JP5598263B2 - 車両用ルーフ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両のルーフに設けられた開口部を可動パネルによって開閉する車両用ルーフ装置に関するものである。
この種の車両用ルーフ装置としては、左右一対のガイドレール、可動パネル、ハウジング及び一対の駆動力伝達部材を備えるものが知られている。
両ガイドレールは、車両のルーフに設けられた開口部の車幅方向についての両側縁に沿って前後方向に延びている。可動パネルは開口部を開閉するためのものであり、上記両ガイドレールに前後方向への移動可能に支持されている。ハウジングは、開口部の前縁に沿って車幅方向に延びて両ガイドレールの前端部に連結されている。このハウジングには、駆動機構及びケーシングが設けられている。ケーシングは駆動力伝達部材が挿通される箇所である。両駆動力伝達部材は、駆動機構により、ケーシング及びガイドレールに案内されて摺動されることで、可動パネルを前後動させて開口部を開閉させる。
両ガイドレールは、車両のルーフに設けられた開口部の車幅方向についての両側縁に沿って前後方向に延びている。可動パネルは開口部を開閉するためのものであり、上記両ガイドレールに前後方向への移動可能に支持されている。ハウジングは、開口部の前縁に沿って車幅方向に延びて両ガイドレールの前端部に連結されている。このハウジングには、駆動機構及びケーシングが設けられている。ケーシングは駆動力伝達部材が挿通される箇所である。両駆動力伝達部材は、駆動機構により、ケーシング及びガイドレールに案内されて摺動されることで、可動パネルを前後動させて開口部を開閉させる。
例えば特許文献1では、駆動力伝達部材として駆動ケーブルが用いられている。この特許文献1には、ハウジングと、ハウジングの下面に固定された板材とによって、両駆動ケーブルが挿通される上記ケーシングを構成してなる「車両用サンルーフ装置」が記載されている。
また、特許文献2には、駆動力伝達部材として、上記駆動ケーブルに代えて、平歯ラックベルトが用いられた「スライディングルーフ装置」が記載されている。この平歯ラックベルトとしては、その両対向面に、長手方向に直交する(上下方向に延びる)平歯を有するものが用いられる。
ところが、上記特許文献2に記載された平歯ラックベルトが、上記特許文献1に記載された車両用サンルーフ装置の駆動力伝達部材として用いられた場合には、次の問題が生ずる。
駆動力伝達部材として駆動ケーブルが用いられる車両用ルーフ装置の場合、ケーシングとの連結のために、同ケーシングが突き合わせられるガイドレールの前端面は、一般的に、同ガイドレールにおいて駆動ケーブルの通る経路に対し直角となるように形成される。
駆動力伝達部材として平歯ラックベルトが用いられる車両用ルーフ装置においても、上記と同様に、ケーシングが連結されるガイドレールの前端面が、同平歯ラックベルトの通る経路に対し直角となるように形成されると、その前端面は平歯ラックベルトの平歯に対し平行となる。
そのため、ケーシングがガイドレールに対し車幅方向に多少でもずれた状態で連結されて、同ケーシングの内壁面(平歯の摺動面)と、ガイドレールの内壁面(平歯の摺動面)との間に段差が生じていると、平歯がケーシングからガイドレールへ移行する際に、一度にガイドレールの前端面の角部に接触し、異音(歯当り音)を生ずるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ケーシングとガイドレールとの連結部を平歯ラックベルトの平歯が通過する際に歯当り音が発生するのを抑制することのできる車両用ルーフ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両のルーフに設けられた開口部の車幅方向についての両側縁に沿って前後に延びる一対のガイドレールと、前記両ガイドレールに支持された可動パネルと、前記開口部の前縁に沿って車幅方向に延びて前記両ガイドレールの前端部に連結されるとともに、駆動機構が支持されるハウジングと、前記ハウジングにより少なくとも一部が構成されたケーシングと、前記駆動機構により、前記ケーシング及び前記ガイドレールに案内されて摺動されることで、前記可動パネルを前後動させて前記開口部を開閉させる一対の平歯ラックベルトとを備える車両用ルーフ装置であって、前記両平歯ラックベルトは、互いに対向する対向面に、両平歯ラックベルトの長手方向に直交する多数の平歯を有しており、前記各ガイドレールの前側には、前記ケーシングの一部をなし、かつ後側ほど高くなるように傾斜するスロープ部が設けられ、前記各ガイドレールについて、互いに車幅方向に離間した箇所には、前記平歯ラックベルトを前後方向に案内する一対のガイド部が設けられ、各ガイド部には、底壁部と、同底壁部の車幅方向の両側部に位置する一対の規制壁部とが設けられ、前記各ガイドレールの前端部では、前記各ガイド部の前記底壁部を切り欠いてなる切欠き部が設けられ、前記スロープ部内と前記ガイド部内とが前記切欠き部を介して連通されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、各平歯ラックベルトの平歯は、ケーシングからガイドレールに移行する際には、同ケーシングにおいてガイドレールよりも低い箇所からスロープ部に案内されて徐々に上昇する。この際、平歯は上部ほど前側に位置する(下部ほど後側に位置する)ように傾斜した状態となる。このように傾斜した状態の平歯は、ガイドレールの前端部の切欠き部を経由してガイド部内に入り込む。この際、平歯はガイドレールの各ガイド部における規制壁部に対し傾斜した状態で接触することとなり、接触に伴う歯当り音の発生が抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記両ガイド部間には、前記両底壁部間を繋ぐ連結底壁部が設けられており、前記各ガイドレールの前記前端部では、前記両切欠き部に加え、前記連結底壁部を切り欠いてなる中間切欠き部が設けられていることを要旨とする。
各ガイドレールの前端部では、両ガイド部間の底壁部は、平歯ラックベルトの前後動に直接関与していない。そのため、請求項2に記載の発明によるように、各ガイドレールにおける連結底壁部の前端部に中間切欠き部が設けられてもよい。この場合には、ガイドレールの前端部の底部全体が切り欠かれることとなり、ガイド部毎の底壁部が切り欠かれる場合よりも、切欠きのための加工が容易になる。また、ケーシングのスロープ部の構成を簡略化することも可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ケーシングは、下端が開放されたケーシング本体と、前記ケーシング本体を下側から閉塞するケーシングカバーとを備え、前記両平歯ラックベルトが挿通される通路を、前記ケーシング本体及び前記ケーシングカバー間に形成しており、前記ケーシング本体の一部により前記スロープ部の上側部分が形成され、前記ケーシングカバーの一部により前記スロープ部の下側部分の少なくとも一部が形成されていることを要旨とする。
上記請求項3に記載の発明によるように、ケーシングを、ケーシング本体及びケーシングカバーを備える構成とすることで、両平歯ラックベルトを挿通するための通路とスロープ部とを簡単に形成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記ケーシング本体は、前記ガイド部毎の前記底壁部の前側に位置して、前記スロープ部の前記下側部分の一部を構成するスロープ構成部と、前記スロープ構成部の前部に設けられた凹部とを備えており、前記ケーシングカバーの後端部が前記凹部に係止されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ケーシング本体のうち、ガイド部毎の底壁部の前側に位置するスロープ構成部は、スロープ部の下側部分の一部として機能する。そのため、平歯ラックベルトの平歯がケーシングのスロープ部からガイドレールへ移行する際には、このスロープ構成部を通過する。
また、請求項4に記載の発明は、ケーシングが、ケーシング本体及びケーシングカバーを備える構成ではあるが、ケーシングカバーの後端部がスロープ構成部の凹部に係止されることで、ケーシングカバーが位置決めされながらケーシング本体に組付けられる。
本発明の車両用ルーフ装置によれば、ケーシングとガイドレールとの連結部を平歯ラックベルトの平歯が通過する際に歯当り音が発生するのを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。
なお、以下の記載において、車両の前進方向を前方として説明し、車両の後進方向を後方として説明する。また、以下の記載における上下方向は車両の上下方向を意味し、左右方向は車両の車幅方向であって車両前進時の左右方向と一致するものとする。
なお、以下の記載において、車両の前進方向を前方として説明し、車両の後進方向を後方として説明する。また、以下の記載における上下方向は車両の上下方向を意味し、左右方向は車両の車幅方向であって車両前進時の左右方向と一致するものとする。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、車両用ルーフ装置10は、既知のサンルーフ装置と同様に、車両4のルーフ11に設けられた開口部12を、可動パネル13によって開閉するものである。
開口部12の左右両側縁の下方には、同側縁に沿って車両前後方向に延びる一対のガイドレール14,15が配置されている。また、開口部12の前縁の下方には、同前縁に沿って車幅方向に延びるフロントハウジング30が配置されている。両ガイドレール14,15及びフロントハウジング30はルーフ11にそれぞれ固定されている。
各ガイドレール14,15は、その長さ方向(車両前後方向)に直交する面での断面として、同長さ方向に一定の断面を有している。ただし、両ガイドレール14,15の断面形状は左右対称の関係にある。各ガイドレール14,15は、アルミニウム合金等の軽量の金属材料を用い、押し出し成形することによって形成されている。各ガイドレール14,15には、可動パネル13を下方から支持するリンク部材5,6が車両前後方向に摺動自在かつ上下方向に傾動可能に組付けられている。また、各ガイドレール14,15には、リンク部材5,6を車両前後方向に摺動させるとともに上下方向に傾動させるシュー部材7,8が車両前後方向に摺動自在に組付けられている。
次に、各ガイドレール14,15の構造について説明する。上述したように、各ガイドレール14,15の断面形状が左右対称の関係にあることから、ここでは一方(右方)のガイドレール15の構造について説明し、他方(左方)のガイドレール14の構造については、説明を省略する。
図6に示すように、ガイドレール15内の左側部には、後述するインナ平歯ラックベルト36を前後方向に案内する左側のガイド部16が設けられている。この左側のガイド部16は、底壁部17と、その底壁部17の左右両側部から上方へ突出して底壁部17の両側に位置する一対の規制壁部18,19と、両規制壁部18,19の上端部間に架設された上壁部21とからなる。
ガイドレール15の右側部には、後述するアウタ平歯ラックベルト35(図4及び図5参照)を前後方向に案内する右側のガイド部22が設けられている。この右側のガイド部22は、底壁部23と、その底壁部23の左右両側部から上方へ突出して底壁部23の両側に位置する一対の規制壁部24,25と、両規制壁部24,25の上端部間に架設された上壁部26とからなる。
左右の両ガイド部16,22間には、両底壁部17,23間を繋ぐ連結底壁部27が設けられている。この連結底壁部27と、その左右両側の底壁部17,23とは同一平面上に位置している。
左側のガイド部16における両規制壁部18,19のうち連結底壁部27側の規制壁部19は、上下方向に分断されている。規制壁部19を上下で区別する必要がある場合には、上側のものを上部規制壁部19Uといい、下側のものを下部規制壁部19Lというものとする。
右側のガイド部22における両規制壁部24,25のうち連結底壁部27側の規制壁部24は上下方向に分断されている。規制壁部24を上下で区別する必要がある場合には、上側のものを上部規制壁部24Uといい、下側のものを下部規制壁部24Lというものとする。
上記のように連結底壁部27側の規制壁部19,24が上下に分断されているのは、各ガイド部16,22の内外を連通させ、同ガイド部16,22内の平歯ラックベルト35,36の一方と、同ガイド部16,22外のシュー部材7,8とを連結するためである。
なお、上記図4〜図6では、リンク部材5,6の図示が省略されている。後述する図14〜図16についても同様である。
フロントハウジング30は、合成樹脂を用い、型成形を行なうことによって形成されている。フロントハウジング30は、その左右両側部において、左右の両ガイドレール14,15の前端部に連結されている。図1〜図3の少なくとも1つに示すように、フロントハウジング30の上部には、車幅方向に延び、かつ開口部12の前部を通じて滴下する雨水等を受け止める樋部31が一体に形成されている。樋部31の左右両側部にはドレンパイプ32が組付けられており、樋部31上に滴下した雨水等がこれらのドレンパイプ32を通じて車両用ルーフ装置10の外部へ排出されるように構成されている。
フロントハウジング30は、合成樹脂を用い、型成形を行なうことによって形成されている。フロントハウジング30は、その左右両側部において、左右の両ガイドレール14,15の前端部に連結されている。図1〜図3の少なくとも1つに示すように、フロントハウジング30の上部には、車幅方向に延び、かつ開口部12の前部を通じて滴下する雨水等を受け止める樋部31が一体に形成されている。樋部31の左右両側部にはドレンパイプ32が組付けられており、樋部31上に滴下した雨水等がこれらのドレンパイプ32を通じて車両用ルーフ装置10の外部へ排出されるように構成されている。
図12に示すように、フロントハウジング30の一部は、左右一対のケーシング51,52の各一部を構成している。各ケーシング51,52の詳細については後述する。
図8に示すように、両ケーシング51,52内及び左右の両ガイドレール14,15内には、アウタ平歯ラックベルト35及びインナ平歯ラックベルト36が並べられた状態で配置されている。アウタ平歯ラックベルト35は、フロントハウジング30内では車幅方向に延び、左右の両ガイドレール14,15内では前後方向に延びている。さらに、アウタ平歯ラックベルト35は、フロントハウジング30(ケーシング51,52)の左右の両側部と左右の両ガイドレール14,15との連結部分では、湾曲されている。インナ平歯ラックベルト36は、フロントハウジング30内ではアウタ平歯ラックベルト35よりも後側に配置されている。インナ平歯ラックベルト36は、左右の両ガイドレール14,15内ではアウタ平歯ラックベルト35よりも内側に位置している。こうした位置関係を有することで、両平歯ラックベルト35,36は、どの箇所においても、平面視で互いに交差することなく配置されている。なお、平歯ラックベルト35,36は、平面視で互いに交差するように配置されてもよい。
図8に示すように、両ケーシング51,52内及び左右の両ガイドレール14,15内には、アウタ平歯ラックベルト35及びインナ平歯ラックベルト36が並べられた状態で配置されている。アウタ平歯ラックベルト35は、フロントハウジング30内では車幅方向に延び、左右の両ガイドレール14,15内では前後方向に延びている。さらに、アウタ平歯ラックベルト35は、フロントハウジング30(ケーシング51,52)の左右の両側部と左右の両ガイドレール14,15との連結部分では、湾曲されている。インナ平歯ラックベルト36は、フロントハウジング30内ではアウタ平歯ラックベルト35よりも後側に配置されている。インナ平歯ラックベルト36は、左右の両ガイドレール14,15内ではアウタ平歯ラックベルト35よりも内側に位置している。こうした位置関係を有することで、両平歯ラックベルト35,36は、どの箇所においても、平面視で互いに交差することなく配置されている。なお、平歯ラックベルト35,36は、平面視で互いに交差するように配置されてもよい。
図9に示すように、アウタ平歯ラックベルト35は、インナ平歯ラックベルト36との対向面に、その長手方向に直交する、すなわち上下方向に延びる多数の平歯35aを有している。同様に、インナ平歯ラックベルト36は、アウタ平歯ラックベルト35との対向面に、その長手方向に直交する、すなわち上下方向に延びる多数の平歯36aを有している。
アウタ平歯ラックベルト35及びインナ平歯ラックベルト36は、ともに合成樹脂によって形成されており可撓性を有している。さらに、本実施形態では、図4及び図5に示すように、両平歯ラックベルト35,36として、略矩形の断面形状を有するものが用いられている。
図1、図9及び図12の少なくとも1つに示すように、フロントハウジング30において、車幅方向についての略中央部分には、両平歯ラックベルト35,36を駆動する駆動機構40が支持されている。駆動機構40の一部は、フロントハウジング30に固定された電動モータ41と、電動モータ41によって回転駆動される平歯車42とによって構成されている。平歯車42は、両平歯ラックベルト35,36間に配置されて、それらの平歯35a,36aに噛合している。電動モータ41としては、正逆回転可能なものが用いられている。
図8に示すように、アウタ平歯ラックベルト35について、平歯車42よりも左側の部分の後端部は、左側のガイドレール14で左側のシュー部材7に連結されている。アウタ平歯ラックベルト35について、平歯車42よりも右側の部分の後端部は、右側のガイドレール15に位置するが、右側のシュー部材8に組付けられない自由端35fとなっている。
インナ平歯ラックベルト36について、平歯車42よりも右側の部分の後端部は、右側のガイドレール15において、上記アウタ平歯ラックベルト35の自由端35fよりも内側に位置し、右側のシュー部材8に連結されている。インナ平歯ラックベルト36について、平歯車42よりも左側の部分の後端部は、左側のガイドレール14において、左側のシュー部材7よりも内側に位置し、同シュー部材7に連結されない自由端36fとなっている。
従って、右側のガイドレール15では、インナ平歯ラックベルト36に連結されたシュー部材8が左側に位置し、アウタ平歯ラックベルト35の自由端35fが右側に位置する。左側のガイドレール14では、アウタ平歯ラックベルト35に連結されたシュー部材7が左側に位置し、インナ平歯ラックベルト36の自由端36fが右側に位置する。このように、左側のガイドレール14でも右側のガイドレール15でも、シュー部材7,8が左側に位置し、自由端35f,36fが右側に位置するといった共通の配置構成が採られている。
上記のようにして車両用ルーフ装置10の基本構造が構成されている。
次に、本実施形態の特徴的部分について説明する。本実施形態では、左右のケーシング51,52と左右の各ガイドレール14,15との連結構造にその特徴を有している。
次に、本実施形態の特徴的部分について説明する。本実施形態では、左右のケーシング51,52と左右の各ガイドレール14,15との連結構造にその特徴を有している。
ここで、左右の連結構造は、左右で対称の関係にあることを除き、同様である。そのため、ここでは、右側のケーシング52と右側のガイドレール15との連結構造について説明し、左側のケーシング51と左側のガイドレール14との連結構造については、説明を省略する。
図4〜図6の少なくとも1つに示すように、ガイドレール15の前端部には、左側のガイド部16における底壁部17の前端部と、下部規制壁部19Lの前端部とを切り欠いてなる切欠き部45が設けられるとともに、右側のガイド部22における底壁部23の前端部と、下部規制壁部24Lの前端部とを切り欠いてなる切欠き部46が設けられている。
一方、図2、図4及び図5の少なくとも1つに示すように、ケーシング52は、自身の大部分において下端が開放されたケーシング本体53と、そのケーシング本体53の下端の開放部分を下側から閉塞するケーシングカバー60とによって構成されている。ケーシング本体53は、フロントハウジング30の一部によって構成されている。ケーシング本体53及びケーシングカバー60の少なくとも一方には、それらの間の空間を、両平歯ラックベルト35,36を互いに離間させた状態で摺動可能に案内する通路に区画する区画壁54が設けられている。
ケーシング本体53の後部は、後側ほど高くなるように傾斜していて、スロープ部70の上側部分70Uを構成している。この上側部分70Uは、ケーシングカバー60によっては形成されていない。
ケーシングカバー60は、本実施形態ではフロントハウジング30と同種類の合成樹脂材料を用い、型成形することによって形成されている。ケーシングカバー60の後部は、後側ほど高くなるように、上記ケーシング本体53と同程度の勾配で傾斜していて、スロープ部70の下側部分70Lの大部分を構成している。また、各ケーシング本体53の一部は、ガイド部16,22毎の底壁部17,23の前側及び連結底壁部27の下側に位置している。ケーシング本体53のこの部分もまた、後側ほど高くなるように傾斜していて、スロープ部70の下側部分70Lの一部を構成するスロープ構成部55となっている。ケーシングカバー60の後端部、及びスロープ構成部55は、上記切欠き部45,46を埋めている。スロープ構成部55は、リンク部材6の動きをガイドする部材であるガイドブロック75とともに、ボルト76及びナット77によってガイドレール15の連結底壁部27に締結されている。
スロープ構成部55において、ガイドレール15の上部規制壁部19U,24Uに対向する箇所からは、上記区画壁54の一部がそれぞれ上方へ延出している。これらの区画壁54は、上記下部規制壁部19L,24Lと同様の機能を果たすものである。これらの区画壁54もまた後側ほど高くなるように傾斜している。各区画壁54の後端部は、ガイドレール15における下部規制壁部19L,24Lの前端部に付き合わされている。そして、スロープ部70の内部空間(上記両通路)は、上記切欠き部45,46を通じて対応するガイド部16,22の内部空間に連通している。
スロープ構成部55の前部において切欠き部45,46の下方となる箇所には、ケーシング本体53の一部をなし、かつスロープ構成部55のほかの箇所よりも高さの低い凹部56が設けられている。図13に示すように、ケーシング本体53において、駆動機構40側の端部にも同様の凹部(図示略)が設けられている。さらに、各ケーシング本体53の複数箇所には下方へ向けてボス57が突設されている。
これに対し、各ケーシングカバー60は平板状をなし湾曲形成されている。図4及び図13の少なくとも一方に示すように、各ケーシングカバー60の両端部には係止突部61が設けられており、これらの係止突部61が上記スロープ構成部55の凹部56に差し込まれて係止されている。後端側の係止突部61の上面は、後側ほど高くなるように傾斜している。また、各ケーシングカバー60において、上記ボス57に対応する複数箇所には孔62が形成されており、これらの孔62にボス57が挿入されている。そのほかにも、各ケーシングカバー60は、その側縁部の複数箇所においてケーシング本体53に係止されている。
上記のようにケーシング本体53にケーシングカバー60が係止されることで、それらケーシング本体53及びケーシングカバー60によって、両平歯ラックベルト35,36の通路が形成されるとともに、ガイドレール15の前側に、後側ほど高くなるように傾斜したスロープ部70が形成されている。
さらに、図10及び図11の少なくとも一方に示すように、ケーシング本体53の後端部には、スロープ部70がガイドレール15に連結された状態で、そのガイドレール15の前端部が接触又は接近する左右一対の縦壁58が設けられている。各縦壁58の下端部からは平板状の突片59が後方へ向けて延びている。スロープ部70に沿って傾斜状態となる平歯ラックベルト35,36と、ガイドレール15における各ガイド部16,22の上壁部21,26との間には、側面三角形状をなす隙間Gが生ずるが、この隙間Gに上記突片59が入り込んでいる。
上記のようにして本実施形態の車両用ルーフ装置10が構成されている。
この車両用ルーフ装置10では、駆動機構40の電動モータ41が平歯車42を正転駆動又は逆転駆動することにより、両平歯ラックベルト35,36が互いに反対方向に駆動される。両平歯ラックベルト35,36は、ガイドレール14,15では前後動する。この前後動により、シュー部材7,8が駆動されて、可動パネル13が開口部12を開閉するように可動する。
この車両用ルーフ装置10では、駆動機構40の電動モータ41が平歯車42を正転駆動又は逆転駆動することにより、両平歯ラックベルト35,36が互いに反対方向に駆動される。両平歯ラックベルト35,36は、ガイドレール14,15では前後動する。この前後動により、シュー部材7,8が駆動されて、可動パネル13が開口部12を開閉するように可動する。
例えば、平歯車42が図8において矢印で示すように反時計回り方向へ回転駆動された場合、アウタ平歯ラックベルト35は、左側のガイドレール14では後方へ移動させられ、右側のガイドレール15では前方へ移動させられる。また、インナ平歯ラックベルト36は、右側のガイドレール15では後方へ移動させられ、左側のガイドレール14では前方へ移動させられる。
左側のガイドレール14でのアウタ平歯ラックベルト35の後方への移動に伴いシュー部材7も後方へ移動させられる。また、右側のガイドレール15でのインナ平歯ラックベルト36の後方へ移動に伴いシュー部材8も後方へ移動されられる。これらのシュー部材7,8の後方への移動により、可動パネル13が後方へ移動させられて、開口部12が開放される。
なお、平歯車42が図8において時計回り方向へ回転駆動された場合には、両平歯ラックベルト35,36が上記とは逆の作動を行ない、可動パネル13が前方へ移動させられて開口部12が閉塞される。
ここで、開口部12を開放するために、両平歯ラックベルト35,36の平歯35a,36aがケーシング51,52のスロープ部70を後方へ向けて通過する際には、図11に示すように、同平歯35a,36aは同スロープ部70の長さ方向に対し直交する。なお、図11では、多数の平歯35a,36aのうち代表的なもののみが図示されている。スロープ部70が後側ほど高くなるように傾斜していることから、図11において(I)で示すように、平歯35a,36aも上部ほど前側に位置する(下部ほど後側に位置する)ように傾斜した状態になる。
一方、ケーシング51,52のスロープ部70が連結されて、それらの区画壁54が突き合わせられるガイドレール14,15の規制壁部19,24の前端面は、同ガイドレール14,15において両平歯ラックベルト35,36の通る経路に対し直角(この場合、鉛直)となる。
従って、両平歯ラックベルト35,36の平歯35a,36aは、スロープ部70からガイドレール14,15へ移行する際には、ケーシング51,52においてガイドレール14,15よりも低い箇所からスロープ部70に案内されて徐々に上昇する。この際、平歯35a,36aは、上部ほど前側に位置する(下部ほど後側に位置する)ように傾斜した状態になる。
このように傾斜した状態の平歯35a,36aは、ガイドレール14,15の前端部の切欠き部45,46を通過する。この際、平歯35a,36aは、図11において(II)で示すように、ガイドレール14,15の連結底壁部27側の規制壁部19,24において、同平歯35a,36aが当たる最初の部位、具体的な構成では、上部規制壁部19U,24Uに対し傾斜した状態で接触する。
そのため、平歯35a,36aは、ガイドレール14,15の前端面と両平歯ラックベルト35,36の平歯35a,36aとが平行である場合(従来技術がこれに該当する)とは異なり、一度に規制壁部19,24の前端面の角部に接触することがない。その結果、平歯35a,36aが、一度に規制壁部19,24の前端面の角部に接触することに起因する異音(歯当り音)の発生が抑制される。
図11の上記(II)で示す位置を通過した平歯35a,36aは、図4〜図6及び図11の少なくとも1つに示すように、ケーシング本体53のうち、ガイド部16,22毎の底壁部17,23の前側に位置するスロープ構成部55を通過する。このスロープ構成部55は、スロープ部70の下側部分70Lの一部として機能する。そのため、両平歯ラックベルト35,36の平歯35a,36aがスロープ部70からガイドレール14,15へ移行する際には、このスロープ構成部55を傾斜状態で通過する。ただし、平歯35a,36aの傾斜の程度は、同平歯35a,36aが後側へ移動するに従い徐々に小さくなっていく(鉛直状態に近づいていく)。
平歯35a,36aの全体は、切欠き部45,46を経由した後にガイド部16,22内に入り込む。この際、図11において(III )で示すように、平歯35a,36aは、ガイドレール14,15における下部規制壁部19L,24Lの前端面に接触する。しかし、同平歯35a,36aの上部が上部規制壁部19U,24Uによって支持されているため、異音(歯当り音)の発生が抑制される。
各ガイドレール14,15の各ガイド部16,22に入り込んだ平歯ラックベルト35,36は、底壁部17,23及び両規制壁部18,19、24,25に案内されて後方へ移動する。この際、ガイド部16,22内の各平歯ラックベルト35,36は、下から底壁部17,23によって支えられるとともに、車幅方向の動きを両規制壁部18,19、24,25によって規制される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)左右の各ガイドレール14,15の前側に、ケーシング51,52の一部をなし、かつ後側ほど高くなるように傾斜するスロープ部70を設ける。各ガイドレール14,15について、互いに車幅方向に離間した箇所に、平歯ラックベルト35,36を前後方向に案内する一対のガイド部16,22を設ける。各ガイド部16,22に、底壁部17,23と、その底壁部17,23の車幅方向両側部に位置する一対の規制壁部18,19、24,25とを設ける。各ガイドレール14,15の前端部では、各ガイド部16,22の底壁部17,23を切り欠いてなる切欠き部45,46を設け、これらの切欠き部45,46を介して、スロープ部70内とガイド部16,22内とを連通させている(図4及び図6)。
(1)左右の各ガイドレール14,15の前側に、ケーシング51,52の一部をなし、かつ後側ほど高くなるように傾斜するスロープ部70を設ける。各ガイドレール14,15について、互いに車幅方向に離間した箇所に、平歯ラックベルト35,36を前後方向に案内する一対のガイド部16,22を設ける。各ガイド部16,22に、底壁部17,23と、その底壁部17,23の車幅方向両側部に位置する一対の規制壁部18,19、24,25とを設ける。各ガイドレール14,15の前端部では、各ガイド部16,22の底壁部17,23を切り欠いてなる切欠き部45,46を設け、これらの切欠き部45,46を介して、スロープ部70内とガイド部16,22内とを連通させている(図4及び図6)。
そのため、スロープ部70内を通過することで、傾斜した状態にされた平歯ラックベルト35,36の平歯35a,36aを、ガイドレール14,15の前端部の切欠き部45,46を経由してガイド部16,22内に入り込ませることができる。この際、平歯35a,36aを、ガイドレール14,15の各ガイド部16,22における規制壁部19,24に対し傾斜した状態で接触させることができる。
その結果、ケーシング51,52がガイドレール14,15に対し車幅方向にずれた状態で連結されて、スロープ部70の内壁面と、ガイドレール14,15の内壁面との間に段差が生じていても、平歯35a,36aが、一度に規制壁部19,24の前端面の角部に接触することに起因する歯当り音の発生を抑制することができる。
従って、歯当り音の観点からは、スロープ部70の内壁面と、ガイドレール14,15の内壁面との間に段差が生じないように、ケーシング51,52をガイドレール14,15に対し高い精度で連結しなくてもすむ。
(2)下端が開放されたケーシング本体53と、ケーシング本体53を下側から閉塞するケーシングカバー60とによってケーシング51,52を構成している(図2)。
そのため、ケーシング本体53及びケーシングカバー60間に、両平歯ラックベルト35,36挿通用の通路を簡単に形成することができる。また、ケーシング本体53とケーシングカバー60とによって、ガイドレール14,15の前側に、後側ほど高くなるように傾斜するスロープ部70を簡単に形成することができる。
そのため、ケーシング本体53及びケーシングカバー60間に、両平歯ラックベルト35,36挿通用の通路を簡単に形成することができる。また、ケーシング本体53とケーシングカバー60とによって、ガイドレール14,15の前側に、後側ほど高くなるように傾斜するスロープ部70を簡単に形成することができる。
(3)ケーシング本体53において、ガイド部16,22毎の底壁部17,23の前側に位置して、スロープ部70の下側部分の一部を構成するスロープ構成部55を設ける。このスロープ構成部55の前部に凹部56を設ける。そして、ケーシングカバー60の後端部の係止突部61をこの凹部56に係止するようにしている(図2及び図4)。
そのため、ケーシング51,52が、ケーシング本体53及びケーシングカバー60からなる構成ではあるが、上記のように係止突部61を凹部56に係止することで、ケーシングカバー60を位置決めしながらケーシング本体53に組付けることができる。
(4)各ケーシング本体53の後端に設けられた一対の縦壁58の下端部から後方へ向けてそれぞれ突片59を延出する。各突片59を、スロープ部70によって傾斜状態にされる平歯ラックベルト35,36とガイドレール14,15における各ガイド部16,22の上壁部21,26との間の側面三角形状の隙間Gに入り込ませている(図10及び図11)。
そのため、各突片59によって、スロープ部70(ケーシング本体53)のガイドレール14,15に対する車幅方向の動きを規制することができる。また、この突片59によって、スロープ部70における平歯ラックベルト35,36の上方への動き(ばたつき)を規制することができる。
(5)ガイドレール14,15毎に、左右一対のガイド部16,22を設けている。ガイド部16,22の一方を、平歯ラックベルト35,36においてシュー部材7,8の連結側端部を前後に案内するためのガイド部とし、他方を、平歯ラックベルト35,36の自由端35f,36fを前後に案内するためのガイド部としている。
そのため、両平歯ラックベルト35,36を平面視で交差させなくてもすみ、平歯ラックベルト35,36の一方を、アウタ平歯ラックベルト35とし、他方をアウタ平歯ラックベルト35の内側で駆動されるインナ平歯ラックベルト36とすることができる。
左側のガイドレール14でも右側のガイドレール15でも、シュー部材7,8が左側に位置し、自由端35f,36fが右側に位置するといった共通の配置構成を採ることができる。これに伴い、左側のガイドレール14上のリンク部材5、シュー部材7等と、右側のガイドレール15上のリンク部材6、シュー部材8等として、同じ構成を有するものを用いることができるようになる。
(6)ケーシングカバー60及びフロントハウジング30を同種類の合成樹脂材料によって形成している。
このため、ケーシングカバー60及びフロントハウジング30を同じ型内で同時に成形することが可能となり、型費及び加工費を低減することができるようになる。
このため、ケーシングカバー60及びフロントハウジング30を同じ型内で同時に成形することが可能となり、型費及び加工費を低減することができるようになる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・各ガイドレール14,15の前端部では、両ガイド部16,22間の連結底壁部27が、両平歯ラックベルト35,36の前後動に直接関与していない。このことから、各ガイドレール14,15の前端部では、図14に示すように、ガイド部16,22毎の切欠き部45,46に加え、連結底壁部27の前端部を切り欠いてなる中間切欠き部47を設けてもよい。
・各ガイドレール14,15の前端部では、両ガイド部16,22間の連結底壁部27が、両平歯ラックベルト35,36の前後動に直接関与していない。このことから、各ガイドレール14,15の前端部では、図14に示すように、ガイド部16,22毎の切欠き部45,46に加え、連結底壁部27の前端部を切り欠いてなる中間切欠き部47を設けてもよい。
このようにすると、ガイドレール14,15の前端部の底部全体が切り欠かれることとなり、ガイド部16,22の底壁部17,23のみが切り欠かれる場合よりも、切欠きのための加工を容易に行なうことができる。
また、各ガイド部16,22の底壁部17,23のみを切り欠く(連結底壁部27については切り欠かない)場合に比べ、ケーシング51,52のスロープ部70の構成を簡略化することもできる。
・前記実施形態では、ケーシング本体53のスロープ構成部55に一対の区画壁54を設けた(図4及び図5)が、これらの区画壁54を、図15に示すようにケーシングカバー60に設けてもよいし、図16に示すように連結底壁部27の左右両側部に設けてもよい。
・連結底壁部27側の規制壁部19,24が上下に分断されている必要があるのは、シュー部材7,8が前後動する領域である。ガイド部16,22内の平歯ラックベルト35,36と、ガイド部16,22外のシュー部材7,8とを連結する必要があるからである。
一方、スロープ部70は、シュー部材7,8の可動範囲から前方へ離れている。そのため、このスロープ部70では、規制壁部19の上部規制壁部19Uと下部規制壁部19Lとが繋がっていてもよいし、規制壁部24の上部規制壁部24Uと下部規制壁部24Lとが繋がっていてもよい。
・ケーシングカバー60は、ケーシング本体53(フロントハウジング30)を形成する合成樹脂材料とは異なる種類の合成樹脂材料によって形成されてもよい。また、ケーシングカバー60は、合成樹脂とは異なる材料、例えば金属等によって形成されてもよい。
・上記実施形態では、スロープ構成部55をケーシング本体53(フロントハウジング30)の一部として設けたが、このスロープ構成部55をケーシングカバー60に一体形成してもよい。
・ケーシング51,52の全体がフロントハウジング30によって構成されてもよい。
・本発明は、樋部31がフロントハウジング30と別体に構成されている形式の車両用ルーフ装置10にも適用可能である。
・本発明は、樋部31がフロントハウジング30と別体に構成されている形式の車両用ルーフ装置10にも適用可能である。
4…車両、10…車両用ルーフ装置、11…ルーフ、12…開口部、13…可動パネル、14,15…ガイドレール、16,22…ガイド部、17,23…底壁部、18,19,24,25…規制壁部、19L,24L…下部規制壁部、19U,24U…上部規制壁部、27…連結底壁部、30…フロントハウジング、35…アウタ平歯ラックベルト、35a,36a…平歯、36…インナ平歯ラックベルト、40…駆動機構、45,46…切欠き部、47…中間切欠き部、51,52…ケーシング、53…ケーシング本体、55…スロープ構成部、56…凹部、60…ケーシングカバー、70…スロープ部、70L…下側部分、70U…上側部分。
Claims (4)
- 車両のルーフに設けられた開口部の車幅方向についての両側縁に沿って前後に延びる一対のガイドレールと、
前記両ガイドレールに支持された可動パネルと、
前記開口部の前縁に沿って車幅方向に延びて前記両ガイドレールの前端部に連結されるとともに、駆動機構が支持されるハウジングと、
前記ハウジングにより少なくとも一部が構成されたケーシングと、
前記駆動機構により、前記ケーシング及び前記ガイドレールに案内されて摺動されることで、前記可動パネルを前後動させて前記開口部を開閉させる一対の平歯ラックベルトとを備える車両用ルーフ装置であって、
前記両平歯ラックベルトは、互いに対向する対向面に、両平歯ラックベルトの長手方向に直交する多数の平歯を有しており、
前記各ガイドレールの前側には、前記ケーシングの一部をなし、かつ後側ほど高くなるように傾斜するスロープ部が設けられ、
前記各ガイドレールについて、互いに車幅方向に離間した箇所には、前記平歯ラックベルトを前後方向に案内する一対のガイド部が設けられ、
各ガイド部には、底壁部と、同底壁部の車幅方向の両側部に位置する一対の規制壁部とが設けられ、
前記各ガイドレールの前端部では、前記各ガイド部の前記底壁部を切り欠いてなる切欠き部が設けられ、前記スロープ部内と前記ガイド部内とが前記切欠き部を介して連通されていることを特徴とする車両用ルーフ装置。 - 前記両ガイド部間には、前記両底壁部間を繋ぐ連結底壁部が設けられており、
前記各ガイドレールの前記前端部では、前記両切欠き部に加え、前記連結底壁部を切り欠いてなる中間切欠き部が設けられている請求項1に記載の車両用ルーフ装置。 - 前記ケーシングは、下端が開放されたケーシング本体と、前記ケーシング本体を下側から閉塞するケーシングカバーとを備え、前記両平歯ラックベルトが挿通される通路を、前記ケーシング本体及び前記ケーシングカバー間に形成しており、
前記ケーシング本体の一部により前記スロープ部の上側部分が形成され、前記ケーシングカバーの一部により前記スロープ部の下側部分の少なくとも一部が形成されている請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置。 - 前記ケーシング本体は、前記ガイド部毎の前記底壁部の前側に位置して、前記スロープ部の前記下側部分の一部を構成するスロープ構成部と、前記スロープ構成部の前部に設けられた凹部とを備えており、前記ケーシングカバーの後端部が前記凹部に係止されている請求項3に記載の車両用ルーフ装置。
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