JP5619230B1 - 転舵制御装置および転舵制御方法 - Google Patents

転舵制御装置および転舵制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ステアバイワイヤ式の車両に適用される転舵制御装置において、ドライバへの車両挙動に対する違和感を減らす。【解決手段】ステアバイワイヤ式の転舵制御装置において、左右転舵におけるタイヤ切り増し、切り戻し時の転舵トルクの差の半分の値から左右転舵時の転舵側の摩擦トルクを精度よく推定演算する転舵摩擦トルク推定手段(64、65)を備えることによって、左右転舵での転舵応答性を左右均等に制御することが可能となり、車両挙動に対する違和感を減らすことが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、ステアバイワイヤ式の操舵装置を備えた車両の転舵制御装置および転舵制御方法に関する。
タイヤとステアリングホイール(ハンドル)が機械的に繋がっているステアリング機構の摩擦トルクを、ドライバの操舵トルク、アシストモータのトルク、ステアリング系の慣性に基づきステアリング軸に発生する反力トルクから推定演算し、推定演算結果を電動パワーステアリングの制御に用いる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
タイヤとステアリングホイール(ハンドル)を機械的に切り離した、いわゆるステアバイワイヤ式の操舵装置は、振動等の不快な成分をドライバへ伝達しないメリットがある。このため、近年では、このようなステアバイワイヤ式の操舵装置への関心が高まっている。このステアバイワイヤ式の操舵装置は、ハンドルの操作量に応じてタイヤを転舵する転舵アクチュエータ、およびハンドルの角度やタイヤの状態に応じてハンドルを切っている方向と反対方向の力を付与する反力アクチュエータを備えている。
このようなステアバイワイヤ式の操舵装置についても、機構系に関する摩擦トルクは存在している。そして、転舵側(タイヤ側)においては、この摩擦が転舵応答性等へ影響することになりうる。
特許第4404689号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
ステアリング機構系に関する摩擦トルクは、左右の操舵で異なる可能性がある。そして、転舵側において左右で摩擦トルクに差があると、左右での転舵応答性が異なるので、車両挙動に対する違和感をドライバに与える可能性がある。
特許文献1に記載されている従来技術は、機械的に繋がっているステアリング機構の摩擦トルクを推定演算する方法である。従って、タイヤとステアリングホイール(ハンドル)を機械的に切り離したステアバイワイヤ式の操舵装置については、この技術がそのままでは適用できないという課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、ステアバイワイヤ式の操舵装置において、ドライバへの車両挙動に対する違和感を減らすことのできる転舵制御装置および転舵制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係る転舵制御装置は、自動車のハンドルとタイヤが機械的に切離されたステアバイワイヤ式の車両に適用される転舵制御装置であって、ハンドル角の正負に関して、ハンドルを左右のどちらか一方に回転させたときのハンドル角を正とし、他方に回転させたときのハンドル角を負とし、タイヤの操舵角の正負に関して、ハンドルを一方に回転させたことによるハンドル角が正の状態に対応するタイヤの転舵角を正とし、ハンドルを他方に回転させたことによるハンドル角が負の状態に対応するタイヤの転舵角を負とし、タイヤの転舵状態に関して、転舵トルクの大きさがあらかじめ定めた所定値よりも大きいときにおいて、タイヤの転舵角が正で転舵角速度が正の場合またはタイヤの転舵角が負で転舵角速度が負の場合をタイヤの転舵状態が切り増し状態であるとし、タイヤの転舵角が正で転舵角速度が負の場合またはタイヤの転舵角が負で転舵角速度が正の場合をタイヤの転舵状態が切り戻し状態であるとした際に、タイヤの転舵角正の状態で、転舵状態が切り増し状態において正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、転舵状態が切り戻し状態において正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を正転舵摩擦トルクとして推定する正転舵摩擦トルク推定手段と、タイヤの転舵角負の状態で、転舵状態が切り増し状態において負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、転舵状態が切り戻し状態において負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を負転舵摩擦トルクとして推定する負転舵摩擦トルク推定手段と、正転舵摩擦トルク推定手段で推定演算された正転舵摩擦トルクと、負転舵摩擦トルク推定手段で推定演算された負転舵摩擦トルクとに基づいて、左右転舵での転舵応答性が左右均等となるように転舵トルクを演算する転舵トルク付与手段とを備えるものである。
また、本発明に係る転舵制御方法は、自動車のハンドルとタイヤが機械的に切離されたステアバイワイヤ式の車両に適用される転舵制御方法であって、ハンドル角の正負に関して、ハンドルを左右のどちらか一方に回転させたときのハンドル角を正とし、他方に回転させたときのハンドル角を負とし、タイヤの操舵角の正負に関して、ハンドルを一方に回転させたことによるハンドル角が正の状態に対応するタイヤの転舵角を正とし、ハンドルを他方に回転させたことによるハンドル角が負の状態に対応するタイヤの転舵角を負とし、タイヤの転舵状態に関して、転舵トルクの大きさがあらかじめ定めた所定値よりも大きいときにおいて、タイヤの転舵角が正で転舵角速度が正の場合またはタイヤの転舵角が負で転舵角速度が負の場合をタイヤの転舵状態が切り増し状態であるとし、タイヤの転舵角が正で転舵角速度が負の場合またはタイヤの転舵角が負で転舵角速度が正の場合をタイヤの転舵状態が切り戻し状態であるとした際に、タイヤの転舵角正の状態で、転舵状態が切り増し状態において正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、転舵状態が切り戻し状態において正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を正転舵摩擦トルクとして推定する正転舵摩擦トルク推定ステップと、タイヤの転舵角負の状態で、転舵状態が切り増し状態において負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、転舵状態が切り戻し状態において負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を負転舵摩擦トルクとして推定する負転舵摩擦トルク推定ステップと、正転舵摩擦トルク推定ステップで推定演算された正転舵摩擦トルクと、負転舵摩擦トルク推定ステップで推定演算された負転舵摩擦トルクとに基づいて、左右転舵での転舵応答性が左右均等となるように転舵トルクを演算する転舵トルク付与ステップとを備えるものである。
本発明によれば、転舵側の機構系の左右操舵における摩擦トルクを夫々精度よく推定演算し、左右操舵時のそれぞれの摩擦トルクに応じて、左右転舵での転舵応答性が左右均等となるように高精度な転舵制御を実現することにより、ステアバイワイヤ式の操舵装置において、ドライバへの車両挙動に対する違和感を減らすことのできる転舵制御装置および転舵制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る車両操舵制御装置を含む、操舵系の全体構成図である。 本発明の実施の形態1に係る転舵制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る転舵制御装置の一連動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る転舵状態判定手段の内部構成図である。 本発明の実施の形態1に係る転舵状態判定手段の一連動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る正転舵摩擦トルク推定手段の内部構成図である。 本発明の実施の形態1に係る正転舵摩擦トルク推定手段の一連動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る負転舵摩擦トルク推定手段の内部構成図である。 本発明の実施の形態1に係る転舵制御装置の効果の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る正転舵摩擦トルク推定手段の内部構成図である。 本発明の実施の形態2に係る正転舵摩擦トルク推定手段の一連動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る負転舵摩擦トルク推定手段の内部構成図である。 本発明の実施の形態2に係る転舵制御装置の効果の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る転舵制御装置の効果の一例を示す説明図である。
以下、本発明の転舵制御装置および転舵制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両操舵制御装置を含む、操舵系の全体構成図である。この図1に示す操舵系は、ハンドル1、ハンドル角センサ2、操舵トルクセンサ3、反力ギアボックス4、反力モータ5、転舵ギアボックス6、転舵モータ7、車両用操舵制御装置8に含まれる操舵反力制御装置9、車両用操舵制御装置8に含まれる転舵制御装置10、車速センサ11、およびタイヤ12を含んで構成されている。そして、この操舵系は、ハンドル1とタイヤ12とが機械的に切り離されている、いわゆるステアバイワイヤ系の操舵装置に相当する。
ハンドル角センサ2は、ドライバが操作しているハンドルの角度を検出する。本実施の形態1では、ハンドルを右回転した場合のハンドル角を正、ハンドルを左回転した場合のハンドル角を負、として以降の説明を行なう。ただし、本願発明は、この設定に限定されるわけではなく、左右逆の設定でも構わない。
操舵トルクセンサ3は、ドライバが操作しているハンドル1に掛かる操舵トルクを検出する。反力モータ5は、操舵反力制御装置9からの反力電流指令値Irct_tに基づき、駆動される。反力モータ5の出力は、反力ギアボックス4により数倍になったトルクとして、ハンドル軸に付与される。
車両用操舵制御装置8は、操舵反力制御装置9、転舵制御装置10を含み、図面には記載していないが、その他の車載システム等と通信する装置も含んでいる。
操舵反力制御装置9は、車両用操舵制御装置8に含まれ、ハンドル角センサ2の出力であるハンドル角θhdl、操舵トルクセンサ3の出力である操舵トルクThdl、反力モータ5に流れている電流信号である反力電流Irct、車速センサ11の出力である車速Vから、反力モータ5への電流指令値である反力電流指令値Irct_tを出力し、反力モータ5へ電圧Vmを印加する。
転舵制御装置10は、車両用操舵制御装置8に含まれ、ハンドル角センサ2の出力であるハンドル角θhdl、転舵モータ7に流れている電流信号である転舵電流Istr、車速センサ11の出力である車速V、および転舵ギアボックス6内に含まれる転舵角センサの出力である転舵角θtireから、転舵モータ7への電流指令値である転舵電流指令値Istr_tを出力し、転舵モータ7へ電圧Vmを印加する。
転舵モータ7は、転舵制御装置10からの転舵電流指令値Istr_tに基づき、駆動される。転舵モータ7の出力は、転舵ギアボックス6により数倍になったトルクとして、ステアリング軸経由でラックに付与される。図面には記載していないが、転舵ギアボックス6内に、タイヤ12の転舵角度を検出する転舵角センサが含まれており、この転舵角センサは、転舵角θtireを出力する。
車速センサ11は、車両の走行速度を検出する。図1では、1輪の車輪速に基づき検出するように記載しているが、これにとらわれるものではなく、4輪の車輪速の平均や、右車輪速平均、左車輪速平均の平均により走行速度を求めても構わない。タイヤ12は、転舵可能な車両前輪である。
次に、本実施の形態1による転舵制御装置10を実現する構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る転舵制御装置10の構成図である。本実施の形態1における転舵制御装置10は、転舵角速度検出手段61、目標転舵角演算手段62、転舵状態判定手段63、正転舵摩擦トルク推定手段64、負転舵摩擦トルク推定手段65、および転舵トルク付与手段66を備えて構成されている。
転舵角速度検出手段61は、転舵角θtireから、転舵角速度ωtireを演算し、出力する。転舵角速度ωtireの演算は、公知の技術を用いて演算すればよく、その他にも、センサ等から通信で得た情報を用いても構わない。
目標転舵角演算手段62は、ハンドル角θhdlと車速Vから目標転舵角θtire_tを演算し、出力する。目標転舵角θtire_tは、ハンドル角θhdlと車速Vに対応したマップ演算により出力すればよい。その他にも、車速Vに対応した比率でハンドル角θhdlを除算する等の公知の演算を用いても構わない。
転舵状態判定手段63は、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、転舵トルクTtireから、転舵状態を判定し、転舵状態信号StrStを出力する。
正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速V、転舵トルクTtire、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、および転舵状態信号StrStに基づいて、正転舵摩擦トルクTfric_prckを出力する。
負転舵摩擦トルク推定手段65は、車速V、転舵トルクTtire、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、および転舵状態信号StrStに基づいて、負転舵摩擦トルクTfric_nrckを出力する。
転舵トルク付与手段66は、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、目標転舵角θtire_t、転舵電流Istr、正転舵摩擦トルクTfric_prck、および負転舵摩擦トルクTfric_nrckに基づいて、転舵電流指令値Istr_t、転舵トルクTtireを演算し、出力する。
具体的には、転舵トルク付与手段66は、転舵角θtireと目標転舵角θtire_tとの差分に基づき、基本転舵トルクを演算する。次に、転舵トルク付与手段66は、転舵角速度ωtireに応じて粘性抵抗成分を演算する。
次に、転舵トルク付与手段66は、転舵角θtireと転舵角速度ωtireとから正転舵摩擦トルクTfric_prck、負転舵摩擦トルクTfric_nrckを用いて補償する摩擦成分を演算する。転舵電流指令値Istr_tは、基本転舵トルクと粘性抵抗成分と摩擦成分を合わせ、電流指令値として演算される。
そして、転舵トルク付与手段66は、転舵電流指令値Istr_tと転舵電流Istrとの差に基づき、転舵電流指令値Istr_tの制御を行なう。基本転舵トルクと粘性抵抗成分と摩擦成分の各演算は、マップ等を用いればよく、その他の公知の手段で演算しても構わない。
転舵トルクTtireは、転舵電流Istrに転舵モータのトルク定数を乗算することにより演算され、出力される。この転舵トルクTtireは、単に転舵モータ7の出力トルクでも構わないし、転舵ギアボックス6から出力されるトルクでも構わない。本実施の形態1では、この転舵トルクTtireが、転舵モータ7の出力トルクであるとして、以降の説明を行う。
次に、本実施の形態1による転舵制御装置10の一連動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る転舵制御装置10の一連動作を示すフローチャートである。まず、ステップS401において、転舵制御装置10は、ハンドル角θhdl、転舵角θtire、転舵電流Istr、車速V、を読み込む。
次に、ステップS402において、転舵制御装置10は、転舵角θtireから、転舵角速度ωtireを演算する。次に、ステップS403において、転舵制御装置10は、ハンドル角θhdlと車速Vから、目標転舵角θtire_tを演算する。
次に、ステップS404において、転舵制御装置10は、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、転舵トルクTtireから、転舵状態信号StrStを出力する。次に、ステップS405において、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、車速V、転舵トルクTtire、転舵状態信号StrStから、正転舵摩擦トルクTfric_prckを出力する。次に、ステップS406において、転舵制御装置10は、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、車速V、転舵トルクTtire、転舵状態信号StrStから、負転舵摩擦トルクTfric_nrckを出力する。
そして、最後に、ステップS407において、転舵制御装置10は、転舵角θtire、転舵角速度ωtire、目標転舵角θtire_t、車速V、正転舵摩擦トルクTfric_prck、負転舵摩擦トルクTfric_nrck、転舵電流Istrから、転舵電流指令値Istr_t、転舵トルクTtireを出力する。
次に、本実施の形態1による転舵状態判定手段63の内部構成について、詳細に説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る転舵状態判定手段63の内部構成図である。本実施の形態1における転舵状態判定手段63は、転舵角符号判定手段71、タイヤ回転方向判定手段72、転舵トルク判定手段73、および切り増し・切り戻し判定手段74を備えて構成されている。
転舵角符号判定手段71は、転舵角θtireから転舵角符号信号TireAglSignを演算し、出力する。転舵角符号信号TireAglSignは、転舵角θtireのプラス、0、マイナスを表現する信号であり、本実施の形態1では、1:転舵角プラス、0:転舵角0、−1:転舵角マイナスとして、説明をする。
タイヤ回転方向判定手段72は、転舵角速度ωtireからタイヤ回転方向信号TireRotSignを演算し、出力する。タイヤ回転方向信号tireRotSignは、転舵角速度ωtireのプラス、0、マイナスを表現する信号であり、本実施の形態1では、1:転舵角速度プラス、0:転舵角速度0、−1:転舵角速度マイナスとして、説明をする。
転舵トルク判定手段73は、転舵トルクTtireから転舵トルク判定信号StrTrqJudgeを演算し、出力する。転舵トルク判定信号StrTrqJudgeは、転舵トルクTtireの大きさがあらかじめ定めた所定値より大きいか否かを判定した結果を表す信号である。転舵トルクTtireが所定値以上となる場合には、通常に転舵している状況と捉えて、転舵トルク判定信号StrTrqJudgeを「1」と設定する。反対に、転舵トルクTtireが所定値より小さい場合には、通常と異なる状況と捉えて、転舵トルク判定信号StrTrqJudgeを「0」と設定する。
切り増し・切り戻し判定手段74は、転舵角符号信号TireAglSign、タイヤ回転方向信号TireRotSign、および転舵トルク判定信号StrTrqJudgeから、転舵状態信号TireStを演算し、出力する。転舵状態信号TireStは、切り増し時を「1」、切り戻し時を「−1」、それ以外を「0」として設定し、各信号に基づき、下表1により判定する。
Figure 0005619230
次に、本実施の形態1による転舵状態判定手段63の一連動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る転舵状態判定手段63の一連動作を示すフローチャートである。まず、ステップS501において、転舵状態判定手段63は、転舵角θtireから、転舵角符号信号TireAglSignを演算する。
次に、ステップS502において、転舵状態判定手段63は、転舵角速度ωtireから、タイヤ回転方向信号TireRotSignを演算する。次に、ステップS503において、転舵状態判定手段63は、転舵トルクTtireから、転舵トルク判定信号STRTrqJudgeを演算する。
そして、最後に、ステップS504において、転舵状態判定手段63は、転舵角符号信号TireAglSign、タイヤ回転方向信号TireRotSign、転舵トルク判定信号StrTrqJudgeから、転舵状態信号TireStを演算する。
次に、本実施の形態1による正転舵摩擦トルク推定手段64の内部構成について、詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る正転舵摩擦トルク推定手段64の内部構成図である。本実施の形態1における正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定手段41、所定転舵角通過判定手段81、所定転舵角速度判定手段82、正切り増し転舵トルク演算手段83、正切り戻し転舵トルク演算手段84、および正転舵摩擦トルク推定手段85を備えて構成されている。
所定転舵角通過判定手段81は、転舵角θtireから、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigを演算し、出力する。所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigは、転舵角θtireがあらかじめ定めた所定の転舵角度となったことを判定した信号である。
例えば、転舵角θtireが±5degの角度を所定の角度として設定した場合では、転舵角θtireが−5degの時に所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigは「−1」とし、転舵角θtireが+5degの時に所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigは「1」とし、それ以外の角度では「0」とする信号とすればよい。
その他にも、複数の転舵角を所定の転舵角として設定し、夫々設定した転舵角と関連付けた信号としてもよい。本実施の形態1において、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigは、「−1」、「0」、「1」を取る信号として、以降の説明を行なう。
所定転舵角速度判定手段82は、転舵角速度ωtireから、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigを演算し、出力する。所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigは、転舵角速度ωtireがあらかじめ定めた所定の転舵角速度の範囲にあるか否かを判定した信号である。例えば、転舵角速度ωtireがあらかじめ定めた角速度の範囲にある場合を「1」、転舵角速度ωtireがあらかじめ定めた角速度の範囲にない場合を「0」とする信号とすればよい。
正切り増し転舵トルク演算手段83は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、および転舵トルクTtireとから、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrckを演算し、出力する。
車速判定信号V_JdgSigが「1:車速が所定範囲内」、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigが「1:転舵角が+側の所定転舵角」、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigが「1:転舵角速度が所定範囲内」、転舵状態信号TireStが「1:切り増し」、を同時に満たす場合の転舵トルクTtireを、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrckとして出力する。
正切り戻し転舵トルク演算手段84は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、および転舵トルクTtireから、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckを演算し、出力する。
車速判定信号V_JdgSigが「1:車速が所定範囲内」、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigが「1:転舵角が+側の所定転舵角」、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigが「1:転舵角速度が所定範囲内」、転舵状態信号TireStが「−1:切り戻し」、を同時に満たす場合の転舵トルクTtireを、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckとして出力する。
正転舵摩擦トルク推定手段85は、車速判定信号V_JdgSig、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrck、および正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckから、正転舵摩擦トルクTfric_prckを演算し、出力する。
正転舵摩擦トルクTfric_prckの値は、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「1:車速が所定範囲内」の場合に、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrckと正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckとの差分の大きさの半分の値として演算され、出力される。
一方、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「0:車速が所定範囲外」の場合には、新たに差分演算せず、前回演算した値を保持し、正転舵摩擦トルクTfric_prckとして出力する。
次に、本実施の形態1における正転舵摩擦トルク推定手段64の一連動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係る正転舵摩擦トルク推定手段64の一連動作を示すフローチャートである。まず、ステップS601において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速Vから、車速判定信号V_JdgSigを演算する。
次に、ステップS602において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、転舵角θtireから、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigを演算する。次に、ステップS603において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、転舵角速度ωtireから、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigを演算する。
次に、ステップS604において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、転舵トルクTtireから、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrckを演算する。
次に、ステップS605において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、転舵トルクTtireから、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckを演算する。
そして、最後に、ステップS606において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定信号V_JdgSig、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrck、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckから、正転舵摩擦トルクTfric_prckを演算する。
次に、本実施の形態1における負転舵摩擦トルク推定手段65の内部構成について、詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態1に係る負転舵摩擦トルク推定手段65の内部構成図である。本実施の形態1における負転舵摩擦トルク推定手段65は、車速判定手段41、所定転舵角通過判定手段81、所定転舵角速度判定手段82、負切り増し転舵トルク演算手段91、負切り戻し転舵トルク演算手段92、および負転舵摩擦トルク推定手段93を備えて構成されている。
負切り増し転舵トルク演算手段91は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、および転舵トルクTtireから、負切り増し転舵トルクTrq_ntnrckを演算し、出力する。
車速判定信号V_JdgSigが「1:車速が所定範囲内」、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigが「−1:転舵角が−側の所定転舵角」、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigが「1:転舵角速度が所定範囲内」、転舵状態信号TireStが「1:切り増し」、を同時に満たす場合の転舵トルクTtireを、負切り増し転舵トルクTrq_ntnrckとして出力する。
負切り戻し転舵トルク演算手段92は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、および転舵トルクTtireから、負切り戻し転舵トルクTrq_nrtnrckを演算し、出力する。
車速判定信号V_JdgSigが「1:車速が所定範囲内」、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigが「−1:転舵角が−側の所定転舵角」、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigが「1:転舵角速度が所定範囲内」、転舵状態信号TireStが「−1:切り戻し」、を同時に満たす場合の転舵トルクTtireを、負切り戻し転舵トルクTrq_nrtnrckとして出力する。
負転舵摩擦トルク推定手段93は、車速判定信号V_JdgSig、負切り増し転舵トルクTrq_ntnrck、および負切り戻し転舵トルクTrq_nrtnrckから、負転舵摩擦トルクTfric_nrckを演算し、出力する。
負転舵摩擦トルクTfric_nrckの値は、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「1:車速が所定範囲内」の場合に、負切り増し転舵トルクTrq_ntnrckと負切り戻し転舵トルクTrq_nrtnrckとの差分の大きさの半分の値として演算され、出力される。
一方、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「0:車速が所定範囲外」の場合には、負転舵摩擦トルク推定手段93は、新たに差分演算せず、前回演算した値を保持し、負転舵摩擦トルクTfric_nrckとして出力する。
負転舵摩擦トルク推定手段65の動作については、正転舵摩擦トルク推定手段64の動作において「正」、「負」の符号が異なるだけで、動作は類似しているため、ここでは、説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る転舵制御装置の効果の一例を示す説明図である。上段の図9(a)は、転舵角θtireに対する転舵トルクTtireを示しており、下段の図9(b)は、転舵角θtireに対する転舵側摩擦トルクTfric_rckを示している。
図9(a)に示した転舵角θtireに対する転舵トルクTtireにおいて、所定転舵角を図9中「×印」で記載しており、切り増し中に所定転舵角を通過した際の転舵トルクと切り戻し中に所定転舵角を通過した際の転舵トルクの差分の半分の値を、正負夫々の摩擦トルクとして演算している。その結果、転舵角θtireに対する転舵側摩擦トルクTfric_rckの値を、転舵角θtireの正負で夫々異なる値として検出することが可能となる。
以上のように、実施の形態1によれば、転舵角が正負夫々の状態で、転舵側摩擦トルクの検出が可能になる。この結果、左右での転舵応答性を均等にし、ドライバへ車両挙動に対する違和感を与えることがなくなる転舵制御装置を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態2に係る車両用操舵制御装置を実現する全体構成は、先の実施の形態1の図1と同様であるため省略する。ここでは、先の実施の形態1と異なる箇所のみ説明を行なう。
本実施の形態2による正転舵摩擦トルク推定手段64の内部構成について、詳細に説明する。図10は、本発明の実施の形態2に係る正転舵摩擦トルク推定手段64の内部構成図である。本実施の形態2における正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定手段41、所定転舵角通過判定手段81、所定転舵角速度判定手段82、正切り増し転舵トルク演算手段83、正切り戻し転舵トルク演算手段84、に加え、正切り増し転舵トルク補正手段131、正切り戻し転舵トルク補正手段132、および角度対応型正転舵摩擦トルク推定手段133をさらに備えて構成されている。ここでは、先の実施の形態1と同様の構成については、説明を省略する。
本実施の形態2における所定転舵角通過判定手段81の出力である所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigは、複数の転舵角を所定の転舵角として設定し、夫々設定した転舵角と関連付けた信号とする。本実施の形態2では、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigは、「−3:−15deg」、「−2:−10deg」、「−1:−5deg」、「0:その他」、「1:+5deg」「2:+10deg」「3:+15deg」を取る信号として、以降の説明を行なう。
本実施の形態2における正切り増し転舵トルク演算手段83は、先の実施の形態1における所定転舵角通過判定信号の条件を「1」、「2」、「3」のいずれかが成立した場合としたものである。
また、本実施の形態2における正切り戻し転舵トルク演算手段84は、先の実施の形態1における所定転舵角通過判定信号の条件を「1」、「2」、「3」のいずれかが成立した場合としたものである。
正切り増し転舵トルク補正手段131は、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrck、転舵角速度ωtireから、正切り増し転舵トルク補正値Trq_ptnrck_corを出力する。
正切り増し転舵トルク補正演算は、転舵角速度ωtireに基づいて出力される補正定数をマップ等であらかじめ設定しておき、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrckに補正定数を乗算、あるいは除算し、正切り増し転舵トルク補正値Trq_ptnrck_corを演算する。その他として、補正定数により加減算による補正演算を行っても構わないが、本実施の形態2では、乗算による補正として、以降の説明を行なう。
正切り戻し転舵トルク補正手段132は、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrck、転舵角速度ωtireから、正切り戻し転舵トルク補正値Trq_prtnrck_corを出力する。
正切り戻し転舵トルク補正演算は、正切り増し転舵トルク補正演算と同様に、転舵角速度ωtireに基づいて出力される補正定数をマップ等であらかじめ設定しておき、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckに補正定数を乗算、あるいは除算し、正切り戻し転舵トルク補正値Trq_prtnrck_corを演算する。その他として、補正定数により加減算による補正演算を行っても構わないが、本実施の形態2では、乗算による補正として、以降の説明を行なう。
角度対応型正転舵摩擦トルク推定手段133は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、正切り増し転舵トルク補正値Trq_ptnrck_cor、および正切り戻し転舵トルク補正値Trq_prtnrck_corから、正転舵摩擦トルクTfric_prckを出力する。
正転舵摩擦トルクTfric_prckの値は、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「1:車速が所定範囲内」の場合に、正切り増し転舵トルク補正値Trq_ptnrck_corと正切り戻し転舵トルク補正値Trq_prtnrck_corとの差分の大きさの半分の値として演算され、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigの値に対応して保存され、所定転舵角に応じた正転舵摩擦トルクTfric_prckとして出力される。正転舵摩擦トルクTfric_prckは、例えば、下表2に示すようなベクトル型の変数を用いればよい。
Figure 0005619230
一方、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「0:車速が所定範囲外」の場合には、角度対応型正転舵摩擦トルク推定手段133は、新たに差分演算せず、前回演算した値を保持し、正転舵摩擦トルクTfric_prckとして出力する。
次に、本実施の形態2における正転舵摩擦トルク推定手段64の一連動作について説明する。図11は、本発明の実施の形態2に係る正転舵摩擦トルク推定手段64の一連動作を示すフローチャートである。まず、ステップS801において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速Vから、車速判定信号V_JdgSigを演算する。
次に、ステップS802において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、転舵角θtireから、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigを演算する。次に、ステップS803において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、転舵角速度ωtireから、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSigを演算する。
次に、ステップS804において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、転舵トルクTtireから、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrckを演算する。
次に、ステップS805において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、所定転舵角速度判定信号ωtire_JdgSig、転舵状態信号TireSt、転舵トルクTtireから、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrckを演算する。
次に、ステップS806において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、正切り増し転舵トルクTrq_ptnrck、転舵角速度ωtireから、正切り増し転舵トルク補正値Trq_ptnrck_corを出力する。
次に、ステップS807において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、正切り戻し転舵トルクTrq_prtnrck、転舵角速度ωtireから、正切り戻し転舵トルク補正値Trq_prtnrck_corを出力する。
そして、最後に、ステップS808において、正転舵摩擦トルク推定手段64は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、正切り増し転舵トルク補正値Trq_ptnrck_cor、正切り戻し転舵トルク補正値Trq_prtnrck_corから、正転舵摩擦トルクTfric_prckを出力する。
次に、本実施の形態2における負転舵摩擦トルク推定手段65の内部構成について、詳細に説明する。図12は、本発明の実施の形態2に係る負転舵摩擦トルク推定手段65の内部構成図である。本実施の形態2における負転舵摩擦トルク推定手段65は、車速判定手段41、所定転舵角通過判定手段81、所定転舵角速度判定手段82、負切り増し転舵トルク演算手段91、負切り戻し転舵トルク演算手段92に加え、負切り増し転舵トルク補正手段141、負切り戻し転舵トルク補正手段142、および角度対応型負転舵摩擦トルク推定手段143をさらに備えて構成されている。ここでは、先の実施の形態1と同様の構成については、説明を省略する。
本実施の形態2における負切り増し転舵トルク演算手段91は、先の実施の形態1における所定転舵角通過判定信号の条件を「−1」、「−2」、「−3」のいずれかが成立した場合としたものである。
また、本実施の形態2における負切り戻し転舵トルク演算手段92は、先の実施の形態1における所定転舵角通過判定信号の条件を「−1」、「−2」、「−3」のいずれかが成立した場合としたものである。
負切り増し転舵トルク補正手段141は、負切り増し転舵トルクTrq_ntnrck、転舵角速度ωtireから、負切り増し転舵トルク補正値Trq_ntnrck_corを出力する。
負切り増し転舵トルク補正演算は、転舵角速度ωtireに基づいて出力される補正定数をマップ等であらかじめ設定しておき、負切り増し転舵トルクTrq_ntnrckに補正定数を乗算、あるいは除算し、負切り増し転舵トルク補正値Trq_ntnrck_corを演算する。その他として、補正定数により加減算による補正演算を行っても構わないが、本実施の形態2では、乗算による補正として、以降の説明を行なう。
負切り戻し転舵トルク補正手段142は、負切り戻し転舵トルクTrq_nrtnrck、転舵角速度ωtireから、負切り戻し転舵トルク補正値Trq_nrtnrck_corを出力する。
負切り戻し転舵トルク補正演算は、負切り増し転舵トルク補正演算と同様に、転舵角速度ωtireに基づいて出力される補正定数をマップ等であらかじめ設定しておき、負切り戻し転舵トルクTrq_nrtnrckに補正定数を乗算、あるいは除算し、負切り戻し転舵トルク補正値Trq_nrtnrck_corを演算する。その他として、補正定数により加減算による補正演算を行っても構わないが、本実施の形態2では、乗算による補正として2以降の説明を行なう。
角度対応型負転舵摩擦トルク推定手段143は、車速判定信号V_JdgSig、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSig、負切り増し転舵トルク補正値Trq_ntnrck_cor、負切り戻し転舵トルク補正値Trq_nrtnrck_corから、負転舵摩擦トルクTfric_nrckを出力する。
負転舵摩擦トルクTfric_nrckの値は、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「1:車速が所定範囲内」の場合に、負切り増し転舵トルク補正値Trq_ntnrck_corと、負切り戻し転舵トルク補正値Trq_nrtnrck_corとの差分の大きさの半分の値として演算され、所定転舵角通過判定信号θtire_JdgSigの値に対応して保存され、所定転舵角に応じた負転舵摩擦トルクTfric_nrckとして出力される。
負転舵摩擦トルクTfric_nrckは、例えば、下表3に示すようなベクトル型の変数を用いればよい。一方、車速判定信号V_JdgSigの信号が、「0:車速が所定範囲外」の場合には、角度対応型負転舵摩擦トルク推定手段143は、新たに差分演算せず、前回演算した値を保持し、負転舵摩擦トルクTfric_nrckとして出力する。
Figure 0005619230
負転舵摩擦トルク推定手段65の動作については、正転舵摩擦トルク推定手段64の動作において「正」、「負」の符号が異なるだけで、動作は類似しているため、ここでは、説明を省略する。
図13は、本発明の実施の形態2に係る転舵制御装置の効果の一例を示す説明図であり、転舵速度が早い場合の効果を示している。上段の図13(a)は、転舵角θtireに対する転舵トルクTtireを示しており、下段の図13(b)は、転舵角θtireに対する転舵側摩擦トルクTfric_rckを示している。
図13(a)に示した転舵角θtireに対する転舵トルクTtireにおいては、転舵速度に応じた「トルク補正なし」と「トルク補正あり」の2つの場合を示している。
トルク補正がない場合では、転舵角に対するトルクの位相ずれ等により、切り増し、切り戻し時のトルクの幅が通常と異なる。その結果、転舵側の摩擦トルクTfric_rckを演算した場合、実際の摩擦トルク(点線)に対して、誤差が大きくなる。一方、「トルク補正あり」の場合では、切り増し、切り戻し時のトルクの幅が通常と同等に補正できるため、精度よく転舵側の摩擦トルクを検出することが可能となる。
次に、図14は、本発明の実施の形態2に係る転舵制御装置の効果の一例を示す説明図であり、転舵角度毎に演算した場合の効果を示している。上段の図14(a)は、転舵角θtireに対する転舵トルクTtireを示しており、下段の図14(b)は、転舵角θtireに対する転舵側摩擦トルクTfric_rckを示している。
図14では、転舵角θtireに対応した転舵側の摩擦トルクを演算しているため、角度対応未実施の場合(左右のみ1点)で演算した摩擦トルクと比較して、実際の転舵側の摩擦トルクとの誤差が小さく、精度よく検出することが可能となる。
以上のように、実施の形態2によれば、転舵角が夫々所定の状態で、転舵側摩擦トルクを精度よく検出することが可能になる。さらに、転舵速度に応じたトルク補正を行なうことによって、転舵側の摩擦トルクを精度よく検出することが可能になる。この結果、左右での転舵応答性を精度よく均等にし、ドライバへ車両挙動に対する違和感を与えることがなくなる転舵制御装置を得ることができる。
1 ハンドル、2 ハンドル角センサ、3 操舵トルクセンサ、4 反力ギアボックス、5 反力モータ、6 転舵ギアボックス、7 転舵モータ、8 車両用操舵制御装置、9 操舵反力制御装置、10 転舵制御装置、11 車速センサ、12 タイヤ、41 車速判定手段、61 転舵角速度検出手段、62 目標転舵角演算手段、63 転舵状態判定手段、64 正転舵摩擦トルク推定手段、65 負転舵摩擦トルク推定手段、66 転舵トルク付与手段、71 転舵角符号判定手段、72 タイヤ回転方向判定手段、73 転舵トルク判定手段、74 切り増し・切り戻し判定手段、81 所定転舵角通過判定手段、82 所定転舵角速度判定手段、83 正切り増し転舵トルク演算手段、84 正切り戻し転舵トルク演算手段、85 正転舵摩擦トルク推定手段、91 負切り増し転舵トルク演算手段、92 負切り戻し転舵トルク演算手段、93 負転舵摩擦トルク推定手段、131 正切り増し転舵トルク補正手段、132 正切り戻し転舵トルク補正手段、133 角度対応型正転舵摩擦トルク推定手段、141 負切り増し転舵トルク補正手段、142 負切り戻し転舵トルク補正手段、143 角度対応型負転舵摩擦トルク推定手段。

Claims (9)

  1. 自動車のハンドルとタイヤが機械的に切離されたステアバイワイヤ式の車両に適用される転舵制御装置であって、
    ハンドル角の正負に関して、前記ハンドルを左右のどちらか一方に回転させたときのハンドル角を正とし、他方に回転させたときのハンドル角を負とし、
    前記タイヤの転舵角の正負に関して、前記ハンドルを前記一方に回転させたことによる前記ハンドル角が正の状態に対応する前記タイヤの転舵角を正とし、前記ハンドルを前記他方に回転させたことによる前記ハンドル角が負の状態に対応する前記タイヤの転舵角を負とし、
    前記タイヤの転舵状態に関して、転舵トルクの大きさがあらかじめ定めた所定値よりも大きいときにおいて、前記タイヤの転舵角が正で転舵角速度が正の場合または前記タイヤの転舵角が負で転舵角速度が負の場合を前記タイヤの転舵状態が切り増し状態であるとし、前記タイヤの転舵角が正で転舵角速度が負の場合または前記タイヤの転舵角が負で転舵角速度が正の場合を前記タイヤの転舵状態が切り戻し状態であるとした際に、
    前記タイヤの前記転舵角正の状態で、前記転舵状態が前記切り増し状態において正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、前記転舵状態が前記切り戻し状態において前記正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を正転舵摩擦トルクとして推定する正転舵摩擦トルク推定手段と、
    前記タイヤの前記転舵角負の状態で、前記転舵状態が前記切り増し状態において負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、前記転舵状態が前記切り戻し状態において前記負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を負転舵摩擦トルクとして推定する負転舵摩擦トルク推定手段と、
    前記正転舵摩擦トルク推定手段で推定演算された前記正転舵摩擦トルクと、前記負転舵摩擦トルク推定手段で推定演算された前記負転舵摩擦トルクとに基づいて、左右転舵での転舵応答性が左右均等となるように転舵トルクを演算する転舵トルク付与手段と
    を備える転舵制御装置。
  2. 自動車のハンドルとタイヤが機械的に切離されたステアバイワイヤ式の車両に適用される転舵制御装置であって
    ハンドル角の正負に関して、前記ハンドルを左右のどちらか一方に回転させたときのハンドル角を正とし、他方に回転させたときのハンドル角を負とし、
    前記タイヤの転舵角の正負に関して、前記ハンドルを前記一方に回転させたことによる前記ハンドル角が正の状態に対応する前記タイヤの転舵角を正とし、前記ハンドルを前記他方に回転させたことによる前記ハンドル角が負の状態に対応する前記タイヤの転舵角を負とし、
    前記タイヤの転舵状態に関して、転舵トルクの大きさがあらかじめ定めた所定値よりも大きいときにおいて、前記タイヤの転舵角が正で転舵角速度が正の場合または前記タイヤの転舵角が負で転舵角速度が負の場合を前記タイヤの転舵状態が切り増し状態であるとし、前記タイヤの転舵角が正で転舵角速度が負の場合または前記タイヤの転舵角が負で転舵角速度が正の場合を前記タイヤの転舵状態が切り戻し状態であるとした際に、
    前記自動車の走行速度である車速を検出する車速検出手段と、
    前記ハンドルの角度を検出するハンドル角検出手段と、
    前記タイヤの転舵角を検出する転舵角検出手段と、
    前記タイヤの転舵角速度を検出する転舵角速度検出手段と、
    前記ハンドル角検出手段で検出された前記ハンドルの角度に基づき、前記タイヤの目標転舵角を演算する目標転舵角演算手段と、
    前記目標転舵角演算手段で演算された前記目標転舵角と、前記転舵角検出手段で検出された前記転舵角との差に基づき、前記タイヤを転舵するための転舵トルクを演算し転舵モータに付与する転舵トルク付与手段と、
    前記転舵角検出手段で検出された前記転舵角、前記転舵角速度検出手段で検出された前記転舵角速度、および前記転舵トルク付与手段により演算された前記転舵トルクに基づいて、前記転舵状態が前記切り増し状態、前記切り戻し状態のいずれであるかを判定する転舵状態判定手段と、
    前記転舵角検出手段で検出された前記転舵角が正の状態であり、前記転舵状態判定手段で判定された前記転舵状態が前記切り増し状態であり、前記転舵角が少なくとも1つ以上の正の所定転舵角を通過したときに、前記転舵トルク付与手段で演算された前記転舵トルクを正切り増し転舵トルクとし、前記転舵角検出手段で検出された前記転舵角が正の状態であり、前記転舵状態判定手段で判定された前記転舵状態が前記切り戻し状態であり、前記転舵角が前記正の所定転舵角を通過したときに、前記転舵トルク付与手段で演算された前記転舵トルクを正切り戻し転舵トルクとし、前記正切り増し転舵トルクと前記正切り戻し転舵トルクとの差の絶対値の半分の値から前記転舵角が正の時に前記転舵トルク付与手段と前記タイヤとの間にかかる正転舵摩擦トルクを推定演算する正転舵摩擦トルク推定手段と、
    前記転舵角検出手段で検出された前記転舵角が負の状態であり、前記転舵状態判定手段で判定された前記転舵状態が前記切り増し状態であり、前記転舵角が少なくとも1つ以上の負の所定転舵角を通過したときに、前記転舵トルク付与手段で演算された前記転舵トルクを負切り増し転舵トルクとし、前記転舵角検出手段で検出された前記転舵角が負の状態であり、前記転舵状態判定手段で判定された前記転舵状態が前記切り戻し状態であり、前記転舵角が前記負の所定転舵角を通過したときに、前記転舵トルク付与手段で演算された前記転舵トルクを負切り戻し転舵トルクとし、前記負切り増し転舵トルクと前記負切り戻し転舵トルクとの差の絶対値の半分の値から前記転舵角が負の時に前記転舵トルク付与手段と前記タイヤとの間にかかる負転舵摩擦トルクを推定演算する負転舵摩擦トルク推定手段と
    を備え、
    前記転舵トルク付与手段は、前記正転舵摩擦トルク推定手段で推定演算された前記正転舵摩擦トルクと、前記負転舵摩擦トルク推定手段で推定演算された前記負転舵摩擦トルクとに基づいて、左右転舵での転舵応答性が左右均等となるように前記転舵トルクを演算する
    転舵制御装置。
  3. 請求項2に記載の転舵制御装置において、
    前記正転舵摩擦トルク推定手段は、前記車速があらかじめ定めた第1範囲内である場合に、前記正転舵摩擦トルクを推定演算し、
    前記負転舵摩擦トルク推定手段は、前記車速が前記第1範囲内である場合に、前記負転舵摩擦トルクを推定演算する
    転舵制御装置。
  4. 請求項2または3に記載の転舵制御装置において、
    前記正転舵摩擦トルク推定手段は、前記車速があらかじめ定めた第2範囲内である場合に、前記正切り増し転舵トルクと前記正切り戻し転舵トルクを更新し、更新後の最新のデータに基づいて前記正転舵摩擦トルクを推定し、
    前記負転舵摩擦トルク推定手段は、前記車速が前記第2範囲内である場合に、前記負切り増し転舵トルクと前記負切り戻し転舵トルクを更新し、更新後の最新のデータに基づいて前記負転舵摩擦トルクを推定する
    転舵制御装置。
  5. 請求項4に記載の転舵制御装置において、
    前記正転舵摩擦トルク推定手段は、
    更新した前記正切り増し転舵トルクを、前記自動車の走行状態に応じた補正定数に基づいて補正し、正切り増し転舵トルク補正値を出力する正切り増し転舵トルク補正手段と、
    更新した前記正切り戻し転舵トルクを、前記補正定数に基づいて補正し、正切り戻し転舵トルク補正値を出力する正切り戻し転舵トルク補正手段と
    を有し、前記正切り増し転舵トルク補正値と前記正切り戻し転舵トルク補正値との差の絶対値の半分の値から前記正転舵摩擦トルクを推定演算し、
    前記負転舵摩擦トルク推定手段は、
    更新した前記負切り増し転舵トルクを、前記補正定数に基づいて補正し、負切り増し転舵トルク補正値を出力する負切り増し転舵トルク補正手段と、
    更新した前記負切り戻し転舵トルクを、前記補正定数に基づいて補正し、負切り戻し転舵トルク補正値を出力する負切り戻し転舵トルク補正手段と
    を有し、前記負切り増し転舵トルク補正値と前記負切り戻し転舵トルク補正値との差の絶対値の半分の値から前記負転舵摩擦トルクを推定演算する
    転舵制御装置。
  6. 請求項5に記載の転舵制御装置において、
    前記正転舵摩擦トルク推定手段および前記負転舵摩擦トルク推定手段は、前記補正定数として、前記転舵角速度検出手段により検出された前記転舵角速度に応じた値を採用して補正演算を行う
    転舵制御装置。
  7. 請求項6に記載の転舵制御装置において、
    前記正転舵摩擦トルク推定手段は、推定演算した前記正転舵摩擦トルクを前記正の所定転舵角に対応付け、
    前記負転舵摩擦トルク推定手段は、推定演算した前記負転舵摩擦トルクを前記負の所定転舵角に対応付ける
    転舵制御装置。
  8. 請求項7に記載の転舵制御装置において、
    前記転舵状態判定手段は、前記転舵トルク付与手段により演算された前記転舵トルクがあらかじめ定めた値以上の場合に、前記転舵状態が前記タイヤの切り増し状態、切り戻し状態のいずれであるかを判定する
    転舵制御装置。
  9. 自動車のハンドルとタイヤが機械的に切離されたステアバイワイヤ式の車両に適用される転舵制御方法であって、
    ハンドル角の正負に関して、前記ハンドルを左右のどちらか一方に回転させたときのハンドル角を正とし、他方に回転させたときのハンドル角を負とし、
    前記タイヤの転舵角の正負に関して、前記ハンドルを前記一方に回転させたことによる前記ハンドル角が正の状態に対応する前記タイヤの転舵角を正とし、前記ハンドルを前記他方に回転させたことによる前記ハンドル角が負の状態に対応する前記タイヤの転舵角を負とし、
    前記タイヤの転舵状態に関して、転舵トルクの大きさがあらかじめ定めた所定値よりも大きいときにおいて、前記タイヤの転舵角が正で転舵角速度が正の場合または前記タイヤの転舵角が負で転舵角速度が負の場合を前記タイヤの転舵状態が切り増し状態であるとし、前記タイヤの転舵角が正で転舵角速度が負の場合または前記タイヤの転舵角が負で転舵角速度が正の場合を前記タイヤの転舵状態が切り戻し状態であるとした際に、
    前記タイヤの前記転舵角正の状態で、前記転舵状態が前記切り増し状態において正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、前記転舵状態が前記切り戻し状態において前記正の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を正転舵摩擦トルクとして推定する正転舵摩擦トルク推定ステップと、
    前記タイヤの前記転舵角負の状態で、前記転舵状態が前記切り増し状態において負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクと、前記転舵状態が前記切り戻し状態において前記負の所定転舵角を通過した際の転舵トルクとの差分の半分の値を負転舵摩擦トルクとして推定する負転舵摩擦トルク推定ステップと、
    前記正転舵摩擦トルク推定ステップで推定演算された前記正転舵摩擦トルクと、前記負転舵摩擦トルク推定ステップで推定演算された前記負転舵摩擦トルクとに基づいて、左右転舵での転舵応答性が左右均等となるように転舵トルクを演算する転舵トルク付与ステップと
    を備えた転舵制御方法。
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