JP5578048B2 - 映像信号出力回路 - Google Patents

映像信号出力回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5578048B2
JP5578048B2 JP2010264464A JP2010264464A JP5578048B2 JP 5578048 B2 JP5578048 B2 JP 5578048B2 JP 2010264464 A JP2010264464 A JP 2010264464A JP 2010264464 A JP2010264464 A JP 2010264464A JP 5578048 B2 JP5578048 B2 JP 5578048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
offset
video signal
bipolar transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010264464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012114870A (ja
Inventor
繁紀 間渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2010264464A priority Critical patent/JP5578048B2/ja
Priority to KR1020110114908A priority patent/KR101834255B1/ko
Priority to US13/304,961 priority patent/US8432494B2/en
Priority to CN201110386589.XA priority patent/CN102545807B/zh
Publication of JP2012114870A publication Critical patent/JP2012114870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5578048B2 publication Critical patent/JP5578048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/16Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level
    • H04N5/18Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level by means of "clamp" circuit operated by switching circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45214Offset in a differential amplifier being reduced by control of the substrate voltage, the voltage being either fixed or variable

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Description

本発明は、映像信号を増幅して出力する映像信号出力回路に関し、特に出力カップリングコンデンサが不要な片電源映像ドライバに利用して有効な技術に関する。
デジタルスチルカメラやDVDプレーヤなどの電子機器には、外部の液晶表示パネルなどの表示装置へ映像信号を出力する端子が設けられており、該端子へ映像信号を出力するデバイス(IC)として映像ドライバがある。近年においては、機器の小型化を可能にするため、出力カップリングコンデンサが不要な片電源映像ドライバが実用化されている。JEITA(電子情報技術産業協会)の規格では、映像機器から出力する映像信号に関して、無信号時のDC電圧は±100mV(75Ω終端時)と規定されている。従って、片電源映像ドライバにあっては、無信号時の出力端子のDC電圧を0〜200mVの範囲にキープする必要がある。
特開昭62−186674号公報 特開平7−183810号公報
上記のような条件を満たす映像ドライバとして、本出願人は、図8に示すように、入力端子INより入力された映像信号を所定の振幅範囲で増幅する非反転増幅器AMPや、映像信号に含まれる水平同期信号のシンクチップレベルを一定にするためのクランプ回路CLP、増幅器AMPの動作点を与える基準電圧Vrefおよびクランプ回路CLPのバイアス電圧Vbiasを生成する抵抗分圧回路DIV、インピーダンス変換用のバッファBUF、ローパスフィルタ(図示略)などを備えた映像ドライバを開発した。なお、映像信号出力回路において、クランプ回路を使用して映像信号を所定の電位に固定する方法は従来より知られており、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているものがある。
図8に示す映像ドライバは、抵抗分圧回路DIVを構成する抵抗R1,R2の抵抗比によって得られる電圧Vbiasを所望のオフセット電圧(ここでは、0〜200mVの中心の100mV)分だけずらすように、R1,R2の抵抗値をR1−Roff,R2+Roffに設定することによって、無信号時のDC電圧を、100mVを中心に±100mVのような範囲にキープすることができる。なお、R1をR1−Roffに変更するのは、VbiasのみずらしVrefはずらさないようにするためである。
図8の映像ドライバは、抵抗RsとRfの比によって増幅器AMPのゲインが決定されるが、R1:R2=Rs:Rfのように設定することで、各抵抗の抵抗値が製造ばらつきで所望の値からずれたとしても、抵抗比はほとんどずれないとともに抵抗R1とR2の比がずれると抵抗RsとRfの比も同じようにずれることによって、製造ばらつきで出力DCレベルがずれるのを回避することができるという利点がある。
しかしながら、図8に示す映像ドライバにあっては、電源電圧Vccが変動した場合や、周囲温度が変化して素子の定数が変動した場合に、出力DCレベルがずれてしまうのを回避することができない。また、図8の回路は電源電圧の変動に弱いため、製品として動作電源電圧範囲が狭くなるとともに、電源リップルリジェクション特性が悪いという課題がある。映像信号出力端子の他に音声信号出力端子を備えるDVDプレーヤなどでは、音声信号を出力するドライバの電源電圧として映像ドライバの3.3Vや5Vのような電源電圧よりも高い12Vの電圧が使用されるため、電源電圧の切り替えにより電源電圧が大きく変化する場合があり、電源リップルリジェクション特性が悪い図8の回路をかかる映像機器に使用するのはあまり望ましいとはいえない。
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたもので、製造ばらつきはもちろん、電源電圧が変動したり、周囲温度が変動したりしても、出力DCレベルがずれるのを回避することができるとともに、動作電源電圧範囲が広く電源リップルリジェクション特性の優れた映像信号出力回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、
映像信号が入力される入力端子の電位をクランプするクランプ回路と、
前記入力端子より入力された映像信号および所定の基準電圧を入力とし、入力された映像信号を増幅して出力する差動増幅回路と、
前記クランプ回路に供給するバイアス電圧および前記差動増幅回路に供給する基準電圧もしくはその元となる電圧を生成する分圧回路と、
前記分圧回路により生成された前記バイアス電圧または前記基準電圧もしくはその元となる電圧に所定のオフセット電圧を付加または減算して前記クランプ回路または前記差動増幅回路に供給するオフセット回路と、を備えた映像信号出力回路であって、
前記オフセット回路は、pnpバイポーラトランジスタおよびnpnバイポーラトランジスタを備え、前記2つのトランジスタのベース・エミッタ間電圧の差に応じた電圧を出力するように構成した。
上記した手段によれば、オフセット回路によりオフセット電圧が付加または減算されたバイアス電圧または基準電圧がクランプ回路または差動増幅回路に供給されるため、バイアス電圧および基準電圧を生成する分圧回路を構成する抵抗の比と、映像信号を増幅する差動増幅回路の入力抵抗と帰還抵抗の比を対応させるように設定することによって、出力電圧の電源電圧依存性を低減させ、電源リップルリジェクション特性を高めることができる。
また、望ましくは、前記オフセット回路は、前記pnpバイポーラトランジスタと直列に接続された第1定電流源と、前記npnバイポーラトランジスタと直列に接続された第2定電流源とを有し、前記第1定電流源により前記pnpバイポーラトランジスタに流す電流と前記第2定電流源により前記npnバイポーラトランジスタに流す電流は、前記pnpバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度特性と前記npnバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度特性とがほぼ同じになるように設定されるように構成する。
これにより、オフセット回路により生成される電圧が温度依存性を持たないようにすることができ、出力電圧の温度依存性を低減することができる。
さらに、望ましくは、前記オフセット回路は、前記2つのトランジスタのベース・エミッタ間電圧の差電圧と、該オフセット回路に入力される前記バイアス電圧または前記基準電圧の元となる電圧と、を入力とする第2の差動増幅回路を備えるように構成する。
これにより、pnpとnpnの2つのトランジスタのベース・エミッタ間電圧の差が所望のオフセット電圧と一致していなくても、第2の差動増幅回路により電位差を増幅することによって所望のオフセット電圧を生成することができるようになる。
さらに、前記オフセット回路は前記分圧回路と前記差動増幅回路との間に設けられ、前記分圧回路により生成された前記バイアス電圧が前記クランプ回路へ供給され、前記分圧回路により生成された前記基準電圧の元となる電圧が前記オフセット回路へ供給され、オフセット電圧が付加された電圧が前記差動増幅回路へ供給されるように構成する。
これにより、第2の差動増幅回路が、分圧回路と差動増幅回路へ供給される基準電圧をインピーダンス変換する回路としても動作し、バッファを設ける必要がないようにすることができるようになる。
また、前記オフセット回路は前記分圧回路と前記クランプ回路との間に設けられ、前記分圧回路と前記差動増幅回路との間には前記基準電圧をインピーダンス変換して伝達するバッファが設けられるように構成する。
基準電圧をインピーダンス変換して伝達するバッファを設けることにより、オフセット回路を分圧回路とクランプ回路との間に設けるようにした場合にも、分圧回路により生成された基準電圧がずれるのを防止し、出力電圧の電源電圧依存性を低減させることができる。
本発明によれば、製造ばらつきはもちろん、電源電圧が変動したり、周囲温度が変動したりしても、出力DCレベルがずれるのを回避することができる映像信号出力回路を提供することができる。また、動作電源電圧範囲が広く電源リップルリジェクション特性に優れた映像信号出力回路を提供できるという効果がある。
本発明を適用した映像信号出力回路としての映像ドライバの一実施形態を示す回路構成図である。 実施形態の映像ドライバを構成するオフセット回路の具体例を示す回路図である。 npnバイポーラトランジスタとpnpバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧Vfの温度特性を示すグラフである。 実施形態の映像ドライバを構成するクランプ回路の具体例を示す回路図である。 実施形態の映像ドライバの第1の変形例を示す回路構成図である。 実施形態の映像ドライバを構成するオフセット回路の第2の変形例を示す回路構成図である。 実施形態の映像ドライバを構成する抵抗分圧回路の変形例を示す回路構成図である。 従来型の映像ドライバの一例を示す回路構成図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した映像ドライバの一実施形態を示す。なお、特に限定されるわけではないが、図1に示されている回路を構成する素子は1個の半導体チップ上に形成され、半導体集積回路(IC)として構成される。
図1に示すように、本実施形態の映像ドライバは、入力端子INより入力された映像信号を所定の振幅範囲で増幅する非反転増幅器AMP1、映像信号に含まれる水平同期信号のシンクチップレベルを一定にするためのクランプ回路CLP、増幅器AMP1の基準電圧Vrefおよびクランプ回路CLPのバイアス電圧Vbiasを与える抵抗分圧回路DIV、抵抗分圧回路DIVにより生成される非反転増幅器AMP1の基準電圧Vrefをインピーダンス変換して非反転増幅器AMP1へ供給するボルテージフォロワなどからなるバッファBUF、抵抗分圧回路DIVにより生成されるクランプ回路CLPのバイアス電圧VbiasにオフセットVoffを付加してクランプ回路CLPへ供給するオフセット回路OFFなどを備える。
抵抗分圧回路DIVは、電源電圧端子VCCと接地点との間に直列に接続された抵抗R0,R1,R2からなり、R0とR1との接続ノードN0に基準電圧Vrefを、また、R1とR2との接続ノードN1にバイアス電圧Vbiasを発生するように、抵抗比が設定されている。基準電圧Vrefは入力端子INに映像信号が入力され非反転増幅器AMP1が増幅動作する際の基準となるレベルを与え、バイアス電圧Vbiasはクランプ回路CLPが入力端子INのシンクチップレベルを所定の電位にクランプするためのバイアスを与える。
本実施形態の映像ドライバは、図8の従来型回路に対してオフセット回路OFFを追加することにより、抵抗分圧回路DIVの抵抗R1,R2の抵抗値をずらすことなく、無信号時の出力端子のDC電圧を、0〜200mVの中心の100mVに容易に設定することが可能となる。また、抵抗値の設定によって電源電圧依存性を低減することができる。なお、図示しないが、入力端子INの前段あるいは入力端子INと出力端子OUTとの間には、DACのサンプリングノイズ等を除去するローパスフィルタを設けても良い。
ここで、図1の映像ドライバにおけるオフセット回路OFFの機能と必要な特性について説明する。図1の抵抗分圧回路DIVに着目すると、抵抗R0とR1との接続ノードN0の電位Vrefは式(1)により、また、抵抗R1とR2との接続ノードN1の電位Vbiasは式(2)により、それぞれ表わされる。
Figure 0005578048
Figure 0005578048
さらに、クランプ回路CLPの出力電圧Vclampは、式(3)のように、Vclamp=Vbias+Voffで表わされる。また、非反転増幅器AMP1の入力電圧VREFは、VREF=Vrefである。よって、非反転増幅器AMP1の利得(ゲイン)をAvとすると、映像ドライバの出力Voutは式(4)で表わされる。
Figure 0005578048
Figure 0005578048
また、ゲインAvは、式(5)のようにAv=(Rs+Rf)/Rsで表わされる。式(5)に式(1)〜(4)を代入すると、式(5)は式(6)のように変形される。
Figure 0005578048
Figure 0005578048
この式(6)より、映像ドライバの出力Voutが電源電圧依存性を持たないためには、式(6)の第1項が「0」、すなわち式(7)が成立すればよい。
Figure 0005578048
また、式(6)を整理すると、式(8)のようになる。
Figure 0005578048
これより、この式(8)よりVccの項をなくすには、Rs・R2−Rf・R1=0すなわちR1:R2=Rs:Rfであればよいことが分かる。この条件を満たすように、抵抗R1,R2,Rs,Rfの値を決定すると、式(6)は式(9)のようになる。
Figure 0005578048
従って、式(9)より、オフセット回路OFFによって付加されるオフセット電圧Voffが、電源電圧依存性および温度依存性を持たなければ映像ドライバの出力Voutが電源電圧依存性および温度依存性を持たないようにすることができることが分かる。なお、映像信号の無信号時のDC電圧すなわちドライバの出力Voutを、0〜200mVの中心の100mVに設定するためには、非反転増幅器AMP1の増幅度を「2」(利得=6dB)とすると、オフセット電圧Voffは50mVに設定すれば良いこととなる。
図2は上記オフセット回路OFFの具体的な回路例を示す。この実施例のオフセット回路OFFは、電源電圧端子VCCと接地点との間に直列に接続された定電流源CS1およびコレクタ接地のpnpバイポーラトランジスタQ1と、同じく電源電圧端子VCCと接地点との間に直列に接続されたコレクタ接地のnpnバイポーラトランジスタQ2および定電流源CS2と、入力抵抗Rosおよび帰還抵抗Rofを有する反転増幅器AMP2とを備える。
そして、pnpバイポーラトランジスタQ1のベース端子は、抵抗分圧回路DIVの抵抗R1とR2との接続ノードN1に接続され、該トランジスタQ1のエミッタ端子にnpnバイポーラトランジスタQ2のベース端子が接続され、定電流源CS1およびトランジスタQ1とトランジスタQ2および定電流源CS2は、各々エミッタフォロワを構成している。また、npnバイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子に入力抵抗Rosを介して反転増幅器AMP2の反転入力端子が接続され、反転増幅器AMP2の非反転入力端子には抵抗分圧回路DIVの抵抗R1とR2との接続ノードN1の電位Vbiasが印加されている。
現在の一般的な半導体プロセスでは、npnバイポーラトランジスタのエミッタおよびベース領域と、pnpバイポーラトランジスタのエミッタおよびベース領域として使用する拡散層は、それぞれ別の工程で形成されるため不純物濃度が異なり、npnバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧Vfnpn(PN接合の順方向電圧に相当)と、pnpバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧Vfpnpに差が生じる。本実施例のオフセット回路は、このベース・エミッタ間電圧の差を利用してオフセット電圧Voffを生成するようにしたものである。さらに、npnとpnpのトランジスタのベース・エミッタ間電圧の差は比較的小さいので、所望の値(50mV)にするため反転増幅器AMP2を設けている。
ここで、反転増幅器AMP2の利得をAv2、入力抵抗をRos、帰還抵抗をRofとすると、Av2=(Ros+Rof)/Rosであるので、図2のオフセット回路により生成されるオフセット電圧Voffは、式(10)のように表わされる。
Figure 0005578048
式(10)より、Voffは電源電圧依存性を持たないことが分かる。また、ベース・エミッタ間電圧Vfpnp,Vfnpnは各トランジスタに流れるコレクタ電流によって変わり、図3に示すように、VfnpnとVfpnpは異なる温度特性を有する。そこで、定電流源CS1および定電流源CS2に流れる電流I1,I2を、Vfnpnの温度特性とVfpnpの温度特性が相殺しあって、(Vfpnp−Vfnpn)の値が温度特性を持たないように設定することによって、Voffが温度依存性を持たないようにすることができる。
具体的には、Vfnpnの特性の中から例えば−2mV/℃のもの(コレクタ電流=Ic3)を選択した場合には、Vfpnpの特性の中から同じく−2mV/℃のもの(コレクタ電流=Ic2’)を選択して、それぞれのコレクタIc3,Ic2’を、図2の定電流源CS1とCS2の電流値として設定し、そのような定電流が流れるように回路設計を行う。このような設計を行うことによって、オフセット回路OFFにより付加されるオフセット電圧Voffが温度依存性を持たないようにすることができる。
上記実施形態の映像ドライバは、抵抗分圧回路DIVおよび非反転増幅器AMP1の構成は図8の従来型回路と同じであるため、従来型回路と同様に製造ばらつきによる影響を受けにくい上、上述したような定電流源CS1,CS2の電流値の設定を行うことで、温度依存性を持たないようにすることができるため、周囲温度の広い範囲での変動に対して安定した動作が可能であるとともに、前述したように電源電圧依存性が低いため動作電源電圧範囲が広くかつ良好な電源リップルリジェクション特性を有するという利点がある。なお、クランプ回路CLPの具体的な回路としては、図4(A)に示すようなトランジスタ1つの回路や図4(B)に示すような差動型の回路が考えられる。
図4(A)のクランプ回路のトランジスタQ0や、図4(B)に示すクランプ回路のトランジスタQ5は、入力端子INに有意な映像信号が入って来ると、入力端子INの電位が高くなることによってオフ状態となり、クランプ回路は出力ハイインピーダンス状態となる。そして、映像信号の水平同期パルスが入ると、Q0またはQ5がオンして入力端子INの電位をシンクチップレベルにクランプする。つまり、図4(A)、(B)のクランプ回路は、水平同期パルスの期間だけクランプ動作をする。なお、クランプ回路は、図4(A)、(B)のような回路に限定されるものではない。
(変形例1)
図5には、上記実施形態の映像ドライバの第1の変形例が示されている。この変形例は、オフセット回路OFFを、クランプ回路CLPの前段ではなく非反転増幅器AMP1のVrefが印加される反転入力端子側に設けるとともに、オフセット回路OFFによりVrefに対してマイナスのオフセット電圧−Voffを付加するようにしたものである。マイナスのオフセット電圧−Voffを発生するため、図5のオフセット回路OFFにおいては、pnpトランジスタQ1とnpnトランジスタQ2のVfの差が、図2の場合と逆になっている。この変形例の映像ドライバも従来型回路に対して上記実施形態の映像ドライバと同様な利点を有する。
また、この変形例においては、pnpトランジスタQ1とnpnトランジスタQ2の配置を変えてQ2のエミッタフォロワをQ1のエミッタフォロワの前段に設けることにより、電源電圧Vccが低くなっても定電流源CS1の動作電圧を確保できるように工夫されている。さらに、図5の映像ドライバにおいては、図1のバッファBUFの機能を、オフセット回路OFFを構成する反転増幅器AMP2で代用することができるため、バッファBUFを省略している。なお、反転増幅器AMP2を非反転増幅器に置き換えることも可能である。
(変形例2)
図6(A),(B)には、上記実施形態の映像ドライバを構成するオフセット回路の第2の変形例が示されている。この変形例は、pnpトランジスタQ1とnpnトランジスタQ2のVfの差(Vfpnp−Vfnpn)が増幅をしなくても所望のオフセット電圧Voffとなる場合に、図2や図5の映像ドライバにおける反転増幅器AMP2を省略したものである。これにより、アンプの数を1つ減らすことができるため、チップサイズを低減できるとともに、アンプ自身が有する入力オフセット電圧の影響を減らすことができるため、出力DC電圧の製造ばらつきを小さくできるという利点がある。
また、Vfの差(Vfpnp−Vfnpn)が所望のオフセット電圧Voffとなるように、pnpとnpnのトランジスタのベース領域、エミッタ領域となる拡散層の濃度を積極的に調整して、本変形例を適用できるようにしてもよい。なお、図5の映像ドライバを構成するオフセット回路を変形した図6(B)の変形例は、反転増幅器AMP2を省略したことによりオフセット回路OFFの後段にバッファBUFが必要になるため、チップサイズの低減というメリットは得られないが、出力DC電圧の製造ばらつきを小さくできる。
(変形例3)
図7(A)〜(D)には、上記実施形態の映像ドライバを構成する抵抗分圧回路DIVの変形例が示されている。このうち図7(A)の変形例の抵抗分圧回路DIVは、抵抗R0を定電流源CS0に置き換えたもの、図7(B)〜(D)の変形例は抵抗R0を定電流源CS0に置き換えかつ抵抗R1,R2をダイオードに置き換えたものである
なお、最終段のアンプである非反転増幅器AMP1の利得を6dB(2倍)に設定する場合には、図7(B),(C)のように、ノードN0−N1間のダイオードの数とノードN1と接地点との間のダイオードの数を1:1とし、最終段のアンプである非反転増幅器AMP1の利得を12dB(3倍)に設定する場合には、図7(D)のように、ノードN0−N1間のダイオードの数とノードN1と接地点との間のダイオードの数を1:3のように設定すれば良い。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変形例が含まれる。
また、前記実施形態では、本発明を映像ドライバに適用したものを説明したが、本発明は、所望のオフセット電圧を付与したい回路を内蔵する半導体集積回路に広く利用することができる。
AMP1 非反転増幅器
DIV 抵抗分圧回路
CLP クランプ回路
OFF オフセット回路
BUF バッファ

Claims (5)

  1. 映像信号が入力される入力端子の電位をクランプするクランプ回路と、
    前記入力端子より入力された映像信号および所定の基準電圧を入力とし、入力された映像信号を増幅して出力する差動増幅回路と、
    前記クランプ回路に供給するバイアス電圧および前記差動増幅回路に供給する基準電圧もしくはその元となる電圧を生成する分圧回路と、
    前記分圧回路により生成された前記バイアス電圧または前記基準電圧もしくはその元となる電圧に所定のオフセット電圧を付加または減算して前記クランプ回路または前記差動増幅回路に供給するオフセット回路と、を備えた映像信号出力回路であって、
    前記オフセット回路は、pnpバイポーラトランジスタおよびnpnバイポーラトランジスタを備え、前記2つのトランジスタのベース・エミッタ間電圧の差に応じた電圧を出力するように構成されていることを特徴とする映像信号出力回路。
  2. 前記オフセット回路は、前記pnpバイポーラトランジスタと直列に接続された第1定電流源と、前記npnバイポーラトランジスタと直列に接続された第2定電流源とを有し、前記第1定電流源により前記pnpバイポーラトランジスタに流す電流と前記第2定電流源により前記npnバイポーラトランジスタに流す電流は、前記pnpバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度特性と前記npnバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度特性とがほぼ同じになるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力回路。
  3. 前記オフセット回路は、前記2つのトランジスタのベース・エミッタ間電圧の差電圧と、該オフセット回路に入力される前記バイアス電圧または前記基準電圧の元となる電圧と、を入力とする第2の差動増幅回路を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の映像信号出力回路。
  4. 前記オフセット回路は前記分圧回路と前記差動増幅回路との間に設けられ、前記分圧回路により生成された前記バイアス電圧が前記クランプ回路へ供給され、前記分圧回路により生成された前記基準電圧の元となる電圧が前記オフセット回路へ供給され、オフセット電圧が付加された電圧が前記差動増幅回路へ供給されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の映像信号出力回路。
  5. 前記オフセット回路は前記分圧回路と前記クランプ回路との間に設けられ、前記分圧回路と前記差動増幅回路との間には前記基準電圧をインピーダンス変換して伝達するバッファが設けられていることを特徴とする請求項1〜3に記載の映像信号出力回路。
JP2010264464A 2010-11-29 2010-11-29 映像信号出力回路 Active JP5578048B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010264464A JP5578048B2 (ja) 2010-11-29 2010-11-29 映像信号出力回路
KR1020110114908A KR101834255B1 (ko) 2010-11-29 2011-11-07 영상신호 출력 회로
US13/304,961 US8432494B2 (en) 2010-11-29 2011-11-28 Video signal output circuit
CN201110386589.XA CN102545807B (zh) 2010-11-29 2011-11-29 图像信号输出电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010264464A JP5578048B2 (ja) 2010-11-29 2010-11-29 映像信号出力回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012114870A JP2012114870A (ja) 2012-06-14
JP5578048B2 true JP5578048B2 (ja) 2014-08-27

Family

ID=46126399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010264464A Active JP5578048B2 (ja) 2010-11-29 2010-11-29 映像信号出力回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8432494B2 (ja)
JP (1) JP5578048B2 (ja)
KR (1) KR101834255B1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9577508B2 (en) * 2013-05-15 2017-02-21 Texas Instruments Incorporated NMOS LDO PSRR improvement using power supply noise cancellation
JP7361716B2 (ja) * 2018-11-19 2023-10-16 三菱電機株式会社 オフセット補正回路
CN114401379B (zh) * 2022-01-24 2024-04-16 上海美仁半导体有限公司 视频缓冲电路和视频设备
JP2024052010A (ja) * 2022-09-30 2024-04-11 パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 電圧生成回路及び音声出力回路

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62186674A (ja) 1986-02-12 1987-08-15 Fujitsu Ltd テレビ信号有無判別方法
JP2720458B2 (ja) * 1988-06-13 1998-03-04 ソニー株式会社 緩衝増幅器
JP2863597B2 (ja) 1990-03-30 1999-03-03 株式会社東芝 クランプ回路
US4973890A (en) 1990-05-10 1990-11-27 Electrohome Limited Cascode mirror video amplifier
JPH07183810A (ja) 1993-12-24 1995-07-21 Nec Corp アナログ信号処理回路
US6891574B1 (en) 1998-08-04 2005-05-10 National Semiconductor Corporation High speed video mixer circuit
JP2005102108A (ja) * 2003-09-03 2005-04-14 Mitsubishi Electric Corp オフセット補償機能付駆動回路およびそれを用いた液晶表示装置
JP2007019850A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Sony Corp Dcオフセットキャンセル回路およびこれを用いた表示装置
JP4747862B2 (ja) * 2006-02-07 2011-08-17 ミツミ電機株式会社 映像信号出力回路

Also Published As

Publication number Publication date
KR20120058400A (ko) 2012-06-07
US20120133838A1 (en) 2012-05-31
CN102545807A (zh) 2012-07-04
US8432494B2 (en) 2013-04-30
KR101834255B1 (ko) 2018-03-06
JP2012114870A (ja) 2012-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8120424B2 (en) Class AB output stages and amplifiers including class AB output stages
US20020113652A1 (en) Amplifier circuit
JP5578048B2 (ja) 映像信号出力回路
US7728667B2 (en) Differential amplifier
JP6515666B2 (ja) 増幅回路
JP4573602B2 (ja) 増幅装置
JP5333520B2 (ja) 増幅回路
JP5810935B2 (ja) スイッチングアンプ
JP2009118214A (ja) 映像信号増幅回路および増幅用半導体集積回路
JP2007019850A (ja) Dcオフセットキャンセル回路およびこれを用いた表示装置
JP3922906B2 (ja) 広帯域差動増幅回路
JP2765257B2 (ja) 増幅回路
JP5445515B2 (ja) 増幅回路
JP5433615B2 (ja) 音響用プッシュプル増幅装置
JP5350882B2 (ja) 容量増倍回路
JP4494231B2 (ja) 映像信号出力回路
JP3107590B2 (ja) 電流極性変換回路
US10243516B2 (en) Audio amplifier and audio power amplifier
JP2003318667A (ja) オペアンプ
JP5350889B2 (ja) 抵抗増倍回路
CN102545807B (zh) 图像信号输出电路
JP5762231B2 (ja) 演算増幅器
JP2007508771A (ja) バイポーラ信号の増幅用電子回路
JPS63178611A (ja) 利得制御回路
JP2010034786A (ja) 差動増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5578048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150