JP5608730B2 - チップペーパーおよびフィルター付きシガレット - Google Patents

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Description

本発明は、フィルター付きシガレットのフィルターの最外層として捲かれるチップペーパーおよびこのチップペーパーを備えたフィルター付きシガレットに関する。
フィルター付きシガレットは、シガレットロッドとフィルターとを突合せ、フィルターの外周面全体および突合せ部近傍のシガレットロッドの外周面部をチップペーパーで捲き、一体化したものである。
フィルター付きシガレットの喫煙時において、唾液がチップペーパーに付着したり、歯および唇によりチップペーパーに摩擦を与えたりすると、フィルター端部に位置するチップペーパー表面部分がこより状態で剥がれる、いわゆる紙層剥離を生じる。
従来、前記チップペーパーの問題を回避するために耐水性を付与する技術が一般的に行なわれている。この技術は、パルプを含むベースウエッブ表面に印刷塗工により疎水性コート剤(ニトロセルロースを疎水性物質として含む)層を形成する方法である。このような技術は、疎水性コート剤層の坪量に応じた一定の耐水効果が発揮される。しかしながら、ニトロセルロースの坪量で0.8gsm程度の疎水性コート剤層のみが形成されたチップペーパーでは耐水効果が十分ではない。事実、耐水性不足に起因するチップペーパーの紙層剥離を生じた。
したがって、従来の一般技術である簡易な疎水性コート剤層の形成だけではチップペーパーとして求められる耐水性の機能は不十分であり、更に耐水性の観点からの高品質なチップペーパーが求められている。
このようなことから特開平7−316996号公報には、原紙製造時にアルキルケテンダイマー(AKD)のようなサイズ剤を添加し、更にサイズ剤が添加されたベースウエッブ表面に前記サイズ剤を塗工し、表面サイズ度を上げて耐水性を付与したシガレットロッドの巻紙が記載されている。しかしながら、サイズ剤はベースウエッブへの水の浸透を遅らせるだけの効果であり、ベースウエッブのパルプ繊維同士の結合強度を本質的に強化するものではなく、従来の一般技術の疎水性物質層の形成と同じ機能に過ぎない。このため、このような巻紙をチップペーパーに適用しても耐水性の効果は不十分である。また、前記巻紙のチップペーパーへの適用はチップペーパーの極端なサイズ度の増加はフィルター付きシガレットの製造時の糊付け適性を著しく損なう。
また、特開2000−64192号公報にはフィルターを直接包み込む多孔性プラグ包装紙において、アルキルケテンダイマーを実質的に含む湿潤強度補強剤が組み込まれ、かつポリビニルアルコールを含むサイジング組成物を塗布して湿潤引張強度を増大させた多孔性プラグ包装紙が記載されている。しかしながら、多孔性プラグ包装紙はシガレットロッドとフィルターを一体化するチップペーパーと異なり、仮に前記サイジング組成物の塗工をチップペーパー表面に適用すると、フィルター付きシガレットの製造時の糊付け適正を著しく損なう。
本発明は、フィルター付きシガレットに使用する際、優れた耐水性を示し、喫煙時の唾液の付着、歯および唇による摩擦に起因する紙層剥離を効果的に抑制ないし防止することが可能で、さらにインキの定着性に優れたチップペーパー、並びにこのチップペーパーを備えた高品質のフィルター付きシガレットを提供することを目的とする。
本発明の第1態様によると、パルプと填料として平均粒径が5μmである炭酸カルシウムとを含み、前記炭酸カルシウム量が前記パルプおよび前記炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%で、さらに湿潤紙力増強剤を含むベースウエッブ表面に疎水性コート剤層を形成したチップペーパーが提供される。
本発明の第2態様によると、前記チップペーパーを備えたフィルター付きシガレットが提供される。
図1は、チップペーパーにおける湿潤紙力増強剤(ポリアミドエピクロヒドリン:PAE)の添加量と湿潤引張強度の関係を示す図である。 図2は、チップペーパーにおける湿潤紙力増強剤(PAE)の添加量と湿潤耐摩擦回数の関係を示す図である。 図3は、湿潤紙力増強剤(PAE)を1.0重量%含有したチップペーパー、表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.4gsm形成したチップペーパー、および湿潤紙力増強剤(PAE)を1.0重量%含有し、かつ表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.4gsm形成した実施形態に係るチップペーパーの湿潤耐摩擦回数を示す図である。 図4は、湿潤紙力増強剤(PAE)を1.0重量%含有したチップペーパー、表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.8gsm形成したチップペーパー、および湿潤紙力増強剤(PAE)を1.0重量%含有し、かつ表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.8gsm形成した実施形態に係るチップペーパーの湿潤耐摩擦回数を示す図である。 図5は、湿潤紙力増強剤(PAE)を1.0重量%含有したチップペーパー、表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.4gsm形成したチップペーパー、および湿潤紙力増強剤(PAE)を1.0重量%含有し、かつ表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.4gsm形成した実施形態に係るチップペーパーの耐水性を示す図である。 図6は、実施形態に係るフィルター付きシガレットを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るチップペーパーおよびフィルター付きシガレットを詳細に説明する。
実施形態に係るチップペーパーは、パルプと填料として炭酸カルシウムとを含み、前記炭酸カルシウム量が前記パルプおよび前記炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%で、さらに湿潤紙力増強剤を含むベースウエッブ表面に疎水性コート剤層を形成したものである。ここで、“ベースウエッブ表面”とはフィルター付きシガレットに適用した場合、シガレットロッドの一部およびフィルター全体を捲いたときにそれらに当接される面と反対側の面全体である。
本発明者は、前述したチップペーパーを次の知見に基づいて見出した。
(1)チップペーパーの耐水化
坪量37gsmのパルプおよび湿潤紙力増強剤(例えばポリアミドエピクロヒドリン:PAE)を含むベースウエッブからなり、パルプに対するPAEの添加量(最大値:1.5重量%)を変えてチップペーパーを得た。得られた各チップペーパーの湿潤時の引張強度を以下の方法で測定した。その結果を図1に示す。
湿潤時の引張強度
チップペーパーから裁断した15mm幅の試験片の長手方向中央部12mmの範囲を水槽に浸漬した。十分に水が浸透した10分後に試験片を水槽から取り出した。その後、余分の水分をふき取り、引張強度を測定した。引張強度の測定は、定速伸長型引張試験機(テンシロン型引張試験機)を用いた。前記試験片の濡れていない長手方向の両端を測定器の可動つまみに固定した後、可動部位を移動させ、一定速度で試験片が切れる直前の最大荷重を電気的に検出し、ニュートン単位で記録した(JIS 8135に準拠)。
図1から明らかなように湿潤紙力増強剤(PAE)無添加のチップペーパーは湿潤時の引張強度がゼロであるのに対し、PAEが添加されたチップペーパーは耐水性が確実に付与されることがわかった。
(2)チップペーパーの耐水性の確認
ベースウエッブに含有させた湿潤紙力増強剤(PAE)量を振ったチップペーパーと、従来技術であるベースウエッブ表面に疎水性コート剤層を単純な印刷塗工で形成したチップペーパーについて、喫煙行動に伴うトラブルの一つである紙層剥離に対する機能効果の比較を行って耐水チップペーパーの実用上の効果を確認した。評価に当たっては、実際の喫煙行動を定量化することは困難であることから、次のようなモデル試験(湿潤耐摩擦試験)で耐水評価を行った。
湿潤耐摩擦試験
耐摩耗性は、学振式の摩擦堅牢度試験機を使用した。摩擦子は、半円柱状の摩擦子本体(寸法:底面部長さ20mm×幅20mm、曲率半径45mm、重さ150g)と、この摩擦子本体の上部曲面に取り付けられた100gの円柱状錘(直径45mm×高さ24mm)とから構成されている。前記摩擦子の摩擦子本体の底面部にはその底面部と同じサイズのインキ落ち観察用白色試験紙を取り付けた。なお、試験紙はそれ自体が水分で破れないようにセロハンテープ製透明粘着テープを表面に貼り付けた。また、曲率半径200mmの半円柱状ステンレス盤の矩形状平坦面に印刷を施した試験片(印刷済み試験片)を固定した。耐摩耗性試験は、前記摩擦子を前記ステンレス盤の印刷済み試験片上に前記白色試験紙がその試験片に当接するように載せてセットした。摩擦子と印刷済み試験片との間にシリンジで20μLの水を滴下した後、直ちに試験機を起動し、摩擦子と印刷済み試験片の間で往復摩擦運動を開始した。評価は、目視で明らかなこより状の紙層剥離が試験片に見られる時点の片道摩擦回数を記録した。
この評価では、湿潤耐摩擦回数が高いほど、咥えた時の紙層剥離に対する耐性(効果)が高いことを意味する。その結果を図2に示す。なお、図2の破線は湿潤紙力増強剤(PAE)無添加のベースウエッブ表面にニトロセルロース(NC)を含む疎水性コート剤層をNC坪量で0.4gsm形成したチップペーパーである。
図2から明らかなように湿潤紙力増強剤(PAE)量の増加に伴ってこより状の紙層剥離に対する湿潤耐摩擦回数が増加することがわかった。しかしながら、紙層剥離に対するチップペーパーの耐水性は従来技術であるNC層のみを形成したチップペーパーと同程度であった。
(3)湿潤紙力増強剤の添加と疎水性コート剤層の形成との組合せ効果
前記(2)述べたように湿潤紙力増強剤を含有させたチップペーパーの紙層剥離に対する効果は疎水性コート剤層の単純な印刷塗工による形成とほぼ同等であり、必ずしも従来技術を上回るものではない。
このようなことから発明者は、湿潤紙力増強剤(PAE)の添加と疎水性コート剤層の形成を組合せることによる機能向上について検討を行った。
すなわち、湿潤紙力増強剤(PAE)をパルプ量に対して1.0重量%含有した寸法20mm×250mmのチップペーパー(比較サンプル1)、表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層を坪量0.5gsm(ニトロセルロースの坪量:0.4gsm)で形成した同様な寸法のチップペーパー(比較サンプル2)、および湿潤紙力増強剤(PAE)をパルプ量に対して1.0重量%含有し、かつ表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層を坪量0.5gsm(ニトロセルロースの坪量:0.4gsm)で形成した同様な寸法のチップペーパー(試験サンプル1)をそれぞれ用意した。これらのサンプルに対して前記(2)と同様な湿潤耐摩擦試験を行なって耐水評価を行なった。その結果を図3に示す。なお、図3の付加効果(予測)は単純に比較サンプル1,2の湿潤耐摩擦回数を加算した結果である。
また、湿潤紙力増強剤(PAE)をパルプ量に対して1.0重量%含有した寸法20mm×250mmのチップペーパー(比較サンプル3)、表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層を坪量1.0gsm(ニトロセルロースの坪量:0.8gsm)で形成したチップペーパー(比較サンプル4)、および湿潤紙力増強剤(PAE)をパルプ量に対して1.0重量%含有し、かつ表面にニトロセルロースを含む疎水性コート剤層を坪量1.0gsm(ニトロセルロースの坪量:0.8gsm)で形成したチップペーパー(試験サンプル2)をそれぞれ用意した。これらのサンプルに対して前記(2)と同様な湿潤摩擦試験による耐水評価を行なった。その結果を図4に示す。なお、図4の付加効果(予測)は単純に比較サンプル3,4の湿潤耐摩擦回数を加算した結果である。
図3から明らかなように湿潤時に摩擦を加える評価モデルにおいて、湿潤紙力増強剤(PAE)の添加と疎水性コート剤層の形成を組合せる試験サンプル1は、湿潤紙力増強剤の添加のみの比較サンプル1と疎水性コート剤層の形成のみの比較サンプル2の湿潤耐摩擦回数の加算(予測)をはるかに上回る湿潤耐摩擦回数になり、チップペーパーの紙層剥離に対する耐水効果が相乗的に増幅されることを確認した。
また、図4から明らかように疎水性コート剤層のニトロセルロース坪量を試験サンプル1の2倍にした試験サンプル2でも、湿潤紙力増強剤の含有のみの比較サンプル3と疎水性コート剤層の形成(ニトロセルロース坪量:2倍)のみの比較サンプル4の湿潤耐摩擦回数の加算(予測)をはるかに上回る湿潤耐摩擦回数になり、チップペーパーの紙層剥離に対する耐水効果が同様に相乗的に増幅されることを確認した。
(4)湿潤紙力増強剤の添加と疎水性コート剤の塗工との組合せによる相乗効果の理論的考察
相乗効果を理論的に考察するために前述した比較サンプル1:湿潤紙力増強剤(PAE)をパルプ量に対して1.0重量%含有した寸法15mm×200mmのチップペーパー、比較サンプル2:疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.4gsm形成した同様な寸法のチップペーパー、および試験サンプル:湿潤紙力増強剤(PAE)をパルプ量に対して1.0重量%含有し、かつ疎水性コート剤層をニトロセルロースの坪量で0.4gsm形成した同様な寸法のチップペーパー、をそれぞれ用意し、より精度の高い耐水試験を実施した。すなわち、各サンプルに一定加重(10N/15mm)の張力を保持させた状態で、表面側に100μLの水を幅方向にすじ状に散布し、その後の張力の経時変化を測定した。その結果を図5に示す。なお、図5において引張強度が4.0N/15mm以下に低下した領域を紙層剥離発生領域とした。図5中のaはPAE添加のみの比較サンプル1の評価曲線、bは疎水性コート剤層形成のみの比較サンプル2の評価曲線、PAE添加および疎水性コート剤層形成を組合せた試験サンプルの評価曲線、である。
図5から明らかなように湿潤紙力増強剤(PAE)含有のみの比較サンプル1のチップペーパーは、水の散布後に引張強度が急激に低下し、その後漸減しながらもほぼ一定の引張強度を保っている。この急激な引張強度の低下は、紙層剥離に対し比較的効果が低い性質を持つ、湿潤紙力増強剤含有のみのチップペーパーの場合の耐摩擦試験の結果を反映している。紙層剥離は、引張強度の変局点付近の強度レベル以下で発生していると考えられる。
ニトロセルロースを含む疎水性コート剤層の形成のみの比較サンプル2のチップペーパーは、図5に示すように水の散布後、湿潤紙力増強剤(PAE)含有の比較サンプル1のそれよりも引張強度の減少が緩やかに進行する。しかしながら、一定時間の経過後に紙層剥離を生じ、その後破断に至る。この緩やかな引張強度の減少は、表面の疎水性コート剤層によりチップペーパー内部への水の浸透が緩やかに進行するのに伴い、パルプ繊維同士の結合も緩やかに解離することに起因する。表面の疎水性コート剤層は本質的にパルプ繊維間の結合を強固にするものではないことから、紙層剥離を経由して最終的には破断に至ることが理解できる。これらの事実から、疎水性コート剤層の形成のみのチップペーパーでも、紙層剥離に対して十分に効果を発揮し得ない。
湿潤紙力増強剤の含有と疎水性コート剤層の形成の組合せである試験サンプル1のチップペーパーは、図5に示すように水の散布後の高い引張強度の保持特性が湿潤耐摩擦試験で得られた結果を十分に反映され、相乗効果が確認された。水の散布後の初期は、疎水性コート剤層の効果が支配的になって引張強度の低下が小さくなる。以後は湿潤紙力増強剤の含有効果が底上げされ、比較的高い引張強度を保持しつつ漸減する。
このような湿潤紙力増強剤の含有と疎水性コート剤層の形成の組合せによる相乗効果は、以下の挙動に起因することが明らかになった。
すなわち、図5に示すように湿潤紙力増強剤含有のみのチップペーパーで剥離が発生する想定時間をa、疎水性コート剤層の形成のみのチップペーパーの場合をbとすると、単純な付加効果ではa+bとなるはずである。しかしながら、この試験結果では湿潤紙力増強剤含有と疎水性コート剤層形成の組合せた場合、剥離発生に至る4N/15mm以下になる時間はa+bの時間をはるかに上回る。この事実から剥離発生に至る時間の延長化効果は+αの相乗効果であることが理解できる。
推定ではあるが、原理的には湿潤紙力増強剤含有と疎水性コート剤層形成の組合せは湿潤紙力増強剤(PAE)の付着が十分でなく、耐水化が弱いパルプ繊維の結合部位を疎水性コート剤で保護されるため、疎水性コート剤の潜在的な耐水性がより増強したためと考えられる。
なお、前述した試験結果では湿潤耐摩擦試験結果よりも顕著な相乗効果が現われる。これは、湿潤耐摩擦試験が荷重をかけて強力に摩擦するために、一定加重の張力を保持させる前述の試験に比べてかなり負荷の高い試験であることによるものと考えられる。
一方、チップペーパーに含有された湿潤紙力増強剤はインキの定着性を若干阻害する。例えば、チップペーパーにコルク印刷を施した場合、インキ顔料が落ち易く、かつ印刷品質上もインキオヨギが起き易くなる。
このようなことから、本発明者は填料として炭酸カルシウムをパルプおよび炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%含有させることによって、インキの定着性を改善できた。
したがって、実施形態によれば前述した湿潤紙力増強剤の含有と疎水性コート剤層の形成の組合せによる相乗効果および填料として炭酸カルシウムの一定量の含有によって、フィルター付きシガレットに使用した際、優れた耐水性を示すために喫煙時の唾液の付着、歯および唇による摩擦に起因する紙層剥離を効果的に抑制ないし防止することが可能で、さらに湿潤紙力増強剤添加に起因するインキの定着性の低下を前記炭酸カルシウムの含有で補償してインキの定着性を改善したチップペーパーを得ることができる。
なお、実施形態に係るチップペーパーは前述した優れた耐水性によりフィルター付きシガレットに使用した際、フィルター先端に位置する箇所での破れ、開孔部位での破れ、折れ、シガレットロッドとフィルター境界のブラックラインでの破れ、折れ、チップペーパーへの唇の付着防止(リップリリース機能の向上)を確認している。
ベースウエッブに含まれるパルプは、通常のチップペーパーに用いられているものであれば如何なるものでもよく、例えば例えばL材(広葉樹)、N材(針葉樹)に分類される木材パルプや、バガス、亜麻、麻等の非木材パルプ、木材を単純に破砕した機械パルプ、化学処理により取り出したケミカルパルプを挙げることができる。
ベースウエッブに含まれる填料としての炭酸カルシウムは、パルプおよび炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%含有される。炭酸カルシウムの含有量を10重量%未満にすると、チップペーパーのインキ定着性の改善を図ることが困難になる。好ましい炭酸カルシウムの含有量はパルプおよび炭酸カルシウムの総坪量に対して10重量%以上30重量%以下、より好ましくは20重量%以上30重量%以下である。なお、ベースウエッブ中には填料として酸化チタンをパルプ、炭酸カルシウムおよび酸化チタンの総坪量に対して20重量%以下含有することを許容する。
ベースウエッブに含まれる湿潤紙力増強剤は、湿潤紙力機能を有するものであればいかなるものでもよく、例えばポリアミドエピクロロヒドリン(PAE)、ポリエチレンイミン、エポキシ化ポリアミド,ポリアクリルアミドを用いることができる。特に、ポリアミドエピクロロヒドリンが好ましい。
湿潤紙力増強剤は、ベースウエッブに含まれるパルプに対して2.0重量%以下、より好ましくは0.5重量%以上2.0重量%以下、最も好ましくは0.8重量%以上1.2重量%以下含有することが望ましい。
疎水性コート剤は、ニトロセルロース(NC)を疎水性物質として含むことが好ましい。特に、疎水性コート剤はNCの他に可塑剤および樹脂分を含むことが好ましい。例えば、疎水性コート剤はNCおよびグラビア印刷に適した顔料を含む有色の疎水性インキであることが好ましい。
ニトロセルロースを含む疎水性コート剤層は、ベースウエッブ表面にニトロセルロースの坪量で0.1gsm以上1.0gsm以下、より好ましくはニトロセルロースの坪量で0.2gsm以上0.8gsm以下で形成されることが望ましい。
次に、実施形態に係るフィルター付きシガレットを説明する。
実施形態に係るフィルター付きシガレットは、前述した優れた耐水性を有するチップペーパーを備える。
具体的なフィルター付きシガレットを図6を参照して詳細に説明する。フィルター付きシガレットはシガレットロッド1とフィルター2を突合せ、フィルター2の外周面全体および突合せ近傍のシガレットロッド1の外周面部分をチップペーパー3で捲回してシガレットロッド1とフィルター2を一体化した構造を有する。シガレットロッド1は、たばこ刻み4を巻紙5で円柱状に捲回することにより形成される。フィルター2は、例えばアセテート繊維またはパルプの不織布を束ねたり、折畳んだりして成形したフィルター材(図示せず)と、このフィルター材を円柱状に捲くプラグーペーパー(成形紙)6とから形成されている。チップペーパー3はパルプと填料として炭酸カルシウムとを含み、前記炭酸カルシウム量が前記パルプおよび前記炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%で、さらに湿潤紙力増強剤を含むベースウエッブの表面(表出する側の面全体)に例えばニトロセルロースを含む疎水性コート剤層を例えばニトロセルロースの坪量で0.1〜1.0gsmで形成したものである。
このような実施形態によれば、前述したチップペーパーの効果(すなわち優れた耐水性)を有し、喫煙時の唾液の付着、歯および唇による摩擦に起因する紙層剥離を抑制ないし防止することが可能で、さらに炭酸カルシウムの含有によるインキの定着性を改善した高品質のフィルター付きシガレットを提供できる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例ではパルプは木材パルプを用い、炭酸カルシウムは平均粒径5μm、酸化チタンは平均粒径0.4μm、を有するものを用いた。疎水性コート剤は固形分としてニトロセルロース80重量%、少量の可塑剤、樹脂分を含み、溶剤で溶解し、グラビア印刷に適したものとして用いた。
(実施例1)
下記表1に示す組成を持つ6種のベースウエッブを用意した。比較1のベースウエッブを除く5種のベースウエッブ表面全体に前記組成の疎水性コート剤を印刷塗工、乾燥することによりニトロセルロースの坪量が0.8gsmの疎水性コート剤層を形成してチップペーパーを作った。なお、比較1はベースウエッブそのものをチップペーパーとして用いた。下記表1中のPAE量はパルプ量に対する割合、炭酸カルシウム(CaCO3)量はパルプ+CaCO3+TiO2の総坪量に対する割合、酸化チタン(TiO2)量はパルプ+CaCO3+TiO2の総坪量に対する割合、である。
各チップペーパーについて前述した方法で湿潤耐摩擦試験を実施して耐水評価を行った。また、各チップペーパーについて以下の方法によりインキ定着性(インキ落ちおよびインキオヨギ)を測定した。その結果を下記表1に示す。
インキの定着性
インキの定着性は、擦れに対する耐摩耗性と、剥がれに対する安定性の両方の評価が必要である。
耐摩耗性は、学振式の摩擦堅牢度試験機を使用した。摩擦子は、半円柱状の摩擦子本体(寸法:底面部長さ20mm×幅20mm、曲率半径45mm、重さ150g)と、この摩擦子本体の上部曲面に取り付けられた200gの円柱状錘(直径45mm×高さ24mm)とから構成されている。前記摩擦子の摩擦子本体の底面部にはその底面部と同じサイズのインキ落ち観察用白色試験紙を取り付けた。また、曲率半径200mmの半円柱状ステンレス盤の矩形状平坦面に印刷を施した試験片(印刷済み試験片)を固定した。耐摩耗性試験は、前記摩擦子を前記ステンレス盤の印刷済み試験片上に前記白色試験紙がその試験片に当接するように載せてセットし、摩擦子を印刷済み試験片上で50往復摩擦した後、試験紙を観察して色落ち度合を評価した。
安定性は、市販の粘着テープを前記印刷済み試験片に100gの加重で貼り付けた後、直ちに剥がしたときの色落ち度合を観察した。
このような試験によるインキ定着性は、白色の試験紙または粘着テープへの顕著なインキの転移が見られた場合を“不良”、僅かなインキの転移が見られた場合を“良好”、インキの転移が殆ど見られないか、粘着テープに紙が剥がれて紙層毎に剥離した場合を“非常に良好”と判定した。
Figure 0005608730
前記表1から明らかなように湿潤紙力増強剤(PAE)の含有と疎水性コート剤層の形成とを組合せる本発明の試験1,2のチップペーパーは、湿潤紙力増強剤(PAE)含有のみの比較1のチップペーパーおよび疎水性コート剤層形成のみの比較2,3に比べて湿潤耐摩擦回数が顕著に増大され、優れた耐水性を示すことがわかる。
また、インキ定着性の阻害に関与する湿潤紙力増強剤(PAE)を含有し、填料として炭酸カルシウム(CaCO3)量が10重量%未満(7重量%)含有する比較4のチップパーパーはインキ定着性が劣る。これに対し、インキ定着性の阻害に関与するPAEを含有するものの、填料として炭酸カルシウム(CaCO3)を10重量%以上(10重量%、30重量%)含有する試験2,1のチップパーパーはインキ定着性が“良好”、“非常に良好”になる。これらの試験2,1のチップパーパーはインキ定着性の阻害に関与する前記PAEを含まず、填料として炭酸カルシウム(CaCO3)を10重量%、30重量%含有する比較3、2のチップペーパーと遜色のないインキ定着性を示すことがわかる。
本発明は、フィルター付きシガレットに使用した際、優れた耐水性を示すために喫煙時の唾液の付着、歯および唇による摩擦に起因する紙層剥離を効果的に抑制ないし防止することが可能で、さらに湿潤紙力増強剤添加に起因するインキの定着性の低下を填料である炭酸カルシウムの含有で補償してインキの定着性を改善したチップペーパー、並びにこのチップペーパーを備えた高品質のフィルター付きシガレットを提供できる。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
パルプと填料として炭酸カルシウムとを含み、前記炭酸カルシウム量が前記パルプおよび前記炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%で、さらに湿潤紙力増強剤を含むベースウエッブ表面に疎水性コート剤層を形成したチップペーパー。
[2]
前記湿潤紙力増強剤がポリアミドエピクロルヒドリンである[1]記載のチップペーパー。
[3]
前記疎水性コート剤がニトロセルロースを疎水性物質として含む[1]記載のチップペーパー。
[4]
前記ニトロセルロースを含む疎水性コート剤層は前記ベースウエッブ表面に0.1〜1.0gsmのニトロセルロース坪量で形成される[3]記載のチップペーパー。
[5]
前記疎水性コート剤が、ニトロセルロースを含む有色の疎水性インキである[1]記載のチップペーパー。
[6]
[1]記載のチップペーパーを備えたフィルター付シガレット。

Claims (6)

  1. パルプと填料として平均粒径が5μmである炭酸カルシウムとを含み、前記炭酸カルシウム量が前記パルプおよび前記炭酸カルシウムの総坪量に対して少なくとも10重量%で、さらに湿潤紙力増強剤を含むベースウエッブ表面に疎水性コート剤層を形成したチップペーパー。
  2. 前記湿潤紙力増強剤がポリアミドエピクロルヒドリンである請求項1記載のチップペーパー。
  3. 前記疎水性コート剤がニトロセルロースを疎水性物質として含む請求項1記載のチップペーパー。
  4. 前記ニトロセルロースを含む疎水性コート剤層は前記ベースウエッブ表面に0.1〜1.0gsmのニトロセルロース坪量で形成される請求項3記載のチップペーパー。
  5. 前記疎水性コート剤が、ニトロセルロースを含む有色の疎水性インキである請求項1記載のチップペーパー。
  6. 請求項1記載のチップペーパーを備えたフィルター付シガレット。
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