JP4969708B1 - 再生エネルギー型発電装置及び油圧ポンプの取付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主軸4の外周に設けられた円筒部材10と係合するように、主軸4の外周に結合部材20が設けられている。結合部材20は、固定部21と、第1スプライン部22と、第1ピン23とから構成されている。固定部21は、主軸4の周方向に沿って設けた複数の第1ピン23によって、主軸4の外周面に固定されている。固定部21の後端側の他端部に延設された第1スプライン部22は、主軸4の外周面との間に隙間Sを有し、該隙間Sに面する内周面に第1スプライン歯24が形成されている。この隙間Sは、固定部21の後端側の端部に開口を有している。
【選択図】図2
Description
この種の再生エネルギー型発電装置では、従来、ロータの回転数が発電機の定格回転数に比べて小さいため、ロータと発電機との間に機械式(ギヤ式)の増速機を設けていた。すなわち、ロータの回転数は増速機で発電機の定格回転数まで増速された後、発電機に入力されるようになっていた。
ところが、発電効率の向上を目的として再生エネルギー型発電装置の大型化が進むにつれ、増速機の重量及びコストが増加する傾向にある。このため、機械式の増速機に替えて、油圧ポンプ及び油圧モータを組み合わせた油圧トランスミッションを採用した再生エネルギー型発電装置が注目を浴びている。
例えば、特許文献1及び2には、主軸の周りに取り付けられた油圧ポンプと、油圧ポンプの圧油によって駆動される油圧モータとからなる油圧トランスミッションを備えた風力発電装置が開示されている。この風力発電装置は、主軸の回転により油圧ポンプを駆動させ、その油圧ポンプから送給された圧油で油圧モータを回転させて当該油圧モータの回転により発電機を駆動させるものである。
この点、特許文献1及び2には、主軸への油圧ポンプの具体的な固定構造が開示されておらず、油圧トランスミッションを用いた風力発電装置における上記問題の解決策が何ら示されていない。
また、風力発電装置以外の再生エネルギー型発電装置においても、油圧トランスミッションを用いる以上、上記問題を解決する必要が生じる。
前記結合部材の第1スプライン歯と前記円筒部材の第2スプライン歯とを噛み合わせることによって、前記結合部材を介して前記円筒部材を前記主軸に結合することを特徴とする。
また、上記結合部材及び上記円筒部材は、主軸とは別体なので、主軸が大径の場合であっても、結合部材及び円筒部材をそれぞれ容易に且つ低コストでスプライン加工することができる。
前記主軸の外周面に固定される固定部と、
前記主軸の外周面との間に隙間を有し該隙間に面する内周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含み、
前記円筒部材は、外周面の一部に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有し、
前記主軸と前記第1スプライン部との間の前記隙間に前記第2スプライン部が挿入されて、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯とが噛み合っていてもよい。
前記第2スプライン部は、前記隙間の開口した前記端部側から前記隙間内に挿入されていてもよい。
そのため、ハブとは反対側の軸方向に円筒部材を移動させることにより、円筒部材及びこれに取り付けられた油圧ポンプを主軸から取り外すことができる。また、結合部材を主軸に取り付けた状態で、円筒部材をハブ側に移動させることにより、第2スプライン部を隙間内に挿入して第1スプライン部と係合させることができる。
すなわち、結合部材を主軸に取り付けたまま、メンテナンス頻度の高い油圧ポンプを主軸に対して脱着することができる。
前記主軸の前記ハブに連結された前記一端部とは反対側の他端部に固定される固定部と、外周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含む前記主軸の直径以下の外径を有する円筒状又は円柱状であり、
前記円筒部材は、内周面に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有することとしてもよい。
すなわち、結合部材を主軸に取り付けたまま、メンテナンス頻度の高い油圧ポンプを主軸に対して脱着することができる。
また、主軸の回転によってトルクがピンに作用すると、主軸の軸方向に沿った成分を有する力が結合部材に働いて、結合部材はピンによってハブとは反対側に押し出される。そこで、上記締結部材を設けることにより、結合部材を主軸の他端部に確実に固定することができる。
前記複数のピンは、前記主軸の回転方向に沿って前記凸部から前記凹部に移行する前記凸部と前記凹部との境目に設けられていてもよい。
また、上記接合面は、上記凸部と上記凹部とが主軸の周方向に交互に設けられた凹凸形状を有しており、上記凸部と上記凹部とが嵌合しているため、主軸のトルクの一部をその嵌合箇所を介して伝達することができる。これによって、ピンで負担すべきトルクを低減することができる。
前記環状押え板によって、前記結合部材に対する前記円筒部材の前記主軸の軸方向の抜け出しを防止してもよい。
前記主軸とは別体であり、第1スプライン歯を有する結合部材を前記主軸に固定する工程と、
前記第1スプライン歯に噛み合う第2スプライン歯を有する円筒部材の外周に前記油圧ポンプを組み付ける工程と、
前記結合部材の第1スプライン歯と前記円筒部材の第2スプライン歯とを噛み合わせて、前記結合部材を介して、前記油圧ポンプが外周に組み付けられた前記円筒部材を前記主軸に結合する工程とを備えることを特徴とする。
また、上記結合部材及び上記円筒部材は、主軸とは別体なので、結合部材及び円筒部材をそれぞれ容易に且つ低コストでスプライン加工することができる。さらに、油圧ポンプを円筒部材の外周に予め組み付けておき、この円筒部材を結合部材を介して主軸に結合することで、油圧ポンプの主軸に対する脱着作業を容易に行うことができる。
前記主軸の外周面に固定される固定部と、
前記主軸の外周面との間に隙間を有し該隙間に接する内周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含み、
前記円筒部材は、外周面の一部に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有し、
前記円筒部材を前記主軸に結合する工程では、前記主軸と前記第1スプライン部との間の前記隙間に前記円筒部材の前記第2スプライン部を挿入して、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯とを噛み合わせてもよい。
前記主軸の前記ハブに連結された前記一端部とは反対側の他端部に固定される固定部と、
外周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含む前記主軸の直径以下の外径を有する円柱状であり、
前記円筒部材は、内周面に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有し、
前記円筒部材を前記主軸に結合する工程では、前記油圧ポンプが外周に組み付けられた前記円筒部材を前記結合部材から前記主軸に向けて前記主軸の軸方向に沿って動かして、該円筒部材を前記結合部材の周りに嵌め込んで、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯とを噛み合わせてもよい。
また、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1に示すように、本実施形態に係る風力発電装置1は、回転翼2が取り付けられたハブ3と、ハブ3に一端部が連結された主軸4と、主軸4の周りに設けられた油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から供給される圧油によって駆動される油圧モータ6と、油圧モータ6に連結された発電機7とを備えている。なお、主軸4、油圧ポンプ5、油圧モータ6及び発電機7は、タワー15上に設置されたナセル16内に設けられる。油圧ポンプ5は、主軸4をナセル16側に回転自在に支持する一対の主軸軸受8、9の間に配置されている。また、油圧ポンプ5は、主軸4の外周に設けられた円筒部材10を介して主軸4に取り付けられている。
なお、油圧ポンプ5は、高圧油流路17A及び低圧油流路17Bを介して油圧モータ6に接続されている。高圧油流路17Aは、油圧ポンプ5の吐出側と油圧モータ6の吸込側との間に設けられ、油圧ポンプ5で生成された高圧油が流れる。一方、低圧油流路17Bは、油圧モータ6の吐出側と油圧ポンプ5の吸込側との間に設けられ、油圧モータ6で仕事をした後の低圧油が流れる。
図2に示すように、主軸4の外周に設けられた円筒部材10と係合するように、主軸4の外周に結合部材20が設けられている。
結合部材20は、主軸4の周りに環状に設けられており、一端に設けられた固定部21と、他端に設けられた第1スプライン部22とで構成されている。
固定部21は、図3に示すように、主軸4の周方向に沿って設けた複数の第1ピン23によって、主軸4の外周面に固定されている。複数の第1ピン23で結合部材20の固定部21を主軸4に固定しているので、大きなトルクを主軸4から結合部材20に伝達することができる。
なお、主軸4には第1ピン23周辺で段差が設けられており、固定部21も主軸4に対応する段差形状になっている。主軸4の段差と固定部21の段差とが係合することで、結合部材20のハブ3側への動きが規制されている。
固定部21のハブ3とは反対側(以下、後端側という)の端部に延設された第1スプライン部22は、主軸4の外周面との間に隙間Sを有し、該隙間Sに面する内周面に第1スプライン歯(内歯)24が形成されている。この隙間Sは、ハブ3とは反対側の端部において開口している。
本体部11は、その外周に油圧ポンプ5が取り付けられている。また、本体部11の後端側には環状のストッパー13が設けられており、円筒部材10の後端側に向かう動きが規制されている(すなわち、円筒部材10の抜け出しが防止されている)。このストッパー13は、主軸4の段差と固定部21の段差との上記係合部とあいまって、結合部材20及び円筒部材10の主軸4の軸方向の動きを規制する。そのため、円筒部材10に取り付けられた油圧ポンプ5は、主軸4の軸方向に不動である。
本体部11のハブ側の端部に延設された第2スプライン部12は、その外周面に第2スプライン歯(外歯)14が形成されている。
第2スプライン部12は、その第2スプライン歯14と第1スプライン部22の第1スプライン歯24とが噛み合うように隙間S内に挿入されている。そして、第2スプライン歯14と第1スプライン歯24とを噛み合わせることによって、円筒部材10は、結合部材20を介して主軸4に結合される。
一方、円筒部材10の外周に油圧ポンプ5を予め組み付けて、円筒部材10と油圧ポンプ5とが一体となった油圧ポンプユニット18としておく。
次に、油圧ポンプユニット18(円筒部材10及び油圧ポンプ5)を主軸4の後端側から主軸4の外周に配置する。続けて、油圧ポンプユニット18(円筒部材10及び油圧ポンプ5)をハブ側へ移動させて、円筒部材10の第2スプライン部12を隙間S内に挿入して、第2スプライン歯14と第1スプライン歯24とを噛み合わせる。
その後、油圧ポンプユニット18(円筒部材10及び油圧ポンプ5)が後端側へ抜け出ないように、ストッパー13を主軸4の外周に取り付ける。
最後に、一対の主軸軸受8、9のうち、後端側に配置する主軸軸受9を主軸4の外周に取り付ける。
そこで、円筒部材10及び油圧ポンプ5を一対の主軸軸受8、9間に設けることで、メンテナンス頻度の高い油圧ポンプ5を含む油圧ポンプユニット18を脱着する際、後端側に配置された主軸軸受9のみを取り外すだけで、その脱着を行うことが可能になる。すなわち、主軸軸受8及び結合部材20を付けたまま油圧ポンプユニット18の脱着を行うことが可能になる。
かかる場合において、円筒部材10及び油圧ポンプ5は、一対の主軸軸受8、9よりも後端側に設けられているので、一対の主軸軸受8、9を取り外すことなく、円筒部材10及び油圧ポンプ5を取り外すことができる。そのため、メンテナンス頻度の高い油圧ポンプ5を含む油圧ポンプユニット18の脱着作業を短時間で容易に実施することができる。
また、結合部材20及び円筒部材10は、主軸4とは別体なので、結合部材20及び円筒部材10をそれぞれ容易に且つ低コストでスプライン加工することができる。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係る風力発電装置31は、主軸4の後端側の端部に設けられた円筒形状の結合部材50と、この結合部材50及び主軸4の外周に設けられた円筒部材40と、円筒部材40に組み付けられた油圧ポンプ5と、を備えている。
第1スプライン歯54は、円筒部材40の第2スプライン歯44と噛み合うように設けられている。また、第1スプライン歯54と第2スプライン歯44との噛み合い部を覆うように環状の押え板55が、結合部材50の後端側の端面に、結合部材50及び円筒部材40に跨るように取り付けられている。この押え板55によって、円筒部材40の後端側への抜け出しを防止する。
締結部材56は、結合部材50を貫通して、主軸4の後端側の端部に螺合している。
また、第2ピン53は、固定部51と主軸4の後端側の端部との接合面において主軸4の周方向に所定の間隔で設けられている。
図7〜図9に示すように、固定部51と主軸4の後端側の端部との接合面は、主軸4から結合部材50に向かって主軸4の軸方向(図7及び図8の上下方向)に突出する凸部57と、結合部材50から主軸4に向かって主軸4の軸方向に陥没する凹部58とが主軸4の周方向に交互に設けられてなる凹凸形状を有している。
第2ピン53は、主軸4の回転方向に沿って凸部57から凹部58に移行する凸部57と凹部58との境目に設けられている。このように、第2ピン53を凸部57と凹部58との上記境目に設けることに理由は、以下のとおりである。
結果的に、合力ベクトルF3の軸方向成分と合力ベクトルF4の軸方向成分とが、主軸4と結合部材50とを引き離そうとする。もちろん、例えば締結部材56によって結合部材50を主軸4に固定することで、主軸4と結合部材50との接合を維持することは可能だが、締結部材56の本数が増えてしまう。
したがって、凹凸形状の接合面の凸部57と凹部58との上記境目に第2ピン53を設けることで、主軸4と結合部材50とを引き離そうとする軸方向成分の力を小さくして、締結部材56の本数を減らすことができる。
一方、円筒部材40の外周に油圧ポンプ5を予め組み付けて、円筒部材40と油圧ポンプ5とが一体となった油圧ポンプユニット18としておく。
次に、油圧ポンプユニット18(円筒部材40及び油圧ポンプ5)を主軸4の後端側から主軸4の外周に取り付ける。このとき、円筒部材40の第2スプライン歯44を結合部材50の第1スプライン歯54に噛み合わせながら円筒部材40を主軸4の外周に取り付ける。
最後に、油圧ポンプユニット18(円筒部材10及び油圧ポンプ5)が後端側へ抜け出ないように、押え板55を取り付ける。
さらに、結合部材50の外径が主軸4の直径以下であるため、結合部材50を主軸4に取り付けたままの状態で、主軸4に取り付けられる主軸軸受8、9を脱着することができる。よって、主軸軸受8、9のメンテナンス時であっても、結合部材50は主軸4から取り外す必要がない。
また、結合部材50及び円筒部材40は、主軸4とは別体なので、結合部材50及び円筒部材40をそれぞれ容易に且つ低コストでスプライン加工することができる。
主軸4の回転によってトルクが第2ピン53に作用すると、この第2ピン53が結合部材50に押し付けられる位置(すなわち、結合部材50から第2ピン53に対して反力が作用する位置)に第2ピン53を介して主軸4の軸方向への力が作用するため、第2ピン53が結合部材50を押し出すこととなり、第2ピン53を設けただけでは結合部材50が主軸4から外れてしまう。しかし、締結部材56を設けているので、結合部材50を主軸4に固定することができる。
そして、接合面は、凸部57と凹部58とが主軸4の周方向に交互に設けられた凹凸形状を有しており、凸部57と凹部58とが嵌合しているため、主軸4のトルクの一部をその嵌合箇所を介して伝達することができる。これによって、第2ピン53に作用するトルクを低減することができる。
例えば、潮流、海流又は河流を利用した発電装置であって、タワー15が海中又は水中に沈められており、回転翼2によって潮流、海流又は河流を受けることで主軸4が回転するような発電装置に本発明を適用してもよい。
2 回転翼
3 ハブ
4 主軸
5 油圧ポンプ
6 油圧モータ
7 発電機
8 主軸軸受
9 主軸軸受
10 円筒部材
11 本体部
12 第2スプライン部
13 ストッパー
14 第2スプライン歯
15 タワー
16 ナセル
17A 高圧油流路
17B 低圧油流路
18 油圧ポンプユニット
20 結合部材
21 固定部
22 第1スプライン部
23 第1ピン
24 第1スプライン歯
25 リングカム
26 ピストン
27 ケーシング
28 ポンプ軸受
31 風力発電装置
40 円筒部材
42 第2スプライン部
44 第2スプライン歯
50 結合部材
51 固定部
52 第1スプライン部
53 第2ピン
54 第1スプライン歯
55 押え板
56 締結部材
57 凸部
58 凹部
S 隙間
FL 接合面
Claims (14)
- 回転翼が取り付けられたハブと、
前記ハブに一端部が連結された主軸と、
第1スプライン歯を有し、前記主軸とは別体であり該主軸に固定された結合部材と、
前記第1スプライン歯に噛み合う第2スプライン歯を有し、前記主軸の周りに設けられた円筒部材と、
前記円筒部材を介して前記主軸に取り付けられる油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから供給される圧油によって駆動される油圧モータと、
前記油圧モータに連結された発電機とを備える再生エネルギー型発電装置であって、
前記結合部材の第1スプライン歯と前記円筒部材の第2スプライン歯とを噛み合わせることによって、前記結合部材を介して前記円筒部材を前記主軸に結合することを特徴とする再生エネルギー型発電装置。 - 前記結合部材は、
前記主軸の外周面に固定される固定部と、
前記主軸の外周面との間に隙間を有し該隙間に面する内周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含み、
前記円筒部材は、外周面の一部に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有し、
前記主軸と前記第1スプライン部との間の前記隙間に前記第2スプライン部が挿入されて、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯とが噛み合っていることを特徴とする請求項1に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記主軸と前記第1スプライン部との間の前記隙間は、前記主軸の軸方向における前記ハブから遠い側の端部において開口しており、
前記第2スプライン部は、前記隙間の開口した前記端部側から前記隙間内に挿入されていることを特徴とする請求項2に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記結合部材の前記固定部は、前記主軸の周方向に沿って設けた複数のピンによって、前記主軸の外周面に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の再生エネルギー型発電装置。
- 前記結合部材は、
前記主軸の前記ハブに連結された前記一端部とは反対側の他端部に固定される固定部と、
外周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含む前記主軸の直径以下の直径を有する円筒状又は円柱状であり、
前記円筒部材は、内周面に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有することを特徴とする請求項1に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記結合部材の前記固定部は、該固定部と前記主軸の前記他端部との接合面において前記主軸の周方向に沿って設けられた複数のピンと、前記結合部材を貫通するように前記主軸の軸方向に延びる締結部材とによって、前記主軸の前記他端部に固定されることを特徴とする請求項5に記載の再生エネルギー型発電装置。
- 前記接合面は、前記主軸から前記結合部材に向かって前記主軸の軸方向に突出する凸部と、前記結合部材から前記主軸に向かって前記主軸の軸方向に陥没する凹部とが前記主軸の周方向に交互に設けられた凹凸形状を有し、
前記複数のピンは、前記主軸の回転方向に沿って前記凸部から前記凹部に移行する前記凸部と前記凹部との境目に設けられることを特徴とする請求項6に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記結合部材および前記円筒部材にまたがって、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯との噛み合い部を覆うように前記結合部材および前記円筒部材の前記ハブから遠い側の端部に取り付けられる環状押え板をさらに備え、
前記環状押え板によって、前記結合部材に対する前記円筒部材の前記主軸の軸方向の抜け出しを防止することを特徴とする請求項5に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記主軸を装置本体側に回転自在に支持する一対の主軸軸受をさらに備え、
前記結合部材、前記円筒部材および前記油圧ポンプは、前記一対の主軸軸受の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記主軸を装置本体側に回転自在に支持する一対の主軸軸受をさらに備え、
前記結合部材、前記円筒部材および前記油圧ポンプは、前記一対の主軸軸受よりも前記ハブから遠い側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 前記再生エネルギー型発電装置は、
前記回転翼で風を受けて前記主軸を回転させることで前記発電機を駆動する風力発電装置であることを特徴とする請求項1に記載の再生エネルギー型発電装置。 - 回転翼が取り付けられたハブと、前記ハブに連結された主軸と、前記主軸の周りに設けられる油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給される圧油によって駆動される油圧モータと、前記油圧モータに連結された発電機とを備える再生エネルギー型発電装置の油圧ポンプの取付け方法であって、
前記主軸とは別体であり、第1スプライン歯を有する結合部材を前記主軸に固定する工程と、
前記第1スプライン歯に噛み合う第2スプライン歯を有する円筒部材の外周に前記油圧ポンプを組み付ける工程と、
前記結合部材の第1スプライン歯と前記円筒部材の第2スプライン歯とを噛み合わせて、前記結合部材を介して、前記油圧ポンプが外周に組み付けられた前記円筒部材を前記主軸に結合する工程とを備えることを特徴とする油圧ポンプの取付け方法。 - 前記結合部材は、
前記主軸の外周面に固定される固定部と、
前記主軸の外周面との間に隙間を有し該隙間に接する内周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含み、
前記円筒部材は、外周面の一部に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有し、
前記円筒部材を前記主軸に結合する工程では、前記主軸と前記第1スプライン部との間の前記隙間に前記円筒部材の前記第2スプライン部を挿入して、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯とを噛み合わせることを特徴とする請求項12に記載の油圧ポンプの取付け方法。 - 前記結合部材は、
前記主軸の前記ハブに連結された前記一端部とは反対側の他端部に固定される固定部と、
外周面に前記第1スプライン歯が形成された第1スプライン部とを含む前記主軸の直径以下の直径を有する円筒状又は円柱状であり、
前記円筒部材は、内周面に前記第2スプライン歯が形成された第2スプライン部を有し、
前記円筒部材を前記主軸に結合する工程では、前記油圧ポンプが外周に組み付けられた前記円筒部材を前記結合部材から前記主軸に向けて前記主軸の軸方向に沿って動かして、該円筒部材を前記結合部材の周りに嵌め込んで、前記第1スプライン歯と前記第2スプライン歯とを噛み合わせることを特徴とする請求項12に記載の油圧ポンプの取付け方法。
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