JP2000256176A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JP2000256176A JP2000256176A JP11100462A JP10046299A JP2000256176A JP 2000256176 A JP2000256176 A JP 2000256176A JP 11100462 A JP11100462 A JP 11100462A JP 10046299 A JP10046299 A JP 10046299A JP 2000256176 A JP2000256176 A JP 2000256176A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の皮膚のたるみ、しわの改善方法としてレ
チノイン酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール等を使用す
る方法があるが （１）これらの成分の皮膚刺激性 （２）これらの成分の安定性 （３）これらの成分の効果 について問題があるのは事実である。また、植物抽出物
においてエラスターゼ阻害作用とコラゲナーゼ阻害作用
を併せもつ原料はあまり知られておらず、知られていて
も顕著な効果を示すものはなかった。本発明は、この課
題を補う手段を提供するものである。 【解決手段】コケモモの果実よりつくられた抽出液から
つくられるコラゲナーゼ阻害剤、エラスターゼ阻害剤を
含有することを特徴とする皮膚化粧料であり、「しわ」
をはじめとする皮膚老化を防止あるいは改善することを
目的とする。
チノイン酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール等を使用す
る方法があるが （１）これらの成分の皮膚刺激性 （２）これらの成分の安定性 （３）これらの成分の効果 について問題があるのは事実である。また、植物抽出物
においてエラスターゼ阻害作用とコラゲナーゼ阻害作用
を併せもつ原料はあまり知られておらず、知られていて
も顕著な効果を示すものはなかった。本発明は、この課
題を補う手段を提供するものである。 【解決手段】コケモモの果実よりつくられた抽出液から
つくられるコラゲナーゼ阻害剤、エラスターゼ阻害剤を
含有することを特徴とする皮膚化粧料であり、「しわ」
をはじめとする皮膚老化を防止あるいは改善することを
目的とする。
Description
【発明の詳細な説明】本発明は、エラスターゼ阻害活性
及び、又はコラーゲン産生促進に基づき、「しわ」をは
じめとする皮膚老化を防止し、あるいは改善する皮膚化
粧料に関する。
及び、又はコラーゲン産生促進に基づき、「しわ」をは
じめとする皮膚老化を防止し、あるいは改善する皮膚化
粧料に関する。
【従来の技術】皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の３層に
分けられ、真皮は皮膚の構造・維持に極めて重要であ
り、エラスチン、コラーゲンといった繊維により強固か
つ柔軟に造られ、真皮結合組織を形成している。これら
のエラスチンやコラーゲンといった結合組織の繊維を構
成するタンパク質は、線維芽細胞により合成されてい
る。線維芽細胞は、これらコラーゲン等の繊維と相互作
用することにより、結合組織の状態を制御している。し
かし、皮膚の真皮結合組織が収縮力を失い、さらに強
度、弾性力を失う結果として皮膚がたるみ、しわとなる
と考えられている。近年、この皮膚の老化を防止する多
くの化粧料が知られ、その有効成分としてレチノイン
酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール等が報告されてい
る。しかしながら、これらの有効成分は皮膚刺激性や安
定性に問題があり、かつ効果も十分なものであるとは言
い難かった。また、植物抽出物において、エラスターゼ
阻害作用とコラゲナーゼ阻害作用を併せ持つ原料はあま
り知られておらず、また知られていてもそれぞれが顕著
な効果を示すものではなかった。コケモモ（学名：Ｖａ
ｃｃｉｎｉｕｍ ｖｉｔｉｓ−ｉｄａｃａ Ｌ．）はフ
トモモ科の植物で、その果実は古来より食用として用い
られていた。また、その葉の抽出物は頭髪・毛髪化粧料
（登録２１２２１４１号、特開平７−１９６４５６号）
として作用が確認されていた。
分けられ、真皮は皮膚の構造・維持に極めて重要であ
り、エラスチン、コラーゲンといった繊維により強固か
つ柔軟に造られ、真皮結合組織を形成している。これら
のエラスチンやコラーゲンといった結合組織の繊維を構
成するタンパク質は、線維芽細胞により合成されてい
る。線維芽細胞は、これらコラーゲン等の繊維と相互作
用することにより、結合組織の状態を制御している。し
かし、皮膚の真皮結合組織が収縮力を失い、さらに強
度、弾性力を失う結果として皮膚がたるみ、しわとなる
と考えられている。近年、この皮膚の老化を防止する多
くの化粧料が知られ、その有効成分としてレチノイン
酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール等が報告されてい
る。しかしながら、これらの有効成分は皮膚刺激性や安
定性に問題があり、かつ効果も十分なものであるとは言
い難かった。また、植物抽出物において、エラスターゼ
阻害作用とコラゲナーゼ阻害作用を併せ持つ原料はあま
り知られておらず、また知られていてもそれぞれが顕著
な効果を示すものではなかった。コケモモ（学名：Ｖａ
ｃｃｉｎｉｕｍ ｖｉｔｉｓ−ｉｄａｃａ Ｌ．）はフ
トモモ科の植物で、その果実は古来より食用として用い
られていた。また、その葉の抽出物は頭髪・毛髪化粧料
（登録２１２２１４１号、特開平７−１９６４５６号）
として作用が確認されていた。
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、エラスターゼ阻害作用及びコラゲナーゼ阻害作用を
有することで、しわ、肌の弾力低下及び肌のくすみの防
止あるいは改善を図る皮膚老化予防に優れ、かつ安全性
や使用感に問題のない化粧料を提供することにある。
は、エラスターゼ阻害作用及びコラゲナーゼ阻害作用を
有することで、しわ、肌の弾力低下及び肌のくすみの防
止あるいは改善を図る皮膚老化予防に優れ、かつ安全性
や使用感に問題のない化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記目的の達成に成功し
た皮膚化粧料は、エラスターゼ阻害物質及びコラゲナー
ゼ阻害物質が含まれていることが初めて確認されたコケ
モモの果実に含まれていて、エラスターゼ阻害作用及び
コラゲナーゼ阻害作用を有することを特徴とするもので
ある。
た皮膚化粧料は、エラスターゼ阻害物質及びコラゲナー
ゼ阻害物質が含まれていることが初めて確認されたコケ
モモの果実に含まれていて、エラスターゼ阻害作用及び
コラゲナーゼ阻害作用を有することを特徴とするもので
ある。
【発明の実施の形態】本発明の皮膚化粧料の原料となる
コケモモの果実は、コケモモの果実から種子を除いた果
肉部分を使用する。これらの作用促進を促す本体がいか
なるものかは未だに確認されていないが、それは水、メ
タノール、エタノール、プロパノール、１，３−ブチレ
ングリコール又はこれらの混合液を抽出溶媒とする抽出
処理により容易に抽出されてくる。エラスターゼ阻害物
質及びコラゲナーゼ阻害物質を抽出するにあたり、特殊
な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし７０℃の
加熱下に任意の装置を用いて抽出することが出来る。簡
単には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入
し、時々攪拌して可溶性成分を溶出させる。その後、ろ
過して抽出残渣を取り除き抽出液を得る。得られた抽出
液はそのままでも本発明の皮膚化粧料の原料として使用
することが出来るが、濃縮・乾燥して剤型にすることも
出来る。上述のようにして得られた抽出液又は抽出物
は、コケモモ特有の芳香を有しているため、皮膚化粧料
として利用可能である。また、コケモモの果実は生食用
としても用いられるため、生産量が多く、原料供給にお
ける心配がない。皮膚化粧料に関する本発明の抽出物の
公的配合率は、未精製の標準的な抽出物からなるものの
場合、乾燥物に換算して０．０１〜１０重量％である。
コケモモの果実は、コケモモの果実から種子を除いた果
肉部分を使用する。これらの作用促進を促す本体がいか
なるものかは未だに確認されていないが、それは水、メ
タノール、エタノール、プロパノール、１，３−ブチレ
ングリコール又はこれらの混合液を抽出溶媒とする抽出
処理により容易に抽出されてくる。エラスターゼ阻害物
質及びコラゲナーゼ阻害物質を抽出するにあたり、特殊
な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし７０℃の
加熱下に任意の装置を用いて抽出することが出来る。簡
単には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入
し、時々攪拌して可溶性成分を溶出させる。その後、ろ
過して抽出残渣を取り除き抽出液を得る。得られた抽出
液はそのままでも本発明の皮膚化粧料の原料として使用
することが出来るが、濃縮・乾燥して剤型にすることも
出来る。上述のようにして得られた抽出液又は抽出物
は、コケモモ特有の芳香を有しているため、皮膚化粧料
として利用可能である。また、コケモモの果実は生食用
としても用いられるため、生産量が多く、原料供給にお
ける心配がない。皮膚化粧料に関する本発明の抽出物の
公的配合率は、未精製の標準的な抽出物からなるものの
場合、乾燥物に換算して０．０１〜１０重量％である。
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明する。製造実施例 １ コケモモの果実の種子を取り除いた部分５００ｇに水又
は８０重量％エタノール又は８０重量％メタノール又は
５０重量％プロパノール（以下５０％ＰＧ）又は５０重
量％１，３−ブチレングリコール（以下５０％ＢＧ）を
それぞれ３，０００ｍｌ加え、７０℃に保温しながら３
時間ゆるやかに攪拌したのち、ろ紙を用いてろ過し、抽
出液を得た。この抽出液を３５℃で減圧濃縮した後、減
圧乾燥機で乾燥させ乾燥抽出物（以下抽出物とする）を
得た。 〈表 １〉抽出物収率抽出溶媒 抽出物収率（％） 水 １２．３ ８０％エタノール １０．９ ８０％メタノール １４．８ ５０％ＰＧ ８．５ ５０％ＢＧ ７．３試験実施例 １ エラスターゼ活性阻害作用 試料溶液の調製法：製造実施例１に記載した各抽出物を
エタノールに溶解し、阻害濃度（ＩＣ５０）を求めるた
め、３段階の濃度に振り分けて以下の試験に供した。 ９６穴マイクロプレートを使用し、１穴に対して試料溶
液５０μｌ及び酵素５０μｌを添加する。（このときの
酵素は、エラスターゼタイプＩＩＩ（シグマ社製）５ｍ
ｇを０．２Ｍトリス塩酸緩衝液（ｐＨ８．０）１ｍｌに
溶解させストック液とし、−２０℃で保存する。（使用
時には緩衝液で２５０倍希釈したものを使用する）対照
として、酵素の代わりに０．２Ｍトリス塩酸緩衝液を添
加したものを用意する。さらに基質［Ｎ−ＳＵＣＣＩＮ
ＹＬ−ＡＬＡ−ＡＬＡ−ＡＬＡ−ｐ−ＮＩＴＲＯＡＮＩ
ＬＩＤＥ（シグマ社製）をＤＭＳＯで溶解させ４５．１
４ｍｇ／ｍｌとして貯蔵液とする。使用時にはトリス塩
酸緩衝液で１００倍希釈し１ｍＭ溶液として使用する］
１００μｌを添加して混合し、２５℃、５０分間反応さ
せ、波長４１５ｎｍにおける吸光度を測定する。 阻害率（％）＝｛１−（Ｃ−Ｄ）／（Ａ−Ｂ）｝×１０
０ Ａ：試料無添加、酵素添加時の吸光度 Ｂ：試料無添加、酵素無添加時の吸光度 Ｃ：試料添加、酵素添加時の吸光度 Ｄ：試料添加、酵素無添加時の吸光度 試料溶液の濃度を種々変更して上記阻害率の測定を行
い、エラスターゼ活性を５０％阻害する試料溶液濃度を
内挿法により求める。 〈表 ２〉試験結果抽出溶媒 ５０％阻害濃度（ｐｐｍ） 水 ５８．６ ８０％エタノール ４５．５ ８０％メタノール ６０．３ ５０％ＰＧ ８５．３ ５０％ＢＧ ７５．９試験実施例 ２ コラゲナーゼ阻害活性 基質：Ｐｚ−ペプチド（Ｐｚ−Ｐｒｏ−Ｌｅｕ−Ｇｌｙ
−Ｐｒｏ−Ｄ−Ａｒｇ−ＯＨ；ＢＡＣＨＥＭ Ｆｅｎｉ
ｃｈｅｍｉｋａｌｉｅｎ ＡＧ社製）０．３９ｍｇに対
して、０．１Ｍトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．１、含２０
ｍＭ塩化カルシウム）１ｍｌに溶解させて（０．５Ｍに
相当）使用した。なお、切断部位はＬｅｕとＰｒｏの間
である。 酵素：コラゲナーゼタイプＩＶ（シグマ社製）５ｍｇを
水１ｍｌに溶解させ１００μｌずつを分注し、−２０℃
で保管する。使用時に１００μｌに水４．９ｍｌを加え
て５０倍に希釈して反応に用いる。 試験法：試料溶液５０μｌ、酵素溶液５０μｌ及び基質
溶液４００μｌを加え、３７℃で３０分間インキュベー
ションする。その後、２５ｍＭクエン酸溶液１ｍｌで反
応を停止し、酢酸エチル５ｍｌで抽出する。遠心分離
（３，０００ｒｐｍ，１０分間）後、酢酸エチル分画の
波長３２０ｎｍにおける吸光度（Ａ）を酢酸エチルを対
照として測定した。別に、酵素溶液の代わりに蒸溜水を
用い、同様に操作したものを空試験（Ｂ）とした。ま
た、試料溶液の代わりに蒸溜水を用い、同様に操作した
ものを（Ｃ）とした。また、（Ｃ）の空試験を（Ｄ）と
した。 阻害率（％）＝｛１−（Ａ−Ｂ）／（Ｃ−Ｄ）｝×１０
０ Ａ：試料添加、酵素添加時の吸光度 Ｂ：試料添加、酵素無添加時の吸光度 Ｃ：試料無添加、酵素添加時の吸光度 Ｄ：試料無添加、酵素無添加時の吸光度 試料溶液の濃度を種々変更して上記阻害率の測定を行
い、コラゲナーゼ活性を５０％阻害する試料溶液濃度を
内挿法により求める。 〈表 ３〉試験結果抽出溶媒 ５０％阻害濃度（ｐｐｍ） 水 ９８．０ ８０％エタノール １２０．５ ８０％メタノール １１２．５ ５０％ＰＧ １１８．０ ５０％ＢＧ １２２．５製剤実施例 １ 製造実施例１で製造した乾燥抽出物を用いて乳液を製造
した。 ステアリン酸 ２部 スクワラン ２部 オリーブ油 ２部 セタノール ７部 ホホバ油 ２部 ポリオキシエチレン（４０Ｅ．Ｏ．）硬化ヒマシ油 １部 グリセリン １０部 製造実施例１の水抽出物 ３部 精製水 残部（全量を１００部とする）製剤実施例 ２ 製造実施例１で製造した乾燥抽出物を用いて化粧水を製
造した。 グリセリン １０部 １，３−ブチレングリコール ３部 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン（２０Ｅ．Ｏ．）３部 パラオキシ安息香酸メチル ０．５部 クエン酸 ０．１部 クエン酸ナトリウム １部 香料 ０．０５部 製造実施例１の８０％エタノール抽出物 ３部 精製水 残部（全量を１００部とする）製剤実施例 ３ 製造実施例１で製造した乾燥抽出物を用いてクリームを
製造した。 流動パラフィン ５部 サラシミツロウ ４部 セタノール ３部 スクワラン １０部 ラノリン ２部 ステアリン酸 １部 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン（２０Ｅ．Ｏ．）３部 モノステアリン酸グリセリル ３部 １，３−ブチレングリコール ３部 パラオキシ安息香酸メチル ０．５部 香料 ０．０５部 製造実施例１の５０％ＰＧ抽出物 １部 製造実施例１の５０％ＢＧ抽出物 １部 精製水 残部（全量を１００部とする）製剤使用実施例 ２９歳から４８歳までの女性１０名に製造実施例２の化
粧料を使用するグループ（グループＡ）、製造実施例２
の化粧料からコケモモの抽出物を除いたものを使用する
グループ（グループＢ）に分け、朝夕１日２回、３ケ月
間使用させた。〈表 ４〉グループＡ製剤使用結果 〈表 ５〉グループＢ製剤使用結果
説明する。製造実施例 １ コケモモの果実の種子を取り除いた部分５００ｇに水又
は８０重量％エタノール又は８０重量％メタノール又は
５０重量％プロパノール（以下５０％ＰＧ）又は５０重
量％１，３−ブチレングリコール（以下５０％ＢＧ）を
それぞれ３，０００ｍｌ加え、７０℃に保温しながら３
時間ゆるやかに攪拌したのち、ろ紙を用いてろ過し、抽
出液を得た。この抽出液を３５℃で減圧濃縮した後、減
圧乾燥機で乾燥させ乾燥抽出物（以下抽出物とする）を
得た。 〈表 １〉抽出物収率抽出溶媒 抽出物収率（％） 水 １２．３ ８０％エタノール １０．９ ８０％メタノール １４．８ ５０％ＰＧ ８．５ ５０％ＢＧ ７．３試験実施例 １ エラスターゼ活性阻害作用 試料溶液の調製法：製造実施例１に記載した各抽出物を
エタノールに溶解し、阻害濃度（ＩＣ５０）を求めるた
め、３段階の濃度に振り分けて以下の試験に供した。 ９６穴マイクロプレートを使用し、１穴に対して試料溶
液５０μｌ及び酵素５０μｌを添加する。（このときの
酵素は、エラスターゼタイプＩＩＩ（シグマ社製）５ｍ
ｇを０．２Ｍトリス塩酸緩衝液（ｐＨ８．０）１ｍｌに
溶解させストック液とし、−２０℃で保存する。（使用
時には緩衝液で２５０倍希釈したものを使用する）対照
として、酵素の代わりに０．２Ｍトリス塩酸緩衝液を添
加したものを用意する。さらに基質［Ｎ−ＳＵＣＣＩＮ
ＹＬ−ＡＬＡ−ＡＬＡ−ＡＬＡ−ｐ−ＮＩＴＲＯＡＮＩ
ＬＩＤＥ（シグマ社製）をＤＭＳＯで溶解させ４５．１
４ｍｇ／ｍｌとして貯蔵液とする。使用時にはトリス塩
酸緩衝液で１００倍希釈し１ｍＭ溶液として使用する］
１００μｌを添加して混合し、２５℃、５０分間反応さ
せ、波長４１５ｎｍにおける吸光度を測定する。 阻害率（％）＝｛１−（Ｃ−Ｄ）／（Ａ−Ｂ）｝×１０
０ Ａ：試料無添加、酵素添加時の吸光度 Ｂ：試料無添加、酵素無添加時の吸光度 Ｃ：試料添加、酵素添加時の吸光度 Ｄ：試料添加、酵素無添加時の吸光度 試料溶液の濃度を種々変更して上記阻害率の測定を行
い、エラスターゼ活性を５０％阻害する試料溶液濃度を
内挿法により求める。 〈表 ２〉試験結果抽出溶媒 ５０％阻害濃度（ｐｐｍ） 水 ５８．６ ８０％エタノール ４５．５ ８０％メタノール ６０．３ ５０％ＰＧ ８５．３ ５０％ＢＧ ７５．９試験実施例 ２ コラゲナーゼ阻害活性 基質：Ｐｚ−ペプチド（Ｐｚ−Ｐｒｏ−Ｌｅｕ−Ｇｌｙ
−Ｐｒｏ−Ｄ−Ａｒｇ−ＯＨ；ＢＡＣＨＥＭ Ｆｅｎｉ
ｃｈｅｍｉｋａｌｉｅｎ ＡＧ社製）０．３９ｍｇに対
して、０．１Ｍトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．１、含２０
ｍＭ塩化カルシウム）１ｍｌに溶解させて（０．５Ｍに
相当）使用した。なお、切断部位はＬｅｕとＰｒｏの間
である。 酵素：コラゲナーゼタイプＩＶ（シグマ社製）５ｍｇを
水１ｍｌに溶解させ１００μｌずつを分注し、−２０℃
で保管する。使用時に１００μｌに水４．９ｍｌを加え
て５０倍に希釈して反応に用いる。 試験法：試料溶液５０μｌ、酵素溶液５０μｌ及び基質
溶液４００μｌを加え、３７℃で３０分間インキュベー
ションする。その後、２５ｍＭクエン酸溶液１ｍｌで反
応を停止し、酢酸エチル５ｍｌで抽出する。遠心分離
（３，０００ｒｐｍ，１０分間）後、酢酸エチル分画の
波長３２０ｎｍにおける吸光度（Ａ）を酢酸エチルを対
照として測定した。別に、酵素溶液の代わりに蒸溜水を
用い、同様に操作したものを空試験（Ｂ）とした。ま
た、試料溶液の代わりに蒸溜水を用い、同様に操作した
ものを（Ｃ）とした。また、（Ｃ）の空試験を（Ｄ）と
した。 阻害率（％）＝｛１−（Ａ−Ｂ）／（Ｃ−Ｄ）｝×１０
０ Ａ：試料添加、酵素添加時の吸光度 Ｂ：試料添加、酵素無添加時の吸光度 Ｃ：試料無添加、酵素添加時の吸光度 Ｄ：試料無添加、酵素無添加時の吸光度 試料溶液の濃度を種々変更して上記阻害率の測定を行
い、コラゲナーゼ活性を５０％阻害する試料溶液濃度を
内挿法により求める。 〈表 ３〉試験結果抽出溶媒 ５０％阻害濃度（ｐｐｍ） 水 ９８．０ ８０％エタノール １２０．５ ８０％メタノール １１２．５ ５０％ＰＧ １１８．０ ５０％ＢＧ １２２．５製剤実施例 １ 製造実施例１で製造した乾燥抽出物を用いて乳液を製造
した。 ステアリン酸 ２部 スクワラン ２部 オリーブ油 ２部 セタノール ７部 ホホバ油 ２部 ポリオキシエチレン（４０Ｅ．Ｏ．）硬化ヒマシ油 １部 グリセリン １０部 製造実施例１の水抽出物 ３部 精製水 残部（全量を１００部とする）製剤実施例 ２ 製造実施例１で製造した乾燥抽出物を用いて化粧水を製
造した。 グリセリン １０部 １，３−ブチレングリコール ３部 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン（２０Ｅ．Ｏ．）３部 パラオキシ安息香酸メチル ０．５部 クエン酸 ０．１部 クエン酸ナトリウム １部 香料 ０．０５部 製造実施例１の８０％エタノール抽出物 ３部 精製水 残部（全量を１００部とする）製剤実施例 ３ 製造実施例１で製造した乾燥抽出物を用いてクリームを
製造した。 流動パラフィン ５部 サラシミツロウ ４部 セタノール ３部 スクワラン １０部 ラノリン ２部 ステアリン酸 １部 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン（２０Ｅ．Ｏ．）３部 モノステアリン酸グリセリル ３部 １，３−ブチレングリコール ３部 パラオキシ安息香酸メチル ０．５部 香料 ０．０５部 製造実施例１の５０％ＰＧ抽出物 １部 製造実施例１の５０％ＢＧ抽出物 １部 精製水 残部（全量を１００部とする）製剤使用実施例 ２９歳から４８歳までの女性１０名に製造実施例２の化
粧料を使用するグループ（グループＡ）、製造実施例２
の化粧料からコケモモの抽出物を除いたものを使用する
グループ（グループＢ）に分け、朝夕１日２回、３ケ月
間使用させた。〈表 ４〉グループＡ製剤使用結果 〈表 ５〉グループＢ製剤使用結果
【発明の効果】本発明の皮膚化粧料は、滑らかな肌を与
え、しわをはじめとする皮膚老化を防止し、あるいは改
善することに優れた効果を有するものである。
え、しわをはじめとする皮膚老化を防止し、あるいは改
善することに優れた効果を有するものである。
Claims (7)
- 【請求項１】コケモモの果実から抽出したエラスターゼ
阻害物質を有効成分とすることを特徴とするエラスター
ゼ阻害剤。 - 【請求項２】コケモモの果実を、水、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、１，３−ブチレングリコール又
はこれらの混合液により抽出処理して得られた抽出物を
有効成分として含有することを特徴とするエラスターゼ
阻害剤。 - 【請求項３】コケモモの果実から抽出したコラゲナーゼ
阻害物質を有効成分とすることを特徴とするコラゲナー
ゼ阻害剤。 - 【請求項４】コケモモの果実を、水、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、１，３−ブチレングリコール又
はこれらの混合液により抽出処理して得られた抽出物を
有効成分として含有することを特徴とするコラゲナーゼ
阻害剤。 - 【請求項５】請求項１及び２を含有することを特徴とす
る皮膚化粧料。 - 【請求項６】請求項３及び４を含有することを特徴とす
る皮膚化粧料。 - 【請求項７】請求項１，２，３及び４を含有することを
特徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100462A JP2000256176A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100462A JP2000256176A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 皮膚化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000256176A true JP2000256176A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=14274585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11100462A Pending JP2000256176A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000256176A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1195156A1 (fr) * | 2000-10-05 | 2002-04-10 | L'oreal | Utilisation d'un extrait d'Ericaceae pour traíter les signes du vieillissement cutané |
| WO2001045648A3 (fr) * | 1999-12-21 | 2002-04-11 | Oreal | Utilisation d'un extrait du genre vaccinium comme agent anti-glycation |
| JP2002363057A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | メラニン生成抑制剤又は化粧料組成物 |
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