JP5576770B2 - 建物の空調設備 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の空調設備に関する。
住宅等の建物において、共通の空調装置を用いて全館空調を行う全館空調システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。全館空調システムでは、空調装置に接続された複数の通気ダクトが、建物内において空調対象とされた各空調空間に通じており、これら各通気ダクトが各空調空間の天井や床等に設けられた吹出グリルと接続されている。そして、空調装置により生成された冷気又は暖気が各吹出グリルに通気ダクトを介して供給され、その供給された冷気又は暖気が吹出グリルより各空調空間に吹き出すようになっている。これにより、各空調空間が共通の空調装置によって冷暖房されるようになっている。なお、かかるシステムによる冷暖房の対象とされる空調空間としては、リビングやダイニング等の居室空間の他に、廊下やトイレ、脱衣室等の非居室空間が含まれる場合がある。
また、特許文献2には、熱源としてのヒートポンプと、居室に設置された居室用熱交換器と、トイレや脱衣室等の非居室に設置された非居室用熱交換器と、ヒートポンプ及び各熱交換器とを接続する循環回路とを備える冷暖房システムが開示されている。このシステムでは、居室の熱交換器、非居室の熱交換器の順に熱媒を循環させることにより、居室及び非居室の冷暖房を行うこととしている。
特開平6−229587号公報 特開2009−162469号公報
ところで、上述した全館空調システムにおいては、吹出グリルより空調空間内に冷気又は暖気が給気として吹き出されると、その給気の供給に応じて空調空間内の空気が隣室等外部に漏れ出すことが考えられる。これにより、空調空間内の温熱又は冷熱が外部に漏れ出すおそれがある。特にトイレや脱衣室では、居室から移動してくる居住者に肌寒さを感じさせないようにするために部屋内を所定温度以上に維持管理することが求められており、そのため部屋内の温熱が外部に漏れ出ることは極力避けたい。また、トイレや脱衣室等において熱の漏れ出しが生じていることを考えると、熱エネルギを無駄に供給していることになり、エネルギ効率の観点から改善の余地があると考えられる。
一方、上記特許文献2の技術は、複数の熱交換器に熱媒を循環させることにより冷暖房を行うシステムであり、冷暖房時に居室や非居室において空気の出し入れがないため、同システムにて空調対象とされるいずれの空間においても空気環境の悪化が懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、屋内空間の温度を好適に管理できるとともに、熱の有効利用を図ることができる建物の空調設備を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の空調設備は、建物に設けられた第1空間部と第2空間部とを空調対象として、空調装置により生成された空調空気により冷房又は暖房を行う建物の空調設備において、前記空調装置から前記第1空間部を経由して前記第2空間部に通じ、前記空調装置から供給される空調空気を流す空調ダクトと、前記空調ダクトに接続され前記空調ダクト内を流れる空調空気と前記第1空間部との間で熱交換を行わせる熱交換部と、前記空調ダクトに接続され前記第2空間部に対して前記空調ダクト内を流れる空調空気を給気として排出する給気排出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、空調ダクトの途中に設けられた熱交換部により、空調ダクトを流れる空調空気と第1空間部の空気との間で熱交換が行われることで、第1空間部の冷暖房が行われる。この場合、空調空気を第1空間部に吹き出すことにより同空間部を冷暖房する構成とは異なり、第1空間部から外部への熱漏れを抑制できる。つまり、空調空気の吹き出しにより第1空間部の冷暖房を行う構成では、第1空間部が正圧となるに対し、本発明では第1空間部が正圧となるのを抑制できるため、第1空間部の空気をひいては第1空間部の熱を外部に漏れにくくすることができる。これにより、第1空間部の温度を好適に管理することできる。また、熱交換部で熱交換を行った空調空気は空調ダクトを通じて第2空間部に供給されるため、空調空気の有する余剰熱により第2空間部の冷暖房を行うことができる。そのため、熱の有効利用を図ることができる。また、第2空間部に関しては、空気の入れ替えと冷暖房とを併せて実施できる。よって以上より、屋内空間の温度を好適に管理できるとともに、熱の有効利用を図ることができる。
第2の発明の建物の空調設備は、第1の発明において、前記第1空間部は、臭気の発生する臭気発生空間であることを特徴とする。
本発明によれば、臭気の発生する臭気発生空間が第1空間部として設定されており、臭気発生空間が正圧になるのを抑制できる。その結果、臭気発生空間から臭気を含んだ空気が外部に漏れるのを抑えることができ、建物内の人に不快な思いをさせるのを抑制できる。つまり、第1空間部においては熱漏れの抑制と臭気漏れの抑制とを両立できる。なお、臭気発生空間としては、例えばトイレ、脱衣室、浴室等が挙げられる。
第3の発明の建物の空調設備は、第1又は第2の発明において、前記第1空間部は、前記空調装置により暖房が行われるトイレ又は脱衣室であり、該トイレ又は脱衣室の暖房温度が、前記建物内の居室の暖房温度よりも高い温度に設定されていることを特徴とする。
冬場等においてトイレや脱衣室が暖房される場合、居室等から移動してくる住人のヒートショックを抑制するため、トイレや脱衣室の暖房温度を居室の暖房温度よりも高い温度に設定するのが望ましい。この場合、所定の高温状態(例えば居室温度+数℃)を維持したいトイレや脱衣室について熱量を過剰供給することなく、これらトイレや脱衣室の温度管理を好適に実施できる。
トイレや脱衣室は、一般に気積(室内容積)が小さく、内部で臭気が発生する(特にトイレ)。したがって、トイレや脱衣室内に空調空気を吹き出す構成にすると、臭気を含んだ空気が外部に漏れ出し易く、その点でも望ましくない。この点、上記構成によれば、熱漏れの抑制と臭気漏れの抑制とを両立できる。
第4の発明の建物の空調設備は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記建物は、居室空間と、人が前記居室空間に出入りする際に通過する通過空間とを有し、前記通過空間が前記第2空間部となっていることを特徴とする。
建物において廊下や玄関等、居室空間に出入りする際に通過する通過空間は、人の滞在時間が短いため、居室空間に比べて冷暖房が弱めでよいと考えられる。例えば、冬場等の暖房温度は低めでよく、夏場等の冷房温度は高めでよい。この点に着目し、上記構成では、通過空間を第2空間部としている。つまり、通過空間(第2空間部)の冷暖房は、第1空間部の冷暖房のために熱利用された後の空調空気により行われるが、すなわち空調空気は第1空間部で一次利用された後に通過空間(第2空間部)で二次利用されるが、上記のとおり通過空間については冷暖房が緩めでよいため、それら両空間の関係を考えると好適な構成であると言える。
第5の発明の建物の空調設備は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記建物には、前記空調空気を給気として排出する建物内空間として、空調の目標温度が高低異なる複数の空間部を備えており、前記複数の空間部のうちで目標とする暖房温度が低い又は冷房温度が高い空間部が前記第2空間部となっていることを特徴とする。
上記のとおり第2空間部は、第1空間部で冷暖房に利用された後の空調空気により冷暖房される(二次利用)。この場合、空調の目標温度が高低異なる複数の空間部において、目標とする暖房温度が低い又は冷房温度が高い空間部(弱冷暖房空間)については空調空気の二次利用で冷暖房が行われればよいが、望まれる冷暖房効果の観点からすると、目標とする暖房温度が高い又は冷房温度が低い空間部(強冷暖房空間)については空調空気の二次利用で冷暖房が行われない方がいい。この点、上記構成によれば、建物内において望まれる冷暖房効果の違いを考慮した上での空調設備を実現できる。
なお、目標とする暖房温度が低い又は冷房温度が高い空間部(弱冷暖房空間)としては廊下や玄関等が考えられ、目標とする暖房温度が高い又は冷房温度が低い空間部(強冷暖房空間)としては居室等が考えられる。
第6の発明の建物の空調設備は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記熱交換部は、前記空調ダクトを流れる空調空気から受けた熱を前記第1空間部に放出する熱放出部を有し、前記熱放出部は、前記第1空間部に放出する熱量を可変とする手段を有することを特徴とする。
熱放出部の放出熱量を変更することにより、空調空気について一次利用と二次利用との比率を変更できる。これにより、第1空間部と第2空間部との温度差を可変に設定できることとなる。
第7の発明の建物の空調設備は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記空調装置から前記第2空間部に空調空気を供給する空調空気経路として、前記空調ダクトにより前記第1空間部を経由して空調空気を供給する第1経路と、前記空調ダクトとは異なるダクトにより前記第1空間部を経由せずに空調空気を供給する第2経路とが定められており、前記第1経路及び前記第2経路のうちいずれにより前記空調空気を前記第2空間部に供給するかを切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、第1空間部を経由しないで空調装置と第2空間部とを接続する第2経路を介して、空調装置からの空調空気を第2空間部に直接供給できる。この場合、第2空間部の冷暖房効果を高めることができる。そして、空調装置からの空調空気を第1経路及び第2経路のいずれにより第2空間部に供給するかを切り替えることができるため、熱交換部で熱交換させつつ空調空気を送ることにより第1空間部の温度管理を高めたり、熱交換部で熱交換させずに空調空気を送ることで第2空間部の冷暖房効果を高めたりする等、各空間部の冷暖房を行う際の自由度を高めることができる。
第8の発明の建物の空調設備は、第1乃至第7のいずれかの発明において、前記熱交換部は、前記空調ダクトを流れる空調空気から受けた熱を前記第1空間部に放出する熱放出部として放熱チャンバを有し、前記放熱チャンバが、前記第1空間部としてのトイレの床部に設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、トイレの床部に熱交換部の放熱チャンバが設置されているため、トイレを使用する人にとっては暖かさや涼しさを足元から感じることができ快適である。
建物における空調システムの構成を示す図。 (a)が熱交換器を床部に設置した状態を示す構成図、(b)が(a)のA−A線断面図。 別例における建物の空調システムの構成を示す図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は建物における空調システムの構成を示す図である。
図1に示すように、建物10の一階部分には、複数の居室11(図1ではひとつの居室11だけを図示)が設けられているとともに、廊下12やトイレ13等が設けられている。トイレ13は、廊下12と隣接しており、廊下12よりも気積(室容積)の小さい空間として形成されている。廊下12を挟んでトイレ13とは反対側には空調装置21が設置された機械室14が設けられている。機械室14は、廊下12との間に設けられた壁部18の開口部19やドアアンダーカット等を通じて、廊下12との間で常時通気が可能となっている。また、これらの部屋11〜14の下方には床下空間17が設けられ、各部屋11〜14と床下空間17とは床部によって仕切られている。
建物10には、空調装置21を有して構成される全館空調システムが導入されている。本全館空調システムでは、建物10内に設けられた複数の空間部に対して、共通の空調装置21より空調空気を供給することで、それら各空間部の冷暖房を行うこととしている。以下、この空調システムの構成について説明する。なお、本実施形態では、空調空気の供給対象となる空間部として、居室11及び廊下12が設定されており、そのうち廊下12は、その空調温度が空調装置21の暖房運転時には居室11よりも低い温度に設定され、空調装置21の冷房運転時には居室11よりも高い温度に設定されている。すなわち、廊下12は弱冷暖房空間となっている。
空調装置21は、少なくとも冷房及び暖房機能を有する室内機として構成されている。空調装置21は、廊下12の空気を還気RAとして取り込んで温度調整を行うことにより、各居室11及び廊下12に供給する空調空気を生成する。空調装置21には、複数の通気ダクト22が接続されている。これらの通気ダクト22はそれぞれ床下空間17において各居室11及び廊下12に向かって延びており、各居室11及び廊下12の床部に設けられた給気グリル23と接続されている。この場合、空調装置21から各給気グリル23に通気ダクト22を通じて空調空気が供給されると、各給気グリル23より空調空気が各居室11及び廊下12に給気SAとして吹き出される。これにより、空調装置21の暖房運転時には居室11及び廊下12に空調空気として暖気が供給され、その暖気によって居室11及び廊下12が暖められる。一方、空調装置21の冷房運転時には、居室11及び廊下12に冷気が供給され、その冷気によって居室11及び廊下12が冷やされる。
ところで、本空調システムでは、通気ダクト22のひとつをトイレ13を経由させて設けるとともに、当該通気ダクト22の途中に、当該ダクト22を流れる空調空気とトイレ13との間で熱交換を行わせる熱交換部を設け、その熱交換部による熱交換に基づきトイレ13の冷暖房を行っている。本実施形態は、この点に特徴を有しており、以下、その特徴的構成について説明する。
図1に示すように、空調装置21に接続された複数の通気ダクト22のうち、廊下12に通じる通気ダクト22は、臭気発生空間としてのトイレ13を経由して設けられた経由ダクト22aとなっている。この経由ダクト22aには、その途中に、熱交換部としての熱交換器27が接続されている。経由ダクト22aは、熱交換器27よりも上流側に設けられた上流側ダクト25と、熱交換器27よりも下流側に設けられた下流側ダクト26とを備え、上流側ダクト25が空調装置21と熱交換器27とを接続し、下流側ダクト26が熱交換器27と給気グリル23とを接続している。なおここで、当該給気グリル23が給気排出部に相当する。
熱交換器27は、トイレ13に設置されており、経由ダクト22aを流れる空調空気とトイレ13内の空気との間で熱交換を行わせるものである。熱交換器27には、上流側ダクト25を通じて空調装置21より空調空気が供給される。熱交換器27では、その供給された空調空気とトイレ13の空気との間で熱交換が行われ、この熱交換に基づいてトイレ13の冷暖房が行われる。上記熱交換を行った空調空気は、その後、熱交換器27より下流側ダクト26を通じて廊下12に供給され、その供給された空調空気により廊下12が冷暖房される。なお、空調装置21の暖房運転時においては、トイレ13の空調温度が廊下12の空調温度よりも高い温度に設定されており、また各居室11の空調温度よりも高い温度に設定されている。
次に、熱交換器27周辺の構成について図2に基づいて詳しく説明する。なお、図2は、(a)が熱交換器27を床部に設置した状態を示す構成図、(b)が(a)のA−A線断面図である。
図2に示すように、熱交換器27は、トイレ13の床部において床梁45により支持された床面材34上に設置されている。熱交換器27は、例えば床面材34上において便器(図示略)の側方に設けられている。熱交換器27は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた板材よるなる熱放出部としての放熱チャンバ33を有している。放熱チャンバ33は、上下高さ及び横幅の大きい薄型箱状(換言すると薄型の四角管状)に形成されている。熱交換器27では、チャンバ内部に取り込まれた空調空気の熱(温熱又は冷熱)が放熱チャンバ33の各パネルに伝達され、その伝達された熱が外部に放射(放出)されるようになっている。ここで、放熱チャンバ33からの熱の放射量は、放熱チャンバ33の表面積に依存する。本実施形態では、放熱チャンバ33の高さ寸法が、便器の高さ寸法よりも大きくなっており、それ故放熱チャンバ33は、トイレ13を設定温度に冷暖房するのに必要な熱量を放射可能な表面積を有している。
放熱チャンバ33の底板部33aには、流入側ダクト28及び流出側ダクト29が接続されている。これら各ダクト28,29は共に断熱性に優れた樹脂材料により形成されており、底板部27aに対して接着等により固定されている。また、熱交換器27と各ダクト28,29との接続部にはシール処理が施されており、当該接続部を通じて熱交換器27内の空気が外部(トイレ13空間側)に漏れるのを防止している。
流入側ダクト28及び流出側ダクト29はそれぞれ、床面材34に形成された貫通孔34aを通じて放熱チャンバ33の底板部33aから床下空間17の側に向かって延びている。流入側ダクト28は、上流側ダクト25の下流側端部に接続された入口チャンバ31と接続されており、流出側ダクト29は、下流側ダクト26の上流側端部に接続された出口チャンバ32と接続されている。これら各チャンバ31,32は共に、断熱性に優れた樹脂材料により形成されている。熱交換器27において、上流側ダクト25から流入側ダクト28及び入口チャンバ31を介して空調空気が流れ込み、その流れ込んだ空調空気は放熱チャンバ33から流出側ダクト29及び出口チャンバ32を介して下流側ダクト26に流出される。
空調装置21の冷房運転時には、熱交換器27の放熱チャンバ33内に空調空気として冷気が供給されるため、その冷気により放熱チャンバ33の表面が冷やされて結露するおそれがある。そのため、トイレ13には、放熱チャンバ33の表面に発生した結露水を回収する回収部材としてドレンパン41が設けられている。ドレンパン41は、トイレ13の床面材34上に設置されており、床面材34と放熱チャンバ33(底板部33a)との間に介在された底板部41aと、底板部41aの周縁部から起立し放熱チャンバ33の外側に設けられた起立部41bとを有する。したがって、放熱チャンバ33は、このドレンパン41の内側に設置されており、放熱チャンバ33の表面に発生した結露水がこのドレンパン41により回収されるようになっている。
なお、ドレンパン41には、流入側ダクト28及び流出側ダクト29の設置部位に対応して貫通孔41cが形成されており、その貫通孔41cを通じて各ダクト28,29が放熱チャンバ33の底板部33aから床下空間17の側に延びている。また、各ダクト28,29と貫通孔41cとの間の隙間にはシール処理が施されており、当該隙間からの水漏れが防止されている。
また、ドレンパン41には、床面材34に設けられた貫通孔部34bを介して床下空間17に通じるドレンチューブ42が接続されている。ドレンパン41に溜まった結露水はこのドレンチューブ42を通じて半屋外空間となっている床下空間17に導かれ排出されるようになっている。
次に、本空調システムにより冷暖房を行う場合の作用について説明する。
空調装置21により生成された空調空気は各通気ダクト22を通じて各居室11及び廊下12にそれぞれ供給され、その供給された空調空気によって各居室11及び廊下12の冷暖房が行われる。これら居室11等に供給された空気はその後廊下12に流れ、廊下12から壁部18の開口部19を通じて機械室14に流れ込む。そして、機械室14に流れ込んだ空気は空調装置21により回収され、その回収された空気は空調装置21により再び所望の温度に温度調整され空調空気として生成される。すなわち、本空調システムでは、空調空気が再利用される構成となっている。
各通気ダクト22のうち経由ダクト22aを通じて空調装置21から廊下12に向かって流れる空調空気は、経由ダクト22aの途中に設けられた熱交換器27の内部にまず入り込み、熱交換器27を介してトイレ13内の空気との間で熱交換を行う。ここで、熱交換器27による熱交換の作用について詳しく説明すると、熱交換器27は、その内部に入り込んだ空調空気の冷熱又は温熱によって加熱又は冷却される。その加熱又は冷却された熱交換器27(詳細にはその放射パネル)の表面からは温熱又は冷熱がトイレ13内(トイレ13内の空間)に向けて放射され、この放射された温熱又は冷熱によってトイレ13内の空気が暖められたり冷やされたりする。一方、熱交換器27を介してトイレ13内の空気に対し温熱又は冷熱を付与した空調空気はその分自らの熱(温熱又は冷熱)を失うこととなり、熱量が減る。
このようにして、本システムでは、熱交換器27を介して経由ダクト22a内の空調空気とトイレ13内の空気との間で熱交換が行われ、これによりトイレ13内の冷暖房が行われるようになっている。この場合、トイレ13内に空調空気を供給することなくトイレ13内の冷暖房が行われるため、トイレ13を冷暖房するにあたってトイレ13が正圧となることが抑制され、その結果トイレ13内の空気がひいてはトイレ13内の熱が外部に漏れ出すのを抑制できる。これにより、トイレ13内の温度を廊下12よりも高い温度に維持管理し易くすることができる。
空調空気は、熱交換器27において上記熱交換を行った後、下流側ダクト26を通じて廊下12に供給される。すなわち、熱交換器27においてトイレ13の空気との間で熱交換を行ったことにより熱量の少なくなった空調空気が廊下12に供給される。そして、その供給された空調空気の余剰熱によって廊下12の冷暖房が行われる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
空調装置21からトイレ13を経由して廊下12に通じ、空調装置21から供給される空調空気を流す経由ダクト22aと、経由ダクト22aに接続され経由ダクト22a内を流れる空調空気とトイレ13の空気との間で熱交換を行わせる熱交換器27と、経由ダクト22aに接続され廊下12に対して経由ダクト22aを流れる空調空気を給気として排出する給気グリル23とを設けた。かかる構成では、経由ダクト22aの途中に設けられた熱交換器27により、経由ダクト22aを流れる空調空気とトイレ13内の空気との間で熱交換が行われることで、トイレ13の冷房又は暖房が行われる。この場合、空調空気をトイレ13に吹き出すことによりトイレ13の冷暖房を行う場合と比べ、トイレ13が正圧となるのを抑制できるため、トイレ13内の空気を外部に漏れにくくすることができ、その結果トイレ13から外部への熱漏れを抑制できる。これにより、トイレ13内の温度管理を好適に行うことできる。また、熱交換器27で熱交換を行った空調空気は経由ダクト22aを通じて廊下12に供給されるため、空調空気の有する余剰熱により廊下12の冷暖房を行うことができる。そのため、熱の有効利用を図ることができる。よって以上より、トイレ13の温度を好適に管理できるとともに、熱の有効利用を図ることができる。
臭気の発生する臭気発生空間としてのトイレ13を、熱交換器27による熱交換に基づいて冷暖房を行う空間(第1空間部)として設定した。この場合、トイレ13内が正圧になるのを抑制することができ、トイレ13から臭気を含んだ空気が外部に漏れるのを抑制できるため、居住者に不快な思いをさせるのを抑制できる。つまり、トイレ13において熱漏れの抑制と臭気漏れの抑制との両立を図ることができる。また、トイレ13は、気積(室内容積)が小さいため、トイレ13に空調空気を吹き出す構成にすると、トイレ13内の熱や臭気を含む空気が外部に漏れ出し易い。この点を鑑みても、トイレ13を第1空間部として設定することには大きな意義があるといえる。
また、空調装置21から各居室11及び廊下12に供給された空調空気をその後空調装置21により還気として回収し、その回収した空気を空調装置21により再び空調空気として生成しその生成した空調空気を各居室11及び廊下12に供給する本システムでは、その空調空気の循環に際し、トイレ13から臭気が漏れ出すとその臭気が各居室11等に拡散することが想定される。この点、トイレ13を第1空間部として設定することにより、建物10内の各所に臭気拡散するのを抑制するという大きな効果を得ることもできる。つまり、空調空気の循環において、その空調空気を好適に再利用できる。
住人が居室11に出入りする際に通過する廊下12(通過空間)を、経由ダクト22aを通じて空調空気を供給する空間(第2空間部)として設定した。廊下12は居住者の滞在する空間が短いため、冷暖房が弱めでよいと考えられる。このため、トイレ13内の冷暖房のために熱の一次利用がなされた空調空気を廊下12に供給し、その空調空気の熱を廊下12の冷暖房のために二次利用する構成は、両空間12,13の関係を考えると好適な構成であるといえる。
空調装置21からの空調空気が給気として排出される複数の空間部11,12のうち、目標とする暖房温度が低い又は冷房温度が高い弱冷暖房空間である廊下12を、第2空間部として設定した。望まれる冷暖房効果の観点からすると、目標とする暖房温度が低い又は冷房温度が高い廊下12については空調空気の二次利用で冷暖房が行われればよく、目標とする暖房温度が高い又は冷房温度が低い居室11については空調空気の二次利用で冷暖房が行われない方がよい。この点、かかる構成によれば、建物10内において望まれる冷暖房効果の違いを考慮した上での冷暖房を実現することができる。
熱交換器27を、経由ダクト22aを流れる空調空気を取り入れて該空調空気の熱を外部に放出する放熱チャンバ33を有して構成し、その放熱チャンバ33をトイレ13の床面材34上に設置した。このため、トイレ13を使用する居住者にとっては暖かさや涼しさを足元から感じることができ快適である。また、床面材34上において便器が設けられていないデッドスペースの有効利用を図ることもできる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)建物10には、トイレ13の他にも脱衣室や浴室等、臭気の発生する空間が存在する。そこで、トイレ13以外の臭気発生空間を経由して経由ダクトを設置し、当該空間を熱交換器27により冷暖房してもよい。この場合においても、外部への臭い漏れを抑制できる。
また、熱交換器27による熱交換に基づいて冷暖房を行う第1空間部は必ずしも臭気発生空間である必要はなく、居室11等臭気発生空間以外の屋内空間部であってもよい。例えば、居室11を経由して経由ダクトを設置し、当該居室11を熱交換器27により冷暖房するようにすれば、居室11が正圧となるのを抑制でき、居室11の空気が外部に漏れるのを抑制できる。そのため、居室11から外部への熱漏れを抑制でき、居室11の温度管理を好適に実施できる。
(2)上記実施形態では、経由ダクト22aを通じて(換言すると熱交換器27を経由して)空調装置21の空調空気を供給する供給先(第2空間部)として、居室11よりも暖房温度が低温に設定され、かつ居室11よりも冷房温度が高温に設定された弱冷暖房空間である廊下12を設定したが、玄関等その他の弱冷暖房空間を第2空間部としてもよい。また、居室11等、弱冷暖房空間以外の屋内空間(部屋)を第2空間部としてもよい。
(3)上記実施形態では、建物10に経由ダクト22aをひとつだけ設置したが、複数設置してもよい。例えば、建物10に、経由ダクト22aに加えて第2経由ダクトを設け、その第2経由ダクトを脱衣室を経由して居室11に通じるように設けることが考えられる。この場合、建物10内の複数の空間部について好適な温度管理を実施できる。
また、建物10に複数の経由ダクトを設ける場合において、それら各経由ダクトをそれぞれ同じ第2空間部に通じるように設けてもよい。例えば、かかる第2空間部を居室11とし、各経由ダクトをそれぞれ居室11に通じるように設けることが考えられる。その場合、各経由ダクトを流れる空調空気の余剰熱を居室11に集中させることができるため、余剰熱により居室11の冷暖房を行う構成において居室11の冷暖房効果を高めることができる。
(4)上記実施形態では、暖房温度が廊下12(第2空間部)よりも高い温度に設定されたトイレ13に対し熱交換器27による冷暖房を行ったが、トイレ13の暖房温度が廊下12の暖房温度よりも低い温度に設定されている場合でもトイレ13に対し熱交換器27による冷暖房を行ってよい。
(5)冬場におけるヒートショック抑制の観点からすると、トイレ13の他に、脱衣室についてもその暖房温度を居室11の暖房温度よりも高い温度に設定することが望ましい。そこで、脱衣室の暖房温度を居室11の暖房温度よりも高い温度に設定し、その脱衣室を第1空間部としてもよい。この場合、脱衣室に対して熱量を過剰供給することなく、脱衣室の温度管理を好適に実施できる。
(6)空調装置21から廊下12に空調空気を供給する空調空気経路として、経由ダクト22aによりトイレ13を経由して空調空気を供給する第1経路と、経由ダクト22aとは異なるダクトにより熱交換器27を経由せずに空調空気を供給する第2経路とを設け、第1経路及び第2経路のうちいずれにより空調空気を廊下12に供給するかを切り替えられるようにしてもよい。この場合、経由ダクト22aに対して熱交換器27を迂回するようにバイパスダクト(経由ダクト22aとは異なるダクトに相当)を接続し、そのバイパスダクトにより熱交換器27を経由せずに空調空気を廊下12に供給するようにしてもよい。その具体例を図3に示す。図3に示すように、上記実施形態の構成において、経由ダクト22aにおける熱交換器27よりも上流側、すなわち上流側ダクト25にはバイパスダクト51の一端部が接続されている。バイパスダクト51の他端部は、経由ダクト22aにおける熱交換器27よりも下流側、すなわち下流側ダクト26に接続されている。この場合、バイパスダクト51は、経由ダクト22aに対して熱交換器27を迂回して接続され、このバイパスダクト51により第2経路の一部が構成される。
上流側ダクト25におけるバイパスダクト51との接続部位25aには、切替手段としての切替部材53が設けられている。切替部材53は、回動可能な板部53aを有しており、板部53aは、バイパスダクト51の通路開口を閉鎖しかつ上流側ダクト25の通路開口を開放する第1位置(図3の実線参照)と、上流側ダクト25を閉鎖しかつバイパスダクト51を開放する第2位置(図3の一点鎖線参照)との間で回動可能とされている。これにより、板部53aが第1位置に回動されると、空調空気が経由ダクト22aにより熱交換器27を経由して廊下12に供給される一方、板部53aが第2位置に回動されると、空調空気がバイパスダクト51により熱交換器27を経由しないで廊下12に直接供給される。また、切替部材53には、板部53aを回動させるための駆動装置55(例えば電動モータ等)が設けられており、駆動装置55は建物10に設けられたコントローラ56と接続されている。さらに、建物10には、切替部材53の切替操作を行う操作部57が設けられており、コントローラ56は居住者による操作部57の操作に基づいて駆動装置55に駆動信号を出力し、切替部材53(板部53a)の位置切替を実行する。
上記の構成によれば、切替部材53の位置切替により、空調装置21からの空調空気を熱交換器27及びバイパスダクト51のいずれを経由して廊下12に供給するのかを切り替えることができる。そのため、空調装置21からの空調空気を熱交換器27を経由して送ることでトイレ13内の温度を好適に管理したり、バイパスダクト51を経由して送ることで廊下12の冷暖房効果を高めたりする等、廊下12及びトイレ13の冷暖房を行う際の自由度を高めることができる。
なお、上記の構成では、第2経路の一部(詳細には第2経路におけるバイパスダクト51以外の部分)を、経由ダクト22a(第1経路)により構成したが、これを変更し、第2経路全体を、経由ダクト22aとは異なるダクトで構成してもよい。例えば、上記実施形態の構成において、熱交換器27を経由せずに空調装置21と廊下12とを直接接続する第2ダクトを別途設けることが考えられる。この場合、経由ダクト22a及び第2ダクトのそれぞれに通路開口を開閉する開閉部材を設け、それら各開閉部材の開閉に基づいて経由ダクト22a及び第2ダクトのいずれにより空調空気を廊下12に供給するかを切り替えるようにすればよい。
(7)上記(6)の構成において、トイレ13に人がいるか否かを検知する人検知手段を設け、その検知結果に基づいてコントローラ56により切替部材53の位置切替を行うよう駆動装置55を制御してもよい。これによれば、トイレ13に居住者がいる場合には、切替部材53(詳しくは板部53a)を第1位置に切り替えて、空調装置21からの空調空気を熱交換器27に導くことで、トイレ13を冷暖房したり、トイレ13に居住者がいない場合には、切替部材53を第2位置に切り替えて、空調空気をバイパスダクト51を経由させ廊下12に直接供給することで、廊下12の冷暖房効果を高めたりすることができる。これにより、居住者がトイレ13を使用しているかに否かに応じた好適な冷暖房を行うことができる。
また、上記(6)の構成において、居住者がトイレ13に向かおうとしていることを判定する判定手段を設け、その判定の結果トイレ13に向かおうとしていることを判定した場合にコントローラ56により切替部材53の位置切替を行うよう駆動装置55を制御してもよい。この場合、居住者がトイレ13に向かおうとしているか否かに基づいて、空調装置21から廊下12へ供給される空調空気の供給経路について、熱交換器27及びバイパスダクト51のいずれを経由させるのか切り替えることができる。したがって、居住者がトイレ13に向かおうとしていない場合には、空調空気をバイパスダクト51を経由させて直接廊下12に供給することで廊下12を効果的に冷暖房したり、居住者がトイレ13に向かおうとしている場合には、空調空気を熱交換器27に導くことで居住者がトイレ13に入る前にトイレ13を事前に冷暖房しておいたりすることが可能となる。
なお、上記判定手段としては、寝室のノブに、ノブを回したことを検知するノブ検知センサを設け、そのセンサの検知結果に基づいて居住者がトイレ13に向かおうとしていることを判定する構成が考えられる。夜間等に居住者は寝室から出てトイレ13に行くことが多いため、かかる構成とすることでトイレ13に向かおうとしていることを効果的に判定できると考えられる。
(8)上記実施形態の構成において、経由ダクト22aにおける熱交換器27よりも上流側すなわち上流側ダクト25に、当該ダクト25から分岐して居室11等廊下12以外の部屋に通じる分岐ダクトを接続してもよい。そして、上流側ダクト25における分岐ダクトとの接続部位には、上記の切替部材53を設け、分岐ダクトの通路開口を閉鎖しかつ上流側ダクト25の通路開口を開放する第3位置と、上流側ダクト25を閉鎖しかつ分岐ダクトを開放する第4位置との間で板部53aを回動可能に設ける。この場合、切替部材53を第3位置に回動させれば、空調装置21からの空調空気を熱交換器27に導くことができるためトイレ13を冷暖房することができ、トイレ13を使用してない場合等トイレ13の冷暖房が不要である場合には切替部材53を第4位置に回動させることで、空調空気を居室11等に導いて居室11等を冷暖房することができる。これにより、冷暖房の自由度を高めることができる。
(9)上記実施形態では、建物10の床下空間17を利用して空調システムを構築したが、建物10の天井裏空間を利用して本システムを構築してもよい。例えば、機械室14の天井側に空調装置21を設置して、空調装置21から各部屋11,12に延びるように複数の通気ダクト22を天井裏空間に設置することが考えられる。
(10)熱交換器27は、トイレ13の床面材34上において便器の側方に設けたが、その他の位置に設けてもよい。例えば、便器の裏側のひな壇みたいなところに設けてもよい。また、熱交換器27は、必ずしもトイレ13において床面材34上に設ける必要はなく、天井側に設けてもよい。例えば、天井裏空間を利用して空調システムを構築する上記(9)の構成とする場合には、トイレ13の天井側に熱交換器27を設けるのが好ましい。
(11)熱交換器27の放熱チャンバ33(熱放出部)が、トイレ13に放出する熱量を可変とする構成を有していてもよい。例えば、放熱チャンバ33に、その表面積を可変とする手段を設けることが考えられる。これによれば、放熱チャンバ33の表面積を変更することにより放熱チャンバ33からの放出熱量を変更することで、空調空気について一次利用と二次利用との比率を変更できる。このため、トイレ13と廊下12との温度差を可変に設定することができる。
放熱チャンバ33の表面積を可変とする構成としては、放熱チャンバ33に、該チャンバ33の高さ(寸法)を調整する高さ調整機構を設け、放熱チャンバ33の高さ調整を行うことで同チャンバ33の表面積を調整する構成が考えられる。また、かかる高さ調整機構としては、例えば放熱チャンバを、下側チャンバ部と、該下側チャンバ部に対して上下にスライド可能な上側チャンバ部とから構成し、下側チャンバ部に対する上側チャンバ部の高さ位置を調整することで放熱チャンバの高さ調整をすることが考えられる。
また、放熱チャンバの外側に複数の放熱フィンを設け、それら放熱フィンの突出高さを可変とする構成でもよい。この場合にも、放熱フィンの突出高さを変えることで、熱交換器27からトイレ13へ放出される熱量を可変とすることができる。
(12)空調装置21が、冷房機能及び暖房機能のうちいずれかのみを有するものであってもよい。つまり、本発明の空調システムが冷房運転及び暖房運転のいずれかのみを行うものであってもよい。
10…建物、11…居室、12…第2空間部としての廊下、13…第1空間部及び臭気発生空間としてのトイレ、21…空調装置、22…通気ダクト、22a…経由ダクト、27…熱交換部としての熱交換器、33…熱放出部としての放熱チャンバ、51…バイパスダクト、53…切替手段としての切替部材。

Claims (7)

  1. 建物に設けられた第1空間部と第2空間部とを空調対象として、空調装置により生成された空調空気により冷房又は暖房を行う建物の空調設備において、
    前記空調装置から前記第1空間部を経由して前記第2空間部に通じ、前記空調装置から供給される空調空気を流す空調ダクトと、
    前記空調ダクトに接続され前記空調ダクト内を流れる空調空気と前記第1空間部との間で熱交換を行わせる熱交換部と、
    前記空調ダクトに接続され前記第2空間部に対して前記空調ダクト内を流れる空調空気を給気として排出する給気排出部と、
    を備え
    前記空調装置から前記第2空間部に空調空気を供給する空調空気経路として、前記空調ダクトにより前記第1空間部を経由して空調空気を供給する第1経路と、前記空調ダクトとは異なるダクトにより前記第1空間部を経由せずに空調空気を供給する第2経路とが定められており、
    前記第1経路及び前記第2経路のうちいずれにより前記空調空気を前記第2空間部に供給するかを切り替える切替手段を備えることを特徴とする建物の空調設備。
  2. 前記第1空間部は、臭気の発生する臭気発生空間であることを特徴とする請求項1に記載の建物の空調設備。
  3. 前記第1空間部は、前記空調装置により暖房が行われるトイレ又は脱衣室であり、該トイレ又は脱衣室の暖房温度が、前記建物内の居室の暖房温度よりも高い温度に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の空調設備。
  4. 前記建物は、居室空間と、人が前記居室空間に出入りする際に通過する通過空間とを有し、前記通過空間が前記第2空間部となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建物の空調設備。
  5. 前記建物には、前記空調空気を給気として排出する建物内空間として、空調の目標温度が高低異なる複数の空間部を備えており、
    前記複数の空間部のうちで目標とする暖房温度が低い又は冷房温度が高い空間部が前記第2空間部となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物の空調設備。
  6. 前記熱交換部は、前記空調ダクトを流れる空調空気から受けた熱を前記第1空間部に放出する熱放出部を有し、
    前記熱放出部は、前記第1空間部に放出する熱量を可変とする手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の建物の空調設備。
  7. 前記熱交換部は、前記空調ダクトを流れる空調空気から受けた熱を前記第1空間部に放出する熱放出部として放熱チャンバを有し、
    前記放熱チャンバが、前記第1空間部としてのトイレの床部に設置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の空調設備。
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