JPH02221724A - 減衰力可変型液圧緩衝器 - Google Patents

減衰力可変型液圧緩衝器

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Publication number
JPH02221724A
JPH02221724A JP4245989A JP4245989A JPH02221724A JP H02221724 A JPH02221724 A JP H02221724A JP 4245989 A JP4245989 A JP 4245989A JP 4245989 A JP4245989 A JP 4245989A JP H02221724 A JPH02221724 A JP H02221724A
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JP
Japan
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piezoelectric element
damping force
damping
valve
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP4245989A
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English (en)
Inventor
Shinobu Kakizaki
柿崎 忍
Fumiyuki Yamaoka
史之 山岡
Shigeru Kikushima
菊島 茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Atsugi Unisia Corp
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Publication date
Application filed by Atsugi Unisia Corp filed Critical Atsugi Unisia Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のサスペンションシステムに適用される
減衰力可変型液圧緩衝器に関する。
(従来の技術) 従来、圧電素子により減衰力を可変として液圧緩衝器と
しては、例えば、実開昭62−66037号公報に記載
されたものが知られている。
この従来の減衰力可変型液圧緩衝器は、ピストンロッド
内に直列に複数の圧電素子を配設し、圧電素子に電圧を
印加して圧電素子の先端の押圧子を押圧して伸側減衰バ
ルブのセット圧を可変にするようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の減衰力可変型液圧緩衝器
にあっては、圧電素子に電圧を印加して伸側減衰バルブ
のみのセット荷重を変えるようにしていたため、圧側の
減衰力を変化できないという問題があった。また、圧側
の減衰力を可変とするためには、別の圧電素子を付加す
る必要があり、このように圧電素子を付加した場合には
、ピストン長が極めて長くなって有効ストローク長が短
くなるし、また、構造も複雑になるという問題があった
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成された
もので、1つの圧電素子のみで伸行程と圧行程の両方で
減衰力を可変にできる減衰力可変型液圧緩衝器を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述目的を達成するために、本発明の減衰力可変型液圧
緩衝器では、作動液が充填されたシリンダ内を上下液室
に画成して、ピストン部材がピストンロッドに設けられ
、前記ピストン部材は、上下液室を連通ずる連通路が設
けられたピストンボディと、該ピストンボディの上下に
それぞれ設けられ圧行程時に開弁する圧側減衰バルブ及
び伸行程時に開弁する伸側減衰バルブと、両減衰バルブ
をそれぞれピストンボディに押圧すべく設けられた圧側
バルブシート及び伸側バルブシートとを備え、かつ、前
記ピストンロッドに対してそのストローク方向に摺動自
在に設けられ、該ピストン部材へ、夫々の減衰バルブお
よびバルブシートへ押圧するセットスプリングが設けら
れ、前記ピストンロッドとピストン部材間に、ピストン
部材の摺動変位量に応じて起電力が生じるセンサ用圧電
素子が設けられ、前記ピストン部材の両バルブシート間
に、両バルブシートの相互間隔を変化可能に駆動用圧電
素子が設けられている手段とした。
(作 用) 本発明の減衰力可変型液圧緩衝器では、伸行程もしくは
圧行程がなされると、上下液室の一方の液圧が上昇し、
作動液が伸側・圧側減衰バルブの一方を開弁して、ピス
トンボディの連通路を介した作動液の流通が生じ、この
際に伸側・圧側減衰バルブの曲げ剛性に応じた減衰力が
発生する。
即ち、通常時セットスプリングの付勢力により、伸側・
圧側バルブシートは、伸側・圧側減衰バルブをバルブボ
ディに押し付ける方向に押圧している。従って、上記発
生減衰力は、両減衰バルブ自身の弾性力と、このセット
スプリングの付勢力に基づく押圧力とに応じて発生する
上述のように、伸行程・圧行程時に上下液室の一方に液
圧が発生すると、ピストン部材がその液圧を受圧して、
ピストン部材とピストンロッド間に設けられているセン
サ用圧電素子が変位力を受け、前記相対変位力に応じた
起電力が生じる。
従って、この起電力は、ピストン部材の受圧液圧に比例
していて、この起電力により発生液圧を検出することが
できる。
また、上述の伸行程及び圧行程時に発生する減衰力を変
化させる場合には、駆動用圧電素子に駆動電圧な印加も
しくは放電させる。すると、その印加電圧に応じて圧電
素子が伸長もしくは短縮変位し、この伸縮に伴う変位力
で伸側−圧側両バルブシートの間隔が変位して、両バル
ブシートの両減衰バルブに対する押圧力が変化して曲げ
剛性が変化し、これにより減衰力特性が変化する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第2図は本発明第1実施例の減衰力可変型液圧緩衝器l
を示す全体構成図であって、この図に基づき全体の構成
について説明する。この液圧緩衝器lは、車体の4輪の
ばね下とばね土間にそれぞれ設けられているもので、密
封された外筒2と、外筒2に内蔵されたシリンダ3と、
シリンダ3の一端から挿入されたピストンロッド4と、
ピストンロッド4の先端に設けられてシリンダ3の内壁
を軸方向に摺動するロッド摺動部5と、シリンダ3の下
端に設けられたボトムバルブ6と、外筒2の内壁および
シリンダ3外周によって形成されるリザーバ室7と、ピ
ストンロッド4を支持するロッドガイド8と、ロッドガ
イド8の上部に設けられたオイルシール9と、外筒2の
上部を閉止するストッパプレートlOと、を含んで構成
されている。
前記外筒2は、有底筒状を成し、シリンダ3゜ロッドガ
イド8及びオイルシール9を収容し、上端部には、車両
の車軸等に取り付けるためのアイブツシュ11及びアイ
12が固着されている。
前記ロッド摺動部5は、シリンダ3の内部な液圧緩衝器
lの伸行程時に内部容積が減少される上側液室14と、
その圧行程時に内部容積が減少される下側液室15との
間に配設されている。尚、上側液室14及び下側液室1
5内の圧力は路面振動の大きさに応じて発生し、その圧
力を検出すれば路面振動の入力状況すなわち走行状態を
検出できる。
前記シリンダ3は、上端開口部がロッドガイド8で閉塞
され、下端に連通孔16を有するボトムボディ17を備
えており、ボトムボディ17にはボトムバルブ6が取り
付けられている。ボトムバルブ6は伸行程で開くチエツ
クバルブ18と、チエツクバルブ18が開くとき作動液
を流入させるボート19と、圧行程で開く圧側減衰バル
ブ20と、圧側減衰バルブ20が開く時に減衰力を発生
させるオリフィス21と、チエツクバルブ18の開度を
規制するストッパプレート22と、ボトムボディ17に
チエツクバルブ18等を固定するカシメビン23と、を
含んで構成されている。
そして、伸行程において、リザーバ室7内の作動液は下
側液室15内の負圧力によりチエツクバルブ18を開い
て下側液室15に流入する。このとき、チエツクバルブ
18はストッパプレート22によってその開度が規制さ
れる。一方、圧行程では、下側液室15内の作動液は圧
側バルブ20を開き、オリフィス21で下側液室15内
の正圧力に対応した減衰力を発生し、連通孔16を通っ
てリザーバ室7に流入する。
ロッド摺動部5の外周部にはテフロン等の低摩擦材料で
形成されたシール部材24が設けられ、シール部材24
はシリンダ3の内壁に接して摺動する。また、ピストン
部材14にはリテーナ25が固定され、リテーナ25は
上部に設けられた弾性体のリバウンドストッパ26とと
もに、ロッド摺動部5とロッドガイド8との衝突を緩和
させる。
前記オイルシール9の内周部には、ピストンロッド4に
弾接し、内部の液密な維持するメインリップ27と、外
部からの泥水等を阻止するダストリップ28とが形成さ
れている。
前記ストッパブレー)−10は、シリンダ3の上端に下
部が嵌合され、中央の貫通孔10aの図示しないブツシ
ュでピストンロッド4を摺動自在にガイドする。ピスト
ンロッド4の上端から引き出された配線30はコントロ
ールユニット100に接続されている。
次に、第1図はロッド摺動部5の周辺の断面を示してお
り、この図に基づきロッド摺動部5周辺の構成について
説明する。尚、図中上方が車体側であり、図中下方が車
輪側である。同図に示すように、ピストンロッド4には
配線30を収容する配線通路41が上端まで形成され、
さらに、ピストンロッド4の下端にはこの配線通路41
と連通され、これよりも大径に形成された収容孔42が
下端を開口して形成されている。
このピストンロッド4の下端に前記ロッド摺動部5が固
定されていて、このロッド摺動部5は、ピストンロッド
4の下端外周に螺合された円筒形のハウジング5aと、
このハウジング5aの下端開口内面に螺合されて、ハウ
ジング5aと中空部5cを形成するカバー5bとを有し
ている。尚、このカバー5bの上面中央にはガイド部5
dが形成され、このガイド部5dの外径は、前記収容孔
42の内径よりは少し小径に形成されている。また、前
記シール部材24よりも上部位置のハウジング5aには
上側液室14と中空部5Cとを連通ずる伸側連通孔5e
が形成され、一方、カバー5bには下側液室15と中空
部5Cとを連通ずる圧側連通孔5fが形成されている。
前記ピストン本体51の中空部5C及びピストンロッド
4の下端部の収容孔42内には、ピストン部材60が設
けられていて、このピストン部材60は、ピストンボデ
ィ60a、伸側減衰バルブ60b、圧側減衰バルブ60
c、伸側バルブシート60d及び圧側バルブシート60
eから構成されている。
即ち、前記カバー5bのガイド部5dに対し、上方から
伸側バルブシート60dを上下方向に摺動可能に嵌合さ
せ、さらに、この伸側バルブシート60dに対し、伸側
減衰バルブ60b、ピストンボディ60a、圧側減衰バ
ルブ60c、圧側バルブシート60eを順に上下方向に
摺動可能に嵌合させた構成となっており、また、圧側バ
ルブシート60eは、その外周を前記収容孔42に対し
て摺動可能に嵌合されている。これにより、ピストン部
材60は、ピストンロッド4及びロッド摺動部5に対し
て図中上下方向に摺動自在となっている。
また、前記伸側バルブシート60d及び圧側バルブシー
ト60eは、略筒状に形成されると共に、それぞれの下
端に押圧用フランジ60f、60gが形成されている。
そして、上述のように嵌合させた組付状態で、伸側バル
ブシー)−60dの内周とガイド部5dとの間に第1収
納空間60hが形成されると共に、伸側バルブシート6
0dの上端と圧側バルブシート60eの内周との間に第
2収納用空間60jが形成されている。また、両収納空
間60h、60jを作動液から分離するために、0リン
グ60に、60m、60nが設けられている。
前記ピストンボディ60aには、中空部5Cの上側液室
14側の液室5gと、下側液室15側の液室5hとを連
通させる伸側流路60p及び圧側流路60qが穿設され
ている。そして、この伸側流路60pを開閉する前記伸
側減衰バルブ60bが前記伸側バルブシート60dの抑
圧用フランジ60fにより押圧可能となっており、一方
、圧側流路60qを開閉する圧側減衰バルブ60cが圧
側バルブシート60eの押圧用フランジ60gにより押
圧可能となっている。
尚、前記伸側及び圧側減衰バルブ60b、60cは、複
数枚の薄板で形成されていて、伸側流路60pの外周の
シート面60r及び圧側流路60qの外周のシート面6
0sとの間で曲げ剛性に応じ減衰力を発生する。
ピストン部材60が、ロッド摺動部5を含むピストンロ
ッド4に対して摺動自在となっていることは上述したが
、このピストン部材60は、さらに、ピストンロッド4
に対して上下で弾性支持されている。即ち、前記収容孔
42の上底部と圧側バルブシート60eの上端との間に
上側セットスプリング31が介装され、一方、カバー5
bと伸側バルブシート60dとの間に、下側セットスプ
リング32が介装されていて、両セットスプリング31
.32の付勢力により、両バルブシート60d、60e
は、両減衰バルブ60c、60bに対して常時挟圧する
方向に荷重を与えている。
また、前記第1収納空間60hの内部には、ロッド摺動
部5のガイド部5dとピストン部材60の伸側バルブシ
ート60dとの間に介装されるようにして、センサ用圧
電素子33が収納されている。
一方、前記第2収納空間60jの内部には、伸側バルブ
シート60dと圧側バルブシート60eとの間に介装さ
れるようにして、駆動用圧電素子34が収納されている
前記センサ用圧電素子33及び駆動用圧電素子34は所
定のセラミックス(以下、圧電材料という)の圧電効果
及び逆圧電効果(電歪効果ともいう)を利用しており、
一対の電極を有する薄い圧電材料を多数枚(例えば、1
00枚程度)積層して形成される。圧電効果とは、圧電
材料の電極に電圧を印加すると、印加電圧の変化に応じ
て圧電材料が図中上下方向に伸縮するC以下、変位とい
う)現象をいい、圧電材料に特有の現象である。
一方、逆圧電効果とは、圧電材料の上下方向に圧力若し
くは変位力が加えられて圧電材料に変位が生じると、そ
の変位に応じて起電力を発生する現象をいう。
即ち、駆動用圧電素子34は、駆動電圧Vを印加すると
その電圧Vに応じた所定の変位力(伸長方向の変位力)
を発生し、この変位力で両セットスプリング31.32
の付勢力に抗して両バルブシート60d、60eの間隔
を上下に押し広げ、これにより、両減衰バルブ60c、
60bに対する押圧力を軽減してその曲げ剛性を減少す
る方向に変化させ、発生減衰力を低下させる(低減力特
性にする)。
一方、この駆動用圧電素子34に印加した駆動電圧Vを
放電させると、駆動用圧電素子34が収縮する。従って
、両バルブシート60d、60eの相互間隔が狭まって
、両バルブシート60d、60eから両減衰パルプ60
b、60cに入力される両セットスプリング31.32
による付勢力が増加し、両減衰バルブ60c、60bで
発生する減衰力が上昇する(高減衰力特性となる)。
ところで、センサ用圧電素子33は、ピストンロッド4
とピストン部材60との間に介装されているため、ピス
トン部材60がピストンロッド4に対して摺動すると、
この摺動量に基づいた変位が生じ、前述した逆圧電現象
により、この変位量に基づいた起電力が発生する。つま
り、圧行程において、センサ用圧電素子33は、圧側バ
ルブシート60eを介して圧側減衰バルブ60cから伝
達される下側液室15内の液圧を検出し、液圧に応じた
出力電圧の圧側信号Spを出力する。−方伸行程におい
て、センサ用圧電素子33は、伸側バルブシート60d
を介して伸側減衰バルブ60bから伝達される上側液室
14内の液圧を検出し、液圧に応じた出力電圧の伸側信
号Ssを出力する。
そして、前記圧側信号Spと伸側信号Ssは、その出力
電圧の変化方向(減少方向若しくは増化方向)で明確に
区別されるので、1つの圧電素子だけで下側液室15内
及び上側液室14内の両液圧を検出することができる。
尚、カバー5bをハウジング5aに締結する際に、両圧
電素子33.34及び両減衰バルブ60b、60cに対
して初期歪みを与えている。
上記のように構成した実施例液圧緩衝器lは、サスペン
ションシステムSに適用されていて、センサ用圧電素子
33からの信°号がコントロールユニット100に入力
されると共に、駆動用圧電素子34の駆動は、コントロ
ールユニット100により制御される。
このコントロールユニット100の内部を説明するのが
第3図である。
第3図に示すように、コントロールユニット100は、
I10インタフェース101と、入力回路110と、演
算回路路120と、駆動回路130と、駆動用電源回路
140と、を備えている。
前記I10インタフェースlotは、センサ用圧電素子
33からの信号Sp、Ssを入力回路llO側へ送った
り、駆動回路130からの駆動で電圧を駆動用圧電素子
34側へ送ったりする。
入力回路110は、センサ用圧電素子33からの圧側ま
たは伸側信号Sp、Ssを演算回路120で受けられる
信号レベルに交換するための回路であり、圧側または伸
側信号Sp、Ssを構成する出力電圧の交流成分を増幅
して演算し回路120に出力する。
演算回路120は例えばマイクロコンビエータ等で構成
され、内部メモリに書き込まれたプログラムに従って外
部データを取り込み、これら取り込まれたデータ及び内
部メモリに書き込まれているデータ等に基づいて、減衰
力の可変制御に必要な処理値を演算し、この演算結果を
駆動回路130に出力する。
駆動回路130は、演算結果を受けて駆動用圧電素子3
4を駆動する駆動電圧Vを出力する回路である。
駆動用電源回路140は、D/Aコンバータで形成され
、駆動用圧電素子34を駆動可能な直流の高電圧を出力
する。
次に、実施例の作用を説明する。
(イ)圧行程時 圧行程において、下側液室15内に液圧が生じると、ピ
ストン部材60がこの液圧を受圧して液圧に対応した量
だけ図中上方に摺動する。これによって、センサ用圧電
素子33が伸側バルブシート60dを介してピストン部
材60の摺動量に応じた変位力を受け、液圧に応じた圧
側信号Spを出力する。
同時に、下側液室15の液圧上昇により圧側減衰バルブ
60cが開き、その曲げ剛性に応じた減衰力が生じる。
一方、演算回路120では、圧側信号spの大きさに応
じて必要な減衰力を演算し、この演算結果に応じて、駆
動電圧Vを駆動用圧電素子34に印加するか印加電圧V
を放電する。駆動電圧Vを印加した場合には、両バルブ
シート60d、60eの間隔が広がって、圧側減衰バル
ブ60cに対する押圧力が低下して低減衰力特性となり
、−方、駆動電圧Vを放電すると、両バルブシート60
d、60eの間隔が挟まり、圧側減衰バルブ60Cに対
する押圧力が増加して高減衰力特性となる。
(ロ)伸行程時 伸行程において、上側液室14内に液圧が生じると、ピ
ストン部材60がこの液圧を受圧して液圧に対応した量
だけ図中下方に摺動する。これによって、センサ用圧電
素子33が伸側バルブシート60dを介してピストン部
材60の摺動量に応じた変位力を受け、液圧に応じた伸
側信号Ssを出力する。
同時に、上側液室14の液圧上昇により伸側減衰バルブ
60bが開き、その曲げ剛性に応じた減衰力が生じる。
一方、演算回路120では、伸側信号Ssの大きさに応
じて必要な減衰力を演算し、この演算結果に応じて、駆
動電圧Vを駆動用圧電素子34に印加したり、印加電圧
Vを放電したりする。これによって駆動用圧電素子34
が変位して両バルブシート60d、60eの間隔変化が
生じ、伸側減衰バルブ60bに対する押圧力が変化し、
圧行程時と同様に、低減衰力特性か高減衰力特性に制御
される。
次に、コントロールユニット100で行なわれ作動流れ
を第4図のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップ210では、センサ用圧電素子33の出
力電圧(圧側または伸側信号Sp、Ss)の変化率Kを
求める[第5図(C) 参照]。
次に、ステップ220では前記出力電圧の変化率Kが極
値[第5図1位置]であるか(YES)否か(No)が
判断され、YESであれば、ステップ230に進み、N
Oであればステップ240に進む。
ステップ230では、駆動用圧電素子34へ印加された
駆動電圧Vを放電して液圧緩衝器lの減衰力を高減衰力
特性(第5図のH区間)に切り換え、その後、ステップ
210にリターンする。
ステップ240では、出力電圧の変化率Kが0か(YE
S)否か(No)が判断され、YESであればステップ
250に進みNOであれば、ステップ210にリターン
する。
ステップ250では、で駆動用圧電素子34に駆動電圧
Vを印加させて液圧緩衝器1を低減衰力特性(第5図の
H区間以外の区間)に切り換えた後、ステップ210に
リターンする。
以上のような作動流れを行なうことにより、液圧緩衝器
lでは、第5図に示すように、出力電圧(信号Ss、S
p)の変化率Kが、極値からOとなる範囲で駆動電圧V
が印加されて高減衰力特性となり、変化率Kが0かも極
値となる範囲で低減衰力特性とされる。つまり、実施例
液圧緩衝器lのストロークの初期は、その衝撃なサスペ
ンションの弾性力によりソフトに吸収し、ストロークの
向きが変ったところで、減衰して振動の収束を図る。
以上説明してきたように本考案第1実施例の減衰力可変
型液圧緩衝器lにあっては、上下両面に伸側及び圧側減
衰バルブ60c、60bと、伸側及び圧側バルブシート
60d、60eを備えたピストンボディ60aを、ロッ
ド摺動部5の中空部5c内にフローティング状態に設け
、伸側及び圧側バルブシートSod、60e間に駆動用
圧電素子34を介装させたことにより、1つの駆動用圧
電素子34のみで伸行程と圧行程の両方で減衰力を可変
にできるという特徴が得られる。
また、上述のようにフローティング状態に設けた伸側バ
ルブシート60dとロッド摺動部5との間にセンサ用圧
電素子33を介装させ、両者60d、5を介して液圧を
検出するようにしたことにより、1つのセンサ用圧電素
子33のみで下側液室15内及び上側液室14内の液圧
を検出することができるという特徴が得られる。
更に、上述のようにセンサ用及び駆動用圧電素子33.
34が各々1づつでよいので、ピストン長を短くして有
効ストローク長を長く確保することができると共に、構
造を簡単にできるという特徴が得られる。
次に、第6図〜第8図に示す第2〜第4実施例について
説明する。尚、この実施例を説明するにあたり、前記第
1実施例と同様の構成には第1実施例と同じ符合を付し
てその説明を省略する。
第6図に示す第2実施例は、センサ用圧電素子33をピ
ストンロッド4と圧側バルブシート260e間に設けた
例である。
即ち、圧側バルブシート260eの上端部は。
伸側バルブシート260dの中間部を貫通して形成され
ていて、第1収納空間260hは、圧側バルブシート6
0eの上端とガイド部5dとの間に形成されている。
従って、この実施例では、圧側バルブシート260e及
びガイド部5dを介して液圧が検出されると共に、駆動
用圧電素子34に駆動電圧Vを印加すると、第1実施例
とは逆に、両バルブシート260d、260eから両減
衰バルブ60b、60cに入力される押圧力が増加して
高減衰力特性になり、駆動電圧Vの放電で低減衰力特性
になる。
次に、第7図に示す第3実施例は、センサ用圧電素子3
3を圧側バルブシート60eの上端と収容孔42の上底
部との間に介装させた例である。また、上側セットスプ
リング231は、カバー5bの上面内側と、圧側バルブ
シート60eの押圧用フランジ60gとの間に設けてい
る。
従って、この実施例ではセンサ用圧電素子33の信号S
s、Spの変位方向が第1実施例の場合と逆になる。
次に、第8図に示す第4実施例は、第2実施例と第3実
施例とを組み合せた例であって、即ち、圧側バルブシー
ト260eの上端部は、伸側バルブシート260dの中
間部を貫通して形成されていて、センサ用圧電素子33
を収納する第1収納空間360hが伸側バルブシート2
60dと収納孔42との間に形成されている。そして、
伸側バルブシー)−260dの上端と圧側バルブシート
260eの上端との間に第2収納空間360jが形成さ
れ、駆動用圧電素子34が収納されている。
従って、この実施例ではセンサ用圧電素子33の信号S
s、Spの変位方向が第1実施例の場合と逆になると共
に、駆動用圧電素子34へ駆動電圧Vを印加すると高減
衰力特性になり、駆動電圧Vの放電で低減衰力特性とな
る。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明の減衰力可変型液圧緩衝
器にあっては、ピストンボディとその上下の両減衰バル
ブと、その上下の両バルブシートとによって、ピストン
ロッドに対して摺動自在なピストン部材を構成し、さら
に、ピストン部材とピストンロッドとの間にセンサ用圧
電素子を設けると共に、両バルブシート間に駆動用圧電
素子を設けた構成としたため、1つの駆動用圧電素子の
みで伸行程と圧行程の両方で減衰力を可変にできるとい
う効果が得られると同時に、1つのセンサ用圧電素子の
みで上側液室及び下側液室の液圧を検出することができ
るという効果が得られる。
更に、上述のように、伸圧両側の減衰バルブの減衰力を
可変であると共に、上下両液室の液圧を検出できる構成
でありながら、減衰力を変化させるための圧電素子と液
圧検出用の圧電素子が各々1つでよいので、ピストン長
を短くして有効ストローク長を長く確保することができ
ると共に、構造を簡単にできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の減衰力可変型液圧緩衝器の
ピストン付近の要部構成を示す断面図、第2図は実施例
緩衝器の全体構成を示す断面図、第3図は実施例緩衝器
を備えたサスペンションシステムの全体構成図、第4図
はコントロールユニットにおける作動流れを示すフロー
チャート、第5図はシステム作動説明図、第6図は第2
実施例緩衝器の要部を示す断面図、第7図は第3実施例
緩衝器の要部を示す断面図、第8図は第4実施例緩衝器
の要部を示す断面図である。 3・・・シリンダ 4・・・ピストンロッド 5・・・ロッド摺動部(ピストンロッド)4・・・上側
液室 5・・・下側液室 l・・・上側セットスプリング 2・・・下側セットスプリング 3・・・センサ用圧電素子 4・・・駆動用圧電素子 0・・・ピストン部材 60a・−・ピストンボディ 60b・・・伸側減衰バルブ 60c・・・圧側減衰バルブ 60d・・・伸側バルブシート 60e・・・圧側バルブシート 60p・・・伸側流路(連通路) 60q・・・圧側流路(連通路)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)作動液が充填されたシリンダ内を上下液室に画成し
    て、ピストン部材がピストンロッドに設けられ、 前記ピストン部材は、上下液室を連通する連通路が設け
    られたピストンボディと、該ピストンボディの上下にそ
    れぞれ設けられ圧行程時に開弁する圧側減衰バルブ及び
    伸行程時に開弁する伸側減衰バルブと、両減衰バルブを
    それぞれピストンボディに押圧すべく設けられた圧側バ
    ルブシート及び伸側バルブシートとを備え、かつ、前記
    ピストンロッドに対してそのストローク方向に摺動自在
    に設けられ、 該ピストン部材へ、夫々の減衰バルブおよびバルブシー
    トを押圧するセットスプリングが設けられ、 前記ピストンロッドとピストン部材間に、ピストン部材
    の摺動変位量に応じて起電力が生じるセンサ用圧電素子
    が設けられ、 前記ピストン部材の両バルブシート間に、両バルブシー
    トの相互間隔を変化可能に駆動用圧電素子が設けられて
    いることを特徴とする減衰力可変型液圧緩衝器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0346033U (ja) * 1989-09-12 1991-04-26
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DE102019210578A1 (de) * 2019-07-18 2021-01-21 Zf Friedrichshafen Ag Verstellbare Dämpfventileinrichtung mit einem Piezoaktuator

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