JP5625197B1 - 防災水洗トイレシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の防災水洗トイレシステムは、着脱可能な便器を衛生的に使用することができる。【解決手段】防災水洗トイレシステム1aは、井戸2と、井戸2から地下水Wを汲み上げる汲水部3と、***物を受ける受け部を有し、汲水部3から供給される地下水Wによって前記受け部が洗浄される便器4と、便器4から排出された排水W2が流通して、下流側に向かって下り勾配で傾斜するように地面に埋設される排水管7と、を備え、汲水部3は、地下水Wを地表Gまで供給する供給部31と、地表Gで供給部31に着脱可能に接続される着脱ポンプ部32とを有し、便器4は、汲水部3及び排水管7に着脱可能に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、防災水洗トイレシステムに関する。
地震や洪水等の災害によって、建物や住居の施設機能の低下やライフラインである上下水道が損傷してしまい、施設内の水洗トイレが使用できなくなる場合がある。このような場合には、小学校や公園等の避難場所にて仮設トイレが使用されている。
このような仮設トイレとして、例えば、特許文献1には、予め避難場所に設置しておく仮設トイレが挙げられている。この仮設トイレは、地表に開口している複数の縦管と、地中で縦管と接続されて処理物を既設の下水管に流す排水管と、排水管の下流側の端部を閉塞することで排水管内に水を貯蓄し、開放すること排水管内の水を流出させる貯水ゲートとを備えている。そして、このような仮設トイレは、地表に面する上側開口部を塞いでいる蓋体を縦管から取り外し、縦管の位置に合わせて地表に洋式便器を据え付けることで仮設トイレとして使用することができる。この仮設トイレを使用する際には、まず排水管の上流側に貯水タンク等を設置し、貯水ゲートの閉塞した状態で貯水タンク内の水を排水管内に供給して排水管内に水を溜める。その後、仮設トイレを使用後に、排水管内の汚物等の***物が或る程度の量となったときに、貯水ゲートを開放し、排水管内に溜めた水を流通させるとともに処理物を流して下水管に排出する。
特許第4104197号公報
しかしながら、特許文献1に挙げられるような仮設トイレでは、水を排水管内に供給して処理物を下水管に流している。そのため、利用者が利用した洋式便器自体は洗浄されることがない。したがって、複数の利用者によって利用された場合には、においや雑菌等の衛生上の観点からも好ましくないという問題も有している。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、着脱可能な便器を衛生的に使用することが可能な防災水洗トイレシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における防災水洗トイレシステムは、井戸と、前記井戸から地下水を汲み上げる汲水部と、***物を受ける受け部を有し、前記汲水部から供給される前記地下水によって前記受け部が洗浄される便器と、前記便器から排出された排水が流通して、下流側に向かって下り勾配で傾斜するように地面に埋設される排水管と、を備え、前記汲水部は、前記地下水を地表まで供給する供給部と、前記地表で前記供給部に着脱可能に接続される着脱ポンプ部とを有し、前記便器は、前記汲水部及び前記排水管に着脱可能に接続される。
このような構成によれば、便器や着脱ポンプ部が着脱可能とされていることで、災害の発生していない通常時には、地表から便器や着脱ポンプ部を撤去することができる。そして、汲水部である供給部と着脱ポンプ部とによって汲み上げた地下水を利用して着脱可能な便器の受け部を洗浄することができる。したがって、災害時のような水を確保することが困難な状況であっても、安定して供給可能な地下水を井戸から汲み上げて利用することで、便器の受け部を地下水で洗浄して清潔に保つことができる。
また、上記防災水洗トイレシステムでは、前記地表で前記便器及び前記着脱ポンプ部が固定される被固定部を備え、前記便器は、前記被固定部に固定されることで前記排水管に接続され、前記着脱ポンプ部は、前記被固定部に固定されることで前記供給部に接続されていてもよい。
このような構成によれば、地表が不安定な状態であっても、安定して便器を排水管に接続したり、着脱ポンプ部を接続管に接続したりすることができる。
また、上記防災水洗トイレシステムでは、前記地表で前記便器及び前記着脱ポンプ部を覆うテント部を備えていてもよい。
このような構成によれば、外部から遮断した状態で便器や着脱ポンプ部を利用者が使用することができる。具体的には、便器だけでなく着脱ポンプ部もテント部に覆われていることで、受け部を洗浄するまでの作業をテント部内ですることができる。そのため、利用者が他社から視線等の影響を受けずに***を行うことが可能な空間を確保することができる。
また、上記防災水洗トイレシステムでは、前記供給部は、前記井戸内を挿通する揚水管と、前記井戸から汲み上げられた前記地下水を貯水する貯水槽と、前記揚水管に接続され、前記貯水槽に前記地下水を供給する深井戸ポンプ部と、前記貯水槽から前記地表まで延び、前記着脱ポンプ部に着脱可能に接続される接続管と、を有し、前記揚水管は、前記井戸内の前記地下水に浸かる位置に配置され、前記深井戸ポンプ部の最高揚程を向上させる中間シリンダーを有していてもよい。
このような構成によれば、地下水が存在している位置が深い深井戸であっても、中間シリンダーを有する深井戸ポンプ部によって地下水を安定して汲み上げて利用することができる。さらに、井戸から汲み上げた地下水を貯水槽に一度溜めてから、着脱ポンプ部に供給することで、井戸の深さに関わらず、着脱ポンプ部の構造を変えることなく安定して地下水を便器まで供給することができる。したがって、複雑な構造のポンプを着脱式にすることなく、災害時に使用される仮設トイレを容易に水洗式にすることができる。
また、上記防災水洗トイレシステムでは、前記供給部は、前記井戸から前記地下水を汲み上げる電動ポンプ部と、自然エネルギーを利用して発電を行う発電部と、前記発電部から供給される電気を蓄電して前記電動ポンプ部に電気を供給するバッテリー部と、を有し、前記揚水管は、前記深井戸ポンプ部の揚水管と前記電動ポンプ部の揚水管とを一体に形成したものであり、前記揚水管における前記地下水の流通方向を切り替えて、前記深井戸ポンプ部と前記電動ポンプ部とのいずれかに一方に前記地下水を供給する切替弁を有し、前記発電部は、風力または太陽光を利用して発電を行っていてもよい。
このような構成によれば、自然エネルギーである風力や太陽光を利用して発電部で発電した電気をバッテリー部で十分に蓄電してから電動ポンプ部に供給することで、電動ポンプ部に電気を安定供給して、安定して連続運転させることが可能となる。したがって、電気を安定的に得て、電動ポンプ部によって井戸から地下水を汲み上げることが可能となる。また、仮にバッテリー部に蓄電されている電気の量が十分でなく電動ポンプ部を運転させることができない場合でも、代わりに深井戸ポンプ部によって手動で地下水を汲み上げることで地下水を便器に供給することが可能となる。このように、電動ポンプ部と深井戸ポンプ部とによって安定して地下水を汲み上げることが可能となることで、災害時のように水や電気を確保することが困難な環境であっても、地下水を安定して便器に供給して、洗浄することができる。
また、上記防災水洗トイレシステムでは、前記電動ポンプ部が汲み上げた前記地下水を溜める貯水タンクを備え、前記貯水タンクは、内部に溜められた前記地下水の貯水量が予め定めた第一貯水量を下回ることで前記電動ポンプ部を起動させ、内部に溜められた前記地下水の貯水量が予め定めた第二貯水量を上回ることで、前記電動ポンプ部を停止させてもよい。
このような構成によれば、貯水タンクを備えていることで、電動ポンプ部を一定量の地下水を汲み上げるまで連続して一定時間駆動させ、その後は一定量の地下水がなくなるまでの時間、電動ポンプ部を起動させる必要がなくなる。これにより、使用のたびに電動ポンプ部の地上ユニットを何度も連続して起動と停止とを繰り返させる必要がなくなり、電動ポンプ部に電気を供給するバッテリー部の消耗を抑えることができる。
本発明の防災水洗トイレシステムによれば、井戸から地下水を汲み上げて、トイレ部の***物を受ける受け部に供給して洗浄することで、着脱可能な便器を衛生的に使用することができる。
本発明の第一実施形態に係る防災水洗トイレシステムを説明する模式図である。 本発明の第一実施形態に係る便器、着脱ポンプ部、及びテント部を説明する要部拡大図である。 本発明の第一実施形態に係る防災水洗トイレシステムにおいて、便器、着脱ポンプ部、及びテント部が設置される前の状態を説明する模式図である。 本発明の第一実施形態に係る防災水洗トイレシステムにおいて、便器、着脱ポンプ部、及びテント部が収容されている状態を説明する模式図である。 本発明の第一実施形態に係る防災水洗トイレシステムにおいて、便器及び着脱ポンプ部が設置された状態を説明する模式図である。 本発明の第二実施形態に係る防災水洗トイレシステムを説明する模式図である。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態の防災水洗トイレシステム1aについて図1から図6を参照して説明する。
第一実施形態の防災水洗トイレシステム1aは、地震等の災害が発生時に避難場所となる学校等に予め設けておくことで、災害時に水洗式の仮設トイレとして使用するものである。図1に示すように、防災水洗トイレシステム1aは、地表Gから鉛直方向下方に設けられて地下水Wを採取可能な井戸2と、井戸2から地下水Wを汲み上げる汲水部3と、地表Gで後述する便器4及び着脱ポンプ部32が固定される被固定部5と、汲水部3から地下水Wが供給される複数の便器4と、便器4等を覆うテント部6と、便器4で処理された***物等を含む排水W2を流通する排水管7と、排水管7と接続されて既設の下水管100に地下水W等を排出する中間マンホール10と、を備えている。
井戸2は、地面から地中に向かって地下水源まで貫通する穴であり、本実施形態の井戸2は、例えば、20m程度の深さにある地下水Wを採取可能な深井戸である。井戸2は、井戸ケーシング21が鉛直方向に延在して埋設されていることで、穴を掘削することと同時に内壁が支持されている。
井戸ケーシング21は、後述する揚水管311が挿通可能な大きさの断面形状をなす管材である。
汲水部3は、地表Gに設けられる便器4に汲み上げた地下水Wを供給する。汲水部3は、地下水Wを地表Gまで供給する供給部31と、地表Gで供給部31から便器4に地下水Wを供給する着脱ポンプ部32とを有する。
供給部31は、井戸2の深部から地表の着脱ポンプ部32まで地下水Wを供給させる。供給部31は、地表Gに設けられる深井戸ポンプ部313と、井戸2内から深井戸ポンプ部313まで地下水Wを送る揚水管311と、井戸2から汲み上げられた地下水Wを貯水する貯水槽312と、貯水槽312から地表Gまで延びる接続管314と、を有する。
深井戸ポンプ部313は、貯水槽312に地下水Wを供給する。深井戸ポンプ部313は、本実施形態のように20m程度の深さの井戸2から地下水Wを汲み上げる深井戸用の手押しポンプである。深井戸ポンプ部313は、井戸2の鉛直方向上方の地表Gに予め設けられている。本実施形態の深井戸ポンプ部313は、地下水Wを汲み上げる深井戸ポンプ本体313aと、深井戸ポンプ本体313aに地下水Wの汲み上げを行わせる深井戸ポンプレバー313bと、深井戸ポンプ本体313aに設けられて地下水Wを吐出する深井戸ポンプ水口313cとを有している。
深井戸ポンプ本体313aは、架台を介して地表Gに設置されている。深井戸ポンプ本体313aは、内部にピストンを有している。深井戸ポンプ本体313aは、ピストンを鉛直方向上下に動かすことで揚水管311を介して地下水Wを引き上げて、井戸2内から地下水Wを汲み上げている。
深井戸ポンプレバー313bは、深井戸ポンプ本体313aに取り付けられている。深井戸ポンプレバー313bは、上下方向に動かされることで、深井戸ポンプ本体313a内のピストンを鉛直方向上下に動かしている。
深井戸ポンプ水口313cは、深井戸ポンプ本体313aに取り付けられている吐出口である。深井戸ポンプ水口313cは、深井戸ポンプ本体313aが汲み上げた地下水Wを貯水槽312に向けて地下水Wを吐出している。
揚水管311は、深井戸ポンプ部313に接続されている。揚水管311は、井戸2の井戸ケーシング21内を挿通している。具体的には、本実施形態の揚水管311は、深井戸ポンプ本体313aに固定されて地下水Wまで延在する揚水管本体311aと、揚水管本体311aに固定される中間シリンダー311bとを備えている。
揚水管本体311aは、深井戸ポンプ本体313aから鉛直方向下方に向かって延在する配管である。揚水管本体311aは、地下水Wを地表の深井戸ポンプ本体313aまで流通させている。揚水管本体311aは、本実施形態では例えば、管径が40mmの管材を使用する。
中間シリンダー311bは、地下水Wに浸かる位置に配置され、揚水管本体311aの途中に設けられている。中間シリンダー311bは、深井戸ポンプ部313の最高揚程を向上させる。本実施形態の中間シリンダー311bは、深井戸ポンプレバー313bの動きに連動しており、深井戸ポンプレバー313bが動かされることで中間シリンダー311bが配置された位置まで大気圧で地下水Wを汲み上げる。その後、中間シリンダー311bは、深井戸ポンプレバー313bがさらに手動で動かされることで、中間シリンダー311bが配置された位置まで汲み上げられた地下水Wを人力で持ち上げるようにして深井戸ポンプ本体313aが配置された位置まで水を汲み上げる。したがって、中間シリンダー311bは、深さ20m以上の深井戸に対しても手動で地下水Wを汲み上げることを可能としている。
貯水槽312は、深井戸ポンプ部313によって揚水管311を介して汲み上げられた地下水Wを溜める。本実施形態の貯水槽312は、深井戸ポンプ水口313cの鉛直方向下方の地中に埋め込まれている。貯水槽312は、深井戸ポンプ水口313cから排出された地下水Wを受けている。貯水槽312は、地下水Wを溜めておく貯水槽本体312aと、貯水槽本体312aの貯水量が所定の量を超えた場合に、地下水Wを排水管7に排出する貯水配管312bとを有する。
貯水槽本体312aは、地中に埋設されており、鉛直方向上方が地表Gで開口している。貯水槽本体312aは、後述するマンホール10aのような貯水蓋312cを有している。貯水槽本体312aは、貯水蓋312cを取り外すことで深井戸ポンプ水口313cから排出される地下水Wを受けて、貯水可能とされている。貯水槽本体312aは、コンクリートによって形成され、100L程度の地下水Wを貯水可能とされている。
貯水配管312bは、貯水槽本体312aから地下水Wがあふれ出ないように、貯水量が所定の量が超えた場合に、地下水Wを排水管7に排出する。本実施形態の貯水配管312bは、貯水槽本体312aの貯水量を超える鉛直方向の途中の位置で、貯水槽本体312aと接続されている。
接続管314は、貯水槽312の内部から着脱ポンプ部32まで延びている。接続管314は、着脱ポンプ部32に対して着脱可能に接続されている。本実施形態の接続管314は、貯水槽312に溜められた地下水Wを着脱ポンプ部32まで流通させる配管である。接続管314は、設置される便器4ごとに設けられている。接続管314は、地表Gの被固定部5から貯水槽312内部の底部分まで延びている。接続管314は、一方の端部が貯水槽本体312a内で地下水Wに浸かる位置に配置されている。接続管314は、他方他の端部が地表Gの被固定部5の鉛直方向上方を向く面で鉛直方向上方を向くように配置されている。
着脱ポンプ部32は、貯水槽312に溜められた地下水Wを汲み上げて便器4に供給する。着脱ポンプ部32は、地表Gに設けられた被固定部5で供給部31に対して着脱可能に接続される。着脱ポンプ部32は、便器4に対して着脱可能に接続される。着脱ポンプ部32は、設置される便器4ごとに設けられている。本実施形態の着脱ポンプ部32は、浅井戸用の手押しポンプである。本実施形態の着脱ポンプ部32は、図2に示すように、地下水Wを汲み上げる着脱ポンプ部本体321と、着脱ポンプ部本体321に地下水Wの汲み上げを行わせる着脱ポンプ部レバー322と、着脱ポンプ部本体321と便器4とを接続するフレキホース323とを有している。
着脱ポンプ部本体321は、被固定部5で接続管314に対して着脱可能とされている。着脱ポンプ部本体321は、底部分に外側に向かって広がるフランジ部321aを有している。このフランジ部321aには、貫通孔が形成されている。着脱ポンプ部本体321は、被固定部5に取り付けられることで、接続管314の被固定部5側の開口と着脱ポンプ部本体321の内部とが連通するように接続される。着脱ポンプ部本体321は、内部にピストンを有している。着脱ポンプ部本体321は、このピストンを鉛直方向上下に動かすことで、接続管314を介して貯水槽312内の地下水Wを汲み上げている。
着脱ポンプ部レバー322は、着脱ポンプ部本体321に取り付けられている。着脱ポンプ部レバー322は、上下方向に動かされることで、着脱ポンプ部本体321内のピストンを鉛直方向上下に動かしている。
フレキホース323は、着脱ポンプ部本体321及び便器4に対してそれぞれ着脱可能に接続されている。フレキホース323は、着脱ポンプ部本体321が汲み上げた地下水Wを便器4に向かって流通させる。本実施形態のフレキホース323は、高い可撓性を有する配管である。
被固定部5は、地表Gに設けられている。被固定部5は、便器4及び着脱ポンプ部32が固定される。本実施形態の被固定部5は、コンクリートによって平板状に形成されている。本実施形態の被固定部5は、設置される便器4ごとに設けられている。被固定部5には、内部を地中から延びる接続管314が挿通しており、被固定部5の鉛直方向上方を向く面で開口している。また、被固定部5には、内部を後述する排水管7が挿通しており、接続管314の開口と隣接して被固定部5の鉛直方向上方を向く面で開口している。被固定部5は、図3に示すように、接続管314の開口を閉塞する接続管蓋51と、排水管7の開口を閉塞する排水管蓋52と、を有している。
接続管蓋51は、平板状をなしており、接続管314の開口上に配置されることで、接続管314の開口を閉塞する。接続管蓋51は、着脱ポンプ部32が設置されていない状態で、接続管314の開口を閉塞している。接続管蓋51は、着脱ポンプ部32が設置される際には、接続管314の開口上から取り外される。
排水管蓋52は、平板状をなしており、排水管7の開口上に配置されることで、排水管7の開口を閉塞する。排水管蓋52は、便器4が設置されていない状態で、後述する排水管7の縦管72の開口を閉塞している。排水管蓋52は、便器4が設置される際には、排水管7の開口上から取り外される。
本実施形態の被固定部5には、鉛直方向上方を向く面の接続管314及び排水管7の開口の周りにボルト固定用孔が複数形成されている。被固定部5では、これらの孔に固定具であるボルトが便器4及び着脱ポンプ部32に設けられた不図示の貫通孔を挿通させた状態で固定されることで、便器4及び着脱ポンプ部32が着脱可能に固定される。
なお、便器4及び着脱ポンプ部32と被固定部5との固定構造は、本実施形態のような構造に限定されるものではなく、被固定部5に対して着脱可能な構造であればよい。
便器4は、陶器製の洋式便器である。便器4は、離間して複数箇所に配置されている。本実施形態では例えば、便器4は、二ケ所に配置されている。便器4は、地表Gに設けられた被固定部5で汲水部3及び排水管7に対して着脱可能とされている。本実施形態の便器4は、底部分の外周にボルトが挿通可能な貫通孔(不図示)が形成されている。本実施形態の便器4には、図2に示すように、利用者が***した***物を受ける受け部41と、フレキホース323と接続され、受け部41に地下水Wを流入する流入部42とが形成されている。
受け部41は、利用者が***した***物を受けるために便器4の内部に形成される面である。受け部41は、流入部42を介して汲水部3から供給される地下水Wによって洗浄される。本実施形態の受け部41は、便器4内で上面に開口する漏斗状の空間を形成する面である。受け部41の鉛直方向下方の底部分には、排出用開口41aが形成されている。
排出用開口41aは、便器4が被固定部5に固定された状態で、排水管7の開口に対して鉛直方向の上方に配置される。
流入部42は、フレキホース323と接続される。流入部42は、フレキホース323を介して着脱ポンプ部本体321から送られてくる地下水Wを受け部41に流入させる。
テント部6は、地表Gで組み立てられて便器4及び着脱ポンプ部32を覆う。本実施形態のテント部6は、鉛直方向に長い縦長のドーム形状をなしている。テント部6は、折り畳み式となっており、例えば、災害の発生していない通常時には折りたたまれて収容されており、災害の発生した緊急時に広げて組み立てることで便器4及び着脱ポンプ部32の周りに設置される。テント部6は、利用者の入室時、退室時に開閉自由なファスナー(不図示)が設けられている。テント部6は、このファスナーを閉めることで、外部から内部が見えないように形成されている。
排水管7は、便器4から排出される***物や地下水Wを含む排水W2を既設の中間マンホール10まで流通させている。排水管7は、図1に示すように、下流側に向かって下り勾配で傾斜するよう地面に埋設される排水管本体71と、排水管本体71と各便器4とを接続する縦管72とを有している。
排水管本体71は、地面に埋設されており、便器4から排出される排水W2や貯水槽312の貯水配管312bから排出される地下水Wを中間マンホール10に向かって流通させている。本実施形態の排水管本体71は、上流側で貯水配管312bと接続され、下流側で中間マンホール10と接続されている。
縦管72は、地表Gから鉛直方向下方に延びており、排水管本体71まで連通する管材である。縦管72は、排水管本体71の延在方向に沿って離間して、設置される便器4に対応して複数箇所に配置されている。縦管72は、便器4が被固定部5に取り付けられることで、受け部41の排出用開口41aと連通する。
中間マンホール10は、排水管本体71と接続されており、排水W2や地下水Wを既設の下水管100に流通させている。中間マンホール10は、マンホール10aを有している。中間マンホール10は、マンホール10aを取り外すことで内部を点検可能とされている。
なお、本実施形態における中間マンホール10が接続されている下水管100は、既に地中に埋設されている下水道の汚水管であり、公知の下水管100である。
次に、上記構成の防災水洗トイレシステム1aの施工方法について説明する。
図3に示すように、本実施形態の防災水洗トイレシステム1aでは、災害の発生していない通常時には被固定部5から便器4や着脱ポンプ部32が外されている。また、テント部6も、折りたたまれて収納されている。この際、被固定部5では、排水管蓋52が配置されることで縦管72の開口が閉塞され、接続管蓋51が配置されることで接続管314の開口が閉塞されている。そして、被固定部5の閉塞された縦管72の開口や接続管314の開口の上方には、ベンチ120等が設けられている。
また、被固定部5から外されている便器4や着脱ポンプ部32は、それぞれ分解されて、図4の示すような収納箱110にそれぞれ収められている。
地震等の災害の発生した緊急時には、図5に示すように、収納箱110から、便器4や着脱ポンプ部32やテント部6を取り出して、被固定部5に固定する。具体的には、本実施形態では、例えば、収納箱110から便器4を取り出して組み立てた後に、底部分の貫通孔と縦管72の開口の周りに設けられた被固定部5のボルト固定用孔と位置を合わせる。その後、ボルトを挿通させることで、便器4を被固定部5に固定する。このように便器4を被固定部5に対して取り付けることで、便器4の受け部41の排出用開口41aと縦管72の開口とがつながった状態となっている。
同様に、収納箱110から着脱ポンプ部本体321を取り出して組み立てた後、底部分のフランジ部321aの貫通孔と接続管314の開口の周りに設けられた被固定部5のボルト固定用孔と位置を合わせる。その後、ボルトを挿通させることで、着脱ポンプ部本体321を被固定部5に固定する。このように着脱ポンプ部32を被固定部5に取り付けることで、着脱ポンプ部本体321の内部と接続管314の開口とがつながった状態となっている。
着脱ポンプ部本体321を被固定部5に取り付けた状態で、フレキホース323によって着脱ポンプ部本体321と便器4の流入部42とを接続し、便器4と着脱ポンプ部32とを設置する。
便器4及び着脱ポンプ部32を被固定部5に設置した後に、テント部6を組み立てて、図2のように、テント部6によって便器4及び着脱ポンプ部32を覆う。
次に、上記構成の防災水洗トイレシステム1aの作用について説明する。
上記のような第一実施形態の防災水洗トイレシステム1aは、地震等の災害が起きた際に学校や公園等の避難所で使用される。防災水洗トイレシステム1aが上述したような施工方法によって設置され、利用者が使用するときには、事前に貯水槽312に地下水Wを溜めておく。具体的には、貯水槽本体312aの貯水蓋312cを外した状態で、深井戸ポンプレバー313bを動かし、深井戸ポンプ本体313aによって地下水Wを汲み上げる。地下水Wは、中間シリンダー311bを介して揚水管本体311a内を流通して深井戸ポンプ本体313aまで汲み上げられて、深井戸ポンプ水口313cから貯水槽本体312a内に吐出される。貯水槽本体312a内に予め定めた量の地下水Wを溜められるまで、深井戸ポンプレバー313bを動かして、深井戸ポンプ水口313cから貯水槽本体312a内に吐出し続ける。
なお、貯水槽本体312a内の地下水Wの貯水量が予め定めた量を超えた場合には、貯水配管312bから排水管本体71に排出されるため、貯水槽本体312aから地表Gに地下水Wがあふれ出ないようにされている。
貯水槽本体312aに地下水Wが溜められた状態で、利用者はテント部6の中に入りファスナー部を閉めることで、テント部6の内部で***を行う。利用者が***した***物は、受け部41から排出用開口41aを介して縦管72内を排水管本体71に向かって落下する。
その後、利用者が、着脱ポンプ部レバー322を動かし、着脱ポンプ部本体321によって貯水槽本体312a内の地下水Wを汲み上げる。地下水Wは、接続管314内を流通して着脱ポンプ部本体321まで汲み上げられて、フレキホース323から便器4の流入部42に送られる。流入部42に送られた地下水Wは、受け部41内に流入し、受け部41を洗浄する。受け部41を洗浄した地下水Wは、排出用開口41aを介して縦管72内を排水管本体71に向かって落下する。***物及び受け部41を洗浄した地下水Wを含む排水W2は、排水管本体71を中間マンホール10に向かって流通する。中間マンホール10まで流れた排水W2は、下水管100に排出される。
上記のような防災水洗トイレシステム1aによれば、便器4や着脱ポンプ部32が着脱可能とされていることで、災害の発生していない通常時には、地表Gから便器4や着脱ポンプ部32を撤去することができる。そして、汲水部3である供給部31と着脱ポンプ部32とによって汲み上げた地下水Wを利用して着脱可能な便器4の受け部41を洗浄することができる。具体的には、本実施形態では、井戸2内の地下水Wを深井戸ポンプ部313によって汲み上げて貯水槽312に予め溜めている。この溜めた地下水Wを利用者が便器4を使用した際に必要に応じて着脱ポンプ部32を動かすことで便器4まで汲み上げて受け部41を洗浄することができる。したがって、災害時のような水を確保することが困難な状況であっても、安定して供給可能な地下水Wを井戸2から汲み上げて利用することで、便器4の受け部41を地下水Wで洗浄して清潔に保つことができる。即ち、災害時に使用される仮設トイレを水洗式にすることができる。そのため、複数の利用者が便器4を使用しても***物によって便器4が汚れたままとなることがなく、着脱可能な便器4を衛生的に使用することができる。
また、便器4や着脱ポンプ部32が地表Gに設けられるコンクリート製の被固定部5に固定されることで、排水管7や接続管314に接続される。そのため、地表Gが砂利で覆われていたり、柔らかな粘土で形成されていたりしているような不安定な状態であっても、安定して便器4を縦管72に接続したり、着脱ポンプ部本体321を接続管314に接続したりすることができる。
また、便器4や着脱ポンプ部32を覆うテント部6が設けられていることで、外部から遮断した状態で便器4や着脱ポンプ部32を利用者が使用することができる。具体的には、便器4だけでなく着脱ポンプ部32もテント部6に覆われていることで、受け部41を洗浄するまでの作業をテント部6内ですることができる。そのため、利用者が他社から視線等の影響を受けずに***を行うことが可能な空間を確保することができる。
また、供給部31が、井戸2の最高揚程を向上させる中間シリンダー311bを有する揚水管311を介して井戸2から地下水Wを汲み上げる深井戸ポンプ部313と、深井戸ポンプ部313によって汲み上げた地下水Wを溜めておく貯水槽312と、貯水槽312から着脱ポンプ部まで延びる接続管314とによって構成されている。そのため、地下水Wが存在している位置が深い深井戸であっても、地下水Wを安定して汲み上げて利用することができる。さらに、井戸2から汲み上げた地下水Wを貯水槽312に一度溜めてから、着脱ポンプ部に供給することで、井戸2の深さに関わらず、着脱ポンプ部の構造を変えることなく安定して地下水Wを便器4まで供給することができる。したがって、複雑な構造の着脱ポンプ部32を着脱式にすることなく、災害時に使用される仮設トイレを容易に水洗式にすることができる。
また、便器4や着脱ポンプ部32を撤去した際に、地表Gに生じる貯水槽本体312aの開口を貯水蓋312cで閉塞し、縦管72の開口を排水管蓋52で閉塞し、接続管314の開口を接続管蓋51で閉塞している、そのため、災害の発生していない通常時には、地表Gに穴などが設けられていない状態とすることができる。したがって、通常時には、便器4や着脱ポンプ部32を設ける部分を開放することができ、地表Gを効率的に使用することができる。
また、地下水Wが溜めたれている貯水槽本体312a内の位置まで延びる接続管314が、一つの着脱ポンプ部32ごとに設けられていることで、地下水Wを効率的に使用することができる。具体的には、接続管314が複数の着脱ポンプ部32に接続されている場合には、一つの着脱ポンプ部32によって地下水Wが汲み上げられた場合に、他の着脱ポンプ部32にも地下水Wが流れてしまい、使用していない便器4にまで地下水Wが供給される恐れがある。ところが、一つの着脱ポンプ部32に対して一つの接続管314が設けられていることで、使用している便器4にのみに地下水Wを確実に供給することができ、貯水槽312に溜めた地下水Wを安定して供給することができる。
また、災害の発生してない通常時には、便器4や着脱ポンプ部32やテント部7がそれぞれ収納箱110に収納され、地震等の災害の発生した緊急時にボルトを用いて被固定部5に固定するだけで組み立てることができる。そのため、簡単な作業で地表Gの構成を組み立てることができ、慣れない利用者でも15分程度で容易に設置することができる。
《第二実施形態》
次に、図6を参照して第二実施形態の防災水洗トイレシステム1bについて説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を伏して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の防災水洗トイレシステム1bは、電動ポンプ部317を備える点で第一実施形態と相違する。
即ち、図6に示すように、第二実施形態では、汲水部3の供給部31が、深井戸ポンプ部313と同じく井戸2から地下水Wを汲み上げる電動ポンプ部317と、第一実施形態の揚水管311の代わりに深井戸ポンプ部313及び電動ポンプ部317に地下水Wを流通させる揚水管ユニット316と、自然エネルギーである風力または太陽光を利用して発電を行う発電部8と、発電部8から供給される電気を蓄電し電動ポンプ部317に電気を供給するバッテリー部9と、電動ポンプ部317が汲み上げた地下水Wを一定量溜めておく貯水タンクである圧力タンク318とを備えている。
揚水管ユニット316は、深井戸ポンプ部313の揚水管と電動ポンプ部317の揚水管とが一体に形成されている揚水管311である。本実施形態の揚水管ユニット316は、例えば、タンデム式ポンプの一部として使用されている。揚水管ユニット316は、深井戸ポンプ部313及び後述する電動ポンプ部317に接続されて地下水Wを汲み上げている。具体的には、本実施形態の揚水管ユニット316は、井戸ケーシング21内を地下水Wまで挿通するタンデム揚水管本体316aと、タンデム揚水管本体316aに固定されるタンデムユニット316bと、タンデムユニット316bよりも鉛直方向下方でタンデム揚水管本体316aに固定される水中ポンプ316cとを備えている。さらに、揚水管ユニット316は、タンデム揚水管本体316aから分岐して電動ポンプ部317に接続される分岐揚水管316dと、分岐揚水管316d内の地下水Wの流通方向を調整して供給量を切り替える切替弁316eとを備えている。
タンデム揚水管本体316aは、深井戸ポンプ本体313aに接続されて鉛直方向下方に向かって延在している。タンデム揚水管本体316aは、井戸ケーシング21内を挿通する配管である。本実施形態のタンデム揚水管本体316aは、地下水Wを地上の深井戸ポンプ本体313aまで流通させている。タンデム揚水管本体316aは、第一実施形態の揚水管本体311aと同様に、管径が40mmの管材を使用する。
タンデムユニット316bは、井戸2内の地下水Wに浸かる位置に配置され、タンデム揚水管本体316aの途中に設けられている。タンデムユニット316bは、電動ポンプ部317及び深井戸ポンプ本体313aの最高揚程を向上させる。即ち、タンデムユニット316bは、第一実施形態での中間シリンダー311bに相当する。
水中ポンプ316cは、井戸2内に設けられており、タンデムユニット316bよりも鉛直方向下方で地下水W中に浸かるよう配置されている。水中ポンプ316cは、タンデム揚水管本体316aの鉛直方向下方の端部に設けられている。水中ポンプ316cは、電動ポンプ部317からの信号を受けて地下水Wを汲み上げる。本実施形態における水中ポンプ316cは、例えば、最大径100mm程度で揚程30m、吐出量20L以上の深井戸用水中ポンプを使用することが好ましい。
分岐揚水管316dは、地上においてタンデム揚水管本体316aより水平方向に分岐して電動ポンプ部317に接続されている。本実施形態では、深井戸ポンプ部313が設置されている架台内で、タンデム揚水管本体316aと接続されている。
切替弁316eは、揚水管ユニット316における地下水Wの流通方向を切り替えて、深井戸ポンプ部313と電動ポンプ部317とに供給する地下水Wの供給量を調整している。具体的には、切替弁316eは、閉塞されることで分岐揚水管316dへの地下水Wの供給を停止して深井戸ポンプ部313への地下水Wの供給量を増加させる。逆に、切替弁316eは、開放されることで分岐揚水管316dへの地下水Wの供給量を増加させて、深井戸ポンプ部313への地下水Wの供給量を減少させる。より具体的には、本実施形態では、深井戸ポンプ部313を使用する際には、切替弁316eを閉塞して、分岐揚水管316dへの地下水Wの供給を停止させる。一方、電動ポンプ部317を使用する際には、切替弁316eを開放して、分岐揚水管316dへの地下水Wの供給を開始させる。この状態で、深井戸ポンプ部313を使用せずに電動ポンプ部317を使用することで、分岐揚水管316dから電動ポンプ部317に向かって大量の地下水Wを供給する。
電動ポンプ部317は、井戸2から地下水Wを汲み上げる深井戸用の電動ポンプである。電動ポンプ部317は、後述する発電部8から電気が供給されることで、揚水管ユニット316を介して地下水Wを汲み上げている。電動ポンプ部317は、揚水管ユニット316の水中ポンプ316cの駆動を調整する地上ユニット317aと、蛇口を介して吐出する水栓柱317bとを有している。なお、電動ポンプ部317は、450W以上の出力を有するポンプが好ましい。
地上ユニット317aは、揚水管ユニット316の分岐揚水管316dと接続されており、水中ポンプ316cに信号を送ることで地下水Wの汲み上げ量を調整している。地上ユニット317aは、図示しないスイッチ部が操作されることによって信号が入力され、水中ポンプ316cによる地下水Wの吸い上げの開始及び停止や、吸い上げる量を調整している。
水栓柱317bは、地上ユニット317aに取り付けられており、ハンドルを開くことで地下水Wが蛇口から後述する排水管70の桝部74に吐出される。
発電部8は、地上に設置されて自然エネルギーである風力と太陽光とを併用して利用することで発電を行っている。発電部8は、地表Gから鉛直方向に延在する支持部81と、風力によって発電する風力発電部82と、太陽光によって発電する太陽光発電部83と、明かりを灯火する灯火部84とを有している。
支持部81は、地面から鉛直方向に延在して円柱状をなしており、一端が地面に固定されている。
風力発電部82は、風を受けてプロペラを回転させることで風力によって発電を行う風力発電機を有している。風力発電部82は、支持部81の上端に水平面に沿って回転可能に取り付けられており、風がプロペラに対して平行にあたるよう風力発電機の位置を調整可能とされている。本実施形態における風力発電部82は、例えば、直径1200mm程度の三枚のプロペラを有し、風速2.7m/sで発電を開始する風力発電機を使用する。
太陽光発電部83は、太陽光によって発電するソーラーパネルを有している。太陽光発電部83は、風力発電部82の下方で支持部81の途中に固定されている。本実施形態における太陽光発電部83は、例えば、単結晶シリコンを用いており、大きさが1200×527×35[mm]のソーラーパネルを使用することが好ましい。
灯火部84は、図示しない灯火スイッチ部を有するLED街路灯であり、灯火スイッチ部を操作することで点灯と消灯とを切り替えている。
バッテリー部9は、発電部8が発電した電気を蓄電して、電動ポンプ部317等に電力を供給している。バッテリー部9は、発電部8の支持部81に固定されている。バッテリー部9は、発電部8から供給される電気を蓄電するバッテリー部本体91と、発電部8の風力発電部82とバッテリー部本体91とを接続する風力蓄電ライン92と、発電部8の太陽光発電部83とバッテリー部本体91とを接続する太陽光蓄電ライン93と、発電部8の灯火部84とバッテリー部本体91とを接続する灯火ライン94と、バッテリー部本体91と電動ポンプ部317とを接続するポンプ駆動ライン95とを有している。
バッテリー部本体91は、発電部8によって発電されて生じる電気を蓄電するディープサイクルバッテリーである。バッテリー部本体91は、支持部81の地表G付近に固定されている。
風力蓄電ライン92は、風力発電部82に接続されている。風力蓄電ライン92は、風力発電部82が自然エネルギーの一つである風力によって発電した電気をバッテリー部本体91に供給している。
太陽光蓄電ライン93は、太陽光発電部83に接続されている。太陽光蓄電ライン93は、太陽光発電部83が自然エネルギーの一つである太陽光によって発電した電気をバッテリー部本体91に供給している。
灯火ライン94は、バッテリー部本体91に供給され蓄電された電気の一部を灯火部84に供給している。
ポンプ駆動ライン95は、バッテリー部本体91に供給され蓄電された電気の一部を電動ポンプ部317の地上ユニット317aに供給している。
圧力タンク318は、電動ポンプ部317で汲み上げた地下水Wを一定量溜めておくことが可能な貯水タンクである。圧力タンク318は、内部に溜められた地下水Wの貯水量が低下すると電動ポンプ部317の駆動を調整して常に一定量の地下水Wが溜められているよう自動的に調整している。具体的には、圧力タンク318は、内部に溜められた地下水Wの貯水量が予め定めた第一貯水量を下回ると電動ポンプ部317の地上ユニット317aを起動させ、内部に溜められた地下水Wの貯水量が予め定めた第二貯水量を上回ると電動ポンプ部317の地上ユニット317aを停止させている。
本実施形態の圧力タンク318は、電動ポンプ部317から供給される地下水Wが流通する圧力タンク供給管318aと、圧力タンク供給管318aを介して供給される地下水Wを溜めておく圧力タンク本体318bとを備えている。さらに、圧力タンク318は、圧力タンク本体318bに溜められている地下水Wを貯水槽本体312aに排出する圧力タンク排出管318cと、水栓柱317bに地下水Wを供給する水栓柱供給管318dとを備えている。
圧力タンク供給管318aは、電動ポンプ部317に接続されている。圧力タンク供給管318aは、電動ポンプ部317が汲み上げた地下水Wを圧力タンク本体318bまで流通させる配管である。圧力タンク供給管318aは、圧力タンク本体318bからの信号に基づいて電動ポンプ部317の駆動を調整する信号を電動ポンプ部317に送る制御ライン(不図示)を有している。
圧力タンク本体318bは、圧力タンク供給管318aを介して電動ポンプ部317が井戸2で汲み上げた地下水Wを一定量溜めておくタンクである。本実施形態で用いられる圧力タンク本体318bとしては、例えば、地下水Wを溜めておける一定量が600リットル程度の貯水量を有するタンクが挙げられる。このような貯水タンクは、圧力空間として100リットルほど確保するため、実際の貯水量は500リットル程度となっている。そして、圧力タンク本体318bは、予め定めた第一貯水量(本実施形態では例えば250リットル程度)を下回ると、貯水タンク内の圧力が下がって電動ポンプ部317を起動させるよう圧力タンク供給管318aの制御ラインを介して信号を送っている。そして、圧力タンク本体318bは、予め定めた第二貯水量(本実施形態では例えば500リットル程度)を超える貯水量が確保できると電動ポンプ部317の駆動を停止させる信号を送って電動ポンプ部317を停止させ、地下水Wの供給を停止している。
圧力タンク排出管318cは、圧力タンク本体318bに溜められた地下水Wを貯水槽本体312aに供給する配管である。圧力タンク排出管318cは、第一貯水量となった場合の水面の位置よりも鉛直方向上方であって、第二貯水量なった場合の水面の位置よりも鉛直方向下の位置で圧力タンク本体318bと接続されている。圧力タンク排出管318cは、貯水槽本体312aの貯水配管312bよりも鉛直方向の下方の位置に接続されている。
水栓柱供給管318dは、圧力タンク本体318bに溜められた地下水Wを水栓柱317bに供給する配管である。
また、第二実施形態の排水管70は、水栓柱317bから排出される地下水Wを受ける桝部74と、桝部74と排水管本体71とを接続する注水孔75と、をさらに有している。
桝部74は、水栓柱317bから吐出された地下水Wを受けるコンクリート桝であり、地表Gから直方状に窪んで形成されている。桝部74は、水栓柱317bから吐出された地下水Wを飛散しないように受けている。
注水孔75は、桝部74で受けた地下水Wを排水管本体71に流通させている。注水孔75は、排水管本体71の上流側と接続されている。
次に、上記構成の防災水洗トイレシステム1bの作用について説明する。
上記のような第二実施形態の防災水洗トイレシステム1bは、発電部8の風力発電部82が風力によって発電するとともに、太陽光発電部83が太陽光によって発電が行われる。発電部8で自然エネルギーである風力または太陽光によって発電がされると、バッテリー部9の風力蓄電ライン92と太陽光蓄電ライン93とを介してバッテリー部本体91に電気が供給され蓄電される。バッテリー部本体91に蓄電された電気の一部は、灯火ライン94を介して灯火部84に供給されることで、図示していない灯火スイッチ部を操作すると、灯火部84を点灯させることが可能となる。そして、バッテリー部9に電動ポンプ部317を連続運転させるために十分な電気が一定量蓄電されると、ポンプ駆動ライン95によって電動ポンプ部317の地上ユニット317aに電気が供給可能となる。
防災水洗トイレシステム1bを使用時には、揚水管ユニット316の切替弁316eを切り替えて分岐揚水管316d内に地下水Wを流通させる。また、地上ユニット317aの図示しないスイッチ部を操作することで、バッテリー部本体91からポンプ駆動ライン95を介して地上ユニット317aに電気が供給される。さらに、地上ユニット317aから水中ポンプ316cに対して電気が供給されるとともに駆動するよう信号が出力され、水中ポンプ316cは地下水Wの吸い上げを開始する。水中ポンプ316cによって吸い上げられ地下水Wは、揚水管ユニット316の揚水管本体311a及び分岐揚水管316d内を流通して汲み上げられる。
地上ユニット317aで汲み上げた地下水Wは、圧力タンク供給管318aを介して圧力タンク本体318bに一旦供給される。具体的には、圧力タンク本体318bでは、地下水Wの貯水量が予め定めた第一貯水量を下回ると、圧力タンク供給管318aの制御ラインを介して地上ユニット317aを起動させて地下水Wの汲み上げを開始させる。そして、地上ユニット317aが汲み上げた地下水Wは圧力タンク供給管318aを介して圧力タンク本体318bに供給される。
圧力タンク本体318b内に地下水Wが供給され、予め定めた第一貯水量を超える量の地下水Wが圧力タンク本体318b内に溜められると、圧力タンク供給管318aの制御ラインを介して地上ユニット317aの運転が停止される。
圧力タンク本体318b内に第一貯水量を超える量の地下水Wが溜められた状態で、不図示の弁を手動で開放することで、圧力タンク排出管318cから貯水槽本体312aに地下水Wが排出される。その後、貯水槽本体312a内に予め定めた量の地下水Wを溜められるまで、圧力タンク排出管318cから貯水槽本体312a内に地下水Wが排出し続ける。その後、不図示の弁を手動で閉めることで、圧力タンク排出管318cから貯水槽本体312aへの地下水Wの排出を停止する。
また、圧力タンク本体318b内に地下水Wが溜められた状態で、水栓柱317bのハンドルを開くことで、水栓柱供給管318dを介して圧力タンク本体318bに溜められた地下水Wが供給されて、蛇口から地下水Wが吐出される。圧力タンク本体318b内に地下水Wが溜められていない状態では、水栓柱317bのハンドルを開くことで、地上ユニット317aを介して揚水管本体311aから地下水Wが直接供給されて、蛇口から地下水Wが吐出される。そのため、便器4を使用後には、水栓柱317bの蛇口から地下水Wを吐出させて、手等を洗うことができる。その後、排水管70の桝部74で受け止めた地下水Wは、注水孔75を介して排水管本体71に送られる。排水管本体71に送られた地下水Wは中間マンホール10まで排出される。
また、電動ポンプ部317に供給する電気がバッテリー部9に十分蓄電されていない場合、貯水槽本体312aの貯水蓋312cを外して、深井戸ポンプ部313を使用する。具体的には、深井戸ポンプレバー313bを上下方向に動かすことで深井戸ポンプ本体313a内のピストンが作動し、中間シリンダー311bを介して地下水Wを汲み上げる。この際、分岐揚水管316dへ地下水Wが流通しないように切替弁316eを切り替えておく。そして、深井戸ポンプ部313によって汲み上げられた地下水Wは、貯水槽本体312aに吐出される。
上記のような防災水洗トイレシステム1bによれば、自然エネルギーである風力や太陽光を利用して発電部8である風力発電部82や太陽光発電部83によって発電した電気をバッテリー部9のバッテリー部本体91に供給して蓄電することで、自然エネルギーを利用して電動ポンプ部317を駆動させることが可能となる。即ち、自然エネルギーである風力や太陽光を利用した発電では、発電量が不安定となるため電動ポンプ部317を安定して連続運転させることができない恐れがある。ところが、バッテリー部9で十分に蓄電してから電動ポンプ部317に供給することで、電動ポンプ部317に電気を安定供給して、安定して連続運転させることが可能となる。即ち、災害時のように電気を確保することが難しい場合であっても、自然エネルギーである風力や太陽光によって発電部8が発電することで電気を得ることができる。そのため、災害時でもバッテリー部9に電気を供給し続けて蓄電することができ、電動ポンプ部317を運転させることが可能となる。したがって、電気を安定的に得て、電動ポンプ部317によって井戸2から地下水Wを汲み上げることが可能となる。
また、深井戸ポンプ部313を電動ポンプ部317とともに備えることで、仮にバッテリー部9に蓄電されている電気の量が十分でなく電動ポンプ部317を運転させることができない場合でも、代わりに深井戸ポンプ部313によって手動で地下水Wを汲み上げることで地下水Wを便器4に供給することが可能となる。
このように、電動ポンプ部317と深井戸ポンプ部313とによって安定して地下水Wを汲み上げることが可能となることで、災害時のように水や電気を確保することが困難な環境であっても、地下水Wを安定して便器4に供給して、洗浄することができる。
また、桝部74を介して排水管70内に地下水Wを流通させることで、排水管70内に***物を滞留させることなく地下水Wによって下水管100に流すことができる。これにより、便器4の受け部41を地下水Wで洗浄して清潔な状態にするだけでなく、排水管70内も清潔な状態とすることができ、より衛生的に使用し続けることが可能となる。
また、電動ポンプ部317で汲み上げた地下水Wを圧力タンク318で一定量溜めておくことで、使用のたびに電動ポンプ部317の地上ユニット317aの起動と停止を繰りかえす必要がなくなる。即ち、第二実施形態の防災水洗トイレシステム1bにおいては、圧力タンク318が、予め地下水Wを溜めておくことが可能とされており、予め定めた第一貯水量を下回らないように地下水Wを圧力タンク本体318b内に溜めておくように電動ポンプ部317の駆動を調整している。そして、第二貯水量を超えるまで電動ポンプ部317を一定時間駆動させて汲み上げた地下水Wを溜めておくことができる。したがって、利用者が利用するたびに電動ポンプ部317を起動させて地下水Wを井戸2から汲み上げなくとも、***物を流すよう排水管70に地下水Wを排出することができる。電動ポンプ部317は、起動時の消費電力が大きいため、起動と停止とを何度も繰り返すことで、電動ポンプ部317に電気を供給するバッテリー部9のバッテリー部本体91の消耗させてしまう。
ところが、圧力タンク318を備えていることで、電動ポンプ部317を一定量の地下水Wを汲み上げるまで連続して一定時間駆動させ、その後は一定量の地下水Wがなくなるまでの時間、電動ポンプ部317を起動させる必要がなくなる。これにより、使用のたびに電動ポンプ部317の地上ユニット317aを何度も連続して起動と停止とを繰り返させる必要がなくなり、電動ポンプ部317に電気を供給するバッテリー部9のバッテリー部本体91の消耗を抑えることができる。
また、圧力タンク318の圧力タンク本体318bに溜められた地下水Wを利用して水栓ロータンクで複数の利用者による連続使用時においても、安定して排水管70に地下水Wを排出することができる。
なお、貯水タンクは圧力タンク318に限定されるものではなく、内部に溜められた地下水Wの貯水量を検知して電動ポンプ部317を自動的に駆動させることができれば良く、例えば、内部に溜められた地下水Wの貯水量を検知して電動ポンプ部317に信号を送る装置を別に有する貯水タンクであってもよい。
さらに、第二実施形態における水栓柱317bは、電動ポンプ部317の地上ユニット317aと接続されている必要はなく、圧力タンク318から供給される地下水Wのみを吐出するようにされていても良い。
また、予め定められる第一貯水量と第二貯水量とは、使用される貯水タンクの大きさによって適宜定めればよく、例えば、第一貯水量と第二貯水量とを同じとしても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態で使用されるトイレに数に限定されるものではなく、排水管7、70の長さや配置を変更することで、設置場所に合わせて適宜選択することが可能となる。
また、排水管本体71の中間マンホール10に向かう下り勾配の角度は、特に限定されるものではなく、設置される場所や設置するトイレ部の数に合わせて適宜選択すれば良い。即ち、排水管本体71の下り勾配を大きくすれば、地下水Wの流れる速度を上げることができ、多くの***物を一度の処理することが可能となる。
また、井戸2の深さが浅く、地下水Wの水面が地表Gから7m以内の浅井戸であれば、本実施形態のように揚水管311や揚水管ユニット316を用いた構造に限定されるものではない。例えば、貯水槽312を設けずに、着脱ポンプ部32に接続された接続管314を井戸ケーシング21内に複数挿通する構造としてもよい。このような構造とすることで、接続管314から井戸2内の地下水Wを直接汲み上げて着脱ポンプ部32まで供給することができる。したがって、貯水槽312や深井戸ポンプ部313等の構成が不要となり、簡易な構造で水洗式の仮設トイレを構成することができる。
また、被固定部5は、本願発明のように地表Gから鉛直方向上方に飛び出すように形成される形状に限定されるものではなく、便器4や着脱ポンプ部32を安定して排水管7、70や接続管314に接続させることができればよい。例えば、被固定部5を地中に埋め込んで、地表Gから鉛直方向上方に突出させずに、地表Gと平坦になるよう形成してもよい。このように被固定部5を形成することで、例えば、災害の発生してない通常時には駐輪場として利用するなどのように、地表Gを有効活用することができる。
1a、1b…防災水洗トイレシステム G…地表 W…地下水 2…井戸 21…井戸ケーシング 3…汲水部 31…供給部 311…揚水管 311a…揚水管本体 311b…中間シリンダー 312…貯水槽 312a…貯水槽本体 312b…貯水配管 312c…貯水蓋 313…深井戸ポンプ部 313a…深井戸ポンプ本体 313b…深井戸ポンプレバー 313c…深井戸ポンプ水口 314…接続管 32…着脱ポンプ部 321…着脱ポンプ部本体 321a…フランジ部 322…着脱ポンプ部レバー 323…フレキホース 4…便器 41…受け部 41a…排出用開口 42…流入部 5…被固定部 51…接続管蓋 52…排水管蓋 6…テント部 7、70…排水管 71…排水管本体 72…縦管 10…中間マンホール 10a…マンホール 100…下水管 W2…排水 110…収納箱 120…ベンチ 316…揚水管ユニット 316a…タンデム揚水管本体 316b…タンデムユニット 316c…水中ポンプ 316d…分岐揚水管 316e…切替弁 317…電動ポンプ部 317a…地上ユニット 317b…水栓柱 8…発電部 81…支持部 82…風力発電部 83…太陽光発電部 84…灯火部 9…バッテリー部 91…バッテリー部本体 92…風力蓄電ライン 93…太陽光蓄電ライン 94…灯火ライン 95…ポンプ駆動ライン 318…圧力タンク 318a…圧力タンク供給管 318b…圧力タンク本体 318c…圧力タンク排出管 318d…水栓柱供給管 74…桝部 75…注水孔

Claims (6)

  1. 井戸と、
    前記井戸から地下水を汲み上げる汲水部と、
    ***物を受ける受け部を有し、前記汲水部から供給される前記地下水によって前記受け部が洗浄される便器と、
    前記便器から排出された排水が流通して、下流側に向かって下り勾配で傾斜するように地面に埋設される排水管と、を備え、
    前記汲水部は、前記地下水を地表まで供給する供給部と、前記地表で前記供給部に着脱可能に接続される着脱ポンプ部とを有し、
    前記便器は、前記汲水部及び前記排水管に着脱可能に接続される防災水洗トイレシステム。
  2. 前記地表で前記便器及び前記着脱ポンプ部が固定される被固定部を備え、
    前記便器は、前記被固定部に固定されることで前記排水管に接続され、
    前記着脱ポンプ部は、前記被固定部に固定されることで前記供給部に接続される請求項1に記載の防災水洗トイレシステム。
  3. 前記地表で前記便器及び前記着脱ポンプ部を覆うテント部を備える請求項1または請求項2に記載の防災水洗トイレシステム。
  4. 前記供給部は、
    前記井戸内を挿通する揚水管と、
    前記井戸から汲み上げられた前記地下水を貯水する貯水槽と、
    前記揚水管に接続され、前記貯水槽に前記地下水を供給する深井戸ポンプ部と、
    前記貯水槽から前記地表まで延び、前記着脱ポンプ部に着脱可能に接続される接続管と、を有し、
    前記揚水管は、
    前記井戸内の前記地下水に浸かる位置に配置され、前記深井戸ポンプ部の最高揚程を向上させる中間シリンダーを有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の防災水洗トイレシステム。
  5. 前記供給部は、
    前記井戸から前記地下水を汲み上げる電動ポンプ部と、
    自然エネルギーを利用して発電を行う発電部と、
    前記発電部から供給される電気を蓄電して前記電動ポンプ部に電気を供給するバッテリー部と、を有し、
    前記揚水管は、
    前記深井戸ポンプ部の揚水管と前記電動ポンプ部の揚水管とを一体に形成したものであり、
    前記揚水管における前記地下水の流通方向を切り替えて、前記深井戸ポンプ部と前記電動ポンプ部とのいずれかに一方に前記地下水を供給する切替弁を有し、
    前記発電部は、風力または太陽光を利用して発電を行う請求項4に記載の防災水洗トイレシステム。
  6. 前記電動ポンプ部が汲み上げた前記地下水を溜める貯水タンクを備え、
    前記貯水タンクは、内部に溜められた前記地下水の貯水量が予め定めた第一貯水量を下回ることで前記電動ポンプ部を起動させ、
    内部に溜められた前記地下水の貯水量が予め定めた第二貯水量を上回ることで、前記電動ポンプ部を停止させる請求項5に記載の防災水洗トイレシステム。
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