JP5615052B2 - ガスタービンプラント及びガスタービンプラントの制御方法 - Google Patents

ガスタービンプラント及びガスタービンプラントの制御方法 Download PDF

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本発明は、ガスタービンプラント及びガスタービンプラントの制御方法に関するものである。
ガスタービンは、燃料の過投入等によって燃焼温度が設計仕様で定められた基準値以上とならないように温度を計測し、計測した温度に基づいて制御する必要がある。そのため、最も高温となる燃焼器出口(ガスタービン入口)の温度を計測することが適しているが、燃焼器出口では、温度が非常に高温となるため、温度センサを設置することが物理的に難しい。
そこで、特許文献1には、ガスタービンの出口温度と吸入空気温度と回転数よりパラメータPを構成し、計測した出口温度と吸入空気温度と回転数を代入したパラメータPの値と校正時のみ計測したガスタービン入口温度からガスタービン入口温度をパラメータPの関数で表わし、この関数よりガスタービン入口温度を算出するガスタービンのガスタービン入口温度予測方法が記載されている。
特開2001−329855号公報
一方で、特許文献1に記載の予測方法とは異なり、ガスタービンの排ガスの温度を計測し、計測した温度に基づいて燃焼温度を間接的に監視する方法もある。
しかし、排ガスの温度を計測する温度センサが、燃焼器の出口温度の変動に応じた排ガスの温度の変動を計測するまでには、図8(A)に示すように流量遅れ、熱容量の遅れ、計測遅れ等の時間遅れが発生していた。このため、排ガスの温度に基づいたガスタービンの制御は、燃焼温度の過度的な変動に対して間に合わないという問題があった。また、ガスタービンの運転者は、ガスタービンの出力を上昇させる場合に上記時間遅れを考慮して、図8(B)に示すように、ガスタービンの出力がオーバーシュートすることを防ぐために定格付近で上昇レートを制限するようにガスタービンを制御していた。そして、上昇レートの制限は、ガスタービンが定格負荷に到達する時間を遅らせるため、ガスタービンの運用性の低下につながるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ガスタービンの排ガスの温度の過度的な変動を正確に推定する排ガス温度推定装置、排ガス温度推定方法、及びガスタービンプラントを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のガスタービンプラントは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るガスタービンプラントは、圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気と燃料との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、前記ガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段と、前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように、前記排ガス温度推定モデルを修正する修正手段と、前記排ガス温度推定装置から出力される前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する制御装置と、を備える。
本発明によれば、温度計測手段によって、ガスタービンから排気された排ガスの温度が計測され、推定手段によって、ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及びガスタービンから出力されるガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルで推定された排ガスの温度である推定排ガス温度が出力される。そして、修正手段によって、推定排ガス温度が温度計測手段で計測された整定状態におけるガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように、排ガス温度推定モデルが修正される。
このように、本発明は、排ガス温度を推定するための排ガス温度推定モデルを、整定状態におけるガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するので、ガスタービンの排ガス温度の過度的な変動を正確に推定することができる。
また、本発明は、前記排ガス温度推定モデルを、前記推定排ガス温度をT’EX、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口温度をTIT、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口圧力をP、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの出口圧力をP、前記燃焼ガスの比熱比をn、及び係数をkとする下記(1)式とし、前記修正手段が、前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するとしてもよい。
Figure 0005615052
本発明によれば、排ガス温度推定モデルを、推定排ガス温度をT’EX、燃焼ガスのガスタービンの入口温度をTIT、燃焼ガスのガスタービンの入口圧力をP、燃焼ガスのガスタービンの出口圧力をP、燃焼ガスの比熱比をn、係数をkとした上記(1)式とする。
そして、修正手段によって、排ガス温度推定モデルの係数が、推定排ガス温度が温度計測手段で計測された整定状態におけるガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正されるので、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービンの排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
また、本発明は、前記ガスタービンの入口温度を、記憶手段に予め記憶されている前記ガスタービンの入口温度と前記燃焼ガスの燃空比との関係を示す情報から導出するとしてもよい。
本発明によれば、ガスタービンの入口温度を、記憶手段に予め記憶されているガスタービンの入口温度と燃焼ガスの燃空比との関係を示す情報から導出するので、簡易にガスタービンの入口温度を求めることができ、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービンの排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
また、本発明は、前記ガスタービン入口温度を、記憶手段に予め記憶されている大気温度、前記圧縮機の入口案内翼の開度、及び前記ガスタービンの出力値に基づいた前記ガスタービンの入口温度を無次元化した燃焼負荷指令値から導出するとしてもよい。
本発明によれば、ガスタービン入口温度を、記憶手段に予め記憶されている大気温度、圧縮機の入口案内翼の開度、及びガスタービンの出力値に基づいたガスタービンの入口温度を無次元化した燃焼負荷指令値から導出するので、簡易にガスタービンの入口温度を求めることができ、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービンの排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
本発明は、前記ガスタービン入口温度を、前記制御情報としての前記燃焼ガスを生成する燃焼器の状態を示す状態量、及び該燃焼器の熱効率との関係に基づく物理モデルによって導出するとしてもよい。
本発明によれば、ガスタービン入口温度を、制御情報としての燃焼器の状態を示す状態量、及び該燃焼器の熱効率との関係に基づく物理モデルによって導出するので、簡易にガスタービンの入口温度を求めることができ、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービンの排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
なお、制御情報としての燃焼器の状態を示す状態量とは、例えば、燃焼器に流入する空気流量、燃焼器の燃料流量、燃料温度、燃焼器の空気流入部の温度等である。
本発明は、前記排ガス温度推定モデルを、2以上の異なる前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報及び係数で構成される多変量解析モデルであり、前記修正手段が、前記多変量解析モデルにおける前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するとしてもよい。
本発明によれば、排ガス温度推定モデルを、2以上の異なる前記制御情報及び係数で構成される多変量解析モデルとしている。なお、制御情報とは、例えば、ガスタービンの出力値、圧縮機の入口温度、燃焼機の燃料流量、圧縮機の入口案内翼の開度である。
そして、修正手段によって、多変量解析モデルにおける上記係数を、推定排ガス温度が温度計測手段によって計測された整定状態におけるガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するので、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービンの排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
一方、上記課題を解決するために、本発明のガスタービンプラントの制御方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るガスタービンプラントの制御方法は、燃料と圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段を備えたガスタービンプラントの制御方法であって、前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する第1工程と、前記第1工程によって推定された前記推定排ガス温度が、前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように前記排ガス温度推定モデルを修正する第2工程と、前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する第3工程と、を含み、前記第2工程において、前記排ガス温度推定モデルは、前記推定排ガス温度をT’ EX 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口温度をT IT 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口圧力をP 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの出口圧力をP 、前記燃焼ガスの比熱比をn、及び係数をkとする下記(1)式とし、
Figure 0005615052
前記修正手段は、前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正する
また、本発明に係るガスタービンプラントの制御方法は、燃料と圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段を備えたガスタービンプラントの制御方法であって、前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する第1工程と、前記第1工程によって推定された前記推定排ガス温度が、前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように前記排ガス温度推定モデルを修正する第2工程と、前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する第3工程と、を含み、前記第2工程において、前記排ガス温度推定モデルは、2以上の異なる前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報及び係数で構成される多変量解析モデルであり、前記修正手段は、前記多変量解析モデルにおける前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正する。
本発明によれば、推定排ガス温度を推定するための排ガス温度推定モデルを、整定状態におけるガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するので、ガスタービンの排ガス温度の過度的な変動を正確に推定することができる。
ガスタービンの排ガス温度の過度的な変動を正確に推定する。
本発明の第1実施形態に係る排ガス温度推定装置を備えたガスタービンプラントの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る排ガス温度推定装置によって実行される排ガス温度推定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る推定排ガス温度と計測排ガス温度との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る排ガス温度推定装置を備えたガスタービンプラントの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る排ガス温度推定装置を備えたガスタービンプラントの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る排ガス温度推定装置を備えたガスタービンプラントの構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る排ガス温度推定装置を備えたガスタービンプラントの構成を示すブロック図である。 従来のガスタービンにおける計測された排ガスの温度の遅れを示すグラフ及び従来のガスタービンが定格負荷に達するまでの出力の変化を示すグラフである。
以下に、本発明に係るガスタービンプラント及びガスタービンプラントの制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に、本第1実施形態に係るガスタービンプラント10の構成を示す。
本第1実施形態に係るガスタービンプラント10は、ガスタービン装置12、制御装置14、及び排ガス温度推定装置16を備えている。
ガスタービン装置12は、空気を圧縮し圧縮空気を生成する圧縮機20と、燃料と圧縮機20によって生成された圧縮空気とを燃焼させることによって燃焼ガスを生成する燃焼器22と、燃焼器22によって生成された燃焼ガスにより駆動し、排気口から排ガスを排気するガスタービン24と、を備えている。
また、ガスタービン24の排気口には、排ガス温度を計測する排ガス温度計測部26が備えられている。なお、本第1実施形態に係るガスタービン装置12では、排ガス温度計測部26として熱電対を用いるが、これに限らず、抵抗測温体等の他の計測手段を用いてもよい。
また、ガスタービン24は、種々の計測装置によって計測された、ガスタービン24の駆動状態を示すGT状態量計測値を出力する。GT状態量計測値とは、具体的には、燃焼ガスのガスタービン24の入口温度、燃焼ガスのガスタービン24の入口圧力、燃焼ガスのガスタービン24の出口圧力等である。
制御装置14は、ガスタービン装置12へ圧縮機20、燃焼器22、及びガスタービン24を制御するために用いる制御指令値を出力することによって、ガスタービン装置12を制御する。制御指令値とは、具体的には、燃空比、ガスタービン24の出力値、圧縮機20の入口温度、圧縮機20の入口案内翼の開度、及び燃焼器22の燃料流量等である。
また、排ガス温度推定装置16は、制御指令値及びGT状態量計測値の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定された排ガス温度(以下、「推定排ガス温度」という。)を出力する。また、排ガス温度推定装置16は、推定排ガス温度が排ガス温度計測部26によって計測された整定状態におけるガスタービン24の排ガスの計測温度(以下、「計測排ガス温度」という。)に相当するように上記排ガス温度推定モデルを修正する。
なお、排ガス温度推定装置16は、排ガス温度推定モデルを示す情報を含む各種情報、及び各種プログラム等を記憶した、磁気記憶装置又は半導体記憶装置等で構成される記憶部30を備えている。
なお、ガスタービンプラント10は、排ガス温度計測部26で計測された計測排ガス温度の値を、排ガス温度推定装置16から出力された推定排ガス温度の値で減算し、該減算により得られた値を推定温度誤差として排ガス温度推定装置16へ出力する減算部32を備えている。
すなわち、排ガス温度推定装置16は、推定温度誤差が予め定められた値以内(例えば、10℃以内)となるように、排ガス温度推定モデルを修正することによって、推定排ガス温度を整定状態における計測排ガス温度に相当させる。
次に、本第1実施形態に係る排ガス温度推定装置16の作用を説明する。
図2は、排ガス温度推定装置16によって実行される排ガス温度推定処理の流れを示すフローチャートであり、同図に示される排ガス温度推定処理を実行するための排ガス温度推定プログラムは排ガス温度推定装置16が備えている記憶部30の所定領域に予め記憶されている。なお、本プログラムは、ガスタービン装置12の起動と共に開始される。
まず、ステップ100では、排ガス温度推定装置16に制御指令値及びGT状態量計測値が入力されるまで待ち状態となる。
次のステップ102では、入力された制御指令値及びGT状態量計測値を用いた排ガス温度推定モデルによって排ガス温度を推定する。
次のステップ104では、推定排ガス温度を出力する。なお、出力された推定排ガス温度は、制御装置14へ入力される。そして、制御装置14は入力された推定排ガス温度に基づいて、ガスタービン装置12を制御するための制御指令値を更新してガスタービン装置12へ出力する。
次のステップ106では、ガスタービン24が整定状態となったか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ108へ移行する一方、否定判定の場合は、ステップ116へ移行する。
ステップ108では、減算部32から出力された推定温度誤差が所定値以内であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ116へ移行する一方、否定判定の場合は、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、排ガス温度推定モデルを修正する。
次のステップ112では、ステップ110で修正した排ガス温度推定モデルによって排ガス温度を推定する。
次のステップ114では、推定排ガス温度を出力し、ステップ108へ戻る。
すなわち、ステップ108からステップ112の処理によって、図3の推定排ガス温度と計測排ガス温度との関係を示すグラフに示されるように、ガスタービン24が整定状態となっている場合に、推定温度誤差が所定値以内となるように排ガス推定モデルを修正することによって、推定排ガス温度を計測排ガス温度に相当させる。ガスタービン24が整定状態の場合は、図3に示すように、ガスタービン24の排ガス温度は、一定となる。そのため、排ガス温度計測部26で計測される計測排ガス温度には、流量遅れ、熱容量の遅れ、及び計測遅れ等の時間遅れの影響による実際の排ガス温度との差は生じず、排ガス推定モデルを修正するのに適している。
なお、ガスタービン24が整定状態となっている場合には、制御装置14は、排ガス温度推定装置16から出力される推定排ガス温度に基づいてガスタービン装置12を制御せずに、排ガス温度計測部26から出力される計測排ガス温度に基づいてガスタービン装置12を制御してもよい。
一方、ステップ114では、ガスタービン24を停止させる旨を示す停止指令値が制御装置14から出力されたか否かを判定し、肯定判定の場合は、本プログラムを終了する一方、否定判定の場合は、ステップ100へ戻る。なお、停止指令値が制御装置14から出力されても、ガスタービン24が完全に停止するまで、本プログラムを実行し続け、排ガス温度推定装置16が推定排ガス温度を出力し続けてもよい。
以上説明したように、本第1実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、推定排ガス温度が排ガス温度計測部26によって計測された整定状態におけるガスタービン24の計測排ガス温度に相当するように排ガス温度推定モデルを修正するので、ガスタービン24の排ガス温度の過度的な変動を正確に推定することができる。
さらに、制御装置14は、排ガス温度推定装置16から出力される正確に推定された推定排ガス温度に基づいてガスタービン装置12を制御する。これにより、本第1実施形態に係るガスタービンプラント10は、例えば、ガスタービン24の出力を上昇させる場合に、ガスタービン24の出力がオーバーシュートしないように定格付近で上昇レートを制限する必要がなくなり、定格負荷に達する時間を短縮できる等のように、ガスタービン装置12の運転効率を高くすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態に係るガスタービンプラント10の構成を図4に示す。なお、図4における図1と同一の構成部分については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、演算部40を備えている。
演算部40は、下記(1)式に示される排ガス温度推定モデルによってガスタービン24の排ガス温度を推定する。
Figure 0005615052
上記(1)式においてT’EXを推定排ガス温度、TITを燃焼ガスのガスタービン24の入口温度(以下、「ガスタービン入口温度」という。)、Pを燃焼ガスのガスタービン24の入口圧力(以下、「ガスタービン入口圧力」という。)、Pを燃焼ガスのガスタービン24の出口圧力(以下、「ガスタービン出口圧力」という。)、nを燃焼ガスの比熱比、kを係数とする。
また、記憶部30は、ガスタービン入口温度TITと燃焼ガスの燃空比との関係を示すマップ情報、燃焼ガスの比熱比nの値、及び係数kの値を予め記憶している。なお、記憶部30に記憶されるガスタービン入口温度TITと燃空比との関係を示す情報は、マップ情報に限らず、ガスタービン入口温度TITと燃空比との関係を示す近似式等、マップ情報と異なる情報であってもよい。また、記憶部30に記憶されている係数kの値は、後述するように増減されるものであり、増減される毎に更新して記憶される。
次に、本第2実施形態に係る排ガス温度推定装置16の作用を図2に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本第2実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、図2に示される処理が演算部40によって実行される。
ステップ100では、制御装置14からガスタービン装置12へ出力される制御指令値のうち燃空比を示す情報、及びGT状態量計測値としてガスタービン入口圧力P、及びガスタービン出口圧力Pが入力される。
次のステップ102では、記憶部30から上記マップ情報を読み出し、ステップ100で入力された燃空比からガスタービン入口温度TITを導出する。そして、(1)式にガスタービン入口圧力P、ガスタービン出口圧力P、ガスタービン入口温度TIT、記憶部30に記憶されている比熱比n及び係数kを代入することで、推定排ガス温度T’EXを算出する。
そして、ステップ110では、(1)式に示される排ガス温度推定モデルにおける係数kを、推定排ガス温度T’EXが、整定状態におけるガスタービン24の計測排ガス温度に相当するように修正する。すなわち、推定温度誤差の大きさに応じて、係数kの値を増減させることによって、推定温度誤差が所定値以下となるようにする。
なお、本第2実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、記憶部30に推定温度誤差に応じた係数kの増減量を示す情報を予め記憶しており、ステップ110では、該情報から推定温度誤差に応じた係数kの増減量を読み出し、読み出した増減量に基づいて係数kの値を修正する。
以上説明したように、本第2実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、記憶部30に予め記憶されているガスタービン入口温度TITと燃焼ガスの燃空比との関係を示すマップ情報からガスタービン入口温度TITを導出し、上記(1)式に示される排ガス推定モデルの係数kを、推定排ガス温度T’EXが計測排ガス温度に相当するように修正するので、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービン24の排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態に係るガスタービンプラント10の構成を図5に示す。なお、図5における図4と同一の構成部分については図4と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第3実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、CLCSO演算部50を備えている。
記憶部30は、大気温度、圧縮機20の入口案内翼の開度、及びガスタービン24の出力値に基づいたガスタービン入口温度TITを無次元化した燃焼負荷指令値(以下、「CLCSO」という。)を予め記憶している。また、記憶部30は、比熱比n及び係数kの値を記憶している。
なお、ガスタービン入口温度TITを無次元化したCLCSOとは、すなわち、CLCSOとガスタービン入口温度とが比例関係にあることを示している。そして、本第3実施形態に係る記憶部30には、ガスタービン入口温度TITとCLCSOとの関係を示すマップ情報が予め記憶されている。なお、CLCSOについては、特開2007−077866号公報、特開2007−077867号公報、及び特開2007−309279号公報に記載されているため、その説明を省略する。
CLCSO演算部50は、不図示の温度センサにより計測された大気温度が入力されると共に、制御装置14からガスタービン装置12へ出力される制御指令値のうち、圧縮機20の入口案内翼の開度IGVを示す開度指令値、及びガスタービン24の出力値を示すGT出力値が入力される。そして、これら入力された大気温度、IGV開度指令値、及びGT出力値に基づいてCLCSOを導出する。
そして、演算部40は、記憶部30に記憶されたマップ情報から導出されたCLCSOに応じたガスタービン入口温度TIT、GT状態量計測値として入力されたガスタービン入口圧力P、及びガスタービン出口圧力P、記憶部30に記憶されている比熱比n及び係数kの値を各々(1)式に代入することによって、推定排ガス温度T’EXを算出する。
さらに、演算部40は、(1)式に示される排ガス温度推定モデルにおける係数kを、推定排ガス温度T’EXが整定状態におけるガスタービン24の計測排ガス温度に相当するように修正する。すなわち、推定温度誤差の大きさに応じて、係数kの値を増減させることによって、推定温度誤差が所定値以下となるようにする。
以上説明したように、本第3実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、大気温度、圧縮機20の入口案内翼の開度、及びガスタービン24の出力値に基づいたガスタービン入口温度TITを無次元化したCLCSOから、ガスタービン入口温度TITを導出し、上記(1)式に示される排ガス推定モデルの係数kを、推定排ガス温度T’EXが計測排ガス温度に相当するように修正するので、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービン24の排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
本第4実施形態に係るガスタービンプラント10の構成を図6に示す。なお、図6における図4と同一の構成部分については図4と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第4実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、熱効率演算部60及びガスタービン入口温度推定部62を備えている。
熱効率演算部60は、燃焼器22の熱効率を、制御指令値である燃焼器の燃焼状態を示す指標(例えば、燃空比))の関数から算出する。
ガスタービン入口温度推定部62は、制御指令値としての燃焼器22の状態を示す状態量、及び燃焼器22の熱効率との関係に基づく物理モデルによってガスタービン入口温度TITを導出する。具体的には、燃焼器22に流入する空気流量をG、燃焼器22の燃料流量をG、燃料温度をT、燃焼器22の空気流入部の温度をT、流入部の比熱をcp3、燃料の発熱量をH、燃焼器22の熱効率をη、燃焼ガス比熱をcp4、燃焼器22の周辺部の容積をVcb、燃焼ガス比重をγ、燃料比熱をcpf、ガスタービン24の入口の燃焼ガス流量をG、時間をtとしたとき、下記の(2)式に示される物理モデルを用いてガスタービン入口温度TITを導出する。
Figure 0005615052
なお、熱効率演算部60による燃焼器22の熱効率の算出方法、及び(2)式に示されるガスタービン入口温度TITを導出方法は、特開2005−240608号公報に記載されているため、その説明を省略する。また、(2)式に示す物理モデルは、一例であり、燃焼器22の状態を示す状態量、及び燃焼器22の熱効率との関係に基づく物理モデルであれば、他の物理モデルを用いてもよい。
そして、演算部40は、ガスタービン入口温度推定部62で導出されたガスタービン入口温度TIT、GT状態量計測値として入力されたガスタービン入口圧力P、及びガスタービン出口圧力P、並びに記憶部30に記憶されている比熱比n及び係数kの値を各々(1)式に代入することによって、推定排ガス温度T’EXを算出する。
さらに、演算部40は、(1)式に示される排ガス温度推定モデルにおける係数kを、推定排ガス温度T’EXが整定状態におけるガスタービン24の計測排ガス温度に相当するように修正する。すなわち、推定温度誤差の大きさに応じて、係数kの値を増減させることによって、推定温度誤差が所定値以下となるようにする。
以上説明したように、本第4実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、燃焼器22の状態を示す状態量、及び燃焼器22の熱効率との関係に基づく物理モデルから、ガスタービン入口温度TITを導出し、上記(1)式に示される排ガス推定モデルの係数kを、推定排ガス温度T’EXが計測排ガス温度に相当するように修正するので、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービン24の排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
〔第5実施形態〕
以下、本発明の第5実施形態について説明する。
本第5実施形態に係るガスタービンプラント10の構成を図7に示す。なお、図7における図1と同一の構成部分については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第5実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、2以上の異なる制御指令値及び係数kで構成される多変量解析モデルを用いて統計的に推定排ガス温度T’EXを導出する。
本第5実施形態に係る多変量解析モデルの一例を下記(3)式に示す。なお、本第5実施形態では、多変量解析モデルとして、重回帰モデルを用いる。
Figure 0005615052
(3)式において、ガスタービン24の出力値をMW、圧縮機20の入口温度をT1C、燃焼器22の燃料流量をG、圧縮機20の入口案内翼の開度をIGVとする。なお、重回帰モデルの変数として、制御指令値であるガスタービン24の出力値MW、及び圧縮機20の入口案内翼の開度IGVのみを用いてもよい。また(3)式に示すように、重回帰モデルの変数として、制御指令値である圧縮機20の入口温度T1C及び燃焼器22の燃料流量Gを加えることによって、導出される推定排ガス温度T’EXの精度がより高められる。さらに、重回帰モデルの変数として、制御指令値である圧縮機20の入口圧力Pを加えてもよい。
そして、排ガス温度推定装置16は、重回帰モデルにおける係数kを、導出される推定排ガス温度T’EXが整定状態におけるガスタービン24の計測排ガス温度に相当するように修正する。すなわち、推定温度誤差の大きさに応じて、係数kの値を増減させることによって、推定温度誤差が所定値以下となるようにする。
以上説明したように、本第5実施形態に係る排ガス温度推定装置16は、2以上の異なる制御指令値及び係数kで構成される多変量解析モデルから、推定排ガス温度T’EXを導出し、上記係数kを、推定排ガス温度T’EXが、計測排ガス温度に相当するように修正するので、既存の設備を用いた簡易な構成でガスタービン24の排ガス温度の過度的な変動をより正確に推定することができる。
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10 ガスタービンプラント
14 制御装置
16 排ガス温度推定装置
20 圧縮機
22 燃焼器
24 タービン
26 排ガス温度計測部

Claims (7)

  1. 圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気と燃料との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、
    前記ガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段と、
    前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように、前記排ガス温度推定モデルを修正する修正手段と、
    前記排ガス温度推定装置から出力される前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する制御装置と、
    を備え
    前記排ガス温度推定モデルは、前記推定排ガス温度をT’ EX 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口温度をT IT 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口圧力をP 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの出口圧力をP 、前記燃焼ガスの比熱比をn、及び係数をkとする下記(1)式であり、
    Figure 0005615052
    前記修正手段は、前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するガスタービンプラント。
  2. 前記ガスタービンの入口温度は、記憶手段に予め記憶されている前記ガスタービンの入口温度と前記燃焼ガスの燃空比との関係を示す情報から導出される請求項記載のガスタービンプラント。
  3. 前記ガスタービン入口温度は、記憶手段に予め記憶されている大気温度、前記圧縮機の入口案内翼の開度、及び前記ガスタービンの出力値に基づいた前記ガスタービンの入口温度を無次元化した燃焼負荷指令値から導出される請求項記載のガスタービンプラント。
  4. 前記ガスタービン入口温度は、前記制御情報としての前記燃焼ガスを生成する燃焼器の状態を示す状態量、及び該燃焼器の熱効率との関係に基づく物理モデルによって導出される請求項記載のガスタービンプラント。
  5. 圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気と燃料との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、
    前記ガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段と、
    前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように、前記排ガス温度推定モデルを修正する修正手段と、
    前記排ガス温度推定装置から出力される前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記排ガス温度推定モデルは、2以上の異なる前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報及び係数で構成される多変量解析モデルであり、
    前記修正手段は、前記多変量解析モデルにおける前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するガスタービンプラント。
  6. 燃料と圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段を備えたガスタービンプラントの制御方法であって、
    前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する第1工程と、
    前記第1工程によって推定された前記推定排ガス温度が、前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように前記排ガス温度推定モデルを修正する第2工程と、
    前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する第3工程と、
    を含み、
    前記第2工程において、前記排ガス温度推定モデルは、前記推定排ガス温度をT’ EX 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口温度をT IT 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの入口圧力をP 、前記燃焼ガスの前記ガスタービンの出口圧力をP 、前記燃焼ガスの比熱比をn、及び係数をkとする下記(1)式とし、
    Figure 0005615052
    前記修正手段は、前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するガスタービンプラントの制御方法
  7. 燃料と圧縮機によって圧縮された空気である圧縮空気との燃焼によって生成された燃焼ガスにより駆動するガスタービンから排気された排ガスの温度を計測する温度計測手段を備えたガスタービンプラントの制御方法であって、
    前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報、及び前記ガスタービンから出力される前記ガスタービンの駆動状態を示す状態情報の少なくとも何れか一方を用いた排ガス温度推定モデルによって推定した前記排ガスの温度である推定排ガス温度を出力する第1工程と、
    前記第1工程によって推定された前記推定排ガス温度が、前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように前記排ガス温度推定モデルを修正する第2工程と、
    前記推定排ガス温度に基づいて前記ガスタービンを制御する第3工程と、
    を含み、
    前記第2工程において、前記排ガス温度推定モデルは、2以上の異なる前記ガスタービンを制御するために用いる制御情報及び係数で構成される多変量解析モデルであり、
    前記修正手段は、前記多変量解析モデルにおける前記係数を、前記推定手段によって推定された推定排ガス温度が前記温度計測手段によって計測された整定状態における前記ガスタービンの排ガスの計測温度に相当するように修正するガスタービンプラントの制御方法。
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