JP5558915B2 - 防護ネット - Google Patents

防護ネット Download PDF

Info

Publication number
JP5558915B2
JP5558915B2 JP2010115571A JP2010115571A JP5558915B2 JP 5558915 B2 JP5558915 B2 JP 5558915B2 JP 2010115571 A JP2010115571 A JP 2010115571A JP 2010115571 A JP2010115571 A JP 2010115571A JP 5558915 B2 JP5558915 B2 JP 5558915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
base
net
members
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010115571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011241624A (ja
Inventor
譲二 中村
Original Assignee
株式会社中村電設
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社中村電設 filed Critical 株式会社中村電設
Priority to JP2010115571A priority Critical patent/JP5558915B2/ja
Publication of JP2011241624A publication Critical patent/JP2011241624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5558915B2 publication Critical patent/JP5558915B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)
  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

本発明は、電柱における電気設備及び電気通信設備の設置工事において、柱上作業中の作業者、或いは、作業時の材料、工具等の地上への落下を防止するための防護ネットに関するものである。
従来、電柱における電気設備及び電気通信設備の設置工事において、万一に柱上作業中の作業者が、又は、作業時の材料、工具が地上へと落下するのを防止するために防護ネットが提案されている。
特許文献1には、移動体通信アンテナを設置する鋼管柱に設置する防護ネットを開示している。本願添付の図20、図21(a)、(b)に示すように、この防護ネット1Aは、上下取付金具2Aと、上部及び下部支持部材3A、4Aと、ネット本体5Aとを備えている。取付金具2Aは、鋼管柱100に当接する取付け枠体をチェーン及び締め込み部材で取付ける。上下部材3A、4Aを構成する三本の支持杆が取付け枠から水平方向に放射状に張り出して設けられており、三本の支持杆の先端には環状杆が連結される。上下の環状杆に筒状のネット本体5Aを取付け、作業中の作業者を取り囲むように設置し、ネット本体5Aの下端は鋼管柱100に巻き回してロープで結び止める。従って、特許文献1に記載の防護ネット1Aは、作業中の落下物を受け止めることができる。
特開2003−258514号公報
しかしながら、特許文献1に記載の防護ネットは、作業者を取り囲むように防護ネットを設置するものであり、アンテナの設置、電源線や電力線等のケーブルの引き込み作業等、多くの作業をするには、決して作業性の良いものではない。また、防護ネットを鋼管柱に取付ける作業も煩雑である。
又、特許文献1に記載の防護ネットは、作業中の作業者が墜落した場合の防護用としては有効ではない。即ち、この防護ネットには、墜落した作業者を受け止める際の衝撃を少なくするといった機能を期待することはできない。
そこで、本発明の目的は、作業者が墜落した場合であっても、作業者に与える衝撃を著しく緩和し、安全に受け止めることができ、作業者の墜落事故による損傷を最小限度に抑えることのできる防護ネットを提供することである。
本発明の他の目的は、使用しないときは、小さく纏めて搬送することができ、しかも軽量であって、可搬性に優れており、しかも、現場での組み立てが容易で、電柱、鋼管柱などの支柱への取付けも迅速に行うことができる防護ネットを提供することである。
上記目的は本発明に係る防護ネットにて達成される。要約すれば、本発明は、電気設備及び電気通信設備の設置工事における柱上作業中の作業者或いは作業時の材料、工具の地上への落下を防止するための防護ネットにおいて、
支柱に取付けるための取付具を備えた基台と、
前記基台を前記取付具にて前記支柱に取り付けたとき、前記基台から前記支柱の一方の側へと斜め上方向へと所定の角度にて拡開して前記基台に取付けられている剛性の2つの支持部材と、
前記基台を前記取付具にて前記支柱に取り付けたとき、前記両支持部材とは異なる方向へと前記支柱を取り囲むようにして前記基台に取り付けられ、且つ、前記基台に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動し得る複数の取付部材と、
前記各取付部材に着脱自在に装着される複数の弾性を有する支持アームと、
前記剛性の両支持部材と、前記複数の取付部材と、前記複数の支持アームとにて、上方に開口した椀形状にて、且つ、前記両支持部材の間には切り欠き開口部を形成するようにして張設されたネット本体と、
前記椀形状とされる前記ネット本体の上方開口部の外周縁部及び前記切り欠き開口部の外周縁部に沿って配置され、各端部は前記両支持部材の上方先端部に取り付けられた吊下げワイヤであって、前記ネット本体の上方外周縁部及び前記切り欠き開口部の外周縁部は該吊下げワイヤに対して移動自在に取付けられている吊下げワイヤと、
を備え、前記椀形状のネット本体内へと作業者或いは作業時の材料、工具が落下した際には、この落下物の重さにより前記支持アームが前記取付部材から離脱し、前記ネット本体は、落下物を包み込んで前記基台から更に下方へと落下し、前記吊下げワイヤにて前記剛性両支持部材に吊下げられることを特徴とする防護ネットである。
本発明の一実施態様によると、前記基台は、外側面が「く」の字形状とされた取付部と、前記「く」の字形状側面の反対側に位置した概略半円形状とされる支持部とを有し、前記「く」の字形状側面を前記支柱に適合させて前記取付具にて前記基台を固定する。
本発明の他の実施態様によると、前記取付部に、前記両支持部材が前記基台に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動可能に取付けられている。
本発明の他の実施態様によると、前記支持部の前記半円形状外周面から半円形の中心部へと所定の距離だけ延在して、垂直方向に貫通した複数個のU字状の凹状溝が形成され、該凹状溝内に前記取付部材が揺動自在に取付けられている。
本発明の他の実施態様によると、前記剛性の両支持部材及び前記複数の支持アームの先端部は、前記ネット本体の上方開口部の外周縁部に固着され、前記吊下げワイヤは、前記ネット本体の外周縁部に固着された前記剛性の両支持部材及び前記複数の支持アームの先端部に設けた止め輪内を通すことによって、前記ネット本体上方開口部の外周縁部に取付けられる。
本発明の他の実施態様によると、前記支柱に取付けるための取付具は、前記支柱を取り巻いて配置され、一端が前記基台に係止して取り付けられ、他端が締め具に連結されて締め込まれるチェーンを備えたチェーン取付具である。また、他の実施態様によると、前記支柱に取付けるための取付具は、前記支柱を把持するための固定金具と可動金具とを備えた止め具を備えた止め金具取付具である。
本発明の他の実施態様によると、前記基台の上面に位置して滑りカバーを備えている。
本発明の防護ネットは、
(1)作業者が墜落した場合であっても、作業者に与える衝撃を著しく緩和し、安全に受け止めることができ、作業者の墜落事故による損傷を最小限度に抑えることができる。
(2)使用しないときは、小さく纏めて搬送することができ、しかも軽量であって、可搬性に優れており、しかも、現場での組み立てが容易で、電柱、鋼管柱などの支柱への取付けも迅速に行うことができる。
本発明に係る防護ネットの組立使用時を説明する正面図である。 本発明に係る防護ネットの組立使用時を説明する平面図である。 防護ネットの基台の平面図であり、防護ネット等を取り除き、分かり易くした概略図である。 防護ネットの基台を基板側から見た斜視図である。 防護ネットの基台を支持部側から見た図である。 防護ネットの基台を取付部上方より見た斜視図である。 チェーン取付具を説明するための基台の一部の斜視図である。 防護ネットの基台を支持部側から見た斜視図である。 図9(a)は支持アームと取付部材との接続態様を示す断面図であり、図9(b)は支持アームが複数の部材から成る場合を説明する断面図である。 防護ネットの基台を支持部側から見た斜視図である。 防護ネットの基台を支持部側から見た斜視図である。 ネット本体の上部開口部における外周縁部と、支持アームと、吊下げワイヤの関係を説明する斜視図である。 ネット本体の上部開口部における外周縁部と、支持アームと、吊下げワイヤの関係を説明する斜視図である。 剛性支持部材の上端止め輪と、ネット本体の上部開口部における外周縁部と、吊下げワイヤと、固定ロープの関係を説明する斜視図である。 防護ネットの作動を説明する図である。 防護ネットの組立前の状態を説明する図である。 防護ネットを支柱に固定する場合の止め金具の構造を説明するための防護ネットの基台を支持部側から見た斜視図である。 滑りカバーの構造を説明するための防護ネットの基台を支持部側から見た斜視図である。 滑りカバーの構造を説明するために、滑りカバーを取付部側へと除去した状態の防護ネットの基台を支持部側から見た斜視図である。 従来の防護ネットの正面図である。 従来の防護ネットの断面図である。
以下、本発明に係る防護ネットを図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
(防護ネットの全体構成)
図1及び図2に、本発明に係る防護ネットの一実施例の概略構成を示す。
本実施例にて、防護ネット1は、電柱、鋼管柱のような支柱100に取付けるための取付具を備えた基台2を有している。更に、防護ネット1は、基台2に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動し得るように取付けられた取付部材3(3a〜3e)と、各取付部材3(3a〜3e)に着脱自在に装着される複数の、本実施例では、5つの弾性を有する支持アーム4(4a〜4e)と、基台2に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動し得るように取り付けられた剛性の2つの支持部材5(5a、5b)と、を有している。更に、防護ネット1は、5つの支持アーム4(4a〜4e)及び両支持部材5(5a、5b)に、上方に開口した椀形状(凹状)であって、且つ、一部が切り欠き開口した状態で張設されるネット本体6を有している。
基台2を取り付ける支柱100は、例えば、電柱、或いは、電気設備及び電気通信設備を取り付けるための鋼管柱であっても良く、或いは、防護ネット設置のために電柱等に併設して一時的に設けられた鋼管柱であっても良い。防護ネット1の各構成部材について、以下に更に詳しく説明する。
(基台の全体構成)
図3〜図6に示すように、基台2は、基台2自体を、即ち、防護ネット1を支柱100に固定するための取付部2Aと、ネット本体6を支持するための支持アーム4(4a〜4e)の取付部材3(3a〜3e)が取付けられる支持部2Bと、にて構成される。
本実施例にて、基台2は、鋼板及びフレーム枠等を使用して溶接、リベット、或いは、ボルトなどを使用して一体に形成された筐体(ハウジング)構造とされる。これにより、防護ネット1の小型化と軽量化を実現している。
つまり、基台2は、基板21と上板22とを備え、基板21と上板22とは側板24、25、53等の結合材にて結合されて、互いに平行をなして配置されている。詳しくは後述するが、取付部2Aを構成する基板21は概略矩形状とされているが、外側面が「く」の字形状とされている。基板21の「く」の字形状側面の反対側に位置した支持部2Bは、概略半円形状とされている。一方、取付部2Aを構成する上板22は、基板21と同様に外側面が「く」の字形状とされており、また、上板22の「く」の字形状側面の反対側に位置した支持部2Bは、支持部2Bを構成する基板21と同様に、同中心にて略半円形状とされるが、基板21の半円形状より半径、即ち、外形状が小さくされている。
本実施例にて、基台2は、概略矩形状の取付部2Aと、概略半円形状の支持部2Bにて形成される。基台2の概略の寸法は、図3にて、基板21の幅方向の長さW21が325mm(上板22の幅方向の長さ(W22)180mm)、縦方向の長さLが325mmとされる。また、基板21と上板22との垂直方向の寸法、即ち、厚さHは、100mmとされる。ただし、上記諸寸法に限定されるものでない。
(基台の取付部)
上述したように、取付部2Aは、基板21及び上板22により、全体形状は、概略「く」の字状に形成されたハウジングとされ、支持部2Bとは反対側の側面が「く」の字形状の凹部(取付け凹部)23を形成するように構成されている。この取付け凹部23が垂直方向に延在する支柱100に適合され、チェーン取付具26により基台2を支柱100に固定する。
図6を参照すると、「く」の字形状の取付け凹部23を形成する基板21と上板22との間には、側壁を形成する結合材である側板24、25が互いに平行に配置して基板21と上板22との間に溶接にて一体に固定されている。本実施例では、側板24、25は、「く」の字形状の取付け凹部23に沿って「く」の字形状に配置されているが、この構造に限定されるものではない。
上述のように、支柱100が大径の電柱などとされる場合には、チェーン101を使用した取付具26が使用される。チェーン取付具26は、図3、図6、図7を参照すると理解されるように、支柱100を取り巻いて配置され、一端が基台2に係止して取り付けられ、他端が締め具に連結されて締め込まれるチェーンを備えている。
締め具は、揺動ねじ軸27と、揺動ねじ軸27に螺合するナット軸28と、ナット軸28を水平方向に揺動自在に取り付ける垂直支軸29(29a、29b)とを有している。垂直支軸29(29a、29b)は、基板21と上板22とにそれぞれ固定され、互いに方へと垂直方向に延在している二つの短軸29a、29bにて構成される。ナット軸28は、垂直支軸29(29a、29b)に短支軸30(30a、30b)を介して揺動自在に取付けられている。
揺動ねじ軸27は、軸線方向に延在し、ナット軸28に螺合する雄ねじ部27aを備えている。揺動ねじ軸27の、一方の端部(図7にて右側端部)の雄ねじが形成されていない先端部には、止め輪31が回転自在に嵌合され、揺動ねじ軸27の端部に螺着された止めねじ32によりナット軸28の先端部に保持されている。止め輪31にはチェーン101の一端が係止される。揺動ねじ軸26の他方の端部(図7にて左側端部)の雄ねじが形成されていない先端部には、揺動ねじ軸27に対して垂直方向に貫通して回し棒34が嵌合されている。従って、回し棒34を摘んで回すことにより、揺動ねじ軸27をナット軸28に対して往復動させ、チェーン101の締め込み、或いは、開放を行うことができる。また、揺動ねじ軸27は、垂直支軸29(29a、29b)の周りに水平に揺動することができる。本実施例では、揺動ねじ軸27の揺動のために、隣接する側板24、25には逃げのための開口部24a、25aが形成されている。
基板21と上板22との間に固定された側板24、25の、上記揺動ねじ軸27が配置された端面とは反対側の端面(図6にて右側端面)には、チェーン係止用のチェーン掛け口35が設けられている。
つまり、図6にて、側板24の右側端面には、チェーン101の幅より大きな幅を有してU字状の切り欠き35aが形成され、側板25には、チェーン101の線径より僅かに大きな幅を有したU字状の切り欠き35bが形成される。従って、側板24、25に形成された二種類のU字状の切り欠き35a、35bは、図3に示すように、チェーン掛け口35として機能する。
上記構成によって、図3に示すように、基台2の「く」の字状取付け凹部23を垂直方向に延在する支柱100に適合し、チェーン取付具26を利用して、即ち、チェーン101を揺動ねじ軸27とチェーン掛け口35との間にて且つ支柱100の周りに掛け回し、更に揺動ねじ軸27を回し棒34によってナット軸28に対して回転することによって、基台2を支柱100にしっかりと固定することができる。
更に、図3、図6に示すように、基台2の取付部2Aの上板22には、「く」の字状に形成された取付け凹部23に隣接して、矩形状の切り欠き部(開口部)41(41a、41b)が形成されている。つまり、切り欠き部41(41a、41b)は、「く」の字形状凹部23に沿って外方へと「ハ」の字状に拡開して形成されている。
上記切り欠き部41(41a、41b)には、それぞれ、断面矩形状の鋼管にて作製された剛性を有する支持部材5(5a、5b)の一端が挿入される。支持部材5(5a、5b)の一端は、図6に示すように、側壁24、25に配置した支軸42(42a、42b)により切り欠き部41(41a、41b)に揺動自在に担持される。なお、支持部材5(5a、5b)の他端は、図1、図2に示すように、上方へと延在し、ネット本体6の縁部6cに達している。
また、上板22には、上板22の切り欠き部41(41a、41b)に隣接して蝶番43(43a、43b)の固定側部材43a1、43b1が上板22に取付けられる。また、蝶番43(43a、43b)の可動側部材43a2、43b2は、開動作により、それぞれ、上板22の切り欠き部41(41a、41b)を覆って位置することができる。図6、図7及び図10をも参照すると、蝶番43(43a、43b)の可動側部材43a2、43b2は、フック部材44(44a、44b)を備えており、開動作により可動側部材43a2、43b2が切り欠き部41(41a、41b)を覆って配置された場合、フック部材44(44a、44b)が上板22の矩形状の切り欠き部41(41a、41b)に隣接して設けた開口部45(45a、45b)を通り、側壁25に設けた係止部(パッチン錠)46(46a、46b)に係止される。
蝶番43(43a、43b)の可動側部材43a2、43b2が開動作により、それぞれ、上板22の切り欠き部41(41a、41b)を覆って配置されると、図1、図2及び図6を参照すると理解されるように、支持部材5(5a、5b)は、上板22の切り欠き部41(41a、41b)の端部とによりその位置が固定される。この状態で、支持部材5(5a、5b)は、水平に対して所定角度θ1にて、本実施例では、略45°にて上方へと傾斜した状態に保持される。また、両支持部材5(5a、5b)は、互いに所定の角度θ2にて、本実施例では略90°をなして斜め上方へと拡開している。即ち、両支持部材5(5a、5b)は、基台2を取付具26にて支柱100に取り付けたとき、基台2から支柱100の一方の側(即ち、基台2の支持部2Bとは反対側)へと斜め上方向へと所定の角度θ1、θ2にて拡開して基台2に取付けられる。
蝶番可動側部材43a2、43b2のフック部材44(44a、44b)の係止部(パッチン錠)46(46a、46b)との係止を外し、可動側部材43a2、43b2を上板22の切り欠き部41(41a、41b)の上から除去すると、両支持部材5(5a、5b)は、水平に対し45°以上にまで揺動可能となり、基台2に対して垂直状態とすることができる。
(基台の支持部)
次に、ネット本体6を支持するための基台2の支持部2Bについて説明する。
図3、図5及び図6を参照すると、支持部2Bは、取付部2Aの「く」の字状の取付け凹部23とは反対方向の他側に一体に形成された概略半円形状にて形成されている。上述のように、支持部2Bを構成する上板22は、基板21より外径が小さくされている。
図3、図5、図8、図10、図11に示すように、支持部2Bには、その半円形周面から半円形の中心部Oへと所定の距離W51(本実施例では155mm)だけ延在して、上板22から基板21へと垂直方向に貫通した複数個の、本実施例では、5つのU字状の凹状溝51(51a、51b、51c、51d、51e)が形成されている。5つのU字状の凹状溝51(51a、51b、51c、51d、51e)は、本実施例では、半円形の中心Oを通り直径方向に対向して配置された凹状溝51a、51eと、この凹状溝51a、51eから略45°の角度間隔にて3つの凹状溝51b、51c、51dが形成されている。勿論、凹状溝51の数は5つに限定されるものではなく、適宜、防護ネット1の大きさ、用途などに応じて選定することができる。
各凹状溝51(51a、51b、51c、51d、51e)の構成は同じとされる。従って、以下の説明では、各凹状溝51a、51b、51c、51d、51eを区別する符号a〜eは省略し、特に必要とする場合を除いて、総称して凹状溝51として説明する。
図3、図8及び図10を参照すると、本実施例にて、基板21と上板22には、上方より見て整列してU字状の切り欠き52が形成され、この切り欠き52の両縁部に沿って基板21と上板22との間に結合材としての側壁53が一体に溶接される。これにより、基板21から上板22へとU字状の凹状溝51が形成される。
上述したように、支持部2Bを構成する上板22は、基板21より外径が小さくされているために、凹状溝51を形成する側板53は、基板21の上方への所定長さの立上がり部54から上板22へと傾斜した傾斜面55を有した形状とされ、従って、凹状溝51の上部開口部57は、上板22から基板21へと下方に傾斜した形状とされる。
U字状の凹状溝部51には、所定長さとされる剛性を有する取付部材3の一端が挿入され、その端部が支軸56(図10、図11)にて両側板53に揺動自在に取付けられる。本実施例では取付部材3は、断面が円形状とされる鋼管にて作製した。取付部材3の他端には、弾性を有した支持アーム4の一方端が着脱自在に挿入して配置される。支持アーム4の他方端はネット本体6の上縁部6cまで延在している。
従って、図10、図11に示すように、取付部材3は基台2に対して鉛直方向下方向へと垂れ下がった垂下位置から、水平の位置、更には、鉛直方向上方向に持ち上げられた位置へと180°移動可能とされる。
取付部材3の、基台2から外方への突出長さL1(図10)に示すような水平配置において、100〜150mmとされる。本実施例では、100mmとした。取付部材3に対する支持アーム4の挿入長さL34(図9(a))は重要であり、詳しくは、後述するように、本実施例では、以下に示す支持アーム4を使用した場合に、30〜100mmとすることにより、好結果を得ることができた。
支持アーム4は弾性を有するものであって、弾性支持アーム4としては、例えば、肉厚3〜5mm、内径25〜35mm、長さ1200〜1700mmとされる、塩化ビニル、ポリプロピレン、などの樹脂管が好適に使用される。本実施例では、支持アーム4としては、肉厚3mm、内径26mm、長さ1298〜1598mmとされる、塩化ビニル樹脂管を使用した。
なお、本実施例にて、5つの支持アーム4(4a、4b、4c、4d、4e)は、長さを同じとするか、或いは、異なる長さとすることができる。本実施例では、支持アーム4a、4eは同じ長さL2とされる。支持アーム4b、4dは同じ長さL3とされる。支持アーム4cは、その長さL4が支持アーム4b、4dと同じか或いは長くされる。つまり、L2≦L3≦L4とされる。本実施例では、L2が1298mm、L3が1398mm、L4が1598mmとした。
図9(a)に示すように、本実施例にて、支持アーム4の内径は、取付部材3の外径より小径とされ、支持アーム4の端部は、所定長さに亘って若干拡開されて、取付部材3に着脱自在とされている。即ち、支持アーム4の先端部内部には、所定位置に段差58が形成され、支持アーム4を取付部材3に挿入した場合のストッパとして機能をなす。
また、支持アーム4は、場合によっては、複数のアーム部材にて構成することもできる。つまり、図9(b)に示すように、アーム部材4を、例えば、取付部材3に嵌合する大径のアーム部材4−1と、該大径アーム部材4−1に嵌合する小径のアーム部材4−2とにて構成することもできる。この時、大径アーム部材4−1と小径アーム部材4−2とは、紐59等にて連結しておき、大径アーム部材4−1と小径アーム部材4−2との間の嵌合が外れたときも分離しないようにしておくのが好ましい。
このように、支持アーム4を複数のアーム部材で構成することにより、後述するように、ネット本体6を支持アーム4に張設したときのネット本体6の椀形状(凹部形状)を所望の形状となるように設計することができる。
さらに、本実施例では、図8、図10、図11に示すように、各凹状溝51の外側斜面55には、U字凹状溝51の上部開口部57に隣接して、蝶番60の固定側部材60aが一側の側板53に取付けられる。また、蝶番60の可動側部材60bは、開動作により、U字凹状溝51の上部開口部57を覆って位置することができる。蝶番60の可動側部材60aは、フック部材61を備えており、開動作により可動側部材60bが上部開口部57を覆って配置された場合、フック部材61が、対向する他方の側板53に設けた係止部(パッチン錠)62に係止される。
蝶番60の可動側部材60aが開動作により、上部開口部57を覆って配置されると、図10を参照すると理解されるように、取付部材3は、上方への揺動が阻止され、水平位置に保持されるか、或いは、下方へと垂れ下がった状態となる。蝶番可動側部材60bのフック部材61の係止部(パッチン錠)62との係止を外し、可動側部材60bを上部開口部57の上から除去すると、図11に示すように、取付部材3は、水平より上方への揺動が可能となり、基台2に対して垂直状態とすることができる。
すなわち、基台2を取付具にて支柱100に取り付けたとき、取付部材3は、支持部材5とは異なる方向へと支柱100を取り囲むようにして基台2に取り付けられ、且つ、基台2に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動可能とされる。
(ネット本体)
ネット本体6は、例えば、網目が15〜100mmのポリエステル製ラッセルネットを使用し得る。また、ネット本体6は、上述したように、防護ネット1を支柱100に設置したときの図1及び図2に示すように、本実施例では、2つの支持部材5(5a、5b)、並びに、5つの取付部材3(3a〜3e)及び5つの支持アーム4(4a〜4e)にて、一部分7が開口した椀形状(凹状)を形成する形状に張設される。
つまり、ネット本体6は、2つの支持部材5(5a、5b)、並びに、5つの取付部材3(3a〜3e)及び支持アーム4(4a〜4e)に取付ける前の平面にて示せば、図2に一点鎖線にて示すように、若干大きな形状となる。つまり、本実施例では、平面状でのネット本体6、即ち、ネットブランク6Aは、共通の頂点Oを有した6個の三角形A、B、C、D、E、Fを頂点Oの回りに連接した形状とされ、6個の三角形A、B、C、D、E、Fは、互いに縫製によって一体に形成されている。従って、ネットブランク6Aの外周部6cは、略円形をなすように、直線状とされる辺ab、bc、cd、de、ef、fgが互いに連結して形成されており、ネットブランク6Aの中心部Oも互いに縫い合わせて閉鎖されている。また、両端縁部Oa、Ogにより切り欠き開口部7が形成される。
本実施例では、ネット本体6の開口部7を形成する角度aOg(θ2)は略90°とされ、三角形A、B、C、D、E、Fの頂角をなす、角度aOb(α1)、bOc(α2)、cOd(α3)、dOe(α4)、eOf(α5)、fOg(α6)は略45°とされる。また、辺aO、gOの長さは、それぞれ、直線状態での中心Oから支持部材5a、5bの先端までの長さとされる。また、辺bO、cO、dO、eO、fOの長さは、それぞれ、直線状態での中心Oから支持アーム4a、4b、4c、4d、4e、4fの先端までの長さとされる。
具体的には、支持アーム4a〜4fの長さは、上述したように、本実施例では、4a(4e)<4b(4d)<4c、とされる。また、ネット本体の辺aO、gOの長さは1.9m、辺bO、fOの長さは2.4m、辺cO、eOの長さは2.6m、dOの長さは2.6m、とされる。
ネット本体6の外周縁部OabcdefgO(6a、6b、6c)には、図2に示すように、ネット本体外周縁部6a、6b、6cの一部を利用して折り重ねて縫製して、或いは、網目を通して縁ロープ8が一体に取り付けられて補強されている。
上述したように、また、図2に示すように、ネット本体6は、ネット本体6の辺bO、cO、dO、eO、fOに沿って、それぞれ、支持アーム4a、4b、4c、4d、4e、4fが適合され、ネット本体6の外周部の各点b、c、d、e、fにおいて、図12に示すように、支持アーム4a〜4eの先端部に固着されている止め輪4A(4Aa〜4Ae)に結束ロープ9にてしっかりと結合されている。
図2、図12〜図14に示すように、ネット本体6の外周部辺ab、bc、cd、de、ef、fgには、2つの支持部材5(5a、5b)及び5つの支持アーム4(4a〜4e)の先端部に固着された止め輪5A(5Aa、5Ab)、4A(4Aa〜4Aa)を通して第1の吊下げワイヤ71が通され、ワイヤ71の両端71a、71bは、支持部材5(5a、5b)の先端部に固着された止め輪5A(5Aa、5Ab)に結合して固着される。なお、本実施例では、ネット本体6の外周部辺ab、bc、cd、de、ef、fgに沿って縁部カバー10を設け、ワイヤ71は、この縁部カバー10内に収めた。
更に、2つの支持部材5(5a、5b)の間には、第2の吊下げワイヤ72が配置され、ワイヤ72の両端72a、72bは、支持部材5(5a、5b)の先端部に固着された止め輪5A(5Aa、5Ab)に結合して固着される。なお、第2の吊下げワイヤ72は、ネット本体6の開口部7の外周縁部aOgの長さより大とされるので、本実施例では、開口部7の外周縁部6a、6bに沿って設けた縁部カバー10内に緩く束ねて収めた。
本実施例では、第1の吊下げワイヤ71と第2の吊下げワイヤ72とは略同じ長さとされ、本実施例では、11.3mとした。
また、支持部材5(5a、5b)の先端部に固着された止め輪5A(5Aa、5Ab)に固着された第1及び第2の吊下げワイヤ71、72の両端部には、それぞれ、防護ネット固定ロープ81、82の一端が結び付けられ、しっかりと固定される。この2本の固定ロープ81、82の他端は、防護ネット1を支柱100に取り付けた際に、図1に示すように、支柱100にしっかりと固定される。
上述のように構成される本実施例の防護ネット1は、ネット本体6のブランク6Aを使用して、且つ、ブランク6Aの外周辺に吊下げロープ71、72を取り付けて、2つの支持部材5a、5b、及び、5つの支持アーム4a〜4eにて、一部が開口した椀形状(凹状)に張設した場合に、ネット本体6の開口状態での寸法は、図1及び図2にて、ネット本体6の開口部にて最大長さ(bf間直線距離)L0が4000mm、基台2の中心Oから点dまでの直線距離W01が2000mm、基台2の中心Oから支持部材5(5a、5b)の先端までの距離W02が1360mmとされる。また、ネット本体6の上方開口部の外周上縁部6cから基台2の基板21までの高さH0が1000mmとされる。
(防護ネットの設置)
次に、防護ネット1の設置の仕方について説明する。
防護ネット1は、支柱100に取付ける前においては、図10及び図11にて、基台2の支持部2Bに揺動自在に取り付けられた取付部材3には支持アーム4は取付けられてはおらず、取付部材3は、下方へと垂下した状態に、或いは、垂直上方向へと延在した状態とされている。
この状態で、図16に示すように、ネット本体6の外周部辺ab、bc、cd、de、ef、fgを纏めて、且つ、アーム部材4(4a〜4e)も束ねて垂直状態に保持し、固定ロープ81、82を持って防護ネット1を上方へと吊り上げる。
図1〜図3に示すように、防護ネット1の基台2の「く」の字状取付け凹部23を垂直方向に延在する支柱100に適合し、チェーン取付具26を利用して、即ち、チェーン101を揺動ねじ軸27とチェーン掛け口35との間にて且つ支柱100の周りに掛け回し、更に揺動ねじ軸27を回し棒34によってナット軸28に対して回転することによって、基台2を支柱100にしっかりと固定する。
次いで、図1、図6に示すように、基台2の取付部2Aの凹状溝部41a、41bを覆って蝶番43(43a、43b)を固定することにより、両支持部材5(5a、5b)は、水平に対して所定角度θ1にて、本実施例では、略45°の角度にて上方へと傾斜した状態に固定する。
更に、図10に示すように、基台2の支持部2Bの蝶番60の可動側部材60を開動作により上部開口部57を覆って配置し、フック部材61を係止部62に係止して、固定する。これにより、取付部材3が水平に保持され、それ以上上方への揺動を阻止する。この状態にて、ネット本体6の外周辺に一端に止め輪4A(4Aa〜4Ae)が取付けられている支持アーム4(4a〜4e)の他端を取付部材3(3a〜3e)に挿入し、取付ける。この時、ネット本体6は、その上縁部周長が第1の吊下げワイヤ71で規定されており、また、取付部材3(3a〜3e)は、上方への移動が阻止されているので、支持アーム4(4a〜4e)は、図1及び図2に示すように、2つの支持部材5(5a、5b)、並びに、5つの取付部材3(3a〜3e)及び支持アーム4(4a〜4e)にて、一部が開口した椀形状(凹状)に張設される。
すなわち、ネット本体6は、剛性の両支持部材5(5a、5b)と、複数の取付部材3(3a〜3e)と、複数の支持アーム4(4a〜4e)とにて、上方に開口した椀形状にて、且つ、両支持部材5(5a、5b)の間には切り欠き開口部を形成するようにして張設される。
本実施例では、図1及び図2に示すように、ネット本体6の上方外周縁部6cと基台2の底部(基板21)との距離H0は、即ち、椀形状(凹状)の深さH0が1000mmとされた。また、ネット本体6の上部に、支柱100を取り巻くようにして半径(W01)が2000mm、更に距離W02が1360mm程度とされる略円形状の開口部が形成された。
(防護ネットの作動)
次に、防護ネット1の作動について説明する。
図15に矢印でPで示すように、材料、工具等が落下したり、或いは、万一作業者が墜落し、防護ネット1内に落下した場合には、このような落下物等は、先ず、支持アーム4(4a〜4e)に衝突する。作業者の重さにより、支持アーム4(4a〜4e)は、その下方端部がそれぞれの取付部材3(3a〜3e)から離脱する(アーム部材4c1)。そして、ネット本体6の上方外周縁部6cから垂直方向に垂下した状態となる(アーム部材4c2)。
これにより、作業者は、ネット本体6と共に下方へと落下する。しかし、図1、図2をも参照すると理解されるように、ネット本体6は、上方外周縁部6cに取付けられた第1の吊下げワイヤワイ71によって上部円形状の開口部が狭められる。また同時に、支持部材5(5a、5b)にて形成されるネット本体6の開口部7の外周縁部6a、6bも、ネット本体6が下方へと作業者と共に移動することにより第2の吊下げワイヤ72によって狭められる。
結局、第1及び第2の吊下げワイヤ71、72は、略同じ長さとされることにより、その一端が支持部材5(5a、5b)の先端部5A(5Aa、5Ab)に固定され、他端は、開口部が狭められた状態でネット本体6を吊下げた状態となる。
これにより、作業者はネット本体6にて包み込まれた状態にて、支柱100にぶら下げられる。
上述のように、落下した作業者等は、先ず、ネット本体6に衝突し、その後、ネット本体6が閉じ状態へと形態が変動し、そして、ネット本体6に包み込まれて落下停止するまで、その過程において落下時の衝撃が大幅に緩和される。従って、本発明の防護ネット1によれば、作業者に与える損傷は最小限度に抑えることが可能である。
(防護ネットの仕舞い方)
防護ネット1は、先に説明した防護ネット1の設置時とは逆の作業を行うことにより、図16に示すように、極めて可搬性に優れた小型軽量とすることができる。
つまり、支柱100から取り外した防護ネット1は、基台2の取付部2Aの蝶番41を外して、支持部材5(5a、5b)を垂直上方向へと延在した状態とする。
この状態で、ネット本体6の外周部辺ab、bc、cd、de、ef、fgを纏めて上方へと保持し、ネット本体6の外周辺部に取付けられている支持アーム4(4a〜4e)をネット本体6と一緒に纏める。
更に、基台2の支持部2Bの蝶番60を開口部57の上から除去して、取付部材3(3a〜3e)を上方に回して、ネット本体6と共に纏める。
上記操作により、防護ネット1は、小さく纏めることができた。全体的には、図16に示すように、縦方向の長さLfが2600mmであった。また、重さも23kg程度であり、軽量であり、可搬性が良かった。
つまり、本発明の防護ネットは、使用しないときは、小さく纏めて搬送することができ、しかも軽量であって、可搬性に優れており、しかも、現場での組み立てが容易で、電柱、鋼管柱などの支柱への取付けも迅速に行うことができる。
実施例2
上記実施例1では、防護ネット1を電柱のような大型の支柱に止めるために、チェーン取付具26を備えていた。
本発明の防護ネット1は、鋼管柱等の小径の支柱100に取付けるために、止め金具を使用した取付具を使用することもできる。
図17に示す実施例では、基台2の取付部2Aに更に止め金具を使用した取付具126が設置されている。
本実施例では、取付部2Aを構成する上板22に取付板127が直立して一体に溶接され、この取付板127に、取付け凹部23に適合された支柱100を把持して固定するための取付具126の固定側部材(固定金具)128が固定される。
本実施例で、固定側部材128は、一体に接続されているボルト129が、取付板127に設けた取付穴を貫通し、ナット130にてナット締めすることにより、取付部2Aの上板22に固定される。取付具126は、固定側部材128に対して開閉自在とされる可動側部材(可動金具)131を備えており、固定側部材128と可動側部材131とにより、支柱100の周りに締め付けることにより取付けられる。
斯かる取付具126自体の構造は、当業者には周知であるので、これ以上の説明は省略する。
実施例3
本実施例では、図18、図19に示すように、基台2の取付部2A及び支持部2Bの上面、並びに、基台支持部2Bの少なくとも取付部材3(3a〜3e)及び支持部材5(5a、5b)の下方部上面を覆って、滑りカバー300が配置される。
一方、基台2の取付部2Aの側に位置する滑りカバー300の一部は、基台2の支持部2Bから取付部2Aへと延在して設けられた揺動支持部材301の先端301aに縫製、或いは、接着などにて取付けられている。つまり、揺動支持部材301の一端は、取付部材3cが設けられている支持部2Bの上板22にU字型アングル303により支軸304を介して揺動自在に支持されている。揺動支持部材301は、上板22に対して角度45°程度上方へと揺動可能とされる。また、揺動支持部材301の揺動支持部とは半端側の先端に滑りカバー300が一体に固着されている。
従って、防護ネット1を設置したとき、ネット本体6の底部は、滑りカバー300の上に配置されることとなる。また、滑りカバー300は、支持部2B側に比べ取付部2A(即ち、支柱100の側)が高くなるように設置される。そのため、防護ネット1上に作業者が落下した場合には、ネット本体6の底部は、この滑りカバー300に沿って支柱100の側から支持部2Bの外側へと円滑に、基台2の各部材に引っ掛かることなく滑り落ちることができる。
これにより、防護ネット1は、より安全にその機能を果たすことができる。
1 防護ネット
2 基台
2A 取付部
2B 支持部
3(3a〜3e) 取付部材
4(4a〜4e) 支持アーム
4A(4Aa〜4Ae) 支持アーム止め輪
5(5a、5b) 支持部材
5A(5Aa、5Ab) 取付部材止め輪
6 ネット本体
6A ネットブランク
7 ネット本体開口部
8 縁ロープ
9 結束ロープ
10 縁カバー
23 取付け凹部
24、25、53 側板(結合材)
26 チェーン取付具(締め具)
35 チェーン掛け口
71 第1の吊下げワイヤ
72 第2の吊下げワイヤ
81、82 固定ロープ
101 チェーン
126 止め金具取付具
300 滑りカバー

Claims (8)

  1. 電気設備及び電気通信設備の設置工事における柱上作業中の作業者或いは作業時の材料、工具の地上への落下を防止するための防護ネットにおいて、
    支柱に取付けるための取付具を備えた基台と、
    前記基台を前記取付具にて前記支柱に取り付けたとき、前記基台から前記支柱の一方の側へと斜め上方向へと所定の角度にて拡開して前記基台に取付けられている剛性の2つの支持部材と、
    前記基台を前記取付具にて前記支柱に取り付けたとき、前記両支持部材とは異なる方向へと前記支柱を取り囲むようにして前記基台に取り付けられ、且つ、前記基台に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動し得る複数の取付部材と、
    前記各取付部材に着脱自在に装着される複数の弾性を有する支持アームと、
    前記剛性の両支持部材と、前記複数の取付部材と、前記複数の支持アームとにて、上方に開口した椀形状にて、且つ、前記両支持部材の間には切り欠き開口部を形成するようにして張設されたネット本体と、
    前記椀形状とされる前記ネット本体の上方開口部の外周縁部及び前記切り欠き開口部の外周縁部に沿って配置され、各端部は前記両支持部材の上方先端部に取り付けられた吊下げワイヤであって、前記ネット本体の上方外周縁部及び前記切り欠き開口部の外周縁部は該吊下げワイヤに対して移動自在に取付けられている吊下げワイヤと、
    を備え、前記椀形状のネット本体内へと作業者或いは作業時の材料、工具が落下した際には、この落下物の重さにより前記支持アームが前記取付部材から離脱し、前記ネット本体は、落下物を包み込んで前記基台から更に下方へと落下し、前記吊下げワイヤにて前記剛性両支持部材に吊下げられることを特徴とする防護ネット。
  2. 前記基台は、外側面が「く」の字形状とされた取付部と、前記「く」の字形状側面の反対側に位置した概略半円形状とされる支持部とを有し、前記「く」の字形状側面を前記支柱に適合させて前記取付具にて前記基台を固定することを特徴とする請求項1に記載の防護ネット。
  3. 前記取付部に、前記両支持部材が前記基台に対して所定の角度範囲にて上下方向に揺動可能に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の防護ネット。
  4. 前記支持部の前記半円形状外周面から半円形の中心部へと所定の距離だけ延在して、垂直方向に貫通した複数個のU字状の凹状溝が形成され、該凹状溝内に前記取付部材が揺動自在に取付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の防護ネット。
  5. 前記剛性の両支持部材及び前記複数の支持アームの先端部は、前記ネット本体の上方開口部の外周縁部に固着され、前記吊下げワイヤは、前記ネット本体の外周縁部に固着された前記剛性の両支持部材及び前記複数の支持アームの先端部に設けた止め輪内を通すことによって、前記ネット本体上方開口部の外周縁部に取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の防護ネット。
  6. 前記支柱に取付けるための取付具は、前記支柱を取り巻いて配置され、一端が前記基台に係止して取り付けられ、他端が締め具に連結されて締め込まれるチェーンを備えたチェーン取付具であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の防護ネット。
  7. 前記支柱に取付けるための取付具は、前記支柱を把持するための固定金具と可動金具とを備えた止め具を備えた止め金具取付具であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の防護ネット。
  8. 前記基台の上面に位置して滑りカバーを備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の防護ネット。
JP2010115571A 2010-05-19 2010-05-19 防護ネット Expired - Fee Related JP5558915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115571A JP5558915B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 防護ネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115571A JP5558915B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 防護ネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011241624A JP2011241624A (ja) 2011-12-01
JP5558915B2 true JP5558915B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=45408561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010115571A Expired - Fee Related JP5558915B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 防護ネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5558915B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105536164B (zh) * 2015-12-17 2019-05-24 上海亿湾特训练设备科技有限公司 一种防跳楼救援网
CN112495081B (zh) * 2020-11-13 2023-11-07 郑州大学第一附属医院 一种防尘效果好的建筑基坑防尘***

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01159518U (ja) * 1988-04-22 1989-11-06
JP2530557Y2 (ja) * 1990-02-27 1997-03-26 日本安全産業株式会社 柱上作業用落下物防止ネット
JPH0749964Y2 (ja) * 1992-01-16 1995-11-15 株式会社関電工 柱上作業用安全ネット
JP3119576B2 (ja) * 1995-12-06 2000-12-25 東北電力株式会社 落下物受止めネット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011241624A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6644975B2 (ja) 防護柵
JP4102372B2 (ja) 鉄塔への防護ネットの取付け方法
JP5558915B2 (ja) 防護ネット
JP2015001149A (ja) 防護柵
JP6309671B1 (ja) マンホール防護柵
KR101479289B1 (ko) 전선용 행거
CA2388112C (en) Pipeline welding shelter and method of use of the same
KR20110088291A (ko) 백호우의 작업기
JP2020079511A (ja) 防護柵における上弦材の架設構造
CN214697796U (zh) 井口防落物装置
JP2013227754A (ja) 長物材吊り込み用治具
JP2006021898A (ja) クレーン吊持具
JP2014005683A (ja) 簡易型防護柵
JP6822533B2 (ja) 吊り具
CN210393414U (zh) 一种运行平稳的起吊装置
KR102651890B1 (ko) 내진형 케이블 트레이
CN113653351B (zh) 大跨度大悬挑钢结构兜底安全防护装置
CN213927438U (zh) 一种悬挑架底部钢管约束装置
CN214364871U (zh) 一种钢结构安装辅助装置
CN218717896U (zh) 一种油缸保护罩
JP7310675B2 (ja) 安全帯取付アタッチメント
CN212271806U (zh) 建筑用防护网
JP3172675U (ja) 建築現場用吹流し
KR100508126B1 (ko) 타워크레인의 안전네트 설비 및 안전네트 설치방법
CN210638012U (zh) 锅炉设备以及拦截格栅装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5558915

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees