JP5612616B2 - 引出し構造体 - Google Patents

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Description

この発明は引出し構造体に関し、特に、外引出しと外引出しの内部に設置された内引出しとを備える引出し構造体に関するものである。
外引出しと、外引出しの内部に設置された内引出しとを備える引出し構造体は種々提案されている。その中で、内引出しの収納物を一度の引出し動作で取り出すために、外引出しを引き出すと内引出しが連動して引き出される引出し構造体(例えば、特許文献1)について説明する。
図13は特許文献1で開示された外引出し及び内引出しを備えたシステムキッチンの斜視図であって、外引出しを引き出した状態を示すものであり、図14は図13で示したXIV−XIVラインの拡大断面図であり、図15は図14で示したXV−XVラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、引出し構造体70は、ワークトップ71の下に前面が開放された収容スペースが形成されている。そして、この収容スペース内に、引き出し自在に収容される外引出し72と、外引出し72の内部に設置された内引出し73とを備えている。
外引出し72は、前面側(図14の左側)の板状の前扉74と、前扉74に接続する底板75及び側板76a、76b(図示せず)と、前扉74に対向する背板77とによって、上面側を開口とする箱型形状に形成されている。この外引出し72の背板77は、その収容側(図14の右側)の面に、幅方向(紙面に対し直交する方向)の両端から収容側に延びる固定板78a、78b(図示せず)が設置されている。尚、外引出し72は、図示しない受けレールと、側板76a、76b(図示せず)の下部に設置された図示しないインナーレールとによって、引き出し自在に構成されている。
内引出し73は、前板80と、前板80に接続する底板81及び側板82a、82b(図示せず)と、前板80に対向する背板83とによって、上面側を開口とする箱型形状に形成されている。尚、内引出し73においても、図示しない受けレールと、側板82a、82b(図示せず)の下部に設置された図示しないインナーレールとによって、外引出し72と同一方向に引き出し自在に構成されている。
又、外引出し72の背板77には、その収容側の面に取付けられた固定板78a、78b(図示せず)を介してメス型嵌合部材86a、86b(図示せず)が取付けされている。又、内引出し73の背板83には、その収容側の面に取付けられた固定板84a、84b(図示せず)を介してオス型嵌合部材87a、87b(図示せず)が取付けされている。これらのメス型嵌合部材86a、86b(図示せず)の各々とオス型嵌合部材87a、87b(図示せず)の各々とが嵌合することによって、外引出し72と内引出し73とが連動して移動するよう構成されている。
メス型嵌合部材86aは、固定板84aに接続される平面視U字状の合成樹脂よりなるローラー胴部88aと、ローラー胴部88aに設けられた軸に対し回動自在に取り付けされるローラー89及びローラー90とを備えている。このメス型嵌合部材86aに対してオス型嵌合部材87aは、図で示すようにローラー胴部88a内のスペースに位置することで嵌合状態となる。このような嵌合状態にするために、又は、この嵌合状態から脱出するために、ローラー胴部88aをオス型嵌合部材87aにより変形させ、更には、ローラー89及びローラー90を回転させる。このようにすることでオス型嵌合部材87aとメス型嵌合部材86aの嵌合及び脱出がスムーズになる。
図16は図13で示した引出し構造体の引き出し動作の工程を示す断面図である。
図を参照して、図16の(1)は、外引出し72及び内引出し73が収容スペースに完全に収容されている状態を示している。この状態においては、外引出し72及び内引出し73は、メス型嵌合部材86a及びオス型嵌合部材87aにより嵌合状態にある。そして、外引出し72の前扉74を把持し、前面方向(図16左方向)へ引き出すと連動して内引出し73も引き出される。そして、外引出し72が元の位置よりL1だけ移動し、内引出し73が構造上これ以上引き出せなくなった状態を、図16の(2)で示している。この状態では、外引出し72は、まだL2だけ前面方向へ引き出す余裕があるように設定されている。したがって、更に、外引出し72を前面方向へ移動させると、嵌合状態は解除され、図16の(3)の状態となる。
特開2011−092227号公報
上記のような従来の引出し構造体は、上述の通り、外引出しと内引出しの嵌合状態の解除を、内引出しを限界まで引き出して移動できない状態にし、外引出しを更に引き出すことにより行う。このため、再び図16の(3)を参照し、外引出しを引き出した時に、その上面の開口が広く内引出しに覆われる状態となる。したがって、内引出しの収容物を利用しない時には、再び、引き出された内引出しの収容動作を即座に行うことが多い。このことは、外引出し内にある物の取出し及び外引出し内への物の収納の際に手間となり非常に不便である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、引き出し時に、外引出しと内引出しとの連動が所定位置で解除される引出し構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、引出し構造体であって、収容体と、収容体に収容され、引き出し方向となる所定方向及びその反対方向に移動自在の外引出しと、外引出しの内部に設置され、所定方向及び反対方向に移動自在の内引出しと、外引出し又は内引出しに取り付けられた係合部材と、内引出し又は外引出しに取り付けられ、係合部材が脱着自在に係合する被係合部材と、収容体及び係合部材に取り付けられ、係合部材と被係合部材との係合を解除する解除手段とを備え、外引出し及び内引出しが収容体に収容された状態において、係合部材及び被係合部材は係合し、外引出しが所定位置まで引出されるまでは係合部材及び被係合部材は係合した状態で外引出し及び内引出しは連動して移動し、外引出しが所定位置を超えて引き出されると、解除手段は係合部材と被係合部材との係合を解除し、係合部材は、外引出しに取り付けられ、第1の位置と第2の位置との間で揺動可能に構成され、被係合部材は、内引出しに取り付けられ、第1の位置における係合部材に係合し、第2の位置における係合部材との係合が解除され、解除手段は、収容体の内面に設置されたピンを含み、ピンは、外引出しが所定位置まで引き出された時に係合部材に接触し、係合部材を第1の位置から第2の位置へ揺動させるものである。
このように構成すると、外引出しが所定位置を超えて引き出されると、係合部材と被係合部材との係合が解除される。又、係合部材はピンとの接触で被係合部材との係合が解除される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、係合部材は、第1の位置にあるときは第2の位置に対して反対方向に付勢し、第2の位置にあるときは第1の位置に対して反対方向に付勢する付勢手段を含むものである。
このように構成すると、係合部材の位置が不用意に変わらない。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、収容体には、ピンの取り付け位置が所定方向に複数設けられるものである。
このように構成すると、係合部材と被係合部材との係合状態の解除位置を選択できる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、係合部材は、外引出しが反対方向に向けて収容されるとき、第1の位置又は第2の位置にかかわらずピンの位置を通過できるように構成されるものである。
このように構成すると、ピンの存在が外引出しの収容を阻害しない。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、係合部材は、第2の位置にあるとき、被係合部材に接触するように外引出しと内引出しとが近づくと、第1の位置に移動して被係合部材に係合するものである。
このように構成すると、外引出しを内引出しの方向に移動させると係合部材と被係合部材とが係合する。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、外引出しが所定位置を超えて引き出されると、係合部材と被係合部材との係合が解除されるため、外引出しの所定位置で内引出しとの連動が解除となり、使い勝手が向上する。又、係合部材はピンとの接触で被係合部材との係合が解除されるため、ピンの位置で解除位置が定まるので、使用時の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、係合部材の位置が不用意に変わらないため、使用状態が安定する。また、引き出し抵抗に応じて付勢手段の付勢力を設定すれば、より使い勝手が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、係合部材と被係合部材との係合状態の解除位置を選択できるため、使用状態に応じて内引出しの引き出し位置の設定が可能となり、使い勝手がより向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ピンの存在が外引出しの収容を阻害しないため、係合部材の状態にかかわらず外引出しの収容動作が安定する。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、外引出しを内引出しの方向に移動させると係合部材と被係合部材とが係合するため、外引出しと内引出しとを連動状態に容易に戻せる。
この発明の第1の実施の形態による引出し構造体を示す断面図であって、従来例の図14に対応するものである。 図1で示したII−IIラインの断面図である。 図2で示したIII−IIIラインの拡大断面図である。 図2で示したIV−IVラインの一部省略の拡大断面図である。 図1で示した収容体の背板を外した状態におけるX部分の拡大斜視図である。 図1で示した引出し構造体の引き出し動作の工程を示す断面図である。 図6で示した引き出し動作に対応した解除手段の変化状態を示す図である。 図6で示した引き出し動作に対応した係合部材及び被係合部材の変化状態を示す図である。 図1で示した引出し構造体の収容動作の工程を示す断面図である。 図9で示した引き出し動作に対応した係合部材及び被係合部材の変化状態を示す図である。 図9で示した引き出し動作に対応した解除手段の変化状態を示す図である。 この発明の第2の実施の形態による引出し構造体を示す断面図であって、先の実施の形態の図3に対応するものである。 従来のキッチンキャビネットを組み込み設置したシステムキッチンの斜視図であって、外引出しを引き出した状態を示すものである。 図13で示したXIII−XIIIラインの拡大断面図である。 図14で示したXIV−XIVラインの拡大断面図である。 図12で示した引出し構造体の引き出し動作の工程を示す断面図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態による引出し構造体を示す断面図であって、従来例の図14に対応するものであり、図2は図1で示したII−IIラインの断面図であり、図3は図2で示したIII−IIIラインの拡大断面図であり、図4は図2で示したIV−IVラインの一部省略の拡大断面図であり、図5は図1で示した収容体の背板を外した状態におけるX部分の拡大斜視図である。尚、図3においては図の理解を容易とするため、図4で現れる部材の記載は省略する。
これらの図を参照して、引出し構造体1は、主に、収容体10と、収容体10内に引き出し自在に収容される外引出し11と、外引出し11の内部に設置された内引出し12とから構成される。この外引出し11には係合部材15a、15bが、内引出し12には被係合部材16a、16bが、設けられることにより、両者は、図1で示す収容状態において、係合状態となる。この状態から外引出し11が所定方向(図1の左方向)に引き出されると、連動して内引出し12も移動する。そして、所定位置まで引き出されると、係合は解除手段17により解除される。
尚、係合部材、被係合部材及び解除手段についての詳細は後述する。又、外引出し11と内引出し12とが係合する機構及び動作についての詳細も後述する。
収容体10は、ワークトップ20と、ワークトップ20から下方に垂直に伸びる縦仕切板21a、21bと、背板22と、中仕切板23とによって、外引出し11及び内引出し12を引き出し自在に収容する収容スペースを形成している。又、収容体10の縦仕切板21a、21bの内側面には、係合の解除手段17の一部であるピン24が設置されている。ピン24の詳細な機能については後述する。
尚、引出し構造体1は、図2で示す断面に対して、左右対称な構成を有している。そこで、以下、係合部材15a、15b被係合部材16a、16b及び解除手段17等の構造については、縦仕切板21a側(図2の右側)のみを中心に説明する。
外引出し11は、収容体10が形成する収容スペースの下方に設置され、収容体10の開口側(図1の左側)に位置する短形状の前扉30と、前扉30から収容体10の背板22側(図1の右側)に延びる短形状の底板31及び側板32a、32b(図示せず)と、底板31及び側板32a、32b(図示せず)の収容側(図1の右側)端部に接続され、前扉30に対向する短形状の背板33とによって、上面側を開口とする箱型形状に形成されている。尚、外引出し11は、図示しない受けレールと、側板32a、32b(図示せず)の下部に設置された図示しないインナーレールとによって、引き出し方向となる所定方向(図1の左方向)及びその反対方向に移動自在に構成されている。
そして、上述の通り、外引出し11の背板33の収容側の面であって、その幅方向(所定方向に対して直交する水平方向)の両端の一方には、係合部材15aが設置されている。係合部材15aは、背板33に図示しないネジにより取り付けされる短形状の固定板34と、固定板34の上方端部に、軸38を介して揺動可能に取り付けされる側面視(図3に示す方向)U字状及び正面視(図2に示す方向)J字状のレバー35と、その付勢力によりレバー35の揺動を制限する引きバネ41とからなる。
そして、レバー35の揺動の範囲は、固定板34に設けられた立ち上げ部39及び立ち上げ部40により規制される。ここで、レバー35の下方部が、図3で示すような立ち上げ部39に接触する状態を係合部材15aの第1の位置、その上方部が立ち上げ部40に接触する状態を係合部材15aの第2の位置と定義する。
又、固定板34及びレバー35の各々には、側板32aから遠ざかる方向に延びるバネ掛け42及びバネ掛け43が設けられている。ここに、引きバネ41が掛け渡され、レバー35の揺動を制限している。
具体的には、図3で示すレバー35の第1の位置においては、揺動の中心である軸38の紙面左側に、引きバネ41が位置するように構成されている。このため、レバー35は、軸38を中心として図3の二点鎖線矢印で示す反時計回り方向に付勢される。一方、後述するように、図3においてレバー35が第2の位置にあるとすると、引きバネ41は軸38の紙面右側に位置するように構成されている。このため、レバー35は、時計回り方向に付勢される。即ち、係合部材は、付勢手段となる引きバネ41によって第1の位置にあるときは第2の位置に対して反対方向に付勢され、第2の位置にあるときは第1の位置に対して反対方向に付勢される構成を有している。このように、引きバネ41が、軸38を中心にしてレバー35を常に付勢しているので、係合部材15aの位置が不用意に変わることが無い。このため、引出し構造体1の使用状態(係合部材15aと被係合部材16aとの係合状態)が安定する。また、引出し構造体1は、引きバネ41の取替えにより、引き出し抵抗に応じて付勢手段の付勢力を設定できるので、使い勝手がよい。
又、レバー35には、側板32a側に、上述した、解除手段の一部分が軸38を介して取り付けされる。この解除手段17は、上述のピン24と、レバー35に図示しないネジにより固定されるストライカーベース45と、ストライカーベース45に軸46を介して揺動可能に取り付けされるストライカー47とからなる。このストライカー47は、上述した、外引出し11の引き出し時にピン24に接触し、傾斜することで係合部材15aと被係合部材16aとの係合を解除する手段として機能する。係合解除の仕組みについての詳細は後述する。
尚、ストライカー47の揺動は、ストライカーベース45に設けられた立ち上げ部48により、図4における軸46を中心とする時計回り方向への揺動が規制される。一方、軸46に内蔵された図示しないねじりバネにより、ストライカー47を図4における時計回り方向に付勢することで反時計回り方向への揺動は可能であるが、常に図4の位置に復帰するように構成されている。したがって、ストライカー47は図4で示す実線矢印の範囲において揺動が可能となる。
又、ピン24は、引き出し時及び収容時において、ストライカー47のみに接触するような大きさ、位置に設定されている。
内引出し12は、収容体10が形成する収容スペースの上方に設置され、収容体10の開口側に位置する短形状の前板50と、前板50から収容体10の背板22側に延びる短形状の底板51及び側板52a、52b(図示せず)と、底板51及び側板52a、52b(図示せず)の収容側端部に接続され、前板50に対向する短形状の背板53とによって、上面側を開口とする箱型形状に形成されている。尚、外引出し11と同様に、内引出し12は、図示しない受けレールと、側板52a、52b(図示せず)の下部に設置された図示しないインナーレールとによって、引き出し方向となる所定方向(図1の左方向)及びその反対方向に移動自在に構成されている。
そして、上述の通り、内引出し12の底板51の収容側下面であって、その幅方向(所定方向に対して直交する水平方向)の両端の一方には、被係合部材16aが設置されている。被係合部材16aは、底板51に図示しないネジにより取り付けされ、側面視三角形状及び正面視逆U字状の短形状の固定板54と、固定板54の下方端において固定された係合棒55とからなる。
そして、係合棒55が、第1の位置にあるレバー35のU字状の溝部36に位置することで係合部材15aと被係合部材16aとの係合状態となる。
次に、外引出し及び内引出しの収容状態からの引き出し動作及びそれに伴う係合部材や被係合部材等の動作について説明する。
図6は図1で示した引出し構造体の引き出し動作の工程を示す断面図であり、図7は図6で示した引き出し動作に対応した解除手段の変化状態を示す図であり、図8は図6で示した引き出し動作に対応した係合部材及び被係合部材の変化状態を示す図であり、各図の(1)〜(3)が対応関係にある。尚、図8においては図の理解を容易とするため、図7で現れる部材の記載は省略する。
図1で示す収納状態から外引出しの前扉を把持して、所定方向に僅かに引き出すと図6の(1)で示す状態となる。
まず、図6の(1)、図7の(1)、図8の(1)を参照して、係合部材が第1の位置にあり、係合状態にある外引出し11及び内引出し12が、連動して所定方向に引き出される状態を示している。又、ピン24とストライカー47とが、間もなく接触する状態を示している。外引出し11には図8で示すように白塗矢印で示す所定方向への力が作用し、これと大きさの等しい同一方向への力が、レバー35のU字状の溝部から係合棒55に作用し、内引出し12を押し進めている。尚、内引出し12の連動時に、レバー35は係合棒55からの黒塗矢印で示す、所定方向とは反対方向への僅かな力を受け、軸38を中心に時計回り方向へ付勢される。しかし、第1の位置におけるレバー35は、上述のように常に引きバネ41により反時計回り方向にそれ以上の大きさの力で付勢されているため、第2の位置に揺動することはない。
この状態より、更に、外引出しを引き出すと図6の(2)の状態となる。
次に、図6の(2)、図7の(2)、図8の(2)を参照して、ストライカー47がピン24に接触すると引きバネ41の付勢力に抗してストライカー47はレバー35と一体となって傾き、係合部材15aが第1の位置から第2の位置に移行する途中の状態を示している。具体的には、この状態において、ストライカー47は、所定方向へ移動している。一方、ピン24は収容体10に設置されているため、相対的にはストライカー47を黒塗矢印で示す、所定方向とは反対方向へ押す形になる。このため、ストライカー47は、軸38を中心に実線矢印で示す時計回り方向に付勢される。この状態においてストライカー47は、立ち上げ部48に接触している。したがって、ストライカー47が取付けされたストライカーベース45が傾く。更には、ストライカーベース45と図示しないネジにより一体に固定されたレバー35も連動して傾く。
この状態より、更に、外引出しを引き出すと図6の(3)の状態となる。
次に、図6の(3)、図7の(3)、図8の(3)を参照して、外引出しの係合部材15aが完全に第2の位置となり、レバー35と係合棒55の係合が解除された状態を示している。この状態では、係合部材15aと被係合部材16aとの係合が解除されているため、外引出し11のみが引き出され、内引出し12は連動せずその位置で停止する。そして、更に、この状態から、内引出し12を引き出すことが可能となる。
このように、引出し構造体1は、外引出し11が所定位置を超えて引き出されると、レバー35と係合棒55との係合が解除される構造を有する。このため、外引出し11の所定位置で内引出し12との連動が解除となり、更に外引出し11を引き出した場合に、図13で示した従来の引出し構造体と比較して、内引出し12が外引出し11の上面の開口を塞ぐ程度が少なくなる。したがって、外引出し11内にある物の取出しや外引出し11への収納がし易くなり、使い勝手が向上する。
又、この係合の解除を、所定位置にピン24を設置して行うことによりできるので、使い勝手が向上する。
次に、外引出し及び内引出しの引き出し状態からの収容動作及びそれに伴う係合部材や被係合部材等の動作について説明する。
図9は図1で示した引出し構造体の収容動作の工程を示す断面図であり、図10は図9で示した引き出し動作に対応した係合部材及び被係合部材の変化状態を示す図であり、図11は図9で示した引き出し動作に対応した解除手段の変化状態を示す図であり、各図の(1)〜(3)が対応関係にある。尚、図10においては図の理解を容易とするため、図11で現れる部材の記載は省略する。
まず、図6の(3)で示す状態から外引出しを限界まで所定方向へ引き出し、更に、内引出しを僅かに引き出した状態を引き出し状態とする。この引き出し状態から外引出しの前扉を把持して、所定方向の反対方向に移動させると図9の(1)で示す状態となる。
次に、図9の(1)、図10の(1)、図11の(1)を参照して、レバー35が係合棒55に接触して僅かに傾き、係合部材15aが第2の位置から第1の位置に移行する途中の状態を示している。すなわち、係合状態に移行する途中の状態である。外引出し11を白塗矢印で示す、所定方向とは反対方向へ移動させ、レバー35と係合棒55とを接触させると、接触時の衝撃により係合棒55からレバー35に黒塗矢印で示す所定方向への力が作用する。このため、レバー35は、軸38を中心に反時計回り方向に付勢され、係合部材15aは第2の位置から第1の位置に移行していく。又、ストライカー47及びストライカーベース45もこれに連動し傾く。
このように、外引出し11を内引出し12の方向に移動させるとレバー35と係合棒55とが係合するため、外引出し11と内引出し12とを連動状態に容易に戻せる。
この状態より、更に、外引出しを所定方向の反対方向に移動させると図9の(2)で示す状態となる。
次に、図9の(2)、図10の(2)、図11の(2)を参照して、係合部材15aが第1の位置にあるレバー35が係合棒55と係合状態にあり、外引出し11及び内引出し12が連動して移動する状態を示している。又、間もなくストライカー47とピン24とが接触する状態を示している。
この状態より、更に、外引出しを所定方向の反対方向に移動させると図9の(3)で示す状態となる。
次に、図9の(3)、図10の(3)、図11の(3)を参照して、ストライカー47には、ピン24に接触することにより、黒塗矢印で示す所定方向への力が作用している。そして、ストライカー47が、軸46を中心実線矢印で示す反時計回り方向に付勢され、傾いている状態を示している。
このように、ストライカー47が揺動するように構成されることで、ピン24の存在が外引出し11の収容(係合部材15aのピン24の通過)を阻害しない。したがって、レバー35の状態にかかわらず外引出し11の収容動作が安定する。
この状態より、更に、外引出し11を所定方向の反対方向に移動させ、ピン24を通過させると、ストライカー47は軸46に内蔵された図示しないねじりバネにより時計回り方向へ付勢され、再び、立ち上げ部48に接触する。そして、更に、外引出しを所定方向の反対方向に移動させると図1で示す収容状態となる。
尚、図9の(1)における係合部材の15aの被係合部材16aに対する接触時の衝撃が弱い場合においては、レバー35が、係合棒55に係合することなく、係合部材15aが第2の位置を維持しながら、内引出し12を押し進めていく場合もある。このような場合においては、まず先に内引出し12が収容体10の背板22まで到達し停止する。そして、そこへ外引出し11のレバー35が押し込まれることにより、係合部材15aが第2の位置から第1の位置へ移行して被係合部材16aとの係合状態となり、結果として図1の収容状態となる。
又、外引出しは、図示しないレールに引きバネが内蔵されている。そして、この引きバネを、引き出し時において所定量だけ伸ばし、収容時において縮ませることにより、外引出し及び内引出しが自動的に完全に収容されるように構成している。尚、外引出しの収容に伴って内引出しは連動して収容されるため、本実施形態においては、外引出しのみに引きバネが内蔵されている。ここで、仮に、外引出し及び内引出しの両方に引きバネを内蔵したとすると、引き出しに要する力が重くなり、使い勝手の悪いものとなる。したがって、外引出しのみに引きバネを設けることは、収容を完全にすると共に使い勝手を向上させ、コスト面でも有利である。
更に、内引出しは、図示しないレールにダンパーが内蔵されており、収容時の衝撃を緩和している。尚、収容状態において、内引出しが外引出しよりも必ず先に収容体の背板に近づくように構成されているため、外引出しにはダンパーを内蔵する必要が無いので全体のダンパー力が軽減され、確実な引込みが可能となる。したがって動作面及びコスト面において有利である。
図12はこの発明の第2の実施の形態による引出し構造体を示す断面図であって、先の実施の形態の図3に対応するものである。尚、第2の実施の形態における引出し構造体は、先の実施の形態におけるものと比較して、収容体の縦仕切板のみが相違するため、その点を中心に説明し、外引出し及び内引出し等についての説明は省略する。
図を参照して、縦仕切板61の内側面には、係合の解除手段であるピン24を取り付けるための複数の穴部63〜65が所定方向に整列して設けられている。そして、その中の一の穴部64には、ピン24が脱着自在に差し込まれている。尚、ピン24は、他の穴部63、65に差し替えて取付けることができる。
又、ピン24は、上述の通り、引き出し時に所定位置において、係合状態にある外引出し11及び内引出し12の係合を解除するための手段である。したがって、ピン24を差し込む位置を自由に変えられることは、係合部材と被係合部材との係合状態の解除位置を選択できることを意味する。したがって、外引出し11を引き出した時における、内引出し12の停止位置を、使用状況に応じて自由且つ容易に調節できるようになる。
このように、ピン24を差し替えるための複数の穴部を設けることで、引出し構造体1の使い勝手が向上する。
尚、上記の各実施の形態では、引出し構造体はキッチンキャビネットを構成しているが、キッチンキャビネットに限らず、例えば、タンス等、他の目的に使用されるものであっても良い。
又、上記の各実施の形態では、係合部材を揺動させるように特定の構造で、被係合部材との係合及び係合解除を行なうが、係合及び係合解除は他の構造によるものであっても良い。
更に、上記の実施の形態では、係合部材及び被係合部材の各々を、係合部材及び被係合部材の各々の両側に設けているが、係合部材及び被係合部材の各々は、係合部材及び被係合部材の各々の片側だけに設けても良い。
更に、上記の実施の形態では、外引出しに係合部材を設置し、内引出しに被係合部材を設置しているが、逆に、外引出しに被係合部材を設置し、内引出しに係合部材を設置してもよい。
更に、上記の実施の形態では、係合部材は付勢手段(引きバネ)を備えているが、付勢手段は無くても良い。
更に、上記の実施の形態では、ストライカーが一方にのみ倒れて復帰できるように構成されているが、ストライカーではなく、ピンがストライカーのように一方にのみ倒れて復帰できるように構成してもよい。
更に、第2の実施の形態ではピンを差し込む穴部を3穴設けているが、2又は4以上の穴部を設けても良い。
1…引出し構造体
11…外引出し
12…内引出し
15…係合部材
16…被係合部材
17…解除手段
24…ピン
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (5)

  1. 引出し構造体であって、
    収容体と、
    前記収容体に収容され、引き出し方向となる所定方向及びその反対方向に移動自在の外引出しと、
    前記外引出しの内部に設置され、前記所定方向及び前記反対方向に移動自在の内引出しと、
    前記外引出し又は前記内引出しに取り付けられた係合部材と、
    前記内引出し又は前記外引出しに取り付けられ、前記係合部材が脱着自在に係合する被係合部材と、
    前記収容体及び前記係合部材に取り付けられ、前記係合部材と前記被係合部材との係合を解除する解除手段とを備え、
    前記外引出し及び前記内引出しが前記収容体に収容された状態において、前記係合部材及び被係合部材は係合し、前記外引出しが所定位置まで引出されるまでは前記係合部材及び被係合部材は係合した状態で前記外引出し及び前記内引出しは連動して移動し、前記外引出しが前記所定位置を超えて引き出されると、前記解除手段は前記係合部材と前記被係合部材との係合を解除し、
    前記係合部材は、前記外引出しに取り付けられ、第1の位置と第2の位置との間で揺動可能に構成され、
    前記被係合部材は、前記内引出しに取り付けられ、前記第1の位置における前記係合部材に係合し、前記第2の位置における前記係合部材との係合が解除され、
    前記解除手段は、前記収容体の内面に設置されたピンを含み、前記ピンは、前記外引出しが前記所定位置まで引き出された時に前記係合部材に接触し、前記係合部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ揺動させる、引出し構造体。
  2. 前記係合部材は、前記第1の位置にあるときは前記第2の位置に対して反対方向に付勢し、前記第2の位置にあるときは前記第1の位置に対して反対方向に付勢する付勢手段を含む、請求項1記載の引出し構造体。
  3. 前記収容体には、前記ピンの取り付け位置が前記所定方向に複数設けられる、請求項1又は請求項2記載の引出し構造体。
  4. 前記係合部材は、前記外引出しが前記反対方向に向けて収容されるとき、前記第1の位置又は前記第2の位置にかかわらず前記ピンの位置を通過できるように構成される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の引出し構造体。
  5. 前記係合部材は、前記第2の位置にあるとき、前記被係合部材に接触するように前記外引出しと前記内引出しとが近づくと、前記第1の位置に移動して前記被係合部材に係合する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の引出し構造体。
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