JP5594713B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、表示装置に関する。

液晶表示装置などの表示装置では、表示パネル又はタッチパネルをカバー（フロントウィンドウ）が覆っている（特許文献１）。カバーの裏面（表示パネル又はタッチパネルを向く面）には、印刷層の枠が形成されている。

特開平７−１６０４１７号公報

印刷層は、表示装置の組み立て工程においては、傷が付くおそれがあり、対策が必要である。

本発明は、表示装置のカバーに形成された印刷層の傷を防止することを目的とする。

（１）本発明に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの表示面を覆う光透過性のカバーと、を有し、前記カバーは、前記表示パネルを向く面に中央部を避けて前記中央部を囲むように形成された枠状の印刷層と、少なくとも前記印刷層を覆う前記印刷層よりも硬いコーティング層と、を有することを特徴とする。本発明によれば、コーティング層が印刷層を覆っているので、印刷層の傷を防止することができる。

（２）（１）に記載された表示装置において、前記コーティング層は、前記カバーの前記中央部をさらに覆うことを特徴としてもよい。

（３）（１）又は（２）に記載された表示装置において、前記カバーは、基材層と、前記基材層の一方の面を覆う前記基材層よりも硬い表層と、を含み、前記印刷層及び前記コーティング層は、前記表層上に形成されていることを特徴としてもよい。

本発明の実施の形態に係る表示装置を示す平面図である。 図１に示す表示装置の分解平面図である。 図１に示す表示装置のIII-III線断面の拡大図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例１を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例２を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例３を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例４を説明する図である。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、表示装置として液晶表示装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ装置、電界放出ディスプレイ装置などに適用することも可能である。

図１は、本発明の実施の形態に係る表示装置を示す平面図である。図２は、図１に示す表示装置の分解平面図である。図３は、図１に示す表示装置のIII-III線断面の拡大図である。

表示装置は、表示パネル１０を有する。図１及び図２に示す表示パネル１０は、液晶表示パネルであって、一対の基板１２（ガラス基板）を有し、両者間には図示しない液晶が介在する。一方の基板１２は、薄膜トランジスタ、画素電極及び配線などを含むＴＦＴ（Thin Film Transistor）基板（又はアレイ基板）であり、他方の基板１２はカラーフィルタ基板である。駆動方式は、ＩＰＳ（In Plane Switching）方式、ＴＮ（Twisted Nematic）方式又はＶＡ（Vertical Alignment）方式などいずれの方式であってもよく、方式に応じた電極及び配線が形成される。

基板１２には、偏光板１４が貼り付けられている。一方の基板１２の周縁部には、液晶を駆動するためのドライバ回路を内蔵する集積回路チップ１６が搭載されている。また、一方の基板１２の端部には、フレキシブル配線基板１８が取り付けられている。フレキシブル配線基板１８には、電子部品２０が搭載されている。表示パネル１０は、フレーム２２に支持されている。フレーム２２は、樹脂のモールド成形品からなり、モールドともよばれる。

表示装置は、タッチパネル２４（例えば静電容量結合方式のタッチパネル）を有する。タッチパネル２４は、表示パネル１０と重なるように配置されている。タッチパネル２４と表示パネル１０とは、粘着層２６によって貼り付けられている。タッチパネル２４が表示パネル１０の表示領域上に配置されているので、表示パネル１０の画像に対して指による入力が可能になっている。タッチパネル２４には、フレキシブル配線基板２８が電気的に接続されている。フレキシブル配線基板２８には、タッチパネル２４の制御用の集積回路チップ３０及び電子部品３２が搭載されている。

表示装置は、光透過性のカバー３４を有する。カバー３４はガラスからなる。カバー３４は、印刷層３６を有する。詳しくは、印刷層３６は、カバー３４の中央部を避けて、中央部を囲むように、枠状に形成されている。カバー３４は、少なくとも印刷層３６の、カバー３４とは反対側の面を覆うコーティング層３８を有する。コーティング層３８は、印刷層３６よりも硬い。

カバー３４は、表示パネル１０を向く面に印刷層３６を有する。表示パネル１０の表示面が、光透過性のカバー３４によって覆われているが、表示領域が印刷層３６の内側に配置されるようになっている。なお、カバー３４と表示パネル１０の間にタッチパネル２４が介在しているので、カバー３４は、粘着層４０を介してタッチパネル２４に貼り付けられている。粘着層４０は透明である。粘着層４０は、タッチパネル２４と、カバー３４のコーティング層３８に粘着している。粘着層４０は、コーティング層３８のうち、印刷層３６と重なる部分の一部と、印刷層３６と重ならない部分に粘着している。したがって、印刷層３６の一部は、コーティング層３８に覆われているが、粘着層４０には覆われていない。

本実施の形態によれば、コーティング層３８が印刷層３６を覆っているので、印刷層３６の傷を防止することができる。

［変形例］
図４は、本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例１を説明する図である。本変形例では、図４に示すカバー１３４を、図３に示すカバー３４の代わりに使用する。図３の例では、コーティング層３８は、カバー３４の中央部をさらに覆っているが、図４に示す例では、コーティング層１３８は、印刷層１３６を覆っているが、カバー１３４の中央部を覆っていない。

図５は、本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例２を説明する図である。本変形例では、図５に示すカバー２３４を、図３に示すカバー３４の代わりに使用する。図５に示すカバー２３４は、基材層２４２を含む。基材層２４２は、アクリル樹脂からなる。カバー２３４は、基材層２４２の一方の面のみを覆う表層２４４を含む。表層２４４は、基材層２４２よりも硬い材料からなる。表層２４４は無色透明である。印刷層２３６及びコーティング層２３８は、基材層２４２の、表層２４４が存在しない面に形成されている。

図６は、本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例３を説明する図である。本変形例では、図６に示すカバー３３４を、図３に示すカバー３４の代わりに使用する。図６に示すカバー３３４は、基材層３４２を含む。基材層３４２は、アクリル樹脂からなる。カバー３３４は、基材層３４２の両面を覆う表層３４４を含む。表層３４４は、基材層３４２よりも硬い材料からなる。表層３４４は無色透明である。印刷層３３６は、一方の表層３４４上に形成され、印刷層３３６上のみにコーティング層３３８が形成されている。つまり、コーティング層３３８は、印刷層３３６を介して表層３４４上に形成されているが、表層３４４上に接触するようには形成されていない。

図７は、本発明の実施の形態に係る表示装置の変形例４を説明する図である。本変形例では、図７に示すカバー４３４を、図３に示すカバー３４の代わりに使用する。図７に示すカバー４３４は、基材層４４２を含む。基材層４４２は、アクリル樹脂からなる。カバー４３４は、基材層４４２の両面を覆う表層４４４を含む。表層４４４は、基材層４４２よりも硬い材料からなる。表層４４４は無色透明である。印刷層４３６は、一方の表層４４４上に形成されている。コーティング層４３８は、印刷層４３６上及び表層４４４上に形成されている。詳しくは、コーティング層４３８は、表層４４４上にも接触するようには形成されている。

本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施の形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。

１０ 表示パネル、１２ 基板、１４ 偏光板、１６ 集積回路チップ、１８ フレキシブル配線基板、２０ 電子部品、２２ フレーム、２４ タッチパネル、２６ 粘着層、２８ フレキシブル配線基板、３０ 集積回路チップ、３２ 電子部品、３４ カバー、３６ 印刷層、３８ コーティング層、４０ 粘着層、１３４ カバー、１３６ 印刷層、１３８ コーティング層、２３４ カバー、２３６ 印刷層、２３８ コーティング層、２４２ 基材層、２４４ 表層、３３４ カバー、３３６ 印刷層、３３８ コーティング層、３４２ 基材層、３４４ 表層、４３４ カバー、４３６ 印刷層、４３８ コーティング層、４４２ 基材層、４４４ 表層。

Claims (1)

1. 表示パネルと、
   前記表示パネルの表示面を覆う光透過性のカバーと、
   を有し、
   前記カバーは、基材層と、前記基材層の一方の面を覆う前記基材層よりも硬い無色透明な表層と、前記表示パネルを向く面に中央部を避けて前記中央部を囲むように形成された枠状の印刷層と、前記カバーの前記中央部及び前記印刷層を覆う前記印刷層よりも硬いコーティング層と、
   を有し、
   前記印刷層及び前記コーティング層は、前記表層上に形成されていることを特徴とする表示装置。
   

Images