JP5614328B2 - 粘着剤組成物、粘着フィルム、および光学部品 - Google Patents

粘着剤組成物、粘着フィルム、および光学部品 Download PDF

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Description

本発明は、例えばフラットパネルディスプレイの表面に電磁波シールドを貼着する際などに好適に使用される粘着フィルムと、該粘着フィルムを形成するために好適に使用される粘着剤組成物、および粘着剤組成物を用いた光学部品に関する。
近年、表示装置として、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイが広く普及している。これらフラットパネルディスプレイなどの対象物(第一の透明基材)の表面には、電磁波シールドやタッチパネルなど、基材本体上に金属薄膜が設けられた透明基材(第二の透明基材)が貼着される場合が多い。
このようにフラットパネルディスプレイなどの第一の透明基材の表面に、電磁波シールドなどの第二の透明基材を貼着するための粘着剤には透明性が求められるため、アクリル系の粘着剤組成物が使用されることが多い。また、その際、粘着剤組成物は、あらかじめフィルム状の形態(粘着フィルム)とされることが多い。
また、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは、この粘着フィルムの両面に、表面が剥離処理された剥離フィルムを備えたノンキャリアタイプの粘着体(いわゆる、両面セパレータ付フィルム。)や、粘着フィルムの片面には第二の透明基材が予め貼着され、他面には剥離フィルムが設けられた、第二の透明基材と一体型の粘着体などといった、フィルム状の粘着体の形態とされることが多い。
剥離フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などの基材フィルムの表面に、シリコーン樹脂などの剥離成分が塗布されて剥離処理されたものが使用される。
ところが、このような粘着体の粘着フィルムにより第二の透明基材を第一の透明基材に貼着し、これを高温高湿下においた場合には、粘着フィルムと第二の透明基材との界面、または、粘着フィルムと第一の透明基材との界面の密着性が低下することがあった。このように界面での密着性が低下すると、粘着剤や第一の透明基材のアウトガスなどによる多数の微細気泡が密着性の低下した界面で合体、成長して、目視できる程の気泡(膨れ)となり、白化が起こる場合があった。白化が起こると、第一の透明基材であるフラットパネルディスプレイやタッチパネルの視認性が低下してしまう。
第一の透明基材の材質としては、PET、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ガラスなどが一般的であるが、特にPMMAなどのアクリル基材はアウトガスが発生しやすく、透明性や視認性が低下しやすかった。
また、第一の透明基材に第二の透明基材を貼着する際は、粘着フィルムを介して第一の透明基材と第二の透明基材の金属薄膜とが貼り合わさるが、時間の経過と共に、酸や界面から侵入した水分などによって金属薄膜が腐食する場合があった。金属薄膜が腐食すると導電性が低下し、電磁波シールドやタッチパネルなどの機能が低下しやすくなる。
このような事情を背景として、例えば特許文献1には、(メタ)アクリル酸エステルと、窒素原子含有共重合性単量体を含有し、かつカルボキシ基含有共重合性単量体を含有していない共重合性単量体成分より構成されたアクリル系ポリマーを含む粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シートが開示されている。これによれば、酸性基を含有する重合性単量体を用いないので金属面を腐食させず、かつ、窒素原子含有共重合性単量体を用いるので優れた粘着特性で金属面に貼付できるとしている。
また、特許文献2には、架橋性官能基を有する単量体としてヒドロキシ基含有化合物及び/又はアミノ基含有化合物と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、酢酸ビニルとを共重合したアクリル系共重合体を含む粘着剤層を有する粘着シートが開示されていている。これによれば、アクリル酸を使用しないこと、及び特定の単量体を使用することで、特に高温雰囲気下におけるガス発生量が少なく、精密電子部材の金属部分の腐食を抑制できるとしている。
特開2005−325250号公報 特開2005−154531号公報
ところで、上述したように透明性や視認性の低下の原因は、粘着フィルムと各基材との界面における密着性の低下であるため、粘着剤の粘着性が向上すれば気泡の発生が抑制され、透明性や視認性を維持できる。
しかしながら、特許文献1に記載された粘着剤の場合、粘着性や耐熱性を高めるためにポリマー中にウレタン結合を導入する目的で、水酸基含有共重合性単量体を用いて共重合させ、かつ架橋剤としてイソシアネート化合物を用いると、未反応の水酸基により水分がポリマー中で保持されやすくなり、金属薄膜の腐食の原因となりやすかった。
また、窒素原子含有共重合性単量体として、アミノ基含有単量体の中でも(メタ)アクリル酸アミノアルキルや(メタ)アクリル酸N−アルキルアミノアルキルを用いて共重合すると、アミノ基は水酸基よりもイソシアネート化合物と反応しやすいため、尿素結合が形成されやすい。尿素結合はウレタン結合と比較して柔軟性に乏しく脆化を招きやすいため、十分な粘着性を発揮できない。また、尿素結合が形成されると親水性が高まるので、水分がポリマー中で保持されやすくなり、金属薄膜の腐食の原因となる。
特許文献2に記載された粘着剤の場合も、特許文献1に記載された粘着剤と同様な問題があった。
すなわち、架橋性官能基を有する単量体としてヒドロキシ基含有化合物を用いると、未反応の水酸基により水分がアクリル系共重合体中で保持されやすくなり、金属薄膜の腐食の原因となる。一方、架橋性官能基を有する単量体としてアミノ基含有化合物を用いると、尿素結合が形成されやすくなるため、十分な粘着性を発揮できなかったり、金属薄膜の腐食の原因となったりする。
また、特許文献2では粘着剤から発生するアウトガスについては考慮しているものの、基材から発生するアウトガスについては考慮されておらず、気泡の発生を抑制することは必ずしも十分ではなかった。
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、透明性に優れ、金属薄膜の腐食を防止でき、かつ高温高湿下でも優れた粘着性を維持でき、気泡の発生を抑制できる粘着剤組成物、該粘着剤組成物からなる粘着フィルム、および光学部品の提供を目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、特定量の三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体および水酸基含有重合性単量体を必須成分とする共重合体と、イソシアネートとを併用することにより、金属薄膜の腐食を防止できると共に、優れた粘着性が得られることを見出した。また、共重合体のガラス転移点を規定することにより、優れた透明性も維持できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の粘着剤組成物は、三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体と、水酸基含有重合性単量体とを含み、酸性基含有重合性単量体を含まない単量体混合物(a)を共重合した、質量平均分子量が40万以上、ガラス転移点が−70〜−20℃の共重合体(A)と、該共重合体(A)100質量部に対して0.2〜1.4質量部のイソシアネート(B)とを含有し、前記単量体混合物(a)100質量%中、三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体の含有量が0.1〜2.0質量%、水酸基含有重合性単量体の含有量が0.1〜5.0質量%であり、前記共重合体(A)100質量部に対して、質量平均分子量が2000〜6000、ガラス転移点が65〜105℃のアクリル系共重合体(C)を5〜35質量部含有することを特徴とする
また、本発明の粘着フィルムは、前記粘着剤組成物からなることを特徴とする。
また、本発明の光学部品は、前記粘着剤組成物により、第一の透明基材と、基材本体および該基材本体上に設けられた金属薄膜を備えた第二の透明基材とが、金属薄膜層を内側にして貼り合わされたことを特徴とする。
さらに、前記第一の透明基材および/または第二の透明基材がフィルム状であることが好ましい。
本発明によれば、透明性に優れ、金属薄膜の腐食を防止でき、かつ高温高湿下でも優れた粘着性を維持でき、気泡の発生を抑制できる粘着剤組成物、該粘着剤組成物からなる粘着フィルム、および光学部品を提供できる。
本発明の粘着フィルムを備えたフィルム状の粘着体の一例を示す縦断面図である。 図1の粘着体を使用して、第一の透明基材と第二の透明基材を貼り合わせる様子を説明する断面図であり、(a)は図1の粘着体に第二の透明基材を貼着した状態であり、(b)はさらに第一の透明基材を貼着した状態である。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において「(メタ)アクリル酸」とは、メタクリル酸とアクリル酸の両方を示すものとする。また、「(メタ)アクリルアミド」とは、メタクリルアミドとアクリルアミドの両方を示すものとする。
[粘着剤組成物]
本発明の粘着剤組成物は、共重合体(A)と、イソシアネート(B)とを含有する。
共重合体(A)は、三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体(a1)と、水酸基含有重合性単量体(a2)とを含む単量体混合物(a)を共重合したものであって、質量平均分子量が40万以上、ガラス転移点が−70〜−20℃である。
三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体(a1)(以下、(a1)成分という。)は、三級アミノ基を単に有する単量体(例えば(メタ)アクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチルなどの(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキル)と比較して、高い塩基性を示す。従って、(a1)成分を単量体混合物(a)の必須成分とすることによって、得られる共重合体(A)は金属薄膜に対して高い腐食防止効果を発揮する。
また、(a1)成分は、通常のウレタン化反応の条件下ではイソシアネート(B)と反応しにくい。従って、粘着剤組成物となっても(a1)成分が有する高い塩基性を保持でき、腐食防止効果を発揮できる。加えて、イソシアネート(B)と水酸基との反応を阻害しにくいので、凝集力に優れるウレタン結合を粘着剤組成物に導入できるので、粘着性が向上する。従って、フラットパネルディスプレイなどの第一の透明基材と電磁波シールドなどの第二の透明基材とを貼り合わせたときに、粘着剤組成物からなる粘着フィルムとこれらの界面との密着性を十分に高めることができる。その結果、高温高湿下においてこれらの界面での気泡同士の合体を抑え、透明性や視認性の低下を抑制できる。
(a1)成分としては、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(a1)成分の含有量は、単量体混合物(a)100質量%中、0.1〜2.0質量%であり、0.5〜1.5質量%が好ましい。(a1)成分の含有量が0.1質量%以上であれば、共重合体(A)と後述するイソシアネート(B)との反応促進効果が十分に得られるので、粘着性に優れる粘着剤組成物が得られる。また、架橋が十分に進行することにより、粘着剤組成物への水分の侵入が抑制されるとともに、(a1)成分の還元性により腐食防止効果が発揮されるため、金属薄膜に対して高い腐食防止効果を発揮できる。一方、(a1)成分の含有量が2.0質量%以下であれば、(a1)成分自体の親水性により粘着剤組成物の親水性が高まるのを抑制できるので、金属薄膜に対して高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。また、共重合体(A)が黄変するのを抑制できるので、粘着剤組成物の透明性が向上する。
水酸基含有重合性単量体(a2)(以下、(a2)成分という。)は、共重合体(A)に水酸基を導入する目的で用いられる。(a2)成分を単量体混合物(a)の必須成分とすることで、共重合体(A)が後述するイソシアネート(B)と反応してウレタン結合を形成する。従って、粘着剤組成物の粘着性が向上するので、フラットパネルディスプレイなどの第一の透明基材と電磁波シールドなどの第二の透明基材とを貼り合わせたときに、粘着剤組成物からなる粘着フィルムとこれらの界面との密着性を十分に高めることができる。その結果、高温高湿下においてこれらの界面での気泡同士の合体を抑え、透明性や視認性の低下を抑制できる。
(a2)成分としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)・メチルアクリレートなどが挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(a2)成分の含有量は、単量体混合物(a)100質量%中、0.1〜5.0質量%であり、0.3〜1.0質量%が好ましい。(a2)成分の含有量が0.1質量%以上であれば、共重合体(A)と後述するイソシアネート(B)との反応促進効果が十分に得られるので、粘着性に優れる粘着剤組成物が得られる。一方、(a2)成分の含有量が5.0質量%以下であれば、共重合体(A)中の水酸基が未反応のまま存在するのを防げるので、粘着剤組成物の親水性が高まるのを抑制できる。よって、粘着剤組成物からなる粘着フィルム中で水分が保持されにくくなるため、金属薄膜に対して高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。
単量体混合物(a)は、上述した(a1)成分および(a2)成分以外のその他の単量体を含有する。
その他の単量体としては、(a1)成分および(a2)成分と共重合可能な(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルが使用できる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−(n−プロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(n−ブトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−エトキシプロピル、アクリル酸2−(n−プロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(n−ブトキシ)プロピルなどが挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、単量体混合物(a)は、酸性基含有重合性単量体を含まないことが好ましい。酸性基含有重合性単量体を含まなければ、該単量体に由来する酸成分によって金属薄膜が変色したり腐食したりする恐れがなくなるので、金属薄膜に対してより高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。
酸性基含有重合性単量体としては、カルボキシル基含有重合性単量体、スルホン酸基含有重合性単量体などが挙げられる。
カルボキシル基含有重合性単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸β−カルボキシエチル、(メタ)アクリル酸カルボキシペンチル、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。
スルホン酸基含有重合性単量体としては、例えばスチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸スルホプロピルなどが挙げられる。
共重合体(A)は、重合開始剤を用い、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合などの従来公知の重合方法により調製できる。
重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物が好ましい。
なお、共重合体(A)は、過酸化物系の重合開始剤を用いずに調製するのが好ましい。過酸化物系の重合開始剤を用いなければ、該重合開始剤に由来する酸成分によって金属薄膜が変色したり腐食したりする恐れがなくなるので、金属薄膜に対してより高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。
過酸化物系の重合開始剤としては、有機過酸化物、無機過酸化物などが挙げられる。
有機過酸化物としては、例えばベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、tert−ブチルヒドロパーオキシド、tert−ブチル−α−クミルパーオキシドなどが挙げられる。
無機過酸化物としては、例えば過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
単量体混合物(a)を共重合して得られる共重合体(A)の質量平均分子量は、40万以上である。共重合体(A)の質量平均分子量が40万以上であれば、凝集力を良好に維持でき、共重合体(A)を含む粘着剤組成物の粘着性が向上する。よって、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは、その内部で凝集破壊しにくく、粘着力が向上する。その結果、微細気泡同士が合体して気泡が成長するのを抑制でき、高温高湿下における透明性、視認性を維持できる。
共重合体(A)の質量平均分子量の上限値については特に制限されないが、110万以下が好ましい。質量平均分子量が110万以下であれば、粘着剤組成物の塗工性が向上する。
粘着性と塗工性のバランスから、共重合体(A)の質量平均分子量は、50万〜90万であることが好ましく、70万〜90であることがより好ましい。
共重合体(A)の質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で測定される値である。具体的には、移動相としてテトラヒドロフラン(THF)を用い、流速1.0mL/分の条件で、ゲルパーミエーションクロマトグラフにて測定し、ポリスチレン換算した値を質量平均分子量とする。
また、共重合体(A)のガラス転移点は、−70〜−20℃である。共重合体(A)のガラス転移点が−70℃以上であれば、凝集力を良好に維持でき、共重合体(A)を含む粘着剤組成物の粘着性が向上する。よって、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは、その内部で凝集破壊しにくく、粘着力が向上する。その結果、微細気泡同士が合体して気泡が成長するのを抑制でき、高温高湿下における透明性、視認性を維持できる。一方、共重合体(A)のガラス転移点が−20℃以下であれば、後述するイソシアネート(B)との相溶性に優れるため、透明性を良好に維持できる。
粘着性と透明性のバランスから、共重合体(A)のガラス転移点は、−50〜−30℃が好ましい。
共重合体(A)のガラス転移点は、単量体混合物(a)に含まれる各単量体の種類やその配合量によって調整できる。また、共重合体(A)のガラス転移点は、下記式(1)に示されるFoxの式から求められる値である。
1/(Tg+273.15)=Σ[W/(Tg+273.15)] ・・・(1)
式(1)中、Tgは共重合体のガラス転移点(℃)であり、Wは共重合体を構成する単量体nの質量分率であり、Tgは単量体nの単独重合体(ホモポリマー)のガラス転移点(℃)である。
なお、Tgはホモポリマーの特性値として広く知られており、例えば、「POLYMER HANDBOOK、THIRD EDITION」に記載されている値を用いればよい。
イソシアネート(B)は、(a2)成分に由来する共重合体(A)中の水酸基と反応し(架橋反応)、ウレタン結合を形成させる。その結果、共重合体(A)の凝集力が向上し、粘着性に優れた粘着剤組成物が得られる。
イソシアネート(B)としては、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂環族イソシアネート;トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネートなどが挙げられる。
これらの中でも、耐光性に優れる粘着剤組成物が得られる点で、脂肪族イソシアネートが好ましい。
また、イソシアネート(B)としては、市販品を用いてもよく、例えば住化バイエルウレタン株式会社製のヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体「スミジュールN3300」;旭化成ケミカルズ株式会社製のヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体「デュラネート24A−100」等が好適である。
イソシアネート(B)の含有量は、固形分換算で共重合体(A)100質量部に対して0.2〜1.4質量部であり、0.2〜1.2質量部が好ましい。イソシアネート(B)の含有量が0.2質量部以上であれば、共重合体(A)との反応が十分に進行するので、粘着性に優れる粘着剤組成物が得られる。一方、イソシアネート(B)の含有量が1.4質量部以下であれば、水酸基と反応しきれなかった余剰のイソシアネートの割合が少なくなるので、余剰のイソシアネートが空気中の水分と反応して生じる尿素結合の形成を抑制できる。よって、親水性が高まるのを抑制でき、粘着フィルム中で水分が保持されにくくなるため、金属薄膜に対して高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。
なお、単に粘着剤組成物の粘着性を高めるのであれば、イソシアネートの代わりに金属キレート系架橋剤を用いればよい。しかし、金属キレート系架橋剤を含有する粘着剤は、金属薄膜を酸化させて腐食させる恐れがある。
対して本発明の粘着剤組成物は、架橋剤としてイソシアネートを含有するので優れた粘着性を有すると共に、金属薄膜を腐食させにくい。より優れた腐食防止を発揮するためには、金属キレート系架橋剤を含有しないことが好ましい。
金属キレート系架橋剤としては、多価金属が有機化合物と共有結合または配位結合しているものが挙げられる。
多価金属原子としては、Al、Zr、Co、Cu、Fe、Ni、V、Zn、In、Ca、Mg、Mn、Y、Ce、Sr、Ba、Mo、La、Sn、Tiなどが挙げられる。
共有結合または配位結合する有機化合物中の原子としては酸素原子などが挙げられ、有機化合物としては、アルキルエステル、アルコール化合物、カルボン酸化合物、エーテル化合物、ケトン化合物などが挙げられる。
本発明の粘着剤組成物は、質量平均分子量が2000〜6000、ガラス転移点が65〜105℃のアクリル系共重合体(C)を含有するのが好ましい。アクリル系共重合体(C)は粘着付与剤(タッキファイヤ)として作用するので、粘着剤組成物の粘着性がより向上する。よって、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは、PC基材や、アウトガスが発生しやすいとされるアクリル基材などの各種基材に対して、良好に密着するものとなる。その結果、微細気泡同士が合体して気泡が成長するのを抑制でき、高温高湿下における透明性、視認性を維持できる。
アクリル系共重合体(C)の質量平均分子量は、2000〜6000である。アクリル系共重合体(C)の質量平均分子量が2000以上であれば、粘着剤組成物の粘着性がより向上する。よって、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは、その内部で凝集破壊しにくく、粘着力がより向上する。その結果、微細気泡同士が合体して気泡が成長するのを抑制でき、高温高湿下における透明性、視認性を良好に維持できる。一方、アクリル系共重合体(C)の質量平均分子量が6000以下であれば、共重合体(A)との相溶性に優れるため、透明性を良好に維持できる。
アクリル系共重合体(C)の質量平均分子量は、共重合体(A)と同様の方法、すなわちゲルパーミエーションクロマトグラフ法で測定される値である。
また、アクリル系共重合体(C)のガラス転移点は、65〜105℃である。アクリル系共重合体(C)のガラス転移点が65℃以上であれば、凝集力を良好に維持でき、共重合体(A)を含む粘着剤組成物の粘着性がより向上する。よって、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは、その内部で凝集破壊しにくく、粘着力がより向上する。その結果、微細気泡同士が合体して気泡が成長するのを抑制でき、高温高湿下における透明性、視認性を良好に維持できる。一方、アクリル系共重合体(C)のガラス転移点が105℃以下であれば、共重合体(A)との相溶性に優れるため、透明性を良好に維持できる。
アクリル系共重合体(C)のガラス転移点は、アクリル系共重合体(C)を構成する各単量体の種類やその配合量によって調整できる。また、アクリル系共重合体(C)のガラス転移点は、共重合体(A)と同様の方法、すなわち上記式(1)に示されるFoxの式から求められる値である。
アクリル系共重合体(C)は、質量平均分子量およびガラス転移点が上記範囲内であれば、構成成分については特に制限されないが、例えば(メタ)アクリル酸エステルと環状構造を有する単量体とを含む単量体混合物(c)を共重合した共重合体が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルが使用でき、具体的には共重合体(A)の説明において先に例示したものが挙げられる。中でも、(メタ)アクリル酸メチルが好ましく、特にメタクリル酸メチルを使用することが、より高い粘着性を発現できる点で好ましい。
メタクリル酸メチルを使用する場合、その含有量は、単量体混合物(c)100質量%中、25〜90質量%が好ましく、50〜80質量%がより好ましい。
環状構造を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの非芳香族環(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ベンジルなどの芳香族環(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。中でも非芳香族環(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、特に(メタ)アクリル酸イソボルニルを使用することが、より高い粘着性を発現する点で好ましい。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
環状構造を有する単量体の含有量は、単量体混合物(c)100質量%中、10〜75質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましい。
なお、単量体混合物(c)は、酸性基含有重合性単量体を含まないことが好ましい。酸性基含有重合性単量体を含まなければ、該単量体に由来する酸成分によって金属薄膜が変色したり腐食したりする恐れがなくなるので、金属薄膜に対してより高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。
アクリル系共重合体(C)は、重合開始剤を用い、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合などの従来公知の重合方法により調製できる。
重合開始剤としては、共重合体(A)の説明において先に例示したアゾ化合物が好ましい。
なお、アクリル系共重合体(C)は、過酸化物系の重合開始剤を用いずに調製するのが好ましい。過酸化物系の重合開始剤を用いなければ、該重合開始剤に由来する酸成分によって金属薄膜が変色したり腐食したりする恐れがなくなるので、金属薄膜に対してより高い腐食防止効果を発揮できる粘着剤組成物が得られる。
アクリル系共重合体(C)の含有量は、固形分換算で共重合体(A)100質量部に対して5〜35質量部が好ましく、10〜30質量部がより好ましい。アクリル系共重合体(C)の含有量が5質量部以上であれば、アクリル系共重合体(C)の配合効果が十分に得られ、粘着剤組成物の粘着性が向上する。
ところで、上述したように、フラットパネルディスプレイなどの第一の透明基材と電磁波シールドフィルムなどの第二の透明基材とを貼り合わせる際は、粘着剤組成物は予めフィルム状(粘着フィルム)に形成され、この粘着フィルムの両面に剥離フィルムが設けられたフィルム状の粘着体の形態とされることが多い。粘着体を使用して第一の透明基材と第二の透明基材とを貼り合わせる場合には、まず、この粘着体の片側の剥離フィルムを剥がし、露出した粘着フィルム上に第二の透明基材を貼着する。ついで、もう一方の剥離フィルムを剥がして露出した粘着フィルム上に第一の透明基材の表面を密着させるが、この際、もう一方の剥離フィルムを剥離することにより、露出した粘着フィルムの表面は波打った凹凸状となる場合がある。粘着フィルムの表面が凹凸状となると、粘着フィルムの表面とその上に設けられる第一の透明基材との接触面積が小さくなるため、これらの密着性が低下しやすい。また、粘着フィルムの表面の平滑性が保たれないと、透明性が低下する。
しかし、アクリル系共重合体(C)の含有量が35質量部以下であれば、もう一方の剥離フィルムを剥がした後の粘着フィルムの表面を平滑に保持できる。従って、粘着フィルムの表面とその上に設けられる第一の透明基材との接触面積が小さくなるのを防げるので、これらの密着性を良好に維持できる。また、粘着フィルムの表面を平滑に保持できるので、透明性も維持できる。
なお、本発明においては、もう一方の剥離フィルムを剥がした後の粘着フィルムの表面を平滑に保持できる性能を「二次剥離性」という。
本発明の粘着剤組成物は、上述した共重合体(A)、イソシアネート(B)、およびアクリル系共重合体(C)の他に、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、可塑剤、消泡剤、濡れ性調製剤等などの添加剤を含有してもよい。
本発明の粘着剤組成物は、共重合体(A)とイソシアネート(B)と、必要に応じてアクリル系共重合体(C)や各種添加剤を混合することにより製造できる。
また、粘着剤組成物は、通常、共重合体(A)やアクリル系共重合体(C)の調製工程に由来した溶媒を含有するが、さらに適当な溶媒が加えられ、粘着フィルムを形成するのに適した粘度となるように希釈されたものであってもよい。
以上説明した本発明の粘着剤組成物によれば、共重合体(A)と、特定量のイソシアネート(B)とを含有するので、透明性に優れ、金属薄膜の腐食を防止できる。加えて、高温高湿下でも優れた粘着性を維持できる。従って、微細気泡同士が合体して気泡が成長するのを抑制でき、高温高湿下における透明性、視認性を良好に維持できる。
[粘着フィルム]
本発明の粘着剤組成物は各種用途に使用でき、特にフラットパネルディスプレイなどの対象物(第一の透明基材)と、電磁波シールドやタッチパネルなど、金属薄膜が設けられた透明基材(第二の透明基材)を貼り合わせるための粘着フィルムとして好適に使用される。
粘着フィルムは、例えば図1に示すように、粘着剤組成物からなる粘着フィルム11の両面に、表面が剥離処理された剥離フィルム12、13が設けられたノンキャリアタイプでフィルム状の粘着体10の形態として使用される。ノンキャリアタイプの粘着体10は、第二の透明基材を予め具備したものではないため、需要に応じて、貼着させる第二の透明基材の種類をその都度選択できる。よって、在庫管理などの点で非常にメリットがある。
なお、本発明の粘着剤組成物は、粘着フィルムの片面には第二の透明基材が予め貼着され、他面には剥離フィルムが設けられた、第二の透明基材と一体型の粘着体の粘着フィルムにも使用できる。
ノンキャリアタイプの粘着体10を製造する場合には、まず、表面12aが剥離処理された剥離フィルム12を用意し、この表面12aに、本発明の粘着剤組成物を塗布する。その後、塗布された粘着剤組成物を80〜130℃で加熱して、溶媒を除去、乾燥するとともに、架橋反応を進行させ、粘着フィルム11を形成する。ここで粘着フィルム11の厚みには特に制限はないが、25〜175μmの範囲が好ましい。
ついで、形成された粘着フィルム11の上に、表面13aが剥離処理された別の剥離フィルム13を表面13aが粘着フィルム11に接するように配置し、貼り合わせることにより、ノンキャリアタイプでフィルム状の粘着体10を製造することができる。
ここで剥離フィルム12、13としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン類、剥離処理したPETなどが使用される。特にPETからなる基材フィルムの表面12a、13aに、シリコーン樹脂などを含む剥離成分が塗布されたものが好適に使用される。剥離フィルム12、13の厚みは、通常20〜125μm程度である。
[光学部品]
本発明の光学部品は、例えば図2(b)に示すように、粘着剤組成物からなる粘着フィルム11により、第一の透明基材20と、基材本体31および該基材本体31上に設けられた金属薄膜32を備えた第二の透明基材30とが、金属薄膜32を内側にして貼り合わされたものである。
なお、図2(b)中の符号「100」は、光学部品である。
第一の透明基材20としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイなどが挙げられる。
第一の透明基材20の材質としては、透明性などの点から、PCが使用される場合が多いが、例えば、PETなどのポリエステル樹脂、PMMAなどの(メタ)アクリル樹脂、トリアセチルセルロールなどのセルロース樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン系樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ガラスなどでもよく、制限はない。
第二の透明基材30としては、電磁波シールドやタッチパネルなどが挙げられる。
基材本体31の材質としては、第一の透明基材20の説明において先に例示した材質が挙げられる。
金属薄膜32は、アルミニウム、鉄、ニッケル、クロム、銅、銀、亜鉛、スズ、インジウム、マグネシウム、およびこれらの合金からなる透明な連続膜や不連続膜、あるいは酸化インジウムスズ(ITO)など導電性金属酸化物からなる透明導電膜である。
金属薄膜32が連続膜や不連続の場合は、蒸着法やスパッタリング法により形成される。
一方、金属薄膜32が透明導電膜の場合は、導電性金属酸化物の溶液を基材本体31上に塗布し、乾燥することで形成される。
第一の透明基材20および第二の透明基材30の形状は特に限定されないが、粘着時に空気を挟みにくい点で、少なくともいずれか一方がフィルム状であることが好ましい。
光学部品100は、例えば図1に示す粘着体10を用い、以下のようにして製造できる。
まず、図1に示す粘着体10の粘着フィルム11の片面側の剥離フィルム12を剥がし、露出した粘着フィルム11上に、図2(a)に示すように、金属薄膜32が内側(粘着フィルム側)になるように第二の透明基材30を貼着する。その後、もう一方の剥離フィルム13を剥がし、露出した粘着フィルム11上に、図2(b)に示すように、第一の透明基材20の表面を密着させる。
なお、光学部品の製造方法は上述した方法に限定されず、例えば第二の透明基材の金属薄膜上に粘着剤組成物を塗布し、乾燥させて粘着フィルムを形成した後、該粘着フィルム上に第一の透明基材を密着させてもよいし、金属薄膜上に粘着剤組成物を塗布し、その上から第一の透明基材を配してから粘着剤組成物を乾燥することで、第一の透明基材と第二の透明基材とを貼り合わせてもよい。
また、上述した各方法において、第一の透明基材と第二の透明基材とを入れ替えて各工程を行い、光学部品を製造してもよい。
このように、本発明の粘着剤組成物により、第一の透明基材と第二の透明基材とが貼り合わされた光学部品は、粘着剤組成物からなる粘着フィルムと第一の透明基材との界面、粘着フィルムと第二の透明基材との界面のいずれにおいても、密着性が非常に優れる。そのため、界面から水分が侵入するのを防げると共に、粘着剤組成物からなる粘着フィルムは水分を保持しにくいので、金属薄膜の腐食を防止できる。よって、導電性の低下を抑制でき、第二の透明基材の機能を十分に発揮することができる。
加えて、この光学部品を高温高湿下におき、第一の透明基材や第二の透明基材の基材本体からアウトガスが発生するなどし、これらの界面に多数の微細な気泡が形成された場合でも、多数の微細な気泡同士の合体が起こりにくい。そのため、透明性、視認性の低下を抑制することができる。
以下、本発明について、具体例を挙げて説明する。
[アクリル共重合体(A)]
表1、2に示す各単量体混合物(a)を以下のように共重合して、アクリル共重合体(A1)〜(A21)を製造した。
(1)共重合体(A1)の製造
ジメチルアミノプロピルアクリルアミド0.1質量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量部、アクリル酸ブチル59.9質量部、アクリル酸エチル39.5質量部からなる単量体混合物(a)と、該単量体混合物(a)100質量部に対して、酢酸エチル185質量部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を反応容器に投入した。ついで、この反応容器内の空気を窒素ガスで置換し、窒素雰囲気中、攪拌下で、反応容器内の反応溶液を75℃まで昇温し、12時間反応させた。
反応後、反応容器内の液を酢酸エチルで希釈し、固形分25質量%に調整し、質量平均分子量90万、ガラス転移点−42℃の共重合体(A1)の溶液を得た。
なお、質重量平均分子量は、移動相としてTHFを用い、流速1.0mL/分の条件で、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法により測定を行い、ポリスチレン換算での数値とした。
また、ガラス転移点は、上記式(1)に示すFoxの式から求めた。
(2)共重合体(A2)〜(A21)の製造
単量体混合物(a)の組成、酢酸エチルの量、重合開始剤の種類とその量を表1、2に示すように変更した以外は、共重合体(A1)と同様にして、表1、2に示す質量平均分子量およびガラス転移点の共重合体(A2)〜(A21)の溶液を得た。
Figure 0005614328
Figure 0005614328
なお、表1、2中の略号は下記化合物を示す。また、各単量体のカッコ内のTgは、ホモポリマーのTgである。
「DMAPAA」:ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(Tg:134℃)、
「DMAEA」:アクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(Tg:18℃)、
「HEMA」:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(Tg:55℃)、
「4−HBA」:アクリル酸4−ヒドロキシブチル(Tg:−80℃)、
「BA」:アクリル酸ブチル(Tg:−54℃)、
「EA」:アクリル酸エチル(Tg:−25℃)、
「MA」:アクリル酸メチル(Tg:8℃)、
「2−EHA」:アクリル酸2−エチルヘキシル(Tg:−70℃)、
「CHMA」:メタクリル酸シクロヘキシル(Tg:56℃)、
「AIBN」:2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、
「ナイパーBW」:ベンゾイルパーオキサイド(日本油脂株式会社製)。
[アクリル系共重合体(C)]
表3に示す各単量体混合物(c)を以下のように共重合して、アクリル系共重合体(C1)〜(C10)を製造した。
(1)アクリル系共重合体(C1)の製造
メタクリル酸メチル80質量部、メタクリル酸シクロヘキシル20質量部からなる単量体混合物(c)と、該単量体混合物(c)100質量部に対して、トルエン230質量部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル8質量部を反応容器に入れた。ついで、この反応容器内の空気を窒素ガスで置換し、窒素雰囲気中、攪拌下で、反応容器内の反応溶液を100℃まで昇温し、5時間反応させた。
反応後、反応容器内の液をトルエンで希釈し、固形分30質量%に調整し、質量平均分子量4000、ガラス転移点94℃のアクリル系共重合体(C1)の溶液を得た。
なお、質量平均分子量およびガラス転移点は、共重合体(A1)と同様にして求めた。
(2)アクリル系共重合体(C2)〜(C10)の製造
単量体混合物(c)の組成、およびトルエンと2,2’−アゾビスイソブチロニトリルの量を表3に示すように変更した以外は、アクリル系共重合体(C1)と同様にして、表3に示す質量平均分子量およびガラス転移点のアクリル系共重合体(C2)〜(C10)の溶液を得た。
Figure 0005614328
なお、表3中の略号は下記化合物を示す。また、各単量体のカッコ内のTgは、ホモポリマーのTgである。
「MMA」:メタクリル酸メチル(Tg:105℃)、
「CHMA」:メタクリル酸シクロヘキシル(Tg:56℃)、
「IBXMA」:メタクリル酸イソボルニル(Tg:155℃)、
「MA」:アクリル酸メチル(Tg:8℃)、
「AIBN」:2,2’−アゾビスイソブチロニトリル。
参考例1−1]
表4に示す組成により、粘着剤組成物を製造した。なお、表中の数値は、固形分の質量部である。
ついで、シリコーン樹脂を含む剥離成分により剥離処理された軽剥離タイプの剥離PETフィルム(厚さ38μm)の剥離面に、製造された粘着剤組成物を乾燥後の厚み(形成された粘着フィルムとしての厚み)が50μmとなるようにアプリケータで塗布し、100℃で溶媒を除去して乾燥するとともに架橋反応させ、粘着フィルムを形成した。
ついで、この粘着フィルム上に、シリコーン樹脂を含む剥離成分により剥離処理された重剥離タイプの剥離PETフィルム(厚み38μm)を剥離面側が粘着フィルムに接するように貼り合わせ、23℃、50%RHで7日間放置し、粘着フィルムの両面に、表面(剥離面)が剥離処理された剥離フィルムが設けられたノンキャリアタイプでフィルム状の粘着体を得た。なお、軽剥離、重剥離とは、剥離しやすさの程度であり、軽剥離は、重剥離よりも剥離しやすいことを意味する。
得られた粘着体を用い、以下の評価を行った。結果を表4に示す。
(1)粘着性の評価
粘着体を幅2.54cm×長さ15cmに裁断した後、軽剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、厚さ1mmのPC板に貼着した。その後、これを23℃、50%RHで24時間放置した。その後、重剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、厚さ1mmのアクリル板に貼り合わせ、JIS Z 0237に準拠してロール圧着した。これを24時間静置し、粘着性評価用の積層体を得た。
得られた積層体について、剥離試験機(東洋精機株式会社製、「ストログラフVG」)を用い、23℃、50%RHの雰囲気下、引張速度300mm/分の条件で剥離強度(180度ピール強度)を測定し、以下の評価基準にて粘着性を評価した。
○:剥離強度が30N/inchを超える。
△:剥離強度が10N/inch〜30N/inch。
×:剥離強度が10N/inch未満。
(2)二次剥離性の評価
粘着体を幅2.54cm×長さ15cmに裁断した後、軽剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、厚さ1mmのPC板に貼着した。その後、これを23℃、50%RHで24時間放置した。その後、重剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がしたときの粘着フィルムの状態を目視にて観察し、以下の評価基準にて二次剥離性を評価した。
○:粘着フィルムの表面に筋などが見られず、平滑であり、透明性に優れる。
△:粘着フィルムの表面が若干荒れているが、透明性は使用可能範囲である。
×:粘着フィルムの表面に明確な筋が見られ、透明性が損なわれている。
(3)耐気泡性の評価
粘着体を幅50mm×長さ50mmに裁断した後、軽剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、光学用のPET製表面フィルムを貼着した。その後、これを23℃、50%RHで24時間放置した。その後、重剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、厚さ1mmのPMMA基材(アクリル基材)または厚さ1mmのPC基材に貼り合わせ、JIS Z 0237に準拠してロール圧着した。これを24時間静置し粘着フィルムを介して基材表面に光学用のPET製表面フィルムが貼着された積層体を得た。
この積層体を80℃、95%RHで48時間放置した後、23℃、50%RHで24時間放置して、積層体の表面における気泡生成の様子をルーペで観察した。
耐気泡性について、以下の5段階で評価した。
5:気泡が全く観察されない。
4:部分的に微細な気泡が観察されるが、大きな気泡は観察されない。
3:全体的に微細な気泡が観察されるが、大きな気泡は観察されない。
2:部分的に大きな気泡が観察される。
1:全体的に大きな気泡が観察される。
(4)透明性の評価
粘着体を幅50mm×長さ50mmに裁断した後、軽剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、光学用のPET製表面フィルムを貼着した。その後、これを23℃、50%RHで24時間放置した。その後、重剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、厚さ2mmのガラス板に貼り合わせ、JIS Z 0237に準拠してロール圧着した。これを24時間静置し、透明性評価用の積層体を得た。
ついで、光学用のPET製表面フィルム、ガラス板および透明性評価用の積層体について、ヘイズメーター(村上色彩研究所製、「HM−65W」)でヘイズ値(曇り度)を測定し、下記式(2)より粘着フィルムのヘイズ値を算出した。
粘着フィルムのヘイズ値=(透明性評価用の積層体のヘイズ値)−(光学用のPET製表面フィルムのヘイズ値+ガラス板のヘイズ値) ・・・(2)
得られた粘着フィルムのヘイズ値を以下の3段階で評価した。なお、「△黄」および「×黄」は、粘着フィルムのヘイズがそれぞれ下記範囲内であり、かつ黄変した場合を示す。
○:ヘイズ値が0.1〜0.5。
△:ヘイズ値が0.6〜0.9。
×:ヘイズ値が1以上。
(5)耐腐食性の評価
まず、ブランク試験として、以下の測定を行った。
幅50mm×長さ130mmのITO−PETフィルムの中央部の2点間(2点間の距離:60mm)の抵抗値をデジタルマルチメーター(アドバンスト社製、「R6581D」)を用いて測定した。これを初期抵抗値(X)とする。ついで、ITO−PETフィルムを高温高湿下(85℃、95%RH)で1000時間放置して曝露処理を行った。曝露処理後のITO−PETフィルムの抵抗値を初期抵抗値(X)と同様にして測定した。これを曝露処理後の抵抗値(Y)とする。初期抵抗値(X)および曝露処理後の抵抗値(Y)の結果より、抵抗値の変化(X−Y)を求めたところ、51であった。
別途、粘着体を幅50mm×長さ25mmに裁断した後、軽剥離タイプの剥離PETフィルムを剥がし、幅50mm×長さ130mmのITO−PETフィルムの中央部に、かつ粘着体の短辺とITO−PETフィルムの長辺が重なるように貼着した。その後、JIS Z 0237に準拠してロール圧着し、耐腐食性評価用の試験片を得た。
この試験片について、粘着フィルムを挟んだ2点間(2点間の距離:60mm)の抵抗値をデジタルマルチメーターを用いて測定した。これを初期抵抗値(X)とする。ついで、試験片を高温高湿下(85℃、95%RH)で1000時間放置して曝露処理を行った。曝露処理後の試験片の抵抗値を初期抵抗値(X)と同様にして測定した。これを曝露処理後の抵抗値(Y)とする。
初期抵抗値(X)および曝露処理後の抵抗値(Y)の結果より、抵抗値の変化(X−Y)を求めた。先に求めたブランク試験における抵抗値の変化(X−Y)の値を基に、以下の評価基準にて耐腐食性を評価した。
◎:抵抗値の変化(X−Y)が51未満。
○:抵抗値の変化(X−Y)が51〜55。
△:抵抗値の変化(X−Y)が55を超え、58未満。
×:抵抗値の変化(X−Y)が58以上。
(6)塗工性の評価
粘着体の製造において、軽剥離タイプの剥離PETフィルムの剥離面に粘着剤組成物を塗布したときの塗膜の状態について目視にて観察し、以下の評価基準にて塗工性を評価した。
○:ムラが見られない。
△:部分的に弱いムラが見られる。
×:ムラが見られる。
参考例1−2〜1−13、比較例1−1〜1−10]
表4、5に示す配合により、粘着剤組成物を製造した。
そして、参考例1−1と同様にしてフィルム状の粘着体、積層体、および試験片を製造し、同様に評価した。結果を表4、5に示す。
Figure 0005614328
Figure 0005614328
[実施例2−1〜2−17、2−22、比較例2−1〜2−10、参考例2−18〜2−21
表6〜8に示す配合により、粘着剤組成物を製造した。
そして、参考例1−1と同様にしてフィルム状の粘着体、積層体、および試験片を製造し、同様に評価した。結果を表6〜8に示す。
Figure 0005614328
Figure 0005614328
Figure 0005614328
なお、表4〜8中の略号は下記化合物を示す。
「HMDI−1」:旭化成ケミカルズ株式会社製の「デュラネート24A−100」(ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体)、NCO%=23.5%、
「HMDI−2」:住化バイエルウレタン株式会社製の「スミジュールN3300」(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体)、NCO%=21.8%。
各表の結果から明らかなように、各実施例で得られた粘着剤組成物は、透明性に優れ、金属薄膜の腐食を防止でき、かつ高温高湿下でも優れた粘着性を維持し、耐気泡性および二次剥離性が優れていた。特に、アクリル系共重合体(C)を含有する実施例2−1〜2−17、2−22で得られた粘着剤組成物は、粘着性および耐気泡性が向上した。
なお、参考例1−12、実施例2−22では、共重合体(A20)の質量平均分子量が大きいため、塗工性に劣っていた。
また、参考例1−13では、共重合体(A21)を過酸化物系の重合開始剤(ベンゾイルパーオキサイド)を用いて製造したため、耐腐食性が他の実施例に比べて若干劣っていた。
一方、比較例1−1、2−1では、イソシアネート(B)の割合が少ないため、アクリル基材に対する耐気泡性、および耐腐食性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−1の場合、粘着性、およびPC基材に対する耐気泡性も悪かった。
比較例1−2、2−2では、イソシアネート(B)の割合が多いため、耐腐食性が悪かった。
比較例1−3、2−3では、共重合体(A12)を構成する単量体混合物(a)中の水酸基含有重合性単量体の量が多いため、耐腐食性が悪かった。
比較例1−4、2−4では、共重合体(A13)を構成する単量体混合物(a)中の三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体の量が多いため、耐腐食性が悪かった。また、透明性にも劣り、かつ粘着フィルムが黄変した。
比較例1−5、2−5では、共重合体(A14)を構成する単量体混合物(a)中に水酸基含有重合性単量体が含まれないため、粘着性、およびアクリル基材に対する耐気泡性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−5の場合、二次剥離性、およびPC基材に対する耐気泡性も悪かった。
比較例1−6、2−6では、共重合体(A15)を構成する単量体混合物(a)中に三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体が含まれないため、粘着性、アクリル基材に対する耐気泡性、および耐腐食性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−6の場合、PC基材に対する耐気泡性も悪かった。
比較例1−7、2−7では、共重合体(A16)のガラス転移点が低かったため、粘着性、およびアクリル基材に対する耐気泡性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−7の場合、PC基材に対する耐気泡性も悪かった。
比較例1−8、2−8では、共重合体(A17)のガラス転移点が高かったため、透明性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−8の場合、粘着性も悪かった。
比較例1−9、2−9では、共重合体(A18)の質量平均分子量が低かったため、粘着性、およびアクリル基材に対する耐気泡性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−9の場合、PC基材に対する耐気泡性も悪かった。
比較例1−10、2−10では、共重合体(A19)を構成する単量体として、三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体の代わりに、アクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチルを用いたため、粘着性、およびアクリル基材に対する耐気泡性が悪かった。特に、アクリル系共重合体(C)を含有しない比較例1−10の場合、PCに対する耐気泡性、および耐腐食性も悪かった。
10:粘着体、11:粘着フィルム、12:剥離フィルム、13:剥離フィルム、20:第一の透明基材、30:第二の透明基材、31:基材本体、32:金属薄膜、100:光学部品。

Claims (4)

  1. 三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体と、水酸基含有重合性単量体とを含み、酸性基含有重合性単量体を含まない単量体混合物(a)を共重合した、質量平均分子量が40万以上、ガラス転移点が−70〜−20℃の共重合体(A)と、該共重合体(A)100質量部に対して0.2〜1.4質量部のイソシアネート(B)とを含有し、
    前記単量体混合物(a)100質量%中、三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミド単量体の含有量が0.1〜2.0質量%、水酸基含有重合性単量体の含有量が0.1〜5.0質量%であり、
    前記共重合体(A)100質量部に対して、質量平均分子量が2000〜6000、ガラス転移点が65〜105℃のアクリル系共重合体(C)を5〜35質量部含有することを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 請求項1に記載の粘着剤組成物からなることを特徴とする粘着フィルム。
  3. 請求項1に記載の粘着剤組成物により、第一の透明基材と、基材本体および該基材本体上に設けられた金属薄膜を備えた第二の透明基材とが、金属薄膜を内側にして貼り合わされたことを特徴とする光学部品。
  4. 前記第一の透明基材および/または第二の透明基材がフィルム状であることを特徴とする請求項に記載の光学部品。
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