JP5554679B2 - 望遠ズームレンズ - Google Patents

望遠ズームレンズ Download PDF

Info

Publication number
JP5554679B2
JP5554679B2 JP2010232421A JP2010232421A JP5554679B2 JP 5554679 B2 JP5554679 B2 JP 5554679B2 JP 2010232421 A JP2010232421 A JP 2010232421A JP 2010232421 A JP2010232421 A JP 2010232421A JP 5554679 B2 JP5554679 B2 JP 5554679B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
telephoto
refractive power
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010232421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012088366A (ja
Inventor
武久 小山
典行 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sigma Inc
Original Assignee
Sigma Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sigma Inc filed Critical Sigma Inc
Priority to JP2010232421A priority Critical patent/JP5554679B2/ja
Publication of JP2012088366A publication Critical patent/JP2012088366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5554679B2 publication Critical patent/JP5554679B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Description

本発明はスチルカメラやビデオカメラ等に好適な望遠ズームレンズに関し、特に画角が狭く、焦点距離の長い望遠レンズの光学系全長短縮及び小径化に関する。
近年、一眼レフレックス方式または電子ファインダーを搭載する、レンズ交換式のデジタルカメラが普及している。これらのカメラは、ファインダー像と撮影像の視差がないため、様々な画角の交換レンズの使用に適する。
特に望遠レンズは、視差の影響を大きく受けるため、ファインダーと撮影レンズとの間に大きな視差のあるカメラに使用する際に問題となる。このため、望遠レンズは、一眼レフレックス方式または電子ファインダーを搭載するレンズ交換式のデジタルカメラの交換レンズとして使用することが適しており、一眼レフレックス方式または電子ファインダーを搭載する、レンズ交換式のデジタルカメラの普及に伴って、需要が拡大している。
一般的に望遠ズームレンズにおいては、画角を狭くすると焦点距離が長くなるため、レンズ系全体の大型化、ズーミングに伴う各レンズ群移動量の増大、フォーカスレンズ群の重量や移動量の増大およびそれに伴うオートフォーカス駆動速度の低下など、多くの問題が生じる。
望遠ズームレンズの小型化やフォーカス駆動の高速化に関する技術は以前より数多く提案されている。
小型の望遠ズームレンズとしては、物体側から順に正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レンズ群を備える構成がよく知られており、例えば特許文献1や特許文献2等に記載されている。
特許文献1及び特許文献2に記載された形式の望遠ズームレンズでは、広角端において、第1レンズ群と第2レンズ群が接近して、第1レンズ群と第2レンズ群の合成系の屈折力が弱い正または弱い負の屈折力となる。また、第3レンズ群と第4レンズ群とが離れることにより、第3レンズ群と第4レンズ群の間でテレフォト型のパワー配置が形成される。
一方、望遠端において、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が広がることで、第2レンズ群から第4レンズ群までのレンズ群が互いに接近し、第2レンズ群から第4レンズ群の合成系が負の屈折力となり、第1レンズ群と第2レンズ群から第4レンズ群との間でテレフォト型の屈折力配置が形成される。このような構成とすることで光学系全長を抑制しながらズーム比を確保している。
また、ズーミングの際に移動するレンズ群の数を増やすことで、より良好な収差補正を図るズームレンズの例が、例えば特許文献3等に記載されている。
従来、特許文献3に記載のレンズのように一般的には第1レンズ群を移動させることで近距離へのフォーカシングを行うことが多かった。しかし、第1レンズ群はズームレンズ系の中で最も重量が重いため、第1レンズ群を用いてフォーカシング動作を行うことは、フォーカス駆動速度が低下したり、アクチュエータの大型化により鏡筒が大型化する問題を招く。
また、ズームレンズ内部の小さなレンズ群で近距離へのフォーカシングを行うズームレンズが提案されており、例えば特許文献4や特許文献5等に記載されている。
特開平01−197713号公報
特開平08−86961号公報
特開平11−258504号公報
特許第4364359号公報
特開2009−265652号公報
従来の望遠ズームレンズに対し、さらなる小型化とズーム倍率の維持を達成しようとする場合、ズームレンズ光学系全体の全長の短縮のほか、各レンズ群の移動量の削減やフォーカスレンズ群の移動量および重量の削減が必要となる。
望遠ズームレンズにおいては、特に第1レンズ群やレンズ系後方の負の屈折力のレンズ群の移動量が大きくなりがちであり、ズームカムの傾きを大きくし、単位回転角に対するレンズ群の移動量を増やす必要がある。しかし、ズームカムの傾きを大きくするとトルクが重くなり、ズーム操作の操作感などに支障を生じる。
ズームカムの傾きを緩和させるには、カム筒の径を大きくすることが有効であるが、カム筒の径を大きくした場合には、必然的にレンズ鏡筒全体が大きくなってしまい、望ましくない。
また、望遠レンズは焦点距離が長く、撮影距離の変化に伴う像面の移動が大きいため、フォーカスレンズ群の移動量が大きくなる傾向がある。フォーカスレンズの移動量が大きい場合、フォーカスレンズ群を速く動かさなければフォーカシングに時間がかかってしまう。したがって、フォーカスレンズ群を速く動かせるパワーのあるアクチュエータを使う必要があるが、パワーがあるアクチュエータは大きく、重いため、これを搭載するとズームレンズ光学系の小型化や軽量化を阻害してしまう。フォーカスレンズ群を駆動するアクチュエータを小型化するためにはフォーカスレンズ群の移動量を抑制し、さらにその重量を軽減することが望ましい。
さらに近年では動画の撮影への対応が求められ、オートフォーカスの駆動をより静粛に行うことが要求されており、フォーカスレンズ群の軽量化が強く求められている。
上記の要求を満たしたうえで、望遠レンズにおいて問題となる軸上色収差や球面収差を良好に補正する必要がある。
特許文献1に記載の望遠ズームレンズは、望遠端における望遠比が0.66程度と非常に小型化されているが、ズーム比が3倍程度とやや低い。また色収差および球面収差の補正が不十分であることや、ズーミングに伴う球面収差の変動が大きいなどの問題があり、性能が不十分である。
また、ズーミングに伴う第1レンズ群の移動量が、焦点距離やズーム比に比して大きく、さらに第4レンズ群の移動量も、第1レンズ群とほぼ同程度と大きい。鏡筒の小径化及び軽く滑らかなズーム操作性を確保するためには、少なくとも第1レンズ群又は第4レンズ群のうち、片方のレンズ群の移動量を削減する必要がある。
特許文献2に記載の望遠ズームレンズは、望遠端における望遠比が0.65を切り、非常に小型化されており、ズーム比も4倍程度を確保している。しかしながら球面収差の補正が不十分で、ズーミングによる変動も大きく、性能が不十分である。
さらに第1レンズ群と第4レンズ群のズーミングに伴う移動量が同程度であるため、少なくともこのうちの片方の移動量を削減することが、レンズ鏡筒の小径化及び軽く滑らかなズーム操作性を確保するために必要である。
特許文献3に記載の望遠ズームレンズは、ズーミングによって移動する6つのレンズ群を設け、ズーム比を5倍程度としながら球面収差の変動を抑制しており、第1レンズ群の移動量も焦点距離やズーム比に比して少なく、後方のレンズ群の移動量も抑制されている。しかしながら、望遠端における望遠比は0.74であって、携行性を高めるためには望遠端での望遠比0.65程度を実現することが望ましい。
特許文献4に記載の望遠ズームレンズは、ズーミングによって移動する7つのレンズ群を設け、ズーム比が10倍程度でありながら、球面収差と色収差を良好に補正し、高い結像性能を得ており、第1レンズ群や後方のレンズ群の移動量も抑制されている。しかしながら、望遠端における望遠比0.71程度であり、やはり光学系全長の短縮が不十分である。また、第7レンズ群をフォーカスレンズ群としてフォーカスレンズ群の小型化を図っているが、第7レンズ群の構成枚数が4枚と多く、高速なオートフォーカスに対応するには軽量化が不十分である。
特許文献5に記載の望遠ズームレンズは、ズーミングによって移動する5つ又は6つのレンズ群を設け、ズーミングに伴う収差変動を抑制するとともに、フォーカスレンズ群をレンズ群後方の1枚または2枚にて構成し軽量化を図っている。しかしながら、望遠端での望遠比は0.8程度で小型化が不十分である。また、ズーミングに伴う第1レンズ群、第5レンズ群や第6レンズ群の移動量が焦点距離に比して大きく、鏡筒の小径化及び軽く滑らかなズーム操作性を確保するためには好ましくない。
本発明は、特に望遠端での対角線画角が5度以下、且つ、ズーム比が3.75倍以上のズームレンズにおいて、高い結像性能を保持しながら、全長の削減、各レンズ群の移動量の削減、及び、フォーカスレンズ群の重量及び移動量の削減を図り、レンズ鏡筒全体の更なる小型化の達成を目的とする。
本発明の望遠ズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、負の屈折力を有する第5レンズ群からなり、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が減少し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔は広角端において最小となり、第5レンズ群は負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなり、無限遠合焦状態から近距離へのフォーカシングに際して第5aレンズ群が物体側から像側へ光軸に沿って移動し、以下の条件を満足することを特徴とする。
(1)0.023<|(f4・f5)/(fW・fT)|<0.044
(2)2.5<f2/f3<10.0
ただし、
f2:第2レンズ群の焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
f4:第4レンズ群の焦点距離
f5:第5レンズ群の無限遠合焦時の合成焦点距離
fW:広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
fT:望遠端におけるレンズ全系の合成焦点距離
本発明においてさらに好ましくは、第5aレンズ群は2枚のレンズによる貼り合わせレンズのみからなることを特徴とする。
本発明においてさらに好ましくは、第5レンズ群の結像倍率が以下の条件を満足することを特徴とする。
(3)2.7<β5T<3.7
ただし、
β5T:第5レンズ群の望遠端における結像倍率
本発明においてさらに好ましくは、第2レンズ群は物体側から順に負レンズと正レンズからなり、負レンズのアッベ数をVn、正レンズのアッベ数をVpとした時、以下の条件を満足することを特徴とする。
(4)Vn<Vp
ただし、
Vn:負レンズのアッベ数
Vp:正レンズのアッベ数
本発明によれば、望遠端での対角線画角が5度程度以下で、且つ、ズーム比が3.75倍以上の望遠ズームレンズにおいて、高い結像性能を保持しながら、従来よりもさらなる小型化を達成可能な望遠ズームレンズを提供できる。
実施例1の望遠ズームレンズの広角端および望遠端の無限遠合焦状態におけるレンズ移動図 実施例1の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例1の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例1の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例1の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例1の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における横収差図 実施例1の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例2の望遠ズームレンズの広角端および望遠端の無限遠合焦状態におけるレンズ移動図 実施例2の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例2の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例2の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例2の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例2の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における横収差図 実施例2の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例3の望遠ズームレンズの広角端および望遠端の無限遠合焦状態におけるレンズ移動図 実施例3の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例3の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例3の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例3の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例3の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における横収差図 実施例3の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例4の望遠ズームレンズの広角端および望遠端の無限遠合焦状態におけるレンズ移動図 実施例4の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例4の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例4の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例4の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例4の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における横収差図 実施例4の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例5の望遠ズームレンズの広角端および望遠端の無限遠合焦状態におけるレンズ移動図 実施例5の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例5の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例5の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例5の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例5の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における横収差図 実施例5の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例6の望遠ズームレンズの広角端および望遠端の無限遠合焦状態におけるレンズ移動図 実施例6の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例6の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例6の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における縦収差図 実施例6の望遠ズームレンズの広角端の無限遠合焦状態における横収差図 実施例6の望遠ズームレンズの中間焦点距離の無限遠合焦状態における横収差図 実施例6の望遠ズームレンズの望遠端の無限遠合焦状態における横収差図
本発明の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。
また、広角端状態においては、第1レンズ群から第3レンズ群までが接近してその合成系の屈折力が負となり、第4レンズ群と第5レンズ群とが離れてその合成系の屈折力が正となる。
また、本発明のズームレンズは、第4レンズ群と第5レンズ群とでテレフォト型の屈折力配置が形成され、広角端における光学系全長の短縮に寄与する。
また、望遠端状態においては、第1レンズ群と第2レンズ群とが離れ、第3レンズ群は第2レンズ群から離れて第4レンズ群に接近し、第5レンズ群も第4レンズ群に接近し、第2レンズ群から第5レンズ群までの合成系の屈折力が負となり、第1レンズ群と第2レンズ群から第5レンズ群までの合成系の間にテレフォト型の屈折力配置が形成される。
また、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔を離すことにより、第2、第3レンズ群の各々のパワーを強めることなく第2、第3レンズ群の合成屈折力を強めることできるので、収差を悪化させることなく、望遠比を小さくすることが可能となる。
また、第2レンズ群の屈折力を第1レンズ群の屈折力と逆符号にすることにより、望遠側における下光線のコマフレアの補正が可能となる。
近距離方向へのフォーカシングに際しては、レンズを軽量化するため、なるべく光学系全体において像側寄りのレンズ群の一部を使用することが好ましい。
さらに、フォーカスレンズ群より前の合成系の屈折力が正である場合、負の屈折力を有するレンズ群をフォーカスレンズ群として用いると、フォーカスレンズ群の移動量を削減しやすく、フォーカスレンズ群より後ろにさらに負の屈折力を有するレンズ群があればフォーカスレンズ群の移動量をより一層削減しやすい。
このため、本発明の望遠ズームレンズでは、第5レンズ群を負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群より構成されることとし、第5aレンズ群によってフォーカシングを行うこととした。
条件式(1)は、第4レンズ群と第5レンズ群の焦点距離に関する式であり、ズームレンズ全系の広角端における小型化を達成するための好ましい条件を示している。
広角端における小型化のためには、第4レンズ群の正の屈折力及び第5レンズ群の負の屈折力を強くすることにより、第4レンズ群と第5レンズ群との間に強いテレフォト型の屈折力配置を形成することが効果的である。
条件式(1)の上限を上回ると、第4レンズ群と第5レンズ群のそれぞれの屈折力が弱すぎて光学系全長の短縮が不十分となってしまう。
条件式(1)の下限を下回ると、第4レンズ群の正の屈折力と第5レンズ群の負の屈折力がそれぞれ強くなりすぎて球面収差やコマ収差、非点収差等の補正が困難となり、性能が低下してしまう。
条件式(2)は、第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離の関係を規定する式であり、望遠側でのコマ収差と非点収差補正のための好ましい条件を示す。
条件式(2)の上限を上回り、第3レンズ群の負の屈折力が第2レンズ群の負の屈折力を大きく上回ると、第2レンズ群の負の屈折力が相対的に弱まり、望遠側の下光線のコマフレアおよびメリジオナル非点収差の補正能力が無くなる。
一方、相対的に負の屈折力が強くなった第3レンズ群の影響により望遠側でのオーバーな球面収差の補正が困難になる。
条件式(2)の下限を下回り、第2レンズ群の負の屈折力と第3レンズ群の負の屈折力が近づいていくと、第2レンズ群の負の屈折力が相対的に強くなるため、望遠側の下光線のコマフレアがアンダーになり好ましくない。
また、メリジオナル像面についてもプラスにシフトするため、後方のレンズ群での補正をするためにはマイナス方向のメリジオナル像面の成分を無理に発生しなければならず、ズーム全域で非点収差を補正することが困難になる。
さらに、第5aレンズ群を2枚のレンズによる貼り合わせレンズのみから構成することで、フォーカスレンズ群の軽量化が可能である。
さらなるフォーカスレンズ群の軽量化のためには、フォーカスレンズ群を1枚のレンズから構成することも考えられるが、その場合、フォーカスレンズ群単体での色消しが不可能となり、フォーカシングに伴う色収差の変動を抑制することが困難となるので、特に焦点距離の長い望遠レンズには適さない。
条件式(3)は、第5レンズ群の望遠端における結像倍率を規定し、望遠端側でのフォーカシングに伴う第5aレンズ群の移動に対する像面の移動量に関する望ましい範囲を示す。
条件式(3)の上限を超えて第5レンズ群の倍率の絶対値が大きくなると、第5aレンズ群の移動量に対して像面の移動量が大きくなり、第5aレンズ群の停止位置に高い精度が要求されるため、フォーカシングの制御が困難となる。
条件式(3)の下限を超えて第5レンズ群の倍率の絶対値が小さくなると、所定の撮影距離までのフォーカシングに要する第5aレンズ群の移動量が大きくなるため、フォーカシングの速度が低下し、又は光学系全長の短縮が困難となる。
条件式(4)は、負の屈折力を持つ第2レンズ群の負レンズと正レンズのアッベ数の関係を規定する。
本条件を満足することにより、第2レンズ群で発生するg線の倍率色収差をアンダー、g線の軸上色収差をオーバーにすることにより、広角端では第2レンズ群と第3レンズ群の合成系の倍率の色収差が補正され、望遠端では第1レンズ群乃至第3レンズ群の合成系の倍率の色収差を補正することが可能となる。
また、この関係を満足できない場合、特に望遠側のg線の倍率色収差がプラスにシフトするとともに、g線の軸上色収差がマイナスにシフトし光学性能の低下が免れない。
以下に本発明の望遠ズームレンズに係る数値実施例1乃至数値実施例6を示す。
各数値実施例において、[全体諸元]におけるfは焦点距離、FnoはFナンバー、2ωは対角線画角を示し、Bfはバックフォーカスを示す。[レンズ諸元]における第1列の番号は物体側からのレンズ面番号を示し、第2列のRはレンズ面の曲率半径を示し、第3列のDはレンズ面間隔を示し、第4列のndはd線(波長587.56nm)の屈折率を示し、第5列のνdはd線基準のアッベ数を示す。また、図中のd線、g線、C線、はそれぞれの波長での収差を示し、ΔSはd線のサジタル像面、ΔMはd線のメリジオナル像面を示す。
各数値実施例の変倍光学系は上記のすべての条件を満足する。
また、各実施例においては第2レンズ群がズーミングに際して移動しない。第2レンズ群の移動に要するカムなどの機構が不要となるので、レンズ鏡筒の小型化において有利となる。ズーミングに際して移動するレンズ群は4つであるため、レンズ群の数を増加させながらも、従来の4群構成のズームレンズと比較して機構が複雑となってしまうことを避けている。
また、各実施例において、第5レンズ群と結像面の間に配置されている平行平面板はローパスフィルタである。
また、各実施例において、バックフォーカスとはローパスフィルタの像側の面と結像面の間の距離を示す。
実施例1の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。第1レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第2レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第3レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第4レンズ群は両凸レンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第5レンズ群はフォーカシング時に移動する負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなる。第5aレンズ群は両凸レンズと両凹レンズの張り合わせレンズから成り、第5bレンズ群は物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ、両凹レンズから成る。
[レンズ諸元]
R D nd νd
[物面] ∞ ∞
[1] 70.8737 2.3331 1.80610 33.27
[2] 51.7176 6.4265 1.45650 90.27
[3] -912.9285 0.1414
[4] 106.8054 3.5272 1.49700 81.61
[5] 2593.7241 可変
[6] -93.0537 1.2726 1.77250 49.62
[7] 57.1372 0.1500
[8] 25.1435 2.9894 1.48749 70.44
[9] 97.8762 可変
[10] -52.0887 1.2019 1.77250 49.62
[11] 23.2250 1.4000
[12] 28.0589 2.5650 1.84666 23.78
[13] 195.0438 可変
[14](絞り) 56.5020 3.2885 1.48749 70.44
[15] -69.2014 0.4086
[16] 52.4187 4.4112 1.48749 70.44
[17] -28.4291 1.4289
[18] -27.6560 1.2019 1.91082 35.25
[19] 22.9802 4.8695 1.58144 40.89
[20] -43.0590 0.1500
[21] 27.1011 4.6621 1.48749 70.44
[22] -55.3328 可変
[23] 55.8868 2.4871 1.84666 23.78
[24] -224.3124 1.0000 1.77250 49.62
[25] 20.2224 可変
[26] 85.1592 1.9792 1.72825 28.32
[27] 194.8485 2.0000
[28] -31.9287 1.0000 1.77250 49.62
[29] 1697.5062 可変
[30] ∞ 4.1400 1.51680 64.20
[31] ∞ Bf
[像面] ∞


[全体諸元]

広角端 中望遠 望遠端
f 71.26 140.37 290.98
Fno 5.09 5.62 6.62
2ω 17.3 8.7 4.2
像高 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 134.00 158.80 179.00
Bf 0.90 0.90 0.90


[無限遠合焦時の可変間隔]
広角端 中望遠 望遠端
d5 3.6100 28.4100 48.6500
d9 5.0000 16.1200 18.4700
d13 23.9400 11.1400 4.0500
d22 15.1700 12.9600 2.0000
d25 11.8500 11.8500 11.8500
d29 18.5000 22.3900 38.0500


[ズームレンズ群データ]
群 始面 焦点距離
1 1 105.26
2 6 -135.41
3 10 -48.36
4 14 30.15
5 23 -21.23


[条件式対応値]
実施例1
条件式(1) |(f4・f5)/(fW・fT)| 0.031
条件式(2) f2/f3 2.80
条件式(3) β5T 3.26
条件式(4) Vn 49.62
Vp 70.44

実施例2の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。第1レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第2レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第3レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第4レンズ群は両凸レンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第5レンズ群はフォーカシング時に移動する負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなる。第5aレンズ群は両凸レンズと両凹レンズの張り合わせレンズから成り、第5bレンズ群は像側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ、両凹レンズから成る。
[レンズ諸元]
R D nd νd
[物面] ∞ ∞
[1] 74.6783 2.3331 1.80609 33.27
[2] 53.5609 6.4265 1.45650 90.27
[3] -590.2734 0.1414
[4] 114.7515 3.5272 1.49700 81.61
[5] -3902.0618 可変
[6] -80.3294 1.2726 1.77250 49.62
[7] 62.1258 0.1500
[8] 25.8960 3.1585 1.48749 70.44
[9] 141.1185 可変
[10] -56.8832 1.2019 1.77250 49.62
[11] 21.7810 1.4000
[12] 26.0097 2.5468 1.84666 23.78
[13] 122.0907 可変
[14](絞り) 105.5127 3.6264 1.48749 70.44
[15] -50.4911 0.4086
[16] 42.3313 4.6964 1.48749 70.44
[17] -28.9430 1.4614
[18] -27.5979 1.2019 1.91082 35.25
[19] 21.9916 5.0270 1.58144 40.89
[20] -45.3911 0.1500
[21] 26.7717 5.0890 1.48749 70.44
[22] -45.2800 可変
[23] 72.6642 2.6445 1.84666 23.78
[24] -76.7382 1.0000 1.77250 49.62
[25] 22.7119 可変
[26] -173.5283 2.5056 1.72824 28.32
[27] -30.6501 2.0000
[28] -22.5615 1.0000 1.91082 35.25
[29] 150.0000 可変
[30] ∞ 4.1400 1.51680 64.20
[31] ∞ Bf
[像面] ∞


[全体諸元]

広角端 中望遠 望遠端
f 71.39 140.30 291.26
Fno 5.11 5.53 6.65
2ω 17.2 8.7 4.2
像高 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 133.99 159.31 179.01
Bf 0.89 0.89 0.89


[無限遠合焦時の可変間隔]
広角端 中望遠 望遠端
d5 3.6600 28.9600 48.6900
d9 4.8400 16.6800 19.0700
d13 23.4500 10.9800 4.4400
d22 13.5500 11.7400 2.0000
d25 11.9900 11.9900 11.9900
d29 18.5000 20.9600 34.8200


[ズームレンズ群データ]
群 始面 焦点距離
1 1 106.27
2 6 -150.78
3 10 -45.69
4 14 29.25
5 23 -18.49


[条件式対応値]
実施例2
条件式(1) |(f4・f5)/(fW・fT)| 0.026
条件式(2) f2/f3 3.30
条件式(3) β5T 3.36
条件式(4) Vn 49.62
Vp 70.44

実施例3の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。第1レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第2レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第3レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第4レンズ群は両凸レンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第5レンズ群はフォーカシング時に移動する負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなる。第5aレンズ群は両凸レンズと両凹レンズの張り合わせレンズから成り、第5bレンズ群は物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ、両凹レンズから成る。
[レンズ諸元]
R D nd νd
[物面] ∞ ∞
[1] 74.1503 2.3331 1.83400 37.34
[2] 51.1132 6.4265 1.49700 81.61
[3] -996.6214 0.1414
[4] 103.6421 3.5272 1.45650 90.27
[5] 1726.9589 可変
[6] -148.7612 1.2726 1.80420 46.50
[7] 51.6258 0.1500
[8] 25.0553 3.2160 1.48749 70.44
[9] 121.6614 可変
[10] -44.3400 1.2019 1.77250 49.62
[11] 22.9034 1.4000
[12] 27.4958 2.6412 1.84666 23.78
[13] 252.5091 可変
[14](絞り) 55.0286 3.2789 1.48749 70.44
[15] -67.2123 0.5202
[16] 61.9089 4.2159 1.48749 70.44
[17] -27.8188 1.4368
[18] -27.0208 1.2019 1.91082 35.25
[19] 23.8153 4.8522 1.56732 42.84
[20] -38.2840 0.1500
[21] 26.0671 4.6085 1.48749 70.44
[22] -60.3111 可変
[23] 63.8009 2.4857 1.84666 23.78
[24] -143.2704 1.0000 1.77250 49.62
[25] 21.6948 可変
[26] 76.6469 2.0240 1.76181 26.61
[27] 216.4878 2.0000
[28] -29.5207 1.0000 1.77250 49.62
[29] 436.5947 可変
[30] ∞ 4.1400 1.51680 64.20
[31] ∞ Bf
[像面] ∞


[全体諸元]

広角端 中望遠 望遠端
F 71.22 139.74 289.70
Fno 5.11 5.50 6.58
2ω 17.3 8.7 4.2
像高 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 133.99 159.31 179.01
Bf 0.90 0.90 0.90


[可変間隔]
広角端 中望遠 望遠端
d5 3.4100 30.6200 48.5100
d9 4.9000 14.5200 19.0600
d13 24.3900 14.0400 4.0000
d22 14.8600 11.6800 2.0000
d25 11.8200 11.8200 11.8200
d29 18.5000 22.3800 37.5200


ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 108.35
2 6 -181.88
3 10 -45.68
4 14 30.12
5 23 -20.71


[条件式対応値]
実施例3
条件式(1) |(f4・f5)/(fW・fT)| 0.030
条件式(2) f2/f3 3.98
条件式(3) β5T 3.27
条件式(4) Vn 46.50
Vp 70.44

実施例4の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。第1レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの張り合わせレンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第2レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第3レンズ群は両凹レンズ、両凸レンズから成り、第4レンズ群は両凸レンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第5レンズ群はフォーカシング時に移動する負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなる。第5aレンズ群は両凸レンズと両凹レンズの張り合わせレンズから成り、第5bレンズ群は物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ、両凹レンズから成る。
[レンズ諸元]
R D nd νd
[物面] ∞ ∞
[1] 64.2092 2.3331 1.80609 33.27
[2] 47.9915 6.4265 1.45650 90.27
[3] 2302.0037 0.1414
[4] 73.2637 3.5272 1.49700 81.61
[5] 210.0178 可変
[6] 330.9358 1.2726 1.77250 49.62
[7] 28.2975 0.1500
[8] 21.5661 3.3122 1.48749 70.44
[9] 105.1820 可変
[10] -29.9071 1.2019 1.77250 49.62
[11] 29.6586 1.4000
[12] 36.7918 2.5557 1.84666 23.78
[13] -219.9961 可変
[14](絞り) 43.0113 4.0229 1.48749 70.44
[15] -44.7790 0.1000
[16] 55.1486 4.0401 1.48749 70.44
[17] -34.7357 1.6023
[18] -30.0763 1.2019 1.91082 35.25
[19] 26.0345 4.1668 1.58144 40.89
[20] -55.8082 0.1500
[21] 32.7581 3.6881 1.48749 70.44
[22] -78.7214 可変
[23] 66.1578 2.2728 1.84666 23.78
[24] -992.0447 1.0000 1.77250 49.62
[25] 20.8623 可変
[26] 28.1347 2.0015 1.72824 28.32
[27] 32.8123 2.0000
[28] -49.8839 1.0000 1.56384 60.83
[29] 150.0000 可変
[30] ∞ 4.1400 1.51680 64.20
[31] ∞ Bf
[像面] ∞


[全体諸元]

広角端 中望遠 望遠端
f 71.04 139.52 289.94
Fno 5.30 5.42 6.74
2ω 17.4 8.8 4.2
像高 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 134.00 162.68 179.00
Bf 0.90 0.90 0.90


[無限遠合焦時の可変間隔]
広角端 中望遠 望遠端
d5 3.1300 31.8500 48.1300
d9 4.9300 14.8000 16.3600
d13 23.7600 14.9500 3.4800
d22 17.4700 13.1900 2.0000
d25 11.6000 11.6000 11.6000
d29 18.5000 21.6900 42.8300


[ズームレンズ群データ]
群 始面 焦点距離
1 1 105.26
2 6 -144.18
3 10 -43.69
4 14 31.09
5 23 -26.50


[条件式対応値]
実施例4
条件式(1) |(f4・f5)/(fW・fT)| 0.040
条件式(2) f2/f3 3.30
条件式(3) β5T 3.05
条件式(4) Vn 49.62
Vp 70.44

実施例5の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。第1レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第2レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第3レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第4レンズ群は両凸レンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第5レンズ群はフォーカシング時に移動する負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなる。第5aレンズ群は両凸レンズと両凹レンズの張り合わせレンズから成り、第5bレンズ群は物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ、両凹レンズから成る。
[レンズ諸元]
R D nd νd
[物面] ∞ ∞
[1] 84.7957 2.3331 1.83400 37.34
[2] 53.8899 5.8215 1.49700 81.61
[3] 1481.6593 0.1414
[4] 81.3144 4.6749 1.45650 90.27
[5] -611.4887 可変
[6] -147.5808 1.2726 1.75500 52.32
[7] 45.2446 0.1500
[8] 23.8533 3.6070 1.48749 70.44
[9] 166.7574 可変
[10] -42.0874 1.2019 1.77250 49.62
[11] 22.1075 1.4000
[12] 26.4252 2.5496 1.84666 23.78
[13] 153.8099 可変
[14](絞り) 142.5760 2.8911 1.48749 70.44
[15] -56.4211 2.8591
[16] 47.4649 4.3838 1.48749 70.44
[17] -26.2228 1.3510
[18] -25.8681 1.2019 1.91082 35.25
[19] 25.2369 4.3802 1.53172 48.84
[20] -33.8784 0.1500
[21] 26.6407 4.0085 1.51742 52.15
[22] -54.4698 可変
[23] 63.8907 2.3969 1.84666 23.78
[24] -141.3098 1.0000 1.77250 49.62
[25] 21.1688 可変
[26] 27.8712 2.0999 1.62588 35.74
[27] 39.7589 2.0000
[28] -31.6146 1.0000 1.77250 49.62
[29] 367.4043 可変
[30] ∞ 4.1400 1.51680 64.20
[31] ∞ Bf
[像面] ∞


[全体諸元]
広角端 中望遠 望遠端
f 71.18 140.09 291.01
Fno 5.05 5.47 6.61
2ω 17.4 8.7 4.2
像高 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 134.00 160.14 179.00
Bf 0.95 0.95 0.95


[可変間隔]
広角端 中望遠 望遠端
d5 3.2700 29.4100 48.2900
d9 4.7800 12.5100 16.6500
d13 21.2600 12.1300 4.4800
d22 16.4400 12.9700 2.0000
d25 11.2800 11.2800 11.2800
d29 19.0000 23.8900 38.3300


[ズームレンズ群データ]
群 始面 焦点距離
1 1 105.26
2 6 -235.97
3 10 -39.98
4 14 29.96
5 23 -21.51


[条件式対応値]
実施例5
条件式(1) |(f4・f5)/(fW・fT)| 0.026
条件式(2) f2/f3 3.30
条件式(3) β5T 3.36
条件式(4) Vn 52.32
Vp 70.44

実施例6の望遠ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とを備える。第1レンズ群は物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第2レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第3レンズ群は両凹レンズ、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズから成り、第4レンズ群は両凸レンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズの張り合わせレンズ、両凸レンズから成り、第5レンズ群はフォーカシング時に移動する負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなる。第5aレンズ群は両凸レンズと両凹レンズの張り合わせレンズから成り、第5bレンズ群は物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ、両凹レンズから成る。
[レンズ諸元]
R D nd νd
[物面] ∞ ∞
[1] 97.6616 2.3331 1.83400 37.34
[2] 58.7534 5.7548 1.49700 81.61
[3] -2358.0771 0.1414
[4] 69.8636 4.8265 1.45650 90.27
[5] -10000.0000 可変
[6] -3451.7865 1.2726 1.64850 53.03
[7] 32.1162 0.1500
[8] 23.0874 3.6125 1.48749 70.44
[9] 129.4973 可変
[10] -39.0525 1.2019 1.77250 49.62
[11] 20.8350 1.4000
[12] 24.5125 2.5579 1.84666 23.78
[13] 138.5662 可変
[14](絞り) 146.0836 2.6748 1.48749 70.44
[15] -66.0054 3.9202
[16] 62.4628 4.0379 1.48749 70.44
[17] -25.2550 1.3370
[18] -25.5666 1.2019 1.91082 35.25
[19] 25.9501 4.3813 1.51823 58.96
[20] -30.0359 0.1500
[21] 28.3562 3.7645 1.58267 46.42
[22] -57.1221 可変
[23] 88.5380 2.3880 1.84666 23.78
[24] -80.4005 1.0000 1.77250 49.62
[25] 21.8693 可変
[26] 34.8402 2.1613 1.72824 28.32
[27] 65.9094 2.0000
[28] -42.5021 1.0000 1.88300 40.80
[29] 178.4257 可変
[30] ∞ 4.1400 1.51680 64.20
[31] ∞ Bf
[像面] ∞


[全体諸元]
広角端 中望遠 望遠端
f 71.23 139.77 291.09
Fno 5.10 5.71 6.62
2ω 17.3 8.7 4.2
像高 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 134.00 161.43 179.00
Bf 0.95 0.95 0.95


[可変間隔]
広角端 中望遠 望遠端
d5 3.0100 30.4500 48.0200
d9 4.8500 13.8300 17.6100
d13 19.6400 11.9600 4.5000
d22 17.9400 13.5700 2.0000
d25 11.2100 11.2100 11.2100
d29 19.0000 22.0600 37.3100


[ズームレンズ群データ]
群 始面 焦点距離
1 1 105.26
2 6 -336.73
3 10 -37.84
4 14 29.83
5 23 -22.37


[条件式対応値]
実施例6
条件式(1) |(f4・f5)/(fW・fT)| 0.032
条件式(2) f2/f3 8.90
条件式(3) β5T 3.13
条件式(4) Vn 53.03
Vp 70.44

L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
L5a 第5aレンズ群
L5b 第5bレンズ群
LPF ローパスフィルタ
IP 像面
d d線
g g線
C C線
ΔS サジタル像面
ΔM メリジオナル像面

Claims (4)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、負の屈折力を有する第5レンズ群からなり
    広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が減少し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少し、
    第2レンズ群と第3レンズ群との間隔は広角端において最小となり、第5レンズ群は負の屈折力の第5aレンズ群と負の屈折力の第5bレンズ群とからなり、無限遠合焦状態から近距離へのフォーカシングに際して第5aレンズ群が物体側から像側へ光軸に沿って移動し、以下の条件を満足することを特徴とする望遠ズームレンズ。
    (1)0.023<|(f4・f5)/(fW・fT)|<0.044
    (2)2.5<f2/f3<10.0
    ただし、
    f2:第2レンズ群の焦点距離
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    f4:第4レンズ群の焦点距離
    f5:第5レンズ群の無限遠合焦時の合成焦点距離
    fW:広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
    fT:望遠端におけるレンズ全系の合成焦点距離
  2. 第5aレンズ群は2枚のレンズによる貼り合わせレンズのみからなることを特徴とする請求項1に記載の望遠ズームレンズ。
  3. 第5レンズ群の結像倍率が以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の望遠ズームレンズ。
    (3)2.7<β5T<3.7
    ただし、
    β5T:第5レンズ群の望遠端における結像倍率
  4. 第2レンズ群は物体側から順に負レンズと正レンズからなり、負レンズのアッベ数をVn、正レンズのアッベ数をVpとしたとき、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の望遠ズームレンズ。
    (4)Vn<Vp
    ただし、
    Vn:負レンズのアッベ数
    Vp:正レンズのアッベ数
JP2010232421A 2010-10-15 2010-10-15 望遠ズームレンズ Active JP5554679B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232421A JP5554679B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 望遠ズームレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232421A JP5554679B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 望遠ズームレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012088366A JP2012088366A (ja) 2012-05-10
JP5554679B2 true JP5554679B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=46260089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010232421A Active JP5554679B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 望遠ズームレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5554679B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6252175B2 (ja) 2014-01-06 2017-12-27 リコーイメージング株式会社 ズームレンズ系
JP6563200B2 (ja) * 2015-01-08 2019-08-21 株式会社タムロン ズームレンズ及び撮像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3387305B2 (ja) * 1996-02-23 2003-03-17 ミノルタ株式会社 手ぶれ補正機能を有するズームレンズ
JP4227360B2 (ja) * 2002-05-15 2009-02-18 キヤノン株式会社 ズームレンズ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012088366A (ja) 2012-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046747B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5448028B2 (ja) ズームレンズ、これを有する光学機器
JP5332169B2 (ja) ズームレンズと、これを有する光学装置
JP5292756B2 (ja) ズームレンズと、これを有する光学装置
JP5135723B2 (ja) 防振機能を有するズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの防振方法、ズームレンズの変倍方法
JP5975773B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US11668899B2 (en) Zoom lens, optical apparatus, and method for manufacturing zoom lens
JP5274265B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US8958007B2 (en) Zoom lens and image pickup apparatus having the same
US20200049961A1 (en) Variable magnification optical system, optical apparatus, and method for manufacturing variable magnification optical system
JP5213727B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5518530B2 (ja) 望遠ズームレンズ
JP6402571B2 (ja) 防振機能を有する望遠ズームレンズ
JP2011059293A (ja) 変倍結像光学系
US20180136444A1 (en) Variable power optical system, optical apparatus, and variable power optical system manufacturing method
JP5554679B2 (ja) 望遠ズームレンズ
JP2016156941A (ja) レンズ系、光学機器及びレンズ系の製造方法
JP6646251B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6452405B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6446820B2 (ja) 変倍光学系及び光学機器
WO2015136988A1 (ja) ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法
JP2004101739A (ja) 大口径ズームレンズ
JP2017211496A (ja) 大口径防振付きズームレンズ
JP6545021B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6446821B2 (ja) 変倍光学系及び光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5554679

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250