JP5587916B2 - 複合部品の製造方法 - Google Patents

複合部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5587916B2
JP5587916B2 JP2011552516A JP2011552516A JP5587916B2 JP 5587916 B2 JP5587916 B2 JP 5587916B2 JP 2011552516 A JP2011552516 A JP 2011552516A JP 2011552516 A JP2011552516 A JP 2011552516A JP 5587916 B2 JP5587916 B2 JP 5587916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mandrel
composite
manufacturing
bag
composite part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011552516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012519603A (ja
Inventor
アストウッド サイモン
ジェイコブス ジョン
ホッキング マシュー
プライディー ジャゴ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Airbus Operations Ltd
Original Assignee
Airbus Operations Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Airbus Operations Ltd filed Critical Airbus Operations Ltd
Publication of JP2012519603A publication Critical patent/JP2012519603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5587916B2 publication Critical patent/JP5587916B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/30Shaping by lay-up, i.e. applying fibres, tape or broadsheet on a mould, former or core; Shaping by spray-up, i.e. spraying of fibres on a mould, former or core
    • B29C70/32Shaping by lay-up, i.e. applying fibres, tape or broadsheet on a mould, former or core; Shaping by spray-up, i.e. spraying of fibres on a mould, former or core on a rotating mould, former or core
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/40Shaping or impregnating by compression not applied
    • B29C70/42Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C70/44Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles using isostatic pressure, e.g. pressure difference-moulding, vacuum bag-moulding, autoclave-moulding or expanding rubber-moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/40Shaping or impregnating by compression not applied
    • B29C70/42Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C70/44Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles using isostatic pressure, e.g. pressure difference-moulding, vacuum bag-moulding, autoclave-moulding or expanding rubber-moulding
    • B29C70/446Moulding structures having an axis of symmetry or at least one channel, e.g. tubular structures, frames

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

本発明は2個以上の複合部品の製造方法に関する。
複合部品の厚さが養生中に減少することはよく知られている。このプロセスは,デバルキング,すなわち「圧密化(または減量化)」として知られ,そのほとんど全てが封入されている空気の放出によるものである。典型的には,予含浸積層体(一般的に「プリプレグ」として知られる)の厚さの減少は約10〜15%であり,乾燥繊維複合体ではさらに減少が大きくなる。これは以下いずれかの場合に深刻な問題になる恐れがある:
a)部品が有意な厚さ(通常10 mm より大)であり,少なくとも部分的に平面状でない場合,または
b)部品が周囲の材料よりかなり厚いパッドアップ(詰め込み)領域を含んでいる場合。
複合部品を養生に先立ち熱間圧密化処理する方法が,特許文献1に記載されている。部品は雄形ツール上で形成および圧密化される。この方式における問題は,単一方向の複合部品しか一度に製造できないということである。従って,そのような標準的な装置を用いて複数の部品を同時に熱間圧密化処理する場合には,それら複数の部品を同一方向で縦列配置しなければならず,長くて重い雄形ツールが必要となる。
国際公開第2008/007140号パンフレット
本発明の第1の態様により,2個以上の複合部品の製造方法において,複合材料のバンドの一連の層をマンドレル上に配置機で載置することによって複合部品を前記マンドレル上で組立て;前記バンドを前記マンドレル上に載置する際に前記マンドレルを回転させ;複合部品を組立てた後,2個以上の圧密化フレームを複合部品の対向する端部の間で前記マンドレルに取付け;前記マンドレル,前記圧密化フレームおよび複合部品を圧密化バッグで包み;複合部品を加熱し;前記圧密化バッグが前記圧密化フレームと加熱された複合部品の間の空隙内に吸引されて,次第に前記圧密化バッグが加熱された複合部品を圧迫し,それにより,余剰な材料が前記圧密化バッグによって前記対向する端部に向かって絞られるように,前記マンドレルと前記圧密化バッグの間に真空状態を形成し;前記圧密化バッグおよび複合部品を前記マンドレルから除去することを含む,複合部品の製造方法を提案する。
典型的には,前記配置機で前記バンドを前記マンドレル上に押圧する。前記配置機で150 kg 以上の力を付与することができる。このようにした場合には,必要とされる圧密化が減るという利点があるが,大きい力により前記マンドレルが曲がるおそれがあるという不利がある。従って,より好ましくは,前記配置機によって前記バンドを前記マンドレル上に,150 kg 未満,典型的には100 kg 未満,最も好ましくは50 kg 未満の力で押圧する。このような力で押圧することは,前記マンドレルが比較的高いアスペクト比を備える場合に特に重要となる。典型的には,前記配置機によって前記バンドを前記マンドレル上に,10 kg を超え,好ましくは20 kg を超える力で押圧する。
典型的には,前記圧密化フレームの各々は,前記マンドレルに取付けられるベースと,前記圧密化バッグで包まれる遠位端とを備え;前記圧密化フレームの各々は,そのベースがその遠位端よりも狭幅である。これにより,前記圧密化フレームの前記ベースを,複合部品の対向する端部の間の空間内に収めることが可能となる。
前記圧密化フレームは中実の三角形状体(断面視において)であってよいが,このようにした場合は不必要な重量が加わることになる。従って,より好ましくは,前記圧密化フレームの各々は,前記ベースの対向する側で延びる一対のアームを備え,この一対のアームは,例えば,断面T字状(前記2本のアーム間の角度が180°である),より好ましくは断面Y字状または断面V字状(前記2本のアーム間の角度が180°未満である)をなす。
複合部品を,凹状表面領域を有する雌形ツール上で,または雄形ツール(代替的には,部品の圧密化に用いたマンドレル)上で養生することができる。
典型的には,複合部品の各々は,コーナーでフランジに交わるウェブを備え;前記圧密化バッグは,まず前記ウェブに接触し,次いで,次第に前記コーナーを取り巻いて撓み,前記フランジを圧迫し,それにより,余剰な材料が前記圧密化バッグによって前記フランジの端部へと絞られる。従って,例えば,この製造方法を用いて4個のL字状構成部品を形成(4個の前記圧密化フレームを用いて)し,または2個のC字状構成部品を形成(2個の前記圧密化フレームを用いて)することができる。
典型的には,前記配置機によって載置した前記複合材料の前記バンドは,マトリクス材を含浸させた強化繊維(例えば,ガラス繊維または炭素繊維)を備える。マトリクス材は,熱可塑性材料,またはエポキシ樹脂等の熱硬化性材料であってよい。前記配置機は,複合材料の比較的広幅のバンドを載置するテープ載置ツール,より好ましくは,マトリクス材含浸繊維の比較的狭幅のトウを載置する繊維配置機であってよい。前記配置機を繊維配置機とする場合には,繊維の複数のトウを並行して載置してもよい。
以下に説明する好ましい実施形態において,複合部品は航空機翼の桁部材(スパー)とする。しかしながら,本発明を用いて,種々の他の航空機部品(例えば,縦通材),または,ボート,自動車用等(例えば)の他の複合構造部品を形成することができる。
本発明の第2の態様により,2個以上の複合部品を製造するための部品のキットにおいて,マンドレルと;前記マンドレルを回転可能に支持する支持部材と;前記マンドレルに取外し可能に取付けることができる2個以上の圧密化フレームと;前記マンドレルおよび前記圧密化フレームを包むことができる圧密化バッグとを備える,複合部品を製造するための部品のキットを提案する。
以下に,本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
マンドレルの等角図である。 繊維トウをマンドレル上に載置している繊維配置機を示す端面図である。 一対のスパーを担持しているマンドレルの等角図である。 取付けられた圧密化フレームを示す等角図である。 取付けられた圧密化フレームを示す端面図である。 真空圧密化プロセスの第1段階における圧密化バッグを示す端面図である。 組立体の平面図である。 図7における一点鎖線A−Aに沿う断面図であり,真空圧密化プロセスの第1段階における圧密化バッグを示す。 一点鎖線A−Aに沿う断面図であり,真空圧密化プロセスの第2段階における圧密化バッグを示す。 一点鎖線A−Aに沿う断面図であり,真空圧密化プロセスの最終段階における圧密化バッグを示す。 養生中のスパーの一つを示す。
図1に,一対の移送フレームに取付けられたマンドレル1を示す。図2〜図10に,航空機翼用の2個のC字状断面のスパーをマンドレル1を用いて組立ておよび圧密化する方法を示す。マンドレル1を複数の断片から形成し,ツールの断片の各々を,米国特許出願公開第2008/0302486号明細書においてより詳細に説明される少なくとも1本の細長いシャフトに取外し可能に取付ける。前記米国特許出願公開第2008/0302486号明細書において説明されるシャフトの特徴を,参照により本願に援用する。マンドレルの断片を,例えば,アルミニウムまたは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から形成することができる。
マンドレル1を,エンボス加工されたCapran(登録商標)真空バッグ(図示せず)により被覆し,この真空バッグを,バッグとマンドレル表面の間の真空状態を維持することによってマンドレルに保持する。エンボス加工で付与されたバッグの波状の形状により,空気を波/しわ形状部を通じて逃がすことが可能となる。
次いで図2に示すステップにおいて,複合材料のバンドの一連の層をマンドレル上に,配置ヘッド2を組み込んだ繊維配置機で載置することによってスパーをマンドレル1上で組み立てる。スパー3,4はそれぞれ,ウェブ3a,4aおよび一対のフランジ3b,4bを有する。2個のスパーのフランジは,ギャップによって隔てられた対向する端部3c,4cを有する。図2における上側のスパーはポート側のスパーであり,下側のスパーはスターボード側のスパーである。
配置ヘッド2は,樹脂含浸繊維のトウのバンドを,クリール(図示せず)からマンドレルと圧縮ローラ2bの挟込み部内へと並行してガイドするガイドローラ2aを備える。圧縮ローラは28 kg の力を付与して,トウを,エンボス加工したバッグまたは既に載置した複合材料の層に付着させる。トウを配置ヘッド2で若干加熱して樹脂に粘着性を与え,固着させる。
ガイドローラ2aの上流のカッター2cを用いてバンド内の1本以上のトウを切断することができる。配置ヘッド2は,材料の個別の又は複数のトウを任意の方向に,かつ繊維配置機の最小切断長(圧縮ローラ2bとカッター2cの間の距離)より長い任意の長さで堆積することができる多軸CNC制御デバイスである。配置ヘッド2をマンドレルに対して回転および平行移動させることができ,バンド内の異なるトウを異なる速度で供給してしわの形成を回避することができる。例えば,湾曲部での外側のトウを内側のトウよりも高い速度で供給することができる。図2にはヘッド2の概略図を示したにすぎず,この種のツールは当業界でよく知られているので,繊維配置ヘッド2のさらなる詳細は本明細書に示さないことに留意されたい。例示すれば,ツールはシンシナティ・バイパー1200(商標)であってよい。随意に,他の適切な繊維配置ヘッドの詳細について欧州特許出願公開第0491353(A)号明細書または米国特許第4943338号明細書を参照されたい。
図3は,Y軸がマンドレル1の回転軸線と整列した直交座標系を示す等角図である。マンドレル1は,約14 m の長さL(マンドレル1の回転軸線に対して平行な)を有する。スパーのウェブは,約0.6 m の幅(従って,マンドレル1は約0.5 m の平均幅Wを有する)を有する。この高いアスペクト比(L/W=28)の結果,圧縮ローラ2bで付与する力が大きすぎないようにして,マンドレルの過大な曲げを回避することが重要となる。従って,バンドをマンドレル上に載置する際は,バンドをマンドレル上に,圧縮ローラ2bにより28 kg の比較的低い力で押圧する。また,フィラメント巻線機とは対照的に,繊維トウを繊維内にほとんど張力を生じることなしに載置する。比較的低い圧縮力と繊維内の張力の欠如の双方によって,養生に先立つスパーの圧密化が必要になる。
繊維がY軸に平行に延びる複合材料のプライは0°プライとして知られ,Y軸に垂直に延びるプライは90°プライとして,という様に知られている。繊維配置ヘッド2によりプライの積み重ねを所望の積み重ね順序,例えば,0°/ 90°/ +45°/ -45°/ 90°/ 0°で載置する。
バンドをマンドレル上に載置する際に,マンドレル1を繊維配置機のヘッドストックおよびテールストック(図示せず)によって回転させる。それと同時に,配置ヘッド2を任意の方向に平行移動または回転させることができる。図2に,マンドレル1の時計回りの回転と,ヘッド2の負のX方向(即ち,左方向)への移動とを表す破線矢印を示すが,マンドレル1及びヘッド2は任意の方向に,かつ互いに完全に独立して回転/平行移動できることを理解されたい。これにより,ツールのヘッド2を,マンドレル1の型表面上の斜面およびコーナー6に,複合材料の深刻な応力またはしわを増大させることなしに沿わせることが可能となる。例示のため,スパン方向斜面6a及びコード方向斜面6bを図1における型表面上に符号を付して示す。
スパーの最も内側の層を,エンボス加工した真空バッグに十分にかつ確実に付着させて,前記の層が重力下でマンドレルから落下することを防止する。スパーとエンボス加工した真空バッグとの付着がこれらスパーおよびバッグの落下を防止するのに不十分である場合には,随意に,1枚以上の90°トウの保持バンドをマンドレルの外周全体の周りに連続させて,スパーを選択した位置で互いに接続してもよい。
スパーを組み立てた後,繊維配置ヘッド2を取外す。随意に,一組の消耗材(図示せず)を,組み立てたスパーに巻き付けて,封入空気および揮発性物質が以下に説明する熱間圧密化プロセス中に逃げることを可能にし,真空バッグまたは真空膜がスパーに付着することを防止してもよい。
次に,図4に示すように,2個の圧密化フレーム10,11をマンドレルの対向する側面にねじ止めする。圧密化フレーム10,11は同一であるので,フレーム10についてのみ詳細に説明する。圧密化フレーム10は5個のY字状のサポートリブを備える。各サポートリブは,マンドレル1のスパー間のギャップにおけるねじ孔にねじ止めされるベース12と,ベース12の対向する側で延びる一対のアーム13,14とを有する。アーム13,14は,図5に最も明りょうに示されるように,上下にそれぞれ約50°の角度をなしている。アーム13,14の外側面は,マンドレルの全長に沿って延びるパネル15,16を担持している。パネル15,16の間の角度は約100°である。
次に,マンドレル,圧密化フレームおよび複合部品を圧密化バッグ20で包む。圧密化バッグ20は,種々の適切な弾性材料から形成することができる。好ましい実施形態において,バッグは,テキサス州フォートワースのモザイト・ラバー社製造のシリコンゴムからなり,封入空気を逃げやすくするフリース製の通気性下地を備えている。
次に,マンドレルと圧密化バッグの間に真空状態を形成して,図6〜図10に示すように,圧密化フレームと複合部品の間の空隙21内に圧密化バッグを吸引する。この真空状態を,バッグ20における1個以上のポート(図示せず),またはマンドレル1における1個以上のポート(図示せず)を介して付与する。バッグ20にはいずれかの端部にプリーツをつけてバッグの外周を縮小させ,バッグ20を,袋詰めテープ(弾力性パテ)を用いて自動繊維配置機のヘッドストックおよびテールストックのリムに付着させる。
図5に示すように,スパーのウェブに垂直な圧密化フレームの幅W1を,スパーのウェブに垂直なスパー/マンドレル組立体の幅W2よりも若干大きくして,真空状態を付与する前に圧密化バッグがスパーのウェブに触れることなく圧密化フレーム10,11の遠位端だけに触れるようにする。各圧密化フレームも,その遠位端よりもそのベースにおいて著しく狭幅とすることにより,ベースを2個のスパーの端部間のギャップ内に収めることができる。
真空状態を付与する際,図6および図8に示すように,バッグ20は,スパーのウェブに係合し,次いで,ウェブがフランジに交わるコーナーを取り巻いて撓み始める。真空状態を強めると,バッグが空隙21内へ吸引されるためバッグが徐々にフランジを圧迫し,それにより,余剰な材料が圧密化バッグによってフランジの端部へと絞られる。
真空状態を付与する前,および真空状態を付与している間,組立体を85℃〜95℃(好ましくは90℃)の圧密化温度へと昇温し,圧密化処理中その温度に保持する。熱は,圧密化の間,オーブン,赤外線加熱素子または他の手段によって加えることができる。随意に,組立体をオートクレーブ内に配置し,1バールを超える圧力をバッグの外側に付与することによって追加的な圧密化圧力を与えてもよい。
バッグ内外の圧力差により,均一な流体静力学的圧力を被加工材の全領域に与える。空隙21にわたるバッグ20の橋渡しにより,バッグを引き伸ばして(ストレッチ),スパーがマンドレルの凸面状コーナーに係合する部分でスパーが反作用を及ぼすバッグの面においてストレッチ力を生じる。従って,各スパーに付与される圧密化圧力は,各スパーの表面にわたって,バッグがマンドレルの頂面および側面上の比較的凸面状でないほぼ平面状のウェブおよびフランジに係合する部位における純粋な流体静力学的圧力(大気圧以下の,またはオートクレーブを使用している場合には大気圧を超える)と,凸面状コーナー6における流体静力学的圧力に付加されたストレッチ圧力を含む増強圧力との間で変化する。
被加工材の圧密化は,圧密化処理段階中における圧力と上昇した温度の組み合わせによって生じる。また,圧密化は,図8および図9に示す中間位置を通じてスパーのフランジを徐々に下方に移動させ,余剰な空気および他の余剰な材料をフランジの端部で絞り出すバッグ20の作用によって支援される。圧密化処理中にスパーの厚みは約10%減少する。
圧密化処理後に,バッグ20(および随意の消耗材)を除去し;圧密化したスパー3,4を,エンボス加工した真空バッグとマンドレルの間の真空状態を除去し保持バンド(使用した場合)を切断することによって,マンドレルから解放し;エンボス加工した真空バッグをスパーから除去し;スパーを雌形養生ツールに移動し;関連する消耗材をスパーの内側成形ライン(IML)に付与する。この後,雌形養生ツールをオートクレーブ内に配置し,約180℃の温度まで加熱し,かつ約7バールまで加圧して,スパーを硬化する。
図11に,雌形養生ツール30内に配置されたスパー4の一つの例を示す。スパー4は最終的な厚さになっており,このことは,スパーのIML表面が養生中に移動する必然性がないことを意味する。従って,養生の間,スパーの厚さは,スパーの非平面状領域で一定であり続ける。
代替的処理において,図11に示す雌形ツール30上で被加工材を養生する代わりに,マンドレル1上で加工材を養生してもよい。この場合,犠牲層を,幾何公差に適合するように機械加工するためスパーの外側成形ライン(OML)に付加することができる。熱間圧密化処理により雄形ツールで養生したスパーのコーナー形状を制御し,それによって,それらコーナー部分の半径のばらつきを減少させ,必要とされる犠牲層の厚さ(または数)を最小化する。
以上,本発明を1つ以上の好ましい実施形態を参照して説明したが,添付の特許請求の範囲に定義した本発明の範囲を逸脱することなく種々の改変および変更がなされてよいことを理解されたい。

Claims (12)

  1. 2個以上の複合部品の製造方法において,
    複合材料のバンドの一連の層をマンドレル上に配置機で載置することによって対向する端部を有する複合部品を前記マンドレル上で組立て;
    前記バンドを前記マンドレル上に載置する際に前記マンドレルを回転させ;
    複合部品を組立てた後,2個以上の圧密化フレームを前記複合部品の前記対向する端部の間で前記マンドレルに取付け;
    前記マンドレル,前記圧密化フレームおよび複合部品を圧密化バッグで包み;
    複合部品を加熱し;
    前記圧密化バッグが前記圧密化フレームと加熱された複合部品の間の空隙内に吸引されて,次第に前記圧密化バッグが加熱された複合部品を圧迫し,それにより,余剰な材料が前記圧密化バッグによって前記対向する端部に向かって絞られるように,前記マンドレルと前記圧密化バッグの間に真空状態を形成し;
    前記圧密化バッグおよび複合部品を前記マンドレルから除去する
    ことを含む,複合部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の複合部品の製造方法において,前記バンドを前記マンドレル上に,200 kg 未満力で配置機により押圧することを含む,複合部品の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の複合部品の製造方法において,
    前記圧密化フレームの各々は,前記複合部品の前記対向する端部の間で前記マンドレルに取付けられるベースと,前記圧密化バッグで包まれる遠位端とを備え;
    前記圧密化フレームの各々の幅は,そのベースにてその遠位端よりも狭幅であ当該圧密化フレームのベースにおける幅は,当該ベースが前記対向する端部の間に収まるように,当該間における幅より幅狭である
    複合部品の製造方法。
  4. 請求項3に記載の複合部品の製造方法において,前記圧密化フレームの各々は,前記ベースの対向する側で延びる一対のアームを備える,複合部品の製造方法。
  5. 請求項4に記載の複合部品の製造方法において,前記2本のアーム間の角度が180°未満である,複合部品の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合部品の製造方法において,複合部品を,凹状表面領域を有する雌形ツール上で硬化することを含む,複合部品の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の複合部品の製造方法において,
    複合部品の各々は,コーナーでフランジにつながるウェブを備え;
    前記圧密化バッグは,まず前記ウェブに接触し,次いで,次第に前記コーナーを取り巻いて撓み,前記フランジを圧迫し,それにより,余剰な材料が前記圧密化バッグによって前記フランジの端部へと絞られる,
    複合部品の製造方法。
  8. 請求項7に記載の複合部品の製造方法において,
    複合部品の各々は,一対のコーナーのそれぞれで一対のフランジにつながるウェブを備え;
    前記圧密化バッグは,まず前記ウェブに接触し,次いで,次第に前記コーナーを取り巻いて撓み,前記フランジを圧迫し,それにより,余剰な材料が前記圧密化バッグによって前記フランジの各々の端部のそれぞれへと絞られる,
    複合部品の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の複合部品の製造方法において,複合部品は航空機部品である,複合部品の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の複合部品の製造方法において,
    前記配置機によって載置した前記複合材料の前記バンドは,マトリクス材を含浸させた強化繊維を備える,複合部品の製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の複合部品の製造方法において,
    前記マンドレルは,長さLおよびその長さ方向に垂直な方向の平均幅Wを有し;
    アスペクト比L/Wは,10を超えいる,
    複合部品の製造方法。
  12. 2個以上の複合部品を製造するための部品のキットにおいて,
    マンドレルと;
    前記マンドレルを回転可能に支持する支持部材と;
    前記マンドレルに取外し可能に取付けることができる2個以上の圧密化フレームと;
    前記マンドレルおよび前記圧密化フレームを包むことができる圧密化バッグと
    を備える,複合部品を製造するための部品のキット。
JP2011552516A 2009-03-05 2010-03-01 複合部品の製造方法 Expired - Fee Related JP5587916B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0903805.0 2009-03-05
GBGB0903805.0A GB0903805D0 (en) 2009-03-05 2009-03-05 Method of manufacturing composite parts
PCT/GB2010/050357 WO2010100481A2 (en) 2009-03-05 2010-03-01 Method of manufacturing composite parts

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012519603A JP2012519603A (ja) 2012-08-30
JP5587916B2 true JP5587916B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=40600551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011552516A Expired - Fee Related JP5587916B2 (ja) 2009-03-05 2010-03-01 複合部品の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8419886B2 (ja)
EP (1) EP2403705B1 (ja)
JP (1) JP5587916B2 (ja)
CA (1) CA2753735C (ja)
GB (1) GB0903805D0 (ja)
WO (1) WO2010100481A2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2451940A1 (es) * 2012-09-28 2014-03-28 Airbus Operations, S.L. Procedimiento y útil de encintado empleado en la fabricación de piezas de material compuesto
US9248613B2 (en) 2012-10-30 2016-02-02 The Boeing Company Method for forming thick thermoplastic composite structures
GB2533567A (en) * 2014-12-19 2016-06-29 Airbus Operations Ltd Method of forming laminar composite charge
US11198262B2 (en) * 2019-11-11 2021-12-14 Spirit Aerosystems, Inc. Integrated pick, place, and forming apparatus and method for composite charges over complex geometries
US11660829B2 (en) 2021-02-09 2023-05-30 Spirit Aerosystems, Inc. Method of seamlessly bagging composite parts

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4943338A (en) 1988-09-26 1990-07-24 Cincinnati Milacron Inc. Multi-tow fiber placement machine with full band width clamp, cut, and restart capability
DE4005771C1 (en) 1990-02-23 1991-09-19 Deutsche Forschungsanstalt Fuer Luft- Und Raumfahrt Ev, 5300 Bonn, De Cpd. fibre coupling mfg. - uses tubular wound section flanked by conical wound sections to be compressed into flanges
JPH0483714U (ja) * 1990-11-30 1992-07-21
CA2057201C (en) 1990-12-19 1998-05-19 Vernon M. Benson Multiple axes fiber placement machine
FR2691922B1 (fr) * 1992-06-03 1994-07-22 Snecma Procede et dispositif de moulage de piece en materiau composite constituee de deux secteurs.
US5772950A (en) * 1994-08-31 1998-06-30 The Boeing Company Method of vacuum forming a composite
JPH11311101A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Toray Ind Inc 繊維強化樹脂製翼構造体
US6312247B1 (en) * 1999-01-29 2001-11-06 Alliant Techsystems Inc. Vacuum debulking table for thermoplastic materials
GB0014113D0 (en) * 2000-06-10 2000-08-02 Gkn Westland Helicopters Ltd Improvements in or relating to moulding
JP4856327B2 (ja) * 2001-07-03 2012-01-18 富士重工業株式会社 複合材パネルの製造方法
FR2831479B1 (fr) * 2001-10-26 2004-01-02 Coriolis Composites Procede de fabrication de profils presentant un etat de surface specifique en resines synthetiques renforcees par des fibres et machine pour mettre en oeuvre le procede
US20060118244A1 (en) * 2004-12-02 2006-06-08 The Boeing Company Device for laying tape materials for aerospace applications
CA2635651C (en) 2005-12-30 2012-05-29 Airbus Espana, S.L. Method for producing panels of composite materials with u-shaped stiffening elements
JP5211553B2 (ja) * 2006-06-27 2013-06-12 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 アクチュエータ素子、及びアクチュエータ素子の製造方法
GB0613872D0 (en) 2006-07-12 2006-08-23 Airbus Uk Ltd Method of manufacturing composite part
JP4962844B2 (ja) * 2006-07-13 2012-06-27 東レ株式会社 真空バッグ成形方法および装置
GB0710832D0 (en) 2007-06-06 2007-07-18 Airbus Uk Ltd Fibre placement tool
JP5151668B2 (ja) * 2008-05-13 2013-02-27 東レ株式会社 Frpの製造方法
GB0813785D0 (en) * 2008-07-29 2008-09-03 Airbus Uk Ltd Method of manufacturing a composite element

Also Published As

Publication number Publication date
US20120000597A1 (en) 2012-01-05
CA2753735C (en) 2016-04-26
EP2403705B1 (en) 2013-05-08
CA2753735A1 (en) 2010-09-10
WO2010100481A3 (en) 2010-12-23
JP2012519603A (ja) 2012-08-30
WO2010100481A2 (en) 2010-09-10
US8419886B2 (en) 2013-04-16
EP2403705A2 (en) 2012-01-11
GB0903805D0 (en) 2009-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5597134B2 (ja) 被成形材の成形方法
JP4987002B2 (ja) 複合構造部材を製造する装置ならびに方法
EP2495095B1 (en) Tensioning device for composite structures
JP6262842B2 (ja) 成形中の複合積層体における層のしわを低減するための方法及び装置
KR102205337B1 (ko) 굴곡진 맨드렐 표면에 경화되지 않은 복합재 부재를 압착하는 방법
EP1874526B1 (en) Method and apparatus for forming structural members
EP1393875B1 (en) Forming method and mold for composites
CA2974693C (en) Methods for manufacturing an i-stringer of an aircraft and devices for use in such methods
JP5587916B2 (ja) 複合部品の製造方法
JP3400399B2 (ja) Frp製h形部材の連続成形装置
JP2013506577A (ja) ドライ繊維プリフォームの自動生産のための方法及び装置
US20090091052A1 (en) Method of monitoring the performance of a pressure intensifier
WO2011077769A1 (ja) プリプレグ巻回方法及び装置
US9855733B2 (en) Method for achieving low porosity in composite laminates
WO2020138473A1 (ja) プリフォームの製造方法および複合材料成形品の製造方法ならびに型
WO2012133534A1 (ja) 複合材中空部品の成形方法及び成形装置
WO2019012242A1 (en) COMPOSITE OVERLAY APPARATUS AND METHOD
US20150158281A1 (en) Continuous preform device for composite stringer
US20240140054A1 (en) Fiber width adjustment device and method of molding composite material
JP3143816B2 (ja) 筒状樹脂製品の成形方法及び成形装置
JPH0489210A (ja) プリプレグの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5587916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees