JP5614605B1 - 風力発電装置及びその建設方法 - Google Patents

風力発電装置及びその建設方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5614605B1
JP5614605B1 JP2014504887A JP2014504887A JP5614605B1 JP 5614605 B1 JP5614605 B1 JP 5614605B1 JP 2014504887 A JP2014504887 A JP 2014504887A JP 2014504887 A JP2014504887 A JP 2014504887A JP 5614605 B1 JP5614605 B1 JP 5614605B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nacelle
seal member
tower
yaw
brake disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014504887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014091617A1 (ja
Inventor
義弘 藤岡
義弘 藤岡
正和 上林
正和 上林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5614605B1 publication Critical patent/JP5614605B1/ja
Publication of JPWO2014091617A1 publication Critical patent/JPWO2014091617A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D7/00Controlling wind motors 
    • F03D7/02Controlling wind motors  the wind motors having rotation axis substantially parallel to the air flow entering the rotor
    • F03D7/0204Controlling wind motors  the wind motors having rotation axis substantially parallel to the air flow entering the rotor for orientation in relation to wind direction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D80/00Details, components or accessories not provided for in groups F03D1/00 - F03D17/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2240/00Components
    • F05B2240/57Seals
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2260/00Function
    • F05B2260/60Fluid transfer
    • F05B2260/602Drainage
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2260/00Function
    • F05B2260/90Braking
    • F05B2260/902Braking using frictional mechanical forces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16NLUBRICATING
    • F16N31/00Means for collecting, retaining, or draining-off lubricant in or on machines or apparatus
    • F16N31/002Drain pans
    • F16N31/004Drain pans combined with container
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wind Motors (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

風力発電装置は、タワーと、前記タワーの上端部の外周面に沿って開口が形成され、該開口の周りに凹部が設けられた底を有するナセルと、前記ナセルを旋回自在に前記タワーに支持するためのヨー旋回座軸受と、前記ヨー旋回座軸受の下端面と前記タワーの上端面との間に設けられるブレーキディスクと、前記ヨー旋回座軸受の下部、又は、前記ブレーキディスクに取り付けられて、前記ナセルの前記底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材とを備える。

Description

本開示は、タワーに対してヨー旋回自在に支持されるナセルを備えた風力発電装置及びその建設方法に関する。
近年、地球環境の保全の観点から風力発電装置の普及が進んでいる。風力発電装置では、風を受けて回転するブレードの回転エネルギーが、ハブ及びメインシャフトを介して発電機に入力され、電力が生成される。
一般的に、ブレードはハブを介して回転自在にナセルに取り付けられるので、風向に応じてブレードの回転面の向きを調整するために、ナセルはヨー旋回自在にタワーに支持される。例えば特許文献1及び2には、タワーの上端部に設けられたヨー軸受を介して、ナセルがヨー旋回する構成が開示されている。
ナセル内には、ヨー軸受を回転させるヨーモータ、ギア式増速機や油圧トランスミッション等のドライブトレイン、又は、メインシャフトを支持する主軸受等の各種機器が配置される。これらの機器には、例えばヨーモータとヨー軸受の間に介装されるギア、ドライブトレインに組み込まれる軸受、又は、メインシャフトを支持する主軸受等のようにオイルやグリース等の潤滑剤が用いられるものがある。また、油圧トランスミッション等のように作動油としてオイルが用いられたり、冷却材としてオイルが用いられるものもある。こういったオイル(グリースを含む)使用機器からオイルがリークした場合、リークオイルが風力発電装置の外部に漏れ出る可能性がある。
そこで、リークオイルの外部への漏出を防止するために、特許文献3には、ナセルに接続可能な潤滑油収集部が設けられた風力発電装置の構成が開示されている。この潤滑油収集部は溝部を含み、溝部は可撓性の側方部を介してタワーに押し付けられるようになっている。
欧州特許出願公開第2196668号明細書 欧州特許出願公開第2317137号明細書 国際公開第2011/064002号
上記したように、特許文献3に記載される風力発電装置においては、ナセル内で発生したリークオイル(グリースを含む)の外部への漏出を防止するために、潤滑油収集部を設けた構成としている。しかし、ナセルはタワーに対してヨー旋回するため、ヨー軸受近傍からリークオイルが風力発電装置の外部へ漏れ出るおそれがある。この点、特許文献3には、潤滑油収集部の溝部に設けられた可撓性の側方部によってヨー旋回時におけるリークオイルの外部流出を防止する構成としているが、側方部からの押圧のみではヨー旋回時に摺動部に異物が侵入した場合に隙間が形成されてしまい、リークオイルの外部流出を防止できないことがある。
本発明の少なくとも一実施形態の目的は、ナセル内で発生したリークオイルの外部への漏出を確実に防止できる風力発電装置及びその建設方法を提供することである。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風力発電装置は、タワーと、前記タワーの上端部の外周面に沿って開口が形成され、該開口の周りに凹部が設けられた底を有するナセルと、前記ナセルを旋回自在に前記タワーに支持するためのヨー旋回座軸受と、前記ヨー旋回座軸受の下端面と前記タワーの上端面との間に設けられるブレーキディスクと、前記ヨー旋回座軸受の下部、又は、前記ブレーキディスクに取り付けられて、前記ナセルの前記底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材とを備える。
上記風力発電装置によれば、タワーの上端部の外周に沿ってナセルの底を配置し、ナセルの底に凹部を設けたので、ナセル内の各種機器から漏出したリークオイルをこの凹部に溜めることができ、風力発電装置の外部へ漏れ出ることを防止できる。また、ヨー旋回座軸受の下部、又は、ブレーキディスクに取り付けられて、ナセルの底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材を備えることにより、ナセルがタワーに対してヨー旋回しても、第1シール部材によって、ナセルとタワーとの間からリークオイルが漏れ出ることを防げる。なお、本明細書において、リークオイルは、潤滑油、作動油又は冷却材等として用いられるオイルの他に、潤滑剤として用いられるグリースを含む。
また、ブレーキディスク又はヨー旋回座軸受の下部に第1シール部材を取り付けるようにしたので、ナセルを製造する工場側で第1シール部材の取り付けを完結させることができる。すなわち、通常、ナセルを製造する工場において、ナセル台板、ブレーキディスク及びナセルカバーを含むナセルユニットを製造する場合、ブレーキディスク又はヨー旋回座軸受の下部に第1シール部材を取り付けるようにすれば、このナセルユニットに第1シール部材を含めることができる。これにより、現地における風力発電装置の組立作業は、タワー上端部にナセルユニットを搭載するのみでよく、タワー最上部という高所でのシール取り付け作業が不要となり、作業性が向上する。また、タワー上端部に予めシール部材と油を溜めるための凹部を有するナセルの底を設けておくことも考えられるが、この場合、シール部材とナセルの底との位置精度が低い。これに対して上記したようにナセル側にシール部材及び凹部を取り付ける構成とすることで、シール部材とナセルの底との位置精度を良好に保持し、リークオイルの外部への漏出を確実に防止可能となる。
幾つかの実施形態では、前記ナセルの前記底は、前記凹部を形成する開口側側面の上部に前記開口側縁部が位置するように構成され、前記第1シール部材は、前記開口側縁部に対して上方から当接するように配置されている。
このように、第1シール部材がナセルの底の開口側縁部に対して上方から当接するように配置されることによって、ナセル内で発生したリークオイルを確実にナセルの底の凹部に導くことができる。
幾つかの実施形態では、前記開口側縁部と前記第1シール部材とがオーバーラップする領域の少なくとも一部において、前記開口側縁部は前記タワーの半径方向外方に向かって下る斜面を有する。
これにより、開口側縁部がタワーの半径方向外方に向かって下る斜面を有することにより、ナセル内で発生するリークオイルが斜面を伝って確実にナセルの底の凹部に導かれる。
幾つかの実施形態では、前記第1シール部材は、前記開口側縁部に対向する前記第1シール部材の表面に設けられて、耐摩耗コーティングが施された少なくとも一つの突起部を含む。
ヨー旋回座軸受の下部又はブレーキディスクに取り付けられる第1シール部材は、ナセルのヨー旋回時に、ナセルの底の開口側縁部に対して摺動する。そのため、第1シール部材に突起部を設けることによって、ナセルの底の開口側縁部に対する第1シール部材の押し付け力を大きくすることができ、より一層確実にリークオイルの漏出を防止できる。また、突起部は耐摩耗コーティングされているので、第1シール部材とナセルの底の開口側縁部とが摺動しても摩耗し難い構造とすることができる。
幾つかの実施形態では、前記ナセルの前記底は、前記凹部に設けられる少なくとも一つのリブを含む。
このように、ナセルの底の凹部にリブを設けることによって、ナセルの底の強度を向上させることができ、凹部に溜まったリークオイルによる重量増加にも耐え得る構造とすることができる。
幾つかの実施形態では、前記ヨー旋回座軸受の前記下部、又は、前記ブレーキディスクに前記第1シール部材を取り付けるための少なくとも一本のボルトと、前記少なくとも一本のボルトの頭部を被覆する少なくとも一つの第2シール部材とをさらに備える。
このように、少なくとも一本のボルトによって、ヨー旋回座軸受の下部又はブレーキディスクに第1シール部材を取り付け、ボルトの頭部を第2シール部材によって被覆するようにしたので、ボルト穴からリークオイルが風力発電装置の外部へ漏れ出ることを防止できる。
一実施形態では、前記ブレーキディスクと、該ブレーキディスクに取り付けられた前記第1シール部材との間をシールするための第3シール部材をさらに備え、前記第3シール部材は、前記ブレーキディスクの全周に亘って設けられる。
少なくとも一本のボルトによって、ヨー旋回座軸受の下部又はブレーキディスクに第1シール部材を取り付ける場合、隣り合う2つのボルト間における第1シール部材の押し付け力が低くなるので、第3シール部材によって、ブレーキディスクの全周に亘ってブレーキディスクと第1シール部材との間をシールすることによって、リークオイルの漏出をより一層確実に防止できる。
幾つかの実施形態では、前記第1シール部材は、内周側と外周側との周長差を吸収するための複数のスリットが前記内周側に設けられ、前記内周側から前記外周側に向けて傾斜したテーパ状に形成されている。
これにより、第1シール部材を簡単に製造することができ、部品コストの低廉化が図れる。
幾つかの実施形態では、前記第1シール部材は、前記ヨー旋回座軸受の外輪と前記タワーの上端面との間に設けられた前記ブレーキディスクに取り付けられる。
これにより、第1シール部材の取り付け作業の容易化が図れる。
一実施形態では、前記ブレーキディスクの上面のうち前記外輪によって覆われていない領域に取り付けられた前記第1シール部材を上方から前記ブレーキディスクに向けて押さえつけるための環状の押え板をさらに備える。
これにより、ブレーキディスクを軽量化することができる。
幾つかの実施形態では、前記ヨー旋回座軸受の外輪に設けられた外歯と噛み合うピニオンギア、および、該ピニオンギアを駆動するための駆動部を含むヨー駆動機構をさらに備え、前記第1シール部材は、前記外輪の外周面のうち前記外歯よりも下方の領域に取り付けられる。
幾つかの実施形態では、前記ナセルは、前記ヨー旋回座軸受に取り付けられるナセル台板と、前記ナセル台板に取り付けられたナセルフレームと、前記ナセルフレームに取り付けられるナセルカバーとを含み、前記ナセルカバーは、前記ナセルの内部空間を形成するためのナセルカバー本体と、前記ナセルカバー本体の下面に取り付けられる前記底とを含む。
一実施形態では、前記第1シール部材は、前記開口側縁部に覆い被さるように設けられた弾性部材を含む。
第1シール部材は、ナセルの底の開口側縁部に覆い被さるように設けられるので、ナセル内又はその周辺で発生する漏出油を確実にナセルの底の凹部に導くことができる。また、第1シール部材は弾性部材を含むことにより、ナセルがヨー旋回しても、ナセルとタワーとの隙間を確実にシールすることができる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風力発電装置の建設方法は、タワーと、前記タワーの上端部の外周面に沿って開口が形成され、該開口の周りに凹部が設けられた底を有するナセルと、前記ナセルを旋回自在に前記タワーに支持するためのヨー旋回座軸受と、前記ヨー旋回座軸受の下端面と前記タワーの上端面との間に設けられるブレーキディスクと、前記ヨー旋回座軸受の下部、又は、前記ブレーキディスクに取り付けられて、前記ナセルの前記底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材とを備える風力発電装置の建設方法であって、前記ナセルと、前記ヨー旋回座軸受と、前記ブレーキディスクと、前記第1シール部材とを含むナセルユニットを形成するナセルユニット形成ステップと、前記タワーを設置するタワー設置ステップと、前記タワー設置ステップの後、前記タワー上に前記ナセルユニットを設置するナセルユニット設置ステップとを備える。
上記風力発電装置によれば、タワーの上端部の外周に沿ってナセルの底を配置したので、風力発電装置内に設けられた潤滑油ユニット等の各種機器から漏出したリークオイルは、ナセルの底の凹部に溜められて風力発電装置の外部へ漏れ出ることを防止できる。また、ヨー旋回座軸受の下部、又は、ブレーキディスクに取り付けられて、ナセルの底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材を備えることにより、ナセルがタワーに対してヨー旋回しても、第1シール部材によって、ナセルの底とタワーとの間からリークオイルが漏れ出ることを防げる。
また、ブレーキディスク又はヨー旋回座軸受の下部に第1シール部材を取り付けるようにしたので、ナセルを製造する工場側で第1シール部材の取り付けを完結させることができる。
一実施形態では、前記ナセルユニット形成ステップでは、長手方向に沿った一辺に複数のスリットを有する矩形の弾性部材を変形させて前記弾性部材の両端を突き合わせ、前記一辺が内周側に位置して前記一辺に対向する辺が外周側に位置する環状体を作り、前記環状体を前記ブレーキディスクの上面に取り付けて前記シール部材を得る。
これにより、矩形の弾性部材を用いることができるので製造コストを安価にできるとともに、矩形の弾性部材にスリットを設けて環状に形成することで、外周側から内周側に向けて傾斜ができ、リークオイルをナセルの底の凹部へ導きやすくなる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、タワーの上端部の外周に沿ってナセルの底を配置し、ナセルの底に凹部を設けたので、ナセル内の各種機器から漏出したリークオイルをこの凹部に溜めることができ、風力発電装置の外部へ漏れ出ることを防止できる。また、ヨー旋回座軸受の下部、又は、ブレーキディスクに取り付けられて、ナセルの底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材を備えることにより、ナセルがタワーに対してヨー旋回しても、第1シール部材によって、ナセルとタワーとの間からリークオイルが漏れ出ることを防げる。
また、ブレーキディスク又はヨー旋回座軸受の下部に第1シール部材を取り付けるようにしたので、ナセルを製造する工場側で第1シール部材の取り付けを完結させることができる。
本発明の一実施形態に係る風力発電装置の全体構成の概略を示す図である。 本発明の一実施形態におけるナセル及びタワーの連結部を示す断面図である。 図2のヨー旋回座軸受及びその周辺構造を拡大した断面図である。 図3のシール部材及びその周辺構造を拡大した断面図である。 ブレーキディスクを示す底面図である。 本発明の他の実施形態におけるナセル及びタワーの連結部を示す断面図である。 図6のヨー旋回座軸受及びその周辺構造を拡大した断面図である。 本発明の一実施形態におけるナセルを示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるナセルの底を示す斜視図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、実施形態として以下に記載され、あるいは、実施形態として図面で示された構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の一実施形態に係る風力発電装置の全体構成の概略を示す図である。図2は本発明の一実施形態におけるナセル及びタワーの連結部を示す断面図である。図3は図2のヨー旋回座軸受及びその周辺構造を拡大した断面図である。図4は図3のシール部材及びその周辺構造を拡大した断面図である。
図1に示すように、風力発電装置1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ3で構成されるロータ4と、ハブ3に連結されるメインシャフト5と、電力を生成する発電機10と、メインシャフト5の回転エネルギーを発電機10に伝えるドライブトレイン6とを備える。
なお、メインシャフト5を含む種々の機器は、水上又は地上に立設されたタワー11の上端部11aに設置されたナセル20に収納され、ナセル20のナセルカバーによって覆われていてもよい。ここで、ナセルカバーは、ナセル20に収容された機器を覆うナセルカバー本体22と、タワー11の周囲に配置される底23とから構成される。また、ハブ3は、ハブカバー3aによって覆われていてもよい。
幾つかの実施形態では、ドライブトレイン6は、図1に示すように、メインシャフト5に取り付けられた油圧ポンプ7と、高圧油ライン9a及び低圧油ライン9bを介して油圧ポンプ7に接続される油圧モータ8とを含んで構成される。油圧ポンプ7は、メインシャフト5によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ7の出口は、高圧油ライン9aを介して油圧モータ8の入口に接続されている。そのため、油圧ポンプ7で生成された圧油は高圧油ライン9aを介して油圧モータ8に供給され、この圧油によって油圧モータ8が駆動される。油圧モータ8で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ8の出口と油圧ポンプ7の入口との間に設けられた低圧油ライン9bを経由して、油圧ポンプ7に再び戻される。また、油圧モータ8の出力軸は発電機10の回転シャフトに接続されており、油圧モータ8の回転が発電機10に入力されるようになっている。ドライブトレイン6において、油圧ポンプ7、油圧モータ8及び発電機10の個数は特に限定されず、それぞれ、少なくとも一つあればよい。
なお、図1にはドライブトレイン6として油圧トランスミッションを例示したが、ギア式増速機を用いてもよいし、メインシャフト5を発電機10に直結したダイレクトドライブを採用してもよい。
幾つかの実施形態において、ドライブトレイン6及び発電機10は、ナセル20内に設置される。
一実施形態では、ナセル20は、メインシャフト5を支持する軸受(不図示)が設けられるナセル台板21と、ナセル台板21上に載置された各種機器を覆うナセルカバー本体22と、タワー上端部11aの外周に沿って設けられた底23を有している。
具体的に、ナセル台板21は、例えば球状黒鉛鋳鉄や強靭鋳鉄等の鋳造鋼(cast steel)で構成される。ナセルカバー本体22は、ナセル台板21に組み付けられたフレーム(不図示)に取り付けられて、ナセル台板21上に載置された各種機器(例えばドライブトレイン6及び発電機10等)を覆うように構成される。底23の構成については後に詳述する。
ナセル20は、タワー11に対してヨー旋回するように構成されている。
すなわち、風力発電装置1は、ヨー旋回機構として、ナセル20を旋回自在にタワー11に支持するためのヨー旋回座軸受12と、ヨー旋回座軸受12を駆動するためのヨー駆動機構15とを有している。
図1及び図2に示すように、一実施形態において、ヨー旋回座軸受12は、ナセル台板21に固定される内輪12aと、タワー上端部11aに固定される外輪12bと、内輪12a及び外輪12bとの間に介装されるボールベアリング12cとを含む。外輪12bの外周側には外歯13が設けられている。一方、ヨー駆動機構15は、外歯13と噛み合うピニオンギア15bと、ピニオンギア15bを駆動するための駆動部(ヨーモータ)15aを含む。なお、内輪12aのナセル台板21への固定、又は、外輪12bのタワー上端部11aへの固定は、ボルト締結であってもよい。
上記構成を有するヨー旋回機構において、ナセル20側に支持されたピニオンギア15bは、タワー11側に支持された外歯13と噛み合うように配置されているので、駆動部15aによってピニオンギア15bを回転させると、ナセル20及びナセル20に支持された内輪12aと共にピニオンギア15bは、タワー11の中心軸周りに旋回する。このとき、タワー11側に支持された外輪12bと、ナセル20側に支持された内輪12aとは、ボールベアリング12cを介して相対的に回転する。こうして、ヨー駆動機構15を駆動することによって、タワー11に対してナセル20をタワー11の中心軸周りに旋回させることができる。
また、風力発電装置1は、ヨー旋回機構によってヨー旋回するナセル20に制動力を付与するためのブレーキ機構を有している。
図2及び図3に示すように、一実施形態において、ブレーキ機構は、タワー上端部11aに固定されたブレーキディスク16と、ナセル台板21に固定されたブレーキキャリパ17及びブレーキパッド18とを含む。ブレーキディスク16は、ヨー旋回座軸受12の下端面とタワー11の上端面との間に設けられる。また、ブレーキディスク16は、図5に示すように、タワー上端部11aからタワー内周側に向けて延在する環状に形成されてもよい。なお、図5はブレーキディスクを示す底面図である。ブレーキキャリパ17は、ブレーキディスク16の両面にブレーキパッド18を押し付けて、摩擦力を発生させることによってブレーキディスク16とブレーキキャリパ17との相対的な回転を停止させる。これにより、ブレーキキャリパ17が取り付けられたナセル20に対して、タワー11に取り付けられたブレーキディスク16によって制動力が付与される。なお、ブレーキキャリパ17及びブレーキパッド18は、ブレーキディスク16の円周方向に所定間隔で複数設けられていてもよい。
上記構成を有する風力発電装置1は、風力発電装置1の外部へのリークオイルの漏出を防止する目的で、以下の構成をさらに備えている。なお、本明細書において、リークオイルは、潤滑油、作動油又は冷却材等として用いられるオイルの他に、潤滑剤として用いられるグリースを含む。
図2に示すように、一実施形態において、風力発電装置1の内部で発生したリークオイルを溜めるために、ナセル20の底23に凹部23aが設けられている。また、ナセル20の底23にはタワー上端部11aの外周面に沿って開口23cが形成されており、凹部23aはこの開口23cの周りに設けられている。凹部23aの開口側縁部23bは、タワー11の外周に沿って配置される。
さらに、図3及び図4に示すように、ヨー旋回座軸受12の下部のブレーキディスク16に取り付けられて、ナセル20の底23の開口側縁部23bに当接するように構成された第1シール部材30を備える。第1シール部材30は、例えば弾性部材で構成される。また、第1シール部材30は環状に形成され、ブレーキディスク16の外周側と底23の開口側縁部23bと間に架け渡されるように設けられる。環状に形成された第1シール部材30の内周側はブレーキディスク16の外周側の上面に当接され、第1シール部材30の内周側は、底23の開口側縁部23bに当接されてもよい。このように、第1シール部材30がナセル20の底23の開口側縁部23bに対して上方から当接するように配置されることによって、ナセル20内又はその周辺で発生する漏出油を確実にナセル20の底23の凹部23aに導くことができる。なお、第1シール部材30は、ヨー旋回座軸受12の外輪12bとタワー11の上端面との間に設けられたブレーキディスク16に取り付けられてもよい。また、第1シール部材30は、外輪12bの外周面のうち外歯13よりも下方の領域に取り付けられてもよい。
また、ナセル20の底23の開口側縁部23bと第1シール部材30とがオーバーラップする領域の少なくとも一部において、開口側縁部は前記タワーの半径方向外方に向かって下る斜面を有する。
このように、開口側縁部23bがタワー11の半径方向外方に向かって下る斜面を有することにより、ナセル20内又はその周辺で発生する漏出油が斜面を伝って確実にナセル20の底23の凹部23aに導くことができる。
さらに、図4及び図5に示すように、第1シール部材30は、ナセル20の底23の開口側縁部23bと第1シール部材30とに当接する環状の本体部30aと、開口側縁部23bに対向する第1シール部材30の本体部30aの表面に設けられた少なくとも一つの突起部30bとを含んでいてもよい。この場合、突起部30bは、耐摩耗コーティングが施されている。
ヨー旋回座軸受12の下部又はブレーキディスク16に取り付けられる第1シール部材30は、ナセル20のヨー旋回時に、ナセル20の底23の開口側縁部23bに対して摺動する。そのため、第1シール部材30に突起部30bを設けることによって、第1シール部材30とナセル20の底23の開口側縁部23bとが面接触よりも点接触又は線接触することで確実にリークオイルの漏出を防止できる。突起部23bは耐摩耗コーティングされているので、第1シール部材30とナセル20の底23の開口側縁部23bとが摺動しても摩耗し難い構造とすることができる。
さらにまた、第1シール部材30は、ブレーキディスク16に対して少なくとも一本のボルト31によって取り付けられてもよい。例えば、第1シール部材30は、ブレーキディスク16の外周に沿って、所定間隔で配置される複数のボルト31によってブレーキディスク16に取り付けられる。
その場合、ボルト31の頭部は第2シール部材32によって被覆されてもよい。
前記少なくとも一本のボルトの頭部を被覆する少なくとも一つの第2シール部材とをさらに備える。
このように、少なくとも一本のボルト31によって、ブレーキディスク16に第1シール部材30を取り付け、ボルト31の頭部を第2シール部材32によって被覆するようにしたので、ボルト穴からリークオイルが風力発電装置1の外部へ漏れ出ることを防止できる。
上記したように、少なくとも一本のボルト31によって、ブレーキディスク16に第1シール部材30を取り付ける場合、ブレーキディスク16と、ブレーキディスク16に取り付けられた第1シール部材30との間をシールするための第3シール部材33をさらに備えていてもよい。この第3シール部材33は、ブレーキディスク16の全周に亘って環状に設けられる。これは、隣り合う2つのボルト31,31間における第1シール部材30の押し付け力が低くなるので、第3シール部材32によって、ブレーキディスク16の全周に亘ってブレーキディスク16と第1シール部材30との間をシールすることによって、リークオイルの漏出をより一層確実に防止できる。
幾つかの実施形態において、図8に示すように、ナセル20の底23は、凹部23aに設けられる少なくとも一つのリブ23dを含む。なお、図8は本発明の一実施形態におけるナセルを示す斜視図である。このように、ナセル20の底23の凹部23aにリブ23dを設けることによって、ナセル20の底23の強度を向上させることができる。また、大型の風力発電装置1の場合、ナセルカバー本体22を複数の部材から構成することが多い。例えば、ナセルカバー本体22は、メインシャフト5の軸方向に複数に分割された部材22aから構成される。複数の部材22aは、ナセルカバー本体22の内側に突出したフランジを有しており、隣り合う部材22aのフランジ同士をボルト締結することによってナセルカバー本体22が組み立てられる。その場合、このフランジに対応して、ナセル20の底23にリブ23dを設けるようにしてもよい。
また、幾つかの実施形態において、図9に示すように、第1シール部材30は、内周側と外周側との周長差を吸収するための複数のスリット30aが内周側に設けられ、この内周側から外周側に向けて傾斜したテーパ状に形成されている。なお、図9は本発明の一実施形態におけるナセルの底を示す斜視図である。このとき、第1シール部材30は、長手方向に沿った一辺に複数のスリット30aを有する矩形の弾性部材を変形させて弾性部材の両端を突き合わせ、一辺が内周側に位置して一辺に対向する辺が外周側に位置する環状体を作ってこれを第1シール部材30としてもよい。
一実施形態において、ブレーキディスク16の上面のうち外輪12bによって覆われていない領域に取り付けられた第1シール部材30を上方からブレーキディスク16に向けて押さえつけるための環状の押え板をさらに備えてもよい。これにより、ブレーキディスクを軽量化することができる。
ここで、図6及び図7を参照して、他の実施形態に係る風力発電装置1の構成について説明する。図6は本発明の他の実施形態におけるナセル及びタワーの連結部を示す断面図である。図7は図6のヨー旋回座軸受及びその周辺構造を拡大した断面図である。なお、図6及び図7に示す風力発電装置1において、上述した図2〜図4に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6及び図7に示すように、風力発電装置1は、ナセル20をヨー旋回させるヨー旋回機構を備えている。ヨー旋回機構は以下の構成を有している。
ナセル台板21とタワー11との間には、ヨー旋回座軸受12が設けられている。ヨー旋回座軸受12は、ナセル台板21に固定される内輪12aと、タワー上端部11aに固定される外輪12bと、内輪12a及び外輪12bの間に介装されるボールベアリング12cとを含む。外輪12bの外周側には外歯13が設けられている。外歯13は、ヨー旋回機構のピニオンギア(不図示)と噛み合うように配置される。そして、ヨー旋回機構によってナセル20がタワー11に対してヨー旋回するようになっている。
また、風力発電装置1は、ヨー旋回するナセル20に制動力を付与するためのブレーキ機構を備えている。ブレーキ機構は以下の構成を有している。
タワー上端部11aにはブレーキディスク16が固定されている。ブレーキディスク16は、タワー上端部11aの外周面より外方に突出している。ナセル台板21には、ブレーキキャリパ17及びブレーキパッド18が固定されている。そして、ブレーキキャリパ17によってブレーキディスク16の上下面にブレーキパッド18を押し付けることにより、ナセル20に制動力を付与するようになっている。
ナセル20は、ナセル台板21と、ナセルカバー本体22と、底25とを有する。
底25には、タワー上端部11aの外周面に沿って開口25cが形成され、この開口25cの周りに凹部25aが設けられている。凹部25aの開口側縁部25bは、タワー11の外周に沿って配置される。
さらに、風力発電装置1は、ブレーキディスク16に取り付けられて、ナセル20の底25の開口側縁部25bに当接するように構成された第1シール部材30を備える。第1シール部材40は環状に形成されている。
この実施形態において、ブレーキディスク16はタワー上端部11aの外周面より外方に突出して設けられているので、第1シール部材40は、ブレーキディスク16の外周面にボルト41によって固定される。第1シール部材40の外周側はナセル20の底25の開口側縁部25bに当接している。これにより、ナセル20がヨー旋回した時に、第1シール部材40は開口側縁部25bに摺動しながら回転し、ナセル20とタワー11との隙間からリークオイルが漏れ出ることを防止できる。
以下、図1及び図2を参照して、一実施形態に係る風力発電装置の建設方法について説明する。
まず、ナセル20と、ヨー旋回座軸受12と、ブレーキディスク16と、第1シール部材30とを含むナセルユニットを形成する。このナセルユニットの形成は、例えばナセル組立工場等のように、風力発電装置1の設置場所とは離れた場所で実施される。
次いで、風力発電装置1の設置場所に、タワー11を設置する。タワー11は、複数の円筒状のシェルが溶接されたタワーセクションを複数接続して構成されてもよい。その場合、タワーセクションを風力発電装置1の設置場所まで運搬し、タワーセクションの上下端に設けられたフランジ同士をボルト締結することによって鉛直方向にタワーセクションを積み重ねる。
タワー11が設置されたら、風力発電装置1の設置場所に運搬されたナセルユニットを、タワー上端部11aに設置する。
また、上記風力発電装置1の建設方法において、上述したように、第1シール部材30は、長手方向に沿った一辺に複数のスリット30aを有する矩形の弾性部材を変形させて弾性部材の両端を突き合わせ、一辺が内周側に位置して一辺に対向する辺が外周側に位置する環状体を作ってこれを第1シール部材30としてもよい。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、タワー11の上端部の外周に沿ってナセル20の底を配置し、ナセル20の底23,25に凹部23a,25aを設けたので、ナセル20内の各種機器から漏出したリークオイルをこの凹部に溜めることができ、風力発電装置1の外部へ漏れ出ることを防止できる。また、ヨー旋回座軸受12の下部、又は、ブレーキディスク16に取り付けられて、ナセル20の底23,25の開口側縁部23b,25bに当接するように構成された第1シール部材30,40を備えることにより、ナセル20がタワー11に対してヨー旋回しても、第1シール部材30,40によって、ナセル20とタワー11との間からリークオイルが漏れ出ることを防げる。
また、ブレーキディスク16又はヨー旋回座軸受12の下部に第1シール部材30,40を取り付けるようにしたので、ナセル20を製造する工場側で第1シール部材30,40の取り付けを完結させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
1 風力発電装置
2 ブレード
3 ハブ
3a ハブカバー
4 ロータ
5 メインシャフト
6 ドライブトレイン
7 油圧ポンプ
8 油圧モータ
9a 高圧油ライン
9b 低圧油ライン
10 発電機
11 タワー
11a タワー上端部
12 ヨー旋回座軸受
12a 内輪
12b 外輪
12c ボールベアリング
13 外歯
15 ヨー旋回機構
15a 駆動部
15b ピニオンギア
16 ブレーキディスク
17 ブレーキキャリパ
18 ブレーキパッド
20 ナセル
21 ナセル台板
22 ナセルカバー本体
23,25 底
23a,25a 凹部
23b,25b 開口側縁部
23c,25c 開口
30,40 第1シール部材
30a 本体部
30b 突起部
31,41 ボルト
32 第2シール部材
33 第3シール部材

Claims (15)

  1. タワーと、
    前記タワーの上端部の外周面に沿って開口が形成され、該開口の周りに凹部が設けられた底を有するナセルと、
    前記ナセルを旋回自在に前記タワーに支持するためのヨー旋回座軸受と、
    前記ヨー旋回座軸受の下端面と前記タワーの上端面との間に設けられるブレーキディスクと、
    前記ヨー旋回座軸受の下部、又は、前記ブレーキディスクに取り付けられて、前記ナセルの前記底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材とを備えることを特徴とする風力発電装置。
  2. 前記ナセルの前記底は、前記凹部を形成する開口側側面の上部に前記開口側縁部が位置するように構成され、
    前記第1シール部材は、前記開口側縁部に対して上方から当接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 前記開口側縁部と前記第1シール部材とがオーバーラップする領域の少なくとも一部において、前記開口側縁部は前記タワーの半径方向外方に向かって下る斜面を有することを特徴とする請求項1又は、2に記載の風力発電装置。
  4. 前記第1シール部材は、前記開口側縁部に対向する前記第1シール部材の表面に設けられて、耐摩耗コーティングが施された少なくとも一つの突起部を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項の風力発電装置。
  5. 前記ナセルの前記底は、前記凹部に設けられる少なくとも一つのリブを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の風力発電装置。
  6. 前記ヨー旋回座軸受の前記下部、又は、前記ブレーキディスクに前記第1シール部材を取り付けるための少なくとも一本のボルトと、
    前記少なくとも一本のボルトの頭部を被覆する少なくとも一つの第2シール部材とをさらに備えることを特徴とする1乃至5の何れか一項に記載の風力発電装置。
  7. 前記ブレーキディスクと、該ブレーキディスクに取り付けられた前記第1シール部材との間をシールするための第3シール部材をさらに備え、前記第3シール部材は、前記ブレーキディスクの全周に亘って設けられることを特徴とする請求項6に記載の風力発電装置。
  8. 前記第1シール部材は、内周側と外周側との周長差を吸収するための複数のスリットが前記内周側に設けられ、前記内周側から前記外周側に向けて傾斜したテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の風力発電装置。
  9. 前記第1シール部材は、前記ヨー旋回座軸受の外輪と前記タワーの上端面との間に設けられた前記ブレーキディスクに取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の風力発電装置。
  10. 前記ブレーキディスクの上面のうち前記外輪によって覆われていない領域に取り付けられた前記第1シール部材を上方から前記ブレーキディスクに向けて押さえつけるための環状の押え板をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の風力発電装置。
  11. 前記ヨー旋回座軸受の外輪に設けられた外歯と噛み合うピニオンギア、および、該ピニオンギアを駆動するための駆動部を含むヨー駆動機構をさらに備え、
    前記第1シール部材は、前記外輪の外周面のうち前記外歯よりも下方の領域に取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の風力発電装置。
  12. 前記ナセルは、前記ヨー旋回座軸受に取り付けられるナセル台板と、前記ナセル台板に取り付けられたナセルフレームと、前記ナセルフレームに取り付けられるナセルカバーとを含み、
    前記ナセルカバーは、前記ナセルの内部空間を形成するためのナセルカバー本体と、前記ナセルカバー本体の下面に取り付けられる前記底とを含むことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の風力発電装置。
  13. 前記第1シール部材は、前記開口側縁部に覆い被さるように設けられた弾性部材を含むことを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の風力発電装置。
  14. タワーと、前記タワーの上端部の外周面に沿って開口が形成され、該開口の周りに凹部が設けられた底を有するナセルと、前記ナセルを旋回自在に前記タワーに支持するためのヨー旋回座軸受と、前記ヨー旋回座軸受の下端面と前記タワーの上端面との間に設けられるブレーキディスクと、前記ヨー旋回座軸受の下部、又は、前記ブレーキディスクに取り付けられて、前記ナセルの前記底の開口側縁部に当接するように構成された第1シール部材とを備える風力発電装置の建設方法であって、
    前記ナセルと、前記ヨー旋回座軸受と、前記ブレーキディスクと、前記第1シール部材とを含むナセルユニットを形成するナセルユニット形成ステップと、
    前記タワーを設置するタワー設置ステップと、
    前記タワー設置ステップの後、前記タワー上に前記ナセルユニットを設置するナセルユニット設置ステップとを備えることを特徴とする風力発電装置の建設方法。
  15. 前記ナセルユニット形成ステップでは、
    長手方向に沿った一辺に複数のスリットを有する矩形の弾性部材を変形させて前記弾性部材の両端を突き合わせ、前記一辺が内周側に位置して前記一辺に対向する辺が外周側に位置する環状体を作り、
    前記環状体を前記ブレーキディスクの上面に取り付けて前記シール部材を得ることを特徴とする請求項14に記載の風力発電装置の建設方法。
JP2014504887A 2012-12-14 2012-12-14 風力発電装置及びその建設方法 Active JP5614605B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/082497 WO2014091617A1 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 風力発電装置及びその建設方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5614605B1 true JP5614605B1 (ja) 2014-10-29
JPWO2014091617A1 JPWO2014091617A1 (ja) 2017-01-05

Family

ID=50933934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014504887A Active JP5614605B1 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 風力発電装置及びその建設方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2829726B1 (ja)
JP (1) JP5614605B1 (ja)
WO (1) WO2014091617A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101609750B1 (ko) 2015-07-16 2016-04-06 주식회사 금화피에스시 발전기 캘리퍼 분리 장착용 볼트 조립체 및 이를 적용하는 캘리퍼 브레이크 장치

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105089941B (zh) 2015-07-10 2017-09-22 北京金风科创风电设备有限公司 用于产热设备的散热围护结构和风力发电机组
CN106352082B (zh) * 2016-08-29 2018-02-16 优利康达(天津)科技有限公司 一种风机密封结构
CN210859071U (zh) * 2016-09-13 2020-06-26 维斯塔斯风力***有限公司 风轮机机舱和风轮机
DK3361092T3 (da) * 2017-02-08 2020-03-23 Siemens Gamesa Renewable Energy As Vindmølle, smøremiddelopsamlingssystem og fremgangsmåde til fjernelse af smøremiddel
EP3372825A1 (en) 2017-03-07 2018-09-12 Adwen GmbH Nacelle having liquid retaining properties
GB2561612B (en) * 2017-04-21 2019-10-16 Sense Wind Ltd Method for assembling a wind turbine and a wind turbine system
CN107740751B (zh) * 2017-11-15 2023-12-08 宜春学院 一种小型水平轴风力机轴向支撑结构
DE102017222788A1 (de) * 2017-12-14 2019-06-19 Aktiebolaget Skf Lageranordnung
CN112855441A (zh) * 2021-01-11 2021-05-28 大唐向阳风电有限公司 一种具有维护机构的风机偏航***

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10012A (en) * 1853-09-13 Safety-valve foe
WO2009149699A2 (de) * 2008-06-09 2009-12-17 Innovative Windpower Ag Flüssigkeitsableitungsvorrichtung für eine windenergieanlage
WO2011064002A1 (en) * 2009-11-24 2011-06-03 Siemens Aktiengesellschaft Grease collector, wind turbine nacelle and method for collecting excess grease

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8262347B2 (en) * 2008-01-17 2012-09-11 Frontier Pro Services, Llc Fluid catchment system for a wind turbine
US7789623B2 (en) * 2008-10-30 2010-09-07 General Electric Company Protection arrangement for a wind turbine
US8021101B2 (en) 2008-12-15 2011-09-20 General Electric Company Wind turbine and method of assembling the same
EP2388480B1 (en) * 2010-08-31 2013-10-30 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Maintenance method for wind power generation device

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10012A (en) * 1853-09-13 Safety-valve foe
WO2009149699A2 (de) * 2008-06-09 2009-12-17 Innovative Windpower Ag Flüssigkeitsableitungsvorrichtung für eine windenergieanlage
WO2011064002A1 (en) * 2009-11-24 2011-06-03 Siemens Aktiengesellschaft Grease collector, wind turbine nacelle and method for collecting excess grease

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101609750B1 (ko) 2015-07-16 2016-04-06 주식회사 금화피에스시 발전기 캘리퍼 분리 장착용 볼트 조립체 및 이를 적용하는 캘리퍼 브레이크 장치

Also Published As

Publication number Publication date
EP2829726A4 (en) 2015-04-22
EP2829726B1 (en) 2016-06-01
WO2014091617A1 (ja) 2014-06-19
JPWO2014091617A1 (ja) 2017-01-05
EP2829726A1 (en) 2015-01-28
CN103998772A (zh) 2014-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5614605B1 (ja) 風力発電装置及びその建設方法
JP6347671B2 (ja) 再生エネルギー型発電装置
JP5345048B2 (ja) 風力発電設備用変速機および風力発電装置
JP5606972B2 (ja) 旋回軸受のシール構造および旋回軸受
US20110243739A1 (en) Windmill pitch driving apparatus
JP5374593B2 (ja) 機械装置のシール構造、及び、風力発電装置
US9528500B2 (en) System for lubricating gears in a wind turbine
JP6371107B2 (ja) 風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法
US20200025179A1 (en) Yaw system for a wind turbine
JP4969708B1 (ja) 再生エネルギー型発電装置及び油圧ポンプの取付け方法
CN102102638B (zh) 齿轮箱结构及其模块、轴、风力发电机及组装方法
WO2011013551A1 (ja) 旋回軸受のシール構造および旋回部支持装置
EP3208493B1 (en) Drive device for driving power generator device
US9850881B2 (en) Sealing system and method of maintaining a clean environment in a wind turbine by absorbing lubricant used in the pitch or yaw bearings
CN109751207B (zh) 用于风力涡轮机的轴承的润滑***和方法及传动系组件
WO2016145564A1 (en) Sealing system for a gearbox of a wind turbine
JP5285788B2 (ja) カップリングカバー
JP2003314699A (ja) リップを有するリング状シールの交換装置
CN103998772B (zh) 风力发电装置及其建设方法
AU2013207632B2 (en) Wind turbine yaw or pitch bearing utilizing a threaded bearing surface
JP5118440B2 (ja) カップリングカバー
JP6363149B2 (ja) 油圧機械、風力発電装置及び油圧機械のメンテナンス方法
JP5615465B2 (ja) 再生エネルギー型発電装置の軸系組立て方法及び軸系組立て治具

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140808

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5614605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350