JP5617038B2 - 減衰力可変ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、車両の懸架装置に用いられてシリンダ内のピストンを摺動させることで減衰力を変えることができる減衰力可変ダンパに関する。
この種の減衰力可変ダンパには、シリンダ内に摺動自在に収納されたピストンでもってシリンダを第1、第2の流体室に区画し、第1、第2の流体室を連通する流体通路の開口を圧電体で調整可能したものが、例えば、特許文献1に開示されているように知られている。圧電体で流体通路の開口を調整することで減衰力を変えることができる。
特許文献1による減衰力可変ダンパは、圧電体の変位量を増幅させるために、ピストン内に液密部が設けられている。さらに、液密部の大径部に第1ピストンが摺動自在に設けられ、液密部の小径部に第2ピストンが摺動自在に設けられている。
第1ピストンを圧電体で押圧することで、液密部の粘性流体(以下、「作動油」という。)を介して第2ピストンが押圧される。よって、第1ピストンの変位量(すなわち、圧電体の変位量)を液密部で増幅させて第2ピストンに伝えることができる。第2ピストンが移動することで第2ピストンとともに弁部材が移動し、弁部材で流体通路の開口を調整する。弁部材で流体通路の開口を調整することで減衰力を変えることができる。
この減衰力可変ダンパは、液密部を密閉するOリングが第1ピストンに設けられ、第1ピストンを復帰させる復帰スプリングが設けられている。第1ピストンにOリングを設けることで、液密部の作動油が圧電体側に漏出することを防止できる。復帰スプリングを設けることで、圧電体への電圧の印加が解除された際に、第1ピストン(すなわち、圧電体)を変位前の位置に戻すことができる。
特開平4−175533号公報
特許文献1による減衰力可変ダンパは、圧電体側への作動油の漏出を防止するOリングが設けられ、圧電体を変位前の位置に戻す復帰スプリングが設けられている。このように、圧電体側への漏出を防止するOリングと、圧電体を変位前の位置に戻す復帰スプリングとをそれぞれ個別に設けるために部品点数が多くなってしまう。
本発明の課題は、圧電体側に作動油が漏出することを防止し、さらに、圧電体を変位前の位置に戻すことができ、部品点数を減らすことができる減衰力可変ダンパを提供することにある。
請求項1に係る発明によれば、車両の懸架装置に用いられて減衰力を変える減衰力可変ダンパであって、流体が充填されたシリンダと、前記シリンダに摺動自在に収納されて前記シリンダを第1の流体室と第2の流体室とに区画し、前記第1及び第2の流体室を連通する流体通路を有するピストンと、前記ピストンに設けられ、前記流体通路を閉塞可能で、かつ、前記ピストンの摺動時に前記流体通路を開放するバルブ手段と、前記バルブ手段に連結され、電圧が印加されることで、前記バルブ手段を前記流体通路に向けて押圧可能な圧電体と、前記圧電体を前記流体から密封するように前記バルブ手段に配設され、前記圧電体を収縮する方向に前記ピストンを付勢するベローズと、を備えている減衰力可変ダンパが提供される。
請求項2に係る発明では、好ましくは、前記流体通路は、前記シリンダの軸線方向に直交する断面形状を前記ピストンの外周に沿って湾曲状の長孔形状に形成され、前記圧電体に印加する電圧を変化させて前記バルブ手段を押圧する力を変えることにより前記減衰力を変えるようにした。
請求項3に係る発明では、好ましくは、前記ピストンは筒状に形成されており、前記ベローズは、前記ピストンから径方向内側に離間して配設され、端部が前記ピストンより径方向内側で前記ピストンに設けられている。
請求項4に係る発明では、好ましくは、前記流体通路は、前記バルブ手段が押圧する側の押圧部位である上流体通路部の断面積よりも他の部位である下流体通路部の断面積が大きく形成されている。
請求項5に係る発明では、好ましくは、前記バルブ手段は、中空状の略円錐台状に形成され、前記流体通路の押圧時に前記流体通路を閉塞可能な閉塞端部を有するスカート部を備え、前記スカート部は、前記スカート部の周壁に設けられ、前記流体通路を経て前記スカート部内方に導かれた前記流体を前記スカート部の外方に案内可能なバルブ開口部を有している。
請求項6に係る発明では、好ましくは、前記ピストンは、前記スカート部の外側に円筒状の下壁部を備え、前記下壁部の周壁に設けられて前記下壁部の内外を連通するピストン開口部を有しており、前記ピストン開口部に前記スカート部の前記バルブ開口部が周方向で重なり合うように配設されている。
請求項7に係る発明では、好ましくは、前記スカート部は、前記下壁部に対して離間して配置されている。
請求項8に係る発明では、好ましくは、前記スカート部は、前記下壁部に一部摺接するよう配置されている。
請求項1に係る発明では、ベローズは圧電体を密封するようにピストンシリンダに取付けられている。従って、流体が圧電体に導かれることをベローズで阻止することができるので、圧電体を流体から保護することができる。
従って、従来の技術では、作動流体が圧電体とバルブ間に残留したり、不正に移動(リーク)することでバルブの作動不良が発生しうる。しかし、本発明では、ピストンにベローズを設けることで圧電体を収縮する方向にピストンを付勢可能とした。従って、圧電体に対向してバルブ手段を流体通路の開放方向へ付勢することで、確実にバルブ手段を開放させることができる。圧電体の発生力はベローズの付勢力と比較して十分に大きいため、制御性に生じる影響は小さい。また、圧電体への電圧の印加が解除された際に、ピストン(すなわち、圧電体)をベローズの付勢力でもって変位前の位置に戻すことができる。これにより、従来技術で必要としたOリングおよび復帰スプリングの2つの部材を1つの部材にまとめることができ、部品点数を減らすことができる。
請求項2に係る発明では、前記流体通路は、前記シリンダの軸線方向に直交する断面形状を前記ピストンの外周に沿って湾曲状の長孔形状に形成されている。従って、圧電体に印加する電圧を変化させてバルブ手段を押圧する力を変えることにより減衰力を簡単に変えることができる。
請求項3に係る発明では、ピストンがシリンダ内で摺動する際に、ベローズがシリンダに接触することを防止できる。これにより、ベローズの漏出防止機能や復帰機能を損なうことなく、ピストンを円滑に摺動させることが可能になり減衰力ダンパの品質を良好に確保することができる。
請求項4に係る発明では、流体通路の断面積を押圧部位に比べて他の部位を大きくした。このように、流体通路の流路抵抗を小さく抑えるためには、流体通路の開口面積を大きくすることが好ましい。しかし、流体通路の断面積を大きくすると、流体通路を閉塞するバルブ手段を大きく確保する必要があり、圧電体自体も大きくなる。そこで、押圧部位を除いた他の部位で流体通路の断面積を大きくすることで、流体通路の抵抗が大きくなり過ぎることを抑えることができる。これにより、流体通路に流体を円滑に流すことができるので、減衰力可変ダンパの減衰力を好適に確保することができる。
さらに、押圧部位の断面積を小さく抑えることで、バルブ手段、圧電体の格納空間を小さく抑えることができる。これにより、減衰力可変ダンパの小型化を図り、減衰力可変ダンパの配置(レイアウト)を決める際の自由度を高めることができる。
請求項5に係る発明では、流体通路の周縁の全長(すなわち、周長)を大きく確保する。これにより、流体通路の流路断面積を可変させる範囲(すなわち、流路断面積の可変範囲)を大きくすることができる。
加えて、バルブ手段のスカート部をピストンの摺動中に流体通路から離間させて流体通路を開放するようにした。従って、流体通路を経た流体がスカート部の内部および外部に導かれる。
バルブ開口部は、スカート部の周壁に設けられている。よって、スカート部の内部に導かれた流体をバルブ開口部を経てスカート部に外部に導くことができる。これにより、ピストンの摺動中に流体通路が開放した際に、開放した流体通路を経て流体をスカート部側に円滑に導くことができる。
このように、流体通路をピストンの外周に沿わせて形成して流路断面積の可変範囲を大きくし、かつ、スカート部の周壁にバルブ開口部を設けて流体通路の流体の流れを円滑にした。これにより、流路断面積の可変範囲に応じて流体を円滑に流すことができるので、減衰力可変ダンパによる減衰力の可変範囲を大きく確保することができる。加えて、減衰力を簡単な制御で変えることができるので、減衰力可変ダンパによる減衰力の可変範囲を簡単な制御で大きく確保できる。
請求項6に係る発明では、ピストンの円筒状の下壁部にピストン開口部を設け、ピストン開口部でピストンの内外を連通するようにした。さらに、ピストン開口部は、スカート部のバルブ開口部に周方向で重なるように配設されている。よって、スカート部の内部に導かれた流体をバルブ開口部およびピストン開口部を経て下壁部の外部に導くことができる。これにより、ピストンの摺動中に流体通路が開放した際に、開放した流体通路経て流体をスカート部側に円滑に導くことができる。従って、流路断面積の可変範囲に応じて流体を円滑に流すことができるので、減衰力可変ダンパによる減衰力の可変範囲を大きく確保することができる。
請求項7に係る発明によれば、スカート部はピストンの下壁部に対して離間しているので、バルブ手段の開放時にスカート部の外側下方の流路を有効に活用することができる。
請求項8に係る発明によれば、スカート部をピストンの下壁部に一部摺接するように構成したので、バルブ手段の倒れ変形を抑制でき、偏摩耗等を抑制することができる。
本発明の実施例による減衰力可変ダンパを示した断面図である。 図1に示された減衰力可変ダンパのピストン組立体を示した断面図である。 図2の領域3を拡大した断面図である。 図2の領域4を拡大した断面図である。 図2に示したシリンダ部、ピストンおよびベローズの関係を示した断面図である。 図3に示したピストン組立体を分解した断面図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 バルブ手段と流体通路との関係を示した断面図である。 ピストン組立体を下向きに摺動させて減衰力を得る例を示した図である。 本発明に係るピストン組立体を上向きに摺動させて減衰力を得る例を示した図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、減衰力可変ダンパ10は、車両11の懸架装置に用いられて減衰力を変えることが可能な緩衝装置である。この減衰力可変ダンパ10は、円筒状のシリンダ(シリンダチューブ)12と、シリンダ12内に摺動自在に収納されたピストン組立体14と、ピストン組立体14に連結されてシリンダ12の上端部12aから突出されたピストンロッド16とを備えている。
さらに、可変ダンパ10は、ピストン組立体14の圧電体51がワイヤハーネス21を経て制御部22に接続され、圧電体51が電源(バッテリ)24に接続され、電源24が電装部品25などに接続されている。
シリンダ12には、内部に作動油(流体)13が充填されている。ピストン組立体14は矢印で示したようにシリンダ12の長手方向に摺動自在に収納されている。シリンダ12内にピストン組立体14が収納されることで、シリンダ12内がピストン組立体14で上流体室(第1の流体室)31および下流体室(第2の流体室)32に区画されている。
減衰力可変ダンパ10に圧力がかかった際にシリンダ12内でピストン組立体14を矢印方向に摺動させて作動油13を上流体室31および下流体室32間で移動させることができる。上流体室31および下流体室32間で作動油13を移動させることにより、減衰力可変ダンパ10で減衰力を得ることができる。
図2、図3に示すように、ピストン組立体14は、シリンダ12に摺動自在に収納されたピストンケース(ピストン)34と、ピストンケース34内に設けられたピストンシリンダ41と、ピストンシリンダ41に設けられたピストン45と、ピストン45に連結された圧電体51と、圧電体51を密封する筒状のベローズ54とを備えている。
さらに、ピストン組立体14は、ピストン45の下部に設けられたバルブ手段71を備えている。バルブ手段71は、ピストン45に形成された下方に向けて突出する下方突出部47に取り付けられる円筒部57を有している。
ピストンケース34は、円筒状に形成され、シリンダ12内に収納され、シリンダ12の軸線方向(上下方向)に摺動可能なケースである。このピストンケース34は、上部34a、壁部34bおよび下部34cを有し、下部34cにピストンリング38が設けられている。上部34aがピストンロッド16の下部16aに連結されることで、ピストンケース34はピストンロッド16に連結されている。
ピストンケース34の上部34aは、中央に形成された係止孔35を有し、圧電体51は係止孔35に係止されている。ピストンケース34の壁部34bには、内部にピストンシリンダ41が設けられている。壁部34bにピストンシリンダ41が設けられることで壁部34b内に中空部が形成される。ピストンシリンダ41については後で詳しく説明する。
ピストンケース34の下部34cは、壁部34bに設けられた下壁部34dと、下壁部34dに設けられた底部34eとを有する。下壁部34dは、バルブ手段71の外側に設けられている。この下壁部34dは、円筒状に形成され、周壁に複数のピストン開口部82が設けられている。下壁部34dにピストン開口部82が設けられることで、下壁部34d内のバルブ収納空間83はピストン開口部82を経て上流体室31に連通している。
底部34eは、ピストンケース34の内部(バルブ収納空間83)と外部(下流体室32)とを仕切る仕切部である。この底部34eには、ピストン開口部82の下方に設けられ、底部34eの外周34gに沿って複数の流体通路86が設けられている。底部34eに流体通路86が設けられることで、ピストンケース34内のバルブ収納空間83は流体通路86を経て下流体室32に連通している。ピストン開口部82および流体通路86については後で詳しく説明する。
底部34eの外周34gにピストンリング38は、底部34eの外周34gに設けられている。ピストンリング38は環状に形成され、外周面38aはシリンダ12の内周面12bに摺動自在に接触している。これにより、ピストン組立体14がシリンダ12の軸線方向(矢印方向)に安定した状態で摺動するようにピストンリング38で支持されている。
さらに、ピストンリング38の外周面38aがシリンダ12の内周面12bに摺動自在に接触されることで、外周面38aおよび内周面12b間が密閉される。よって、シリンダ12内がピストンリング38で上流体室31および下流体室32に区画される。
ピストンシリンダ41は、ピストンケース34内に設けられた中空状の大径シリンダ部42を有する。大径シリンダ部42は、内径を大きくすることで断面積が大きく形成されている。
シリンダ部42内にピストン45が軸線方向に摺動自在に設けられている。ピストン45は、上部45aが圧電体51の下端部51aに連結されている。このピストン45は、シリンダ部42に摺動可能に形成され、上部45aの外周にベローズ54の下端部54cが設けられている。
圧電体51は、複数の圧電素子(ピエゾ素子)単体52が上下方向に積層されている。この圧電体51は、ピストンロッド16の下部16a内に上部51bが同軸上に収納されることでバルブ収納空間83の反対側に設けられている。圧電体51の下端部51aがピストン45の上部45aに連結接触されている。
上記圧電体51は、ワイヤハーネス21を経て制御部22および電源24(図1)に接続されている。図1に示す制御部22は、圧電体51に電源24から電圧を印可する状態と、電源24から印可しない状態に切り替える機能を備えている。さらに、制御部22は、電源24から圧電体51に印可する電圧を調整する(変化させる)機能を備えている。
図2に示した圧電体51は、電源24(図1)から電圧が印加されることで伸長する機能を備えている。圧電体51が伸長することで、ピストン45は圧電体51で下方に向けて押圧される。
図4及び図5に示すように、圧電体51の下端部51aはベローズ(筒型付勢手段)54で覆われている。ベローズ54は、一例として鋼材で形成された金属製からなる。ベローズ54は、円筒形状に形成されるとともに周壁が蛇腹状に形成された付勢部54と、付勢部54aの上端部に設けられた環状の上取付部54bと、付勢部54aの下端部に設けられた環状の下取付部(下端部)54cとを有する。このベローズ54は、上取付部54bがシリンダ部42接合され、下取付部54cがピストン45(上部45a)の外周に接合されている。ベローズ54は、付勢部54aが蛇腹状に形成されることでばね部材として用いることができる。
ベローズ54の上取付部54aがシリンダ部42に接合され、下取付部54cがピストン45の上部45aの外周に接合されることで、ピストン45およびシリンダ部42間が密封されている。よって、ベローズ54の内側空間がベローズ54の外側空間から仕切られている。これにより、ベローズ54の内側空間に収容された圧電体51の下端部51aがベローズ54の外側空間から仕切られている。
ピストン45の上部45aの外径は、ピストン45の下半部、すなわち、摺動部45cの外径よりも小さくなるよう形成されている。このピストン45は、ピストンシリンダ41のシリンダ部42に摺動自在に設けられている。このため、ピストン45およびシリンダ部42間にピストン45を摺動させるための隙間46が形成されている。よって、シリンダ部42は、隙間46を介してバルブ収納空間83に連通している。これにより、バルブ収納空間83から隙間46を経て圧電体51側に作動油13が漏出した際、漏出した作動油13は、圧電体51に導かれることをベローズ54で阻止することができる。
このように、作動油13の圧電体51への導入がベローズ54で阻止されることで、ベローズ54で圧電体51を作動油13から保護することができる。すなわち、ペローズ54は、Oリングなどのシール部材の機能を備えている。
ベローズ54は、上取付部54bがシリンダ部42に接合され、下取付部54cがピストン45の上部45aの外周に接合された状態において付勢部54aが伸張された状態に保持されている。ベローズ54の付勢部54aは、蛇腹状に形成されることでばね部材として機能する。
ピストン45は、ピストンシリンダ41のシリンダ部42に摺動自在に設けられている。よって、ベローズ54の付勢部54aの付勢力で、ピストン45を上方に向けて引き上げることが可能である。
ピストン45の上部45aに圧電体51の下端部51aが連結されている。よって、ベローズ54の付勢部54aでピストン45を上方に向けて引き上げるように付勢することで、付勢部54aで圧電体51が収縮(圧縮)する方向に付勢されている。これにより、圧電体51への電圧の印加が解除された際に、圧電体51をベローズ54の付勢力で変位前(伸張前)の位置に戻すことができる。すなわち、ベローズ54は付勢力を有するばね部材の機能(復帰機能)を備えている。
このように、ベローズ54は、漏出防止機能および復帰機能を備えることでシール部材およびばね部材の2部材を兼用することができる。これにより、従来技術で必要としたOリングおよび復帰スプリングの2つの部材をベローズ54の1つの部材にまとめることができるので、部品点数を減らすことができる。
加えて、筒型付勢手段として金属製のベローズ54を用いることで、筒型付勢手段を簡素な部材とすることができる。これにより、筒型付勢手段は、簡単な構成で漏出防止機能や復帰機能を備えることができる。
さらに、上部45aの外周をシリンダ部42から径方向内側に間隔をおいて離間させ、上部45aの外周にベローズ54の下取付部54cが嵌合された状態で溶接されている。よって、ベローズ54の下取付部54cは、シリンダ部42から径方向内側に離間されている。
さらにまた、付勢部54aは、外径がシリンダ部42から径方向内側に離間された状態で配設されている。具体的には、付勢部54aは付勢部54aが伸張、収縮(圧縮)した際に、シリンダ部42から径方向内側に離間された状態に配設されている。
このように、下取付部54cおよび付勢部54aをシリンダ部42から径方向内側に離間させることで、ベローズ54がシリンダ部42から径方向内側に離間して配設されている。よって、ピストン45がシリンダ部42内で摺動する際にベローズ54がシリンダ部42、すなわち、ピストンケース34に接触することを防止できる。これにより、ベローズ54が漏出防止機能や復帰機能を損なうおそれがない。したがって、ベローズ54の漏出防止機能や復帰機能を損なわせることなく、ピストン45を円滑に摺動させることが可能になり、減衰力可変ダンパ10の品質を良好に確保できる。
ピストン45は、ピストンシリンダ41のシリンダ部42に摺動自在に設けられている。このため、ピストン45およびシリンダ部42間にピストン45を摺動させるための隙間46が形成されている。バルブ収納空間83は、隙間46を介してシリンダ部42に連通している。よって、圧電体51の下端部51aをベローズ53で覆うことで、圧電体51はベローズ53でバルブ収納空間83から仕切られている。
ピストン45は、圧電体51の下端部51aに連結されている。ピストン45の下端には、バルブ手段71が設けられている。よって、圧電体51が伸長すると、バルブ手段71は下方に向けて押圧される。
すなわち、圧電体51は、ピストン45、バルブ収納空間83を介してバルブ手段71に連結されている。このように、圧電体51およびバルブ手段71間にピストン45、バルブ収納空間83を介在させることでバルブ手段71の移動量を十分に確保することができる。
次に、図2、図3を参照してバルブ手段71について説明する。バルブ手段71は、円筒部57と、円筒部57の下端から下方に向けて広がるように形成されたスカート部72とからなる。下壁部34dには、複数のピストン開口部82が形成されている。ピストン開口部82は、下壁部34dのうち底部34e(表面34f)に沿った部位に、下壁部34dの周方向に所定間隔(例えば、120°の間隔(図7参照))をおいて形成されている。
このピストン開口部82は略矩形状に形成されている。下壁部34dに複数のピストン開口部82が設けられることで、ピストン開口部82を経て下壁部34dの内外が連通している。具体的には、下壁部34d内のバルブ収納空間83がピストン開口部82を経て下壁部34d外の上流体室31(図2)に連通している。
図3、図7に示すように、下壁部34dの下端部に底部34eが設けられ、底部34eの外周34gに沿って複数の流体通路86が所定間隔をおいて設けられている。複数の流体通路86は、一例として、120°の間隔をおいて設けられている。この流体通路86は、バルブ収納空間83側に形成された上流体通路部(バルブ手段71が押圧する側の押圧部位)87と、上流体通路部87の下端部に連通された下流体通路部(他の部位)88とを有する。
上流体通路部87は、下壁部34d内のバルブ収納空間83側に、底部34eの外周34gに沿って時計回り方向に一端87aから他端87bまで湾曲状に形成されている。換言すれば、上流体通路部87は、底部34eの外周34gに沿うことで、シリンダ12の軸線15に対して直交する方向の断面形状が湾曲状の長孔形状(スリット状)に形成されている。
すなわち、上流体通路部87は、湾曲状の長孔(スリット状の開口)に形成された通路である。底部34eに流体通路86を設けることで、下壁部34d内のバルブ収納空間83は流体通路86を経て下壁部34d外の下流体室32に連通している。
下流体通路部88は、上流体通路部87の下端部からシリンダ12の軸線15方向(下方)に向けて形成されている。この下流体通路部88は、幅寸法W2が上流体通路部87の幅寸法W1より大きく形成されることで、断面積(開口面積)が上流体通路部87の断面積(開口面積)より大きく形成されている。よって、流体通路86に作動油13が流れる際に、流体通路86の抵抗(流路抵抗)が大きくなり過ぎることを抑えることができる。これにより、流体通路86に作動油13を円滑に流すことができる。
加えて、流体通路86は、下流体通路部88の断面積を大きくして流体通路86の流路抵抗を適正に確保することで、上流体通路部87の断面積を小さく抑えることができる。上流体通路部87の断面積を小さく抑えることで、上流体通路部87を開閉するバルブ手段71をコンパクトに形成できる。上流体通路部87の断面積を小さく抑えた理由は後で詳しく説明する。
図3、図6及び図7で示したように、下壁部34dにピストン開口部82が設けられることで、下壁部34d内のバルブ収納空間83はピストン開口部82を経て上流体室31に連通している。底部34eに流体通路86が設けられることで、下壁部34d内のバルブ収納空間83は流体通路86を経て下流体室32に連通している。
これにより、上流体室31は、ピストン開口部82、バルブ収納空間83および流体通路86を経て下流体室32に連通している。換言すれば、流体通路86は、バルブ収納空間83およびピストン開口部82を経て上流体室31を下流体室32に連通させる通路である。
図2,図3に示すように、流体通路86の上方にバルブ手段71が設けられている。バルブ手段71は、円筒部57にスカート部72が一体に形成されている。スカート部72は、略円錐台状に形成されることで内部にバルブ内空間76が形成されている。このスカート部72は、筒状の下壁部34dに対して離間されるよう内側に設けられているが、一部は、下壁部34dに摺接する摺接部73を有している。従って、バルブ手段71(スカート部72)が倒れるよう変形することが抑制され、偏った摩耗が防止される。このスカート部72は、略円錐台状の周壁に設けられた複数のバルブ開口部77と、周壁の下端部で形成された閉塞下端部78とを有する。
バルブ開口部77は、流体通路86を経てスカート部72内のバルブ内空間76に導かれた作動油13を筒状バルブ部72外のバルブ収納空間83に案内する。バルブ開口部77は、スカート部72の周壁において周方向に、ピストン開口部82と同様に所定間隔(例えば、120°の間隔)をおいて設けられている。これにより、複数のバルブ開口部77の各々は、複数のピストン開口部82の各々に周方向においてそれぞれ重なり合うように設けられている。
さらに、バルブ開口部77の形状よりもピストン開口部82の形状が大きく形成されている。バルブ開口部77よりもピストン開口部82を大きく形成することで、バルブ開口部77の全域をピストン開口部82に重なり合うように設けることができる。
よって、バルブ内空間76の作動油13を、バルブ開口部77、バルブ収納空間83およびピストン開口部82を経て下壁部34d外の上流体室31に円滑に導くことができる。バルブ内空間76の作動油13を上流体室31に円滑に導くことで、下流体室32の作動油13を流体通路86を経てスカート部72側に円滑に導くことができる。
閉塞下端部78は、流体通路86に押圧することで流体通路86を閉塞する部位である。具体的には、閉塞下端部78は、圧電体51(図2)に電圧を印加して圧電体51を伸長させた状態において流体通路86(上流体通路部87)に当接する。閉塞下端部78が上流体通路部87に押圧(当接)された状態において、閉塞下端部78で上流体通路部87を閉塞することができる。
前述したように、底部34eの外周34gにピストンリング38が設けられている。よって、底部34eの肉厚寸法が大きく形成されている。このため、流体通路86に作動油13が流れる際に生じる流体通路86の抵抗(流路抵抗)が大きくなることが考えられる。
流体通路86の流路抵抗を小さく抑えるためには、流体通路86の断面積(開口面積)を大きくすることが好ましい。しかし、流体通路86の断面積を大きくすると、流体通路86を閉塞する閉塞下端部78(すなわち、バルブ手段71)を大きく確保する必要がある。また、圧電体51が発生させる必要がある荷重が増大してしまうため、圧電体51自体が大きくなる。このため、バルブ手段71、圧電体格納空間(具体的には、上部34aの係止孔35(図2))、すなわち減衰力可変ダンパ10の小型化を図ることが難しくなる。
そこで、流体通路86のうち下流体通路部88のみの断面積(開口面積)を大きくして上流体通路部87の断面積(開口面積)を小さく抑えるようにした。よって、流体通路86の流路抵抗を小さく抑え、かつ、流体通路86(すなわち、上流体通路部87)を押圧する閉塞端部78を小さく抑えることができる。これにより、バルブ手段71、圧電体格納空間(係止孔35(図2))、すなわち減衰力可変ダンパ10の小型化を図り、減衰力可変ダンパ10の配置(レイアウト)を決める際の自由度を高めることができる。
前述したように、バルブ開口部77の全域がピストン開口部82に重なり合うように設けられている。よって、ピストン組立体14の摺動中に流体通路86が開放した際に、開放した流体通路86を経て作動油13をスカート部72側に円滑に導くことができる。したがって、減衰力可変ダンパ10による減衰力を好適に確保することができる。
さらに、図1に示す制御部22で電源24から圧電体51に印可する電圧を調整することで、スカート部72の開弁圧を変えることができる。このように、圧電体51に印可する電圧を調整してスカート部72の開弁圧を変えても、開弁時には小さな変位量でも従来より大きな断面積を確保できるため、作動油13を円滑に流すことができる。これにより、減衰力可変ダンパ10による減衰力の可変範囲を大きく確保することができる。
減衰力可変ダンパ10は、図2に示した圧電体51を伸長することにより閉塞下端部78で流体通路86を閉塞した状態において、圧電体51からバルブ手段71に伝達された押圧力と圧電体バネ成分に抗して流体通路86が開放可能に構成されている。さらに、圧電体51に印可する電圧を制御してバルブ手段71を押圧する押圧力を変えるように構成されている。
バルブ手段71を押圧する押圧力を変えることで、ピストン組立体14の摺動中に押圧力に対応させてバルブ手段71の開弁圧を変えることができる。ピストン組立体14の摺動中にバルブ手段71の開弁圧(流体通路86の流路断面積)を変えることで、減衰力可変ダンパ10の減衰力を変えることができる。すなわち、圧電体51によるバルブ手段71への押圧力を変えることで減衰力を変えることができる。
減衰力可変ダンパのなかには、圧電体に電圧を印加して圧電体を伸縮させることで流体通路の開口面積を調整して減衰力を変えるものが知られている。しかし、圧電体の伸縮で流体通路の開口面積を調整するためには、圧電体に印可する電圧を複雑に制御する必要があり、圧電体に電圧を印加する制御が複雑になる。
これに対して、本実施例による減衰力可変ダンパ10は、圧電体51によるバルブ手段71への押圧力を変えることで減衰力を変えることができる。よって、従来の減衰力可変ダンパのように、圧電体51によるバルブ手段71の移動量を必要以上に高精度に調整する必要がない。バルブ手段71の高精度の調整を不要にできるので、バルブ手段71を移動する際に圧電体51に印可する電圧を複雑に制御する必要がない。
これにより、圧電体51に印可する電圧を容易に制御することが可能になり、減衰力可変ダンパ10の減衰力を簡単な制御で変えることができる。特に、一例として、圧電体51に印可する電圧と、電圧に応じて得られる減衰力との関係をマップ化し、この特性マップなどを用いることで減衰力の調整を一層簡単に制御することが可能である。
図8(a),(b)に示すように、流体通路86(上流体通路部87)に対して閉塞下端部78が離間された状態において、流体通路86の流路断面積S3は次のように決定される。すなわち、流体通路86の流路断面積S3は、底部34eの表面34fから閉塞下端部78までの距離Hと、上流体通路部87の周縁の全長(以下、「周長」という)L3とにより決まる。具体的には、流体通路86の流路断面積S3は、S3=H×L3 で表される。
この流路断面積S3(H×L3)が上流体通路部87の断面積S4を超えた場合には、上流体通路部87の断面積S4が流路断面積となる。よって、流路断面積S3(H×L3)を0から断面積S4までの範囲全域で変えることで、流路断面積S3(H×L3)の可変範囲を大きく確保できる。
しかし、バルブ手段71を変位させる圧電体51は伸長量(伸縮量)が小さい。この圧電体51でバルブ手段71を変位させるので、上流体通路部87から閉塞下端部78までの距離Hを大きく確保することは難しい。
そこで、流体通路86(上流体通路部87)を底部34eの外周34gに沿わせて湾曲状の長孔に形成した。よって、上流体通路部87の周縁の全長(すなわち、周長)L3を、例えば、複数の円孔の周縁全長(周長)と比較すると大きく確保できる。このように、上流体通路部87の周縁の全長(周長)L3を大きく確保することで、流体通路86の流路断面積S3を可変させる範囲を大きくすることができる。
加えて、図3に示すように、バルブ手段71のスカート部72をピストン組立体14の摺動中に流体通路86(上流体通路部87)から離して流体通路86を開放するようにした。流体通路86を開放することで、下流体室32から流体通路86を経た作動油13は、スカート部72外のバルブ収納空間83およびスカート部72内のバルブ内空間76に導かれる。
バルブ収納空間83に導かれた作動油13は、下壁部34dのピストン開口部82を経て上流体室31に導かれる。
一方、バルブ内空間76に導かれた作動油13は、バルブ開口部77を経てバルブ収納空間83に導かれる。さらに、バルブ収納空間83に導かれた作動油13は、ピストン開口部82を経て上流体室31に導かれる。これにより、ピストン組立体14の摺動中に流体通路86が開放した際に、開放した流体通路86に対する作動油13の流れを円滑に保つことができる。
このように、流体通路86を湾曲状の長孔形状に形成して流路断面積S3の可変範囲を大きくし、かつ、スカート部72の周壁に複数のバルブ開口部77を設けて流体通路86に対する作動油13の流れを円滑にした。これにより、流路断面積S3の可変範囲に応じて作動油13を円滑に流すことができるので、減衰力可変ダンパ10による減衰力の可変範囲を大きく確保することができる。
換言すれば、流体通路86を湾曲状の長孔形状に形成して流路断面積S3の可変範囲を大きくすることで、圧電体51の小さい変位量にもかかわらず、流体通路86の流路断面積S3を大きく確保できる。よって、減衰力可変ダンパ10の最低減衰力を従来より小さくできる。これにより、減衰力可変ダンパ10による減衰力の可変範囲を大きく確保することができる。
さらに、前述したように、圧電体51によるバルブ手段71への押圧力を変えることで減衰力を調整できる。よって、減衰力可変ダンパ10の減衰力を簡単な制御で変えることができる。これにより、減衰力可変ダンパ10による減衰力の可変範囲を簡単な制御で大きく確保することができる。
つぎに、減衰力可変ダンパ10が伸縮する際にピストン組立体14を摺動させて減衰力を得る例について図9及び図10に基づいて説明する。まず、減衰力可変ダンパ10が収縮(圧縮)する際にピストン組立体14を下向きに摺動させて減衰力を得る例を図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、圧電体51(図2)に電圧を印加して圧電体51を伸長させることにより、バルブ手段71のスカート部72の閉塞下端部78で上流体通路部87が閉塞された状態に保たれる。閉塞下端部78で上流体通路部87を閉塞した状態において、減衰力可変ダンパ10を収縮させることによりピストン組立体14が矢印Aの如く下向きに摺動(移動)する。ピストン組立体14を下向きに摺動することで、上下の流体室31,32間の差圧力Po1が下流体室32に発生する。
発生した差圧力Po1によりスカート部72の閉塞下端部78(すなわち、第1受圧部)に押圧力Fo1が作用する。閉塞下端部78に作用する押圧力Fo1がバランス荷重Fbを超えた場合に、筒状バルブ部72の閉塞下端部78が上流体通路部87から離れる方向に移動する。バランス荷重Fbは、筒状バルブ部72を上流体通路部87に向けて押圧する力である。
図9(b)に示すように、閉塞下端部78が流体通路86(上流体通路部87)から離れる方向に矢印Bの如く押し上げられて流体通路86が開放する。流体通路86(上流体通路部87)は、底部34eの外周34gに沿わせて湾曲状の長孔(スリット形状の開口)に形成されている。よって、上流体通路部87の周縁の全長(すなわち、周長)L3(図8(b)参照)が大きく確保され、流体通路86の流路断面積S3を可変させる範囲が大きく設定されている。
流体通路86が開放することで、下流体室32の作動油13が、流体通路86を経てスカート部72外のバルブ収納空間83に矢印Cの如く導かれるとともに、スカート部72内のバルブ内空間76に矢印Dの如く導かれる。バルブ収納空間83に導かれた作動油13は、ピストン開口部82を経て下壁部34dの外部(すなわち、上流体室31)に矢印Eの如く導かれる。
一方、バルブ内空間76に導かれた作動油13は、バルブ開口部77を経てバルブ収納空間83に矢印Fの如く導かれる。バルブ収納空間83に導かれた作動油13は、ピストン開口部82を経て下壁部34dの外部(すなわち、上流体室31)に矢印Gの如く導かれる。
バルブ開口部77は、全域がピストン開口部82に重なり合うように設けられている。よって、バルブ内空間76の作動油13を、バルブ開口部77、バルブ収納空間83およびピストン開口部82を経て上流体室31に円滑に導くことができる。
これにより、減衰力可変ダンパ10が収縮してピストン組立体14が下向きに摺動(移動)した際に、下流体室32の作動油13を流体通路86を経て上流体室31に円滑に導くことができる。このように、流体通路86に作動油13を円滑に流すことで、押圧力Fo1(図9(a))によって決まるダンパ減衰力が得られる。
ついで、減衰力可変ダンパ10が伸長する際にピストン組立体14を上向きに摺動させて減衰力を得る例を図10に基づいて説明する。図10(a)に示すように、スカート部72の閉塞下端部78で流体通路86が閉塞された状態において、減衰力可変ダンパ10を伸長させることによりピストン組立体14が矢印Hの如く上向きに摺動(移動)する。ピストン組立体14を上向きに摺動することで上流体室31の作動油圧Po2が高くなる。
高くなった作動油圧Po2によりスカート部72の内側頂部79(すなわち、第2受圧部)に押圧力Fo2が作用する。スカート部72の内側頂部79に作用する押圧力Fo2がバランス荷重Fbを超えた場合に、筒状バルブ部72の閉塞下端部78が上流体通路部87から離れる方向に移動する。
図8(b)に示すように、閉塞下端部78が流体通路86(上流体通路部87)から離れる方向に矢印Iの如く押し上げられて流体通路86が開放する。前述したように、上流体通路部87の周縁の全長L3(図8(b)参照)が大きく確保され、流体通路86の流路断面積S3を可変させる範囲が大きく設定されている。
これにより、上流体室31の作動油13が、ピストン開口部82を経て流体通路86に矢印Jの如く導かれるとともに、ピストン開口部82を経てバルブ収納空間83に矢印Kの如く導かれる。流体通路86に導かれた作動油13は、流体通路86を経て下流体室32に導かれる。
一方、バルブ収納空間83に導かれた作動油13は、バルブ開口部77を経てスカート部72内のバルブ内空間76に矢印Lの如く導かれる。バルブ内空間76に導かれた作動油13は、流体通路86を経て下流体室32に矢印Mの如く導かれる。
バルブ開口部77は、全域がピストン開口部82に重なり合うように設けられている。よって、上流体室31の作動油13を、ピストン開口部82、バルブ収納空間83、バルブ開口部77、バルブ内空間76および流体通路86を経て下流体室32に円滑に導くことができる。
これにより、減衰力可変ダンパ10が伸長してピストン組立体14が上向きに摺動(移動)した際に、上流体室31の作動油13を流体通路86を経て下流体室32に円滑に導くことができる。このように、流体通路86に作動油13を円滑に流すことで、押圧力Fo2(図10(a))によって決まるダンパ減衰力が得られる。
図9、図10においては、圧電体51に一定の電圧を印可した例について説明したが、圧電体51に印可する電圧を調整する(変化させる)ことも可能である。すなわち、図2に示す制御部22で圧電体51に印可する電圧を調整する(変化させる)ことで圧電体51の伸長量を調整することができる。
このように、圧電体51の伸長量を調整することでバランス荷重Fb(図9(a)、図10(a))を変える(調整する)ことができる。これにより、上下の流体室31,32間の差圧力Po1,Po2で流体通路86を開放する際に、流体通路86の流路断面積S3を調整してダンパ減衰力を調整することができる。
図1に示した減衰力可変ダンパ10において、車両11の走行中に圧電体51に路面振動が反力として作用する。圧電体51に路面振動が反力として作用することで、圧電体51が変位して圧電体51に電圧(電力)が発生する。このように、圧電体51で発生させた電圧(電力)を電源24に蓄える(回生する)ことができる。
なお、本発明に係る減衰力可変ダンパは、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。例えば、前記実施例では、複数の流体通路86を120°の間隔をおいて設けた例について説明したが、これに限らないで、複数の流体通路86を180°のように他の間隔をおいて設けることも可能である。
実施例では、ピストンケース34の外周34gに沿わせて流体通路86を長孔形状(スリット形状)に形成した例について説明したが、これに限らないで、外周34gに沿わせて複数の円状の流体通路を形成することも可能である。ピストンケース34の外周34gは比較的面積の大きな部位である。よって、外周34gに沿わせて複数の円状の流体通路を形成することで、流体通路の周縁の全長(すなわち、周長)を大きく確保できる。これにより、外周34gに沿わせて複数の円状の流体通路を形成することで、流体通路86と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施例では、複数のピストン開口部82および複数のバルブ開口部101を120°の間隔をおいて設けた例について説明したが、これに限らないで、複数のピストン開口部82および複数のバルブ開口部101を180°のように他の間隔をおいて設けることも可能である。
本実施例で示した減衰力可変ダンパ10、車両11、シリンダ12、ピストン組立体14、ピストンケース34、圧電体51、バルブ手段71、筒状バルブ部72、バルブ開口部77、閉塞端部78、ピストン開口部82および流体通路86などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車両の懸架装置に用いられ、シリンダ内のピストンを摺動させることにより減衰力を可変可能な減衰力可変ダンパを備えた自動車への適用に好適である。
10…減衰力可変ダンパ、11…車両、12…シリンダ、13…作動油(流体)、14…ピストン組立体、15…シリンダの軸線、31…上流体室(第1流体室)、32…下流体室(第2流体室)、34…ピストンケース(ピストン)、34d…下壁部、34g…外周(ピストンの外周)、51…圧電体、54…ベローズ、71…バルブ手段、72…スカート部、77…バルブ開口部、78…閉塞端部、82…ピストン開口部、86…流体通路。

Claims (8)

  1. 車両の懸架装置に用いられて減衰力を変える減衰力可変ダンパであって、
    流体が充填されたシリンダと、
    前記シリンダに摺動自在に収納されて前記シリンダを第1の流体室と第2の流体室とに区画し、前記第1及び第2の流体室を連通する流体通路を有するピストンと、
    前記ピストンに設けられ、前記流体通路を閉塞可能で、かつ、前記ピストンの摺動時に前記流体通路を開放するバルブ手段と、
    前記バルブ手段に連結され、電圧が印加されることで、前記バルブ手段を前記流体通路に向けて押圧可能な圧電体と、
    前記圧電体を前記流体から密封するように前記バルブ手段に配設され、前記圧電体を収縮する方向に前記ピストンを付勢するベローズと、
    を備えていることを特徴とする減衰力可変ダンパ。
  2. 前記流体通路は、前記シリンダの軸線方向に直交する断面形状を前記ピストンの外周に沿って湾曲状の長孔形状に形成され、前記圧電体に印加する電圧を変化させて前記バルブ手段を押圧する力を変えることにより前記減衰力を変えるようにした、請求項1に記載の減衰力可変ダンパ。
  3. 前記ピストンは筒状に形成されており、前記ベローズは、前記ピストンから径方向内側に離間して配設され、端部が前記ピストンより径方向内側で前記ピストンに設けられている、請求項1に記載の減衰力可変ダンパ。
  4. 前記流体通路は、前記バルブ手段が押圧する側の押圧部位である上流体通路部の断面積よりも他の部位である下流体通路部の断面積が大きく形成されている、請求項1に記載の減衰力可変ダンパ。
  5. 前記バルブ手段は、中空状の略円錐台状に形成され、前記流体通路の押圧時に前記流体通路を閉塞可能な閉塞端部を有するスカート部を備え、前記スカート部は、前記スカート部の周壁に設けられ、前記流体通路を経て前記スカート部内方に導かれた前記流体を前記スカート部の外方に案内可能なバルブ開口部を有している、請求項1に記載の減衰力可変ダンパ。
  6. 前記ピストンは、前記スカート部の外側に円筒状の下壁部を備え、前記下壁部の周壁に設けられて前記下壁部の内外を連通するピストン開口部を有しており、前記ピストン開口部に前記スカート部の前記バルブ開口部が周方向で重なり合うように配設されている、請求項5に記載の減衰力可変ダンパ。
  7. 前記スカート部は、前記下壁部に対して離間して配置されている、請求項6に記載の減衰力可変ダンパ。
  8. 前記スカート部は、前記下壁部に一部摺接するよう配置されている、請求項6に記載の減衰力可変ダンパ。
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