JP5561005B2 - 搬送用走行体利用の搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行経路に沿ってスクリューシャフトが支承されたスクリュー駆動区間と、走行経路に沿ってプッシャー付きチエンコンベヤが張設されたチエン駆動区間の何れにおいても使用することが出来る搬送用走行体利用の搬送装置に関するものである。
この種の搬送用走行体利用の搬送装置は、特許文献1に記載されるように、スクリューシャフトに係合する被動ローラーと、プッシャー付きチエンコンベヤのプッシャーに係合する被係合部材の両方を搬送用走行体に設けることによって実現できることが知られている。而して、特許文献1に記載された従来のこの種の搬送用走行体利用の搬送装置は、幅広の台車形式の搬送用走行体の底部に、前記被動ローラーと被係合部材とを左右横方向に並設して成るものである。
特開2001−122422号公報
搬送用走行体として、走行方向に細長い棒状でターン走行を可能にするための関節部を供え且つ側面を摩擦駆動面として利用できるようにしたロードバーと、このロードバーの関節部を支持する複数のトロリーとから成り、前後2つのトロリーから垂直に起立する支柱部材の上端で被搬送物支持台を支持するように構成された搬送用走行体が知られている。この種の搬送用走行体は、ロードバーとこれを支持するトロリーは床下空間内を走行させ、被搬送物支持台は床上の作業空間内を走行するように、前記支柱部材が床面に形成したスリットを上下に貫通する状態で走行するように構成して使用することが出来るものである。
このような形態で使用される搬送用走行体に、スクリューシャフトに係合する被動ローラーと、プッシャー付きチエンコンベヤのプッシャーに係合する被係合部材の両方を設けようとした場合、特許文献1に記載のように、被動ローラーと被係合部材とを左右横方向に並設することが出来ない。床下空間内を走行するトロリーの下側には、特許文献1に記載のようにプッシャー付きチエンコンベヤのプッシャーに係合する被係合部材を設けることは出来るが、左右一対のガイドレール間で支持される当該トロリーの横側方にスクリューシャフトに係合する被動ローラーを設けることは、寸法的、強度的に無理があり、ロードバーの横側方に前記被動ローラーを軸支しようとすると、当該ロードバーを摩擦駆動することを諦めなければならない。又、床上の作業空間内を走行する被搬送物支持台の底部に前記被動ローラーを軸支しようとすると、この被動ローラーを床下空間内に配置しなければならないので、被搬送物支持台から床下空間内まで垂下する第二支柱部材を設け、この第二支柱部材の下端に被動ローラーを軸支することになる。この結果、床面には、被搬送物支持台を支持する支柱部材を通過移動させるためのスリットとは別に、前記第二支柱部材を通過移動させるためのスリットが必要になり、床下空間内と床上の作業空間内との間の空気の流通が活発になって、床上の作業空間内の雰囲気状態を良好に維持することに対するマイナス要因となる。
又、仮に搬送用走行体が、特許文献1に記載のように被動ローラーと被係合部材とを左右横方向に並設することが出来るようなものであっても、被動ローラーと被係合部材との内、何れか一方は、搬送用走行体のセンターラインから横側方に位置がずれることになるので、この位置がずれた方の被動ローラー又は被係合部材を利用して搬送用走行体を推進させる駆動区間では、搬送用走行体に左右横方向の分力が作用する結果、搬送用走行体とガイドレールとの間の走行抵抗が大きくなり、円滑な走行が期待できない。又、1台の搬送用走行体に被動ローラーと被係合部材との両方が必要になるところから、搬送用走行体自体のコストも高くなる。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる搬送用走行体利用の搬送装置を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る搬送用走行体利用の搬送装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、スクリュー駆動区間の走行経路に沿って支承されたスクリューシャフト(37)に係合する被動ローラー(20a)と、チエン駆動区間の走行経路に沿って張設されたプッシャー付きチエンコンベヤ(38)のプッシャー(46)に係合する被係合部材とを備えた搬送用走行体(1)を利用する搬送装置において、前記被係合部材を前記被動ローラー(20a)で兼用させ、前記チエン駆動区間では、プッシャー付きチエンコンベヤ(38)のプッシャー(46)が前記被動ローラー(20a)を後押しして搬送用走行体(1)を推進させるように構成し、前記スクリュー駆動区間では、前記被動ローラー(20a)の垂直軸心が前記スクリューシャフト(37)の軸心に対してこのスクリューシャフト(37)の回転方向側へずれるように、当該スクリューシャフト(37)が配置され、前記スクリューシャフト(37)の螺旋溝部(41a)の両側辺の内の前記被動ローラー(20a)を押し出す側の側辺と当該被動ローラー(20a)の周面との間の線接触位置が前記スクリューシャフト(37)の軸心の真上に位置する構成になっている。
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、前記搬送用走行体(1)は、少なくとも走行方向前後2つのロードトロリー(5,6)と、これら両ロードトロリー(5,6)によって支持される被搬送物支持台(3)とを備えた構造とし、前記被動ローラー(20a,20b)は、前後両ロードトロリー(5,6)夫々の下側に垂直支軸で軸支することが出来る。
請求項1に記載の本発明の搬送用走行体利用の搬送装置によれば、搬送用走行体をスクリュー駆動区間で駆動走行させるときは、当該搬送用走行体の被動ローラーを、走行経路に沿って支承され且つ回転駆動されるスクリューシャフトの螺旋部に係合させることにより、搬送用走行体をしてスクリューシャフトの螺旋部のピッチと回転速度で決まる走行速度で駆動走行させることができ、この搬送用走行体をチエン駆動区間で駆動走行させるときは、当該搬送用走行体の被動ローラーをチエンコンベヤのプッシャーで後押しさせることにより、搬送用走行体をしてチエンコンベヤのプッシャー移動速度で駆動走行させることが出来る。
即ち、1台の搬送用走行体をスクリュー駆動区間とチエン駆動区間の何れにおいても駆動走行させることが出来るのであるが、本発明の構成によれば、スクリュー駆動区間で搬送用走行体を駆動走行させるための被動ローラーを、チエン駆動区間のチエンコンベヤのプッシャーに後押しさせるための被係合部材に兼用させる構成であるから、被動ローラーと被係合部材とを各別に設ける従来の構成よりも、部品点数を少なくして安価に実施することができる。しかも、従来通り被動ローラーを搬送用走行体のセンターライン上に配置しておけば、搬送用走行体をスクリュー駆動区間で駆動走行させるとき、搬送用走行体をチエン駆動区間で駆動走行させるとき、の何れにおいても、搬送用走行体のセンターライン上で当該搬送用走行体に推力を与えて円滑に駆動走行させることが出来る。
更に、先に説明したように、床上の作業空間内を走行させる被搬送物支持台を、床下空間内を走行するロードバー・トロリー形式の搬送用走行体で支持するタイプの搬送装置であっても、左右一対のガイドレール間で支持されるトロリーの下側に被動ローラーを軸支するだけで良いので、スクリュー駆動区間とチエン駆動区間の何れにおいても搬送用走行体を駆動走行させることが出来る搬送装置として全く問題なく実施することが出来る。又、本発明の構成によれば、前記スクリューシャフトの螺旋溝部の両側辺の内の前記被動ローラーを押し出す側の側辺と当該被動ローラーの周面との間の線接触位置が前記スクリューシャフトの軸心の真上に位置するので、スクリューシャフトの軸心の真上位置で局部的に水平に移動する螺旋溝部の側辺と被動ローラーの水平に移動する周面とが互いに圧接することになり、両者間での摩擦を軽減し、延いてはスクリューシャフトの螺旋溝部の側辺や被動ローラーの周面の磨耗を抑制出来る。
尚、チエン駆動区間のチエンコンベヤのプッシャーに後押しさせるための被係合部材を兼用する被動ローラーは、基本的には、搬送用走行体に1つ設けるだけで良いが、スクリュー駆動方式の搬送装置において従来知られているように、スクリューシャフト間のスクリューの存在しない区間の乗り移りを行わせるために被動ローラーは前後一対設けることが出来る。この場合、請求項2に記載の構成によれば、被搬送物支持台を支持する走行方向前後2つのロードトロリーを利用して前後一対の被動ローラーを配設することが出来る。尚、このように前後一対の被動ローラーを設ける場合、チエン駆動区間で搬送用走行体を駆動走行させるときは、前後一対の被動ローラーの内の1つをチエンコンベヤのプッシャーで後押しさせるように、チエンコンベヤのプッシャーの間隔を設定すれば良い。
スクリュー駆動区間における搬送装置全体の側面図である。 図1の搬送装置におけるスクリューシャフトと被動ローラーとを示す平面図と、搬送用走行体の本体を示す平面図である。 搬送用走行体の一部切欠き側面図である。 スクリュー駆動区間における搬送装置全体の縦断正面図である。 チエン駆動区間における搬送装置全体の側面図である。 図5の要部拡大側面図である。 摩擦駆動区間における搬送装置の要部の側面図である。 同上搬送装置の要部の縦断正面図である。 同上搬送装置の要部の平面図である。
図1〜図4において、1は搬送用走行体であって、本体2と当該本体2に支持された被搬送物支持台3とから構成されている。搬送用走行体1の本体2は、走行方向に細長いロードバー4と、このロードバー4の中間前後2箇所を支持するロードトロリー5,6と、ロードバー4の前後両端部に設けられたガイドトロリー部7,8とから構成されている。ロードバー4は、ロードトロリー5,6間のロードバー単体9、このロードバー単体9の両端に垂直支軸10a,10bの周りで水平揺動自在に連結された継ぎ手部材11,12、これら継ぎ手部材11,12に水平支軸13a,13bの周りで上下揺動自在に連結されたロードバー単体14,15、及びこれらロードバー単体14,15に垂直支軸16a,16bの周りで水平揺動自在に連結されたガイドトロリー部7,8で構成されており、このロードバー4の左右両側面は、両端のガイドトロリー部7,8の先端間の全長にわたって連続する平らな摩擦駆動面4a,4bを形成している。
ロードトロリー5,6は、ロードバー4の中間前後2箇所の垂直支軸10a,10bの下端に左右水平支軸17a,17bの周りに揺動自在に取り付けられたもので、左右水平支軸で軸支された左右一対前後二組の支持用車輪18と、垂直支軸で軸支された前後一対の振れ止め用ローラー19、及び底部中央位置から下向きに突出するように垂直支軸で軸支された夫々1つの被動ローラー20a,20bを備えている。ロードバー4の両端のガイドトロリー部7,8は、左右水平支軸で軸支された左右一対の支持用車輪21と、垂直支軸で軸支された前後一対の振れ止め用ローラー22を備えている。
被搬送物支持台3は、ロードバー4の中間前後2箇所の垂直支軸10a,10bを介して前後一対のロードトロリー5,6に支持された前後一対の支柱部材23,24と、これら両支柱部材23,24上に支持された走行方向と平行な縦部材25と、この縦部材25の前後両端にT字形に支持された前後一対の左右横向きの横部材26,27とから構成され、横部材26,27の上に被搬送物(自動車の車体など)Wを支持する支持用治具28が取り付けられている。又、前後一対の支柱部材23,24の中間高さには、左右両側に水平に突出するアーム部材29,30が突設され、これらアーム部材29,30の左右両端に左右水平支軸により振れ止め用ガイドローラー31,32が軸支されている。
上記構成の搬送用走行体1の走行経路には、本体2のロードトロリー5,6とロードバー4の両端のガイドトロリー部7,8の各支持用車輪18,21を転動自在に支持する左右一対の対向溝形レール材33a,33bから成る支持用ガイドレール34が架設されている。又、この支持用ガイドレール34の左右一対の対向溝形レール材33a,33bには、ロードトロリー5,6とガイドトロリー部7,8の各振れ止め用ローラー19,22を左右両側から挟む振れ止め用レール部33c,33dが設けられている。更に、少なくとも被搬送物支持台3上に被搬送物Wを支持して搬送する搬送経路には、被搬送物支持台3の前後一対の支柱部材23,24に設けられている振れ止め用ガイドローラー31,32が各別に転動自在に嵌合する左右一対の対向溝形レール材35a,35bから成る振れ止め用ガイドレール36が架設されている。
而して、搬送用走行体1の走行経路は、図1、図2及び図4に示すスクリューシャフト37で搬送用走行体1を駆動走行させるスクリュー駆動区間と、図5及び図6に示すプッシャー付きチエンコンベヤ38で搬送用走行体1を駆動走行させるチエン駆動区間、及び図7〜図9に示す摩擦駆動手段39で搬送用走行体1を駆動走行させる摩擦駆動区間の組み合わせにより、無端循環走行経路に構成されており、各駆動区間に設定された走行速度で搬送用走行体1が循環走行するように構成されている。
スクリュー駆動区間を構成するスクリューシャフト37は、所要本数のスクリューシャフト単体40を同心直線状に連結して構成されている。各スクリューシャフト単体40は、帯状板を螺旋状に巻回した螺旋体41を所定長さの軸体42に外嵌させて同心状に固着したもので、螺旋体41の隣接側辺間で螺旋溝部41aが形成されている。この各スクリューシャフト単体40の軸体42の両端が夫々軸受け43a,43bによって同心状に支持されると共に、隣接するスクリューシャフト単体40の軸体42どうしが、軸受け43a,43b間において軸継ぎ手44により連動連結されている。このようにして構成されたスクリューシャフト37は、搬送用走行体1の走行経路の真下位置に、搬送用走行体1側の被動ローラー20a,20bが螺旋体41の螺旋溝部41aに嵌合するように、当該走行経路と平行に支承されるものであるが、各スクリューシャフト単体40の螺旋体41の全長が軸体42の全長より短く、各螺旋体41が、各螺旋体41の全長と略同一長さのスクリューが存在しない空間を隔てて等間隔に直列する構成となっている。そして、このスクリューシャフト37における各螺旋体41の長さと、各螺旋体41間のスクリューが存在しない空間の長さは、搬送用走行体1の本体2における前後一対の被動ローラー20a,20b間の間隔と略等しくなるように構成されている。勿論、図では省略しているが、スクリューシャフト37は、その一端又は中間位置で駆動用モーターに連動連結され、所定の周速度で所定の方向に回転駆動される。
上記構成のスクリュー駆動区間によれば、搬送用走行体1の前側の被動ローラー20aが螺旋体41の螺旋溝部41aに嵌合している状態でのスクリューシャフト37の回転により、螺旋体41が当該被動ローラー20aを介して搬送用走行体1の本体2に前進方向の推力を与える結果、搬送用走行体1が支持用ガイドレール34と振れ止め用ガイドレール36に案内されて所定速度で前進走行することになる。そして、前側の被動ローラー20aが1つの螺旋体41の螺旋溝部41aの前端から送り出されるとき、同時に後側の被動ローラー20bがその螺旋体41の螺旋溝部41aの後端に引き込まれる。そしてこの後側の被動ローラー20bがその螺旋体41の螺旋溝部41aの前端から送り出されるとき、次の螺旋体41との間のスクリューが存在しない空間内を移動していた前側の被動ローラー20aが、同時に次の螺旋体41の螺旋溝部41aの後端に引き込まれる。このようにして、搬送用走行体1は停止することなくスクリュー駆動区間を連続前進走行することになる。
スクリュー駆動区間に支承されるスクリューシャフト37が上記のように構成されているときは、搬送用走行体1側の前後一対の被動ローラー20a,20bが走行方向に隣接する2つの螺旋体41の螺旋溝部41aに跨って同時に嵌合することは無いので、螺旋溝部41aのピッチの異なる、即ち、送り速度の異なるスクリューシャフト単体40を組み合わせて、1つのスクリュー駆動区間内で搬送用走行体1の走行速度を変化させることが可能になる。尚、スクリューシャフト単体40を構成している螺旋体41の全長は、搬送用走行体1側の前後一対の被動ローラー20a,20b間の間隔よりも長くして、前後一対の被動ローラー20a,20bが1つの螺旋体41から同時に推力を受けるように構成しても良いし、1つのスクリュー駆動区間内で搬送用走行体1の走行速度を変化させる必要の無いときは、前後一対の被動ローラー20a,20bが走行方向に隣接する前後2つの螺旋体41間に跨って当該前後2つの螺旋体41から同時に推力を受けるように構成することも可能である。更に、1つのスクリュー駆動区間の全長が比較的短くて、1つの連続した螺旋体41で構成することが出来るときには、1つの搬送用走行体1に対して1つの被動ローラーを設けることも出来る。
尚、図4に示すように、搬送用走行体1側の被動ローラー20a,20bの垂直軸心がスクリューシャフト37の軸心に対して、スクリューシャフト37の回転方向側へ少しずれるようにスクリューシャフト37を配置することが出来る。このように構成するときは、螺旋溝部41aの両側辺の内、被動ローラー20a,20bを押し出す側の側辺と被動ローラー20a,20bの周面との間の線接触位置を、スクリューシャフト37の軸心の真上に位置させることが出来る。このことは、スクリューシャフト37の軸心の真上位置で局部的に水平に移動する螺旋溝部41aの側辺と被動ローラー20a,20bの水平に移動する周面とが互いに圧接することになるので、両者間での摩擦を軽減し、延いてはスクリューシャフト37の螺旋溝部41aの側辺や被動ローラー20a,20bの周面の磨耗を抑制出来る。
搬送用走行体1の走行経路中のチエン駆動区間を構成するプッシャー付きチエンコンベヤ38は、図5及び図6に示すように、ローラーチエン45の長さ方向適当間隔おきに、プッシャー46と先行防止用ドッグ47とから成るプッシャーユニット48を設けたものであって、プッシャー46は、ローラーチエン45を構成する1つのサイドリンク対45aの外側に左右水平支軸46aによって回倒自在に軸支され、ローラーチエン45の上側往行経路部にあるとき、後端重錘部46bによって起立姿勢に付勢保持されている。又、先行防止用ドッグ47は、プッシャー46を備えるサイドリンク対45aの1つ前側のサイドリンク対45bの外側に左右水平支軸47aによって回倒自在に軸支され、ローラーチエン45の上側往行経路部にあるとき、前端重錘部47bによって起立姿勢に付勢保持されるものであり、当該前端重錘部47bには、カム従動ローラー47cが軸支されている。
上記のローラーチエン45は、上側往行経路部のプッシャーユニット48における後側のプッシャー46と前側の先行防止用ドッグ47との間に搬送用走行体1側の被動ローラー20a又は20bが嵌合できるように、チエン駆動区間の両端に軸支された歯輪49間に上下縦回りに掛張される無端状のもので、一端の歯輪49は、駆動用モーター49aに連動連結されている。又、ローラーチエン45は、各リンク間の水平支軸を利用して軸支された左右一対のガイドローラー45cが転動自在に嵌合する左右一対のガイドレール50によって、チエン駆動区間を直線状に移動できるように支持されている。
上記構成のチエン駆動区間によれば、このチエン駆動区間に送り込まれた搬送用走行体1の前側の被動ローラー20aが、移動するプッシャーユニット48の後側のプッシャー46と前側の先行防止用ドッグ47との間に自動的に嵌合した後、ローラーチエン45の回動に伴ってプッシャー46により後押し駆動され、当該ローラーチエン45と同一速度で前進走行することになる。このとき、慣性で搬送用走行体1がプッシャー46から前方に離れるように先行移動することは、被動ローラー20aが先行防止用ドッグ47に当接することにより阻止される。又、チエン駆動区間の終端では、プッシャーユニット48が前方下方へ回動して、搬送用走行体1側の被動ローラー20aから自動的に離れることにより、搬送用走行体1が略定位置で停止することになるが、この一旦停止した搬送用走行体1を、後続のプッシャーユニット48が後側の被動ローラー20bを利用して後押し駆動するように構成して、搬送用走行体1をチエンコンベヤ駆動区間から送り出させることも出来る。尚、チエン駆動区間の終端より手前で搬送用走行体1を高速で送り出す必要があるような場合には、先行防止用ドッグ47のカム従動ローラー47cに作用するカムレールを利用して、移動する先行防止用ドッグ47を被動ローラー20a,20bと干渉しない回倒姿勢に強制的に切り換えることができる。
尚、チエン駆動区間のプッシャー付きチエンコンベヤ38は、搬送用走行体1側の1つの突起状の被動ローラー20a又は20bを後押し駆動するものであって、ローラーチエン45の移動方向に位置が異なる2つのチエンリンクにプッシャー46と先行防止用ドッグ47とを軸支する関係で、このローラーチエン45を水平に循環回動させることが出来ない。従って、上記のようにローラーチエン45を上下縦回しに張設することになり、チエン駆動区間中に水平ターン部を組み入れることは出来ない。
摩擦駆動区間の摩擦駆動手段39は、図7〜図9に示すように、搬送用走行体1の本体2を構成しているロードバー4の左右両側の摩擦駆動面4a,4bの片側、例えば摩擦駆動面4aに圧接する摩擦駆動輪51と、この摩擦駆動輪51を回転駆動する駆動用モーター52とを備えている。摩擦駆動輪51と駆動用モーター52は、固定フレーム53に対して垂直支軸54の周りで水平揺動自在に軸支されると共に固定フレーム53との間に介装された圧縮コイルバネ55によりロードバー4の摩擦駆動面4aに接近する方向に付勢された可動フレーム56に支持され、摩擦駆動輪51がロードバー4の摩擦駆動面4aに圧接するように構成されている。尚、摩擦駆動輪51との間でロードバー4を挟むバックアップローラーを備えた摩擦駆動手段とすることも出来る。
上記の摩擦駆動手段39は、摩擦駆動区間内の走行経路方向適当間隔おきに配設されるが、従来周知のように、摩擦駆動区間の入り口と出口にのみ摩擦駆動手段39を配設して、摩擦駆動区間内では、複数台の搬送用走行体1が前後突き合い状態で且つ一定速度で駆動走行するように構成することも出来るし、ロードバー4の全長より少し短い等間隔おきに摩擦駆動手段39を配設して、各搬送用走行体1を一定間隔に保たせながら一定速度で駆動走行させるように構成することもできる。
尚、スクリュー駆動区間、チエン駆動区間、及び摩擦駆動区間は、任意の順番で適宜組み合わせて配置し、搬送用走行体1の循環走行経路を構成することが出来るが、上手側の駆動区間から送り出される搬送用走行体1を下手側の駆動区間の駆動手段(スクリューシャフト37、プッシャー付きチエンコンベヤ38、摩擦駆動手段39など)に円滑且つ確実に引き継がせることが無理なとき、或いは下手側の駆動区間の駆動手段に所定のタイミングで引き継がせる必要があるようなときは、適当な送り込み手段を併用することも可能である。
又、本発明の搬送装置では、ロードバー4を利用して搬送用走行体1を摩擦駆動手段39で摩擦駆動する摩擦駆動区間は必須のものではないが、スクリュー駆動区間で利用される被動ローラー20a,20bをロードバー4の横側方に設けるものではないので、上記実施例のように、ロードバー4を利用して搬送用走行体1を摩擦駆動手段39で摩擦駆動する摩擦駆動区間を組み合わせることが出来る。又、スクリュー駆動区間で利用される被動ローラー20a,20bを被搬送物支持台3のセンターラインから横側方に離れた位置に取り付ける必要も無いので、各図に示すように、搬送用走行体1の本体2と被搬送物支持台3との間の、振れ止め用ガイドローラー31,32より上側の高さに床材57を張設し、この床材57に搬送用走行体1の走行経路に沿って形成したスリット状開口部58を、搬送用走行体1の本体2と被搬送物支持台3とを連結する支柱部材23,24が上下方向に貫通する状態で移動するように構成し、搬送用走行体1の本体2は床下空間内を走行し、被搬送物支持台3は床上の作業空間内を走行するように構成することが出来る。
本発明の搬送用走行体利用の搬送装置は、搬送ピッチを可変にできるスクリュー駆動区間、耐熱性に優れたチエン駆動区間、高速走行駆動に適した摩擦駆動区間などを適宜組み合わせて、自動車の車体の塗装・乾燥ラインに活用できる。
1 搬送用走行体
2 本体
3 被搬送物支持台
4 ロードバー
5,6 ロードトロリー
7,8 ガイドトロリー部
9,14,15 ロードバー単体
11,12 継ぎ手部材
18,21 支持用車輪
19,22 振れ止め用ローラー
20a,20b 被動ローラー
23,24 支柱部材
31,32 振れ止め用ガイドローラー
34 支持用ガイドレール
36 振れ止め用ガイドレール
37 スクリューシャフト
38 プッシャー付きチエンコンベヤ
39 摩擦駆動手段
40 スクリューシャフト単体
41 螺旋体
42 軸体
43a,43b 軸受け
44 軸継ぎ手
45 ローラーチエン
46 プッシャー
47 先行防止用ドッグ
48 プッシャーユニット
49a,52 駆動用モーター
51 摩擦駆動輪
55 圧縮コイルバネ
56 可動フレーム
57 床材
58 スリット状開口部
W 被搬送物(自動車の車体など)

Claims (2)

  1. スクリュー駆動区間の走行経路に沿って支承されたスクリューシャフトに係合する被動ローラーと、チエン駆動区間の走行経路に沿って張設されたプッシャー付きチエンコンベヤのプッシャーに係合する被係合部材とを備えた搬送用走行体を利用する搬送装置において、前記被係合部材を前記被動ローラーで兼用させ、前記チエン駆動区間では、プッシャー付きチエンコンベヤのプッシャーが前記被動ローラーを後押しして搬送用走行体を推進させるように構成し、前記スクリュー駆動区間では、前記被動ローラーの垂直軸心が前記スクリューシャフトの軸心に対して、当該スクリューシャフトの回転方向側へずれるようにスクリューシャフトが配置され、前記スクリューシャフトの螺旋溝部の両側辺の内の前記被動ローラーを押し出す側の側辺と当該被動ローラーの周面との間の線接触位置が前記スクリューシャフトの軸心の真上に位置するように構成した、搬送用走行体利用の搬送装置。
  2. 前記搬送用走行体は、少なくとも走行方向前後2つのロードトロリーと、これら両ロードトロリーによって支持される被搬送物支持台とを備え、前記被動ローラーは、前後両ロードトロリー夫々の下側に垂直支軸で軸支されている、請求項1に記載の搬送用走行体利用の搬送装置。
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