JP5603646B2 - ステータおよびステータの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ステータおよびステータの製造方法に関するものである。
近年、燃料電池自動車やハイブリッド自動車、電気自動車など、車両駆動用の電動機を搭載した車両が次々と開発されている。電動機としては、軸線周りに回転自在に支持されるとともに、永久磁石が配設されたロータと、ロータの周囲に配置されるとともに、コイルが配されたステータとを備えたものが一般的である。ここで、コイルを形成する導線の巻き回し方法としては、分布巻や集中巻、トロイダル巻等が知られている。
ところで、ステータコアに導線を巻き回してコイルを形成する際、ステータコアと導線との間で電気絶縁を行う必要がある。
特許文献1には集中巻のステータが記載されており、ステータコアはステータ片(本願の分割コアに相当)をリング状に配列して構成される。また、ステータ片は、ケイ素鋼板を積層して構成されたステータコア歯(本願のティースに相当)と、ステータコア歯の歯部を挟むように対向配置されて相互に嵌合する一対のボビン状インシュレータ(本願のインシュレータに相当)と、ボビン状インシュレータを介してステータコア歯の歯部に巻き回されたステータコイル(本願のコイルに相当)と、により構成される。特許文献1では、一対のインシュレータでステータコアを挟み、両インシュレータでステータコアを覆うことにより、ステータコアと導線との間で電気絶縁を確保できる。
特開2001−25187号公報
ステータ片を構成する複数のケイ素鋼板(本願の磁性板に相当)は、それぞれ厚みに誤差を有している。そのため、ケイ素鋼板を積層して複数のステータ片を形成すると、各ステータ片で積層方向に寸法ばらつきが生じる。ここで、特許文献1の両インシュレータは、ステータ片の積層方向に対向配置されて嵌合しており、各ステータ片の積層方向における寸法ばらつきを吸収できる構造となっている。しかし、インシュレータでステータコアを挟み込む構造とすると、1個のステータ片につきインシュレータが少なくとも2個必要となるため部品点数が多くなる。また、ステータコアへの組み付け作業も煩雑となってしまう。
一方、1個のステータ片につき1個の円環状のインシュレータを用い、ステータコアを覆うことも考えられる。しかし、円環状のインシュレータでは積層方向の寸法ばらつきを吸収するのは困難である。特に、出力の大きい電動機ではケイ素鋼板の積層枚数が多くなるため、各ステータ片の積層方向における寸法ばらつきも大きくなる。したがって、各ステータ片の寸法ばらつきにより、インシュレータをステータ片に固定できない虞がある。
そこで本発明は、ステータコアの寸法ばらつきを吸収して確実にインシュレータをステータコアに固定できるステータおよびステータの製造方法の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のステータ(例えば、実施形態におけるステータ21)は、円環状に形成されたステータコア(例えば、実施形態におけるステータコア41)と、導線(例えば、実施形態における導線35)が巻き回されて形成されるコイル(例えば、本実施形態におけるコイル20)と、前記ステータコアと前記コイルとの間に配置される略筒状のインシュレータ(例えば、実施形態におけるインシュレータ50)と、を有するステータであって、前記インシュレータは、前記ステータコア側に設けられる内壁(例えば、本実施形態における内壁81)と、前記コイル側に設けられる外壁(例えば、本実施形態における外壁83)と、前記内壁と前記外壁とで形成される中空部(例えば、本実施形態における中空部85)と、を有しており、前記内壁および前記ステータコアの外周面のうち少なくとも一方には、前記インシュレータの径方向に突出した凸部(例えば、本実施形態における凸部87)が形成され、前記径方向の内側から前記径方向の外側に向かって、前記ステータコア、前記凸部、前記内壁、前記中空部、前記外壁、前記コイルの順で並んでおり、前記内壁が前記径方向の外側に撓んでいることを特徴とする。
本発明によれば、インシュレータの内壁が、インシュレータの径方向の外側に撓むので、ステータコアの寸法ばらつきを吸収することができる。また、内壁が撓んで発生する弾性復元力により、ステータコアはインシュレータの内壁とはステータコアを挟んで反対側の面に押し付けられるので、インシュレータをステータコアに安定して固定できる。したがって、ステータコアの寸法ばらつきを吸収して確実にインシュレータをステータコアに固定できる。また、ステータコアはインシュレータの内壁とはステータコアを挟んで反対側の面に押し付けられるので、振動によるステータコアとインシュレータとのがたつきを抑制でき、ステータコアにインシュレータが繰り返し衝突してインシュレータが破損するのを防止することができる。
また、一般にコイルを形成する導線は、曲げRによる巻太りが発生するため、前記径方向におけるインシュレータの一部の肉厚を、巻太りに対応して厚くすることになる。そこで、肉厚の厚い部分に本発明の中空部を形成すれば、デッドスペースを有効に活用してステータの大型化を抑制することができる。
また、特許文献1の場合、コイルとステータコアとの確実な電気絶縁を確保するために、一対のインシュレータの嵌合部分では、両インシュレータをコイルの径方向に重ねる必要があった。しかし、本発明によれば、インシュレータは1部品で略筒状に形成されているので、コイルとステータコアとの確実な電気絶縁を確保することができる。さらに、インシュレータを重ねる構造ではないので、インシュレータを薄く形成することができ、導線の占積率を上げることができる。さらに、インシュレータは略筒状に形成されているので、インシュレータをステータコアに挿入するだけで簡単に装着することができる。
また、前記凸部は、前記インシュレータの前記内壁から前記ステータコアの外周面に向けて突出して形成されることが望ましい。
本発明によれば、インシュレータと凸部とを一体成型できるので、簡単かつ低コストに凸部を形成することができる。
また、前記径方向における前記外壁の厚みは、前記径方向における前記内壁の厚みよりも厚いことが望ましい。
本発明によれば、外壁は厚く形成されているので、導線をインシュレータに巻き付ける際に、インシュレータの外形が変形するのを抑制できる。これにより、インシュレータに巻き回す導線の長さおよびコイル形状が安定するので、各コイルの電気的特性のばらつきを抑制することができる。また、内壁のみを確実に撓ませることができるので、インシュレータをステータコアに装着した後も、インシュレータの外形が変形するのを抑制することができる。
また、前記コイルに接続される集配電部品(例えば、本実施形態における3相バスリング67および中性点バスリング68)を備え、前記凸部は、前記ステータコアを挟んで前記集配電部品が配置される側とは反対側に形成されていることが望ましい。
本発明によれば、内壁が撓んで発生する弾性復元力により、ステータコアはインシュレータの内壁とはステータコアを挟んで反対側の面に押し付けられるので、内壁に対向するインシュレータの内周面とステータコアの外周面とが密着する。これにより、ステータコアを挟んで、凸部とは反対側に配置された導線の引き出し部の位置がステータコアに対して精度良く規制されるので、集配電部品を導線に安定して接続することができる。
また、前記インシュレータは前記ステータコアに所定方向から挿入され、前記凸部は、前記所定方向に沿って高くなる略テーパ状に形成されていることが望ましい。
本発明によれば、小さい挿入荷重でインシュレータをステータコアに挿入することができる。
また、前記ステータコアを挟んで前記凸部とは反対側に、前記ステータコアと前記インシュレータとの係合部が形成され、前記係合部では、前記ステータコアおよび前記インシュレータのうちいずれか一方に係合凸部(例えば、本実施形態における係合凸部89)が形成され、いずれか他方に係合凹部(例えば、本実施形態における肉抜き部37)が形成されていることが望ましい。
本発明によれば、インシュレータをステータコアに挿入した後は、係合凹部と係合凸部が係合するので、より確実にインシュレータをステータコアに固定できる。また、係合凹部と係合凸部が係合するとき、インシュレータとステータコアが当接して音が発生する。これにより、インシュレータの挿入不足を防止することができる。
また、前記ステータコアは、磁性板(例えば、本実施形態における分割コア片43)を積層して形成されており、前記内壁は、前記磁性板の積層方向に撓んでいることが望ましい。
本発明によれば、内壁が磁性板の積層方向に撓むことにより、磁性板の積層誤差を容易に吸収することができる。
また、前記凸部、前記内壁、前記中空部、および前記外壁で構成される弾性構造を複数有していることが望ましい。
本発明によれば、弾性構造を複数有するので、より確実にインシュレータをステータコアに固定することができる。また、弾性構造が1つの場合に比較して、ステータコアはインシュレータの内壁とはステータコアを挟んで反対側の面に、より大きな力で押し付けられる。したがって、振動によるステータコアとインシュレータとのがたつきをさらに抑制できる。また、内壁に対向するインシュレータの内周面とステータコアの外周面とがより密着するので、導線の引き出し部の位置がさらに精度良く規制される。したがって、集配電部品をコイルに接続する場合には、さらに精度良く安定して接続することができる。
また、本発明のステータの製造方法は、前記インシュレータに前記導線を巻き回してコイルを形成した状態で、前記インシュレータを前記ステータコアに挿入することを特徴とする。
本発明によれば、インシュレータをステータコアに挿入する前に、インシュレータに導線を巻き回している。これにより、特許文献1のようにインシュレータをステータコアに組み付けた後に導線を巻き回す場合と比較して、簡単に導線を巻き回すことができる。したがって、生産性を向上することができる。
本発明によれば、インシュレータの内壁が、インシュレータの径方向の外側に撓むので、ステータコアの寸法ばらつきを吸収することができる。また、内壁が撓んで発生する弾性復元力により、ステータコアはインシュレータの内壁とはステータコアを挟んで反対側の面に押し付けられるので、インシュレータをステータコアに固定できる。したがって、ステータコアの寸法ばらつきを吸収して確実にインシュレータをステータコアに固定できる。また、ステータコアはインシュレータの内壁とはステータコアを挟んで反対側の面に押し付けられるので、振動によるステータコアとインシュレータとのがたつきを抑制でき、ステータコアにインシュレータが当たってインシュレータが破損するのを防止することができる。
また、一般にコイルを形成する導線は、曲げRによる巻太りが発生するため、前記径方向におけるインシュレータの一部の肉厚を、巻太りに対応して厚くすることになる。そこで、肉厚の厚い部分に本発明の中空部を形成すれば、デッドスペースを有効に活用してステータの大型化を抑制することができる。
また、特許文献1の場合、コイルとステータコアとの確実な電気絶縁を確保するために、一対のインシュレータの嵌合部分では、両インシュレータをコイルの径方向に重ねる必要があった。しかし、本発明によれば、インシュレータは1部品で略筒状に形成されているので、コイルとステータコアとの確実な電気絶縁を確保することができる。さらに、インシュレータを重ねる構造ではないので、インシュレータを薄く形成することができ、導線の占積率を上げることができる。さらに、インシュレータは略筒状に形成されているので、インシュレータをステータコアに挿入するだけで簡単に装着することができる。
車両用電動機の概略構成断面図である。 図1のA−A線における断面図である。 分割コアの斜視図である。 インシュレータの斜視図である。 コイルへの給配電構造の概略説明図である。 ステータの周方向から見たときインシュレータの説明図である。 図6のB−B線における断面図である。 実施形態の変形例の説明図である。 ステータの製造方法の説明図であり、図8(a)はインシュレータ挿入前の説明図であり、図8(b)はインシュレータ挿入後の説明図である。 内壁の他の例の説明図である。 凸部の他の例の説明図である。
(モータ)
以下に、本実施形態の電動機(以下「モータ」という。)につき図面を参照して説明する。本実施形態では車両に搭載される車両用電動機(以下「モータユニット」という。)を用いて説明する。
以下の説明では、モータの径方向をR方向、モータの軸方向をZ方向、モータの周方向をθ方向とし、必要に応じて、これらR、Zおよびθの円筒座標系を使用して説明する。なお、Z方向の一方側を+Z側とし、他方側を−Z側とする。R方向の外周側を+R側とし、内周側を−R側とする。また、+Z側から見て時計回り方向を+θ側とし、反時計回り方向を−θ側とする。
図1はモータユニット10の概略構成断面図である。
図1に示すように本実施形態のモータユニット10は、ステータ21およびロータ22を備えたモータ23がモータハウジング11内に収容されている。モータハウジング11の+Z側には、モータ23の出力軸24の回転数を検出する回転センサ(不図示)を収容するセンサハウジング13が締結されている。また、モータハウジング11の−Z側には、モータ23の出力軸24からの動力を伝達するギヤなどの動力伝達部(不図示)を収容するミッションハウジング12が締結されている。なお、モータ23の出力軸24は、モータユニット10の動力伝達部を介して車両の駆動軸に連結されている。この駆動軸が回転することにより、駆動軸に連結された車輪が回転して、車両を移動させることができる。
(モータハウジング)
モータハウジング11は、アルミ等からなる部材であり、ダイキャスト等により成型される。モータハウジング11は、モータ23を収容可能な略有底筒状に形成されている。モータハウジング11におけるセンサハウジング13が締結される+Z側は、出力軸24が挿通される貫通孔16を除いて壁部17で閉塞されている。一方、モータハウジング11におけるミッションハウジング12が締結される−Z側には、モータ23を挿入するための略円形の開口15が形成されている。また、モータハウジング11の内周面18には、−Z側から+Z側に向けて縮径する段差部19が形成されている。この段差部19には、ステータ21を支持固定するためのステータホルダ30が締結されるように構成されている。
(ステータホルダ)
図1および図2に示すように、ステータホルダ30は、鉄等からなる円筒状の部材であり、例えばプレスにより成型される。ステータホルダ30の円筒部30aには、後述するように、分割コア45が所定個数(本実施形態では、24個)円環状に連結された状態で固定される。また、ステータホルダ30の−Z側には、+R側へ突出したフランジ部34が形成されている。また、フランジ部34にはボルト孔が複数(本実施形態では、4個)形成されている。これにより、ボルト48を用いてモータハウジングにステータホルダ30を締結固定することができる。
また、モータハウジング11とミッションハウジング12との境界部における−Z側には、モータ23の出力軸24の一端を回転自在に支持するベアリング26が設けられ、モータハウジング11とセンサハウジング13との境界部におけるモータハウジング11の貫通孔16には、モータ23の出力軸24の+Z側を回転自在に支持するベアリング27が設けられている。
(ロータ)
出力軸24の外周面にはロータ22が取り付けられている。ロータ22は、出力軸24を挿通させるための貫通孔31を備え、例えば圧入により出力軸24に固定される。ロータ22が軸中心に回転することにより、出力軸24も同時に軸中心に回転可能に構成されている。なお、出力軸24は、中空形状に形成されている。これにより、出力軸24を軽量化できるとともに、モータ23を冷却する冷媒の通路としても利用することができる。
ロータ22の外周縁近傍には、ステータ21と対向するように永久磁石29が周方向に沿って複数(本実施形態では、8個)設けられている。なお、ロータ22の外周側にN極が着磁された永久磁石29Nと、ロータ22の外周側にS極が着磁された永久磁石29Sとが、ロータ22の周方向に交互に配されている。
ロータ22は、略円盤状の電磁鋼板等の磁性板からなる部材であり、プレスにより成型された磁性板を複数積層することにより形成される。このとき、各磁性板を重ねてカシメることにより、各磁性板には凸部(ダボ)が形成される。このダボにより各磁性板を連結して積層固定することができる。なお、各磁性板を接着することにより積層してもよい。
(ステータ)
図2に示すように、本実施形態のステータ21は、円環状に形成されたステータコア41と、導線35がトロイダル状に巻き回されて構成されるコイル20と、を備えている。
本実施形態のステータコア41は、分割コア45を円環状に複数個(本実施形態では24個)連結することにより形成されている。各分割コア45には、ティース32およびヨーク33がZ方向から見て略L字状になるように直交して配置されている。
図3は、本実施形態の分割コア45の斜視図である。
図3に示すように、分割コア45は、電磁鋼板等の磁性板により形成された分割コア片43からなる部材であり、前述のロータと同様に、各分割コア片43をカシメて積層固定することにより形成される。本実施形態では、ダボ44は、ティース32とヨーク33との境界部における外周縁近傍と、ヨーク33における隣接する分割コア45との境界部の外周縁近傍と、の2箇所に形成されている。2箇所のダボ44でカシメることにより、分割コア片43が位置ずれするのを防止している。
さらに、ステータコア41は膨出部36を備えている。
図2に示すように本実施形態の膨出部36は、コイル20,20間において、ステータコア41のZ方向から見て略矩形状に、ステータコア41の+R側に突出して形成されている。膨出部36には、Z方向に貫通する肉抜き部37が形成されている。本実施形態の肉抜き部37は、Z方向から見て、ステータコア41のθ方向を長軸方向としR方向を短軸方向とした略長円形状に形成されている。この肉抜き部37によってフラックスバリアが形成される。
(インシュレータ)
図4はインシュレータ50の斜視図である。
インシュレータ50は、ステータコアに挿入され、ヨークおよびティースの周面を覆う略筒状の部材である。インシュレータ50は、例えば樹脂などの絶縁部材からなり、インジェクション成型により形成される。インシュレータ50は略筒状に形成されているので、インシュレータ50をステータコアに挿入するだけで簡単に装着することができる。なお、本発明のインシュレータ50は1部品で形成されており、特許文献1のインシュレータのように嵌合部分を有していない。したがって、ステータコアに挿入するだけで、コイルとステータコアとの確実な電気絶縁を確保することができる。
図4に示すように、インシュレータ50は、分割コアのヨークが挿入される挿入部51が形成された導線巻付部52と、導線巻付部52のθ方向における両端の開口縁部からフランジ状にZ方向およびR方向に立設された一対の壁部53,54とを備えている。導線巻付部52の−R側壁面57および+R側壁面58にはガイド溝59が形成されており、導線がガイド溝に案内されて隙間なく巻き回される。−Z側の壁部53,54には、導線の端部を係止するための係止溝63,64がそれぞれ形成されている。インシュレータ50の−θ側には、ティースの−Z側を覆うティースカバー部55が形成されている。これにより、導線の端部とステータコアとを絶縁することができる。
図4に示すように、インシュレータ50の−Z側における−R側には、後述する中性点バスリング68(図5参照)を挿入するための挿入溝69が形成されている。挿入溝69の幅は、中性点バスリング68の導線の直径と略同一かそれよりも若干広く形成されている。挿入溝69の深さは、中性点バスリング68の導線の直径よりも深く形成されている。挿入溝69は、Z方向から見て略円弧状に形成されており、インシュレータ50を分割コアに装着して分割コアを連結した際に、ステータコア41のティースの内周面に沿った略円環形状となる。この複数の挿入溝69で形成された略円環形状の直径は、中性点バスリング68の直径と略同一である。
(コイルへの給配電構造)
図5はコイルへの給配電構造の概略説明図である。
コイル20が巻き回された分割コア45を所定数(本実施形態では、24個)円環状に連結し、後述するステータホルダ30に固定することにより、円環状のステータ21が形成される。そして、図5に示すように、U相、V相およびW相を構成するコイル20が周方向に順に配され、各コイル20を構成する導線35の引き出し部35a,35bが3相バスリング67または中性点バスリング68にそれぞれ接続される。
ところで、コイル20の導線35の巻き回し方向は全て同じ方向になっている。そして、コイルU1の電流の流れる方向と、コイルU2の電流の流れる方向とは逆向きになるように、コイル20に各バスリング67,68が接続されている。本実施形態では、U相、V相およびW相の各コイル20が並列接続されている。各コイル20を並列接続することにより、各相を流れる電流は並列接続された各コイルに分配されるため、コイル20の巻数は多く要るが細い導線35を用いることができる。つまり、占積率の高いコイル20を形成することができる。
(インシュレータの固定構造)
図6は+θ側から見たときのインシュレータ50の説明図である。なお、図6において、挿入される分割コア45を2点鎖線で表現している。
図6に示すように、インシュレータ50の導線巻付部52の+Z側における巻付肉部52aには、内壁81と、外壁83と、内壁81と外壁83との間に形成される中空部85とが形成されている。また、内壁81の+θ側におけるR方向の略中央には、−Z側に突出した凸部87が形成されている。内壁81、外壁83、中空部85および凸部87は、インシュレータ50の外形をインジェクション成型する際に、同時に形成される。本実施形態では、−Z側から+Z側に向かって、凸部87、内壁81、中空部85、外壁83の順に並んでいる。
図6に示すように、外壁83の厚みは、内壁81の厚みよりも厚く形成されている。これにより、導線巻付部52に導線を巻き付けてコイルを形成する際に、インシュレータ50の外形が変形するのを抑制できる。特に、導線の占積率を上げるためには、導線に高いテンションを加えつつ巻く必要がある。しかし、外壁83の厚みが内壁81の厚みよりも厚く形成されているので、導線に高いテンションが加わったときでもインシュレータ50の変形や割れ等を防止し、導線の占積率を向上することができる。
また、内壁81の厚みは、外壁83の厚みよりも薄く形成されている。これにより、分割コア45をインシュレータ50に挿入した際に、内壁81のみを外壁83側に確実に撓ませることができる(図6に2点鎖線で示した変形後の内壁81参照)。
このように、インシュレータ50の外形の変形を抑制できるので、インシュレータ50に巻き回す導線の長さおよびコイルの形状が安定する。したがって、コイルの電気的特性のばらつきを抑制することができる。
図6に示すように、中空部85は、+θ側から見て、R方向の略中央に、R方向を長軸方向としZ方向を短軸方向とした略長円形状に形成されている。また、中空部85は、巻付肉部52aのZ方向において、−Z側に若干寄って形成されている。これにより、前述のように内壁81よりも外壁83を厚く形成することができる。
図7は、図6のB−B線における断面図である。
図6および図7に示すように、中空部85は、θ方向において+θ側に開口し、−θ側に延設して形成されている。本実施形態の中空部85は、−θ側が閉口した有底形状となっている。なお、中空部85のθ方向における深さは、インシュレータ50の材料の硬度により適宜設定され、−θ側に貫通した貫通孔としてもよい。
中空部85のZ方向における寸法は、挿入されるステータコアの寸法ばらつきに応じて設定される。インシュレータにステータコアを挿入したときに、内壁81は+Z側に所定の撓み量を有している。したがって、中空部85のZ方向の寸法は、ステータコアのZ方向(積層方向)におけるプラス側の最大ばらつきに所定の撓み量を合計した寸法と略同一か、それよりも若干大きな値に設定される。これにより、ステータコアのZ方向の寸法が最大になっても、内壁81が外壁83に当たることなく撓むことができる。したがって、ステータコアのZ方向の寸法が最大の場合でも、ステータコアの寸法ばらつきを中空部85で吸収し、内壁81の弾性復元力を得ることができる。
図6および図7に示すように、インシュレータ50の内壁81には、−Z側に突出した凸部87が形成されている。本実施形態では、インシュレータの−θ側からステータコアに挿入される。したがって、挿入時の抵抗とならないように、凸部87は、インシュレータ50の内壁81の+θ側に形成される。
また、凸部87は、内壁81のR方向の略中央に形成される。これにより、内壁81の略中央部を撓ませることができ、十分な弾性復元力を得ることができる。また、凸部87は、+θ側からみて略三角形状に形成されており、図6のB−B線における断面視で略台形状に形成されている。
ここで、Z方向における凸部87の内壁81の表面からの高さは、前記所定の撓み量と略同一に設定される。なお、ステータコアのZ方向(積層方向)におけるマイナス側の最大誤差は、凸部87の高さよりも小さな値となるように設定する。これにより、ステータコアのZ方向の寸法が最小になっても、凸部87がステータコアの+Z側面と当接して内壁81が撓むことができる。したがって、ステータコアのZ方向の寸法が最小の場合でも、ステータコアの寸法ばらつきを中空部85および凸部87で吸収し、内壁81の弾性復元力を得ることができる。
また、凸部87は、図6のB−B線における断面視で、分割コアへの挿入側となる−θ側から反対側の+θ側に向かって、次第に高さが高くなる略テーパ面88を有している。これにより、インシュレータ50を分割コアに挿入するときに、分割コアが凸部87に引っ掛かりにくくなる。したがって、小さい挿入荷重でインシュレータ50を分割コアに挿入することができる。
ところで、一般にコイルを形成する導線は、曲げRによる巻太りが発生するため、導線巻付部52の一部の肉厚を、巻太りに対応して厚くすることになる。本実施形態では、図6に示すように、導線巻付部52の巻付肉部52aおよび巻付肉部52bを、巻付肉部52cおよび巻付肉部52dよりも厚く形成している。本実施形態のように、肉厚の厚い巻付肉部52aに中空部85を形成することにより、インシュレータ50のデッドスペースを有効に活用することができる。
図7に示すように、内壁81の対向面82におけるθ方向の端部には、+Z側に突出する係合凸部89が形成されている。具体的には、係合凸部89は、+Z側に突出する略半球形状に形成され、内壁81の対向面82に、壁部54の−θ側端面から若干の距離をおいて配置されている。詳細は後述するが、インシュレータ50を分割コアに挿入した時に、係合凸部89は、分割コアの肉抜き部37(図3参照)に係合する。これにより、確実にインシュレータ50を分割コアに固定できる。
(変形例)
以下に、実施形態のステータの変形例について説明する。
図8は、実施形態の変形例の説明図である。
前述の実施形態のステータは、凸部、内壁、中空部、および外壁で構成される弾性構造を1つ有していたが、本変形例では、凸部、内壁、中空部、および外壁で構成される弾性構造を複数有している点で異なっている。なお、前述の実施形態と同様の構成の部分については、詳細な説明を省略する。
図8に示すように、実施形態と同様に、インシュレータ50の巻付肉部52aの+θ側には、内壁81aと、外壁83aと、中空部85aとが形成されている。また、内壁81aの+θ側におけるR方向の略中央には、−Z側に突出した凸部87aが形成されている。
さらに、本変形例では、巻付肉部52aの−θ側には、内壁81bと、外壁83bと、中空部85bとが形成されている。また、内壁81bの−θ側におけるR方向の略中央には、−Z側に突出した凸部87bが形成されている。
第1の中空部85aは、内壁81aと外壁83aとの間に形成されており、θ方向において+θ側に開口し、−θ側に延設して形成された有底形状となっている。また、第2の中空部85bは、内壁81bと外壁83bとの間に形成されており、θ方向において−θ側に開口し、+θ側に延設して形成された有底形状となっている。なお、第1の中空部85aと第2の中空部85bとを連通させて貫通孔としてもよい。このように、本変形例では、−Z側から+Z側に沿って、凸部87a,87b、内壁81a,81b、中空部85a,85b、外壁83a,83bの順に並ぶ弾性構造を、インシュレータ50の+θ側と−θ側とに2箇所有している。
本変形例によれば、分割コア45はインシュレータ50の−Z方向に、より大きな力で押し付けられるので、振動による分割コア45のがたつきをさらに抑制できる。また、分割コア45のθ方向における両端で、分割コア45がインシュレータ50に押し付けられる。これにより、内壁81a,81bの対向面82と、分割コア45の外周面とがより密着するので、導線35の引き出し部35a,35bの位置がさらに精度良く決まる。したがって、より精度良く安定して、導線35の引き出し部35a,35bに集配電部品を接続することができる。ただし、変形例では、凸部87a,87bをθ方向の両端に形成しているため、金型構成が複雑になる。したがって、成型のしやすさという点で、前述の実施形態に優位性がある。
(ステータの製造方法)
以下に、上述した本実施形態のステータの製造方法について述べる。
図9はステータの製造方法の説明図であり、図9(a)はインシュレータ挿入前の説明図であり、図9(b)はインシュレータ挿入後の説明図である。
図9(a)に示すように、本実施形態のステータの製造方法は、導線35をインシュレータ50に巻き回してコイル20を形成した状態で、インシュレータ50を分割コア45に挿入する。
まず、インシュレータ50の導線巻付部52(図4参照)に導線35を巻付け、コイル20を形成する。具体的には、導線35の一端を係止溝63(図4参照)に引っ掛けるように係止した後、導線巻付部52に導線35を所定の巻数になるように巻付け、巻き終わった導線35の他端を係止溝64(図4参照)に係止する。このように、分割コア45のヨーク33と導線35との間にインシュレータ50を配置してコイル20を形成することにより、コイル20と分割コア45との短絡を防止しつつ、トロイダル状にコイル20を形成することができる。ここで、前述のとおり、インシュレータ50の外壁83の厚みは、内壁81の厚みよりも厚く形成されている(図6参照)。これにより、インシュレータ50を分割コア45に挿入する前に、インシュレータ50に導線35を巻き回しても、インシュレータ50の外形が変形するのを抑制できる。
次に、コイル20ごとインシュレータ50を分割コア45に挿入する。具体的には、+θ側から−θ側に向かって、インシュレータ50の挿入部51を分割コア45のヨーク33に挿入する。前述のとおり、凸部はインシュレータ50の挿入方向に向かって次第に高さが高くなる略テーパ面を有しているので、小さい挿入荷重でインシュレータ50を分割コア45に挿入することができる。
ところで、インシュレータ50を分割コア45に挿入するとき、分割コアにより凸部の先端が+Z方向に押されて、凸部とともに内壁が+Z方向に撓む。図6に示すように内壁81が撓むことで発生する弾性復元力により、凸部と当接している分割コア45は−Z側に押し付けられ、内壁の対向面82と分割コア45の−Z側の外周面とが密着する。これにより、インシュレータがステータコアに対して固定される。
このとき、図9に示すように、分割コア45の膨出部36のエッジが係合凸部89を乗り越えると、インシュレータ50の挿入荷重が変化する。具体的には、膨出部36の+θ側のエッジが係合凸部89を乗り越え、係合凸部89の頂部と分割コア45の−Z側面とが当接しつつインシュレータ50が移動しているとき、挿入荷重は軽くなる。さらにインシュレータ50の挿入を続けると、係合凸部89が肉抜き部37のエッジを通過して、肉抜き部37の+θ側に配置される。このとき、係合凸部89が肉抜き部37の+θ側に配置されると同時に、内壁の対向面82の一部と、分割コア45の−Z側面の一部とが当接し、クリック音が発生する。このように、インシュレータ50の挿入時には荷重が変化し、インシュレータ50の挿入完了後にはクリック音が発生するので、インシュレータ50の挿入不足を抑制することができる。以上で、インシュレータ50を分割コア45に挿入する工程が終了する。
次に、図2に示すように、コイル20およびインシュレータが挿入された分割コア45を、所定個数(本実施形態では、24個)円環状に連結してステータコア41を形成する。その後、ステータホルダ30の円筒部30aに、ステータコア41の膨出部36を圧入して円環状のステータ21を形成する。なお、膨出部36の肉抜き部37によりエアギャップが形成され、ステータコア41とステータホルダ30との間の磁気抵抗が増加する。すなわち、肉抜き部37はフラックスバリアとして機能するので、ステータコア41からステータホルダ30への磁束漏れを抑制することができる。また、ステータコア41およびステータホルダ30は、同じ鉄系の材料で形成されるため、略同一の線膨張係数を有している。したがって、高温および低温環境下でもステータコア41およびステータホルダ30の固定状態が緩むことはない。なお、ステータコア41とステータホルダ30との固定方法は圧入に限らず、例えば焼き嵌めでもよい。
ここで、図6に戻り、凸部87は、3相バスリングおよび中性点バスリングが配置される−Z側とは反対の+Z側に形成されている。したがって、分割コア45をインシュレータ50に挿入すると、内壁81が撓んで発生する弾性復元力により、分割コア45は−Z方向に押し付けられる。これにより、内壁81の対向面82と分割コア45の外周面とが密着するので、分割コア45を挟んで、凸部87とは反対側に配置された導線35の引き出し部35a,35b(図5参照)の位置が精度良く規制される。したがって、精度良く安定して、3相バスリングおよび中性点バスリングを、導線35の導線の引き出し部に精度良く安定して接続することができる。
本実施形態によれば、図6に示すように、インシュレータ50の内壁81が+Z側に撓むので、分割コア45の寸法ばらつきを吸収することができる。また、内壁81が撓んで発生する弾性復元力により、分割コア45はインシュレータ50の−Z側に押し付けられるので、インシュレータ50を分割コア45に固定できる。したがって、分割コア45の寸法ばらつきを吸収して確実にインシュレータ50を分割コア45に固定できる。また、分割コア45はインシュレータ50の−Z側に押し付けられるので、振動による分割コア45のがたつきを抑制でき、分割コア45にインシュレータ50が当たってインシュレータ50が破損するのを防止することができる。
また、一般にコイルを形成する導線は、曲げRによる巻太りが発生するため、Z方向におけるインシュレータ50の一部の肉厚を、巻太りに対応して厚くすることになる。そこで、肉厚の厚い部分に本発明の中空部85を形成すれば、インシュレータ50のデッドスペースを有効に活用してステータ21の大型化を抑制することができる。
また、特許文献1の場合、コイルとステータとの確実な電気絶縁を確保するために、一対のインシュレータの嵌合部分では、両インシュレータをコイルの径方向に重ねる必要があった。しかし、本発明によれば、図6に示すようにインシュレータ50は1部品で略筒状に形成されているので、インシュレータ50を重ねることなくコイルとステータコアとの確実な電気絶縁を確保することができる。さらに、インシュレータ50を重ねる必要がないので、インシュレータ50を薄く形成することができ、導線の占積率を上げることができる。さらに、インシュレータ50は略筒状に形成されているので、インシュレータ50を分割コア45に挿入するだけで簡単に固定することができる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
図10は、内壁の他の例の説明図である。
本実施形態の中空部は、内壁と外壁とにより囲まれて形成されている。しかし、図10に示すように、内壁81のR方向の両端に切り欠き90を形成してもよい。これにより、本実施形態と比較して、より柔軟に内壁81を撓ませることができる。
図11は、凸部の他の例の説明図である。
本実施形態では、インシュレータの内壁に凸部を形成している。しかし、図11に示すように、ステータコア45の外周面に凸部87を形成してもよい。ただし、本実施形態では、インジェクション成型により、インシュレータの外形を形成する際に同時に凸部を形成できる。したがって、凸部の形成のしやすさという点で本実施形態に優位性がある。
20・・・コイル 21・・・ステータ 35・・・導線 37・・・肉抜き部(係合凹部) 41・・・ステータコア 43・・・分割コア片(磁性板) 50・・・インシュレータ 67・・・3相バスリング(集配電部品) 68・・・中性点バスリング(集配電部品) 76・・・吐出孔 81(81a,81b)・・・内壁 82・・・対向面(内壁と対向する面) 83(83a,83b)・・・外壁 85(85a,85b)・・・中空部 87(87a,87b)・・・凸部 89・・・係合凸部

Claims (9)

  1. 円環状に形成されたステータコアと、導線が巻き回されて形成されるコイルと、前記ステータコアと前記コイルとの間に配置される略筒状のインシュレータと、を有するステータであって、
    前記インシュレータは、
    前記ステータコア側に設けられる内壁と、
    前記コイル側に設けられる外壁と、
    前記内壁と前記外壁との間に形成される中空部と、
    を有しており、
    前記インシュレータの前記内壁および前記ステータコアの外周面のうち少なくとも一方には、前記インシュレータの径方向に突出した凸部が形成され、
    前記径方向の内側から前記径方向の外側に向かって、前記ステータコア、前記凸部、前記内壁、前記中空部、前記外壁、前記コイルの順で並んでおり、前記内壁が前記径方向の外側に撓んでいることを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータであって、
    前記凸部は、前記インシュレータの前記内壁から前記ステータコアの外周面に向けて突出して形成されることを特徴とするステータ。
  3. 請求項1または2に記載のステータであって、
    前記径方向における前記外壁の厚みは、前記径方向における前記内壁の厚みよりも厚いことを特徴とするステータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のステータであって、
    前記コイルに接続される集配電部品を備え、
    前記凸部は、前記ステータコアを挟んで前記集配電部品が配置される側とは反対側に形成されていることを特徴とするステータ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のステータであって、
    前記インシュレータは前記ステータコアに所定方向から挿入され、
    前記凸部は、前記所定方向に沿って高くなる略テーパ状に形成されていることを特徴とするステータ。
  6. 請求項5に記載のステータであって、
    前記ステータコアを挟んで前記凸部とは反対側に、前記ステータコアと前記インシュレータとの係合部が形成され、
    前記係合部では、前記ステータコアおよび前記インシュレータのうちいずれか一方に係合凸部が形成され、いずれか他方に係合凹部が形成されていることを特徴とするステータ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のステータであって、
    前記ステータコアは、磁性板を積層して形成されており、
    前記内壁は、前記磁性板の積層方向に撓んでいることを特徴とするステータ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のステータであって、
    前記凸部、前記内壁、前記中空部、および前記外壁で構成される弾性構造を複数有していることを特徴とするステータ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のステータの製造方法であって、
    前記導線を前記インシュレータに巻き回して前記コイルを形成した状態で、前記ステータコアに前記インシュレータを挿入することを特徴とする前記ステータの製造方法。

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