JP5573165B2 - 詰替え容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品等を収納する詰め替え容器に関する。
液体洗剤や柔軟仕上げ剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品は、それぞれ使いやすいような形状の専用容器に収納されている。専用容器は、構造もしっかりしており、従って高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるように、内容物のみを詰替える詰替え容器入りの製品が別途販売されていることが多い。
例えば液体洗剤の容器は、洗剤を使用する時にその都度適切な量を計量して取り出す必要があるため、軽量カップに注ぎやすいように、注出口にノズルを備えた剛性のあるプラスチック容器が、繰り返し使用容器として用いられている。この容器に対して、内容物を補充するための詰め替え用の容器としては、軟包装フィルムからなる柔軟な容器に、注出口を形成した容器や、口栓を取付けた容器が一般的に使用されている。
繰り返し使用する剛性の容器は、もっぱら注出し易いように設計されているため、繰り返し使用する容器に対して、詰替え容器から内容物を補充する詰替え操作の利便性を考慮したものでは、必ずしもなかった。
また一方、詰替え容器も、もっぱら安価に製造することに重点を置くあまり、必ずしも詰替え操作の利便性を考慮したものではなかった。
繰り返し使用する容器に設けられたノズルを利用して、詰替え容器の開封を行うことができ、さらに詰替え中に、詰替え容器が自立するために、手で保持しなくてもよい詰替え容器が提案されている。この手放し詰め替え容器は、繰り返し使用容器の開口部に着脱可能かつ脱落不能に連結される結合部材と、詰め替え容器本体を密封する容器密封部材とを備えた詰め替え容器である(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された詰め替え容器は、繰り返し使用容器と詰め替え容器を結合するために、口栓部に、結合部材と容器密封部材という2つの部材を用いているため、容器のコストが高いものとならざるを得ない。また詰め替え容器を、繰り返し使用容器の開口部にねじ込んで使用する構造であるため、両者の結合は確実であるが、反面、操作が面倒であるばかりでなく、口栓のコスト面においても不利であるという欠点があった。
コストの面からは、図7に示したような表裏2枚の包装フィルムの周縁をシールしてなる包装袋が有利である。この詰替え用包装袋は、容器の口径に見合った任意の巾の注出口を設けることができるが、表裏2枚のフィルムの端縁部をシールして注出口部を形成した場合、内容物を注出する際、開口部がシールされた両端に引張られ、表裏のフィルムが疑似密着状態となり、注出口が閉塞してしまうという問題がある。
この注出口が閉塞する問題を解決するために、注出口部にフィルムとは別部材のパーツを挿入したり(特許文献2参照)、注出口部付近のフィルムを膨らませて立体形状とすることで、開口面積を確保したりするものが多く提案されている。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、基材とシーラント層を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、本体表面積層体と本体裏面積層体を有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、1枚の積層体をシーラント層を内側にして折り曲げ線に沿って折り曲げて、折り曲げ部と前記本体表面積層体と前記本体裏面積層体を形成し、該折り曲げ部は、注出口シール部と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズルを形成しており、該注出ノズルの先端は前記抽出口シール部に設けられたノッチまたは切込み線から延長して設けられる開封予定線に沿って切り離すことにより注出口を形成し、前記折り曲げ部には、1層以上の基材層に複数の傷により形成された前記折り曲げ線を中心としてこれに垂直な方向の巾Xは、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmである粗面部が設けられており、前記抽出口の高さが、粗面部の巾よりも広いことを特徴とする詰替え容器である。
この問題を解決するために、包装袋を構成するフィルムを折り曲げて、注出口の片側を形成し、注出口のシール部を片側だけとする包装袋が提案されている(特許文献3、4参照)。これらの包装袋においては、注出口が閉塞する問題や、注出口部の開口面積が不足するという問題が解消される。
特開2004-99082号公報 特開平5-132069号公報 特開平11-236053号公報 特開2008-18991号公報
特許文献3、4に示されたような、注出口の片側が折り曲げられたフィルムで構成されている包装袋の場合、注出口の開封はシール部側から行うことになるが、シール部側から出発したフィルムの裂け目は、折り曲げ部で必ずしも一致せず、これが少しでもずれてしまうと注出口の端部が繋がってしまい、注出口が完全に開放されないという問題が生じる。これを無理に引張ると、開口部が伸びて断面積が小さくなり、注ぎ性が著しく低下する結果となる。
本発明の解決しようとする課題は、口栓を使用せずに、注出口の形成が容易かつ確実にでき、しかも詰替え操作が容易かつ迅速で確実にできる詰替え容器を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、基材とシーラント層を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、本体表面積層体と本体裏面積層体を有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、1枚の積層体をシーラント層を内側にして折り曲げ線に沿って折り曲げて、折り曲げ部と前記本体表面積層体と前記本体裏面積層体を形成し、該折り曲げ部は、注出口シール部と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズルを形成しており、該注出ノズルの先端は開封予定線に沿って切り離すことにより注出口を形成し、前記折り曲げ部には、1層以上の基材層に複数の傷により形成された粗面部が設けられていることを特徴とする詰替え容器である。
また、請求項2に記載の発明は、基材とシーラント層を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、本体表面積層体と本体裏面積層体と底テープを有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、1枚の積層体をシーラント層を内側にして折り曲げ線に沿って折り曲げて、折り曲げ部と前記本体表面積層体と前記本体裏面積層体を形成し、前記底テープは、容器の下部にあって折り曲げられており、底テープの一端は本体表面積層体と、他端は本体裏面積層体とそれぞれボトムシール部を形成して容器底面を構成し、前記折り曲げ部は、注出口シール部と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズルを形成しており、該注出ノズルの先端は前記抽出口シール部に設けられたノッチまたは切込み線から延長して設けられる開封予定線に沿って切り離すことにより注出口を形成し、前記折り曲げ部には、1層以上の基材層に複数の傷により形成された前記折り曲げ線を中心としてこれに垂直な方向の巾Xは、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmである粗面部が設けられており、前記抽出口の高さが、粗面部の巾よりも広いことを特徴とする詰替え容器である。
また、請求項に記載の発明は、前記注出ノズルを形成する注出口シール部の抜き加工部と反対の側に、該抜き加工部に納まる形状の把手を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の詰替え容器である。
また、請求項に記載の発明は、前記開封予定線は、本体表面積層体および/または本体裏面積層体の外側面に設けたハーフカット線であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の詰替え容器である。
また、請求項に記載の発明は、前記折り曲げ部の一部を切り開き、内容物充填用開口部としたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の詰替え容器である。
本発明に係る詰替え容器は、基材とシーラント層を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、本体表面積層体と本体裏面積層体を有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなるものであるから、プラスチックボトルや、プラスチック製の口栓を使用した容器などと異なり、軟包装用積層体のみから製造することができるため、安価に製造することができる。
また、本発明に係る詰替え容器は、1枚の積層体をシーラント層を内側にして折り曲げて、折り曲げ部と前記本体表面積層体と前記本体裏面積層体を形成し、該折り曲げ部は、注出口シール部と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズルを形成したので、大面積の直線状の流出路を安定して確保することが可能となり、その結果円滑かつ迅速な詰め替え操作が可能となった。
また、前記折り曲げ部には、1層以上の基材層に複数の傷により形成された粗面部が設けられているので、開封時に注出口シール部側から出発した表裏面の切れ目が、注出ノズルを一周して折り曲げ部に到達した時に一致しなかったとしても、積層体が容易に切断するため、安定して注出口を形成することができる。また、逆に折り曲げ部側からも容易に切断することが可能となる。
前記粗面部の、前記折り曲げ線を中心としてこれに垂直な方向の巾Xが、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmであるので、開封性や注出性が特に良好となる。
また、請求項2に記載した発明においては、本体表面積層体と本体裏面積層体と底テープを有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、前記底テープは、容器の下部にあって折り曲げられており、底テープの一端は本体表面積層体と、他端は本体裏面積層体とそれぞれボトムシール部を形成して容器底面を構成したいわゆるスタンディングパウチとしたので、大容量の詰替え容器とすることが可能となる。
また前記注出ノズルを形成する注出口シール部の抜き加工部と反対の側に、該抜き加工部に納まる形状の把手を設けた場合には、この把手を持って詰替え操作を行うことができるので、より安全にまた容易に詰替え操作を行うことができる。また把手は抜き加工部に納まる形状であるから、連続したフィルムから打ち抜いて製造する場合に、フィルムの無駄が生じない。
また、前記開封予定線が、本体表面積層体および/または本体裏面積層体の外側面に設
けたハーフカット線である場合には、手で引き裂いて容易に注出口を開口させることが可能となる。
また、前記折り曲げ部の一部を切り開き、内容物充填用開口部とした場合には、他のシール部分を充填用開口部とすることができないような形状の容器であっても、安定した充填操作が可能となる。
本発明に係る詰替え容器は、ノズルキャップを有する繰り返し使用する容器のノズルを前記注出ノズルに挿入可能とした場合、水平に保持した注出ノズルに前記繰り返し使用する容器のノズルを挿入した後に、注出ノズルが垂直になるように容器を傾けることにより、迅速な詰め替えを可能とした詰替え容器となり、本発明の効果が最大限に発揮される。すなわち、本発明に係る詰替え容器は、1枚の積層体を折り曲げた折り曲げ部の存在によって、注出口が自然に開くので、目的とする容器のノズルを挿入し易く、またノズルに合わせて注出口の寸法を設計することにより、ノズルにぴったり合った注出口とすることができる。このため、水平に保持した注出ノズルに繰り返し使用する容器のノズルを挿入した後に、注出ノズルが垂直になるように傾けることにより、迅速な詰替え操作が可能となる。
図1は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。 図2(1)は、図1のCC断面を示した断面模式図である。また(2)は、詰替え容器を構成する積層体の層構成を示した断面模式図である。 図3(1)は、本発明に係る詰替え容器の注出ノズル部の拡大図である。また(2)は、注出口部の断面模式図である。 図4は、本発明に係る詰替え容器の他の実施態様を示した模式図である。 図5(1)は、図4のDD断面を示した断面模式図である。また(2)は、容器本体を開いた状態を示した断面模式図である。 図6は、本発明に係る詰替え容器の他の実施態様を示した模式図である。 図7は、従来の詰替え容器の一例を示した模式図である。 図8〜10は、本発明に係る詰替え容器を用いた一連の詰替え操作を示した模式図であり、図8は、詰替え容器を開封し、繰返し使用する容器本体のノズルを詰替え容器の注出口に挿入しようとする状態を示した模式図である。 図9は、容器本体のノズルが詰替え容器の注出口に完全に挿入された状態を示した模式図である。 図10は、容器本体と詰替え容器全体を引き起こし、一気に詰替える状態を示した模式図である。
以下本発明に係る詰替え容器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る詰替え容器の一実施態様を示した模式図である。また図2(1)は
、図1のCC断面を示した断面模式図である。また(2)は、詰替え容器を構成する積層体の層構成を示した断面模式図である。また図3(1)は、本発明に係る詰替え容器の注出ノズル部32の拡大図である。また(2)は、注出口部31の断面模式図である。
本発明に係る詰替え容器1は、図2(2)に示したように、基材11とシーラント層12を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、図1、図2(1)に示したように本体表面積層体2と本体裏面積層体3を有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、1枚の積層体をシーラント層12を内側にして折り曲げ線5に沿って折り曲げて、折り曲げ部6と前記本体表面積層体2と前記本体裏面積層体3を形成し、該折り曲げ部6は、注出口シール部24と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズル32を形成しており、該注出ノズル32の先端は開封予定線34に沿って切り離すことにより注出口31を形成することができる。また折り曲げ部6には、1層以上の基材層に複数の傷により形成された粗面部7が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る詰替え容器における第一の特徴は、折り曲げ部6を有することである。折り曲げ部6は、1枚の積層体をシーラント層12を内側にして天部で折り曲げて形成したものであり、折り曲げ部6は、折り曲げ部6の下部に設けた注出口シール部24および抜き加工部25と共に、注出口31に至る内容物の流出路33を形成している。折り曲げ部6における積層体の戻ろうとする弾性の働きにより、流出路33の断面は、常に上部が膨らんだ状態となる。このため、注出口31の断面積を広く確保することが可能となり、一度に大量の内容物を排出することが可能となる。
また本発明に係る詰替え容器における第二の特徴は、折り曲げ部6に、1層以上の基材層に複数の傷により形成された粗面部7が設けられていることである。図3に示した注出ノズル部32の拡大図において、開封つまみ8を持って開封した時、注出口シール部24から出発した表面積層体の裂け目と裏面積層体の裂け目は、それぞれ開封予定線34に沿って上昇し、注出ノズル32の上部の折り曲げ線5の付近で出会うことになるが、この時この二つの裂け目が必ず一致するとは限らない。一致すれば、注出口31がきれいに開口するが、一致しなかった場合には、積層体が少し残って注出ノズル32の先端部分が繋がった状態になる。この時、粗面部7が存在することにより、この部分が容易に切断し、注出口31が開口するのである。
また粗面部7が存在すると、この部分は脆弱なため、手でつまんで簡単に切ることができるので、注出ノズル部32を手で逆方向からねじ切ることも容易に可能となる。
粗面部7の、折り曲げ線5を中心としてこれに垂直な方向の巾Xについては、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmであることが望ましい。すなわち図3に示したように注出ノズル32における注出口の高さaに対して、X/2が1mm以上20mm以下であることが望ましいことを見出したものである。なお、図3におけるa寸法およびX寸法は、いずれも注出ノズル32を平らに押しつけた状態で測定した数値である。実際の注出ノズルの断面は、図3(2)に示したように、積層体の弾性により、横に膨らんだ状態となる。この注出口の横巾をbとすると、bが大きいほど注出口の開口面積は大きくなり、注出性は良くなる。
X/2が1mm未満であると粗面部を設けたことによる効果が得られず、20mmを超える場合には、粗面部の巾が大きすぎるため、開口する際に力を入れる方向によっては、意図しない方向に先端部分を切断してしまうことがあり、好ましくない。
図1に示した実施態様においては、本体表面積層体2と本体裏面積層体3は、サイドシール部22とボトムシール部23においてシールされて袋状となっている。実際の容器では、内容物を充填するための充填用開口部が必要であるが図1では省略されている。図1に示された実施態様においては、ボトムシール部23ないしはサイドシール部22に充填用開口部を設けることができる。
注出ノズル32の先端部分の開封予定線34は、開封位置を示す仮想的な線であるが、開封位置を明らかにするために、実際に印刷表示等を行っても良い。また、本体表面積層体および/または本体裏面積層体の外側面に設けたハーフカット線とすることもできる。このようにすることにより、開封予定線34の部分を手で引き裂いて注出口31を容易に形成することが可能となる。ハーフカット線は、刃物によって形成する方法と、レーザー加工によって形成する方法が一般に用いられているが、レーザー加工による方法の方が均一で安定した切れ目を形成できるので好ましい。
注出口31となるべき部分は、注出ノズル32の先端から少し引っ込んだ位置に設けるのが好ましい。これは、注出ノズルの先端を手で持って引き裂き易いようにである。また開封予定線34に相当する注出口シール部にV字型やU字型のノッチや切込み線を設けたり、注出口シール部の先端部を広巾に加工して開封つまみ8を設けたりすることにより、開封のし易さがさらに向上する。
本発明に係る詰替え容器に使用する積層体としては、通常軟包装袋に使用される積層体を用いることができる。基材11としては、1層ないしは数層からなる紙や金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムおよび紙、金属箔等が単体または、複合して使用される。基材11には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
紙としては、上質紙、片アート紙、コート紙、キャストコート紙、模造紙などを用いることができる。通常、注出口を安定して開口させるために、注出ノズルにエンボス加工を施すことがあるが、積層体に紙を用いた場合には、エンボス加工により紙に割れが生じるといった不具合が生じていた。しかしながら、本発明では、1枚の積層体を折り曲げることで、注出口を安定して開口させており、エンボス加工を必要としていないため、環境配慮の点からも、紙を用いることは有効である。
シーラント層12としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
積層体の具体的な構成例としては、PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(以下ONYと略す)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、ONY/接着剤層/ONY/接着剤層/LLDPE、紙/LDPE/アルミニウム箔/LDPE、紙/LDPEなどが挙げられる。
図4は、本発明に係る詰替え容器の他の実施態様を示した模式図であり、図5(1)は、図4のDD断面を示した断面模式図である。また図5(2)は、容器本体を開いた状態を示した断面模式図である。
この実施態様においては、詰替え容器1は、本体表面積層体2と本体裏面積層体3と底テープ4を有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなる。底テープ4は、容器の下部にあってシーラント層が外側になるように折り曲げられており、底テープ4の一端は本体表面積層体2と共にボトムシール部23を形成し、他の端は本体裏面積層体3と共にボトムシール部23を形成して容器底面を構成する。この形式の包装袋は、いわゆるスタンディングパウチと称されるものであり、底面が大きく広がるため大容量の容器を実現できる特徴を有している。
折り曲げ部6は、1枚の積層体をシーラント層を内側にして天部で折り曲げて、形成されており、折り曲げ部6は注出口シール部24および抜き加工部25と共に、注出口31に至る内容物の流出路33を形成している。このようにすることにより、特に内容物が液体の場合には、内容物を注出する際、内容物が直線状の流出路33を円滑に流れるために、迅速な注出を可能とする。この特徴は、この実施態様においては、容器が大容量であるためにより一層効果的なものとなっている。
またこの実施態様においては、折り曲げ部6の一部を切り開き、内容物を充填するための充填用開口部41としている。図3では、充填用開口部41をシールしてトップシール部21を形成した状態を示している。このように、容器の天部に充填用の開口部が存在すると、内容物の充填操作がやり易くなる利点がある。
図6は、本発明に係る詰替え容器の他の実施態様を示した模式図である。
この実施態様においては、注出ノズル32を形成する注出口シール部24の抜き加工部25と反対の側に、抜き加工部25に納まる形状の把手26を設けたことを特徴とする。注出口シール部24に抜き加工部25を形成することにより、流出路33は、突出した注出ノズル32として形成されることになる。抜き加工部25の形状は、繰り返し使用する容器の口栓部周辺の構造に応じて、適当な形状を選択することができる。
図6に示した詰替え容器を製造するには、容器の高さに相当する巾のほぼ2倍の巾にスリットした積層体をシーラント層面を内側にして天部で折り曲げて対向させ、本体表面積層体2と本体裏面積層体3とし、これを連続的に供給し、この間にシーラント層面が外側になるように二つ折りにした底テープ4を連続的に供給し、必要なシールを行った後に、打ち抜いて容器とする。
粗面部7を形成するには、積層体を天部で折り曲げる前の平面の状態で、基材面側から粗面部を形成する。また、積層体を形成する前の基材表面に粗面部7を形成してもよい。粗面部7を形成する方法としては、レーザー加工機による方法や、粗面エンボスロールによる方法などを用いることができる。
抜き加工部25は、本来廃棄される部分であるが、図7に示したように、把手26を、隣の詰替え容器27の抜き加工部25に納まるような形状とすれば、特に材料の増加もなく、把手26を付加することができる。把手26が存在することにより、この把手26を持って詰替え操作を行うことができるので、より安全にまた容易に詰替え操作を行うことができる。
またこの実施態様においては、折り曲げ部6の一部を切り開き、内容物を充填するための充填用開口部41としている。この例では、サイドシール部22に抜き加工部25や把手26が存在するために、折り曲げ部6以外に、十分な巾をもった充填用開口部を設けることが困難である。従って、充填用開口部41の位置としては、折り曲げ部6に設けるのが好ましい。
図8〜10は、本発明に係る詰替え容器を用いた一連の詰替え操作の例を示した模式図である。図8に示したように、本発明に係る詰替え容器1を保持し、注出ノズル32の先端をカットして注出口31を開く。この注出口31に空になった繰り返し使用容器51のノズル52を挿入する。この図では、繰り返し使用容器51は、ノズル52を有するノズルキャップ53を備えたプラスチック容器である。
次に図9に示したように詰替え容器1の注出ノズル32を繰り返し使用容器51のノズルキャップ53に確実に挿入した状態とする。次に図10に示したように、繰り返し使用容器51と詰替え容器1の位置関係を一定に保ちながら、注出ノズル32が垂直になるように全体を引き起こすと、詰替え容器1中の内容物が一気に繰り返し使用容器51に注入される。
このように、本発明に係る詰替え容器は、特別のプラスチック製の口栓等を使用せずに、大面積の注出口を確保することが可能であり、またこの注出口の大きさは、目的とする繰り返し使用容器の口栓の形状に合わせて自由に設計することができるので、迅速な詰替え操作が可能な専用詰替え容器として極めて価値の高いものである。
以下実施例に基づいて、本発明に係る詰替え容器についてさらに具体的に説明する。
本体表面積層体および本体裏面積層体として以下の構成からなる積層体を使用した。
<積層体の構成>
PET(東レ社製P60、12μm)/印刷層/接着剤層(東洋モートン社製TM272、3g/m(dry))/ONY(ユニチカ社製ONMB、15μm)/接着剤層(同上)/LLDPE(東セロ社製TUX−FCS、150μm)
底テープとして以下の構成からなる積層体を使用した。
<積層体の構成>
ONY(ユニチカ社製ONM、25μm)/LLDPE(同上、120μm)
上記の積層体を用いて、図4に示した形状のスタンディングパウチを作製した。なお充填用開口部としては、折り曲げ部の一部をカットし、充填用開口部とした。また注出ノズル先端部の注出口となるべき開封予定線をレーザー加工によるハーフカット線とした。こうして得られた詰替え容器に家庭用液体洗剤を充填し、充填開口部をヒートシールして詰替え用洗剤とした。この時、注出口の形状については、図3に示した注出口の高さaを23mm、また注出ノズル部に設けた粗面部の巾X/2を10mmとした。開封した際の注出口の横巾bは、7.0mmであった。
<比較例1>
注出ノズル部に設けた粗面部の巾X/2を25mmとした。それ以外は、実施例1と同様にして、詰替え容器を作製し、同様の内容物を充填した。開封した際の注出口の横巾bは5.0mmであった。
<比較例2>
注出口の高さaを24mmとした。また注出ノズル部に設けた粗面部の巾X/2を0.5mmとした以外は、実施例1と同様にして、詰替え容器を作製し、同様の内容物を充填した。開封した際の注出口の横巾bは、4.0mmであった。
<比較例3>
注出口の高さaを24mmとした。また注出ノズル部に粗面部を設けなかった以外は、実施例1と同様にして、詰替え容器を作製し、同様の内容物を充填した。開封した際の注出口の横巾bは、4.5mmであった。
<比較例4>
図7に示したような従来の形状の注出口を有するスタンディングパウチを作成した。両側のシール部を含む注出口の高さaを25mmとした。また注出ノズル部に粗面部を設けなかった。それ以外は、実施例1と同様にして、詰替え容器を作製し、同様の内容物を充填した。開封した際の注出口の横巾bは、1.0mmであった。
上記の各詰替え用洗剤容器の注出ノズル先端の開封予定線を手で切り取り、注出口を開口した後、図8〜10に示したような手順に従って、内容物の洗剤を専用の繰り返し使用容器(ボトル)に詰め替える操作を行い、注出口の開封し易さ(上から下へ、下から上へ)と、注出の迅速さ(注ぎ時間)を評価した。これらの実験結果を表1に示す。
Figure 0005573165
表1の結果において、比較例1の開封性は、開封線が力のかかった方向に逃げやすく、開封線が直線になりにくいため、△の評価となった。また比較例2、3の開封性は、開封時に、注出口先端を切り取る際に、シーラントが伸びやすく、開封が重いため×の評価となった。
この結果が示すように、粗面部の巾Xが、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmである注出ノズルを備えた本発明に係る詰替え容器は、開封性、注出の迅速さにおいて、優れた結果を示していることが分る。
1・・・詰替え容器
2・・・本体表面積層体
3・・・本体裏面積層体
4・・・底テープ
5・・・折り曲げ線
6・・・折り曲げ部
7・・・粗面部
X・・・粗面部の巾(mm)
8・・・開封つまみ
11・・・基材
12・・・シーラント層
21・・・トップシール部
22・・・サイドシール部
23・・・ボトムシール部
24・・・注出口シール部
25・・・抜き加工部
26・・・把手
27・・・隣の詰替え容器
31・・・注出口
32・・・注出ノズル
33・・・流出路
34・・・開封予定線
a・・・注出口の高さ(mm)
b・・・注出口の横巾(mm)
41・・・充填用開口部
51・・・繰り返し使用容器
52・・・ノズル
53・・・ノズルキャップ

Claims (5)

  1. 基材とシーラント層を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、本体表面積層体と本体裏面積層体を有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、1枚の積層体をシーラント層を内側にして折り曲げ線に沿って折り曲げて、折り曲げ部と前記本体表面積層体と前記本体裏面積層体を形成し、該折り曲げ部は、注出口シール部と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズルを形成しており、該注出ノズルの先端は前記抽出口シール部に設けられたノッチまたは切込み線から延長して設けられる開封予定線に沿って切り離すことにより注出口を形成し、前記折り曲げ部には、1層以上の基
    材層に複数の傷により形成された前記折り曲げ線を中心としてこれに垂直な方向の巾Xは、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmである粗面部が設けられており、前記抽出口の高さが、粗面部の巾よりも広いことを特徴とする詰替え容器。
  2. 基材とシーラント層を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、本体表面積層体と本体裏面積層体と底テープを有し、それぞれのシーラント層同士を対向させ、周囲をシールしてなり、1枚の積層体をシーラント層を内側にして折り曲げ線に沿って折り曲げて、折り曲げ部と前記本体表面積層体と前記本体裏面積層体を形成し、前記底テープは、容器の下部にあって折り曲げられており、底テープの一端は本体表面積層体と、他端は本体裏面積層体とそれぞれボトムシール部を形成して容器底面を構成し、前記折り曲げ部は、注出口シール部と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズルを形成しており、該注出ノズルの先端は前記抽出口シール部に設けられたノッチまたは切込み線から延長して設けられる開封予定線に沿って切り離すことにより注出口を形成し、前記折り曲げ部には、1層以上の基材層に複数の傷により形成された前記折り曲げ線を中心としてこれに垂直な方向の巾Xは、1.0mm≦X/2mm≦20.0mmである粗面部が設けられており、前記抽出口の高さが、粗面部の巾よりも広いことを特徴とする詰替え容器。
  3. 前記注出ノズルを形成する注出口シール部の抜き加工部と反対の側に、該抜き加工部に納まる形状の把手を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の詰替え容器。
  4. 前記開封予定線は、本体表面積層体および/または本体裏面積層体の外側面に設けたハーフカット線であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の詰替え容器。
  5. 前記折り曲げ部の一部を切り開き、内容物充填用開口部としたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の詰替え容器。
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