JP5601979B2 - 床下格納式昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貨物自動車等の車両後部に装着されて、プラットホームの昇降動作により貨物の積み下ろしの便宜を図るための昇降装置に係り、とくにプラットホームを折り畳んで車両床下に格納する構造の床下格納式昇降装置に関する。
従来、貨物自動車に装着する昇降装置としては、貨物自動車の後部ゲートをプラットホームとして利用し、後部ゲート兼用のプラットホームをリンク機構で昇降させるのが一般的であった。
ところで、貨物自動車の車体がゲートを有しない構造で、例えば観音開き扉、スライド扉、アコーディオン扉、側面全開式屋根等を具備する構造では、プラットホームが車体のゲートを兼ねる構造ではかえって不便である。
そこで、本出願人提案の下記特許文献1の昇降装置では、プラットホームを折り畳み構造とし、該プラットホームを折り畳んだ状態で車体床下に格納する構造としている。
特開2003−175760号公報
ところで、特許文献1の場合、昇降プラットホームは折り畳み構造ではあるが、手動で折り畳むようになっている。また、折り畳んだ状態から1枚の平板状プラットホームに展開する操作も手動である。このため、昇降プラットホームが泥等で汚れている場合、手動の展開操作により、操作者の手が汚れてしまい、汚れた手で食料品等の荷役を行う不都合が発生することがあり得る。
このため、本発明者等から、折り畳み構造の昇降プラットホームを開閉用油圧シリンダで折り畳み動作及び展開動作を行う装置が提案されている。この場合、開閉用油圧シリンダへの作動油供給が必要となり、昇降プラットホームの折れ曲がる部分を油圧配管が通ることになる。このため、単純な油圧配管用ホースを用いた作動油供給では昇降プラットホームの折り畳み動作の繰り返しでホースの劣化、損傷が発生するおそれがある。とくに昇降プラットホームを3枚構造として折り畳む場合には、開閉用油圧シリンダの本数が多くなり、各シリンダへの作動油供給に工夫を要する。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、開閉用油圧シリンダを用いて昇降プラットホームを折り畳んで床下に格納し、また折り畳み状態から平板状に展開する場合に、開閉用油圧シリンダへの作動油供給構造を工夫して、昇降プラットホームの折り畳み及び展開動作に伴う油圧配管用ホースの劣化、損傷を回避し、ひいては安全性、信頼性の向上を図った床下格納式昇降装置を提供することにある。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の床下格納式昇降装置は、車両のシャーシ側に対し前後方向に摺動自在な本体フレームと、
該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆動機構と、
複数枚のプレートの相互間がダブルヒンジで回動自在に連結されており、展開状態にて上面が平板状となる昇降プラットホームと、
前記本体フレーム側と前記プラットホームの第1のプレートとを連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リンク機構と、
前記第1のプレートに対してダブルヒンジで連結された第2のプレートの下面側に配置された開閉用油圧シリンダとを備え、
前記開閉用油圧シリンダの一端部は前記第2のプレートの下面側に取り付けられ、前記開閉用油圧シリンダの他端部に開閉用リンクの一端が枢着され、前記開閉用リンクの他端が前記第1のプレート側に枢着されており、
前記ダブルヒンジは、連結小リンクと、前記連結小リンクの一方の貫通孔を貫通して前記第1のプレート側のブラケットに嵌合する第1のピンと、前記連結小リンクの他方の貫通孔を貫通して前記第2のプレート側のブラケットに嵌合する第2のピンとを有し、
前記連結小リンクには前記一方及び他方の貫通孔間を連絡する作動油通路があり、
前記第1及び第2のピンには、それぞれ前記作動油通路に連通する環状溝が外周面に設けられるとともに、前記環状溝に連通しかつ外部に開口する作動油通路が設けられており、
前記第1のピン、前記連結小リンク及び前記第2のピンの各作動油通路を通して前記開閉用油圧シリンダに作動油を供給することを特徴としている。
本発明の第2の態様の床下格納式昇降装置は、車両のシャーシ側に対し前後方向に摺動自在な本体フレームと、
該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆動機構と、
主プレート、該主プレートの先端側に第1ダブルヒンジで回動自在に連結された先端側プレート、及び前記主プレートの基端側に第2ダブルヒンジで回動自在に連結された基端側プレートからなり、展開状態にて上面が平板状となる昇降プラットホームと、
前記本体フレーム側と前記基端側プレートとを連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リンク機構と、
前記主プレートの下面側に配置された第1及び第2開閉用油圧シリンダとを備え、
前記第1開閉用油圧シリンダの一端部は前記主プレートの下面側に取り付けられ、前記第1開閉用油圧シリンダの他端部に第1開閉用リンクの一端が枢着され、前記第1開閉用リンクの他端が前記先端側プレート側に枢着されており、
前記第2開閉用油圧シリンダの一端部は前記主プレートの下面側に取り付けられ、前記第2開閉用油圧シリンダの他端部に第2開閉用リンクの一端が枢着され、前記第2開閉用リンクの他端が前記基端側プレート側に枢着されており、
前記第2ダブルヒンジは、連結小リンクと、前記連結小リンクの一方の貫通孔を貫通して前記基端側プレート側のブラケットに嵌合する第1のピンと、前記連結小リンクの他方の貫通孔を貫通して前記主プレート側のブラケットに嵌合する第2のピンとを有し、
前記連結小リンクには前記一方及び他方の貫通孔間を連絡する作動油通路があり、
前記第1及び第2のピンの外周面には前記作動油通路に連通する環状溝と、前記環状溝に連通しかつ外部に開口する作動油通路とがそれぞれ設けられており、
前記第1のピン、前記連結小リンク及び前記第2のピンの各作動油通路を通して前記第1及び第2開閉用油圧シリンダに作動油を供給し、
前記第1開閉用油圧シリンダの伸長時に前記先端側プレートが裏返しで前記主プレートに重なった第1の折り畳み状態となり、
前記第2開閉用油圧シリンダの伸長時に前記主プレートが裏返しで前記基端側プレートに重なった第2の折り畳み状態となることを特徴としている。
前記第1又は第2の態様において、前記第1及び第2のピンには前記環状溝の両側にOリング配置溝があり、各Oリング配置溝にOリングが配設されて、前記第1及び第2のピンの外周面と前記連結小リンクの貫通孔内面間を水密にシールする構成であるとよい。
前記第1又は第2の態様において、前記開閉用油圧シリンダが2つのポートを有する複動油圧シリンダであり、前記作動油通路を有するダブルヒンジは2個所に設けられていて、一方のダブルヒンジの作動油通路を通して前記開閉用油圧シリンダの一方のポートに作動油を供給可能で、他方のダブルヒンジの作動油通路を通して前記開閉用油圧シリンダの他方のポートに作動油を供給可能であるとよい。
また、前記プラットホームの折り畳み状態では前記2つのポートを電磁弁で連通させて前記開閉用油圧シリンダをフリー状態とする構成であるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る床下格納式昇降装置によれば、開閉用油圧シリンダを用いて昇降プラットホームを折りたたんで床下に格納したり、折り畳み状態から平板状に展開する動作を繰り返し行う場合であっても、昇降プラットホームを構成する複数のプレート間に設けられたダブルヒンジ内部が作動油通路となるため、油圧配管用ホースをプレート間の屈曲する部位には引き回す必要がなくなる。このため、油圧配管用ホースの劣化、損傷を回避し、ひいては安全性、信頼性の向上を図ることが可能である。
本発明に係る床下格納式昇降装置の実施の形態であって、(A)は折り畳み構造の昇降プラットホーム、第1開閉用油圧シリンダ及びこれに付随する部分を示し、シリンダ収納部は断面とした側面図、(B)は前記昇降プラットホーム、第2開閉用油圧シリンダ及びこれに付随する部分を示し、シリンダ収納部は断面とした側面図である。 昇降プラットホーム、第1及び第2開閉用油圧シリンダ、及びこれに付随する部分を示し、シリンダ収納部は断面とした部分底面図である。 昇降プラットホーム、第1及び第2開閉用油圧シリンダ、及び油圧配管を示す底面図である。 昇降プラットホームの昇降動作を説明する側面図(シリンダ収納部は断面とした)である。 昇降プラットホームの折り畳み動作で、(A)は先端側プレートを折り畳んだ第1段階のプラットホーム折り畳み動作を示し、(B)は第2段階のプラットホーム折り畳み動作終了時の格納前の状態を示す側面図(シリンダ収納部は断面とした)である。 昇降プラットホームの格納完了状態を示す側面図である。 昇降用リンク機構部分を主として示す側面図である。 実施の形態における油圧回路図である。 ダブルヒンジを構成する第1及び第2のピンと連結小リンクの嵌合構造部分であって、(A)は正断面図、(B)は平断面図である。 第1のピンであって(A)は正面図、(B)は半分を断面とした平面図である。 連結小リンクであって(A)は正面図、(B)は平面図である。 第2のピンであって(A)は正面図、(B)は半分を断面とした平面図である。 第2のピンに取り付けられるバルブブロックであって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1乃至図3は本発明の実施の形態における折り畳み構造の昇降プラットホーム、第1及び第2開閉用油圧シリンダ、及びこれに付随する部分を示し、図4乃至図6は実施の形態の全体構成を示す。
まず、図4乃至図6等を用いて全体構成の説明を行う。これらの図において、貨物自動車のシャーシ1上には例えば箱型等の車体2が載置、固定され、床下格納式昇降装置の固定フレーム4は、貨物自動車のシャーシ1の後部に固定されている。固定フレーム4にはスリット付き角パイプ状スライドガイド5が横向きで(車両の前後方向に)シャーシ1の両側に固定されている。角パイプ状スライドガイド5のスリットは後述するランナ14を通過させるために設けられている。
床下格納式昇降装置の本体フレーム10は、図4乃至図7に示すように、連結部材としての角パイプ11とその両側にそれぞれ固着されたブラケット12,13と、両側のブラケットよりも内側に一対設けられるランナ14とを有し、ランナ14の下部は角パイプ11外周に固着されている。
前記スライドガイド5に対し本体フレーム10と一体のランナ14が横方向(車両の前後方向)に摺動自在に設けられている。すなわち、ランナ14の上部両端にはスライドガイド5の上下内面に摺動自在に接するナイロン樹脂等の耐摩耗性で摩擦係数の小さな方形板状摺動部材14aが固定され、これらによりランナ14の上部はスライドガイド5内をがたつきなく円滑に摺動するようになっている。ランナ14の下部はスライドガイド5のスリットを通して下方に延長して角パイプ11に接続している。
前記固定フレーム4側(左右のスライドガイド5の一端部を連結する部分)と、角パイプ11の中間位置に一体化されたシリンダ連結部材19との間にはランナ14を横方向(前後方向)に動かすためのスライド駆動用油圧シリンダ15が取り付けられ、この油圧シリンダ15及びスライドガイド5内を摺動するランナ14とで本体フレーム10を横方向(前後方向)に駆動するスライド駆動機構が構成されている。すなわち、そのシリンダ15のピストンロッドの伸長状態では、図4及び図5(B)のように本体フレーム10(ランナ14)は車体2の床部3の後端側に近づき、逆に縮んだ状態では図6のように本体フレーム10は車体床下の奥方向に引き込まれた状態となる。なお、詳細は省略するが、スライド駆動用油圧シリンダ15はストロークを大きくするため、2重シリンダ又は2段シリンダ構造となっているとよい。
前記本体フレーム10に対して昇降駆動用リンク機構を介して連結される昇降プラットホーム60は、図1(A),(B)、図2及び図3に示すように、主プレート(第2のプレート)61と、この先端側及び基端側にそれぞれ回動自在に連結された先端側プレート62及び基端側プレート(第1のプレート)63とからなり、主プレート61と先端側プレート62とを第1ダブルヒンジ(回転支点が2箇所ある2重蝶番)64で折り畳み自在に連結し、主プレート61と基端側プレート63とを第2ダブルヒンジ(回転支点が2箇所ある2重蝶番)84で折り畳み自在に連結したものである。つまり、第1ダブルヒンジ64が有する第1連結小リンク65の一方は枢着点(回転支点)となるピン66で主プレート61先端部の上部に連結され、他方は枢着点(回転支点)となるピン67で先端側プレート62の基端部の上部に連結されている。同様に、第2ダブルヒンジ84が有する第2連結小リンク85の一方は枢着点(回転支点)となるピン86で主プレート61基端部の上部に連結され、他方は枢着点(回転支点)となるピン87で基端側プレート62の先端部の上部に連結されている。
主プレート61、先端側プレート62及び基端側プレート63は、平板状に展開した状態では主プレート61裏側の補強材61a及び先端側及び基端側プレート62,63裏側の補強材62a,63a同士(あるいは各プレート61,62,63の端面同士)が突き合わされ、上面が平坦な1枚の平板状プラットホームとして機能するようになっている。また、折り畳んだ状態では、先端側プレート62が主プレート61上に裏返して重ねられた第1の折り畳み状態を経て、さらに主プレート61が基端側プレート63上に裏返して重ねられた第2の折り畳み状態となる。
図1(A),(B)、図2及び図3のように、昇降プラットホーム60を自動開閉するために、主プレート61の裏側(昇降プラットホーム60を平板状に展開したときの下面側)のシリンダ収納部150内に、第1及び第2開閉用油圧シリンダ(複動油圧シリンダ)70,90が配置されている。シリンダ収納部150は主プレート裏側に固定されたカバー151の内側空間として形成されている。カバー151は図6のようにプラットホーム60を折り畳んで格納するときに、シャーシ1に固定のスライドガイド5と干渉しない位置に配置される。通常、カバー151は図6のようにスライドガイド5の外側に位置するようにして、床下格納動作に支障をきたさないように設定する。
図1(A)のように、第1開閉用油圧シリンダ70の本体の端部は主プレート61の裏面に取付具で取り付け固定され(例えば裏面側に固定のブラケットにピン70aで枢着され)、第1開閉用リンク71の一端が第1開閉用油圧シリンダ70のピストンロッド先端に枢着され、第1開閉用リンク71の他端が先端側プレート62の基端部下部に一体のブラケット72に枢着されている。ここで、第1開閉用リンク71の両端の枢着点71a,71bは、プラットホーム60の展開状態にて第1開閉用油圧シリンダ70の軸方向の一直線X1上(又は当該直線X1の近傍位置)にある。なお、第1開閉用油圧シリンダ70のピストンロッド先端位置(第1開閉用リンク71の枢着点71a)にはローラー75がリンク71と同軸に枢着されており、このローラー75が主プレート61の裏面側に固定されたガイドレール76で略直線的に移動するように案内されている。
従って、第1開閉用油圧シリンダ70が伸動し始める第1段階のプラットホーム折り畳み動作の初期には、第1ダブルヒンジ64の第1連結小リンク65の先端側プレート62への枢着点(つまりピン67)を回転支点として先端側プレート62が回動する。これにより、第1開閉用リンク71が先端側プレート62の回動の妨げにならないようにすることができる。また、第1開閉用リンク71は、主プレート61及び先端側プレート62の第1ダブルヒンジ64による連結側の縁への接触を回避するように円弧状に湾曲している(プラットホーム展開状態のとき第1開閉用リンク71の中間部が下がった形状である。
図1(B)のように、第2開閉用油圧シリンダ90の本体の端部は主プレート61の裏面に取付具で取り付け固定され(例えば裏面側に固定のブラケットにピン90aで枢着され)、第2開閉用リンク91の一端が第2開閉用油圧シリンダ90のピストンロッド先端に枢着され、第2開閉用リンク91の他端が基端側プレート63の先端部下部に一体のブラケット92に枢着されている。ここで、第2開閉用リンク91の両端の枢着点91a,91bは、プラットホーム60の展開状態にて第2開閉用油圧シリンダ90の軸方向の一直線X2上(又は当該直線X2の近傍位置)にある。なお、第2開閉用油圧シリンダ90のピストンロッド先端位置(第2開閉用リンク91の枢着点91a)にはローラー95がリンク91と同軸に枢着されており、このローラー95が主プレート61の裏面側に固定されたガイドレール96で略直線的に移動するように案内されている。
従って、第2開閉用油圧シリンダ90が伸動し始める第2段階のプラットホーム折り畳み動作の初期には、第2ダブルヒンジ84の第2連結小リンク85の基端側プレート63への枢着点(つまりピン87)を回転支点として主プレート61が回動する。これにより、第2開閉用リンク91が主プレート61の回動の妨げにならないようにすることができる。また、第2開閉用リンク91は、主プレート61及び基端側プレート63の第2ダブルヒンジ84による連結側の縁への接触を回避するように円弧状に湾曲している(プラットホーム展開状態のとき第2開閉用リンク91の中間部が下がった形状である。
プラットホーム60の展開状態から第1開閉用油圧シリンダ70を伸動させて行くと、当初はピン67を回転支点として先端側プレート62が回動し始めるが、以後第1連結小リンク65の主プレート61側の枢着点であるピン66を中心とした回動も加わり、最後には先端側プレート62が裏返しで主プレート61に重なった第1の折り畳み状態となる(図5(A)参照)。なお、この第1の折り畳み状態にする動作は、例えば図4(イ)のプラットホーム60が下降位置となっているときに行う。
次に、第1の折り畳み状態から第2開閉用油圧シリンダ90を伸動させて行くと、当初は基端側プレート側のピン87を回転支点として主プレート61が図5(A)の矢印Rのように回動し始めるが、以後第2連結小リンク85の主プレート61側のピン86を中心とした回動も加わり、最後には主プレート62が裏返しで基端側プレート63に重なった第2の折り畳み状態となり、さらにメインアーム25及びサブアーム35を略水平状態にまで持ち上げることで、床下格納準備状態となる(図5(B)参照)。
プラットホーム60の折り畳み状態から展開状態への動作は、メインアーム25及びサブアーム35の先端を下げ、第2開閉用油圧シリンダ90の縮動、次いで第1開閉用油圧シリンダ70の縮動による逆動作によって行うことができる。
図7のように、前記本体フレーム10のブラケット12にはピン21により小アーム20の上端部が枢着(回転自在に取り付け)され、小アーム20の下部当接部20aが角パイプ11側に設けられたストッパ部16に当接するようになっている。メインアーム25の基端部はピン26で小アーム20の途中位置に枢着されている。基端側プレート63はメインアーム25及びサブアーム35を連結するためのブラケットを兼ねた補強材63aを一体化してあり、メインアーム25の先端部は基端側プレート63の補強材63a上部にピン31で枢着されている。小アーム20の下端部とメインアーム25の先端寄り途中位置間に昇降用油圧シリンダ27がピン28,29で枢着されている。さらに、前記本体フレーム10のブラケット13と基端側プレート63の補強材63a下部間にサブアーム35がピン36,37で枢着されている。メインアーム25及びサブアーム35は昇降駆動用リンク機構を成し、小アーム20の下部当接部20aが角パイプ11側のストッパ部16に当接した状態を維持しているとき、メインアーム25の両端部のピン26,31及びサブアーム35の両端部のピン36,37はそれぞれ平行四辺形の頂点に位置し、展開状態の昇降プラットホーム60は水平状態を維持する。そして、昇降用油圧シリンダ27が縮動したときはメインアーム25の先端は下がり(プラットホーム60が下降し)、伸長したときにはメインアーム25の先端は上昇位置(プラットホーム60が上昇位置)となる。シリンダ27伸動時の反力による小アーム20の回動は下部当接部20aが角パイプ側ストッパ部16に当接していることで阻止される。
図8は、本実施の形態において、スライド駆動用油圧シリンダ15、昇降用油圧シリンダ27、及び第1及び第2開閉用油圧シリンダ70,90を駆動するための油圧回路、図3は昇降プラットホーム60の裏側の油圧配管、図9は第2ダブルヒンジ84内に形成した作動油通路、図10乃至図13は第2ダブルヒンジ84の構成部材及びそれに付随する部材を示す。
図8において、パワーユニット130の作動油吐出側ポート(図示しないポンプから作動油が供給されるポート)はP、戻り側ポート(油タンクに作動油を戻すポート)はTで示される。また、2A,2B,2C,2D,2H,2X−1,2X−2,2Yは電磁弁であり、4A,4D,4Hはシャトル弁である。
前述したように、プラットホーム60の折り畳み動作の際に屈曲する部位に油圧配管用ホースを通すことは繰り返し使用によるホースの劣化、損傷が発生するおそれがある。このため、第2ダブルヒンジ84の内部に作動油通路を形成して、屈曲部位のホースを無くしている。このため、図9(A),(B)、図11(A),(B)及び図1の拡大部分に示すように、第2連結小リンク85は主プレート61側のピン86が嵌合する貫通孔85a、基端側プレート側のピン87が嵌合する貫通孔85bを有するとともに、両貫通孔内面間を連通(連絡)する作動油通路85cを有する。
図10のように、基端側プレート側のピン87の外周面には作動油通路85cに連通する環状溝87aと、その両側のOリング配置溝87bと、環状溝87a底面に開口して環状溝87aに連通しかつ外部(ピン87の端面)に開口87dを有する作動油通路87cとがそれぞれ設けられている。
図12のように、先端側プレート側のピン86の外周面には作動油通路85cに連通する環状溝86aと、その両側のOリング配置溝86bと、環状溝86a底面に開口して環状溝86aに連通しかつ外部(ピン86の端部外周面)に開口86dを有する作動油通路86cとがそれぞれ設けられている。
そして、図9(A),(B)のように、Oリング配置溝86b,87bにそれぞれOリング88を嵌めたピン86,87を貫通孔85a,85bに挿入することで、ピン86の端部外周面に位置する開口86dから作動油通路86c、環状溝86a、作動油通路85c、環状溝87a、作動油通路87cを経て、ピン87の端面に位置する開口87dに至る屈曲自在式作動油通路84aが第2ダブルヒンジ84に形成されることになる。
各Oリング配置溝86b,87bに配設されたOリング88は、ピン86,87の外周面と連結小リンク85の貫通孔85a,85b内面間を水密にシールして、環状溝86a,87aからの作動油の漏れを防止している。
なお、ピン86は小リンク85を両側より挟む補強材61a(主プレート側ブラケット)を貫通し、ピン87は小リンク85を両側より挟む補強材63a(基端側プレート側ブラケット)を貫通している。この場合、ピン86の溝に回転止め板89aを嵌めて補強材61aに固着し、ピン86が主プレート61に対して回転しないようにしている。同様に、ピン87の溝に回転止め板89bを嵌めて補強材63aに固着し、ピン87が基端側プレート63に対して回転しないようにしている。これは各ピン86,87に連結される油圧配管用ホースに回転力が加わらないようにするためである。
基端側プレート側のピン87の端面に位置する開口87dには、図8のパワーユニット130からの油圧配管用ホースの端部に一体化されたホースブロック92が連結されている。図8のパワーユニット130は、図4の本体フレーム10上、例えば図4仮想線で示すように角パイプ11の一方の端部に固定されている。
主プレート側のピン86の端部外周面に位置する開口86dには図13のバルブブロック100の作動油分岐通路101の分岐前の開口101aが外周面に雌ネジを形成した連結パイプ95を介し連結されている。作動油分岐通路101はバルブブロック100の左右側面に分岐後の開口101b,101cを有する。分岐後の開口101b,101cは主プレート61の底面の左右に設けられた第2開閉用油圧シリンダ90の一方のポートに接続した油圧配管用ホースを連結するためのものである。バルブブロック100にはまた開口101aに連通し、外面に開口102aを有する電磁弁取付凹部102が設けられ、さらに電磁弁取付凹部102を左右に貫通する作動油分岐通路103が形成されている。作動油分岐通路103はバルブブロック100の左右側面に分岐後の開口103a,103bを有する。電磁弁取付凹部102には図8の電磁弁2X−1又は2X−2が組み込まれて、開口101aと作動油分岐通路103間を連通させるか、又は遮断するようになっている。
前記屈曲自在式作動油通路84aを有する第2ダブルヒンジ84、バルブブロック100及び電磁弁(2X−1又は2X−2)の組は2個あり、図8の点線110,120で囲った部分をそれぞれ構成することになる。点線110で囲った部分は例えば図3における左側の第2ダブルヒンジ84等で構成され、点線120で囲った部分は例えば図3における右側の第2ダブルヒンジ84等で構成される。
図3、図8及び図9(A),(B)を用いて昇降プラットホーム60の裏面の油圧配管を説明する。但し、図3の油圧配管の図示は模式的であり、昇降プラットホーム60の折り畳み部分から油圧配管用ホースが突出しない配置であることは勿論である。図3中、実線で示した配管は左側の第2ダブルヒンジ84を通過するもの、点線で示した配管は右側の第2ダブルヒンジ84を通過するものである。また、図8における点線110内の電磁弁を2X−1、点線120内の電磁弁を2Y−2とする。
まず左側の第2ダブルヒンジ84に着目すると、本体フレーム10上に搭載されたパワーユニット130に接続する油圧配管用ホース131がメインアーム25の内側に沿って導かれて基端側プレート側のピン87の開口87dに接続される(ホース端部のホースブロック92が開口87dに連結される)。開口87dに作動油がパワーユニット130から供給される場合、第2ダブルヒンジ84内の屈曲自在式作動油通路84a、先端側プレート側のピン86の開口86d、バルブブロック100の分岐前の開口101a、作動油分岐通路101、分岐後の開口101b,101c、それらの開口101b,101cに連結された油圧配管用ホース132,133を経て左右の第2開閉用油圧シリンダ90の一方のポートに作動油が送出されることになる。また、バルブブロック100の電磁弁取付凹部102に取り付けられた電磁弁を2X−1、作動油分岐通路103、分岐後の開口103a,103bに接続された油圧配管用ホース134,135を経て左右の第1開閉用油圧シリンダ70の一方のポートに作動油が送出されるようになっている。
同様に、右側の第2ダブルヒンジ84に着目すると、パワーユニット130に接続する油圧配管用ホース141がメインアーム25の内側に沿って導かれて基端側プレート側のピン87の開口87dに接続される(ホース端部のホースブロック92が開口87dに連結される)。開口87dに作動油がパワーユニット130から供給される場合、第2ダブルヒンジ84内の屈曲自在式作動油通路84a、先端側プレート側のピン86の開口86d、バルブブロック100の分岐前の開口101a、作動油分岐通路101、分岐後の開口101b,101c、それらの開口101b,101cに連結された油圧配管用ホース142,143を経て左右の第2開閉用油圧シリンダ90の他方のポートに作動油が送出されることになる。また、バルブブロック100の電磁弁取付凹部102に取り付けられた電磁弁を2X−2、作動油分岐通路103、分岐後の開口103a,103bに接続された油圧配管用ホース144,145を経て左右の第1開閉用油圧シリンダ70の他方のポートに作動油が送出されるようになっている。
次にこの床下格納式昇降装置の実施の形態の動作説明を行う。
通常の荷役作業を行う場合には、図4(イ)、(ロ)のようにスライド駆動用油圧シリンダ15は伸長状態でランナ14及び本体フレーム10は車体2の床端部に近い状態にスライドされており、昇降プラットホーム60を構成する主プレート61、先端側プレート62及び基端側プレート63は平板状に展開しておく(昇降プラットホーム60の展開操作を第2開閉用油圧シリンダ90の縮動動作、次いで図1(A)の第1開閉用油圧シリンダ70の縮動動作により行う)。
そして、昇降駆動用リンク機構が有するメインアーム25を駆動する昇降用油圧シリンダ27を伸動乃至縮動させることにより、平行リンク状態のメインアーム25及びサブアーム35を回動させてプラットホーム60を図4仮想線(イ)の着地状態から車体2の床面3A(床部3の上面)の高さの実線(ロ)の位置にまで水平状態を維持して上昇させたり、床面3Aの高さから着地状態にまで下降させることができ、このようなプラットホーム60の昇降動作を利用することで、地上から車体床面へ又は車体床面から地上への荷役作業を行うことができる。
昇降プラットホーム60の着地状態において、昇降用油圧シリンダ27を更に縮動させて行くと、小アーム20の下部当接部20aが角パイプ11側のストッパ部16から離れ(図7参照)、メインアーム25の取付支点(ピン26)が車体2の後側に移動するため、図4の仮想線(ハ)のように昇降プラットホーム60の傾動動作を実行して、着地状態におけるプラットホーム60への荷物の搬入あるいは搬出を効率的に行うようにすることもできる。
通常の荷役終了後のプラットホーム格納動作は次のように行う。図4(イ)の状態、つまりメインアーム25とサブアーム35の先端が下がった位置で、昇降プラットホーム60が展開した状態において、まず第1開閉用油圧シリンダ70を伸動させ、当初は前記ピン(枢着点)67を回転支点として先端側プレート62を回動させ、以後第1連結小リンク65の主プレート61側のピン(枢着点)66を中心とした回動も加え、最後に先端側プレート62を裏返して主プレート61に重ねた第1の折り畳み状態とする(図5(A)参照)。
次に、第2開閉用油圧シリンダ90を伸動させ、当初は前記ピン(枢着点)87を回転支点として主プレート62を図5(A)の矢印Rのように回動させ、以後第2連結小リンク85の主プレート61側のピン(枢着点)86を中心とした回動も加え、最後に主プレート61を裏返して基端側プレート63に重ねた第2の折り畳み状態として(この状態ではメインアーム25に取り付けられたローラー38で先端側プレート63の裏面が支持される)、さらに、格納のためにメインアーム25及びサブアーム35を略水平状態とする(図5(B)の格納準備状態参照)。
この図5(B)の格納準備状態から図1に示すスライド駆動用油圧シリンダ15を縮動させることにより、図6のように折り畳んだ昇降プラットホーム60が車体2の床下に引き込まれて格納される。
図6の昇降プラットホーム60の格納状態から荷役が可能なように展開する動作は、格納動作の逆であり、まずスライド駆動用油圧シリンダ15を伸動させてランナ14及び本体フレーム10を車体2の床部3の後端側に移動させ(図5(B)参照)、さらにメインアーム25及びサブアーム35の先端を下げる。その後、第2開閉用油圧シリンダ90を縮動させて第2の折り畳み状態にあった昇降プラットホーム60を第1の折り畳み状態にする(図5(A)のように主プレート61と基端側プレート63とを平坦にする)。そして、第1開閉用油圧シリンダ70を縮動させて第1の折り畳み状態の昇降プラットホーム60を平板状に展開して1枚の平板状のプラットホーム形状とする(主プレート61、先端側プレート62及び基端側プレート63を平坦にする)。以後、昇降用油圧シリンダ27を縮動又は伸動させてメインアーム25及びサブアーム35を介してプラットホーム60を昇降駆動することができる。
前記スライド駆動用油圧シリンダ15の駆動は、図8の油圧回路の電磁弁2A又は2Bを励磁することで行う。電磁弁2Aを励磁して開き、作動油吐出側ポートPから作動油を電磁弁2A、シャトル弁4Aの経路でスライド駆動用油圧シリンダ15の一方のポートに供給すれば、スライド駆動用油圧シリンダ15は縮動する。逆に、電磁弁2Bを励磁して開き、作動油を電磁弁2Bを通してスライド駆動用油圧シリンダ15の他方のポートに供給すれば、スライド駆動用油圧シリンダ15は伸動する。
昇降用油圧シリンダ27の駆動は、電磁弁2Hを励磁することで行う。電磁弁2Hを励磁して開いて、シャトル弁4H、電磁弁2Hの経路で昇降用油圧シリンダ27に作動油を供給すれば、昇降用油圧シリンダ27は伸動する。逆に、作動油を、開いた状態の電磁弁2H、シャトル弁4Hの経路で戻り側ポートTに戻すことで、昇降用油圧シリンダ27を縮動させることができる。
第1及び第2開閉用油圧シリンダ70,90の駆動は、電磁弁2C,2D,2X−1,2X−2,2Yの選択的な励磁で行う。展開状態の昇降プラットホーム60を折り畳む場合、電磁弁2C,電磁弁2X−1,2X−2を励磁して開き、電磁弁2C,電磁弁2X−1の経路で作動油を第1開閉用油圧シリンダ70の一方のポートに供給し、他方のポートから電磁弁2X−2を経て作動油を戻せば、第1開閉用油圧シリンダ70が伸長し、先端側プレート62が回動して第1の折り畳み状態となる。このとき、第2開閉用油圧シリンダ90の一方のポートにも作動油圧力が加わるが、第1開閉用油圧シリンダ70の負荷の方が軽いので、先に第1開閉用油圧シリンダ70が伸動する。さらに作動油の送出を継続することで、第2開閉用油圧シリンダ90が伸長して基端側プレート63に対して主プレート61が回動して第2の折り畳み状態とすることができる。第2の折り畳み状態となったことは、メインアーム25に取り付けられたローラー38に先端側プレート63の裏側が当接したタイミングで、センサ(図示省略)で検知する。
この場合、昇降プラットホーム60の折り畳みによって作動油通路は屈曲することになるが、前述したように第2ダブルヒンジ84内に屈曲自在式作動油通路84aを形成したことで、油圧配管用ホースが屈曲部位に用いられることは無くなる。
なお、折り畳み動作はメインアーム25及びサブアーム35の先端が下がったプラットホーム60の下降位置(着地位置)で行うため、図5(B)の格納準備状態とするために、メインアーム25及びサブアーム35の先端を持ち上げて略水平にするが、この動作の際に、基端側プレート63に対する主プレート61の姿勢が変化する。この主プレート61の姿勢変化に対応するために、第2の折り畳み状態が前記センサで検知されると、電磁弁2X−1,2X−2を閉じるとともに電磁弁2Yを励磁して開き、電磁弁2Yを通して第2開閉用油圧シリンダ90の一方のポートと他方のポートとを接続して、主プレート61を折り畳んだ後の主プレート61の姿勢変化を可能にして、メインアーム25及びサブアーム35の回動を許容している。
折り畳み状態のプラットホーム60を展開する場合、電磁弁2X−1,2X−2,2Yを閉じた状態に戻し、電磁弁2Dを励磁して開き、電磁弁2D、シャトル弁4Dの経路で第2開閉用油圧シリンダ90の他方のポートに作動油を供給して、第2開閉用油圧シリンダ90を縮動させて第2の折り畳み状態にあった昇降プラットホーム60を第1の折り畳み状態にする。次いで、電磁弁2X−1,2X−2を励磁して開くことで、第1開閉用油圧シリンダ70の他方のポートに作動油が供給され、第1開閉用油圧シリンダ70を縮動させて第1の折り畳み状態にあった昇降プラットホーム60を展開状態とする。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 主プレート61と先端側プレート62とを第1ダブルヒンジ64で、主プレート61と基端側プレート63とを第2ダブルヒンジ84で連結してなる昇降プラットホーム60を第1及び第2開閉用油圧シリンダ70,90で折りたたんで車体2の床下に格納可能とし、また折り畳み状態から平板状に展開可能とした場合に、第2ダブルヒンジ84内に屈曲自在式作動油通路84aを形成しておくことで、油圧配管用ホースの屈曲部分を無くすことができる。つまり、油圧配管用ホースをプレート間の屈曲する部位には引き回す必要がなくなり、このため、プラットホーム60の折り畳み動作又は展開動作に伴う油圧配管用ホースの劣化、損傷を回避し、ひいては安全性、信頼性の向上を図ることが可能である。
(2) 図6のようにプラットホーム60を折り畳んだ状態では、基端側プレート63と主プレート61の連結端面が車両(貨物自動車)のバンパーを兼ねるが、この部分に油圧配管用ホースが突出(露出)しない構造となり、この点でも安全性や信頼性が向上する。
(3) 前記作動油通路を有する第2ダブルヒンジ84は2個所に設けられていて、一方のダブルヒンジの作動油通路を通して複動油圧シリンダである第1及び第2開閉用油圧シリンダ70,90の一方のポートに作動油を供給可能で、他方のダブルヒンジの作動油通路を通して第1及び第2開閉用油圧シリンダ70,90の他方のポートに作動油を供給可能な構造である。そして、プラットホーム60の折り畳み状態では第1開閉用油圧シリンダ70への作動油供給は遮断した状態として、第2開閉用油圧シリンダ90の2つのポートを電磁弁2Yで連通させて第2開閉用油圧シリンダ90をフリー状態とする。これにより、主プレート61を折り畳んだ後の主プレート61の姿勢変化を可能にして、メインアーム25及びサブアーム35の回動を許容し、車両床下への円滑な格納動作を可能にしている。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
例えば、実施の形態では昇降プラットホームは3枚のプレートの連結構造であるが、先端側プレートを省略した2枚のプレート(第1及び第2のプレート)の連結構造であって、開閉用油圧シリンダでその2枚のプレートの折り畳み及び開閉動作を行う構成にも本発明は適用可能である。
1 シャーシ
2 車体
3 床部
4 固定フレーム
5 スライドガイド
10 本体フレーム
11 角パイプ
12,13 ブラケット
14 ランナ
15 スライド駆動用油圧シリンダ
16 ストッパ
20 小アーム
25 メインアーム
27 昇降用油圧シリンダ
35 サブアーム
60 昇降プラットホーム
61 主プレート
62 先端側プレート
63 基端側プレート
64 第1ダブルヒンジ
70 第1開閉用油圧シリンダ
71 第1開閉用リンク
84 第2ダブルヒンジ
84a 屈曲自在式作動油通路
85 連結小リンク
85a,85b 貫通孔
85c,86c,87c 作動油通路
86,87 ピン
86a,87a 環状溝
86b,87b Oリング配置溝
88 Oリング
90 第2開閉用油圧シリンダ
91 第2開閉用リンク
100 バルブブロック
130 パワーユニット
2A〜2D,2H,2X−1,2X−2 電磁弁

Claims (5)

  1. 車両のシャーシ側に対し前後方向に摺動自在な本体フレームと、
    該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆動機構と、
    複数枚のプレートの相互間がダブルヒンジで回動自在に連結されており、展開状態にて上面が平板状となる昇降プラットホームと、
    前記本体フレーム側と前記プラットホームの第1のプレートとを連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リンク機構と、
    前記第1のプレートに対してダブルヒンジで連結された第2のプレートの下面側に配置された開閉用油圧シリンダとを備え、
    前記開閉用油圧シリンダの一端部は前記第2のプレートの下面側に取り付けられ、前記開閉用油圧シリンダの他端部に開閉用リンクの一端が枢着され、前記開閉用リンクの他端が前記第1のプレート側に枢着されており、
    前記ダブルヒンジは、連結小リンクと、前記連結小リンクの一方の貫通孔を貫通して前記第1のプレート側のブラケットに嵌合する第1のピンと、前記連結小リンクの他方の貫通孔を貫通して前記第2のプレート側のブラケットに嵌合する第2のピンとを有し、
    前記連結小リンクには前記一方及び他方の貫通孔間を連絡する作動油通路があり、
    前記第1及び第2のピンには、前記作動油通路に連通する環状溝が外周面に設けられるとともに、前記環状溝に連通しかつ外部に開口する作動油通路が設けられており、
    前記第1のピン、前記連結小リンク及び前記第2のピンの各作動油通路を通して前記開閉用油圧シリンダに作動油を供給することを特徴とする床下格納式昇降装置。
  2. 車両のシャーシ側に対し前後方向に摺動自在な本体フレームと、
    該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆動機構と、
    主プレート、該主プレートの先端側に第1ダブルヒンジで回動自在に連結された先端側プレート、及び前記主プレートの基端側に第2ダブルヒンジで回動自在に連結された基端側プレートからなり、展開状態にて上面が平板状となる昇降プラットホームと、
    前記本体フレーム側と前記基端側プレートとを連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リンク機構と、
    前記主プレートの下面側に配置された第1及び第2開閉用油圧シリンダとを備え、
    前記第1開閉用油圧シリンダの一端部は前記主プレートの下面側に取り付けられ、前記第1開閉用油圧シリンダの他端部に第1開閉用リンクの一端が枢着され、前記第1開閉用リンクの他端が前記先端側プレート側に枢着されており、
    前記第2開閉用油圧シリンダの一端部は前記主プレートの下面側に取り付けられ、前記第2開閉用油圧シリンダの他端部に第2開閉用リンクの一端が枢着され、前記第2開閉用リンクの他端が前記基端側プレート側に枢着されており、
    前記第2ダブルヒンジは、連結小リンクと、前記連結小リンクの一方の貫通孔を貫通して前記基端側プレート側のブラケットに嵌合する第1のピンと、前記連結小リンクの他方の貫通孔を貫通して前記主プレート側のブラケットに嵌合する第2のピンとを有し、
    前記連結小リンクには前記一方及び他方の貫通孔間を連絡する作動油通路があり、
    前記第1及び第2のピンの外周面には前記作動油通路に連通する環状溝と、前記環状溝に連通しかつ外部に開口する作動油通路とがそれぞれ設けられており、
    前記第1のピン、前記連結小リンク及び前記第2のピンの各作動油通路を通して前記第1及び第2開閉用油圧シリンダに作動油を供給し、
    前記第1開閉用油圧シリンダの伸長時に前記先端側プレートが裏返しで前記主プレートに重なった第1の折り畳み状態となり、
    前記第2開閉用油圧シリンダの伸長時に前記主プレートが裏返しで前記基端側プレートに重なった第2の折り畳み状態となることを特徴とする床下格納式昇降装置。
  3. 請求項1又は2記載の床下格納式昇降装置において、前記第1及び第2のピンには前記環状溝の両側にOリング配置溝があり、各Oリング配置溝にOリングが配設されて、前記第1及び第2のピンの外周面と前記連結小リンクの貫通孔内面間を水密にシールする、床下格納式昇降装置。
  4. 請求項1,2又は3記載の床下格納式昇降装置において、前記開閉用油圧シリンダが2つのポートを有する複動油圧シリンダであり、
    前記作動油通路を有するダブルヒンジは2個所に設けられていて、一方のダブルヒンジの作動油通路を通して前記開閉用油圧シリンダの一方のポートに作動油を供給可能で、他方のダブルヒンジの作動油通路を通して前記開閉用油圧シリンダの他方のポートに作動油を供給可能である、床下格納式昇降装置。
  5. 請求項4記載の床下格納式昇降装置において、前記プラットホームの折り畳み状態では前記2つのポートを電磁弁で連通させて前記開閉用油圧シリンダをフリー状態とする、床下格納式昇降装置。
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