JP5555151B2 - 無励磁作動ブレーキ用手動解放装置 - Google Patents
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Description
従来の手動解放装置は、自動復帰型のものと、解放保持型のものとがある。自動復帰型の手動解放装置は、操作する手を放すと解放が解除されるように構成されている。解放保持型の手動解放装置は、操作する手を放しても解放状態を維持するように構成されている。
特許文献1に開示された無励磁作動ブレーキは、モータの回転軸と一体に回転するブレーキディスクを両側から挟むアーマチュアとサイドプレートとを備えている。前記ブレーキディスクは、前記回転軸に軸線方向へ移動できる状態で一体に回転するように支持されている。
また、自動復帰型の手動解放装置の機能と、解放保持型の手動解放装置の機能とを併せもつ簡単な構造の手動解放装置も要請されている。
本発明は、前記発明において、前記回動操作装置の第1のリンクと第2のリンクとの連結部分は、前記操作子における第1のリンクが連結される部位と前記設置部とを結ぶ仮想線より無励磁作動ブレーキ側に移動可能に形成され、かつ前記仮想線より無励磁作動ブレーキ側に移動した状態において、無励磁作動ブレーキ側の規制部との当接によりさらなる移動が規制されるものである。
本発明は、前記発明において、前記ブレーキ解放用操作子は、前記第1のリンクとの連結部分を力点としかつアーマチュア側部材との連結部分を作用点とするてこを構成するものである。
この無励磁作動ブレーキが制動状態になり、この制動を手動で解放するためには、回動操作装置をブレーキ解放用操作子と設置部とに装着し、この回動操作装置を用いて前記操作子を押すことによって行う。
このため、本発明によれば、小型で、しかも小さな操作力で制動を解放できるとともに、無励磁作動ブレーキに設ける部品の数が少なくてよい手動解放装置を提供することができる。
図1および図2に示す無励磁作動ブレーキ1は、被制動機器としてのモータ2(図2参照)のリヤハウジング3に取付板4を介して取付けられている。このモータ2は、図2において左右方向に延びる回転軸5を駆動するためのものである。前記回転軸5は、前記リヤハウジング3からモータ2の後方(図2においては左方)に突出するように形成されている。
前記第1、第2のフィールドコア13,23は、それぞれ円環状に形成されており、それぞれ環状の励磁コイル24を備えている。
これらの複数の制動用ばね34によって押圧された第1、第2のアーマチュア12,22は、励磁コイル24が非励磁状態であれば前記円筒部材28に支持されながら第1、第2のブレーキディスク8,9側に移動し、これらのブレーキディスク8,9をそれぞれ第1、第2のサイドプレート11,21に押し付ける。この結果、第1、第2のブレーキディスク8,9が第1、第2のアーマチュア12,22と第1、第2のサイドプレート11,21とによって挟まれ、モータ2の回転軸5が制動される。
前記2本の解放用ボルト41,41は、手動解放装置42の一部を構成する解放レバー43を第1、第2のアーマチュア12,22に連結するためのものである。この実施の形態においては、この解放用ボルト41によって、請求項4記載の発明でいう「アーマチュア側部材」が構成されている。
前記解放レバー43の段付きの貫通孔44は、前記解放用ボルト41の頭部41aが嵌合する溝部44a(図1参照)と、解放用ボルト41のねじ部41bより孔径が大きくなるように形成された小径部44bと、この小径部44bより孔径が大きくなるように形成された大径部44cとによって構成されている。大径部44cは、図7に示すように、解放レバー43を第2のフィールドコア23に対して揺動させたときに脚部43aと解放用ボルト41との干渉を避けるためのいわゆる逃げ孔として機能するもので、前記脚部43aにおける第2のフィールドコア23と対向する端面に開口されている。
前記脚部43aは、図1に示すように、無励磁作動ブレーキ1の軸線方向から見て第2のフィールドコア23の外周部と重なるような大きさに形成されている。この脚部43aの両端部には、上述した段付きの貫通孔44が形成されており、上述したように解放用ボルト41が連結されている。脚部43aの両端部は、前記制動用ばね34のばね力や前記防振用圧縮コイルばね47のばね力で第2のフィールドコア23に密着する形状に形成されている。
前記調整部材67は、前記第1のねじ部67aと前記第2のねじ部67bとが頭部67cから両側に延びる調整用ボルト67dと、前記両ねじ部67a,67bにそれぞれねじ込まれたロックナット67eとによって構成されている。前記第1のねじ部67aと前記第2のねじ部67bとのうち、一方は右ねじとされ、他方は左ねじとされている。このため、調整用ボルト67dを回転させることによって、係合部材65と結合部材66との間隔を調整することができる。
支持部材71の一端部には、回動操作装置16を無励磁作動ブレーキ1に装着するときに前記設置部17に支承される軸部71aが設けられている。この軸部71aの先端部分は、図3に示すように、前記連結用ボルト62の軸線方向に延びる断面半円状に形成されている。この軸部71aは、図5に示すように、設置部17に支承された状態においては、前記リヤハウジング3に当接する。
この操作レバー72は、支持部材71と第1のリンク61との連結部分(連結用ボルト62)より軸部71aとは反対側に延びるように形成されている。
P=F1/2tanθとなる。角度θが27°の場合、F1=1.019×Pになる。また、角度θ=26°の場合はF1=0.975×Pとなり、θ=12°の場合はF1=0.425×Pになり、θ=5°の場合にはF1=0.175×Pになる。すなわち、角度θが26°以下となるように角度θを設定することによって、相対的に小さい操作力F1で大きな押圧力Pを得ることができる。
上述した無励磁作動ブレーキ1は、通常は回動操作装置16が装着されていない状態で使用される。この無励磁作動ブレーキ1において、モータ2が回転する通常状態においては、励磁コイル24が通電されて第1、第2のアーマチュア12,22が第1、第2のフィールドコア13,23に磁気吸着される。この状態においては、第1、第2のブレーキディスク8,9がモータ2の回転軸5と一体に回転する。
このように操作レバー72を揺動させることによって、回動操作装置16の第1のリンク61が解放レバー43を押し、この解放レバー43が操作方向に揺動して解放用ボルト41をその頭部41aが第2のフィールドコア23から離間する方向に移動させる。このように解放用ボルト41が移動することによって、第1、第2のアーマチュア12,22が制動用ばね34のばね力に抗して第1、第2のフィールドコア13,23側に移動し、制動が解放される。
この無励磁作動ブレーキ1が制動状態になり、この制動を手動で解放するためには、回動操作装置16を解放レバー43の係止部材52と設置部17とに装着し、この回動操作装置16を用いて前記解放レバー43を押すことによって行う。
このため、この実施の形態によれば、小型で、しかも小さな操作力で制動を解放できるとともに、無励磁作動ブレーキ1に設ける部品の数が少なくてよい手動解放装置42を提供することができる。
このため、この実施の形態によれば、操作者が前記操作レバー72を把持して第2のリンク63を揺動させる操作力F0に対して、第2のリンク63が第1のリンク61を押す力F1をてこの原理で増大させることができる。したがって、この実施の形態によれば、より一層小さい操作力で前記解放レバー43を揺動させることができる。
したがって、この実施の形態によれば、回動操作装置16の操作レバー72からなるてこと、回動操作装置16の出力が増大する構成のトグル機構64と、解放レバー43からなるてことによって、大幅な操作力低減を図ることができる。
Claims (4)
- 無励磁作動ブレーキの制動用ばねのばね力に抗してアーマチュアをフィールドコア側に移動させることにより制動を解放するブレーキ解放用操作子と、
前記フィールドコアに対して移動することがない部位の外表面に設けられた設置部と、
前記操作子と前記設置部とに着脱自在に装着された回動操作装置とを備え、
前記回動操作装置は、前記操作子に着脱自在かつ回動自在に係合する係合部が一端部に設けられるとともに前記係合部が前記操作子に係合している状態で前記ブレーキ解放用操作子の操作方向とは反対方向に延びる第1のリンクと、
前記設置部に揺動自在かつ前記外表面に沿う方向への移動が規制された状態で支承される軸部が一端部に設けられるとともに他端部に前記第1のリンクの他端部が回動自在に連結された操作用の第2のリンクとを有するトグル機構からなり、
前記トグル機構は、前記第2のリンクが前記設置部を中心として所定の操作力で揺動させられることによって、前記第1のリンクが前記操作力より大きな力で前記操作子を押すように構成されていることを特徴とする無励磁作動ブレーキ用手動解放装置。 - 請求項1記載の無励磁作動ブレーキ用手動解放装置において、前記第2のリンクは、前記第1のリンクとの連結部分より前記軸部とは反対側に延びる操作レバーを備えていることを特徴とする無励磁作動ブレーキ用手動解放装置。
- 請求項1または請求項2記載の無励磁作動ブレーキ用手動解放装置において、前記回動操作装置の第1のリンクと第2のリンクとの連結部分は、前記操作子における第1のリンクが連結される部位と前記設置部とを結ぶ仮想線より無励磁作動ブレーキ側に移動可能に形成され、かつ前記仮想線より無励磁作動ブレーキ側に移動した状態において、無励磁作動ブレーキ側の規制部との当接によりさらなる移動が規制されるものであることを特徴とする無励磁作動ブレーキ用手動解放装置。
- 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の無励磁作動ブレーキ用手動解放装置において、前記ブレーキ解放用操作子は、前記第1のリンクとの連結部分を力点としかつアーマチュア側部材との連結部分を作用点とするてこを構成するものであることを特徴とする無励磁作動ブレーキ用手動解放装置。
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