JP5606363B2 - エンジン始動用電磁スイッチ、スタータ、及びエンジン始動方法 - Google Patents

エンジン始動用電磁スイッチ、スタータ、及びエンジン始動方法 Download PDF

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Description

この発明は、エンジンを始動するためのスタータに用いられるエンジン始動用電磁スイッチ、スタータ、及びエンジン始動方法に関する。
従来のスタータは、電磁スイッチの電磁力によりレバーを回動させてピニオンギアを押し出し、そのピニオンギアをエンジンのリングギアに当接させて噛み合わせている。ここで用いられる電磁スイッチは、励磁コイルへの通電によりプランジャをコア側に吸引することで、電磁エネルギを機械的直線運動へ変換している(例えば、特許文献1参照)。
また、電磁スイッチのプランジャの可動範囲であるストロークに対する吸引力は、吸着位置側に近づくに従い吸引力が上昇する特性となって現れることが知られている(例えば、特許文献1の図5、及び特許文献2の図4参照)。
さらに、この電磁スイッチの吸引力の特性を改善するために、吸引力を一定に保つ電磁スイッチも提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4の図3参照)。特許文献4に示すような電磁スイッチでは、吸引力がストロークに依存せず、電流制御によって吸引力が調整される。
特開2004−190500号公報 特開2010−177459号公報 特開平8−330131号公報 特開平10−61811号公報
しかしながら、上記の特許文献1,2に示すような従来装置では、動き始めの吸引力が最も低いために、応答性が悪いという課題があった。これに加えて、上記の特許文献1,2に示すような従来装置では、吸着位置側に近づくに従い吸引力が上昇する特性から、プランジャが加速され、ピニオンギアとリングギアとが当接する際に、増加した吸引力によって、衝撃音が比較的大きくなるという課題があった。
また、上記の特許文献4に示すような従来装置では、上記の課題を解決するために、励磁コイルに流れる電流を制御する電流制御手段を用いている。このため、製造コストが増加するといった課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、製造コストを抑えつつ、応答性を向上させることができるとともに、衝撃音を低減させることができるエンジン始動用電磁スイッチ、スタータ、及びエンジン始動方法を得ることを目的とする。
この発明のエンジン始動用電磁スイッチは、コアと、前記コアと同軸上に配置され、前記コアに対して変位可能に設けられたプランジャと、通電により吸引力を発して前記プランジャを前記コア側へ吸引する励磁コイルとを備え、スタータに設けられるものであって、前記吸引力の特性は、前記プランジャが前記コアに吸着される位置である吸着位置と、前記吸着位置から前記コアの軸方向に間隔をおいた位置である初期位置との間前記プランジャの可動範囲とするストロークにおいて前記吸引力の特性は、前記ストロークの前記初期位置側から前記吸着位置側へ向かって低下して極小点に達して、前記極小点から前記吸着位置側へ向かって上昇するような特性である。
この発明のエンジン始動用電磁スイッチによれば、吸引力の特性が、ストロークの初期位置側から吸着位置側へ向かって低下するような特性であるので、電流制御手段が不要であることにより製造コストを抑えつつ、ストロークの初期位置で比較的大きな吸引力が生じることにより応答性を向上させることができるとともに、プランジャの加速が抑えられることにより衝撃音を低減させることができる。
この発明の実施の形態1によるスタータを示す構成図である。 図1のソレノイドを拡大して示す断面図である。 図2の円筒状の突出部の内部空間に円柱状のコアが入り込む場合の模式図である。 磁性体のB−H曲線を示すグラフである。 初期位置での磁束の流れを説明するための説明図である。 吸引力低下時の磁束の流れを説明するための説明図である。 吸着位置付近での磁束の流れを説明するための説明図である。 図1のソレノイドのストロークに対する吸引力の変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態2によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態3によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態4によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態5によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態6によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態7によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態8によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態9によるソレノイドのコア及びプランジャの構造の一例を示す断面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるスタータを示す構成図である。
スタータ1は、ピニオンギア2、スタータモータ3、レバー4、及び電磁スイッチ(エンジン始動用電磁スイッチ)5を有している。また、スタータ1の動作は、スタータ制御装置又はエンジン制御装置(いずれも図示せず)によって制御される。
ピニオンギア2は、エンジンのクランク軸に設けられたリングギア6に対して、接近・開離する方向へ変位可能である。また、ピニオンギア2は、スタータモータ3の駆動力によって回転される。さらに、ピニオンギア2は、レバー4の一端部に接続されている。また、ピニオンギア2は、レバー4の回動に伴って、リングギア6に対して接近・開離する方向へ変位される。さらに、ピニオンギア2は、リングギア6に接近してリングギア6に当接した際に(当接位置に到達した際に)、そのリングギア6と噛み合う。
レバー4は、電磁スイッチ5から外力を受けて回動駆動される。ここで、ピニオンギア2がリングギア6と噛み合っている状態で、ピニオンギア2がスタータモータ3の駆動力によって回転されることによって、エンジンがクランキングされる。
図2は、図1の電磁スイッチ5を示す断面図である。図2において、電磁スイッチ5は、筒状の励磁コイル11、ヨーク12、筒状の案内部材13、コア14、円柱状のプランジャ15、及びスプリング16を有している。励磁コイル11は、電流が流れることにより、磁界を発生させる。ヨーク12は、磁性体によって形成されている。また、ヨーク12は、磁路を形成するために、励磁コイル11の外形を覆うように構成されている。
案内部材13は、非磁性体によって形成されている。また、案内部材13は、励磁コイル11の内周面全体と径方向で重なるように、励磁コイル11の内側に配置されている。さらに、案内部材13は、ヨーク12に固定されている。また、案内部材13は、プランジャ15の変位を案内する。コア14は、磁性体によって形成されている。また、コア14は、励磁コイル11及び案内部材13の内側に配置されており、ヨーク12に固定されている。
プランジャ15は、磁性体によって形成されている。また、プランジャ15は、案内部材13の内側でかつコア14と同軸上に配置されている。さらに、プランジャ15は、コア14に対して接近・開離する方向へ変位可能に設けられ、励磁コイル11が通電された際に、コア14側に吸引されて、コア14に吸着される。ここで、プランジャ15がコア14に吸着される位置である吸着位置と、吸着位置からコア14の軸方向に間隔をおいた位置である初期位置との間が、プランジャ15の可動範囲であるストロークとなっている。
スプリング16の形状は、螺旋状である。また、スプリング16は、コア14の側面を囲むように配置され、ヨーク12に取り付けられている。さらに、スプリング16は、反コア14側へ向けたばね力をプランジャ15に加える。即ち、スプリング16は、プランジャ15を初期位置側へ向けて付勢している。
さらに、プランジャ15のコア14側の端部の外周部には、コア14へ向けて円筒状に突出する突出部15aが(例えば切削により)設けられている。突出部15aの内周面は、プランジャ15がコア14に吸着される際に、コア14の外周面との間でギャップをあけて対向するように配置されている。即ち、コア14及びプランジャ15は、プランジャ15がコア14に吸着される際に、突出部15aの内部空間(空洞)にコア14が入り込むように構成されている。
ここで、コア14の直径は、コア14のプランジャ15側の端面と、プランジャ15の被吸着面(突出部15aの内部空間の奥面)とによるギャップのパーミアンスが、突出部15aのパーミアンスよりも大きくなる程度の径(例えば20mm)である。
突出部15aは、プランジャ15の動作中に磁気飽和が発生するように、径方向の厚み及び部材の両方が設定されている(例えば、径方向の厚み2mmと材質S15C)。なお、磁気飽和は、磁束密度の上昇に伴って発生するため、寸法及び部材のいずれか一方で定まるものではない。また、突出部15a及びコア14のそれぞれの寸法について径と表記しているが、突出部15aは必ずしも円筒状である必要はなく、コア14も必ずしも円柱状である必要はない。
次に、磁気飽和による吸引力の低下の原理について説明し、実施の形態1の電磁スイッチ5の動作について説明する。まず、吸引力は次式のように示される。
Figure 0005606363
但し、Pはパーミアンス、μは透磁率、Sは磁路断面積、lは磁路長、Fは吸引力、Uは起磁力、xはストロークである。
図3は、図2の円筒状の突出部15aの内部空間に円柱状のコア14が入り込む場合の模式図である。突出部15aのパーミアンスが十分に大きいとすると、吸引力は、突出部15aの内周面とコア14の外周面との間のギャップのパーミアンスから次式のように示すことができる。
Figure 0005606363
但し、μは真空の透磁率であり、Dはコア14の直径であり、δはギャップ距離である。
上記の式では、ストロークに関する項がない。このため、突出部15aに磁気飽和が発生しない場合は、例えば特許文献3,4のように吸引力が一定に保たれるソレノイドとなる。これに対して、実施の形態1では、突出部15aの内部空間で磁気飽和が起こるようにした。図4に磁性体のB−H曲線を示す。磁束密度B及び透磁率μは、B=μHの関係で示されるため、曲線の傾きと一致する。また、Hは磁界の強さである。図4に示すように、磁束密度が上昇し磁気飽和に近くなると傾きμ1となり、磁路のパーミアンスが低下するので吸引力は低下する。以上が磁気飽和による吸引力の低下の概要である。
次に、実施の形態1の電磁スイッチ5の動作について説明する。図5は、初期位置での磁束の流れを説明するための説明図である。図6は、吸引力低下時の磁束の流れを説明するための説明図である。図7は、吸着位置付近での磁束の流れを説明するための説明図である。図8は、図1の電磁スイッチ5のストロークに対する吸引力の変化を示すグラフである。
図5に示すように、初期位置では、励磁コイル11によって発生した磁束がコア14のプランジャ15側の端面又は外周面(側面)から突出部15aに流れ込む。ここでは、突出部15aの磁束密度は低いため、得られる吸引力は大きくなる。そして、図6に示すように、プランジャ15の変位が進むにつれ、コア14の外周面から突出部15aに磁束が流入するようになり、突出部15aの磁束密度が上昇して磁気飽和を起こす。このため、吸引力が低下する。
この後に、プランジャ15の変位が進むと、図7に示すように、コア14の端面とプランジャ15の奥面とによるギャップのパーミアンスが、磁気飽和している突出部15aのパーミアンスよりも大きくなり、これまで流れていなかったコア14の端面とプランジャ15の奥面との間に磁束が流れはじめて吸引力が上昇する。よって、図8に示すように、吸引力の特性を、ストロークの初期位置側から吸着位置側へ向かって低下してストロークの当接位置よりも初期位置側で極小点に達して、その極小点から吸着位置側へ向かって上昇するような特性とすることができる。
以上のような実施の形態1によれば、吸引力の特性が、ストロークの初期位置側から吸着位置側へ向かって低下するような特性であるので、電流制御手段が不要であることにより製造コストを抑えつつ、ストロークの初期位置で比較的大きな吸引力が生じることにより応答性を向上させることができる。これとともに、プランジャ15の加速が抑えられることにより衝撃音を低減させることができる。
また、当接位置よりも初期位置側で極小値に達するような特性であることにより、ピニオンギア2がリングギア6に当接する際の吸引力、及びプランジャ15の速度を小さくすることができ、当接時の衝撃音を抑制することができる。
ここで、特許文献1,2に示すような従来装置では、ピニオンギア2及びリングギア6の噛み合い性を向上させるために、プランジャを軸方向に強く吸着する必要があり、ストローク全体で吸引力を強める必要があった。これに対して、実施の形態1では、ストロークの極小値以降となる吸着位置付近で、吸着位置側に近づくに従い吸引力が上昇する特性となることから、強い吸着力でプランジャ15を保持することができる。この結果、ピニオンギア2及びリングギア6の噛み合い性を向上させることができる。
また、一般的なスタータでは、エンジンルームの高温時に電磁コイルの抵抗値が低温時に比べて上昇するため、電磁コイルの吸引力が低下してしまい、電流制御をしなければ、スタータの動作が不安定になる場合がある。特に、エンジン始動再始動システムでは、スタータの使用頻度が比較的高いため、このようなスタータの動作の不安定化を抑制する必要がある。これに対して、実施の形態1では、初期位置における吸引力がストローク内で最も高いため、電流制御をすることなく、スタータ1の動作の不安定化を抑制することができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2によるソレノイドのコア24及びプランジャ25の構造の一例を示す断面図である。図9において、実施の形態2のコア24の形状は、円筒状である。実施の形態2のプランジャ25の先端部(図9の左端)には、円柱状の挿入部25aが設けられている。
挿入部25aの外径は、コア24の内径及びプランジャ25の基端部(図9の右端)の外径よりも小さい。また、挿入部25aの軸方向の長さ寸法は、コア24の内部空間に挿入可能な寸法である。これにより、プランジャ25がコア24に吸着される際に、プランジャ25の挿入部25aがコア24の内部空間に挿入される。
実施の形態2における他の構成は、実施の形態1と同様であり、コア24に挿入可能な挿入部25aをプランジャ25に設けても、形成される磁路に変化はないため、実施の形態2の構成でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3によるソレノイドのコア34及びプランジャ35の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態3では、図10に示すように、プランジャ35における円筒状の突出部35aの基端部分に環状の切り欠き部35bが形成されている。
実施の形態3における他の構成は、実施の形態1と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、切り欠き部35bの形状に応じて、突出部35aの磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4によるソレノイドのコア44及びプランジャ45の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態4では、図11に示すように、円筒状の突出部45aの内周面が基端側(図11の右側)から先端側(図11の左側)へ向けて先細になるように傾斜している。
実施の形態4における他の構成は、実施の形態1と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、突出部45aの内周面の傾斜状態に応じて、突出部45aの磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
実施の形態5.
図12は、この発明の実施の形態5によるソレノイドのコア54及びプランジャ55の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態5では、図12に示すように、コア54の外周面(側面)に段差が設けられている。実施の形態5における他の構成は、実施の形態1と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、段差の形状に応じて、突出部55aの磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
実施の形態6.
図13は、この発明の実施の形態6によるソレノイドのコア64及びプランジャ65の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態6では、図13に示すように、コア64の外周面がプランジャ65側から反プランジャ65側へ向けて先細になるように傾斜している。実施の形態6における他の構成は、実施の形態1と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、コア64の外周面の傾斜状態に応じて突出部65aの磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
実施の形態7.
図14は、この発明の実施の形態7によるソレノイドのコア74及びプランジャ75の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態7では、図14に示すように、円筒状のコア74の内周面には、先端側と基端側とで内径が変化するように段差が形成されている。
実施の形態7における他の構成は、実施の形態2と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため、実施の形態1,2と同様の効果を得ることができる。また、コア74の内周面の段差の形状に応じて、コア74の先端部の磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
実施の形態8.
図15は、この発明の実施の形態8によるソレノイドのコア84及びプランジャ85の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態8では、図15に示すように、円筒状のコア84の内周面が基端側から先端側へ先細になるように傾斜している。
実施の形態8における他の構成は、実施の形態2と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため実施の形態1,2と同様の効果を得ることができる。また、コア84の内周面の傾斜状態に応じて、コア84の先端部の磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
実施の形態9.
図16は、この発明の実施の形態9によるソレノイドのコア94及びプランジャ95の構造の一例を示す断面図である。この実施の形態9では、図16に示すように、コア94におけるプランジャ95側の端面の外周部に、プランジャ95へ向けて突出する円筒状の突出部94aが設けられている。また、プランジャ95におけるコア94側の端面には、環状の溝95aが形成されている。即ち、コア94及びプランジャ95は、プランジャ95がコア94に吸着される際に、溝95aの内部空間に突出部94aが入り込むように構成されている。
実施の形態9における他の構成は、実施の形態2と同様であり、ギャップを通る磁路は変わらないため実施の形態1,2と同様の効果を得ることができる。また、コア94及びプランジャ95の形状に応じて、突出部94aの磁束密度を調整可能となるので、ストロークに対する吸引力の極小値を任意に設定することができる。
1 スタータ、2 ピニオンギア、3 スタータモータ、4 レバー、5 電磁スイッチ、6 リングギア、11 励磁コイル、12 ヨーク、13 案内部材、14 コア、15 プランジャ、15a 突出部、16 スプリング、24 コア、25 プランジャ、25a 挿入部、34 コア、35 プランジャ、35a 突出部、35b 切り欠き部、44 コア、45 プランジャ、45a 突出部、54 コア、55 プランジャ、55a 突出部、64 コア、65 プランジャ、65a 突出部、74 コア、75 プランジャ、84 コア、85 プランジャ、94 コア、94a 突出部、95 プランジャ、95a 溝。

Claims (9)

  1. コアと、
    前記コアと同軸上に配置され、前記コアに対して変位可能に設けられたプランジャと、
    通電により吸引力を発して前記プランジャを前記コア側へ吸引する励磁コイルと
    を備え、スタータに設けられるエンジン始動用電磁スイッチであって、
    前記吸引力の特性は、前記プランジャが前記コアに吸着される位置である吸着位置と、前記吸着位置から前記コアの軸方向に間隔をおいた位置である初期位置との間前記プランジャの可動範囲とするストロークにおいて前記吸引力の特性は、前記ストロークの前記初期位置側から前記吸着位置側へ向かって低下して極小点に達して、前記極小点から前記吸着位置側へ向かって上昇するような特性である
    ことを特徴とするエンジン始動用電磁スイッチ。
  2. 前記吸引力の特性は、前記ストロークにおける前記スタータのピニオンギアがリングギアに当接する当接位置よりも前記初期位置側で、前記極小に達するような特性である
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジン始動用電磁スイッチ。
  3. 前記プランジャ及び前記コアのいずれか一方は、その他方へ向けて軸方向に沿って突出する突出部を有している
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジン始動用電磁スイッチ。
  4. 前記プランジャ及び前記コアは、前記プランジャの変位中に前記突出部で磁気飽和が生じるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載のエンジン始動用電磁スイッチ。
  5. 前記コアは、前記吸着位置での前記突出部との間のギャップのパーミアンスが前記コアの径方向よりも前記コアの軸方向に大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載のエンジン始動用電磁スイッチ。
  6. 前記コアの形状は、筒状であり、
    前記プランジャは、前記コアに吸着される際に前記コアの内部空間に挿入される挿入部を有している
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジン始動用電磁スイッチ。
  7. 前記プランジャ及び前記コアは、前記プランジャの変位中に前記コアの前記プランジャの前記初期位置側の端部で磁気飽和が生じるように構成されている
    ことを特徴とする請求項6記載のエンジン始動用電磁スイッチ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のエンジン始動用電磁スイッチと、
    エンジンのクランク軸に設けられたリングギアに対して変位可能に設けられ、前記リングギアに回転駆動力を伝達するためのピニオンギアと、
    前記エンジン始動用電磁スイッチの前記プランジャと前記ピニオンギアとを繋ぐレバーと、
    前記ピニオンギア及び前記リングギアを介して前記クランク軸に回転駆動力を与えるスタータモータと
    を備えることを特徴とするスタータ。
  9. 請求項8記載のスタータを用いたエンジン始動方法であって、
    前記コイルを通電させて前記プランジャを前記コア側へ変位させて、前記ピニオンギアを前記リングギア側へ移動させることにより、前記ピニオンギアを前記リングギアに噛み合わせるステップと、
    前記スタータモータを駆動させて、前記ピニオンギア及び前記リングギアを介して前記クランク軸に回転駆動力を与えるステップと
    を含むことを特徴とするエンジン始動方法。
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