JP5617186B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のポリカーボネート樹脂を含有するポリカーボネート樹脂組成物に関する。さらに詳細には、レンズ、プリズム、シート、フィルムなどの透明性及び色相安定性を要求される用途に好適な、成形時の色相安定性及び精密成形品製造時等に要求される離型性が良好であり、連続成形の際の金型汚れの軽減にも寄与する、ポリカーボネート樹脂組成物及び該組成物を用いた成形品に関する。
ポリカーボネート樹脂は、その透明性の高さや優れた耐熱性および力学特性から様々な光学材料に利用されている。その中でも、光学フィルム、光学ディスク、光学プリズム、ピックアップレンズといった光学材料は、複屈折が大きいと、材料内部を透過した光線の結像点がぼやけ、情報の読み取りエラー等の様々な問題を生じることが知られている。そのため、複屈折の小さい樹脂の開発が行なわれてきた。
ここで、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンから誘導される構成単位とビスフェノールA〔2,2−ビス(4−ヒドキシフェニル)プロパン〕から誘導される構成単位からなる共重合ポリカーボネート樹脂は、通常の射出成形で複屈折がほとんど発生せず、各種レンズ、プリズム、光ディスク基板など広く光学材料として用いることが可能である(特許文献1)。しかしながら、紫外線照射により劣化しやすく、黄変しやすいため外装部品などに使用するために制限があった。
溶融法による重合終了時のポリカーボネートには、一般的に熱安定性、および加水分解安定性を保持するために、触媒を除去もしくは失活させることが好ましいとされている。具体的には公知の酸性物質の添加によるアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属等のエステル交換触媒の失活を行う方法が一般的に用いられる(特許文献2)。
一方、特定の組成のポリカーボネート樹脂組成物の耐光性を添加剤により改良を行っているものもある(特許文献3)。しかし、一般的なベンゾトリアゾール系または、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤では、少量の添加ではでこのような特定組成のポリカーボネート樹脂の耐光性を改善することはきわめて困難であり、また不足した耐光性を補うために更に大量にこれら紫外線吸収剤を加えた場合、成形品に成形不良や着色が発生したり、連続成形において金型汚れが多量に発生する欠点があった。
国際公開第2007/142149号パンフレット 特開平7−165905号公報 特開平11−35815号公報
本発明の目的は、通常のビスフェノールAからなる芳香族ポリカーボネートよりも良好な複屈折を有し、且つ高温滞留安定性が高く、連続成形性に優れ、色相及び耐光性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、一般的に、溶融法で製造されるポリカーボネートには必須と考えられていた触媒失活剤が、金型汚れの一因であることを見出した。さらにこの知見に基づいて鋭意検討を重ねた結果、溶融法で製造され、且つ触媒失活剤を添加されていない、所定の脂肪族基を有するポリカーボネート樹脂とともに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、炭素原子数が10〜20の一価脂肪酸とグリセロールとの部分エステルである離型剤、及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有する組成物によれば、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
A)溶融法で製造され且つ触媒失活剤が添加されていない、式(1)で表される9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンから誘導される構成単位99〜51モル%、及び式(2)で表されるビスフェノールAから誘導される構成単位1〜49モル%からなるポリカーボネート共重合体100重量部、
B)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.01〜1.0重量部、
C)炭素原子数10〜20の一価脂肪酸とグリセロールとの部分エステルである少なくとも一種の離型剤0.005〜1重量部、並びに
D)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.005〜0.20重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物に関するものである。
(1)
(2)
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、透明性、耐熱性、低複屈折性に優れるとともに耐紫外線性に優れ、色調および高温滞留安定性に優れ、成形時金型付着物生成の十分に低減されている。したがって車載レンズやカバー、窓ガラス、照灯用レンズ、メガネレンズ、太陽電池カバー、タッチパネルなど幅広く光学材料として好適に用いることが出来る。
以下、本発明について詳細に説明する。
1.ポリカーボネート樹脂組成物
A)ポリカーボネート樹脂
本発明のポリカーボネート樹脂は、溶融法で製造され且つ触媒失活剤が添加されていない、前記式(1)で表される9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンから誘導される構成単位99〜51モル%、及び前記式(2)で表されるビスフェノールAから誘導される構成単位1〜49モル%からなるポリカーボネート樹脂である。
全ジオール成分中に占める9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンとビスフェノールAの割合は95〜51モル%であることが好ましく、更に好ましくは95〜65モル%であり、最も好ましくは95〜80モル%である。ジヒドロキシ化合物の含有量が51モル%より小さくなると、ポリカーボネート樹脂から得られる光学レンズの正の複屈折が大きくなるため好ましくない。99モル%より多いと、負の複屈折が大きくなるため好ましくない。
炭酸ジエステルとしては、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート等が挙げられる。これらの中でも特にジフェニルカーボネートが好ましい。炭酸ジエステルは、ジオール成分1モルに対して0.97〜1.20モルの比率で用いられることが好ましく、更に好ましくは0.98〜1.10モルの比率である。
また、本発明のポリカーボネート樹脂の好ましいポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)は、15,000〜300,000であり、より好ましくは25,000〜120,000である。Mwが15,000より小さいと、成形体が脆くなるため好ましくない。Mwが300,000より大きいと、溶融粘度が高くなるため製造後の樹脂の抜き取りが困難になり、更には流動性が悪くなり溶融状態で射出成形しにくくなるため好ましくない。
本発明に使用されるポリカーボネート樹脂はランダム、ブロックおよび交互共重合構造を含むものである。
また、本発明のポリカーボネート樹脂の好ましいガラス転移温度(Tg)は95〜180℃であり、より好ましくは120〜160℃である。Tgが95℃より低いと、使用温度範囲が狭くなるため好ましくない。また、180℃を越えると成形を行う際の成形条件が厳しくなるため好ましくない。
本発明のポリカーボネート樹脂は、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンとビスフェノールAの2種のジオール成分を、炭酸ジエステルと、塩基性化合物触媒、エステル交換触媒もしくはその双方からなる混合触媒の存在下、反応させる公知の溶融重縮合法により製造することができる。
塩基性化合物触媒としては、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、および含窒素化合物等があげられる。このような化合物としては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属化合物等の有機酸塩、無機塩、酸化物、水酸化物、水素化物あるいはアルコキシド、または4級アンモニウムヒドロキシドおよびそれらの塩、アミン類等が好ましく用いられ、これらの化合物は単独もしくは組み合わせて用いることができる。
アルカリ金属化合物としては、例えばアルカリ金属の有機酸塩、無機塩、酸化物、水酸化物、水素化物又はアルコキシド等が挙げられる。
具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウム、酢酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸セシウム、ステアリン酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、フェニル化ホウ素ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸セシウム、安息香酸リチウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2リチウム、フェニルリン酸2ナトリウム、ビスフェノールAの2ナトリウム塩、2カリウム塩、2セシウム塩、2リチウム塩、フェノールのナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、リチウム塩等が用いられる。
アルカリ土類金属化合物としては、例えばアルカリ土類金属化合物の有機酸塩、無機塩、酸化物、水酸化物、水素化物又はアルコキシド等が挙げられる。
具体的には、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸水素バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ストロンチウム、酢酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、フェニルリン酸マグネシウム等が用いられる。
含窒素化合物としては、例えば4級アンモニウムヒドロキシドおよびそれらの塩、アミン類等が挙げられる。
具体的には、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド等のアルキル、アリール、基等を有する4級アンモニウムヒドロキシド類、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリフェニルアミン等の3級アミン類、ジエチルアミン、ジブチルアミン等の2級アミン類、プロピルアミン、ブチルアミン等の1級アミン類、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、ベンゾイミダゾール等のイミダゾール類、あるいは、アンモニア、テトラメチルアンモニウムボロハイドライド、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルアンモニウムテトラフェニルボレート等の塩基あるいは塩基性塩等が用いられる。
エステル交換触媒としては、亜鉛、スズ、ジルコニウム、鉛の塩が好ましく用いられ、これらは単独もしくは組み合わせて用いることができる。
エステル交換触媒としては、具体的には、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛、塩化スズ(II)、塩化スズ(IV)、酢酸スズ(II)、酢酸スズ(IV)、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズオキサイド、ジブチルスズジメトキシド、ジルコニウムアセチルアセトナート、オキシ酢酸ジルコニウム、ジルコニウムテトラブトキシド、酢酸鉛(II)、酢酸鉛(IV)等が用いられる。
これらの触媒は、ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して、10-9〜10-3モルの比率で、好ましくは10-7〜10-4モルの比率で用いられる。
本発明に係る溶融重縮合法は、前記の原料、および触媒を用いて、加熱下に常圧または減圧下にエステル交換反応により副生成物を除去しながら溶融重縮合を行うものである。反応は、一般には二段以上の多段行程で実施される。
具体的には、第一段目の反応を120〜260℃、好ましくは180〜240℃の温度で0.1〜5時間、好ましくは0.5〜3時間反応させる。次いで反応系の減圧度を上げながら反応温度を高めてジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの反応を行い、最終的には133.32Pa以下の減圧下、200〜350℃の温度で0.05〜2時間重縮合反応を行う。
このような反応は、連続式で行っても良くまたバッチ式で行ってもよい。上記の反応を行うに際して用いられる反応装置は、錨型攪拌翼、マックスブレンド攪拌翼、ヘリカルリボン型攪拌翼等を装備した縦型であっても、パドル翼、格子翼、メガネ翼等を装備した横型であってもスクリューを装備した押出機型であってもよく、また、これらを重合物の粘度を勘案して適宜組み合わせた反応装置を使用することが好適に実施される。
ポリマー中の低沸点化合物を13.33〜133.32Paの圧力、200〜350℃の温度で脱揮除去する工程を設けても良く、このためには、パドル翼、格子翼、メガネ翼等、表面更新能の優れた攪拌翼を備えた横型装置、あるいは薄膜蒸発器が好適に用いられる。
通常、溶融法では、反応終了時に、触媒を失活させることを目的として、触媒失活剤が反応系中に添加される。触媒失活剤の例としては、スルホン酸のアンモニウム塩、スルホン酸のホスホニウム塩、及びスルホン酸のエステルが挙げられる。通常、この目的では、生成するポリカーボネート共重合体100重量部に対して、触媒失活剤は、0.0001〜0.5質量部程度添加される。本明細書において、「触媒失活剤が添加されていない」とは、「触媒を失活させるのに充分な量添加されていない」ことを意味するものとする。よって、上記範囲より極端に少なく、触媒の失活には不十分な程度の量が添加されている態様は、本発明の範囲に含まれるものとする。勿論、触媒失活剤の添加量は少ないほど好ましく、全く添加されていないのが最も好ましい。
本発明に使用するポリカーボネート樹脂は、異物含有量が極力少ないことが望まれ、溶融原料の濾過、触媒液の濾過が好適に実施される。フィルターのメッシュは5μm以下であることが好ましく、より好ましくは1μm以下である。さらに、生成する樹脂のポリマーフィルターによる濾過が好適に実施される。ポリマーフィルターのメッシュは100μm以下であることが好ましく、より好ましくは30μm以下である。また、樹脂ペレットを採取する工程は当然低ダスト環境でなければならず、クラス1000以下であることが好ましく、より好ましくはクラス100以下である。
B)紫外線吸収剤
本発明において、添加される紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好適に用いられる。
好適に用いられるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の例として、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α’ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル―2―ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3−(’3,4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベンズトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物等が上げられる。
特に、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、αジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2‘−ヒドロキシ−5‘−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールあるいは2,2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]が好適に用いられる。これらの紫外線吸収剤は単独でも2種もしくはそれ以上の混合物として用いることが出来る。用いられる紫外線吸収剤の添加量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、0.001〜2.0重量部が好ましい。より好ましくは、0.01〜1.0重量部である。
C)離型剤
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、B)少なくとも一種の、炭素原子数10〜20の一価脂肪酸とグリセロールとの部分エステルである離型剤(以下、「脂肪酸エステル系離型剤」という場合がある)を含有する。炭素原子数が20を超える一価脂肪酸のグリセロールとの部分エステルを離型剤として用いると、成形時に金型汚れが生じる場合がある。一方、炭素原子数が10未満の一価脂肪酸のグリセロールとの部分エステルは、離型剤としては機能しない。炭素原子数が10〜20の一価脂肪酸の例には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等が含まれる。また、前記一価脂肪酸は、カルボキシル基以外の置換基を有していてもよく、例えば、ヒドロキシ基を有していてもよい。前記脂肪酸エステル系離型剤の好ましい例は、グリセロールと、ラウリン酸、パルミチン酸、もしくはステアリン酸、又はそれらのヒドロキシ脂肪酸とのエステルである。さらに好ましくはグリセロールとラウリン酸とのエステルである。これらのエステルは、グリセロールの3つのヒドロキシ基のうち1つ又は2つのヒドロキシ基がエステル化した部分エステルである。モノエステルが好ましい。
なお、脂肪酸エステル系離型剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
C)脂肪酸エステル系離型剤は、A)ポリカーボネート共重合体100重量部あたり、0.001重量部〜0.5重量部添加されるのが好ましい。0.001重量部未満では十分な離型効果が得られない場合があり、0.5重量部より多い場合には、組成物の着色や分子量低下などの問題を引き起こす場合がある。
D)酸化防止剤
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、D)ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有する。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤の例として、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ−1,3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−Z(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ-ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等が上げられる。特に、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]や2,2−チオ−ジエチレンビス[3−Z(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好適に用いられる。
なお、ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
D)ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、A)ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001〜0.5重量部添加、好ましくは0.005〜0.20重量部添加されるのが好ましい。0.001重量部未満では、成形時の滞留中の着色を抑制する効果が十分に得られない場合があり、0.5重量部より多い場合には組成物の着色や分子量低下などの問題を引き起こす場合がある。
これらの紫外線吸収剤、離型剤及び酸化防止剤の添加は、公知の方法で各成分をポリカーボネート樹脂に混合することができる。重合終了後の溶融樹脂に縦型もしくは横型の槽型反応器、押出機中において直接これらの添加剤を混合し、冷却後ペレット化する方法が好適に用いられる。また、重合終了後の溶融樹脂を一度冷却ペレット化した後に各成分をターンブルミキサーやヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、スーパーミキサーで代表される高速ミキサーで分散混合後、押し出し機、バンバリーミキサー、ロールなどで溶融混練する方法が適宜選択される。
2.成形品及びその製造方法
本発明は、本発明の熱可塑性ポリマー組成物を利用した製造される成形品、及びその製造方法にも関する。本発明のポリカーボネート樹脂組成物が含有するA)ポリカーボネート樹脂は、低複屈折性である。よって、ピックアップレンズ、光学レンズ、光学プリズム、光学シート、光学フィルム、導光板、光学ディスク等の光学用途に用いられる成形品の製造に有用である。また、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、成形性に優れ、具体的には、成形耐熱性が高く(熱による変色が少なく)、離型性にも優れ、さらに金型への付着なども生じ難い。よって、複雑で緻密な形状の精密成形品の製造にも有用であり、中でもマイクロレンズの製造に有用である。
本発明の成形品は、種々の成形方法により製造することができる。具体的には、射出成形、射出圧縮成形、押出成形、中空成形、回転成形、圧縮成形などの成形方法を利用することができる。生産性の観点では、前記ポリカーボネート樹脂組成物からなるペレットを一旦作製し、該ペレットから上記成形方法を利用して、成形品を製造するのが好ましい。さらに、押出成形によって一旦シート状の成形体を得た後、真空成形、圧空成形等により目的の成形品を製造することもできる。
本発明の成形品は、光学用途部品の他、電気・電子・OA機器部品、精密機械部品、医療部品、建築・建材用品、家庭用品等として、幅広い用途への利用が期待できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に何らの制限を受けるものではない。なお、得られたポリカーボネート樹脂組成物の評価は、以下の方法で行った。
(1)分子量:GPC(Shodex GPC system 11)を用い、ポリスチレン換算分子量(重量平均分子量:Mw)として測定した。展開溶媒にはTHFを用いた。
(2)色相:得られたペレットを射出成形して50mmφ、3mm厚のディスク試験片を作成し、色差計(東京電色 TC−1800MK2)によりYI(黄色度)値を測定した。(3)成形耐熱性試験:樹脂組成物ペレットを射出成形機シリンダー内(260℃)に30分間滞留させ、射出成形試験片(50mmφ、3mm厚)のYI値を測定した。
(4)耐光性試験:3mmの成形円板を日本精機製SUNTESTXLS+をもちいて、照射エネルギー250W/m2、総照射エネルギー3600kJ/m2、屋外太陽光放射シミュレーション用フィルターを用いて照射を行い、照射前と照射後のYIの変化をdYIとして示した。
(5)離型性評価:離型性:住友重機製射出成形機SG75を用いてコップ型の離型抵抗金型を用いて成形を行い、シリンダー温度250℃、金型温度70℃、内圧400kgf/cmの条件で直径70mm、高さ20mm、厚み4mmのカップ型成形品を成形する際の突き出しピンにかかる突き出し荷重(kgf/cm)を測定し、離型抵抗値を求めた。
(6)金型付着物の評価:新潟鉄工所製ミニ7成形機としずく型の金型を用いてシリンダー温度250℃、成形サイクル11秒、金型温度8℃、型締め力7トンで2000ショット成形した。成形終了後金型可動側に設置された成形品本体部分に対応する入れ子(成形品の凸側表面に対応する)を連続成形後に金型より取り外し、その表面部を塩化メチレンで洗浄して付着物を金型から除去し、かかる塩化メチレン溶液から塩化メチレンを揮発させる方法で行った。
合成例1
9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン 15.46kg(35.26モル)、ビスフェノールA1.203kg(5.269モル)、ジフェニルカーボネート8.900kg(41.55モル)、及び炭酸水素ナトリウム0.02043g(2.432×10−4モル)を攪拌機及び留出装置付の50リットル反応器にいれ、窒素雰囲気101325Paの下、1時間かけて215℃に加熱して攪拌した。その後、15分かけて減圧度を1998Paに調整し、215℃、1998Paの条件下で20分間保持しエステル交換反応をおこなった。さらに37.5℃/hrの速度で240℃まで昇温し、240℃15999Paで10分間保持した。更に40分かけて133.32Pa以下とし、240℃、133.32Pa以下の条件下で10分間攪拌し重合反応をおこなった。反応終了後、反応器内に窒素を吹き込み加圧にし、生成したポリカーボネート樹脂を抜き出しペレタイズした。得られたポリカーボネート樹脂のMw=48900であった。
実施例1
上記で合成したポリカーボネート樹脂100重量部に対して、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、αジメチルベンジル)フィニル−2H−ベンゾトリアゾール]Ciba社製:Tinuvin234)を0.03重量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤として、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシフェニル)プロピオネート](CIBA社商品名IRGANOX1010)を0.05重量部、離型剤として、グリセリンステアレート(理研ビタミン社商品名リケマールS100A)0.075重量部をベント式二軸押出機により(新潟鐵工所株製IPEC:(完全かみ合い、同方向回転)コンパウンドしポリカーボネート樹脂組成物を得た。押出条件は吐出量10kg/h、スクリュー回転数150rpm、ベントの真空度3kPaであり、また押出温度は第1供給口からダイス部分まで260℃とした。
この樹脂組成物の3mm厚射出成形試験片のYI値2.6であった。耐光性もUV照射試験後のYI増加が0.2と小さかった。射出成形機バレル中に30分間滞留させた後のYI値の増加は+0.2と非常に良好な熱安定性を示した。 離型抵抗も440kgf/cmと小さく、金型汚れも1.3mgと非常に少なかった。
実施例2〜3
添加剤として表1に示したものを使用する以外は、実施例1と全く同様の操作で樹脂組成物を得た。得られた樹脂の評価結果を表1にまとめた。
比較例1
触媒失活剤としてドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩0.005重量部、UV吸収剤として2,2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール](旭電化製:アデカスタブLA31)を0.03重量部、酸化防止剤として、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシフェニル)プロピオネート](CIBA社商品名IRGANOX1010)を0.05重量部、グリセリンモノラウレート(理研ビタミン社商品名ポエムM300)0.075重量部を添加した以外は、実施例1と全く同様の操作で樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の3mm厚射出成形試験片のYI値2.7であった。耐光性もUV照射試験後のYI増加が1.5とやや大きかった。射出成形機バレル中に30分間滞留させた後のYI値の増加は+2.5とやや大きかった。離型抵抗もと460kgf/cmと小さかったが、金型汚れが5.5mgと非常に多かった。
比較例2〜5
添加剤として表2に示したものを添加した以外は、実施例1と全く同様の操作で樹脂組成物を得た。評価結果を表2にまとめた。UV吸収剤を添加しないと耐光性が大きく低下した。酸化防止剤を添加しないとYIが大きく悪化した。また、グリセロールモノベヘネートを用いると0.1重量部では離型性が不足するため離型剤量を0.2重量部まで増量すると金型汚れが増加した。グリセロールモノカプレートでは0.2重量部添加しても離型性が不足であった。
なお、表1〜表2中記号表記の各成分の内容は下記の通りである。
(A成分)
PC:合成例1で製造された脂肪族/芳香族共重合PC
(B成分)UV吸収剤
B−1:2−(2‘−ヒドロキシ−5‘−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール(Ciba社製:Tinuvin329)
B−2:2,2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール](旭電化製:アデカスタブLA31)
B−3:2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、αジメチルベンジル)フィニル−2H−ベンゾトリアゾール] Ciba社製:Tinuvin234)
(C成分)離型剤
C−1:グリセロールモノステアレート(理研ビタミン(株)製:リケマールS100A)
C−2:グリセロールモノラウレート(理研ビタミン(株)製:ポエムM300)
C−3:グリセロールモノパルミテート(理研ビタミン(株)製:リケマールPV100)
C−4:グリセロールモノベヘネート(理研ビタミン(株)製:リケマールB100)
C−5:グリセロールモノカプレート(理研ビタミン(株)製:ポエムM200)
(D成分)ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(D−1)ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]:ヒンダードフェノール系酸化防止剤(Ciba Specialty Chemicals K.K.製:Irganox1010)
(触媒失活剤)DBSP:ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩
表1〜表2から明らかなように、本発明の樹脂組成物は透明性、色相、離型性、および耐侯性が適度にバランスされた成形品が得られることが分かる。殊に光学用途で要求される良好な色相を備えた上で金型汚れが少なくかつ滞留安定性及び耐光性においても良好な樹脂組成物は比較例で示された樹脂組成物では得られていない。

Claims (5)

  1. A)溶融法で製造され且つ触媒失活剤が添加されていない、式(1)で表される9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンから誘導される構成単位99〜51モル%、及び式(2)で表されるビスフェノールAから誘導される構成単位1〜49モル%からなるポリカーボネート樹脂100重量部、
    B)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.01〜1.0重量部、
    C)少なくとも一種の離型剤としてグリセロールモノステアレートまたはグリセロールモノラウレート0.005〜1重量部、並びに
    D)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.005〜0.20重量部
    を含有するポリカーボネート樹脂組成物。

    (1)

    (2)
  2. B)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール又は2,2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. D)ヒンダードフェノール系酸化防止剤が、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 請求項1〜のいずれかに1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を使用する成形品の製造方法。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる光学レンズ。
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