以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、文字入力装置の一例である携帯電子機器として携帯電話機を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。また、以下に示す実施形態では、放送波として、携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス、いわゆるワンセグ放送を受信する場合として説明するが、放送波はこれに限定されない。放送波としては、例えば、12セグメントの地上デジタル放送や、アナログ放送、デジタルラジオ放送の場合にも用いることができる。
図1は、本発明の文字入力装置の一例である携帯電子機器の一実施形態の概略構成を示す正面図である。図2は、図1に示す携帯電子機器の側面図である。まず、携帯電子機器の構成を説明する。携帯電子機器1は、無線通信機能を備えた携帯電話機である。携帯電子機器1は、筐体1Cが第1筐体1CAと第2筐体1CBと第3筐体1CCとで開閉可能かつ回動可能に構成された、サイクロイド式の携帯電話機である。なお、図1、図2は、携帯電子機器1を開いて、かつ回動させていない状態である。また、本実施形態では、筐体をサイクロイド式の筐体としたが、筐体の形状は特に限定されず、折りたたみ式、スライド式、一本型等、種々の形状とすることができる。
第1筐体1CAには、表示部として、図1に示すメインディスプレイ2Mが設けられる。メインディスプレイ2Mは、所定の画像として、携帯電子機器1が受信を待機している状態のときに待ち受け画像を表示したり、携帯電子機器1の操作を補助するために用いられるメニュー画像を表示したりする。また、図1に示すように、第1筐体1CAには、携帯電子機器1の通話時に音声を発するレシーバ6が設けられている。
第2筐体1CBには、通話相手の電話番号や、メール作成時等に文字を入力するための操作キー3が複数設けられ、また、メインディスプレイ2Mに表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー4が設けられる。なお、操作キー3及び方向及び決定キー4は、携帯電子機器1の操作部28(図3参照)を構成する。また、第2筐体1CBには、携帯電子機器1の通話時に音声を受け取るマイク5が設けられる。
また、第1筐体1CAと第2筐体1CBとは、第3筐体1CCで連結されている。第3筐体1CCは、第2筐体1CBと開閉可能な状態で連結され、第1筐体1CAと回動可能な状態で連結されている。具体的には、第1筐体1CAは、メインディスプレイ2Mに直交する軸を回転軸として、相対的に回転するように第3筐体1CCに支持されている。また、第2筐体1CBと第3筐体1CCとは、ヒンジ18により連結されている。これによって、第1筐体1CAと、第2筐体1CB(及び第3筐体1CC)とは、第2筐体1CBと第3筐体1CCとの連結部を中心として、メインディスプレイ2Mに直交する軸周り(図1中矢印R1で示す方向)に回動される。また、第1筐体1CA(及び第3筐体1CC)と第2筐体1CBとは、第2筐体1CBと第3筐体1CCとの連結部(つまりヒンジ18)を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向(図2の矢印R2で示す方向)に回動できるように構成される。第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電子機器1が開き、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに接近する方向に回動すると携帯電子機器1が閉じる。
次に、携帯電子機器1の機能と制御部との関係を説明する。図3は、図1に示す携帯電子機器の機能の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように携帯電子機器1は、主制御部22と、記憶部24と、通信部26と、操作部28と、入力データ取得部29と、音声処理部30と、表示部32と、表示制御部33と、ワンセグ受信部36と、を有する。
主制御部22は、携帯電子機器1の全体的な動作を統括的に制御する処理部、例えばCPU(Central Processing Unit)である。すなわち、携帯電子機器1の各種の処理が、操作部28の操作や携帯電子機器1の記憶部24に保存されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、通信部26、表示部32、ワンセグ受信部36等の動作を制御する。主制御部22は、記憶部24に保存されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。記憶部24には、主制御部22での処理に利用されるソフトウェアやデータが保存されている。具体的には、ワンセグ受信部36で受信したデータに基づいてテレビ放送を行うソフトウェアや、文字入力処理を行うソフトウェアや、メールの送受信を行うソフトウェアや、文字変換の際に変換候補の抽出に用いられる辞書データ等が保存されている。
通信部26は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。
操作部28は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられた操作キー3と、方向及び決定キー4とで構成され、これらのキーがユーザの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。そして、発生した信号は、ユーザの指示として入力データ取得部29へ入力される。
入力データ取得部29は、操作部28から発生した信号と、入力の設定に基づいて、制御信号を生成し、生成した制御信号を主制御部22に入力する。例えば、文字入力の場合は、操作キー3の各キーの操作回数に基づいて、各キーに割り当てられている文字から1つの文字を抽出し、文字情報として主制御部22に出力する。本実施形態では、操作キー3は、15個のキーで構成されており、そのうち10個のキーに、数字を入力するモードのときに、1から9及び0が入力されるように割り振られている。さらに、数字の1から9が割り振られたキーには、文字を入力するモードのときにそれぞれあ行からら行の文字を入力するように割り振られており、数字の0が割り振られたキーに「わ」、「を」、「ん」を入力するように割り振られている。また、各行が割り振られているキーには、その行の拗音や上述の数字も割り振られている。これらのキーに割り振られた文字は、所定の配列順番が設定されている。具体的には、あ行及び1が割り振られている「1あ」キーは、「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、「ぁ」、「ぃ」、「ぅ」、「ぇ」、「ぉ」、「1」という配列順番が設定されている。また、配列順番は、トグルになっている。つまり、キーに割り当てられた文字は、循環するように設定されており、「1」の次は「あ」となり、その後上記の配列順番が繰り返される設定となっている。また、チャンネル操作の場合は、押下されたキーを検出し、そのキーに対応するチャンネルの情報(放送局の選択情報)を主制御部22に出力する。つまり操作キーの「1」が押下されたら、「1」に対応するチャンネルの情報を主制御部22に送る。また、複数回のキーの押下とチャンネルの情報とが対応するように両者を設定してもよい。
また、入力データ取得部29は、操作キー3の押下を検出し、押下の回数に基づいて配列順番の文字の中で表示させる(選択する)文字を決定する。入力データ取得部29は、同じ操作キー3が連続して押下された場合、つまり、直前と同じ操作キー3(正確には、操作キー3の中の1つのキー)が押下された場合は、押下回数に基づいて配列順番の中で表示させる文字(入力候補文字)を選択する。また、入力データ取得部29は、異なる操作キー3が押下された場合、つまり、直前に押下された操作キー3とは異なる操作キー3(正確には、操作キー3の中の1つのキー)が押下された場合は、押下された操作キー3の配列順番が先頭の文字を表示させる。
音声処理部30は、マイク5に入力される音声信号やレシーバ6から出力される音声信号の処理を実行する。
表示部32は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどで構成された表示パネル(上述したメインディスプレイ2M等)を備え、主制御部22から表示制御部33を介して供給される映像データに応じた映像、画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。
ワンセグ受信部(ワンセグチューナ)36は、複数のチャンネルを有する地上デジタル放送、本実施形態では、ワンセグ放送の所定チャンネルの電波を受信するTVアンテナを有し、TVアンテナで受信した受信信号を処理し、主制御部22に送る。一例としては、ワンセグ受信部36は、同調装置により、TVアンテナで受信した受信信号に増幅、検波、周波数変換などの信号処理を行い、デジタル信号、本実施形態では、MPEG−2 TS(Transport Stream)に変換して主制御部22に出力する。出力されたデジタル信号は、主制御部22で駆動されるアプリケーションプログラムにより、処理され、表示部32のディスプレイに表示されたり、記憶部24に記憶されたりする。また、音声は、レシーバや、別途、設けられたスピーカから出力される。
次に、携帯電子機器1の動作、操作部28に入力される操作と、主制御部22における処理について説明する。ここで、図4は、携帯電子機器の処理動作の一例を示すフロー図である。なお、図4に示すフロー図は、ワンセグ放送の表示中に操作キーが押下された場合の処理の一例を示すフロー図である。なお、図4に示す例では、ワンセグ放送の各チャンネルには、1桁の数字が割り当てられており、操作キーの1つのボタンを押下することで、チャンネル変更の指示を入力することができる。
まず、操作者により、携帯電子機器1が操作され、ワンセグを起動する指示が入力される。携帯電子機器1の主制御部22は、ワンセグを起動する指示が入力されたら、ステップS12としてワンセグ起動処理を行う。ワンセグ起動処理とは、記憶部24からテレビ放送を行うソフトウェアを読み出し、起動させ、ワンセグ受信部36でテレビ放送の電波を受信し、受信した電波を変換して、画像を表示部32に表示させ、音声をレシーバ6またはスピーカから出力させる処理である。
主制御部22は、ステップS12でワンセグ起動処理を行ったら、ステップS14として、キー押下の割り込みが検出されたかを判定する。つまり、操作者により操作部28が操作されたかを判定する。
主制御部22は、ステップS14でキー押下の割り込みを検出していない(No)と判定したら、再びステップS14に進み、キー押下の割り込みが検出されたかを判定する。つまり、主制御部22は、キー押下の割り込みを検出するまで、ワンセグ受信部36で受信したテレビ放送を出力しながら、ステップS14の処理を繰り返す。
次に、主制御部22は、ステップS14でキー押下の割り込みを検出した(Yes)と判定したら、ステップS16としてタイマーをONにする。タイマーは、ONとされたら、ONにされてからの時間、つまり、キー押下を検出してからの経過時間を測定する。
主制御部22は、ステップS16でタイマーをONにしたら、ステップS18として、チャンネル変更処理を開始する。具体的には、主制御部22は、出力するテレビ放送を、ステップS14で押下されたキーに対応するチャンネルのテレビ放送に切り替える処理を開始する。主制御部22は、ステップS18でチャンネル変更処理を開始したら、ステップS20として、新規チャンネルデータ受信処理を行う。つまり、主制御部22は、ステップS18で変更したチャンネルに対応するテレビ放送のデータをワンセグ受信部36で受信し、出力させる処理を開始する。
主制御部22は、ステップS20で新規チャンネルデータ(つまり、新規チャンネルのテレビ放送のデータ)の受信処理を開始したら、ステップS22として、一定時間が経過したかを判定する。ここで、一定時間が経過したかは、ステップS16でONにしたタイマーの経過時間が設定された時間になっているかで判定する。主制御部22は、一定時間経過している(Yes)と判定したら、ステップS23として、チャンネル変更確定処理を行い、その後、ステップS40に進む。ここで、チャンネル変更確定処理とは、ステップS20でデータの受信を開始したチャンネルを、出力するテレビ放送のチャンネルとして確定する処理である。これにより、その後、新たにチャンネル変更処理が入力されるまで、ステップS23で確定したチャンネルのテレビ放送が出力される。制御部22は、ステップS23の処理が終了したら、ステップS40に進む。
主制御部22は、ステップS22で一定時間経過していない(No)と判定したら、ステップS24として、キー押下の割り込みが検出されたかを判定する。つまり、ステップS14のキー押下とは異なるキー押下、つまり2度目のキー押下が検出されたかを判定する。
主制御部22は、ステップS24でキー押下割り込みが検出されていない(No)と判定したら、ステップS22に進む。つまり、主制御部22は、一定時間経過する前は、キー押下割り込みが検出されるまで、ステップS22とステップS24とを繰り返す。
主制御部22は、ステップS24でキー押下割り込みが検出された(Yes)と判定したら、ステップS30として、チャンネルを元の表示チャンネルに戻す。つまり、ステップS18でチャンネル変更処理を開始する前に表示していたチャンネルとして該チャンネルのテレビ放送のデータを受信し、該チャンネルのテレビ放送の出力を開始する。ステップS18及びステップS20の処理を停止し、出力するテレビ放送のチャンネルをステップS18の前のチャンネルに戻す。
主制御部22は、ステップS30でチャンネルを元の表示チャンネルに戻したら、ステップS32として、ワンセグ表示サイズを変更する。つまり、表示部32に表示させるテレビ放送の画面の領域を小さくする。
主制御部22は、ステップS32でワンセグ表示サイズを変更したら、ステップS34としてすぐ文字入力画面を起動させる。ここで、すぐ文字入力画面とは、入力された文字情報を表示させる画面であり、テレビ放送の画面と一緒に表示部32に表示される。
主制御部22は、ステップS34ですぐ文字入力画面が起動されたら、ステップS36として、キー入力で作成される文字を表示する。具体的には、ステップS14とステップS24で入力されたキー操作に対応する文字を表示させる。
主制御部22は、ステップS36で文字を表示させたら、ステップS38としてすぐ文字処理を行う。ここで、すぐ文字処理とは、入力されたキー操作に対応した文字を表示させ、さらに変換操作が検出された入力された文字を漢字やカタカナ、記号等に変換する処理である。また、すぐ文字処理は、必要に応じて、スケジュール機能、アドレス帳機能、メモ機能等を起動させて、入力された文字列を各機能に対応する記憶部24に記憶させる。主制御部22は、すぐ文字処理が終了したら、ステップS40に進む。
主制御部22は、ステップS23、または、ステップS38の処理が完了したら、ステップS40として、ワンセグ終了指示があるかを判定する。主制御部22は、ステップS40で終了指示がない(No)と判定したら、ステップS14に進み、テレビ放送を出力しつつ、上記操作を繰り返す。また、主制御部22は、ステップS40でワンセグ終了指示あり(Yes)と判定したら、ステップS42としてワンセグ終了させて、処理を終了する。つまり、主制御部22は、テレビ放送の出力を終了させて、処理を終了する。
以下、図5を用いて、表示部の変化について説明する。ここで、図5は、携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。まず、ステップS12でワンセグを起動させると、図5中左端に示すように、設定されたチャンネルのテレビ放送が表示部32に表示される。この状態から、例えば、操作キー3の「5」を押下すると、ステップS14でキー押下が検出され、ステップS18でチャンネル変更処理が開始される。チャンネル変更処理が開始されると、表示部32には、図5中中央に示すように、チャンネル変更中であり、異なるチャンネルのテレビ放送データを受信していることを示す「Receiving・・・」のメッセージが表示される。
その後、キー押下操作が検出されない状態で一定時間が経過したら、ステップS23でチャンネル変更確定処理が行われ、図5中右上に示すように、切り替えたチャンネル(図5に示す例では、操作キー3の「5」に対応したチャンネル)のテレビ放送が出力される。これに対して、チャンネル切り替え中、つまり一定時間経過する前に、さらにキー押下操作を検出したら、図5中右下に示すように、すぐ文字入力画面が表示される。ここで、図5に示す例では、操作キー3の「5」が押下されるため、操作キー3の「5」を2回押下されたことになり、この操作に対応する「に」が入力画面に表示される。また、このとき、ワンセグの画面(テレビ放送を出力する画面)は、表示が小さくされ、さらに、操作キー3の押下動作前のチャンネルのテレビ放送の画像が表示される。
このように、ワンセグ起動中に、一定時間内に2回以上のキー押下があった場合は、文字入力操作と判定し、文字入力画面を表示させ、文字入力可能にすることで、操作者はテレビ放送の視聴中であっても、簡単な操作で文字入力を行うことができる。これにより、テレビ放送の視聴を行いながら、メモを記入したり、漢字を調べたりすることができる。また、テレビ放送を一旦終了させた後、メモ機能を立ち上げる必要がなくなるため、操作性を高くすることができる。さらに、テレビ放送の内容をメモしやすくすることができる。また、キー押下操作で文字入力操作であるかを判定するようにすることで、文字入力機能を立ち上げるために、特別な入力操作を行う必要がなく、また、操作キーの一部を立ち上げのために割り当てる必要もない。これにより、操作者が特別な操作を記憶する必要がなく、かつ、操作キーの構成を簡単にすることができる。
また、キー押下操作の回数に基づいて、チャンネル変更か、文字入力かを識別することで、1つの操作キーで両方の操作を行うことができる。なお、本実施形態では、一定時間以内に2回のキー押下を検出したら文字入力であると判定したが、基準とする回数は、チャンネル操作の最大入力回数に応じて、設定すればよい。例えば、テレビ放送のチャンネルに二桁の数字を割り当てている場合は、一定時間以内に3回以上のキー押下があった場合は、文字入力と判定し、2回以下の場合はチャンネル操作と判定するようにすればよい。
また、上記実施形態では、ステップS14でキー押下操作を検出したら、チャンネル変更処理を開始したが、これに限定されず、1回目(所定回数)のキー押下を検出してから、キー押下を検出しないで一定時間が経過したら、チャンネル変更処理を開始するようにしてもよい。以下、図6を用いて説明する。ここで、図6は、携帯電子機器の処理動作の他の例を示すフロー図である。なお、図6に示すフロー図は、図4に示すフロー図と同様の処理を行うステップがある。そこで、以下では、図4に示すステップと同様の処理を行うステップには、同一のステップの番号を付し、詳細な説明は省略し、以下、図6に示すフロー図に特有の処理を重点的に説明する。
まず、操作者により、携帯電子機器1が操作され、ワンセグを起動する指示が入力される。携帯電子機器1の主制御部22は、ワンセグを起動する指示が入力されたら、ステップS12としてワンセグ起動処理を行う。主制御部22は、ステップS12でワンセグ起動処理を行ったら、ステップS14として、キー押下の割り込みが検出されたかを判定する。主制御部22は、ステップS14でキー押下の割り込みを検出していない(No)と判定したら、再びステップS14に進み、キー押下の割り込みが検出されたかを判定する。
次に、主制御部22は、ステップS14でキー押下の割り込みを検出した(Yes)と判定したら、ステップS16としてタイマーをONにする。主制御部22は、ステップS16でタイマーをONにしたら、ステップS22として、一定時間が経過したかを判定する。
主制御部22は、一定時間経過している(Yes)と判定したら、ステップS50として、チャンネル変更処理を開始する。具体的には、主制御部22は、出力するテレビ放送を、ステップS14で押下されたキーに対応するチャンネルのテレビ放送に切り替える処理を開始する。主制御部22は、ステップS50でチャンネル変更処理を開始したら、ステップS52として、新規チャンネルデータ受信処理を行う。つまり、主制御部22は、ステップS50で変更したチャンネルに対応するテレビ放送のデータをワンセグ受信部36で受信し、出力させる処理を開始する。
主制御部22は、ステップS52で新規チャンネルデータ(つまり、新規チャンネルのテレビ放送のデータ)の受信処理を開始したら、ステップS54として、チャンネル変更確定処理を行い、その後、ステップS40に進む。ここで、チャンネル変更確定処理とは、ステップS52でデータの受信を開始したチャンネルを、出力するテレビ放送のチャンネルとして確定する処理である。これにより、その後、新たにチャンネル変更処理が入力されるまで、ステップS54で確定したチャンネルのテレビ放送が出力される。
主制御部22は、ステップS22で一定時間経過していない(No)と判定したら、ステップS24として、キー押下の割り込みが検出されたかを判定する。主制御部22は、ステップS24でキー押下割り込みが検出されていない(No)と判定したら、ステップS22に進む。
また、主制御部22は、ステップS24でキー押下割り込みが検出された(Yes)と判定したら、ステップS32として、ワンセグ表示サイズを変更する。つまり、表示部32に表示させるテレビ放送の画面の領域を小さくする。なお、以下、ステップS32から処理終了までの処理は、図4に示すフロー図の処理と同様の処理であるので、説明は省略する。
図6に示すフロー図のように、チャンネル変更動作であることが確定してから、チャンネル変更処理を開始するようにすることで、文字入力操作(すぐ文字処理)である場合に画面を元のチャンネルに戻す必要がなくなる。つまり、図4に示すフロー図のステップS30の処理を行う必要がなくなる。また、文字入力操作の場合に、当該チャンネルのテレビ番組の画面が途切れる時間も短くすることができる。なお、ステップS14でキー押下してから、実際にチャンネルが切り替わるまでの時間は、図4に示すフロー図よりも長くなる。
ここで、上記実施形態では、すぐ文字処理として、文字を入力するものとしたが、さらに、テレビ番組の情報をテキストとして取り込むようにしてもよい。以下、図7から図9を用いて説明する。ここで、図7は、携帯電子機器の処理動作の他の例を示すフロー図である。
まず、主制御部22は、ステップS60として、すぐ文字処理を起動する。なお、すぐ文字処理の起動は、上述した図4及び図6のステップS38の処理と同様である。主制御部22は、ステップS60ですぐ文字処理を起動させたら、ステップS62として、ワンセグ受信画面のスキャンを行う。つまり、受信し、画面に表示しているテレビ放送の画像を解析し、画像の情報を取得する。なお、このスキャン(解析)には、種々の画像解析ソフトを用いることができる。なお、画像解析ソフトとしては、少なくとも画像に含まれる文字情報を抽出することができる画像解析ソフトを用いる。
主制御部22は、ステップS62で画像をスキャンしたら、ステップS64として、スキャンした画像に文字情報があるかを判定する。主制御部22は、ステップS64で文字情報なし(No)と判定したら、ステップS68に進む。また、主制御部22は、ステップS64で文字情報あり(Yes)と判定したら、ステップS66として、すぐ文字エディタ(すぐ文字入力画面)にスキャンした文字情報を表示させる。つまり、テレビ画面から抽出した文字情報を入力された文字とし、すぐ文字入力画面に表示させる。
主制御部22は、ステップS66で文字情報を表示したら、または、ステップS64でNoと判定したら、ステップS68として、文字入力があるかを判定する。つまり、操作者によるキー操作により文字が入力されたかを判定する。主制御部22は、ステップS68で文字入力あり(Yes)と判定したら、ステップS70として、入力された文字を表示させる。つまり、操作者のキー操作により入力された文字をすぐ文字入力画面に表示させる。主制御部22は、ステップS70で入力された文字を表示させたら、ステップS72に進む。
主制御部22は、ステップS68で文字入力なし(No)と判定したら、また、ステップS70の処理を終了したら、ステップS72として、すぐ文字処理の終了指示、つまり、文字入力を終了(完了)する旨を検知したかを判定する。主制御部22は、ステップS72で終了指示を検知していない(No)と判定したら、ステップS68に進み、再び文字入力があるかを判定する。このように主制御部22は、終了指示を検知するまで、文字入力の処理と、入力された文字の表示の処理を繰り返す。
主制御部22は、ステップS72で終了指示を検知した(Yes)と判定したら、ステップS74として、入力された文字列ありで終了かを判定する。つまり、ステップS64、ステップS66で画像から抽出した文字列以外に、操作者に入力された文字列があるかを判定する。主制御部22は、ステップS74で文字列あり(Yes)と判定したら、ステップS76として、選択メニュー項目を表示させる。つまり、すぐ文字入力により入力された文字列を処理するためのメニューを表示させる。具体的には、「メモへの登録」、「スケジュール登録」、「検索」等のメニューが表示される。主制御部22は、ステップS76でメニューを表示させたら、ステップS78として、メニューの選択を検出する。つまり、主制御部22は、操作者により入力された、メニューの選択指示を検出する。
主制御部22は、ステップS78でメニューが選択されたら、また、ステップS74で文字列なし(No)と判定されたら、ステップS80としてメニューを実行する。なお、主制御部22は、ステップS78でメニューが選択された場合は、選択されたメニューを実行し、ステップS74で文字列なし(No)と判定された場合は、予め設定されたメニューを実行する。例えば、ステップS74で文字列なし(No)と判定された場合は、スケジュール登録を行うようにすればよい。
ここで、「メモへの登録」は、文字列をメモとして登録する処理であり、「スケジュール登録」は、文字列をスケジュールとして登録する処理であり、「検索」とは、文字列を検索条件として検索を行う処理である。また、「スケジュール登録」の場合は、文字列に日時が記入されている場合はその日時のスケジュールとして、日時を抜いた文字列を登録すればよい。なお、メニューの実行は、そのメニュー用の処理画面を表示させるのみで、その後、さらに操作者により操作させるようにしてもよい。主制御部22は、ステップS80でメニューを実行したら、処理を終了する。
以下、図8を用いて、表示部の変化について説明する。ここで、図8は、携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。まず、ワンセグを起動させると、図8中左上に示すように、設定されたチャンネルのテレビ放送が表示部32に表示される。その後、図8中右上に示すように、表示部32の画面上にテレビ放送としてテキストを含む画像が表示された状態ですぐ文字処理を起動する。具体的には、操作キー3の「8」を2回入力(押下)する。操作キー3の「8」を2回入力(押下)すると、図8中左下に示すように、画面をスキャンして取得した文字列、本実施例では、「チケット予約○○−×××」が入力された状態ですぐ文字エディタ(入力画面)が起動される。また、操作キー3の「8」の2回の入力に対応する文字である「ゆ」も入力された状態となる。
その後、さらに、操作者が操作キーを操作して文字列を入力すると、図8右下に示すように、「ゆかいバンドチケット予約○○−×××」という文字列が入力された状態となる。入力された文字列は、操作者の操作に基づいて、「メモへの登録」、「スケジュール登録」、「検索」等の処理が行われる。
このように、テレビ放送の画面をスキャンし、画面に表示されている文字情報を取得して、取得した文字情報をすぐ文字入力の文字列とすることで、操作者が入力することなく、テレビ放送で視聴している内容をメモすることができる。これにより、操作者の操作をより簡単にすることができる。
また、すぐ文字入力の文字列が、テレビ放送の画面から取り込んだ文字情報のみの場合は、設定されたメニューを実行するようにすることで、操作性をより高くすることができる。例えば、簡単な操作で、テレビ放送の画面から取り込んだ文字情報を連続的にメモとして記憶することができる。
ここで、上記実施形態では、画面をスキャンして文字情報を取得したが、テレビ放送から文字情報を取得する方法は、これに限定されない。以下、図9を用いて他の例を説明する。ここで、図9は、携帯電子機器の処理動作の他の例を示すフロー図である。なお、図9に示すフロー図は、図7に示すフロー図と同様の処理を行うステップがある。そこで、以下では、図7に示すステップと同様の処理を行うステップには、同一のステップの番号を付し、詳細な説明は省略し、以下、図9に示すフロー図に特有の処理を重点的に説明する。
まず、主制御部22は、ステップS60として、すぐ文字処理を起動する。主制御部22は、ステップS60ですぐ文字処理を起動させたら、ステップS82として、ワンセグ受信データのスキャンを行う。つまり、ワンセグ放送(テレビ放送)として受信しているデータをスキャンし、受信データの構成を取得する。ここで、ワンセグ放送では、受信データとして、テレビ放送の画像データ、音声データに加え、番組の情報等を記載した番組情報データも送受信されている。
主制御部22は、ステップS82で受信データをスキャンしたら、ステップS84として、スキャンしたデータに文字情報があるかを判定する。主制御部22は、ステップS84で文字情報なし(No)と判定したら、ステップS68に進む。また、主制御部22は、ステップS84で文字情報あり(Yes)と判定したら、ステップS86として、すぐ文字エディタ(すぐ文字入力画面)にスキャンした文字情報を表示させる。つまり、番組情報データとして受信したデータに含まれた文字情報を入力された文字とし、すぐ文字入力画面に表示させる。
主制御部22は、ステップS86で文字情報を表示したら、または、ステップS84でNoと判定したら、ステップS68として、文字入力があるかを判定する。つまり、操作者によるキー操作により文字が入力されたかを判定する。ここで、ステップS68からステップS80までの処理は、図7に示すフロー図の処理と同様の処理であるので、説明は省略する。
このように、テレビ放送の際に、送信される番組情報データから文字情報を取得することで、画面をスキャンした場合と同様に、操作者が入力することなく、テレビ放送で視聴している内容をメモすることができる。これにより、操作者の操作をより簡単にすることができる。データを直接取り込むことができるため、画像をスキャンする場合よりも正確に文字情報を取得することができる。
次に、図10及び図11を用いて、携帯電子機器の処理動作の他の例を説明する。ここで、図10は、携帯電子機器の処理動作の他の例を示すフロー図であり、図11は、携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。
操作者によりワンセグ起動指示が入力されると、主制御部22は、ステップS102として、ワンセグ起動処理を行い、テレビ放送の出力を開始する。主制御部22は、ステップS102でテレビ放送の出力を開始した後、ステップS104として、すぐ文字処理の開始操作を検出したら、ステップS106として、すぐ文字処理を開始する。ここで、すぐ文字処理の開始操作は、上述したように、一定時間内において一定回数、操作キーが押下される操作である。
主制御部22は、ステップS106ですぐ文字処理を開始したら、ステップS108として、文字入力処理を行う。つまり、操作者による操作キー3の操作を検知し、操作キー3の操作により入力される文字列を作成、表示させる。主制御部22は、ステップS108で文字入力処理が行われた後、ステップS110として文字確定操作を検出したら、ステップS112として確定文字列のテーブルの検索を行う。つまり、主制御部22は、ステップS110で操作者により入力された文字列の確定操作を検出したら、ステップS112で、テーブルを用いて、確定した文字列に対応した処理動作を検出する。ここで、テーブルには、入力文字列と、対応する処理動作との関係が記憶されている。なお、テーブルは、例えば、文字列「ろくが」と処理動作「テレビ放送の録画」が対応付けられており、文字列「おんりょう」と処理動作「音量制御」とが対応付けられている。また、「メール」と処理動作「メール機能立ち上げ」とが対応付けられている。
主制御部22は、ステップS112で確定文字列に基づいてテーブルを検索したら、ステップS114として、該当機能があるかを判定する。つまり、主制御部22は、確定文字列とテーブルから、主制御部22が行う(該当機能)処理動作を検出できたかを判定する。主制御部22は、ステップS114で該当機能なし(No)、つまり、確定文字列から処理動作を特定できないと判定したら、ステップS108に進み、再度文字入力処理を行う。
主制御部22は、ステップS114で該当機能あり(Yes)と判定したら、ステップS116として、該当機能起動処理を行う。主制御部22は、ステップS116で該当機能起動処理を行ったら、ステップS118としてすぐ文字処理終了処理を行い、すぐ文字処理を終了させ、処理を終了する。
以下、図11を用いて、表示部の変化について説明する。まず、ワンセグを起動させると、図11中左側に示すように、設定されたチャンネルのテレビ放送が表示部32に表示される。その後、すぐ文字処理を起動し、図11中央に示すように、操作者により文字列として「ろくが」が入力され、文字確定操作が行われる。このように、文字確定操作が行われると、「ろくが」に対応する該当機能として、テレビ放送の録画処理が検出され、図11中右側に示すように、テレビ放送の録画を開始し、「録画を開始しました」というメッセージが表示部32に表示される。
このように、入力された文字列に基づいて、処理動作を検出し、その処理動作を実行するようにすることで、テレビ放送の視聴中に煩瑣なメニュー操作を行うことなく種々の操作を行うことができる。
なお、上記実施形態では、文字列から該当処理が検出できない場合は、文字入力処理を行うようにしたが、これに限定されず、該当処理が検出できない場合は、入力文字列をメモとして記憶させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、操作者が操作キーを操作することで、文字の入力や、指示の入力を行うようにしたが、入力デバイスはこれに限定されない。例えば、入力デバイスとしてタッチパネルを用いてもよい。以下、図12及び図13を用いて、入力デバイスとしてタッチパネルを用いた場合について説明する。ここで、図12は、携帯電子機器の処理動作の他の例を示すフロー図であり、図13は、携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。なお、本実施形態において、タッチパネルは、メインディスプレイ2Mの裏面に配置され、操作者がメインディスプレイ2Mをタッチすることを入力として検出する。また、図12に示すフロー図は、ワンセグ処理を実行し、テレビ放送を出力している状態での処理である。
主制御部22は、まず、ステップS120として、タッチパネル操作を検知、つまり操作者によりタッチパネルが操作されたことを検知すると、ステップS122として文字認識処理を行う。つまり、主制御部22は、タッチパネルへの入力の軌跡、つまりタッチ位置(接触点)の移動を検出し、その軌跡を文字として認識するための処理を行う。
主制御部22は、ステップS122で文字認識処理を行ったら、ステップS124として、ステップS122で処理した結果、操作者の入力が認識可能文字であるかを判定する。主制御部22は、ステップS124で認識可能文字ではない(No)、つまり、ステップS120で操作として検出された入力が文字としては認識できないと判定したら、ステップS126として、他の処理を行う。なお、他の処理としては、種々の処理ができ、例えば、ディスプレイに表示されたボタンへの入力であると判定したら、入力されたボタンに対応する処理を行えばよい。また、何の機能も起動させずテレビ放送の出力継続するようにしてもよい。主制御部22は、ステップS126の他の処理を行ったら処理を終了する。
主制御部22は、ステップS124で認識可能文字である(Yes)、つまり、タッチパネルから文字が入力されたと判定したら、ステップS128として、すぐ文字処理を起動させ、ステップS130として、ステップS122で認識した認識文字の表示処理を行う。その後、主制御部22は、ステップS132としてすぐ文字処理を行い、すぐ文字処理が終了したら、処理を終了する。なお、すぐ文字処理は、タッチパネルから入力された文字を検出し、文字列を作成し、表示させる処理である。また、すぐ文字処理で作成された文字列は、メモやスケジュールとして記憶される。
次に、図13を用いて、表示部の変化について説明する。まず、ワンセグを起動させると、図13中左側に示すように、設定されたチャンネルのテレビ放送が表示部32に表示される。その後、図13中央に示すように、操作者がメインディスプレイ2M(タッチパネル)上に指で、「く」の軌跡を描く。このように、操作者によりタッチパネルの操作が行われ、主制御部22により入力が検知されると、すぐ文字処理が起動され、図13中右側に示すように、入力文字を表示させる欄に「く」が表示される。その後、さらに、操作者がメインディスプレイ2M(タッチパネル)上に文字を書くことで、書かれた文字が入力文字を表示させる欄に表示される。なお、この時、テレビ放送の画面も表示されている。
このように、入力デバイスとしてタッチパネルを用いた場合でも、文字の入力を検出したら文字入力機能を起動させ入力された文字を表示させることで、テレビ放送の表示中であっても、入力デバイスに文字を描くことで、文字入力可能となる。これにより、操作者は、テレビ放送を一旦停止させたりすることなく、文字入力が可能となり、簡単な操作で文字入力を行うことができる。また、テレビ放送を視聴した状態で、文字入力を開始することができる。
なお、本実施形態では、文字が検出されたら、すぐ文字処理を開始するようにしたが、これに限定されず、図4及び図6に示すフロー図と同様に、入力がチャンネル変更の指示であるか文字入力であるかを判定し、文字入力であることを検知してからすぐ文字処理を開始するようにしてもよい。例えば、入力された文字が数字だった場合は、その後の入力を待機し、チャンネルの桁数を越えた入力があった場合は、すぐ文字処理を開始するようにしてもよい。これにより、チャンネルの変更も文字の入力も特別な操作をすることなく実行することができる。
なお、上記実施形態では、説明の簡略化のために、各例を個別に説明したが、それぞれの実施形態の処理を組み合わせてもよいことは言うまでもない。例えば、図4の処理ですぐ文字処理を起動させたら、図7及び図9の処理を行うようにしてもよい。また、図7及び図9の処理は、設定により選択可能とすることが好ましい。これにより、画面、またはデータから文字列の抽出が不要な場合は、抽出を行わないようにすることができる。