JP5611755B2 - TGF−β抑制剤 - Google Patents

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本発明は、サクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とするTGF−β抑制剤に関する。より具体的には、TGF−βの作用を抑制することにより、ケロイド及び肥厚性瘢痕の、治療及び予防につながる薬剤に関する。
TGF(Transforming Growth Factor)−βは、TGF−βスーパーファミリーに属するサイトカインの一種であり、極めて多様な作用を持つことが知られている。主な機能としては、様々な細胞の増殖及び分化の制御(非特許文献1)や、線維芽細胞における種々の細胞外マトリックスタンパク、例えばコラーゲン等の産生亢進(非特許文献2)等が挙げられる。
TGF−βは、生体の恒常性維持に非常に重要な役割を持つが、TGF−βシグナルの異常によって強皮症や皮膚硬化症、種々の線維症等の様々な疾患を引き起こすことが知られている。これらの疾患に共通する原因としては、過度のTGF−βシグナルによって、過剰な組織の線維化が誘導されるためと考えられている。
ケロイド及び肥厚性瘢痕は、皮膚損傷後の過剰な組織修復反応の結果、創面が***する結合組織の肥大増殖症を指す。非損傷組織と比較すると、外観及び内部構造共に異常であり、症状がひどい場合は、赤みを帯びたり、強い痒み、痛み及び突っ張り感等を感じることもある。
ケロイド及び肥厚性瘢痕では、過剰な結合組織が蓄積していることから、結合組織の主成分であるコラーゲンの産生亢進に関わるTGF−βとの関連が示唆されている(非特許文献3)。よって、過度のTGF−βシグナルを抑制することは、ケロイド及び肥厚性瘢痕の治療に重要であると考えられる。
従来、TGF−βを抑制する方法としては、シクロプロパンカルボン酸アミド化合物又は製薬学的に許容されるその塩を有効成分とするTGF−β作用抑制剤(特許文献1)、TGF−β阻害活性を有するキノリン誘導体及びキナゾリン誘導体を含む医薬組成物(特許文献2)等の技術が報告されている。
しかし、これらの技術は副作用の危険を伴うこと、効果が十分ではないこと、又は、開発に多額のコストがかかること等から、より安全で効果の高いTGF−β抑制剤の開発が望まれている。
一方、サクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスのTGF−β抑制効果については報告がなされていない。
特開2004−35475号 WO2004/018430号
Massague J.Proc Natl Acad Sci U S A.83:8206−10,1986. Roberts AB.Proc Natl Acad Sci U S A.83:4167−71,1986. Campaner AB.J Invest Dermatol.126:1168−76,2006.
本発明は、過度のTGF−βシグナルにより誘導されるケロイド及び肥厚性瘢痕を、治療及び予防する効果を有する、より安全で効果の高い薬剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、この問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、サクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスに優れたTGF−β抑制効果を発見し、本発明を完成するに至った。本発明は、過度のTGF−βシグナルにより誘導されるケロイド及び肥厚性瘢痕に対して、TGF−βシグナルを抑制することで、治療及び予防し、並びに患部における強い痒み及び痛み等を改善するための薬剤を提供する。
本発明のサクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスは、ケロイド及び肥厚性瘢痕部位において優れたTGF−β抑制効果を示し、ケロイド及び肥厚性瘢痕の症状並びに患部における強い痒み及び痛み等を改善することができる。
本発明で使用されるサクラエキスは、バラ科に属するソメイヨシノ(学名:Prunus Yedoensis)の葉の抽出物であり、市販されている品種又は自生するものを利用することができる。
本発明で使用されるボタンピエキスは、ボタン科ボタン(学名:Paeonia Suffruticosa)の根皮の抽出物であり、市販されている品種又は自生するものを利用することができる。
本発明で使用されるケルプエキスは、海産の多細胞藻類を中心とする褐藻植物門に属する生物群である褐藻類(学名:Phaeophyta)の混合物の全藻の抽出物であり、市販されている品種又は自生するものを利用することができる。
本発明で使用されるアナツバメ巣エキスは、アマツバメ科アナツバメ(学名:Collocaliaesculenta)が産卵期に発達した唾液腺から分泌される唾液を固めて作り上げる巣の抽出物である。アナツバメ巣は、中華料理では食用素材としても広く利用されており、市販されているものを利用することができる。
また、本発明で使用するサクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスの抽出法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温又は低温で抽出したものであっても良い。抽出する溶媒としては、例えば、水、低級1価アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等)、炭化水素(ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。好ましくは、水あるいは水溶性溶媒(水と任意の割合で混合可能な溶媒。例えば、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等)のうち1種又は2種以上の溶媒を用いるのが良い。抽出物はそのまま用いても良いし、溶媒を一部、又は全部留去して用いても良い。
本発明のTGF−β抑制剤には、上記抽出物をそのまま使用しても良く、必要に応じて、濃縮、希釈及び濾過処理、活性炭等による脱色、脱臭処理等をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
本発明に用いるTGF−β抑制剤は、医薬品または医薬部外品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ローション、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、注射剤等が挙げられる。
本発明におけるサクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスの配合量は特に限定されないが、製剤全重量に対して、乾燥物として、0.001〜10重量%の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.01〜5重量%である。0.001重量%未満では効果が低く、また10重量%を超えても効果に大きな増強はみられにくく、効率的でない。又、添加の方法については、予め加えておいても製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
本発明におけるケロイド及び肥厚性瘢痕とは、皮膚損傷後の過剰な組織修復反応の結果、創面が***する結合組織の肥大増殖症を指す。非損傷組織と比較すると、外観及び内部構造共に異常であり、症状がひどい場合は、赤みを帯びたり、強い痒み、痛み及び突っ張り感等を感じることもある。
本発明のケロイド及び肥厚性瘢痕を治療及び予防し、並びに患部における強い痒み及び痛み等を改善するための薬剤は、通常局所的に外用される。外用方法としては、患部に直接適用したり、布等に塗布及び含浸させて適用する等の方法が挙げられる。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いるエキスの製造例、処方例及び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量は重量%を示す。
製造例1 サクラエキス1
ソメイヨシノの葉100gを生のまま細かく切断し、1,3−ブチレングリコールの50重量%水溶液を1kg加え、室温で2日間抽出した。抽出後、その抽出液を濾過してソメイヨシノの葉の50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を950g得た。尚、この抽出物の乾燥重量は、19.0g(2.0重量%)である。
製造例2 ボタンピエキス1
ボタンピの乾燥物100gに、1,3−ブチレングリコールの50重量%水溶液を1kg加え、室温で2日間抽出した。抽出後、その抽出液を濾過してボタンピの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を950g得た。尚、この抽出物の乾燥重量は、8.55g(0.9重量%)である。
製造例3 ケルプエキス1
褐藻類の乾燥物100gに、1,3−ブチレングリコールの50重量%水溶液を1kg加え、室温で2日間抽出した。抽出後、その抽出液を濾過して褐藻類の50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を950g得た。尚、この抽出物の乾燥重量は、7.6g(0.8重量%)である。
製造例4 アナツバメ巣エキス1
アナツバメ巣の乾燥物100gに、1,3−ブチレングリコールの50重量%水溶液を1kg加え、室温で2日間抽出した。抽出後、その抽出液を濾過してアナツバメ巣の50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を950g得た。尚、この抽出物の乾燥重量は、9.5g(1.0重量%)である。
製造例5 サクラエキス2
ソメイヨシノの葉100gを生のまま細かく切断し、1kgの精製水を加え、100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濾過し、濃縮した後に凍結乾燥してソメイヨシノの葉の熱水抽出物8.5gを得た。
製造例6 ボタンピエキス2
ボタンピの乾燥物100gに、1kgの精製水を加え、100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濾過し、濃縮した後に凍結乾燥してボタンピの熱水抽出物4.2gを得た。
製造例7 ケルプエキス2
褐藻類の乾燥物100gに、1kgの精製水を加え、100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濾過し、濃縮した後に凍結乾燥して褐藻類の熱水抽出物3.8gを得た。
製造例8 アナツバメ巣エキス2
アナツバメ巣の乾燥物100gに、1kgの精製水を加え、100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濾過し、濃縮した後に凍結乾燥してアナツバメ巣の熱水抽出物2.8gを得た。
本発明のサクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスは、処方例として下記の製剤化を行うことができる。
処方例1 軟膏1
処方 配合量(重量%)
1.サクラエキス(製造例1) 0.5
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.1,3−ブチレングリコール 8.5
11.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水 67.75
[製造方法]成分2〜9を加熱して混合し、70℃に保ち油相とする。成分10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して成分1を加え、製品とする。
処方例2 軟膏2
処方例1において、サクラエキスをボタンピエキス(製造例2)に置き換えたものを軟膏2とした。
処方例3 軟膏3
処方例1において、サクラエキスをケルプエキス(製造例3)に置き換えたものを軟膏3とした。
処方例4 軟膏4
処方例1において、サクラエキスをアナツバメ巣エキス(製造例4)に置き換えたものを軟膏4とした。
比較例1 従来の軟膏
処方例1において、サクラエキスを精製水に置き換えたものを従来の軟膏とした。
処方例5 クリーム
処方 配合量(重量%)
1.ボタンピエキス(製造例2) 0.1
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水 66.8
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び6〜8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例6 ローション
処方 配合量(重量%)
1.ケルプエキス(製造例3) 0.5
2.アナツバメ巣エキス(製造例4) 0.5
3.1,3−ブチレングリコール 8.0
4.グリセリン 2.0
5.キサンタンガム 0.02
6.クエン酸 0.01
7.クエン酸ナトリウム 0.1
8.エタノール 5.0
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
10.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
11.精製水 83.67
[製造方法]成分1〜7及び11と、成分8〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
処方例7 乳液
処方 配合量(重量%)
1.アナツバメ巣エキス(製造例4) 0.05
2.サクラエキス(製造例1) 0.05
3.スクワラン 5.0
4.オリーブ油 5.0
5.ホホバ油 5.0
6.セタノール 1.5
7.モノステアリン酸グリセリン 2.0
8.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
9.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 2.0
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水 73.2
[製造方法]成分3〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1、2及び10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
以下、本発明を効果的に説明するために、実施例3として本発明の実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
実験例1 ヒトケラチノサイトにおける、試料添加によるTGF−β1遺伝子の発現変化
ヒトケラチノサイトを、10% FBSを含むDelbecco’s Modified Eagle Medium(以下、DMEMとする)にて37℃、5%CO条件下で培養した。セミコンフルエントになった状態で、各エキスを、乾燥物として、1、10、100μg/mlとなるよう添加した1% FBSを含むDMEMにてさらに24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。総RNAの抽出は、TRIZOL Reagent(Invitrogen)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SuperScript3 Platinum Two−Step
qRT−PCR Kit with SYBR Green(Invitrogen)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、TGF−β1 mRNAの発現量を内部標準であるGAPDH mRNAの発現量に対する割合として求めた。尚、各遺伝子の発現量の測定に使用したプライマーは次の通りである。
TGF−β1用のプライマーセット
CCCTGCCCCTACATTTGGA(配列番号1)
CGGGTTATGCTGGTTGTA(配列番号2)
GAPDH用のプライマーセット
TGAACGGGAAGCTCACTGG(配列番号3)
TCCACCACCCTGTTGCTGTA(配列番号4)
その結果を表1に示す。その結果、サクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスには、優れたTGF−β1抑制効果が認められた。
Figure 0005611755
実験例2 ケロイド又は肥厚性瘢痕の症状並びに痒み及び痛みに対する改善度
痒み及び痛みを伴う、ケロイド又は肥厚性瘢痕患者30人に、サクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスを含有する処方例1〜4の軟膏又は比較例1の軟膏を患部に外用した場合の、症状並びに痒み及び痛みに対する改善度の検討を行った。ここで、症状とは、患部の大きさや厚み等の外観を意味する。患部への外用は、1日4回、2ヶ月間行った。改善度は、A:著効、B:有効、C:やや有効、D:変化なし、E:悪化の5段階で評価した。その結果を表2〜3に示す。
表2の結果より、比較例1を使用した場合に比べて、処方例1〜4を使用した場合の方が、患部の大きさの減少又は軽減による症状の改善度が高い。また、表3の結果より、比較例1を使用した場合に比べて、処方例1〜4を使用した場合の方が、痒み及び痛みの改善度が高い。すなわち、本発明のTGF−β抑制剤は、ケロイド又は肥厚性瘢痕患者に対して優れた症状改善効果に加え、患部における痒み及び痛みを軽減する効果を示すことが明らかとなった。
Figure 0005611755
Figure 0005611755
本発明のサクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスから選ばれる1種又は2種以上を含むTGF−β抑制剤は、ケロイド及び肥厚性瘢痕部位において、優れたTGF−β抑制効果を示し、ケロイド及び肥厚性瘢痕の症状を軽減し、更に、患部における強い痒み及び痛み等を、治療及び予防することができる。

Claims (2)

  1. サクラエキス、ボタンピエキス、ケルプエキス及びアナツバメ巣エキスから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とするTGF−β抑制剤。
  2. 請求項1記載のTGF−β抑制剤を含む、ケロイド及び/又は肥厚性瘢痕の治療薬。
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