JP5609488B2 - 二次電池充放電装置及び電力貯蔵システム - Google Patents
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Description
V=E1−i1・R1=E2−i2・R2=E3−i3・R3
I=i1+i2+i3
前記接続装置は、前記二次電池の使用履歴を含む情報を取得して劣化の程度を表す電池劣化係数を求め、前記二次電池を選択するにあたって、当該電池劣化係数に基づいて劣化が少ない二次電池を優先するように選択することを特徴とするものである。
また、二次電池を選択するにあたっては、電池劣化係数に基づいて劣化が少ない二次電池を優先するように選択するので、劣化が進んだ二次電池の選択を控え、結果的に、複数の二次電池の劣化の程度を揃えることができる。劣化は使用の結果でもあるので、劣化の程度を揃えることは、使用頻度を均等化することと概ね同じである。
この場合、二次電池の劣化要因の一つある累積使用時間を、電池劣化係数に反映させることができる。
この場合、二次電池の劣化要因の一つである選択回数を、電池劣化係数に反映させることができる。
この場合、二次電池の劣化の程度及びその進行に関連する温度を、電池劣化係数に反映させることができる。
この場合、二次電池の劣化要因の一つである累積入出力を、電池劣化係数に反映させることができる。
二次電池は選択されて使用されるので、逆に言えば、使用されていないときがある。そこで、キャパシタと接続されていない不使用時の当該二次電池の両端電圧に基づいて充電深度を求めることができる。
この場合、充電深度が低い(すなわち残量が少ない)二次電池を単純に優先するのではなく、劣化が少ないことも同時に優先するので、劣化が進んだ二次電池の選択を控え、結果的に、複数の二次電池の使用頻度を均等化することができる。
この場合、充電深度が高い(すなわち残量が多い)二次電池を単純に優先するのではなく、劣化が少ないことも同時に優先するので、劣化が進んだ二次電池の選択を控え、結果的に、複数の二次電池の使用頻度を均等化することができる。
前述の二次電池充放電装置を用いることにより、性能にばらつきがある二次電池を用いて電力貯蔵システムを構成することができる。従って、例えば、中古の二次電池を用いることにより、安価に、電力貯蔵システムを構成することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力貯蔵システムの要部を示す接続図である。図において、交流負荷系統に連系する電力貯蔵システムは、交流/直流を相互に変換する交直変換装置101と、二次電池充放電装置1とによって構成される。なお、図示しているのは二次電池充放電装置1の一部を成すキャパシタのみであり、詳細は後述する。
また、図3は、直流負荷系統と連系する場合の、電力貯蔵システムの要部を示す接続図である。この場合には、直流/直流変換装置102のみでよい。
上記のように、変換装置(101,102)は、二次電池充放電装置1の入出力と所望の電源系統とを仲介する役目をする。
図4は、二次電池充放電装置1の詳細な回路構成の一例を示す回路図である。図において、この装置1は、大別して3つの部分、すなわち、複数の二次電池B1〜B8と、キャパシタによる蓄電部2と、接続装置3とによって構成されている。上記「複数」の一例として、例えば8個の二次電池B1〜B8があるものとする。個々の二次電池は、電池としての一個体が1個のみからなるものであってもよいし、複数個直列に接続されたストリングであってもよい。なお、二次電池としては、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、その他各種の充電可能な電池を用いることができる。
CPUを含む制御装置4は、上記スイッチSB1〜SB8、SP1〜SP4、SN1〜SN4を個別にオン・オフする。
一方、電池は、劣化するほど内部抵抗が大きくなるので、内部抵抗に基づいて交換時期を判断し、交換を促す警告を発する処理を行うこともできる。但し、本実施形態では電池の劣化を検出するにあたって、内部抵抗とは異なる基準を用いる。
充電深度と同様にiを用いて、電池劣化係数をkiとすると、kiは複数のパラメータの関数である。例えば、これらのパラメータは以下のように規定される。
まず、電池は累積使用時間に応じて劣化するので、電池の累積使用時間tのパラメータkiaすなわち、kia(t)を、電池劣化係数に反映させる。
また、電池はスイッチSB1〜SB8によって選択された回数に応じて劣化すると解されるので、選択回数nのパラメータkibすなわち、kib(n)を、電池劣化係数に反映させる。
さらに、電池は累積入出力に応じて劣化するので、累積入出力(例えば電池から流出又は電池へ流入する電流の積分値)xのパラメータkidすなわち、kid(x)を、電池劣化係数に反映させる。
ki=ki(kia,kib,kic,kid)
=ki(kia(t),kib(n),kic(T),kid(x))
となる。具体的には、例えば、
ki=1−(1−kia(t))(1−kib(n))(1−kic(T))(1−kid(x)) ・・・(1)
となる。パラメータ、係数は正規化され、0≦kij≦1(j=a、b、c、d)であり、また、0≦ki≦1(i=1,2,・・・,p)である。電池劣化係数kiが1に近いほど電池が劣化しており、0に近いほど劣化が少ない。
f(di,ki)=1/(di・ki) ・・・(2)
g(di,ki)=di/ki ・・・(3)
が考えられる。すなわち、電池の充電時は、式(2)により、充電深度が小さいこと、電池の劣化が少ないこと、が共に、関数値を大きくする。電池の劣化程度が同じであれば、充電深度が小さいほど関数値が大きくなる。充電深度が同じであれば、劣化が少ないほど関数値は大きくなる。一方、電池の放電時は、式(3)により、充電深度が大きいこと、電池の劣化が少ないこと、が共に、関数値を大きくする。電池の劣化程度が同じであれば、充電深度が大きいほど関数値が大きくなる。充電深度が同じであれば、劣化が少ないほど関数値は大きくなる。
まず、二次電池を放電させる場合の動作について説明する。なお、放電に使用される電池は基本的に1つ(1ストリング)である。
続いて、制御装置4は、スイッチSP3及びSN3をオンにして、選択された電池からキャパシタC3への放電回路を構成し、キャパシタC3を充電する(ステップS16)。また、制御装置4は、電池の放電時間経過後は、スイッチSP3及びSN3をオフにする。
続いて、制御装置4は、スイッチSP4及びSN4をオンにして、選択された電池からキャパシタC4への放電回路を構成し、キャパシタC4を充電する(ステップS17)。また、制御装置4は、電池の放電時間経過後は、スイッチSP4及びSN4をオフにする。
なお、充電深度の高さのみで電池を選択すると、同じ電池が頻繁に選択使用されることがあり、この場合には、当該電池の劣化が早まる。また、この電池のスイッチ(SB1〜SB8のいずれか)の寿命も短くなるので、保守作業の負担が大きくなる。
まず、制御装置4は、前述の充電深度及び電池劣化係数に基づいて、充電用として関数fの値が最も大きくなる電池(B1〜B8のいずれか1つ)を、次に選択すべき電池として特定する(ステップS21)。なお、fの値が同じ電池が複数ある場合は、例えば電池劣化係数kiが小さい方を選ぶ等、予め選択基準を定めておけばよい。
続いて、制御装置4は、スイッチSP3及びSN3をオンにして、キャパシタC3から選択された電池への充電回路を構成し、キャパシタC3を放電させる(ステップS26)。また、制御装置4は、キャパシタC3の放電時間経過後は、スイッチSP3及びSN3をオフにする。
続いて、制御装置4は、スイッチSP4及びSN4をオンにして、キャパシタC4から選択された電池への充電回路を構成し、キャパシタC4を放電させる(ステップS27)。また、制御装置4は、キャパシタC4の放電時間経過後は、スイッチSP4及びSN4をオフにする。
そして、制御装置4は、上記のステップS24〜S27による放電を所定回数繰り返し(ステップS28)、所定回数に達したら、ステップS10に戻る。
また、電池の種類が異なれば電圧が異なることが多いが、そのような場合でも、選択して接続することにより、問題なく使用することができる。
このように、直列接続した複数のキャパシタを用いることで、蓄電部2全体としては高い電圧定格であっても、個々のキャパシタの両端電圧は、二次電池で出力できる電圧あるいは二次電池の充電に適した電圧にすることができる。従って、二次電池B1〜B8としては、セルを複数個接続したモジュール単位程度でも使用可能であり、多数のモジュールを直列接続しなくてよい。
なお、上記実施形態では、蓄電部2として複数のキャパシタが直列に接続されている構成を示したが、基本的には「複数」でなくてもよい。
図9は、二次電池充放電装置1の詳細な回路構成の他の例を示す回路図である。図4との違いは、蓄電部2が1個のキャパシタC1である点、及び、これに伴って図4のスイッチSP1〜SP4,SN1〜SN4が不要となった点である。この場合も、接続装置3は、キャパシタC1を、複数の二次電池B1〜B8から選択した二次電池と接続して充電回路又は放電回路を構成する、という基本構成・動作は同じである。
また、ハイブリッド車や電気自動車の普及によって近い将来に、二次電池の中古品が大量に市場に出回ることが予想される。本発明の二次電池充放電装置を用いることで、このような性能のばらついた中古品の二次電池を有効活用し、安価に、電力貯蔵システムを構成することができる。
2:蓄電部
3:接続装置
4:制御装置
B1〜B8:二次電池
C1〜C4:キャパシタ
Pc1〜Pc8:フォトカプラ
Claims (9)
- 複数の二次電池と、
複数のキャパシタを互いに直列に接続して構成され、直列に接続された両端が、外部の変換装置と接続される蓄電部と、
前記複数のキャパシタから選択した一部のキャパシタを、前記複数の二次電池から選択した二次電池と接続して充電回路又は放電回路を構成する接続装置とを備え、
前記接続装置は、前記二次電池の使用履歴を含む情報を取得して劣化の程度を表す電池劣化係数を求め、前記二次電池を選択するにあたって、当該電池劣化係数に基づいて劣化が少ない二次電池を優先するように選択することを特徴とする二次電池充放電装置。 - 前記電池劣化係数は複数のパラメータの関数であり、当該パラメータには各二次電池の累積使用時間が含まれる請求項1に記載の二次電池充放電装置。
- 前記電池劣化係数は複数のパラメータの関数であり、当該パラメータには選択回数が含まれる請求項1に記載の二次電池充放電装置。
- 前記電池劣化係数は複数のパラメータの関数であり、当該パラメータには各二次電池の温度が含まれる請求項1に記載の二次電池充放電装置。
- 前記電池劣化係数は複数のパラメータの関数であり、当該パラメータには累積入出力が含まれる請求項1に記載の二次電池充放電装置。
- 前記接続装置は、各二次電池の両端電圧を測定する回路を含み、前記キャパシタとの接続用に選択されていない不使用の各二次電池について、その両端電圧に基づいて充電深度を求める請求項1に記載の二次電池充放電装置。
- 前記接続装置は、いずれかの二次電池を充電するときは、充電深度が低く、かつ、劣化が少ない二次電池を優先するように選択して前記キャパシタに接続する請求項6記載の二次電池充放電装置。
- 前記接続装置は、いずれかの二次電池を放電させるときは、充電深度が高く、かつ、劣化が少ない二次電池を優先するように選択して前記キャパシタに接続する請求項6記載の二次電池充放電装置。
- 請求項1に記載の二次電池充放電装置と、当該二次電池充放電装置の入出力と所望の電源系統とを仲介する変換装置とを備えた電力貯蔵システム。
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