JP5580950B1 - 超音波流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波数の超音波ビームを効率よく安定的に送受信させて高頻度の測定回数に基づく優れた測定精度を発揮する超音波流量計を提供すること。
【解決手段】円板状圧電素子141が、音響インピーダンス整合層142と振動吸収層143との間に介在して積層され、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が、円板状圧電素子141の厚みd2より薄く設定されていることにより、音響インピーダンス整合層142が円板状圧電素子141から発生する超音波ビームを直円管110の管路端封止領域111aに向けて円滑に伝播させる超音波流量計100。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電素子から発生する超音波ビームが測定導管の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から測定導管内の流体速度を求め、この流体速度に直円管の断面積を乗じて直円管内を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計に関するものであって、特に、半導体や液晶の製造工程におけるシリコンウエハの研磨・洗浄を行う装置や液晶製造装置などで用いられる様々な薬液、食品製造ラインやケミカル製造ラインにおける原料、貯蔵、混合プロセスで取り扱われる薬液などの液体を測定するための超音波流量計に関するものである。
従来、時間差方式の超音波流量計として、流体が流通する流通路の一部に流体の流量を計測する計測流通路を含む流通路をなし、センサユニットを収容した樹脂からなる流量検出器本体と、計測流通路を挟んで互いに対向して配置された一対の超音波圧電素子とを備えた超音波流量検出器がある(例えば、特許文献1)。
そして、この超音波流量検出器における流量検出器本体のセンサユニットは、セラミックスからなる円板状の超音波圧電素子、その前面に配置された音響整合層、超音波圧電素子の側方及び後方を囲むハウジング、ゴム製のOリング、及び、超音波圧電素子に接続されたフッ素樹脂被覆のリード線から構成されている。
特開2011−38862号公報(特に、請求項1、図1参照)
しかしながら、従来の超音波流量検出器におけるセンサユニットは、音響整合層が超音波圧電素子の前面に配置されているが、超音波ビームが音響整合層を通過するときに音響振動が音響整合層に吸収されて信号強度が弱くなり、超音波送受信のS/N比が劣化して流量測定に支障を来すという問題があった。
また、計測流通路の両端屈曲部で流体が乱流渦を発生し、この乱流渦の動きによって超音波ビームの伝播に支障をきたすため、信号強度が弱い場合には、超音波送受信のS/N比がさらに劣化して測定精度に誤差が生じるという問題があった。
さらに、従来の超音波流量検出器では、超音波圧電素子の音響振動が減衰するまでに相当の時間を必要とし、超音波ビームの単位時間当たりの発生回数を増加させることができないため、超音波ビームの送受信が非効率的であり、高頻度の測定回数に基づく測定精度の向上が望めないという問題があった。
そこで、本発明は、前述した従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、高周波数の超音波ビームを効率よく安定的に送受信させて高頻度の測定回数に基づく優れた測定精度を発揮する超音波流量計を提供することである。
本請求項1に係る発明は、被測定流体を流通させるフッ素系樹脂製の直円管と、該直円管の一方端に所定の流入角度で連通する流入管と、前記直円管の他方端に所定の流出角度で連通する流出管と、前記直円管の一方端および他方端にそれぞれ延在して相互に対向する一対の流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドと、該流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドにそれぞれ内在させて前記直円管の中心軸に沿って超音波ビームの送受信を交互に行うセラミック製の円板状圧電素子とを備え、前記円板状圧電素子から発生する超音波ビームが前記直円管の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から前記直円管内の流体速度を求め、該流体速度に直円管の断面積を乗じて直円管内を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計において、前記セラミック製の円板状圧電素子が、前記直円管の中心軸に対して直交配置されているとともに前記直円管の一方端および他方端にそれぞれ形成された管路端封止領域に対面する音響インピーダンス整合層と前記円板状圧電素子に対面する振動吸収層との間に介在して積層され、前記音響インピーダンス整合層の厚みが、前記円板状圧電素子の厚みより薄く設定されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された超音波流量計の構成に加えて、前記直円管に形成された管路端封止領域の厚みが、前記円板状圧電素子の厚みより厚く設定されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された超音波流量計の構成に加えて、前記直円管の管路端封止領域に対して音響インピーダンス整合層を一体に密着させるグリセリン層が、前記直円管の管路端封止領域と音響インピーダンス整合層との間に設けられていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記流入管および流出管が、前記直円管の一方端と他方端とで同一の方向からコの字状に配置されて前記直円管と連通していることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記流入管および流出管が、前記直円管の一方端と他方端とで互い違いに配置されて前記直円管と連通していることにより、前述した課題を解決するものである。
本発明の超音波流量計は、被測定流体を流通させるフッ素系樹脂製の直円管と、この直円管の一方端に所定の流入角度で連通する流入管と、直円管の他方端に所定の流出角度で連通する流出管と、直円管の一方端および他方端にそれぞれ延在して相互に対向する一対の流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドと、これらの流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドにそれぞれ内在させて直円管の中心軸に沿って超音波ビームの送受信を交互に行うセラミック製の円板状圧電素子とを備えていることにより、円板状圧電素子から発生する超音波ビームが直円管の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から直円管内の流体速度を求め、この流体速度に直円管の断面積を乗じて直円管内を流れる流量を求めることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る発明の超音波流量計によれば、セラミック製の円板状圧電素子が、直円管の中心軸に対して直交配置されているとともに直円管の一方端および他方端にそれぞれ形成された管路端封止領域に対面する音響インピーダンス整合層と円板状圧電素子に対面する振動吸収層との間に介在して積層されていることにより、音響インピーダンス整合層が円板状圧電素子と直円管の管路端封止領域との間に生じがちな音響インピーダンスの急変を段階的に緩和させるため、音響インピーダンス整合層が円板状圧電素子から発生する超音波ビームを直円管の管路端封止領域に向けて円滑に伝播させることができるとともに、振動吸収層が円板状圧電素子の音響振動を早期に減衰吸収するため、流入側測定ヘッドと流出側測定ヘッドとの相互間で超音波ビームの単位時間当たりの発生回数を大幅に増加させることができ、その結果、超音波ビームを効率よく安定的に送受信させるとともに測定回数の増加による測定平均値の精度を向上させることができる。
そして、音響インピーダンス整合層の厚みが、円板状圧電素子の厚みより薄く設定されていることにより、円板状圧電素子と音響インピーダンスが異なる直円管の管路端封止領域での乱反射が少なくなり波形が安定するため、超音波ビームの送受信を安定化させることができる。これに対して、音響インピーダンス整合層の厚みが円板状圧電素子の厚みより厚い場合には、超音波ビームが音響インピーダンス整合層を通過するときに音響振動が吸収されて信号強度が弱くなるため、超音波送受信のS/N比が著しく劣化して測定精度が悪化する。
本請求項2に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、直円管に形成された管路端封止領域の厚みが、円板状圧電素子の厚みより厚く設定されていることにより、円板状圧電素子から一定の押圧力で押されている管路端封止領域の経時的な形態変形が抑制されて円板状圧電素子同士の相対的な配置関係が長期に亘って中心軸上で中心軸に垂直に維持され、円板状圧電素子同士が相互に平行に対面するように配置されるとともに、フッ素系樹脂の特性に起因して生じがちな管路端封止領域のフッ素系樹脂内への被測定流体の化学物質の湿潤が抑制されるため、管路端封止領域における超音波ビームの伝播を円滑に確保し、測定精度を長期に亘って維持することができる。これに対して、直円管に形成された管路端封止領域の厚みが円板状圧電素子の厚みより薄い場合には、円板状圧電素子から一定の押圧力で押されている管路端封止領域の経時的な形状変形を受け易くなるとともに、長期計量時にフッ素系樹脂の特性に起因して被測定流体の化学物質が管路端封止領域のフッ素系樹脂内に湿潤してくるため、管路端封止領域における超音波ビームの伝播に障害を来し、測定精度が悪化する。
請求項3に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、直円管の管路端封止領域に対して音響インピーダンス整合層を一体に密着させるグリセリン層が、音響インピーダンス整合層と直円管の管路端封止領域との間に設けられていることにより、直円管の管路端封止領域と音響インピーダンス整合層のそれぞれの表面荒さに起因して生じがちな相互間の隙間が解消されるため、双方の密着度が向上して超音波ビームの送受信を効率アップさせることができる。
本請求項4に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、流入管および流出管とが、直円管の一方端と他方端とで同一の方向からコの字状に配置されて前記直円管と連通していることにより、計量作業エリアにおいて直円管に対する流入管と流出管との取付スペースが最小化されるため、他の周辺機器との設置干渉も回避し易くなり、優れた操作性を発揮することができる。
本請求項5に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、流入管および流出管が、直円管の一方端と他方端とで互い違いに配置されて前記直円管と連通していることにより、計量作業エリアにおいて如何なる設置形態であっても流入管と流出管のいずれか一方が上方に向けて配置され易くなり直円管内に滞留しがちな被測定流体の気泡を直円管の一方端と他方端のいずれか一方から脱気し易くなるため、流入側測定ヘッドと流出側測定ヘッドとの相互間で生じがちな気泡障害による超音波ビームを感度良く送受信させることができる。
本発明の第1実施例である超音波流量計の概略を示す正面断面図。 図1の符号2で示す超音波流量計の流入側における要部拡大図。 (A)(B)は音響インピーダンス整合層の厚みと円板状圧電素子の厚みとの大小関係を変えて比較したときの受信される超音波の波形を示す図。 (A)(B)は振動吸収層の厚みと円板状圧電素子の厚みとの大小関係を変えて比較したときの受信される超音波の波形を示す図。 本発明の第2実施例である超音波流量計の概略を示す正面断面図。 本発明の第3実施例である超音波流量計の概略を示す正面断面図。 本発明の第4実施例である超音波流量計の概略を示す正面断面図。
本発明は、被測定流体を流通させるフッ素系樹脂製の直円管と、この直円管の一方端に所定の流入角度で連通する流入管と、直円管の他方端に所定の流出角度で連通する流出管と、直円管の一方端および他方端にそれぞれ延在して相互に対向する一対の流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドと、これらの流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドにそれぞれ内在させて前記直円管の中心軸に沿って超音波ビームの送受信を交互に行うセラミック製の円板状圧電素子とを備え、円板状圧電素子から発生する超音波ビームが直円管の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から直円管内の流体速度を求め、この流体速度に直円管の断面積を乗じて直円管内を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計において、セラミック製の円板状圧電素子が直円管の中心軸に対して直交配置されているとともに直円管の一方端および他方端にそれぞれ形成された管路端封止領域に対面する音響インピーダンス整合層と前記円板状圧電素子に対面する振動吸収層との間に積層され、音響インピーダンス整合層の厚みが円板状圧電素子の厚みより薄く設定され、高周波数の超音波ビームを効率よく安定的に送受信させて高頻度の測定回数に基づく優れた測定精度を発揮するものであれば、その具体的な形態は、如何なるものであっても良い。
すなわち、本発明の超音波流量計における直円管と流入管と流出管との具体的な連通形態については、直円管の一方端および他方端にそれぞれ延在して相互に対向する一対の流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドを設けることができる連通形態であれば、如何なる連通形態であっても差し支えないが、たとえば、直円管の一方端に連通する流入管の所定の流入角度、直円管の他方端に連通する流出管の所定の流出角度については、直円管の一方端および他方端において過度の乱流渦が発生したり、流通障害が発生しなければ、30°、45°、90°などで連通する如何なる角度であれば良く、また、直円管に対する流入管と流出管の配置レイアウトについても、流入管と流出管が、直円管の一方端と他方端とで同一の方向からコの字状に配置されているもの、あるいは、Z字状のような互い違いに配置されているものの、いずれであっても良い。
本発明の超音波流量計で用いる直円管と流入管と流出管の具体的な材質については、耐薬品性、耐熱性、耐候性、透明性、電気的特性に優れたフッ素系樹脂であれば良いが、特に、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル・ビニルエーテル共重合体)を用いた場合には、直円管の成形性に優れるばかりでなく、PFA内の音速が被測定流体の音速よりも遅くなるため、超音波ビームが直円管などの管路に伝わってノイズ源となることを回避することができるので、好ましい。
本発明の超音波流量計で用いる音響インピーダンス整合層の具体的な材質については、円板状圧電素子と直円管の管路端封止領域との間に生じがちな音響インピーダンスの急変を段階的に緩和して超音波ビームを円滑に伝播させることができるものであれば良く、たとえば、円板状圧電素子と直円管のそれぞれの密度の中間程度の密度になるように、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させる際に小さな気泡を混入させて密度を調整したガラスエポキシ樹脂などがより好ましい。
また、本発明の超音波流量計で計測する被測定流体としては、たとえば、半導体や液晶の製造工程におけるシリコンウエハの研磨・洗浄を行う装置や液晶製造装置で用いられる様々な薬液、食品製造ラインやケミカル製造ラインにおける原料、貯蔵、混合プロセスで取り扱われる薬液などの液体である。
以下に、本発明の第1実施例である超音波流量計100について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は、第1実施例である超音波流量計100の概略を示す正面断面図であり、図2は、図1の符号2で示す超音波流量計100の流入側における要部拡大図であり、図3(A)は、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が円板状圧電素子141の厚みd2より薄いときの円板状圧電素子141で受信される超音波の波形を示す図であり、図3(B)は、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が円板状圧電素子141の厚みd2より厚いときの円板状圧電素子141で受信される超音波の波形を示す図であり、図4(A)は、振動吸収層143の厚みd3が円板状圧電素子141の厚みd2より厚いときの円板状圧電素子141で受信される超音波の波形を示す図であり、図4(B)は、振動吸収層143の厚みd3が円板状圧電素子141の厚みd2より薄いときの円板状圧電素子141で受信される超音波の波形を示す図である。
本発明の第1実施例である超音波流量計100は、図1に示すように、PFAからなるフッ素系樹脂製の直円管110と、PFAからなるフッ素系樹脂製の流入管120と、PFAからなる流出管130と、一対の流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150と、ピエゾ素子とも呼ばれるセラミック製の円板状圧電素子141とを備えている。
このうち、直円管110は、被測定流体の一例である液体を流通させるように設けられている。
また、流入管120は、直円管110の一方端111に所定の流入角度で連通するように配設されている。
同様に、流出管130は、直円管110の他方端112に所定の流出角度で連通するように配設されている。
本実施例では、流入管120は直円管110の一方端111に90度で連通し、流出管130も流入管120と同じ側から直円管110の他方端112に90度で連通し、直円管110と流入管120と流出管130とがコの字状に配置されている。
また、直円管110、流入管120および流出管130は、フッ素系樹脂のPFAによって一体に成形されている。
一対の流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150は、直円管110の一方端111および他方端112にそれぞれ延在して相互に対向するように配設されている。
また、流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150も、直円管110、流入管120、流出管130と一体に成形され、成形性に優れたPFAからなっている。
円板状圧電素子141は、流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150にそれぞれ内在されて直円管110の中心軸Cに沿って超音波ビームの送受信を交互に行うように設けられている。
そして、超音波流量計100は、流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150と電気的に接続された図示しない変換器などの演算部によって、円板状圧電素子141から発生する超音波ビームが直円管110の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から直円管110内の液体速度を求め、この液体速度に直円管110の断面積を乗じて直円管110内を流れる被測定液体の流量を求めるように構成されている。
本実施例では、流入側測定ヘッド140の構成および流出側測定ヘッド150の構成は同様であるので、図2を用いて流入側測定ヘッド140の構成について説明することとし、流出側測定ヘッド150の構成の詳しい説明は省略する。
図2に示すように、流入側測定ヘッド140の内部には、セラミック製の円板状圧電素子141と、ガラスエポキシ樹脂製の音響インピーダンス整合層142と、シリコンゴム製の振動吸収層143と、グリセリン層144と、フッ素系樹脂製の円筒状保持部材146と、基板147と、ゴム製のOリング148とが設けられ、流入側測定ヘッド140に形成した開口端部145に蓋部材149が螺着されている。
円板状圧電素子141は、直円管110の中心軸Cに対して直交配置され、送信側円板状圧電素子141として基板147から導線Lを介して送られた電気信号(電圧)によって反り共振周波数で振動して超音波ビームを送信する。他方、受信側円板状圧電素子141として送信側円板状圧電素子から送られた超音波ビームを受信して振動し、電気信号(電圧)を導線Lを介して基板147へ送るように構成されている。
音響インピーダンス整合層142は、直円管110の一方端111に形成された管路端封止領域111aに対面し、管路端封止領域111aと円板状圧電素子141との間に配設されている。
音響インピーダンス整合層142の音響インピーダンスは、管路端封止領域111aの音響インピーダンスと円板状圧電素子141の音響インピーダンスとの間に設定されている。
要するに、円板状圧電素子141から発信された超音波ビームが管路端封止領域111aによく透過するように、音響インピーダンス整合層142は、円板状圧電素子141の密度と管路端封止領域111aの密度との中間の密度となるようにガラスに小さい気泡を混入させて密度調整した薄い層で、円板状圧電素子141と管路端封止領域111aとの間の音響インピーダンスの急変を緩和している。
振動吸収層143は、円板状圧電素子141における音響インピーダンス整合層142側と反対側に配設されている。振動吸収層143は、粘弾性を有し、振動を早期に止めるために設けられている。また、振動吸収層143は、円板状圧電素子141を覆って空気や水分による円板状圧電素子141の劣化を防止する役割もある。
グリセリン層144は、管路端封止領域111aと音響インピーダンス整合層142との間に塗られたグリセリンによって形成されている。
円筒状保持部材146は、内部に基板147を保持し、先端が円板状圧電素子141の周縁部141aと当接している。
Oリング148は、円筒状保持部材146と蓋部材149との間に配設されている。Oリング148は、円板状圧電素子141に対する押圧力を所定の大きさに保つための緩衝材である。
蓋部材149は、Oリング148を押し続けるためにネジ構造を有している。
流入側測定ヘッド140に形成した開口端部145に対する蓋部材149の螺着によって、押圧力が調整されるように構成されている。
本実施例では、上述したように、セラミック製の円板状圧電素子141が、直円管110の中心軸Cに対して直交配置されているとともに直円管110の一方端111に形成された管路端封止領域111aに対面するガラスエポキシ樹脂製の音響インピーダンス整合層142と円板状圧電素子141に対面するシリコンゴム製の振動吸収層143との間に介在して積層されている。
これにより、音響インピーダンス整合層142が、円板状圧電素子141と直円管110の管路端封止領域111aとの間に生じがちな音響インピーダンスの急変を段階的に緩和させる。
また、振動吸収層143が、円板状圧電素子141の音響振動を早期に減衰吸収する。
さらに、音響インピーダンス整合層142の厚みd1(すなわち、厚み0.5mm)が、円板状圧電素子141の厚みd2(すなわち、厚み1mm)より薄く設定されている。
これにより、図3(A)に示すように、円板状圧電素子141と音響インピーダンスが異なる直円管110の管路端封止領域111aでの乱反射が少なくなり円板状圧電素子141で受信したときの波形がきれいな紡錘形で安定する。
要するに、信号強度が充分な強さとなり、超音波送受信のS/N比が充分な高さとなり、測定精度を向上させることができるので、被測定液体の流路上において乱流渦が生じるタイプの超音波流量計100である場合に、特に有効である。
ここで、図3(A)の横軸は、送信側の円板状圧電素子141が超音波ビームを発信したときを0とした時間を示し、縦軸は、受信側の円板状圧電素子141が超音波ビームを受信したことによって生じる電気信号(電圧)の大きさを示す。
また、「きれいな紡錘形」の波形とは、図3(A)に示す波形のように、振動の振幅が単調に増加してピークに達し、その後、単調に減衰し、振幅の変化を示す線(図示せず)が紡錘形となる波形をいう。
振幅の変化は、出来るだけ早く増加し、出来るだけ早く減衰することが望ましい。
この理由は、受信側の円板状圧電素子141が超音波ビームを受信したときの波形が「きれいな紡錘形」になることにより、波形のピーク時の時間や電圧が所定以上となっている時間帯の中心となる時間などに基づいて、送信側の円板状圧電素子141が超音波ビームを発信してから受信側の円板状圧電素子141が超音波ビームを受信したその瞬間までの時間を精度よく測定することができ、その結果、流量測定の精度を向上させることができるからである。
これに対して、参考までに、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が、円板状圧電素子141の厚みd2より厚い場合には、図3(B)に示すように、超音波ビームが音響インピーダンス整合層142を通過するときに音響振動がほとんど吸収されて信号強度が弱くなり、振動の振幅が単調に増加・減衰せずピークがどこにあるのかがはっきりしない乱れた波形となる。
そのため、超音波送受信のS/N比が著しく劣化して流量測定精度が悪化する。
また、本実施例では、振動吸収層143の厚みd3(すなわち、厚み4mm)が、円板状圧電素子141の厚みd2(すなわち、厚み1mm)より厚く設定されている。
これにより、図4(A)に示すように、音響振動が早期に収束して次の超音波を発信することが可能になる。
これに対して、参考までに、振動吸収層143の厚みd3が円板状圧電素子141の厚みd2より薄い場合には、図4(B)に示すように、振動吸収層143による振動吸収が不十分であり音響振動が早期に収束せず次の超音波を発信することができない。
そのため、超音波ビームの単位時間当たりの発生回数に伴う測定回数が少なくなり、応答および測定平均値の精度が悪化する。
図2に戻ってさらなる技術的特徴について説明する。
本実施例では、直円管110に形成された管路端封止領域111aの厚みd4(すなわち、厚み3mm)が、円板状圧電素子141の厚みd2(すなわち、厚み1mm)より厚く設定されている。
これにより、管路端封止領域111aの経時的な形態変形が抑制されて円板状圧電素子141、141同士の相対的な配置関係が長期に亘って中心軸上で中心軸に垂直に維持され、円板状圧電素子同士141、141が相互に平行に対面するように配置されるとともに、フッ素系樹脂の特性に起因して生じがちな管路端封止領域111aのフッ素系樹脂内への液体の化学物質の湿潤が抑制される。
これに対して、参考までに、直円管110に形成された管路端封止領域111aの厚みd4が円板状圧電素子141の厚みd2より薄い場合には、円板状圧電素子141から一定の押圧で押されている管路端封止領域111aが経時的に形態変形を受け易くなり、円板状圧電素子同士の平行度が崩れてくるとともに、長期計量時にフッ素系樹脂の特性に起因して液体の化学物質が管路端封止領域111aのフッ素系樹脂内に湿潤してくる。
このため、管路端封止領域111aにおける超音波ビームの伝播に障害を来し、測定精度が悪化する。
本実施例では、上述したように、グリセリン層144が、音響インピーダンス整合層142と直円管110の管路端封止領域111aとの間に設けられている。
そして、グリセリン層144が、直円管110の管路端封止領域111aに対して音響インピーダンス整合層142を一体に密着させている。
これにより、直円管110の管路端封止領域111aと音響インピーダンス整合層142のそれぞれの表面荒さに起因して生じがちな相互間の隙間が解消される。
また、本実施例では、直円管110の管内径r1および円板状圧電素子141の円径r2が、ほぼ同一に設定されている。
ここで、「ほぼ同一」とは、両者の差が2mm未満の程度をいう。
これにより、円板状圧電素子141から発生する超音波ビームが直円管110内で乱反射することなく充分に振幅されて、超音波ビームの送受信が交互に行なわれる。
円筒状保持部材146が、流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150内に設けられ、円板状圧電素子141の周縁部141aを保持するように周縁部141aのみと当接している。
これにより、円板状圧電素子141の振動に支障を来すこと無く円板状圧電素子141が、音響インピーダンス整合層142に対して確実に位置決めされる。
さらに、円筒状保持部材146が、音響空洞部Sを備えている。
これにより、円板状圧電素子141の音響振動が、許容されて増幅する。
すなわち、円板状圧電素子141の中央部が振動するように、円筒状保持部材146が、円板状圧電素子141の周縁部141aだけを押圧している。
蓋部材149が、流入側測定ヘッド140の開口端部145に螺着されている。
これにより、円板状圧電素子141に向けて円筒状保持部材146が弾力的に押圧されて確実に保持される。
さらに、円板状圧電素子141に生じがちな内部応力が、螺着度合いに応じて弾力的に吸収される。
なお、本実施例では、蓋部材149が、弾性変形するOリング148を介して円筒状保持部材146を円板状圧電素子141に向けて押圧している。
これにより、円筒状保持部材146が円板状圧電素子141の周縁部141aと当接してこの周縁部141aを押圧する押圧力の大きさが適度な大きさとなる。
ここで、「適度な大きさ」とは、円板状圧電素子141の振動に悪影響を及ぼすこと無く、かつ、円板状圧電素子141を位置決めすることができる押圧力の大きさをいう。
流入管120および流出管130が、直円管110の一方端111と他方端112とで同一の方向からコの字状に配置されている。
これにより、計量作業エリアにおいて直円管110に対する流入管120と流出管130の取付スペースが最小化される。
また、本実施例では、円板状圧電素子141を厚み1mm、円径(r2)10mmとし、超音波ビームの周波数を2MHzとした場合に、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が0.5mmに設定されるとともに、振動吸収層143の厚みd3が4mmに設定されている。
これにより、音響インピーダンス整合層142が円板状圧電素子141と管路端封止領域111aとの間の音響インピーダンスの大きな差の影響を抑制して安定した波形が伝播する。
これに対して、参考として、円板状圧電素子141を厚み1mm、円径(r2)10mmとし、超音波ビームの周波数を2MHzとした場合に、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が0.5mmよりも薄くなってくると、音響インピーダンス整合層142の効果が薄れ、円板状圧電素子141と管路端封止領域111aとの間の音響インピーダンスの大きな差の影響が残り、安定した波形の伝播に支障を生じてくる。他方、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が0.5mmを越えてくると、超音波ビームが音響インピーダンス整合層142を通過するときに音響振動が音響インピーダンス整合層142に吸収され、信号強度が弱くなり、超音波送受信のS/N比が劣化して測定精度が低下してくる。
このようにして得られた本発明の第1実施例である超音波流量計100は、セラミック製の円板状圧電素子141が、直円管110の中心軸Cに対して直交配置されているとともに直円管110の一方端111および他方端112にそれぞれ形成された管路端封止領域(111a)に対面するガラスエポキシ樹脂製の音響インピーダンス整合層142と円板状圧電素子141に対面するシリコンゴム製の振動吸収層143との間に介在して積層され、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が、円板状圧電素子141の厚みd2より薄く設定され、振動吸収層143の厚みd3が、円板状圧電素子141の厚みd2より厚く設定されていることにより、音響インピーダンス整合層142が円板状圧電素子141から発生する超音波ビームを直円管110の管路端封止領域111aに向けて円滑に伝播させることができるとともに、流入側測定ヘッド140と流出側測定ヘッド150との相互間で超音波ビームの単位時間当たりの発生回数を大幅に増加させることができ、その結果、超音波ビームを効率よく安定的に送受信させることができ、応答および測定平均値の精度を著しく向上させることができる。
また、直円管110に形成された管路端封止領域111aの厚みd4が、円板状圧電素子141の厚みd2より厚く設定されていることにより、管路端封止領域111aにおける超音波ビームの伝播を円滑に確保し、測定精度を長期に亘って維持することができる。
さらに、直円管110の管路端封止領域111aに対して音響インピーダンス整合層142を一体に密着させるグリセリン層144が、音響インピーダンス整合層142と直円管110の管路端封止領域111aとの間に設けられていることにより、双方の密着度が向上して超音波ビームの送受信を効率アップさせることができる。
また、直円管110の管内径r1および円板状圧電素子141の円径r2が、ほぼ同一に設定されていることにより、流入側測定ヘッド140と流出側測定ヘッド150との相互間で超音波ビームを感度良く送受信させることができる。
さらに、円板状圧電素子141の周縁部141aを保持する円筒状保持部材146が、流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150内に設けられて円板状圧電素子141の中心軸Cに沿った円板状圧電素子141の音響振動を許容する音響空洞部Sを備えていることにより、長期に亘って安定した流量計測が可能となり流量計として優れた耐久性を発揮することができ、流入側測定ヘッド140と流出側測定ヘッド150との相互間で超音波ビームを感度良く発信させることができる。
また、蓋部材149が、流入側測定ヘッド140および流出側測定ヘッド150に形成した開口端部145に螺着されていることにより、長期に亘って安定した流量計測が可能となり流量計として優れた耐久性を発揮することができる。
さらに、流入管120および流出管130が、直円管110の一方端111と他方端112とで同一の方向からコの字状に配置されていることにより、他の周辺機器との設置干渉も回避し易くなり、優れた操作性を発揮することができる。
また、円板状圧電素子141を厚み1mm、円径(r2)10mmとし、超音波ビームの周波数を2MHzとした場合に、音響インピーダンス整合層142の厚みd1が0.5mmに設定されるとともに、振動吸収層143の厚みd3が4mmに設定されていることにより、超音波ビームを感度良く発信させることができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例である超音波流量計200について、図5に基づいて説明する。
ここで、図5は、本発明の第2実施例の超音波流量計200の概略を示す正面断面図である。
第2実施例の超音波流量計200は、第1実施例の超音波流量計100の流出管130の直円管110に対する配置を逆側にしたものであり、多くの要素について第1実施例の超音波流量計100と共通するので、共通する事項については、詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
第2実施例の超音波流量計200では、図5に示すように、流入管220および流出管230とが、直円管210の一方端211と他方端212とで互い違いに配置されている。所謂、Z字形の超音波流量計200である。
これにより、計量作業エリアにおいて如何なる設置形態であっても流入管220と流出管230のいずれか一方が上方に向けて配置され易くなり、直円管210内に滞留しがちな被測定液体内の気泡を直円管210の一方端211と他方端212のいずれか一方から脱気し易くなる。
このようにして得られた本発明の第2実施例である超音波流量計200は、流入管220および流出管230が、直円管210の一方端211と他方端212とで互い違いに配置されていることにより、流入側測定ヘッド240と流出側測定ヘッド250との相互間で生じがちな気泡障害による超音波ビームを感度良く発信させることができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第3実施例である超音波流量計300について、図6に基づいて説明する。
ここで、図6は、本発明の第3実施例の超音波流量計300の概略を示す正面断面図である。
第3実施例の超音波流量計300は、第1実施例の超音波流量計100の流入管120の直円管110に対する流入角度および流出管130の直円管110に対する流出角度を45度にしたものであり、多くの要素について第1実施例の超音波流量計100と共通するので、共通する事項については、詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
第3実施例の超音波流量計300では、図6に示すように、流入管320は直円管310の一方端311に45度で連通し、流出管330も流入管320と同じ側から直円管310の他方端312に45度で連通している。
これにより、流入管および流出管が直円管に対して90度で連通している場合と比べて、連通箇所において被測定液体がスムーズに流れ、被測定液体の乱流渦が小さくなる、または、この乱流渦の発生が抑制される。
その結果、被測定液体の測定精度を向上させることができるなど、その効果は、甚大である。
続いて、本発明の第4実施例である超音波流量計400について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、本発明の第4実施例の超音波流量計400の概略を示す正面断面図である。
第4実施例の超音波流量計400は、第2実施例の超音波流量計200の流入管220の直円管210に対する流入角度および流出管230の直円管210に対する流出角度を45度にしたものであり、多くの要素について第2実施例の超音波流量計200と共通するので、共通する事項については、詳しい説明を省略し、下2桁が共通する400番台の符号を付すのみとする。
第4実施例の超音波流量計400では、図7に示すように、流入管420は、直円管410の一方端411に45度で連通し、流出管430は、流入管420と反対側から直円管410の他方端412に45度で連通している。
これにより、流入管および流出管が直円管に対して90度で連通している場合と比べて、連通箇所において液体がスムーズに流れ、液体の乱流渦が小さくなる、または、この乱流渦の発生が抑制されるとともに、流入管420と流出管430とのいずれか一方が上方に向けて配置され易くなり直円管410内に滞留しがちな液体内の気泡を直円管410の一方端411と他方端412のいずれか一方から脱気し易くなる。
その結果、液体の測定精度を向上させることができるなど、その効果は甚大である。
100、 200、 300、 400 ・・・ 超音波流量計
110、 210、 310、 410 ・・・ 直円管
111、 211、 311、 411 ・・・ 一方端
111a ・・・ 管路端封止領域
112、 212、 312、 412 ・・・ 他方端
120、 220、 320、 420 ・・・ 流入管
130、 230、 330、 430 ・・・ 流出管
140、 240、 340、 440 ・・・ 流入側測定ヘッド
141 ・・・ 円板状圧電素子
141a ・・・ 周縁部
142 ・・・ 音響インピーダンス整合層
143 ・・・ 振動吸収層
144 ・・・ グリセリン層
145 ・・・ 開口端部
146 ・・・ 円筒状保持部材
147 ・・・ 基板
148 ・・・ Oリング
149 ・・・ 蓋部材
150、 250、 350、 450 ・・・ 流出側測定ヘッド
C ・・・ 中心軸
d1 ・・・ 音響インピーダンス整合層の厚み
d2 ・・・ 円板状圧電素子の厚み
d3 ・・・ 振動吸収層の厚み
d4 ・・・ 管路端封止領域の厚み
L ・・・ 導線
r1 ・・・ 直円管の管内径
r2 ・・・ 円板状圧電素子の円径
S ・・・ 音響空洞部

Claims (5)

  1. 被測定流体を流通させるフッ素系樹脂製の直円管と、該直円管の一方端に所定の流入角度で連通する流入管と、前記直円管の他方端に所定の流出角度で連通する流出管と、前記直円管の一方端および他方端にそれぞれ延在して相互に対向する一対の流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドと、該流入側測定ヘッドおよび流出側測定ヘッドにそれぞれ内在させて前記直円管の中心軸に沿って超音波ビームの送受信を交互に行うセラミック製の円板状圧電素子とを備え、前記円板状圧電素子から発生する超音波ビームが前記直円管の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から前記直円管内の流体速度を求め、該流体速度に直円管の断面積を乗じて直円管内を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計において、
    前記セラミック製の円板状圧電素子が、前記直円管の中心軸に対して直交配置されているとともに前記直円管の一方端および他方端にそれぞれ形成された管路端封止領域に対面する音響インピーダンス整合層と前記円板状圧電素子に対面する振動吸収層との間に介在して積層され、
    前記音響インピーダンス整合層の厚みが、前記円板状圧電素子の厚みより薄く設定されていることを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記直円管に形成された管路端封止領域の厚みが、前記円板状圧電素子の厚みより厚く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
  3. 前記直円管の管路端封止領域に対して音響インピーダンス整合層を一体に密着させるグリセリン層が、前記直円管の管路端封止領域と音響インピーダンス整合層との間に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波流量計。
  4. 前記流入管および流出管が、前記直円管の一方端と他方端とで同一の方向からコの字状に配置されて前記直円管と連通しているこことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の超音波流量計。
  5. 前記流入管および流出管が、前記直円管の一方端と他方端とで互い違いに配置されて前記直円管と連通していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の超音波流量計。
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