JP5565086B2 - 送信装置および送信装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は送信装置および送信装置の制御方法に関し、特に送信装置が備える電力増幅器を反射波から保護することが可能な送信装置および送信装置の制御方法に関する。
無線システム等に用いられる送信装置は、高周波・高出力の電力増幅器を備える。この電力増幅器は、例えば電力増幅器の出力側に設けられたフィルタ等の回路から反射波が逆流することで破壊されるおそれがある。このような問題を解決する背景技術として下記のような技術がある。
第1の技術として、電力増幅器の出力側における不整合により生じる反射波やリターンロス(電圧定在波比)を電力増幅器の出力側において検出し、その検出結果が許容以上となった場合に、保護回路を用いて反射波が逆流し電力増幅器が破壊されることを防止する技術がある(特許文献1乃至4参照)。
第2の技術として、送信装置の送信周波数が所定の帯域内であるかを直接検出し、送信周波数が所定の帯域外となった場合に、電力増幅器の電源を遮断等することで電力増幅器が破壊されることを防止する技術がある(特許文献5および6参照)。
まず、上記第1の技術として特許文献1乃至4に開示されている技術について説明する。図9は特許文献1に開示されている電力増幅器の保護回路を示す回路図である。図9に示す電力増幅器の保護回路では、電力増幅器102の出力側に方向性結合器104を設け、負荷からの反射波電力の増大を方向性結合器104を介して電力検出器(検波器)106で検出している。そして、電力検出器106の検出信号を電源電圧制御回路109に与えることにより、電力増幅器102へ供給する電源電圧を徐々に低下させている。これにより、電力増幅器102が破壊条件に近づくにつれて電力増幅器102へ与える電源電圧を徐々に降下させることができる。よって、負荷変動等の電力増幅器の使用条件の変化によって電力増幅器102が破壊されることを防止できる。
また、特許文献2に開示されている送信回路では、電力増幅器とアンテナとの間に方向性結合器を設けている。そして、この方向性結合器を用いてアンテナ側から電力増幅器側に反射する反射波を検出し、反射波のレベルが所定値以上の場合に電力増幅器に印加している電源電圧の供給を遮断している。これにより、高価なアイソレータを使用することなく、反射波による電力増幅器の破壊を防止することができる。
また、特許文献3に開示されている送信回路では、送信信号が入力される電力増幅器と送信アンテナとの間にアイソレータを介挿し、アイソレータの入力側及び出力側間にバイパス路形成部を設け、送信アンテナで反射される反射電力を電力監視回路で監視している。反射電力が反射電力基準値以下であるときには、バイパス路制御回路でバイパス路形成部(スイッチ)を閉じてアイソレータをシャントし、反射電力が反射電力基準値を超えたときには、バイパス路形成部(スイッチ)を開いてアイソレータを電力増幅器と送信アンテナとの間に介挿している。
また、特許文献4に開示されている電力増幅器は、高周波信号を電力増幅する電力増幅部と、電力増幅部からアンテナに送出される電力の一部を取り出す結合部と、取り出した電力を電力増幅部の制御に利用する増幅制御部を備える。そして、結合部に進行波と反射波それぞれを結合する結合器を有し、結合器より得られる進行波電力と反射波電力から算出される電圧定在波比を用いて、送信電力増幅器または送信緩衝増幅器の送信出力を減衰または遮断している。
次に、上記第2の技術として特許文献5および6に開示されている技術について説明する。図10は特許文献5に開示されているマイクロ波増幅装置を示すブロック図である。図10に示すマイクロ波増幅装置は、増幅回路201、202、電源204、マイクロ波伝送ライン206、帯域外信号検出回路207、208、制御回路209を備える。図10に示すマイクロ波増幅装置では、制御回路209を用いて制御信号205に応じて増幅回路201、202を制御し、増幅回路201、202はその動作周波数帯域でインピーダンス変換をする。そして、この動作周波数帯域外のマイクロ波が入力された際に、これを帯域外信号検出回路207、208を用いて検出し、制御回路209は増幅回路201、202の動作を停止させる。
また、特許文献6には送信出力制御方式に関する技術が開示されている。特許文献6にかかる無線装置は、中間周波数信号を無線周波数信号に変換する周波数変換手段と、無線周波数信号を増幅して送信信号を生じる増幅手段と、増幅手段の電源電圧を生成する増幅手段用電源と、を備える。更に、周波数変換手段の局部発振信号を周波数安定化して生成すると共に局部発振信号の周波数異常を検出する局部発振手段と、装置内構成要素に電源を供給する装置電源手段と、装置電源の出力を検出する装置電源出力検出手段と、周波数異常及び装置電源の出力異常の少なくとも一方を検出すると、増幅手段用電源を電圧低下又は遮断する送信出力制御手段と、を備える。
一方、特許文献7には局部発振器の異常による不要波の送出を防止する送信装置に関する技術が開示されている。図11は、特許文献7に開示されている送信装置を示すブロック図である。特許文献7にかかる送信装置は、周波数変換器(MIX)301と、局部発振器302と、制御部(CONT)303と、切替器(SW)304とを含む。周波数変換器(MIX)301は、入力信号IFと局部発振信号LOとを混合して周波数変換した高周波信号RFを出力する。局部発振器302は、局部発振信号を出力する。切替器(SW)304は、周波数変換器301と局部発振器302との間に設けられ、局部発振信号LOが周波数変換器301に供給されるのを遮断する。制御部(CONT)303は、局部発振器302の異常を検出した時に、切替器304を制御して、周波数変換器301に入力する局部発振信号を遮断する。
特開2005−191791号公報 特開2000−341145号公報 特開2005−051349号公報 特開平11−284522号公報 特開平06−152265号公報 特開2001−168740号公報 特開平11−251935号公報
背景技術で説明した技術では、反射波が逆流し電力増幅器が破壊されることを防止するために、電力増幅器に供給される電源を遮断したり、また電力増幅器に供給される電力を低減したりしている。このとき、電源回路から電力増幅器への電流パスの時定数が大きいと、反射波が急激に変化した場合に、電力増幅器に供給される電源の遮断や、電力増幅器に供給される電力の低減が間に合わず、電力増幅器を保護できないという問題があった。
上記課題に鑑みて本発明の目的は、反射波から電力増幅器を適切に保護することが可能な送信装置および送信装置の制御方法を提供することである。
本発明にかかる送信装置は、ベースバンド信号を生成するベースバンド信号発生器と、局部発振周波数を発振する局部発振器と、前記ベースバンド信号に前記局部発振周波数を有する搬送波信号を乗じることで変調信号を生成する変調器と、前記変調信号を増幅する電力増幅器と、前記局部発振器で設定可能もしくは出現可能な周波数帯域より狭い通過帯域幅を持ち、前記増幅された変調信号に付随して発生する不要成分の少なくとも一部を除去するフィルタと、前記局部発振周波数が所定の帯域外であることを判定する周波数帯域内外判定器と、を備え、前記周波数帯域内外判定器において前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、前記ベースバンド信号発生器または前記局部発振器を制御して前記変調信号を低減させる。
本発明にかかる、ベースバンド信号を生成するベースバンド信号発生器と、局部発振周波数を発振する局部発振器と、前記ベースバンド信号に前記局部発振周波数を有する搬送波信号を乗じることで変調信号を生成する変調器と、前記変調信号を増幅する電力増幅器と、前記局部発振器で設定可能もしくは出現可能な周波数帯域より狭い通過帯域幅を持ち、前記増幅された変調信号に付随して発生する不要成分の少なくとも一部を除去するフィルタと、を備える送信装置の制御方法は、前記局部発振周波数が所定の帯域外である場合、前記変調信号が低減するように前記ベースバンド信号発生器または前記局部発振器を制御する。
本発明により、反射波から電力増幅器を適切に保護することが可能な送信装置および送信装置の制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる送信装置を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる送信装置を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる送信装置においてLO周波数が所定の周波数帯域の範囲内にあるか否かを判定する第1の手法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる送信装置においてLO周波数が所定の周波数帯域の範囲内にあるか否かを判定する第2の手法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる送信装置の動作を説明するための図である。(a)は、ベースバンド信号発生器と変調器の詳細な構成を説明するためのブロック図である。(b)は、LOリークを説明するための図である。 実施の形態2にかかる送信装置の動作を説明するための図である。(a)は、ベースバンド信号発生器と変調器の詳細な構成を説明するためのブロック図である。(b)は、通常変調時のスペクトル(右側)と、LO周波数を隣接チャネルに設定した上でベースバンド信号による変調をかけない場合のLOリーク出力(左側)の例を示す図である。 実施の形態2にかかる送信装置の動作を説明するための図である。(a)は、変調器から出力される主変調成分(Sub Carrier 1)、LOリーク、Image、IM3を示す図である。(b)は、Sin/Cos変調時に変調器から出力される信号(Sub Carrier 1、LOリーク、Image、IM3等の合成信号に相当)のI/Q平面上でのリサージュを示す図である。 実施の形態3にかかる送信装置を示すブロック図である。 特許文献1に開示されている電力増幅器の保護回路を示す回路図である。 特許文献5に開示されているマイクロ波増幅装置を示すブロック図である。 特許文献7に開示されている送信装置を示すブロック図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる送信装置を示すブロック図である。図1に示す送信装置は、ベースバンド信号発生器2、変調器3、電力増幅器4、フィルタ5、アンテナ6、局部発振器7、および周波数帯域内外判定器16を有する。
ベースバンド信号発生器2は、送信信号であるベースバンド信号を生成する。ここで送信信号は、例えば音声やデータといった送信すべき信号である。ベースバンド信号は、無線通信システムが用いる変調方式に適合した信号波形の信号である。例えば、ベースバンド信号発生器2は、CDMA(符号分割多重)方式を用いる場合には、送信すべき信号に拡散符号を乗じ、OFDM(直交周波数多重)方式を用いる場合には、逆FFT(逆高速フーリエ変換)を行う。本実施の形態では、ベースバンド信号は同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)を有する。
局部発振器7は局部発振周波数を発振する。そして、変調器3はベースバンド信号発生器2が出力したベースバンド信号のI成分とQ成分を入力し、このベースバンド信号に局部発振周波数であるLO信号(搬送波信号)53を乗じることで変調信号51を生成する。
変調器3で生成された変調信号51は電力増幅器4に供給される。電力増幅器4は、変調信号51を増幅し、増幅された変調信号52をフィルタ5へ出力する。フィルタ5は、局部発振器7で設定可能もしくは出現可能な周波数帯域より狭い通過帯域幅を持ち、増幅された変調信号に付随して発生する不要成分の少なくとも一部を除去する。フィルタ5から出力された信号はアンテナ6に送られ、アンテナ6から送信される。
また、周波数帯域内外判定器16は、局部発振器7で発振される局部発振周波数が所定の帯域内であるか否かを判定する。そして、周波数帯域内外判定器16は、局部発振周波数が所定の帯域内であるか否かに応じて、ベースバンド信号発生器2を制御するベースバンド信号発生器制御信号54を生成し、この信号をベースバンド信号発生器2に出力する。
例えば、局部発振器7で発振される局部発振周波数が所定の帯域内である場合、ベースバンド信号発生器2は、送信信号に応じたベースバンド信号を生成する。一方、局部発振器7で発振される局部発振周波数が所定の帯域外である場合、ベースバンド信号発生器2は変調信号51が低減するようにベースバンド信号を調整する。
また、本実施の形態にかかる送信装置では、周波数帯域内外判定器16において局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、局部発振器7を制御する(例えば、電源をオフにする)ことで変調信号51を低減させてもよい。このとき、周波数帯域内外判定器16は、局部発振器7に対してこのような制御を実施するような局部発振器制御信号55を出力する。
なお、本実施の形態にかかる送信装置では、局部発振周波数が所定の帯域外になった場合、上記ベースバンド信号発生器2の制御に加えて、上記局部発振器7の制御を実施してもよく、また、局部発振器7の制御のみで(つまり、ベースバンド信号発生器2を用いずに)変調信号51を低減させてもよい。
また、ベースバンド信号がI成分とQ成分を有する場合、周波数帯域内外判定器16において局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された際に、ベースバンド信号発生器2はベースバンド信号のI成分とQ成分をそれぞれゼロにしてもよい。
このように、本実施の形態にかかる送信装置では、局部発振器7で発振される局部発振周波数が所定の帯域外となった場合、変調信号51が低減するようにベースバンド信号発生器2または局部発振器7を制御することで、電力増幅器4を保護することができる。つまり、上記のようにベースバンド信号発生器2または局部発振器7を制御することで、変調信号51が低減されるので、局部発振周波数が所定の帯域外となった場合に電力増幅器4の出力側に発生する反射波を低減できる。
特に本実施の形態にかかる送信装置では、ベースバンド信号発生器2を制御することで、局部発振周波数が所定の帯域外となってから変調信号51を低減するまでの時間を短くすることができる。
また、変調器3は、局部発振周波数のクロック信号(つまり、LO信号53)に従い動作すると共に、ベースバンド信号をデジタル−アナログ変換するデジタル−アナログ変換器を更に備えていてもよい。そして、周波数帯域内外判定器16において局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された際に、局部発振器7がデジタル−アナログ変換器に供給するクロックを停止することで変調信号51を低減させてもよい。
以上で説明した本実施の形態にかかる送信装置により、反射波から電力増幅器を適切に保護することが可能な送信装置を提供することができる。また、同時に指定周波数チャネル外への不要スプリアス輻射を抑えることもできる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図2は本実施の形態にかかる送信装置を示すブロック図である。図2に示す送信装置は、MAC(Media Access Control)処理部1、ベースバンド信号発生器2、変調器3、電力増幅器4、フィルタ5、アンテナ6、局部発振器7、周波数設定回路14、周波数カウンタ15、周波数帯域内外判定器16、増幅器利得・電源制御回路17を備える。
MAC処理部1は、無線通信におけるアクセス制御を行う。例えば、MAC処理部1は、送信データに制御情報を付加し送信信号63を出力する。また、MAC処理部1はRF送信信号・チャネル周波数制御指令61を周波数設定制御器14に出力し、RF周波数帯域情報(フィルタ5のRF周波数帯域情報)62を周波数帯域内外判定器16に出力する。
ベースバンド信号発生器2は、MAC処理部1から出力された送信信号63に基づきベースバンド信号を生成する。つまり、ベースバンド信号発生器2は、PSK(Phase-Shift Keying)/QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の1次変調、及びCDMA(Code Division Multiple Access)/OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の2次変調を行う。また、ベースバンド信号発生器2は、受信機側の誤り訂正のためにMAC1からの情報ビットに対して符号化・スクランブリング等を行う。
そして、例えばCDMAシステムの場合はPSK/QAM等の1次変調後、拡散符号による2次変調(拡散変調)を行う。また、OFDMシステムの場合は、PSK/QAM等の1次変調で情報ビットを複数のサブキャリア群に分散・格納し、その後IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を施し時間信号へ変換する。更に、シンボル間干渉を防止するために、ガードインターバルの複製の添付もしくはゼロパディング処理を実施する。なお、1次変調または2次変調後の複素ベースバンド信号は、I/Q直交ベースバンド表現に分解した後に変調器3へ出力される。
変調器3は、例えばダイレクトコンバージョンの場合、I/Qベースバンド信号それぞれに、RF帯変調信号の中心周波数を備えたLO(Local Oscillator)信号53(互いに位相が90°直交するサイン波・コサイン波)を各々乗算し混合することで、変調信号51を生成する。
電力増幅器4は、変調器3から出力された変調信号51を送信レベルまで増幅する。また、フィルタ5は、局部発振器7で設定可能もしくは出現可能な周波数帯域より狭い通過帯域幅を持ち、増幅された変調信号52に付随して発生する不要成分の少なくとも一部を除去する。ここで不要成分とは、帯域外領域におけるスプリアス発射等である。フィルタ5は、BPF(Band-pass filter)やLPF(Low-pass filter)等で構成されている(受信系結合のため、DUPで構成される場合もある)。フィルタ5から出力された信号はアンテナ6に送られ、アンテナ6から空間に電波が放射される。
局部発振器7はPLL(Phase Locked Loop)回路を備えている。局部発振器7は、基準信号発生器12、分周器(1/R)13、分周器(1/M)18、位相比較器10、LPF11、電圧制御発振器(VCO)8、および分周器(1/N)9を有する。
位相比較器10は、VCO8から出力されたLO信号53を分周器9で分周した被制御対象の比較信号71と、基準信号発生器12から出力された信号を分周器13で分周した基準信号72とを入力し、これらの信号の位相を比較している。位相比較器10は、比較信号71と基準信号72の排他的論理和(Exclusive Or)をとるなどして、比較信号71と基準信号72の位相差に応じた矩形電圧信号を生成する。そして、この矩形電圧信号に基づき、位相比較器10の出力部に設けられたチャージポンプ回路(不図示)のシンク/ソース電流源を駆動することで、チャージポンプ回路は位相差に応じた電流73をLPF11へ出力する。
そして、チャージポンプ回路から出力された電流73は、LPF11で電流−電圧変換されると共に平滑化されて制御信号74が生成される。制御信号74はVCO8に供給される。このとき、制御信号74はVCO8に帰還されるので、PLL回路は閉じた系となる。
つまり、位相比較器10は比較信号71と基準信号72の位相を比較し、これらの位相差に基づき位相比較器10の出力側に設けたチャージポンプ回路から、位相差に応じた期間、電流を流出または流入させる。ここで、比較信号71はVCO8のLO信号53を分周器9で位相比較周波数(基準信号発生器12の周波数/分周器13の分周数)周辺へと分周した被制御対象となる信号である。また、基準信号72は、基準信号発生器12の信号を分周器13で分周した固有の位相比較周波数を有する信号である。
次に、本実施の形態にかかる送信装置において、送信信号63のチャネル周波数を設定する場合について説明する。
MAC処理部1から周波数設定制御器14にRF送信信号・チャネル周波数制御指令61が送られると、周波数設定制御器14において局部発振器7のLO周波数(つまり、LO信号53の周波数。また、本実施の形態ではRFセンター周波数。)に応じた分周器9の分周数が決定される。ここで、周波数設定制御器14は、例えばMAC処理部1の内部に設けられていてもよい。周波数設定制御器14で決定された分周数情報64は、局部発振器7の分周器9と周波数帯域内外判定器16に出力される。そして、以下の式(1)を満たすようにVCO8の出力周波数が収束し、PLL回路がロックされる。
LO周波数(PLLロック時のVCO8の出力周波数)=基準信号発生器12の周波数/分周器13の分周数×分周器9の分周数=位相比較周波数×分周器9の分周数
・・・ (1)
なお、本実施の形態では例としてシングルループ型のPLL回路について説明したが、PLL回路はこれ以外の構成でもよい。また、本実施の形態では分周数を整数値としたInteger−N方式のPLL回路について説明したが、これ以外、つまりFractional−N方式(分数分周方式)のPLL回路を用いてもよい。
次に、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲内にあるか否かを判断する第1の手法について説明する。
この手法では、局部発振器7の位相比較周波数(基準信号発生器12の周波数/分周器13の分周数)近傍まで分周された、比較信号71(VCO8の周波数/分周器9の分周数)を逐次モニターしている。これにより、LO信号53、つまりRF送信信号の周波数が所定の帯域内であるか否かについて逐次判定することができる。
すなわち、送信装置は、局部発振器7が備える基準信号発生器12からの信号を所定の分周数(R×M)で分周した基準信号75と、局部発振器7の出力信号(VCOの出力53)を所定の分周数(N)で分周した比較信号71とを入力する周波数カウンタ15を備える。そして、前記周波数帯域内外判定器16は、基準信号75の周期に基づき決定されたゲート時間の間にカウントされる比較信号71のカウント数に基づき、局部発振周波数が所定の帯域外であるか否か判定する。以下で第1の手法について詳細に説明する。
分周器9の出力である比較信号71を分岐して、周波数カウンタ15に出力する。周波数カウンタ15は、比較信号71の電圧波形の立ち上がりエッジもしくは立ち下がりエッジをカウントし、分周器9で分周した後の周波数を同定する。図3は、周波数カウンタ15を用いてLO周波数をモニターする方法を説明するためのタイミングチャートである。
図3において、比較信号71は分周器9においてLO信号53を分周した信号である。また、基準信号75は、基準信号発生器12から出力された信号を分周器13で分周(1/R)した基準信号72を、更に分周器18で分周(1/M)した信号である。また、ゲート時間Tgは、基準信号発生器12から出力された信号の周期TxtalのR×M倍の時間である。そして、周波数カウンタ15は、ゲート時間Tgの間に、比較信号71の立ち上がりエッジ(もしくは立ち下がりエッジ)をカウントする(カウント数:q_count)。ここで、比較信号71の周期をTsigとすると、Tg>Tsig×q_countとなる。
そして、周波数カウンタ15は、分周器9の出力である比較信号71の周波数測定結果65(Tg当たりのq_count)を、周波数帯域内外判定器16に出力する。周波数帯域内外判定器16は、この周波数測定結果65に基づきLO周波数が所定の周波数帯域内であるか否かを判定する。
すなわち、周波数帯域内外判定器16は、周波数カウンタ15から出力された周波数測定結果(Tg当たりのq_count)65を、予め周波数設定制御器14で定められた分周器9の分周数N(分周数制御情報)で乗算し、かつゲート時間Tgで除算することでLO信号53の周波数(LO周波数)を推定することができる。つまり、下記の式(2)に示す関係からLO周波数を推定することができる。
LO周波数の推定値=周波数カウンタ15で測定した分周器9の出力である比較信号71の周波数測定結果(q_count)×周波数設定制御器14で定められた分周器9の分周数N(分周数制御情報)/ゲート時間Tg ・・・ (2)
なお、図3に示す各カウント対象信号同士の関係により、次の式(3)が成立する。上記式(2)を導く際に式(3)を用いている。
Tsig×q_count=Txtal×M×R
N/fvco×q_count=1/fxtal×M×R
fvco=q_count×N×fxtal/(M×R)=q_count×N/(Txtal×M×R)=q_count×N/Tg ・・・(3)
ここで、各パラメータは以下の通りである。
VCO8の周波数(LO信号53の周波数):fvco
分周器9の出力周波数:fsig=fvco/N
分周器9の出力周期:Tsig=1/fsig=N/fvco
基準信号発生器12から出力された信号の周波数:fxtal
基準信号発生器12から出力された信号の周期:Txtal=1/fxtal
分周器9の分周数:N
分周器13の分周数:R
分周器18の分周数:M
なお、位相比較周波数=fxtal/Rより、下記の式が成り立つ。
Tg=Txtal×M×R=M×R/fxtal
=M/位相比較周波数=M×位相比較周期
よって、位相比較周波数を上げるか、または分周器18の分周数Mを減少させることによりゲート時間Tgは短縮される。
上記方法では、ゲート時間Tg毎にq_countが得られることでLO周波数の推定値が更新される。よって、ゲート時間Tgを短く設定する程、高速にLO周波数の推定を得ることができる。仮に、分周器18の分周数MをM=1とし、Integer−N方式で位相比較周波数を100kHzとした場合、LO周波数の検知時間は1/100kHz=10μsecとなる。また、位相比較周波数を1MHzとした場合、1μsecとなる。しかし、M=1とするとゲート時間Tgあたりの比較信号71の立ち上がりエッジ(もしくは立ち下がりエッジ)のカウント数(q_count)が小さくなり、LO周波数の推定値の誤差が大きくなる。
この誤差を改善するためには、分周器18の分周数Mを大きくする必要がある。Mを大きくすることで、ゲート時間Tgあたりの比較信号71のカウント数(q_count)がM倍大きくなることから、LO周波数の推定値の精度が向上する。しかし、"M×位相比較周波数"の値が大きくなるので、LO周波数の更新時間が長くなる。
このようにして、周波数帯域内外判定器16は、LO周波数がMAC処理部1から出力されたRF周波数帯域情報62に応じて設定された周波数帯域の範囲内にあるか否かを判定することができる。
次に、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲内にあるか否かを判断する第2の手法について説明する。
第2の手法では、局部発振器7は、局部発振器7が備える基準信号発生器12からの信号を所定の分周数(R)で分周した基準信号72と、局部発振器7の出力信号を所定の分周数(N)で分周した比較信号71とを入力する位相比較器10を備える。そして、位相比較器10における基準信号72の位相と比較信号71の位相との比較結果に基づき、局部発振周波数が所定の帯域外であるか否か判定される。以下で第2の手法について詳細に説明する。
局部発振器7が有する位相比較器10は、VCO8から出力されたLO信号53を分周器9で分周した比較信号71と、基準信号発生器12から出力された信号を分周器13で分周した基準信号72とを入力し、これらの信号の位相を比較している。そして、第2の手法では、位相比較器10における比較結果が許容位相差以上となった場合に、位相比較器10はPLLロック外れを知らせるアラーム信号76を周波数帯域内外判定器16に出力する。
アラーム信号76は、例えばPLL電源をオン・オフした際の過渡状態、LO周波数を変更した際の過渡状態、または何らかの異常が発生してPLLロックが外れた場合などに出力される。このような場合は、基準信号72のパルスに対して比較信号71のパルスの位相が大幅にずれる。そして、この位相の変位は周波数の変位よりも前に発現するため、この位相の変位を検出することで、周波数帯域内外判定器16はより早期に周波数帯域内外の判定結果を出力することができる。
図4は、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲内にあるか否かを判断する第2の手法を説明するためのタイミングチャートである。図4(a)〜(d)において、左側は位相差が小さい場合を示しており、右側は位相差が大きい場合を示している。図4(a)〜(d)に示す例では、PLLロック外れの判定基準として許容位相差を30°(位相差パルス幅=1.7nsec相当)としている。
図4(a)は基準信号72と比較信号71の波形を示している。図4(b)は、基準信号72と比較信号71との排他的論理和(Exclusive Or)による位相比較結果を示している。図4(b)におけるパルス幅が大きいほど、位相差が大きい。図4(c)は、図4(b)に示した位相比較結果を示すパルスに所定の遅延を与えている状態を示している。ここで、所定の遅延とは、許容位相差に対応する遅延であり、例えば許容位相差が30°の場合は1.7nsecの遅延値となる。図4(d)は、図4(b)に示したパルスと図4(c)に示したパルスの論理積演算結果を示している。
図4(a)の左側に示すように、基準信号72と比較信号71の位相差が小さい場合(例えば位相差が18°)は、図4(b)の左側に示すように、基準信号72と比較信号71の排他的論理和に対応するパルス幅は位相差18°(1nsec)となる。このパルスに位相許容度30°に相当する遅延(1.7nsec)を与えると、図4(c)の左側のようになる。そして、図4(b)の左側に示すパルスと図4(c)の左側に示すパルスの論理積をとると、図4(d)の左側に示すようになる。このとき、アラームを示すパルスは発生しない。
一方、図4(a)の右側に示すように、基準信号72と比較信号71の位相差が大きい場合(例えば位相差が90°)は、図4(b)の右側に示すように、基準信号72と比較信号71の排他的論理和に対応するパルス幅は位相差90°(5nsec)となる。このパルスに位相許容度30°に相当する遅延(1.7nsec)を与えると、図4(c)の右側のようになる。そして、図4(b)の右側に示すパルスと図4(c)の右側に示すパルスの論理積をとると、図4(d)の右側に示すようにアラームを示すパルスが発生する。本実施の形態では、この図4(d)のパルスをアラーム信号76としている。
すなわち、この手法では図4(b)に示すパルスに位相許容度に相当する遅延を与え、遅延を与える前のパルスと遅延を与えた後のパルスの論理積演算を実施している。よって、図4(b)に示すパルス幅(位相差に相当)が位相許容度よりも大きいと、遅延を与える前のパルスと遅延を与えた後のパルスとが重なり、論理積演算結果としてアラームを示すパルスが出現することになる。
そして、例えば図4(d)に示すパルスを所定の回数以上カウントした場合、最終的にPLLロック外れと判断することができる。例えば上記所定の回数を1回と設定した場合、PLLロック外れの判定時間を最小とすることができる。また、上記所定の回数を増やすことで判定時間は長くなるが、PLLロック外れの判定精度を向上することができる。
以上で説明したように、本実施の形態にかかる送信装置では例えば上記2つの手法を用いて、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲内にあるか否かを判断することができる。なお、上記2の手法のどちらを選択するかは、PLL回路やその他のシステムの設計要件を踏まえて適宜選択することができる。
次に、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合の制御について説明する。
本実施の形態にかかる送信装置では、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合に以下の様に送信装置を制御することで、反射波から電力増幅器4を保護している。
すなわち、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、周波数帯域内外判定器16はベースバンド信号発生器2に対して、ベースバンド信号の同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)をそれぞれゼロにするように指示する。これにより、変調器3の出力(変調信号51)はLOリーク成分(サイン波)のみとなり、電力増幅器4への逆流波の実効値を瞬時に低減させることができる。ここで、LOリークは、ベースバンド信号をゼロにした際にベースバンド信号発生器2から出力されるDCオフセットに起因するLOリークと、変調器3のLO入力ポートから変調器3のRFポートへのLO信号のフィードスルーに起因するLOリークを合わせた値である。
更に、周波数帯域内外判定器16は増幅器利得・電源制御回路17に対して、局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにするように、または電力増幅器4の利得を減少させるように指示をしてもよい。また、電力増幅器4の電源電圧を下げるように指示をしてもよい。以下でこれらの動作について詳細に説明する。
図5(a)は、ベースバンド信号発生器2と変調器3の詳細な構成を説明するためのブロック図である。図5(a)に示すように、ベースバンド信号発生器2は、ベースバンド信号のI成分のパスおよびQ成分のパスのそれぞれに、DAC、ATT、LPF、プログラマブルゲインアンプ(PGA)を備える。また、変調器3は、局部発振器7で生成されたLO信号の位相をシフトする位相シフタ33と、乗算器31、32を備える。乗算器31は、位相シフタから出力されたLO信号とベースバンド信号発生器2から出力されたベースバンド信号のI成分とを乗算する。乗算器32は、位相シフタから出力されたLO信号とベースバンド信号発生器2から出力されたベースバンド信号のQ成分とを乗算する。乗算器31と乗算器32の出力信号は変調器3の出力部でベクトル合成された後、電力増幅器4に出力される。
LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、周波数帯域内外判定器16はベースバンド信号発生器2に対して、ベースバンド信号のI成分とQ成分をそれぞれゼロにするように指示する。これにより、ベースバンド信号発生器2のI成分の出力24は、ベースバンド信号のI成分のDCオフセットのみとなる。また、ベースバンド信号発生器2のQ成分の出力25は、ベースバンド信号のQ成分のDCオフセットのみとなる。ここで、ベースバンド信号のI成分のDCオフセットは、差動回路構成の場合、I+とI−との間のDC電圧の差分に相当し、Q成分のDCオフセットはQ+とQ−との間のDC電圧の差分に相当する。
これらI成分とQ成分のDCオフセットは変調器3の出力部でベクトル合成された後、電力増幅器4で増幅され、電力増幅器4の出力41からLOリーク(サイン波)として出力される。ベースバンド信号をゼロにした際にベースバンド信号発生器2から出力されるDCオフセットに起因するLOリークを図5(b)のαに示す。図5(b)のαに示すように、ベースバンド信号のDCオフセットに起因するLOリークαは、通常変調波出力よりも低い値となっている。
また、このとき変調器3のLO入力ポートから変調器3のRFポートへのLO信号のフィードスルーに起因するLOリークが発生する。このとき発生するDCリークを図5(b)のβに示す。図5(b)のβに示すように、フィードスルーに起因するLOリークβは、通常変調波出力よりも低い値となっている。
そして、ベースバンド信号のDCオフセットに起因するLOリークαとフィードスルーに起因するLOリークβとは変調器3の出力側でパワー合成される。この合成後のDCリークを図5(b)のγに示す。図5(b)のγに示すように、合算したLOリークγは、通常変調波出力よりも低い値(例えば、−20dB)となっている。よって、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、ベースバンド信号のI成分とQ成分をそれぞれゼロにすることで、変調器3の出力はLOリーク成分(サイン波)のみとすることができる。したがって、電力増幅器4への逆流波の実効値を瞬時に低減させることができる。また、同時に指定周波数チャネル外への不要スプリアス輻射を抑えることもできる。
なお、変調器3のLO入力ポートから変調器3のRFポートへのLO信号のフィードスルーとは、変調器3のLO入力ポートから変調器3のRFポートへアイソレーション分低下して現れるLOリーク成分である。差動回路構成の場合、差動信号(Normal Mode)によるフィードスルー成分と同相信号(Common Mode)によるフィードスルー成分に分けることができる。ちなみに、同相信号(Common Mode)成分は、ベースバンド信号発生器2、変調器3および局部発振器7で生成されるが、変調器3や電力増幅器4に差動回路構成があり、当該回路部での同相信号除去比(CMRR:Common Mode Rejection Ratio)が十分に確保できていれば、同相信号(Common Mode)によるフィードスルー成分を抑えることができる。
次に、図6、図7を用いて、LOリーク出力時の実効値と通常変調出力時の実効値とのD/U比の関係について説明する。以下で説明する例では、図6(a)に示すように、ベースバンド信号のI成分へコサイン波を、ベースバンド信号のQ成分へサイン波を入力し、Sin/Cos変調(SSB:Single Side Band)としている。このとき、変調器3から主変調成分(Sub Carrier 1)、LOリーク、Image、IM3等が出力される(図7(a)参照)。また、図6(b)は、通常変調時のスペクトル(右側)と隣接チャンネルでのLOリーク出力(左側)の例を示している。このとき、図6(b)に示す例におけるD/U比(符号81で示す)は、図7(a)に示す変調器3から出力される主変調成分(Sub Carrier 1)とLOリークのD/U比(符号82で示す)に相当する。
Sin/Cos変調時は、その他の変調誤差要因によるスプリアスも変調器3の出力に出現する。図7(a)に示すように、LOリーク周波数の下側の周波数帯域には、変調精度に相当するImageとIM3(Lower)とが重畳したスプリアスが現れる。IM3(Upper)は、2×LOリーク周波数−Fsc1(Sub Carrier 1の周波数)のコンビネーションによるIM3成分で決定される。Image D/U比はI/Q振幅誤差や位相誤差等の直交誤差により決定される。LOリーク周波数の上側の周波数帯域には、Imageの折り返しとIM3(Upper)とが重畳したスプリアスが出現する。IM3(Upper)は、2×Fsc1−LOリーク周波数のコンビネーションによるIM3成分で決定される。
また、図7(b)には、Sin/Cos変調時の変調器3の出力信号(Sub Carrier 1、LOリーク、Image、IM3等の合成信号に相当)について、(1)I/Q理想時、(2)I/Q振幅誤差発生時、(3)I/Q位相誤差発生時、(4)LOリーク時におけるI/Q平面上でのリサージュ(Constellation)を示している。このとき、(4)LOリーク時のリサージュの原点はオフセットし、この原点のオフセット分に相当する振幅でLOリーク波が変調器3から出力される。
以上で説明したように、本実施の形態にかかる送信装置では、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合に上記の様に送信装置を制御することで、反射波から電力増幅器4を保護することができる。特にこのような制御をピーク性の高い送信変調方式であるCDMA変調方式やOFDM変調方式の送信装置に適用することで、より効果的に電力増幅器4を保護することができる。
本実施の形態にかかる送信装置では、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった直後に、通常のCDMA/OFDM変調からベースバンド信号のI/Q成分をゼロにし、電力増幅器4から出力される信号52をLOリークのみに起因する反射波としている。これにより、反射波の実効値を顕著に減少させながら、信号の振幅確率密度を減少させることができる。例えばI/Qゼロ変調時のLOリークレベルを通常変調波の実効値から−20dB下げていれば(図5乃至図7参照)、通常変調時の反射波では実効値+10dB以上あった反射波のピークレベルを、実効値−20dB+3dB(サイン波ピークファクタ:3dB=20Log(√2))=実効値−17dBへと圧縮できる。よって、反射波電圧のピーク振幅の改善度で考えると、10^((−17dB−10dB)/20)=4.5%と極めて顕著に反射波のピークを低減させることができる。
また、不要なスプリアス輻射のレベルを、指定周波数チャネルから逸脱した状況での通常のスプリアスレベルから、I/Qゼロ変調によるLOリークレベル、つまり実効値で−20dBのスプリアスレベルへと低減することができる。また、無変調スプリアス(線スペクトラム)となるので、隣接チャネル帯域への周波数的な重畳干渉も軽減できる。
一方、局部発振器7のLO周波数がフィルタ5の帯域内に存在する、もしくは指定周波数チャネル内に存在すると周波数帯域内外判定器16が判断した場合は、ベースバンド信号発生器2が通常通りMAC処理部1からの情報ビットをCDMA/OFDM変調波に変換してI/Qベースバンド信号を生成するように、周波数帯域内外判定器16からベースバンド信号発生器2へ制御信号が送られる。
なお、前述のようにLO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、周波数帯域内外判定器16は、ベースバンド信号発生器2に対してI/Qベースバンド信号をゼロにするように指示を出す。そして、再度、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲内になった場合、周波数帯域内外判定器16は、ベースバンド信号発生器2に対して通常のI/Qベースバンド信号を出力するように指示を出す。
更に、本実施の形態にかかる送信装置では、局部発振器7のLO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、周波数帯域内外判定器16は増幅器利得・電源制御回路17に対して、局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにするように、または電力増幅器4の利得を減少させるように指示をしてもよい。また、電力増幅器4の電源電圧を下げるように指示をしてもよい。例えば、周波数帯域内外判定器16はベースバンド信号発生器2に指示を出すと同時に、増幅器利得・電源制御回路17に対しても局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにするように、または電力増幅器4の利得を減少させるように指示を出すことができる。局部発振器7の電源をオフにする場合、増幅器利得・電源制御回路17は局部発振器7の電源部(不図示)に局部発振器7の電源をオフにするように指示を出す。また、電力増幅器4の利得を減少させる場合、増幅器利得・電源制御回路17は電力増幅器4の減衰器等に電力増幅器4の利得を減少させるように指示を出す。
このように、局部発振器7のLO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、ベースバンド信号のI成分とQ成分のそれぞれをゼロにすると共に、局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにするように、または電力増幅器4の利得を減少させるようすることで、より確実に電力増幅器4を反射波から保護することができる。特に、ベースバンド信号のI成分とQ成分のそれぞれをゼロにする処理ではアナログ的な時定数が入らないので、変調器3の出力を短時間に減衰させることができる。
また、局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにする制御、または電力増幅器4の利得を減少させる制御は若干時間がかかるが、これらの制御を組み合わせることでより確実に電力増幅器4を反射波から保護することができる。また、本実施の形態にかかる送信装置では、不要なスプリアス輻射も抑制することができる。
背景技術にかかる送信装置では、フィルタ帯域内において反射波が発生しない場合、異常を検出することができなかった。しかし本実施の形態にかかる発明では、フィルタ帯域内であっても隣接チャネル干渉を起こす事がシステム上許容できない場合、異常を検出し不要なスプリアス輻射を抑制することができる。
以上で説明した本実施の形態にかかる送信装置についてまとめると次のようになる。
本実施の形態において、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になったか否かを判定する際に、次の2つの手法を用いることができる。
(1−1)局部発振器7の基準信号発生器12から出力される基準信号の分周後の周波数(基準信号75の周波数)と、LO信号53の分周後の周波数(比較信号71の周波数)を、周波数カウンタ15を用いて逐次モニターする方法。
(1−2)局部発振器7の位相比較器10における比較結果が許容位相差以上となった場合に、PLLロック外れを知らせるアラーム信号76を周波数帯域内外判定器16に出力する方法。
また、本実施の形態において、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、次の様に送信装置を制御することで、反射波から電力増幅器4を保護することができる。
(2−1)ベースバンド信号発生器2が、ベースバンド信号の同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)をそれぞれゼロにする。
(2−2)局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにする。または電力増幅器4の利得を減少させる。
背景技術で説明した反射波から電力増幅器を保護する技術では、アイソレータを挿入することによるコストアップや大型化の弊害が発生したり、ピーク性反射波の逆流防止策が不完全(即応性がない等)であったり、また、フィルタ帯域内での指定周波数チャネル逸脱により不要スプリアス輻射が発生する等の問題があった。
本実施の形態にかかる送信装置では、上記(2−1)、(2−2)の手段によりLO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になったことを判定し、上記(2−1)の制御を実施することで、変調器3の出力をLOリーク成分(サイン波)のみとし、電力増幅器4へ流れる逆流波の実効値を瞬時に低減させ、上記問題を解決している。そして、(2−1)の制御に加えて、(2−2)の制御を実施することでより確実に反射波から電力増幅器4を保護することができる。また、不要なスプリアス輻射も抑制することができる。
実施の形態3
次に本発明の実施の形態3について説明する。図8は本実施の形態にかかる送信装置を示すブロック図である。図8に示す送信装置は、図2に示す実施の形態2にかかる送信装置の変調器3の代わりにDAC20有し、またベースバンド信号のI成分とQ成分を複素加算する加算器19を有する点において実施の形態2にかかる送信装置と異なる。図2に示す実施の形態2にかかる送信装置と同様の構成部分については同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
ベースバンド信号発生器2は、MAC処理部1から送信信号63に基づきベースバンド信号を生成する。ベースバンド信号はI成分とQ成分を有し、これらの信号は加算器19で複素合成(I+jQ)されてDAC20に出力される。
DAC20は加算器から出力された合成後のベースバンド信号を、局部発振器7から出力されるクロック信号(LO信号)53に応じてデジタルアナログ変換し、変換後の信号56を電力増幅器4へ出力する。
本実施の形態においても、LO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になったか否かを判定する際に、次の2つの手法を用いることができる。
(1−1)局部発振器7の基準信号発生器12から出力される基準信号の分周後の周波数(基準信号75の周波数)と、LO信号53の分周後の周波数(比較信号71の周波数)を、周波数カウンタ15を用いて逐次モニターする方法。
(1−2)局部発振器7の位相比較器10における比較結果が許容位相差以上となった場合に、PLLロック外れを知らせるアラーム信号76を周波数帯域内外判定器16に出力する方法。
また、本実施の形態においてもLO周波数が所定の周波数帯域の範囲外になった場合、次の様に送信装置を制御することで、反射波から電力増幅器4を保護している。
(2−1)ベースバンド信号発生器2が、ベースバンド信号の同相成分と直交成分をそれぞれゼロにする。
(2−2)局部発振器7および電力増幅器4の少なくとも一方の電源をオフにする。または電力増幅器4の利得を減少させる。
特に、本実施の形態にかかる送信装置では、前記(2−2)にて局部発振器7の電源をオフとすることで、(2−3)DACに供給されるクロック信号(LO信号)53を停止し、DAC以降の送信信号をオフとすることを特徴とする。これにより、DACから出力される信号56を停止することができる。なお、この場合も増幅器利得・電源制御回路17が局部発振器の制御部へ制御信号を出力することで、DACに供給されるクロック信号(LO信号)53を停止することができる。
上記(2−1)の制御を実施することで、変調器3の出力がLOリーク成分(サイン波)のみとなり、電力増幅器4への逆流波の実効値を瞬時に低減させることができる。そして、(2−1)の制御に加えて、(2−2)または(2−3)の制御を実施することで、DAC以降の送信信号を完全にオフとし、より確実に反射波から電力増幅器4を保護することができる。また、不要なスプリアス輻射を抑制することができる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 MAC処理部
2 ベースバンド信号発生器
3 変調器
4 電力増幅器
5 フィルタ
6 アンテナ
7 局部発振器
14 周波数設定制御器
15 周波数カウンタ
16 周波数帯域内外判定器
17 増幅器利得・電源制御回路
51 変調信号
52 増幅された変調信号
53 LO信号(局部発振周波)
54 ベースバンド信号発生器制御信号
55 局部発振器制御信号
71 比較信号
72、75 基準信号

Claims (10)

  1. 同相成分と直交成分とを有するベースバンド信号を生成するベースバンド信号発生器と、
    局部発振周波数を発振する局部発振器と、
    前記ベースバンド信号に前記局部発振周波数を有する搬送波信号を乗じることで変調信号を生成する変調器と、
    前記変調信号を増幅する電力増幅器と、
    前記局部発振器で設定可能もしくは出現可能な周波数帯域より狭い通過帯域幅を持ち、前記増幅された変調信号に付随して発生する不要成分の少なくとも一部を除去するフィルタと、
    前記局部発振周波数が所定の帯域外であることを判定する周波数帯域内外判定器と、を備え、
    前記周波数帯域内外判定器において前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、前記ベースバンド信号発生器は、前記変調信号が低減するように前記ベースバンド信号を調整する、
    送信装置。
  2. 記周波数帯域内外判定器において前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、前記ベースバンド信号発生器は前記ベースバンド信号の前記同相成分と前記直交成分をそれぞれゼロにする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記周波数帯域内外判定器において前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、前記局部発振器および前記電力増幅器の少なくとも一方の電源をオフにする、請求項1または2に記載の送信装置。
  4. 前記周波数帯域内外判定器において前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、前記電力増幅器は当該電力増幅器の利得を減少させる、請求項1または2に記載の送信装置。
  5. 前記変調器は、前記局部発振周波数のクロック信号に従い動作すると共に、前記ベースバンド信号をデジタル−アナログ変換するデジタル−アナログ変換器を更に備え、
    前記周波数帯域内外判定器において前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定された場合、前記局部発振器は前記デジタル−アナログ変換器に供給するクロックを停止する、請求項1または2に記載の送信装置。
  6. 前記局部発振器の局部発振周波数が前記フィルタの通過帯域幅外に存在する場合、または前記局部発振器の局部発振周波数が指定周波数チャネル外に存在する場合に、前記周波数帯域内外判定器は前記局部発振周波数が所定の帯域外であると判定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の送信装置。
  7. 前記局部発振器が備える基準信号発生器からの信号を所定の分周数で分周した基準信号と、前記局部発振器の出力信号を所定の分周数で分周した比較信号とを入力する周波数カウンタを更に備え、
    前記周波数帯域内外判定器は、前記基準信号に基づき決定されたゲート時間の間にカウントされる前記比較信号のカウント数に基づき、前記局部発振周波数が所定の帯域外であるか否か判定する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の送信装置。
  8. 前記局部発振器は、当該局部発振器が備える基準信号発生器からの信号を所定の分周数で分周した基準信号と、前記局部発振器の出力信号を所定の分周数で分周した比較信号とを入力する位相比較器を備え、当該位相比較器における前記基準信号の位相と前記比較信号の位相との比較結果に基づき、前記局部発振周波数が所定の帯域外であるか否か判定される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の送信装置。
  9. 送信装置の制御方法であって、
    前記送信装置は、同相成分と直交成分とを有するベースバンド信号を生成するベースバンド信号発生器と、局部発振周波数を発振する局部発振器と、前記ベースバンド信号に前記局部発振周波数を有する搬送波信号を乗じることで変調信号を生成する変調器と、前記変調信号を増幅する電力増幅器と、前記局部発振器で設定可能もしくは出現可能な周波数帯域より狭い通過帯域幅を持ち、前記増幅された変調信号に付随して発生する不要成分の少なくとも一部を除去するフィルタと、を備え、
    前記局部発振周波数が所定の帯域外である場合、前記ベースバンド信号発生器は、前記変調信号が低減するように前記ベースバンド信号を調整する、
    送信装置の制御方法。
  10. 記局部発振周波数が所定の帯域外である場合、前記ベースバンド信号発生器を制御して前記ベースバンド信号の前記同相成分と前記直交成分をそれぞれゼロにする、請求項9に記載の送信装置の制御方法。
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