルミニウム箔層18、接着層19、破れ防止樹脂層15、シーラント樹脂層16からなる下シート3が積層されている蓋材1を作成する。
紙層12として片アート紙(坪量104.7g/m2)を用い、その外面に絵柄印刷層11を印刷した。この外面に絵柄印刷層11を印刷した紙層12の紙層12面に、目止めニスと、硝化綿系の剥離ニス17を塗布し、剥離ニス層17を設けた。剥離ニス層17は、全面ではなく、剥離切込7と剥離用タブ8と湯切孔用切込6とを含む周縁部からの領域の部分に設けた。
剥離ニス層17面に、ポリエチレン層14の低密度ポリエチレン(厚さ15μm)を、Tダイ方式押出しラミネート機を用いて押出し、サンドイッチラミネート法によって、軟質アルミニウム箔(厚さ9μm)からなるアルミニウム箔層18を積層した。
つづいて、このアルミニウム箔層18面に、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、アイオノマー樹脂(厚さ5μm)、PETG(厚さ5μm)、アイオノマー樹脂(厚さ5μm)、エチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ5μm)の4層を共押出し、厚さ5μmの接着層19、厚さ5μmの破れ防止樹脂層15、総厚が10μmのシーラント樹脂層16を設け、実施例3の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材1を作製し、実施例3とした。
以下に本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
破れ防止樹脂層15が、下シート3ではなく、上シート2に設けられている蓋材を比較例1とする。まず、実施例1と同様に、紙層12として片アート紙(坪量104.7g/m2)を用い、その外面に絵柄印刷層11を印刷し、裏面に遮光印刷層13を設けた。
この遮光印刷層13を設けた紙層12の遮光印刷層13面に、コロナ放電処理を施し、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、アイオノマー樹脂(厚さ15μm)と、PETG(厚さ10μm)を、共押出法により押し出し積層し、上シート2の積層構成を得た。
この上シート2のPETG面に、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、低密度ポリエチレン(厚さ10μm)と、エチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ5μm)とを、共押出し、シーラント樹脂層16を設けて、比較例1の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製
し、比較例1とした。
<比較例2>
破れ防止樹脂層15が、上シート2にも下シート3にも設けられていない蓋材を比較例2とする。まず、紙層12として片アート紙(坪量104.7g/m2)を用い、その外面に絵柄印刷層11を印刷した。この外面に絵柄印刷層11を印刷した紙層12の紙層12面に、目止めニスと、硝化綿系の剥離ニス17を塗布し、剥離ニス層17を設け上シート2の積層構成を作成した。尚、剥離ニス層17は、全面ではなく、剥離切込7と剥離用タブ8と湯切孔用切込6とを含む周縁部からの領域の部分に設けた。
剥離ニス層17面に、低密度ポリエチレン(厚さ15μm)を、Tダイ方式押出しラミネート機を用いて押出し、サンドイッチラミネート法によって、軟質アルミニウム箔(厚さ9μm)を積層した。
つづいて、この軟質アルミニウム箔面に、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(厚さ10μm)、エチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の2層を共押出し、総厚が20μmのシーラント樹脂層を設け、比較例2の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製し、比較例2とした。
以上のようにして作製した実施例1〜3、比較例1、2の蓋材を、容器本体の発泡ポリスチレン材の成型容器のフランジ部に130℃×0.5sec×0.3MPaでヒートシールして評価した。
<評価方法>
開封用タブ5を持って、容器本体より、蓋材を容器本体の開口部の半分まで開封し、お湯を入れ、再度蓋材を戻して、3分間蒸らした後、剥離用タブ8を持って、剥離切込7より湯切孔用切込側の上シートを剥離除去して、湯切孔10を開口させ、湯切孔10より廃湯した。
廃湯後、すぐに、開封用タブ5を持って、蓋材を容器本体より剥離した。このとき、蓋材が破れずに、容器本体から剥離除去できたものを○とし、破れてしまった蓋材を×として評価した。その結果を表1に記す。
Figure 0005625436
<比較結果>
上記実施例1から3の本発明の蓋材は、いずれも良好であり、湯切孔を現すために上シートを剥がすとき、あるいは、湯切後に蓋材を剥離除去する時に下シートが破れてしまうことがない。
一方、比較例1及び2の蓋材は、ともに、湯切後に蓋材を剥離除去する時に下シートが破れてしまった。
1・・・蓋材
2・・・上シート
3・・・下シート
4・・・蓋材本体
5・・・開封用タブ
6・・・湯切孔用切込
7・・・剥離切込
8・・・剥離用タブ
9・・・剥離タブ切込
10・・・湯切孔
11・・・絵柄印刷層
12・・・紙層
13・・・遮光印刷層
14・・・ポリエチレン層
15・・・破れ防止樹脂層
16・・・シーラント樹脂層
17・・・剥離ニス層
18・・・アルミニウム箔層
19・・・接着層

Claims (1)

  1. 容器本体の上端開口部を密封する、外周縁に開封用タブを有する所定の形状に打ち抜かれた枚葉形状の即席食品用容器の蓋材であって、前記蓋材が、上シートと下シートに分離可能な剥離領域を有し、前記剥離領域内の前記下シートに湯切孔が設けられ、少なくとも前記剥離領域内の前記下シートが、Tダイによる溶融樹脂押出ラミネートにより積層された破れ防止樹脂層を含む積層体であり、前記破れ防止樹脂層が非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂層、または、エチレンービニルアルコール共重合体層であることを特徴とする蓋材。
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