JP5596205B2 - 部材の搬送方法 - Google Patents
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る、といった課題があった(特許文献1、2、3参照)。
(A)多官能(メタ)アクリレートとして、日本合成社製「UV−3000B」(ウレタンアクリレート以下「UV−3000B」と略す)30質量部、ジシクロペンタニルジアクリレート(日本化薬社製「KAYARAD R−684」、以下「R−684」と略す)15質量部、(B)単官能(メタ)アクリレートとして、2−(1,2−シクロヘキサジカルボキシイミド)エチルアクリレート(東亜合成社製「アロニックスM−140」、以下「M−140」と略す)20質量部、フェノールエチレンオキサイド2モル変成アクリレート(東亜合成社製「アロニックスM−101A」)35質量部、(C)光重合開始剤として2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「IRGACURE907」、以下「I−907」と略す)1質量部、(D)(A)〜(C)に溶解しない粒状物質として平均粒径100μm、粒径(μm)を対数で表示した時の粒径に対する粒子体積分布の標準偏差0.063、比重1.05の球状架橋ポリスチレン粒子(ガンツ化成社製「GS−100S」)1質量部、重合禁止剤として2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)(住友化学社製「スミライザーMDP−S」、以下「MDP」と略す)0.1質量部を添加して接着剤組成物を作製した。得られた接着剤組成物を使用して、以下に示す評価方法にてガラス転移温度の測定、引張せん断接着強さの測定、液比重の測定、剥離試験(80℃温水剥離時間、剥離状態)、搬送性の測定を行った。それらの結果を表1に示す。(D)(A)〜(C)に溶解しない粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示した時の粒径に対する粒子体積分布の標準偏差を測定した。
ガラス転移温度:組成物を、1mm厚のシリコンシートを型枠とし、PETフィルムに挟み込み、無電極放電ランプを使用したフュージョン社製硬化装置により、365nmの波長の積算光量2000mJ/cm2の条件にて上面から硬化させた後、さらに下からを365nmの波長の積算光量2000mJ/cm2の条件にて硬化させ、厚さ1mmの組成物の硬化体を作製した。作製した硬化体をカッターにて長さ50mm×幅5mmに切断し、ガラス転移温度測定用硬化体とした。得られた硬化体をセイコー電子産業社製、動的粘弾性測定装置「DMS210」により、窒素雰囲気中にて前記硬化体に1Hzの引張方向の応力及び歪みを加え、昇温速度毎分2℃の割合で昇温しながらtanδを測定し、該tanδのピークトップの温度をガラス転移温度とした。
表1、表2に示す種類の原材料を表1、表2に示す組成で使用したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を作製した。得られた組成物について、実施例1と同様にガラス転移温度、引張せん断接着強さ、液比重の測定、剥離試験、搬送性の測定を行った。(D)(A)〜(C)に溶解しない粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示した時の粒径に対する粒子体積分布の標準偏差を測定した。それらの結果を表1、表2に示す。
BDK:ベンジルジメチルケタール(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「IRGACURE651」)
UV−3700B:ポリエーテル系ウレタンアクリレート(日本合成化学社製「UV−3700B」)
UV−7000B:ポリエステル系ウレタンアクリレート(日本合成化学社製「UV−7000B」)
1.6−X−A:ヘキサンジオールジアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレート1.6−HX−A」)
EC−A:エトキシジエチレングリコールジアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレートEC−A」)
BZ:ベンジルメタクリレート(共栄社化学社製「ライトエステルBZ」)
IBX:イソボルニルメタクリレート(共栄社化学社製「ライトエステルIB−X」)
2−HEMA:2-ヒドロキシエチルメタクリレート
N−ビニルピロリドリン:N−ビニルピロリドリン(日本触媒社製)
実施例3の接着組成物を用いた。50mm×100mm×1mmの青板ガラス2枚それぞれに組成物を塗布した。無電極放電ランプを使用したフュージョン社製硬化装置により、365nmの波長の積算光量1500mJ/cm2の条件にて硬化させ、接着固定した。接着固定した青板ガラスの積層体に更に同サイズの青板ガラスを、実施例3の組成物を用い、前記同様に硬化し、接着固定した。この工程を繰り返し、青板ガラス10枚を積層接着し、固定した。積層体を、コアリング装置を使用し、直径40mmの円形にくり抜き、直径40mmの積層体を作製した。直径40mmの積層体をそのまま梱包し、120km搬送した。搬送した積層体を80℃の温水に浸漬したところ、60分ですべて剥離した。その剥離した各40mmΦの青板硝子の表面状態を確認したところ、10枚いずれも傷がないことを確認した。
(1)本発明の組成物は、光硬化性を有し、可視光又は紫外線により硬化するので、従来のホットメルト系接着剤に比べ、省力化、省エネルギー化、作業短縮の面で著しい効果が得られる。
(2)本発明の組成物は、加工時に用いる切削水等に影響せずに高い接着強度を発現できるので、部材の加工時にずれを生じ難く、寸法精度面で優れた部材が容易に得られるという効果が得られる。
(3)本発明の組成物の硬化体は、搬送時に部材を傷や塵埃等の汚染から保護するという効果を有する。
(4)本発明の組成物は、温水と接触することにより、接着強度が低下し、部材間又は部材と治具との接合力が低下するので、容易に部材の回収ができる特徴がある。
(5)本発明の組成物は、従来の仮固定用の組成物の場合に比べ、高価で、発火性が強く、人体に有害なガスを発生する有機溶媒を用いる必要がないという効果が得られる。
(6)本発明の組成物の硬化体は、硬化体を取り外す時に、温水と接触して膨潤し、フィルム状に組成物を部材から回収できるので、作業性に優れるという効果が得られる。
(7)本発明の組成物は、ガラス部材を複数枚積層して接着した部材加工に於いて、高精度に加工できるという効果が得られる。
(8)本発明の組成物の硬化体は、積層されたガラス部材同士の接触をさける保護膜として働き、搬送時に部材を傷や塵埃等の汚染から保護する。
(9)本発明の組成物は、複数枚のガラス部材を同時に歩留まりよく得られるので、ガラス部材の量産性が向上するという効果が得られる。
Claims (9)
- (A)多官能(メタ)アクリレート、(B)単官能(メタ)アクリレート、(C)光重合開始剤、(D)粒状物質を含有し、硬化体のガラス転移温度が0℃〜20℃である接着剤組成物を硬化し、板ガラスを接着、固定し、くり抜いて作製された積層体を、搬送した後、該搬送された積層体を40〜90℃の温水に浸漬して、該接着剤組成物の硬化体を取り外すことを特徴とする積層体の搬送方法であり、(A)及び(B)の合計量100質量部中、(A)を20〜50質量部、(B)を50〜80質量部含有し、(A)及び(B)の合計100質量部に対して、(C)を0.5〜10質量部、(D)を0.2〜6質量部含有し、(A)が、(A−1)ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリート、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上と、(A−2)1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上とを含有し、(B)が、フェノール(エチレンオキサイド2モル変性)(メタ)アクリレートと2−(1,2−シクロヘキサジカルボキシイミド)エチルアクリレートを含有し、(D)が、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子及び架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子からなる群のうちの1種又は2種以上であることを特徴とする部材の搬送方法。
- レーザー法による(D)の平均粒径が50〜120μmであることを特徴とする請求項1に記載の部材の搬送方法。
- レーザー法による(D)の粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差が0.0001〜0.072の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の部材の搬送方法。
- 接着剤組成物が、(A)及び(B)の合計量100質量部に対して、0.001〜3質量部の重合禁止剤を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の部材の搬送方法。
- (D)が、架橋ポリスチレン粒子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の部材の搬送方法。
- (C)光重合開始剤が、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタールからなる群のうちの1種以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の部材の搬送方法。
- 重合禁止剤が2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)であることを特徴とする請求項4に記載の部材の搬送方法。
- (D)の比重が、当該組成物の比重と等しいか又は小さく、(D)の形状が球状であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の部材の搬送方法。
- (D)が、(A)〜(C)に溶解しない粒状物質であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の部材の搬送方法。
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