JP5604220B2 - 繊維製品処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は繊維製品処理剤組成物に関する。
特許文献1及び2には、洗剤や繊維処理剤、あるいは芳香剤などに応用できる、ケイ酸エステルを含有する水性組成物の技術が開示されている。また、特許文献3には、logPが−2.0〜2.6の溶剤を含有する液体布地柔軟化組成物が開示されている。
特開2009−256818号公報 特表2003−526644号公報 特表2001−524616号公報
近年、香りを楽しむ文化が広がってきており、各種用途、目的、製品に応じて香りが賦香されている。特に、一般家庭用途や個人用途などの生活全般に用いられる水性の洗浄剤、繊維処理剤、芳香剤などのほぼ全ての製品には香料が応用されている。しかしながら、これらの製品は、使用初期から使用終了時まで香りが一定であり、嗅覚の順応により臭いを感じなくなったり、いつも同じ香りが香ることに飽きるなどの感覚的な課題がある。よって、使用初期から使用終了時までの使用期間中において製品の香調を変化させるような技術が求められている。
一方、特許文献1及び2に記載される技術は、香料アルコールとケイ酸とのエステル化合物を用いて、これを徐々に加水分解させることにより、長期間にわたり香りを徐々に放出する徐放技術に関するものである。特に、特許文献2に記載の技術は、加水分解安定性に優れたケイ酸エステルを得ることを課題とするものであり、積極的にケイ酸エステルの加水分解を促進する技術は見られない。また、特許文献3に記載の技術は、種々のlogPを有する溶剤を用いて、外観が透明又は半透明な液体布地柔軟化組成物を得るものであり、特定の総炭素数及びlogPを有する溶剤を用いて、ケイ酸エステルの加水分解を制御する技術に関しては何ら示唆するものでない。
従って、本発明の課題は、水中でのケイ酸エステルの加水分解を制御する技術を開発し、かかる技術を応用することで、更に、ケイ酸エステルとは異なる香調を呈する香料と組み合わせることにより、初期使用時から使用終了時までの使用期間中において、該組成物から発せられる香りの香調が変化する繊維製品処理剤組成物を提供することにある。
本発明者は、上記の課題に対し鋭意検討する過程において、特定の総炭素数及びlogPを有する有機溶剤が、水中でのケイ酸エステルの加水分解を促進する効果を発現することを見出した。更に、かかる有機溶剤と、分子内に長鎖の炭化水素基を有するアミン化合物(あるいは、その酸塩若しくは4級化物)との量比を変化させることによって、水中でのケイ酸エステルの加水分解速度を制御し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する繊維製品処理剤組成物であって、該組成物中の(a)成分の含有量が0.1〜5質量%、(c)成分の含有量が4〜25質量%、(b)成分と(c)成分の質量比が(b)成分/(c)成分=1/1〜1/15であり、該組成物の25℃でのpHが2〜6である繊維製品処理剤組成物を提供する。
(a)成分:下記一般式(1)で表されるケイ酸エステル
(b)成分:総炭素数が5〜12であり、且つlogPが−0.2〜1.5である有機溶剤から選ばれる少なくとも1種
(c)成分:分子内にエステル基又はアミド基で分断されていても良い総炭素数16〜29の炭化水素基を少なくとも1個有するアミン化合物、その酸塩、及びその4級化物から選ばれる少なくとも1種
Figure 0005604220
〔式中、Xは−OH、−R、−OR又は−ORであり、YはX又は−OSi(X)であり、Rは置換基としてフェニル基、水酸基又はアルコキシ基を有していても良い総炭素数1〜22の炭化水素基、Rは香料アルコールから水酸基1個を除いた残基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基、nは平均値を示す0〜15の数である。複数個のX及びYはそれぞれ同一でも異なっていても良いが、一分子中に−ORを少なくとも1つ有する。〕
本発明はまた、更に(d)成分として、logPが3〜6の香料であり、組成物中の前記(a)成分が加水分解することで香る香調とは異なる香調を呈する香料を含有する請求項1記載の繊維製品処理剤組成物を提供する。
本発明の繊維製品処理剤組成物によると、水中でのケイ酸エステルの加水分解を制御することができる。更に、ケイ酸エステルとは異なる香調を呈する香料と組み合わせることにより、初期使用時から使用終了時までの使用期間中において、該組成物から発せられる香りの香調を変化させることができる。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は、上記一般式(1)で表されるケイ酸エステルである。
一般式(1)において、Xは−OH、−R、−OR又は−ORであり、YはX又は−OSi(X)である。複数個のX及びYはそれぞれ同一でも異なっていても良いが、一分子中に−ORを少なくとも1つ有する。
は置換基としてフェニル基、水酸基又はアルコキシ基を有していても良い総炭素数1〜22の炭化水素基を示すが、置換基としてフェニル基、水酸基又はアルコキシ基を有していても良い総炭素数1〜12の炭化水素基が好ましく、メチル基、エチル基、及びベンジル基から選ばれる基がより好ましく、メチル基、エチル基及びフェニル基が更に好ましい。
−ORに対応するROHはlogPが2〜5の香料アルコールである。具体的な香料アルコールとしては「香料と調香の基礎知識」、127〜154頁(産業図書株式会社、中島基貴編著、1996年5月30日第2刷)に記載の化合物を用いることができる。各香料アルコールは、各種香調を有しており、本発明では「香料と調香の基礎知識」、30〜31頁に記載される表現を用いて香調を表すこととする。
OHの具体例としては、下記i)〜iii)の香料アルコールが挙げられる。
i)logPが2〜5の、飽和又は不飽和の直鎖若しくは分岐鎖のアルコール
具体的には、ゲラニオール(フローラル調、2.8)、ネロール(フローラル調、2.8)、2,6−ジメチル−2−ヘプタノール(フローラル調、3.0)、シトロネロール(フローラル調、3.3)、ロジノール(フローラル調、3.3)、9−デセノール(フローラル調、3.5)、テトラヒドロリナロール(フローラル調、3.5)、4−メチル−3−デセン−5−オール(フローラル調、3.7)、テトラヒドロゲラニオール(フローラル調、3.7)等が挙げられる。ここで、( )内は、(香調、logP値)である。
ii)logPが2〜5の、芳香族アルコール
具体的には、ジメチルベンジルカルビノール(フローラル調、3.0)、フェニルエチルメチルエチルカルビノール(フローラル調、3.0)、3−メチル−5−フェニルペンタノール(フローラル調、3.2)、3−メチル−5−フェニルペンタノール(フローラル調、3.2)、チモール(アロマティック調、3.4)、等が挙げられる。
iii)logPが2〜5の、飽和又は不飽和の環式アルコール
具体的には、p−tert−ブチルシクロヘキサノール(ウッディ調、3.1)、o−tert−ブチルシクロヘキサノール(ミンティー調、3.1)、l−メントール(ミンティー調、3.2)、4−イソプロピルシクロヘキシルメタノール(グリーンフローラル調、3.3)、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)エタノール(フローラル調、3.6)、サンタロール(ウッディー調、3.9)、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテンー1−オール(ウッディー調、3.9)ベチベロール(ウッディー調、4.2)、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル)−3−ヘキサノール(ウッディーアンバー調、5.9)、等が挙げられる。
本発明では、(a)成分が適度に加水分解する観点から、対応するROHとして、logPが2.8〜4.5の香料アルコールが好ましく、logPが2.8〜4.0の香料アルコールがより好ましい。
上記一般式(1)においてnは平均値を示す0〜15の数であり、n=0の化合物が好適である。この場合、4個のXのうち2〜4個が−ORであり、残りが−R又は−ORである化合物が好適である。さらに、4個のXのうち3又は4個が−ORであり、残りが−R又は−ORである化合物がより好適である。
nが0の場合の好ましい化合物としては、下記式(1−1)又は(1−2)で表される化合物を主成分として含有するケイ酸エステルが挙げられる。本願の効果をより享受できる点で、下記式(1−1)で表される化合物を主成分として含有するケイ酸エステルが好ましい。なお、本明細書において「主成分」とは、55質量%以上にて存在する成分をいう。
Figure 0005604220
[式中、R及びRは前記と同じ意味を示す。]
一般式(1)において、nが1〜15の場合、好ましいケイ酸エステルとしては、下記式(1−3)又は(1−4)で表される化合物が挙げられる。本願の効果をより享受できる観点から、下記式(1−3)で表される化合物が特に好ましい。
Figure 0005604220
[式中、R及びRは前記と同じ意味を示す。mは1〜15の数を示し、1〜10が好ましく、1〜5がより好ましい。Tは−OR又は−Rを示す。]
ここで、logPとは、有機化合物の水と1−オクタノールに対する親和性を示す係数である。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対する1−オクタノール/水分配係数Pの対数logPの形で示される。多くの化合物のlogP値が報告され、Daylight Chemical Information Systems, Inc.(Daylight CIS)等から入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照できる。実測のlogP値がない場合には、Daylight CISから入手できるプログラム“CLOGP”で計算すると最も便利である。
このプログラムは、Hansch, Leoのフラグメントアプローチにより算出される“計算logP(ClogP)”の値を出力する。フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(CLOGP Reference Manual Daylight Software 4.34,Albert Leo,David Weininger,Version 1,March 1994logP値)。このClogP値は現在最も汎用的で信頼できる推定値であるので、化合物の選択に際して実測のlogP値の代わりに用いることができる。本発明では、プログラムCLOGP v4.34により計算したClogP値を用いた。
一般式(1)で表されるケイ酸エステルは、アルコキシシラン類と香料アルコールとのエステル交換反応で合成されたケイ酸エステル、あるいはハロゲン化シラン類と香料アルコールとのエステル化反応で合成されたケイ酸エステルを用いることができる。
<(b)成分>
本発明の(b)成分は、総炭素数が5〜12であり且つlogPが−0.2〜1.5の有機溶剤である。ここでlogPとは、(a)成分に関し先に述べたlogPと同じ意味を示す。
かかる(b)成分は、(a)成分の加水分解を促進する効果を発現し、更に、かかる(b)成分と後述する(c)成分との量比を変化させることにより、水中での(a)成分の加水分解を制御することができる。
このような(b)成分の作用機構に関しては必ずしも定かではないものの、本出願人は以下のように考察している。即ち、疎水性である(a)成分は、水中において、長鎖の炭化水素基を分子内に有する(c)成分が形成する会合体中に、水中よりも多い割合で分配されているものと考えられる(それ故、(a)成分は水との接触頻度が減少し、加水分解を受け難くなっているものと考えられる)。一方、特定の総炭素数及びlogPを有する(b)成分と水とが混合した媒質は、(a)成分及び(c)成分の分散媒として作用し、水よりも疎水性の高い媒質となることで、(a)成分の水中への分配を促し、(a)成分と水との接触の機会を増やすことで、(a)成分の加水分解を促進するものと推定している。
ここで、エタノールのような炭素数5未満の有機溶剤では、親水性が高い為に、水と混合した媒質の疎水性が高くならず、本発明の効果が得られないものと考えている。また、総炭素数が12より大きい有機溶剤では、本願記載の効果は変わらず、総炭素数が大きくなることにより、化合物の融点や水への溶解性又は分散性が悪くなり、使い勝手が悪くなる。本発明の効果をより享受できる観点から、(b)成分の総炭素数は、6〜10が好ましく、6〜9が更に好ましい。
また、logPが−0.2より低い有機溶剤では、水を疎水化しにくくなり、(a)成分が水中に分配されにくくなっていると考えている。またlogPが1.5より大きい有機溶剤では、逆に(a)成分と水との接触を阻害し、加水分解性が低くなっているものと考えている。(a)成分を適度に加水分解させる観点から、(b)成分のlogPは、−0.1〜1が好ましく、−0.1〜0.9が更に好ましく、−0.07〜0.8が特に好ましい。
(b) 成分の有機溶剤としては、分子内に水酸基を2個有する炭素数6〜8の炭化水素化合物、炭素数2〜4のオキシアルキレン基を有する総炭素数6〜12の化合物、及び総炭素数6〜12のアルキルグリセリルエーテルから選ばれる化合物であって、且つlogPが−0.2〜1.5の化合物が好ましい。
特に制限されないが、具体例としては、1,6−ヘキサンジオール(−0.11)、ヘキシレングリコール(−0.02)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(−0.064)、n−ペンチルモノグリセリルエーテル(0.54)、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル(0.56)、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル(0.91)、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(0.99)、ベンジルアルコール(1.1)、n−ヘキシルグリセリルエーテル(1.1)、2−フェノキシエタノール(1.1)、ジエチレングリコール−2−エチルヘキシルエーテル(1.2)、1,9−ノナンジオール(1.5)、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル(1.5)等が挙げられる。ここで、( )内の数字はlogPである。
<(c)成分>
本発明の(c)成分は、分子内にエステル基又はアミド基で分断されていても良い総炭素数16〜29の炭化水素基を少なくとも1個有するアミン化合物、その酸塩、及びその4級化物から選ばれる少なくとも1種であり、好ましくは分子内にエステル基又はアミド基で分断された総炭素数16〜29の炭化水素基を少なくとも1個有するアミン化合物、その酸塩、及びその4級化物から選ばれる少なくとも1種である。
(c)成分は、水中での(a)成分の加水分解を抑制する効果を発現する。
(c)成分としては、好ましくは、下記一般式(2)で表される第3級アミン、その酸塩又はその4級化物から選ばれる少なくとも1種を用いることが好適である。
Figure 0005604220
〔式中、Ra1基は、エステル基又はアミド基で分断された総炭素数16〜29の炭化水素基であり、Ra2基及びRa3基はそれぞれ独立に、Ra1基、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。〕
一般式(1)で表されるアミン化合物は、下記一般式(3)で表されるアミン(c1)と、炭素数14〜26の脂肪酸又は脂肪酸低級アルキル(アルキル基の炭素数1〜3)エステル(c2)とを、エステル化反応、アミド化反応、又はエステル交換反応させて得ることができる。また、その酸中和物は、無機酸若しくは有機酸を用いてさらに中和反応させることにより、また、その4級化物は、アルキル化剤を用いてさらに4級化反応させることにより得ることができる。
Figure 0005604220
〔式中、X、Y、Zはそれぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ基、1級アミノ基及び2級アミノ基から選ばれる基であり、X、Y、Zの少なくとも一つはヒドロキシ基である。R31、R32、R33はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキレン基である。]
一般式(3)で表される化合物の好ましい具体例としては、N−メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−アミノプロピル)アミン、N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N,N−ジメチル−N−(3−アミノプロピル)アミンが挙げられる。
(c)成分の製造に用いられる上記(c2)成分に関しては、種々の炭素数範囲及び飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸のモル比率を有する脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルを得るために、通常油脂便覧等で知られているような脂肪酸を用いるだけでは達成できない場合は、不飽和結合への水素添加反応、不飽和結合の異性化反応、または蒸留操作、ボトムカット、トップカットによるアルキル鎖長の調整、あるいは複数の脂肪酸の混合により得ることができる。
(c2)成分の具体例としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の飽和もしくは不飽和脂肪酸又はその低級アルキルエステル;牛脂、豚脂、パーム油、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、ヒマワリ油、オリーブ油等の天然油脂を分解・精製して得られる脂肪酸又はその低級アルキルエステル(好ましくはメチルエステル又はエチルエステル);並びにこれらの硬化脂肪酸、部分硬化脂肪酸又はそれらの低級アルキルエステル(好ましくはメチルエステル又はエチルエステル)等を挙げることができる。
(c2)成分としては、好ましくは炭素数16〜26、より好ましくは炭素数16〜20の脂肪酸又はその低級アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜3)が好適であり、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。本発明において、(c2)成分は、不飽和基を有する脂肪酸又はそれらの低級アルキルエステルを10〜60質量%含有する、炭素数16〜20の脂肪酸又はその低級アルキルエステルが好ましい。
一般式(2)で表されるアミン化合物の中和に用いられる酸としては、無機酸及び有機酸が挙げられる。好ましい無機酸は、塩酸、硫酸であり、好ましい有機酸は炭素数1〜10の1価又は多価のカルボン酸(例えば、グルコール酸、クエン酸など)、メチル硫酸、エチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、(o−、m−、p−)キシレンスルホン酸である。
一般式(2)で表されるアミン化合物の4級化に用いられるアルキル化剤としては、メチルクロリド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等が挙げられる。
(a)成分が適度に加水分解する点から、(c)成分は、上記一般式(2)で表される第3級アミンの4級化物が好ましい。
<(d)成分>
(d)成分は、logPが3〜6の香料であり、且つ前記(a)成分が加水分解することで香る香調とは異なる香調を呈する香料である。ここで、香調とは「香料と調香の基礎知識」、30頁〜31頁(産業図書株式会社、中島基貴編著、1996年5月30日第2刷)に記載のように香料の香りの性格のことをいい、各香料成分は、下記1)〜18)の18種類の表現の香調に分類されるのが一般的である。
1)シトラス:柑橘の香調で、主にレモン、ライム、オレンジなどの柑橘系香 料に由来する、新鮮でさわやかな特徴。
2)アルデハイディック:短鎖脂肪族アルデヒドの匂いであり、優雅な女性的香調
3)グリーン:緑葉、葉、茎などを思わせる香調
4)フルーティ:ストロベリー、ピーチ、アップル、メロンなどの天然果実を思わせる香調
5)ミンティ:ペパーミント、スペアミントを思わせる香調
6)ハーバル:ラベンダー、セージ、ローズマリーなどのハーブや薬草的な香調
7)アロマティック:バジル、アニス、カモミールなどの香草様の香調
8)スパイシー: クローブ、シナモン、ナツメグ、ペッパーなどのピリッとした感じのスパイスの香調
9)フローラル:ローズ、ジャスミン、ミューゲ、バイオレットなどの花の甘く華やかな香調
10)ウッディ:ベチバー、セダー、サンダルなどの木の匂いを思わせる香調
11)アーシィ:パチュリなどのある種の天然香料に感じられる土臭い香調
12)モッシィ:苔様の香調
13)バルサミック:バルサム様の甘く、柔らかで暖かい香調
14)ハニー:蜂蜜様の香調
15)レザー:なめし皮の香調
16)アニマリック:動物の分泌物や抽出物から合成された類似物質、または、これらに近似した匂いの植物の抽出物などに由来する動物くさい香調
17)アンバー:天然のアンバーグリスそのものの香調だけでなく、調合したアンバーベースの香調も指す。主にラブダナム、ベンゾイン、バルサム類、サンダル、ベチバー、パチュリ、バニリン、クマリンなどの組み合わせに由来する、甘くて重厚な香調
18) ムスキー:麝香鹿の雄の生殖腺の分泌物的な強い動物様の香調、あるいはそれに類似した匂いをもつ合成品に由来する、暖かみがあり、肉感的で艶っぽい香調。
本発明は、繊維製品処理剤組成物の使用期間中において、該組成物そのものから発せられる香りの変化を楽しむ技術である。その変化がドラスティックであることが印象的であるため、(d)成分の香料は、比較的衣類に残留しやすい香料が好ましく、特にlogPが3.5以上5以下の香料が好ましい。ここでlogPとは、前記(a)成分に関し先に述べたlogP値と同じ意味をしめす。
(d)成分の好適な具体例としては、下記(1)〜(4)に示す香料が挙げられる。
(1):logPが3.5〜5、より好ましくはlogPが4〜4.5の炭化水素系香料
具体的には、ターピノレン(シトラス調、4.4)、リモネン(シトラス調、4.4)、p−サイメン(シトラス調、4.1)、γ−ターピネン(シトラス、ハーバル調、4.4)、α−フェランドレン(シトラス、ペッパー調、4.4)が挙げられる。ここで、( )内は、(香調、logP値)である。
(2):logPが3.5〜5.5、より好ましくはlogPが4〜5のアルコール系香料
具体的には、サンダルマイソールコア(ウッディ調、3.9)、サンタロール(ウッディ調、3.9)、ネロリドール(フローラルグリーン調、4.6)、ファルネソール(フローラル調、4.8)、セドロール(ウッディ調、4.5)、パチュリアルコール(アーシィ調、5.0)が挙げられる。
(3):logPが3.5〜5.5、より好ましくは4〜5のアルデヒド系香料又はケトン系香料
具体的には、アルデヒドC−11(アルデハイディック調、4.1)、アミルシンナミックアルデヒド(フローラル調、4.3)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(フローラル調、4.9)、リリアール(フローラル調、3.9)、l−カルボン(ミンティ調、3.7)、イオノンα(ウッディ調、3.7)、メチルイオノンα(ウッディ調、4.2)、メチルイオノンG(ウッディ調、4.0)が挙げられる。
(4):logPが3.5〜5.5、より好ましくはlogPが4〜4.5のエステル系香料
具体的には、シトロネリルアセテート(フローラル調、4.2)、ゲラニルアセテート(フローラル調、3.7)、リナリルアセテート(ハーバル調、3.5)、ベンジルサリシレート(バルサミック調、4.2)、イソブチルサリシレート(フローラル調、3.9)が挙げられる。
中でも、(d)成分としては、炭化水素系香料、アルデヒド系香料、ケトン系香料及びエステル系香料から選ばれる1種以上の香料が好適である。
本発明では、(a)成分が加水分解することで発生する香料アルコール(即ち、ROH)とは異なる香調を呈する(d)成分を用いる。例えば、ROHがゲラニオールなどのフローラル調の香調を呈する化合物であれば、(d)成分としては、ベンジルサリシレートなどのバルサミック調の香調を呈する香料を選択することが好ましく、サンダルマイソールコアのような白檀様ウッディ調の香調を呈する香料を選択することも好ましく、リモネンのようなシトラス調の香調を呈する香料を選択することも好適である。
[繊維製品処理剤組成物]
繊維製品処理剤組成物中の(a)成分の含有量は0.1〜5質量%であり、香りの変化をより判りやすくする観点から、好ましくは0.15〜3質量%、より好ましくは0.2〜2質量%である。繊維製品処理剤組成物中の(c)成分の含有量は4〜25質量%であり、(a)成分の加水分解を適度に抑制する観点から、好ましくは4〜24質量%、より好ましくは6〜23質量%、更に好ましくは10〜22質量%である。(b)成分と(c)成分の質量比は(b)成分/(c)成分=1/1〜1/15であり、(a)成分の加水分解を適度に促進する観点から、好ましくは1/1〜1/12、より好ましくは1/1.5〜1/10である。(b)成分と(c)成分の質量比((b)成分/(c)成分)を大きくすることにより、(a)成分の加水分解性を高くすることが出来、逆に(b)成分と(c)成分の質量比((b)成分/(c)成分)を小さくすることで、加水分解性を低くすることが出来る。
また、繊維製品処理剤組成物中の(a)成分と(c)成分の質量比((a)成分/(c)成分)は、(a)成分の加水分解を適度に制御する観点から、好ましくは1/200〜1/2、より好ましくは1/100〜1/10である。(a)成分と(c)成分の質量比((a)成分/(c)成分)を大きくすることにより、(a)成分の加水分解性を高くすることが出来、逆に(a)成分と(c)成分の質量比((a)成分/(c)成分)を小さくすることで、加水分解性を低くすることが出来る。
上記の範囲において各成分の量を調節することで、本発明の繊維製品処理剤組成物は、該組成物中における(a)成分の加水分解を制御することができる。
本発明の繊維製品処理剤組成物は、更に(d)成分を含有することにより、使用期間中において該組成物から発せられる香りの香調を変化させることができる。
繊維製品処理剤組成物中の(d)成分の含有量は、使用期間中における該組成物の香調の変化をより判りやすくする観点から、好ましくは0.1〜4質量%、より好ましくは0.15〜3.5質量%、更に好ましくは0.2〜3質量であることが好適であり、組成物中における(a)成分と(d)成分の質量比は(a)成分/(d)成分=5/1〜1/10が好ましく、3/1〜1/8がより好ましい。
本発明の繊維製品処理剤組成物において、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分、並びに後述するその他成分を除く成分は水である。
本発明の繊維製品処理剤組成物の25℃におけるpHは2〜6であり、安定性の観点から、好ましくは2〜5、より好ましくは2〜4.5であることが好適である。pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;多価カルボン酸類、ヒドロキシカルボン酸類等の有機酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等が挙げられる。ここで、繊維製品処理剤組成物のpHは、JIS Z8802に準拠した測定方法で繊維製品処理剤組成物の原液のpHを25℃で測定した値である。
<その他成分>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、保存安定性の観点又は本発明の効果を更に増強する観点から、非イオン界面活性剤〔以下、(e)成分という〕を好ましくは0.1〜8質量%、より好ましくは0.2〜6質量%含有することが好適である。(e)成分としては、下記一般式(4)で表される非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
41−E−〔(R42O)−R43 (4)
〔式中、R41は、炭素数8〜18、好ましくは8〜16の炭化水素基(好ましくはアルキル基又はアルケニル基)である。R42は、炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。R43は、炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子である。aは、2〜100、好ましくは4〜80、より好ましくは5〜60、特に好ましくは8〜50の数を示す。Eは、−O−、−COO−、−CON<又は−N<であり、Eが−O−又は−COO−の場合bは1であり、Eが−CON<又は−N<の場合bは2である。〕
本発明の効果を更に増強する観点から、一般式(4)において、R41は好ましくは炭素数8〜16の炭化水素基、より好ましくは炭素数8〜16のアルキル基であり、Eは好ましくは−O−であり、aは好ましくは6〜12であり、bは好ましくは1であることが好適である。
本発明の繊維製品処理剤組成物は、その香調を適宜調節する観点から、本願の効果を妨げない範囲で、(d)成分以外の香料を使用することができる。特に制限されるものではないが、logPが1〜1.8の香料が好ましく、具体的には、シス−3−ヘキセノール(グリーン調、1.4)、ヒドロキシシトロネロール(フローラル調、1.5)ベンジルアルコール(フローラル調、1.1)、β―フェニルエチルアルコール(フローラル調、1.2)、シンナミックアルコール(スパイシー調、1.4)、γ−フェニルプロピルアルコール(フローラル調、1.7)、アニスアルコール(フローラル調、1.0)、スチラリルアルコール(フローラル調、1.4)等が挙げられる。ここで、( )内は(香調、logP)を示している。
本発明の繊維製品処理剤組成物は、上記成分に加え、例えば、性能向上剤としての脂肪酸、安定化剤としての2価の無機陽イオン、ハイドロトロープ剤、染料、ゲル化防止剤、防腐剤、キレート化剤、酸化防止剤などを含有することができる。
本発明の繊維製品処理剤組成物は、柔軟剤、賦香剤、糊剤、スタイルケア剤等に応用することができる。
以下の実施例及び比較例において、「%」は、別途記載のない限り、「質量%」を意味する。
実施例及び比較例で用いた各配合成分をまとめて以下に示す。
<(a)成分>
(a−1):下記合成例1で得られたケイ酸エステル
(a−2):下記合成例2で得られたケイ酸エステル
(a−3):下記合成例3で得られたケイ酸エステル
(a−4):下記合成例4で得られたケイ酸エステル
<(a’)成分:(a)成分の比較化合物)
(a’−1):下記合成例5で得られたケイ酸エステル
<(b)成分>
(b−1):1,6−ヘキサンジオール(総炭素数:6、logP=−0.11)
(b−2):ヘキシレングリコール(総炭素数:6、logP=−0.02)
(b−3):ジエチレングリコール−モノ−t−ブチルエーテル(総炭素数:8、logP=0.56)
(b−4):2−フェノキシエタノール(総炭素数:8、logP=1.2)
(b−5):1,9−ノナンジオール(総炭素数:9、logP=1.5)
<(b’)成分:(b)成分の比較化合物>
(b’−1):イソプロパノール(総炭素数:3、logP=0.074)
(b’−2):テトラエチレングリコール(総炭素数:8、logP=−1.18)
(b’−3):エチレングリコール−モノ−(2−エチルヘキシル)エーテル(総炭素数10、logP=2.83)
<(c)成分>
(c−1):下記合成例6で得られた化合物
(c−2):下記合成例7で得られた化合物
<(c’)成分:(c)成分の比較化合物>
(c’−1):N,N−ジアルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(アルキル基の組成はラウリル基とミリスチル基がラウリル基/ミリスチル基=40/60(質量比)の割合で混合された基)
<(d)成分>
(d−1):ベンジルサリシレート(logP=4.2、バルサミック調)及びメチルイオノン−α(logP=4.2、ウッディ調)をベンジルサリシレート/メチルイオノン−α=9/1の質量比で混合した香料組成物。香調はバルサミック調をベースに、ウッディな香り。
(d−2):アルデヒドC−11(logP=4.1、アルデハイディック調)及びリモネン(logP=4.4、シトラス調)をアルデヒドC−11/リモネン=1/9の質量比で混合した香料組成物。香調はシトラス調をベースにアルデハイディックな香り。
<その他成分>
・(e)成分:非イオン性界面活性剤
(e−1):ポリオキシエチレン(平均8モル付加)デシルエーテル
(e−2):ポリオキシエチレン(平均20モル付加)ラウリルエーテル
・塩化カルシウム
・イオン交換水
合成例1:ケイ酸エステル((a−1)成分)の合成
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン27.08g(0.13mol)、ゲラニオール72.30g(0.47mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.485mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら110〜120℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117〜120℃でさらに4時間攪拌した。4時間後、冷却を開始し、減圧を解除した。25℃で大気圧下(1025mPa)になった後、濾過を行いケイ酸エステル((a−1)成分)を含む77gの黄色油状物を得た。
合成例2:ケイ酸エステル((a−2)成分)の合成
100mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン18.78g(0.09mol)、サンダルマイソールコア(2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール)63.0g(0.324mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.635mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら109〜110℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117〜120℃でさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却を開始し、減圧を解除した後、濾過を行いケイ酸エステル((a−2)成分)75gを得た。
合成例3:ケイ酸エステル((a−3)成分)の合成
200mLの四つ口フラスコにメチルトリエトキシシラン27.24g(0.20mol)、ゲラニオール87.9g(0.57mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.108mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら115℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら118〜121℃でさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却を開始し、減圧を解除した。25℃で大気圧下になった後、濾過を行いケイ酸エステル((a−3)成分)を含む103gの黄色油状物を得た。
合成例4:ケイ酸エステル((a−4)成分)の合成
100mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン72.96gと水酸化カリウム0.24g、イオン交換水0.4mLを入れ、窒素気流下120〜125℃、33kPa〜101kPa(常圧)で約37時間反応を行った。この間イオン交換水を0.4mL追加した。反応後、33kPaで更に2時間反応させた後、冷却、濾過を行い、67.29gのエトキシシランの縮合物を淡黄色液体として得た。
次いで、100mLの四つ口フラスコに先のテトラエトキシシラン縮合物25.00gとゲラニオール62.95g、4.8%水酸化ナトリウム水溶液0.17gを入れ、エタノールを留出させながら97〜121℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら118〜121℃でさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ポリ(ゲラニルオキシ)シロキサン(一般式(1−3)において、m=5(平均)の化合物)を主成分として含む65.36gの淡黄色油状物として得た。
合成例5:ケイ酸エステル((a’−1)成分)の合成
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン41.68g(0.20mol)、β−フェニルエチルアルコール87.98g(0.72mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液1.85mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら112℃〜118℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら115℃でさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却を開始し、減圧を解除した。25℃で大気圧下(1025mPa)になった後、濾過を行いケイ酸テトラキス(β−フェニルエチル)エステルを主成分として63質量%含む95gの黄色油状物を得た。
合成例1〜5で得られたケイ酸エステルについて表1に示す。
Figure 0005604220
合成例6:化合物(c−1)の合成
混合脂肪酸(パルミチン酸/ステアリン酸/オレイン/リノール酸質量比=30/30/35/5、平均分子量275)195g(0.71モル)と、トリエタノールアミン54.4g(0.37モル)を混合し、180〜185℃(常圧下)で3時間反応させ、次に200mmHgまで減圧し、更に3時間熟成した。その後、窒素で常圧に戻し、100℃まで冷却し脱水縮合物392gを得た。得られた縮合物の酸価(JIS K0070準拠)は0.7mgKOH/g、全アミン価(JIS K2501準拠)は196mgKOH/gであった。次に、この脱水縮合物392gの温度を70〜75℃に調温し、前記脱水縮合物のアミン価を基に、脱水縮合物のアミン当量に対して0.98当量に相当するジメチル硫酸を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、50〜55℃で更に3時間熟成し、目的の化合物(c−1)を含有する反応生成物を得た。得られた反応生成物の揮発分をJIS K0067の方法に従って測定し、エタノール含有量とした。エタノール以外の固形分の組成を下記文献記載のHPLCの方法に準拠して分析した。得られた反応生成物の組成を表2に示す。
文献:Eilkes,A.J.,C.Jacobs,G.Walraven,J.M.Talbot, Characterization of quaternized triethanolamine esters (esterquats) by HPLC, HRCGC, and NMR, World Surfactants Congr.,4th,1996,1,389-412.
Figure 0005604220
合成例7:化合物(c−2)の合成
N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−アミノプロピル)アミン(分子量132)66g(0.5モル)と、ステアリン酸及びパルミチン酸の混合脂肪酸(ステアリン酸/パルミチン酸質量比=6/4、平均分子量273)259g(0.95モル)を、定法に従って脱水縮合させた(反応温度範囲:180〜190℃、圧力範囲:150〜200Torr)。反応の進行は反応物中の未反応の脂肪酸含量を、JIS K 0070記載の試験法に従い、酸価を測定することで追跡し、酸価が5になった時点で反応を終了させた。反応終了後、反応物を70℃まで空冷し、窒素で常圧(760Torr)に戻した。得られた反応生成物中の未反応脂肪酸含量を、前記JISの試験法に従い酸価を測定することで求めた。その結果、未反応脂肪酸含有量は5質量%であった。得られた反応生成物中の残分(即ち、95質量%)が、下記式(2−1)の化合物と下記式(2−2)の化合物を(2−1)/(2−2)質量比=86/14にて含む(c−1)成分であった。
Figure 0005604220
〔式中、Rは混合脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基を示す。〕
Figure 0005604220
〔式中、Rは前記と同じ意味を示す。〕
実施例1〜22及び比較例1〜11
表3及び表4に示す配合成分を各表に示す割合で用い、下記方法により繊維製品処理剤組成物1〜22(表3)、及び比較組成物1〜11(表4)を調製した。得られた各組成物について、保存安定性(即ち、(a)成分の加水分解性)並びに香りの強さを下記方法に従って評価した。
<繊維製品処理剤組成物の製造(1)>
500mLのガラスビーカーに、一枚の長さが2.5cmのタービン型羽根が3枚ついた攪拌羽根を設置(攪拌羽根底部がビーカー底面より1cm上部になるように設置)し、繊維製品処理剤組成物の出来上がり質量が300gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水及び(b)成分(または(b’)成分)を入れた。(e)成分を使用する場合には(b)成分を入れた後に(e)成分を投入した。ウォーターバスで62℃まで昇温した。62±3℃の温度範囲で、500rpmで攪拌しながら、溶融した(c)成分を1分間かけて添加した。10分攪拌後、10質量%の塩化カルシウム水溶液を添加した。10分攪拌後に(a)成分(または(a’)成分)を添加した。10分攪拌後、所定のpHにするのに必要な量の35%塩酸水溶液及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を添加した。5分間攪拌した後に5℃のウォーターバスで30℃まで冷却した。最後に再度pHを確認し、必要に応じて35%塩酸水溶液及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを調整した。
表3及び表4において、(c−1)又は(c−2)に含有するアミン化合物は、ほぼすべて塩酸塩の状態で組成物に存在する。なお、表中、(c)成分の数値はそれ自体(有効分)の含有量である。また、(a)成分(または(a’)成分)の数値は合成例1〜5で得られたケイ酸エステルの含有量である。
<保存安定性の評価>
(1) 繊維製品処理剤組成物の保存
上記調製方法で得られた繊維製品処理剤組成物40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、40℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて14日間静置保存した。
(2) 保存後の(a)成分の残存率の算出
下記の測定方法に従って測定した、保存前後の繊維製品処理剤組成物中における遊離状態の香料アルコール量並びに保存前の繊維製品処理剤組成物中における香料アルコール全量(遊離状態のものもケイ酸エステル中にアルコール残基として存在する状態のものも全て含めた香料アルコール量)に基づいて、保存後の(a)成分の残存率を下記式により算出した。結果を表3及び表4に示す。ここで、下記式中、Xは保存前の繊維製品処理剤組成物中における遊離状態の香料アルコール量を、Yは保存後の繊維製品処理剤組成物中における遊離状態の香料アルコール量を、Zは保存前の繊維製品処理剤組成物中における香料アルコール全量をそれぞれ示す。
保存後の(a)成分の残存率(%)=[(Z−Y)/(Z−X)]×100
Xの測定:20mL容量のすり付き試験管に、40℃保存前の繊維製品処理剤組成物100μL、水5mL、特級エタノール3mL、5N水酸化ナトリウム水溶液1mL、及び5N塩酸水溶液1mLを入れ密栓し、20℃の水浴中で超音波洗浄器(ヤマト科学製)で5分間超音波処理した。この液中に存在する香料アルコール量を液体クロマトグラフ法で測定した。測定条件は下記の通りである。
液体クロマトグラフィー装置:HITACHI L−2400
カラム:Lichrospher 100 RP−18(e) 5μm 250mm×4φ
カラム温度:40℃
溶離剤:アセトニトリル/水=7/3(質量比)の混合溶液
流速:1.0mL/min
検出器:UV(220nm)
Yの測定:40℃保存前の繊維製品処理剤組成物100μLに代えて、40℃保存後の繊維製品処理剤組成物100μLを用いた以外は、上記と同様の測定条件にて測定した。
Zの測定:20mL容量のすり付き試験管に、40℃保存前の繊維製品処理剤組成物100μL、水5mL、特級エタノール3mL、5N水酸化ナトリウム水溶液1mLを入れ密栓し、80℃のウォーターバス中で1時間加熱した。この試験管を20℃の水浴中で20℃まで冷却し、5N塩酸水溶液1mLを入れ、再び密栓した。この試験管を20℃の水浴中で超音波洗浄器(ヤマト科学製)で5分間超音波処理した。この液中に存在する香料アルコール量を上記液体クロマトグラフ法で測定した。
上記の評価において、ケイ酸エステルの残存率が20〜80%であれば合格であるが、好ましくは35〜70%、より好ましくは50%以上70%未満が好適である。
<香りの評価(1)>
以下に示す評価サンプル、香り基準品1及び香り基準品2を用意し、下記処理方法に従って繊維製品に処理し、以下に示す評価基準に従って評価した。なお、香り基準品2を用意するのに用いた「繊維製品処理剤組成物基準サンプル」に関しては、上記<繊維製品処理剤組成物(1)の製造>において、(a)成分の代わりに(a)成分の原料となった香料アルコールを同質量用いた以外は、上記<繊維製品処理剤組成物の製造(1)>と同様の方法で調製した。
評価サンプル:繊維製品処理剤組成物40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、40℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて14日間時間放置したサンプル
香り基準品1:繊維製品処理剤組成物40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、25℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて6時間放置したサンプル
香り基準品2:繊維製品処理剤組成物基準サンプル40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、25℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて6時間放置したサンプル
(1)繊維製品処理剤組成物による処理方法
(1−1)前処理した木綿タオルの調製
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製 アタック高活性バイオEX、2009年製)を用いて、木綿タオル(木綿100%、武井タオル製、約34cm×86cm、約68g/1枚当たり)24枚を日立全自動洗濯機NW-6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥することによって、過分の薬剤を除去した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L使用、水温20℃、洗浄10分、ため濯ぎ2回)。
(1−2)木綿タオルへの繊維製品処理剤組成物の処理
National製電気バケツ(N−BK2)に、5リットルの水道水を投入し、繊維製品処理剤組成物を10g/繊維1kgとなるように投入し、前記の木綿タオル2枚を投入し5分間処理した。処理後、日立製2槽式洗濯機(型番:PS−H35L)の脱水槽で3分間脱水した。
(2)香りの評価
香り基準品1で処理した脱水直後の木綿タオルから香る、香りの強さを0、香り基準品2で処理した脱水直後の木綿タオルから香る、香りの強さを5とし、評価点0、1、2、3、4及び5の6段階評価で、評価サンプルで処理した脱水直後の木綿タオルから香る、香りの強さを評価した。
評価は10人のパネラー(20代女性5人、20代男性5人の計10人)の平均点を求めた。結果を表3及び表4に示す。
上記の評価では、平均点が1.5以上4.0未満であるものが合格であるが、好ましくは2.0以上3.0未満であることが好適である。
Figure 0005604220
Figure 0005604220
実施例23〜28及び比較例12〜14
表5に示す配合成分を表5に示す割合で用い、下記方法により、表5に示す繊維製品処理剤組成物23〜28、及び比較組成物12〜14を調製した。得られた各組成物について、保存安定性(即ち、(a)成分の加水分解性)を上記<保存安定性の評価>と同様の手順で評価すると共に、香りの変化を下記方法に従って評価した。
<繊維製品処理剤組成物の製造(2)>
500mLのガラスビーカーに、一枚の長さが2.5cmのタービン型羽根が3枚ついた攪拌羽根を設置(攪拌羽根底部がビーカー底面より1cm上部になるように設置)し、繊維製品処理剤組成物の出来上がり質量が300gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水及び(b)成分(または(b’)成分)を入れた。(e)成分を使用する場合には(b)成分を入れた後に(e)成分を投入した。ウォーターバスで62℃まで昇温した。62±3℃の温度範囲で、500rpmで攪拌しながら、溶融した(c)成分を1分間かけて添加した。10分攪拌後、10質量%の塩化カルシウム水溶液を添加した。10分攪拌後に(a)成分(または(a’)成分)及び(d)成分を添加した。10分攪拌後、所定のpHにするのに必要な量の35%塩酸水溶液及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を添加した。5分間攪拌した後に5℃のウォーターバスで30℃まで冷却した。最後に再度pHを確認し、必要に応じて35%塩酸水溶液及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを調整した。表5の組成においては、(c−1)中に含有するアミン化合物は、ほぼすべて塩酸塩の状態で存在する。なお、表5中、(c)成分の数値はそれ自体(有効分)の含有量である。また、(a)成分の数値は合成例1〜5で得られたケイ酸エステルの含有量である。
<香りの評価(2)>
以下に示す評価サンプル、香り基準品3及び香り基準品4を用意し、下記処理方法に従って繊維製品に処理し、以下に示す評価基準に従って評価した。なお、香り基準品4を用意するのに用いた「繊維製品処理剤組成物基準サンプル」に関しては、上記<繊維製品処理剤組成物の製造(2)>において、(a)成分の代わりに(a)成分の原料となった香料アルコールを同質量用いた以外は、上記<繊維製品処理剤組成物の製造(2)>と同様の方法で調製した。
評価サンプル:繊維製品処理剤組成物40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、40℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて14日間時間放置したサンプル
香り基準品3:繊維製品処理剤組成物40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、25℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて6時間放置したサンプル
香り基準品4:繊維製品処理剤組成物基準サンプル40gを50ml容量のガラス製のスクリュー管に入れ、25℃の恒温槽(ヤマト科学製送風定温恒温器)にて6時間放置したサンプル
(1)繊維製品処理剤組成物による処理方法
上記<香りの変化の評価(1)>の場合と同様の方法で木綿タオルを処理した。
(2)香りの評価
香り基準品3で処理した脱水直後の木綿タオルから香る香調、香り基準品4で処理した脱水直後の木綿タオルから香る香調、並びに評価サンプルで処理した脱水直後の木綿タオルから香る香調を検討し、下記評価基準にて、評価点0、1、2、3、4及び5の6段階評価で評価した。
評価点0:評価サンプルの香調は香り基準品3の香調に近い
評価点5:評価サンプルの香調は香り基準品4の香調に近い
評価は10人のパネラー(20代女性5人、20代男性5人の計10人)の平均点を求めた。結果を表5に示す。
上記の評価では、平均点が1.5以上4.0未満であるものが合格であるが、好ましくは2.0以上3.0未満であることが好適である。
Figure 0005604220

Claims (2)

  1. 下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する繊維製品処理剤組成物であって、該組成物中の(a)成分の含有量が0.1〜5質量%、(c)成分の含有量が4〜25質量%、(b)成分と(c)成分の質量比が(b)成分/(c)成分=1/1〜1/15であり、該組成物の25℃でのpHが2〜6である繊維製品処理剤組成物。
    (a)成分:下記一般式(1)で表されるケイ酸エステル
    (b)成分:総炭素数が5〜12であり、且つlogPが−0.2〜1.5である有機溶剤から選ばれる少なくとも1種
    (c)成分:分子内にエステル基又はアミド基で分断されていても良い総炭素数16〜29の炭化水素基を少なくとも1個有するアミン化合物、その酸塩、及びその4級化物から選ばれる少なくとも1種
    Figure 0005604220

    〔式中、Xは−OH、−R、−OR又は−ORであり、YはX又は−OSi(X)であり、Rは置換基としてフェニル基、水酸基又はアルコキシ基を有していても良い総炭素数1〜22の炭化水素基、Rは香料アルコールから水酸基1個を除いた残基であって−OR に対応するR OHはlogPが2〜5であり、Rは炭素数1〜6の炭化水素基、nは平均値を示す0〜15の数である。複数個のX及びYはそれぞれ同一でも異なっていても良いが、一分子中に−ORを少なくとも1つ有する。〕
  2. 更に(d)成分として、logPが3〜6の香料であり、組成物中の前記(a)成分が加水分解することで香る香調とは異なる香調を呈する香料を含有する請求項1記載の繊維製品処理剤組成物。
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